JPH0795391A - 画素密度変換装置 - Google Patents

画素密度変換装置

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JPH0795391A
JPH0795391A JP5236026A JP23602693A JPH0795391A JP H0795391 A JPH0795391 A JP H0795391A JP 5236026 A JP5236026 A JP 5236026A JP 23602693 A JP23602693 A JP 23602693A JP H0795391 A JPH0795391 A JP H0795391A
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JP5236026A
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Akira Saito
明 斉藤
Tadanobu Kamiyama
忠信 神山
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ディザ部分を拡大・縮小したときにモアレのな
い多値画像が得られ、且つ写真部分の滑らかさと文字部
分のシャープさが両立できるようにする。 【構成】2値の原画像中の変換画素位置を中心にして倍
率に応じた領域の黒画素数を画素計数回路463-1によ
り計数して、その計数値を文字原稿に適した特性の文字
用変換テーブル464-1で多値化する一方、ディザマト
リクスと同サイズの開口内の黒画素数を画素計数回路4
63-2により計数して、その計数値を写真原稿に適した
特性の写真用変換テーブル464-2で多値化する。文字
領域の画素密度変換の場合には変換テーブル464-1の
出力を、ディザ領域の画素密度変換の場合には変換テー
ブル464-2の出力を、変換画素データとしてセレクタ
465により選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2値の入力画像を画素
密度変換して拡大・縮小された多値の出力画像を求める
画素密度変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像処理における重要な技術の1つに画
素密度変換による拡大・縮小処理がある。この画素密度
変換による画像の拡大・縮小処理は、例えば変換出力す
べき画像の各画素の入力画像上での対応位置を変換画素
(変換対象画素)位置として求め、入力画像上における
上記変換画素位置周辺の画素情報に所定の演算を施すこ
とによって前記変換出力すべき画像の画素情報を求めて
行なわれる。
【0003】ところで、疑似階調表現として、ディザ法
の一種である組織的ディザ法がよく用いられる。これ
は、簡易な方法で、満足のいく中間調画像が得られるか
らである。ディザ画像は、写真画像を均一径画素で表現
する2値画像である。
【0004】しかし、組織的ディザ法で処理した写真画
像は、従来の文字/線画等の2値画像とは異なり、ディ
ザパターンの周期に基づく周期性を持っている。そのた
め、従来の文字/線画等を対象とする各種の画素密度変
換方式で変換処理を行なうと、モアレ(濃度縞模様)が
生じ、画質劣化の原因となる。
【0005】これに対してモアレをなくす観点から、デ
ィザマトリクスと同じ開口内の黒画素数を数え、それを
推定濃度とするSDM法が報告されている(特願昭62
−205471号)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した各種
の画素密度変換方式は、2値画像を2値画像に拡大・縮
小変換する際の画質改善を計ったもので、2値スキャ
ナ、2値プリンタを主対象に考えたものであった。
【0007】これに対し、出力をCRTディスプレイ等
に表示する場合には、多値表示を容易に実現できること
から、2値入力、多値出力を考慮する必要がある。そこ
で本発明は、ディザ画像部分を拡大・縮小したときにモ
アレのない高品質の多値画像を得ることができる画素密
度変換装置を提供することを目的とする。
【0008】また本発明は、2値画像を多値画像に変換
するのにディザ化などで表現された写真領域と、文字・
