JPH079552A - フィルム類の表面加工型の製造方法 - Google Patents

フィルム類の表面加工型の製造方法

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Publication number
JPH079552A
JPH079552A JP15353193A JP15353193A JPH079552A JP H079552 A JPH079552 A JP H079552A JP 15353193 A JP15353193 A JP 15353193A JP 15353193 A JP15353193 A JP 15353193A JP H079552 A JPH079552 A JP H079552A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal
films
mirror
film
processing
Prior art date
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Pending
Application number
JP15353193A
Other languages
English (en)
Inventor
Junji Fujii
淳司 藤井
Kosaburo Matsuzawa
幸三郎 松澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MATSUZAWA SEISAKUSHO KK
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
MATSUZAWA SEISAKUSHO KK
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by MATSUZAWA SEISAKUSHO KK, Idemitsu Petrochemical Co Ltd filed Critical MATSUZAWA SEISAKUSHO KK
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  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 表面に凹凸パターンを有し、かつ表面光沢と
滑り性を同時に満足させるフィルム類が得られるフィル
ム類の表面加工型の製造方法を提供する。 【構成】 表面が鏡面加工された金属部材21の表面に、
表面が鏡面加工された金属球22を押圧して表面加工パタ
ーンとなる凹部を形成する。前記金属部材21とは、例え
ば金属ロール、金属板、金属ベルト等である。前記金属
部材21の鏡面加工の度合いは、表面粗度3S以下、好ま
しくは 0.5S以下とする。前記金属球22の鏡面加工の度
合いは、表面粗度3S以下、好ましくは 0.5S以下とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フィルム類(フィル
ム、シート)の表面に複数の凸部を形成するための加工
型の製造方法に関する。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】包装用の
汎用フィルム又はシート(以下、フィルム類という)及
び工業用のエンジニアプラスチックフィルム類であっ
て、表面に微細な凹凸パターンが形成されたものも使用
されている。従来、フィルム類に微細な凹凸加工を施す
ために、フィルム類中に無機物微粒子を添加したり、凹
凸模様が形成された加工型を用いてフィルム類に転写す
ることが行われている。しかし、フィルム類中に微粒子
を添加した場合、滑り性は改善されても、表面光沢の方
は悪化するという欠点がある。
【0003】また、加工型を用いてフィルム類に転写す
る場合、使用する加工型は、ショットブラスト(ガラス
ビーズ、サンド等の吹き付け)により粗面化されたもの
であり、この凹凸がフィルム類に転写されるため、滑り
性は良くなるものの、表面光沢は悪化していた。そし
て、このような凹凸パターンを有するフィルム類で、透
明性と共に滑り性が要求されることがある。この滑り性
は、ロール状のフィルム類を繰り出す際のブロッキング
を防止したり、カットや印刷時に機械に1枚ずつ供給で
きるようにするために必要な特性である。
【0004】透明性は、フィルム類の内部の曇り状態と
表面光沢の総和として表れるものであり、いずれかに問
題がある場合には満足すべき透明性が得られない。そし
て、滑り性と透明性の要素である表面光沢とは、相反す
る特性であるため、結果的に透明性と共に滑り性を同時
に高めることはできず、両特性の妥協点を見出す方向で
検討されている。そこで、本発明は、表面に凹凸パター
ンを有し、かつ表面光沢と滑り性を同時に満足させるフ
ィルム類が得られるフィルム類の表面加工型の製造方法
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明に係るフ
ィルム類の表面加工型の製造方法は、表面が鏡面加工さ
れた金属部材の表面に、表面が鏡面加工された金属球を