線画領域とで、異なった変換テーブルを与えることで、
写真部分の滑らかさと文字・線画部分のシャープさが両
立できる画素密度変換装置を提供することも目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、文字・線画の部分(以下、単に文字と称
する)とディザ画像の部分(以下、単にディザと称す
る)に対して別々のパスを用意し、文字に対しては倍率
に応じた開口(1/2なら2×2、1/3なら3×3、
1/4なら4×4など)で黒画素数を数えて、この計数
値を第1の変換テーブルで多値化する構成とし、ディザ
に対してはディザマトリクスと同サイズの開口で黒画素
を数え、この計数値を(第1の変換テーブルとは異な
る)第2の変換テーブルで多値化する構成とすることを
特徴とする。この多値化された出力画像は、多値表示可
能なCRTディスプレイ等への表示に用いられる。
【0010】また本発明は、上記の変換テーブルの入力
値に対する出力値の関係を示す特性を、ディザなど写真
部についてはリニア、白地、黒字の文字についてはそれ
ぞれ下に凸、上に凸、白地、黒字混在であれば中間値ま
では下に凸、その後上に凸となるように与えることをも
特徴とする。
【0011】
【作用】本発明によれば、上記のような構成とすること
により、文字については多値表示により滑らかな出力が
得られる。ディザについては、文字と同様の変換を行な
うと多値表示ではあってもモアレが発生してしまうが、
ディザマトリクスと同じ開口で黒画素を数え、その計数
値に応じた多値化を行なっているので、モアレのない出
力が得られる。
【0012】また、ディザなど写真領域にはリニアな変
換テーブルを、白地、黒字、白地黒字混在には、それぞ
れ下に凸、上に凸、中間値までは下に凸その後上に凸、
となる変換テーブルを与えることで、写真部の滑らかさ
と文字のシャープさを両立できる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。図1は本発明の画素密度変換装置を適用
する例えば電子ファイルリング装置の構成例を示すブロ
ック図である。
【0014】この電子ファイリング装置は、制御モジュ
ール10、メモリモジュール12、画像処理モジュール
14、通信制御モジュール16、スキャナ装置18、光
ディスク20並びに光ディスク装置22、キーボード2
3a、マウス23b、CRTディスプレイ装置24、プ
リンタ装置25、磁気ディスク26並びに磁気ディスク
装置27、システムバス30、および画像バス32によ
って構成されている。
【0015】制御モジュール10は、画像の記憶、検索
並びに編集処理等のための各種制御を行なうCPU3
4、および光ディスク装置22、キーボード23a、マ
ウス23b、磁気ディスク装置27とCPU34とを接
続するインターフェース回路36から構成されている。
【0016】メモリモジュール12は、画像の記憶、検
索、編集等の各種制御プログラム並びに管理情報等を記
憶するメインメモリ38、A4サイズの原稿数頁分の画
像に対応する記憶容量を有する画像メモリとしてのペー
ジメモリ40、表示用インターフェースとしての表示メ
モリ42、および表示制御部44などから構成されてい
る。ページメモリ40の一部には、バッファメモリ領域
40aが設けられている。ページメモリ40は、例えば
光ディスク20に記憶する画像や光ディスク20から読
み出された画像を一時記憶するメモリである。
【0017】表示メモリ42は、CRTディスプレイ装
置24によって表示される画像を一時記憶するためのも
のである。この表示メモリ42には、CRTディスプレ
イ装置24における表示ウインドウ内に実際に表示され
る画像、例えばページメモリ40からの画像、あるいは
バッファメモリ40aからの画像に対して、拡大、縮
小、回転、挿入または白黒反転等を施された画像が記憶
されるものである。
【0018】画像処理モジュール14は、画像(スキャ
ナ装置18により読み取られた画像、光ディスク20に
格納されている画像等)の拡大、縮小処理を施す拡大縮
小回路46、画像の回転処理を行なう縦横変換回路4
8、画像の圧縮(冗長度を少なくする)を行なう符号化
処理と伸長(少なくされた冗長度を元に戻す)を行なう