押圧して表面加工パターンとなる凹部を形成することを
特徴とする。前記金属部材は、表面加工型となり得るも
のであれば任意であり、例えば金属ロール、金属板、金
属ベルト等がある。前記金属部材の鏡面加工の度合い
は、表面粗度3S以下、好ましくは 0.5S以下とする。
表面粗度が3Sを越えると、高光沢のフィルム類が得ら
れなくなる。
【0006】前記金属球の鏡面加工の度合いは、表面粗
度3S以下、好ましくは 0.5S以下とする。表面粗度が
3Sを越えると、金属球の鏡面状態が得られなくなる。
球径は、20mm以下とし、好ましくは5mm以下とする。前
記金属球の金属部材表面への押圧方法は任意であり、例
えば金属部材表面に金属球を置き、この金属球の上から
機械的圧力をかけるようにしてもよく、又は金属球を圧
縮空気等により飛ばして金属部材表面に衝突させるよう
にしてもよい。所要の押圧力は、金属部材の硬度、凹部
の深さ等によって異なる。
【0007】前記金属部材の表面に形成される凹部の深
さは、好ましくは 100μm 以下、より好ましくは50μm
以下とする。凹部の深さが深くなりすぎると、表面加工
型の鏡面にひび割れが生じて鏡面性が損なわれることに
なる。また、凹部が浅すぎる場合は、フィルム類の表面
の凸部が低くなるため、フィルム類間に充分な空気層が
得られず、滑り性が不良になる。
【0008】なお、金属球の直径(D)、金属球の押し
込み深さ(h)及び凹部の直径(d)の関係は、次式で
表される。 d=2〔h(D−h)〕1/2 前記凹部の配列は、等間隔等の規則的配列又はランダム
な不規則的配列のいずれでもよい。
【0009】そして、凹部の密度は、凹部の深さ、凹部
の径にもよるが、1〜 100個/cm2がよい。密度が小さ
いと、加工されたフィルム類の間の空気層に影響を与え
て滑り性が不良となる。上記表面加工型を使用したフィ
ルム類の加工は、任意の方法により行うことができる。
【0010】例えば、図3に示すように、押出し器11の
Tダイ12の後段に配設される3個の冷却ロール13A 〜13
C のうちの中央の冷却ロール13B を本発明に係る表面加
工型であるロールとし、Tダイ12から押し出されたフィ
ルム又はシート14を冷却すると同時に表面加工を施すよ
うにしてもよい。または、図4に示すように、フィルム
又はシート14の上下に配設された一対のロール15A,15B
のうちの一方のロール15A を本発明に係る表面加工型で
あるロールとし、フィルム類14をヒータ16で軟化点以上
に加熱した後、ロール15A,15B でフィルム類14の表面を
圧接しながら加工してもよい。
【0011】更に、図5に示すように、フィルム類14の
上下に配設された一対のベルト17A,17B のうちの一方の
ベルト17A を本発明に係る表面加工型であるベルトと
し、フィルム類14をヒータ16で軟化点以上に加熱した
後、ベルト17A,17B でフィルム類14の表面を圧接しなが
ら加工してもよい。
【0012】
【実施例】図1,2を参照して本発明の一実施例に係る
フィルム類の表面加工型の製造方法を説明する。先ず、
表面が鏡面加工された金属部材として、研磨により表面
粗度が 0.2Sとされた金属ロール21を用意する。この金
属ロール21は、表面が硬質クロムメッキされたものであ
る。
【0013】一方、表面が鏡面加工された金属球とし
て、表面粗さが0.02Ra(Ra:中心線平均粗さ)で、直径
0.3mm の鋼球22を用意する。そして、図1に示すよう
に、前記金属ロール21の表面に前記鋼球22を略等間隔と
なるように9個/cm2 の密度で配置した後、プレス23を
使用して鋼球22の上から押圧して本実施例に係る表面加
工パターンが形成された表面加工型24を製造した。
【0014】図2に示すように、鋼球22の押圧により金
属ロール21の表面に形成された凹部25は、直径約77μm
、深さ5μm で鏡面性を保持していた。次に、上記表
面加工型24を使用したシート14の加工装置26として、図
4に示すように、シート14の上下に配設された一対の金
属ロール15A,15B のうちの一方のロール15A を本実施例
に係る表面加工型24とし、この一対の金属ロール15A,15
Bの前段としてシート14の上方と下方にそれぞれヒータ1
6を配置したものを用意する。この一対の金属ロール15
A,15B は、10kg/cm以上の線圧をかけることができ、ま
た加熱機能を備えている。
【0015】この加工装置26を使用し、厚さ 300μm の
ポリプロピレン製シート14をヒータ16で表面温度 150℃
に加熱した後、このシート14を温度40℃の前記一対の金
属ロール15A,15B 間に挿通し、50kg/cmの線圧をかけな
がら表面加工型24の凹部25をシート14に転写させてシー
ト14の表面加工を行った。このようにして得られたシー
ト14(図6に示す)について、シート14の表面に形成さ
れた半球状の凸部27の高さと径を測定し、また表面光沢
と静摩擦係数を測定した。
【0016】前記凸部27の高さの測定は、マイクロメー
タで行い、結果は3〜4μm であった。前記凸部27の径
の測定は、拡大した断面に対して行い、結果は70〜75μ
m であった。前記表面光沢の測定は、JIS-7105に準じて
行い、結果は 130であった。前記静摩擦係数の測定は、
シート14を凸部27の形成された面を下面に向けて斜面に
おき、シート14が滑り始めたときの傾斜角度(tanθ) を
測ることにより行い、結果は0.22であった。
【0017】一方、上記装置26で、シート14の上下に配
設された一対の金属ロール15A,15Bの両方を本実施例に
係る表面加工型でない、通常の金属ロールとした場合に
おいて、上記実施例と同様にシート14の処理を行ったと
ころ、得られたシートの静摩擦係数の測定結果は、0.53
であった。なお、表面光沢は、実施例のシートと同じで
あった。従って、本実施例に係る表面加工型24を使用し
て得られたシート14は、表面に微細な凹凸パターンを有
し、かつ表面光沢と滑り性が同時に満足されたものであ
る。
【0018】
【発明の効果】本発明に係るフィルム類の表面加工型の
製造方法によれば、表面に凹凸パターンを有し、かつ表
面光沢と滑り性を同時に満足させるフィルム類が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るフィルム類の表面加工
型の製造方法を示す断面図である。
【図2】本実施例の製造方法によって得られたフィルム
類の表面加工型の断面図である。
【図3】本発明に係る表面加工型を使用したフィルム類
の加工方法を示す正面図である。
【図4】本発明に係る表面加工型を使用したフィルム類
の他の加工方法を示す正面図である。
【図5】本発明に係る表面加工型を使用したフィルム類
の他の加工方法を示す正面図である。
【図6】本発明に係る表面加工型を使用した加工された
シートの断面図である。
【符号の説明】
14 フィルム又はシート 21 金属ロール 22 鋼球 24 表面加工型 25 凹部 27 フィルム又はシートの凸部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面が鏡面加工された金属部材の表面
    に、表面が鏡面加工された金属球を押圧して表面加工パ
    ターンとなる凹部を形成することを特徴とするフィルム
    類の表面加工型の製造方法。
JP15353193A 1993-06-24 1993-06-24 フィルム類の表面加工型の製造方法 Pending JPH079552A (ja)

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JP (1) JPH079552A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5870658A (en) * 1997-05-08 1999-02-09 Minolta Co., Ltd. Developing device and regulating member
US5893014A (en) * 1997-05-08 1999-04-06 Minolta Co., Ltd. Developing device and developer carrying member
US6339687B1 (en) 1999-10-22 2002-01-15 Sharp Kabushiki Kaisha Developing method
US6356727B1 (en) 1999-10-26 2002-03-12 Sharp Kabushiki Kaisha Image forming apparatus having a specific relationship of the dielectric constant and layer thickness for photoconductor and developer lagers
WO2004087397A1 (ja) * 2003-03-31 2004-10-14 Toyo Seikan Kaisha, Ltd. 溶融樹脂塊の成形用部材

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5870658A (en) * 1997-05-08 1999-02-09 Minolta Co., Ltd. Developing device and regulating member
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US6356727B1 (en) 1999-10-26 2002-03-12 Sharp Kabushiki Kaisha Image forming apparatus having a specific relationship of the dielectric constant and layer thickness for photoconductor and developer lagers
WO2004087397A1 (ja) * 2003-03-31 2004-10-14 Toyo Seikan Kaisha, Ltd. 溶融樹脂塊の成形用部材

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040113