復号化処理を施す圧縮伸長回路(CODEC)50、ス
キャナ装置18用のスキャナインターフェース52、プ
リンタ装置25用のプリンタインターフェース54、お
よび拡大縮小回路46並びに縦横変換回路48と、圧縮
伸長回路50、スキャナインターフェース52、プリン
タインターフェース54とを接続する内部バス56によ
って構成されている。
【0019】圧縮伸長回路50は、MH(Modified Huff
man)方式、あるいはMR(ModifiedRead) 方式などを用
いて、帯域圧縮、あるいは帯域伸長が行なわれるもので
ある。
【0020】通信制御モジュール16は、例えばLAN
に接続されるBCP(Bus Communication Processor )
等の通信インターフェース58によって構成されてい
る。また、通信制御モジュール16には、FCP(ファ
クシミリ接続機構)、パーソナルコンピュータ等の外部
機器とインターフェースを介して接続されるUCP(Un
iversal Communication Processor)が設けられたもので
あってもよい。
【0021】システムバス30は、各種装置の制御信号
用のバスであり、制御モジュール10とメモリモジュー
ル12、画像処理モジュール14、通信制御モジュール
16とを接続するものである。また、画像バス32は画
像用のバスであり、メモリモジュール12と画像処理モ
ジュール14、通信制御モジュール16とを接続するも
のである。
【0022】スキャナ装置18は例えば原稿送り装置
(図示せず)付きの2次元走査装置で、原稿送り装置か
ら順次供給される原稿(文書)上をレーザビーム光で2
次元走査することにより、原稿上の画像に応じた電気信
号(イメージデータ)を得るものである。
【0023】光ディスク装置22は、スキャナ装置18
で読み取られた原稿の画像を光ディスク20に順次記憶
するものである。また、キーボード23aによって指定
される検索画像を光ディスク20から検索するものであ
る。
【0024】キーボード23aは、光ディスク20に記
憶する画像に対応する固有の検索コードおよび記憶、検
索、編集処理等の各種動作指令などを入力するものであ
る。またマウス23bは、例えばCRTディスプレイ装
置24の表示ウインドウ上に表示されるカーソル(図示
せず)を上下、左右方向に任意に移動させ、所望の位置
で指示を与えることにより、カーソルが位置している表
示内容(種々の動作モード、タイトルあるいは画像編集
のための領域指定またはアイコン等)を選択または指示
するものである。
【0025】CRTディスプレイ装置(陰極線管表示装
置)24は、スキャナ装置18で読み取られた画像並び
に光ディスク20から検索された画像を表示するもので
ある。
【0026】プリンタ装置25は、スキャナ装置18で
読み取られた画像、光ディスク20から検索された画像
またはCRTディスプレイ装置24で表示している画像
を印字出力(ハードコピー)するものである。
【0027】磁気ディスク装置27は、同装置27に装
着された磁気ディスク26に各種制御プログラムを記憶
し、またキ―ボ―ド23aから入力された検索コードと
この検索コードに対応する画像が記憶される光ディスク
20上の記憶アドレス、画像サイズ等からなる検索デー
タ(検索情報)を記憶するものである。
【0028】さて、上記拡大縮小回路46は、図2に示
す画素密度変換装置を有している。この図2に示す画素
密度変換装置は、ラインバッファ461、参照画素バッ
ファ462、画素計数回路463-1、画素計数回路46
3-2、文字用変換テーブル464-1、写真用変換テーブ
ル464-2、セレクタ465、および像域分離部466
によって構成されている。
【0029】ラインバッファ461は、画素密度変換の
対象となる原画像のうちの例えば8ライン分(8ライン
分の原画素)を一時記憶するためのものである。参照画
素バッファ462は、ラインバッファ461から変換画
素位置を中心とした周囲8×8の領域の原画素を参照す
るためのものである。
【0030】画素計数回路463-1は、ラインバッファ
461から、変換画素位置を中心にして変換倍率(拡大
縮小倍率)に応じた領域(1/2なら2×2、1/3な
ら3×3、1/4なら4×4の領域)の参照画素を入力
し、その中の黒画素の数をカウントして出力する。図2
の画素密度変換装置は1/2の変換倍率に対応してお
り、したがって画素計数回路463-1は、2×2の領域
の4画素を入力して、その中の黒画素の数をカウントす
るようになっている。この場合、出力は3ビットで構成
され、その値(黒画素計数値)は0,1…4の5通りと
なる。
【0031】画素計数回路463-2は、ラインバッファ
461から、ディザマトリクスと同じサイズの開口内に
ある参照画素を入力し、黒画素数をカウントして出力す
る。図2の例では、8×8のディザマトリクスでディザ
化された原画を仮定し、8×8の領域の64画素を入力
している。この場合、出力は7ビットで構成され、その
値(黒画素計数値)は0,1,2…64の65通りであ
る。
【0032】文字用変換テーブル464-1は、画素計数
回路463-1の出力(黒画素計数値)を変換画素の多値
データに変換するためのもので、文字領域(文字・線画
の画像部分)用に設けられている。変換テーブル464
-1の出力が8ビット多値であれば、画素計数回路463
-1の出力0,1…4を、それぞれ00h〜FFh(末尾
のhは16進表現であることを示す)の値に対応付け
る。以下00hを図1に示したCRTディスプレイ装置
24の最も明るい値、FFhを最も暗い値として説明す
るが、逆の設定のときはテーブルの出力を読み替えれば
同等である。
【0033】写真用変換テーブル464-2は、画素計数
回路463-2の出力(黒画素計数値)を変換画素の多値
データに変換するためのもので、写真領域(ディザ画像
の部分)用に設けられている。変換テーブル464-2の
出力が、変換テーブル464-1と同様に8ビット多値で
あれば、画素計数回路463-2の出力0,1…64を、
それぞれ00h〜FFhの値に対応付ける。
【0034】変換テーブル464-1,464-2は、画素
計数回路463-1,463-2の出力(図2の例では、そ
れぞれ3ビット出力,7ビット出力)をアドレスとして
アクセスされ、そのアドレスから対応する8ビット多値
の変換画素データが読み出される、SRAMなどを用い
て構成されている。この変換テーブル464-1,464
-2の内容は、変換動作に先立って、例えば図1中のCP
U34により予めセットされる。
【0035】セレクタ465は、変換テーブル464-1
の出力と変換テーブル464-2の出力とを切り替えて8
ビット多値の変換画素データとして(図1の表示メモリ
42に)出力する。
【0036】像域分離部466は画素密度変換の対象と
なる原画像について文字領域(文字または線画の部分)
とディザ領域(ディザ画像の部分)を識別判定する。こ
の像域分離部466による文字/ディザ判定結果を示す
信号(文字/ディザ判定信号)467に応じて、セレク
タ465の切り替えが行なわれる。なお、原画像中の文
字領域とディザ領域とを識別判定する技術については、
特開昭58−134576号公報等に記載されているよ
うに、従来より数多く提案されている。このため、像域
分離部466の具体的な構成については説明を省略す
る。
【0037】さて、図2中の画素計数回路463-1,4
63-2は、参照画素の白画素を0、黒画素を1とする
と、入力画素中の1の数をエンコードして出力する。い
わゆるビットエンコーダの回路に等しい。ビットエンコ
ーダは入力ビット数に応じてフルアダー、ハーフアダー
を組合せて構成できる。
【0038】そこで、2×2参照用の画素計数回路(4
画素計数回路)である、画素計数回路463-1の構成例
を図3に示す。この図3に示す画素計数回路463-1
は、4入力のビットエンコーダであり、3つの入力画素
P0 ,P1 ,P2 を入力とするフルアダー(F)61
と、このフルアダー61のキャリー出力と残りの1つの
入力画素P3 を入力とするハーフアダー(H)52とか
ら構成される。
【0039】なお、図1中の画素計数回路463-1は、
上記したように2×2参照用の画素計数回路(4画素計
数回路)であるが、例えば3×3参照用の画素計数回路
であるならば、図4に示すように、5つのフルアダー
(F)71〜75と、2つのハーフアダー(H)76,
77とにより構成することができる。ここで、9つの入
力画素P0 〜P8 のうち、例えば画素P6 〜P8 を入力
とするフルアダー73を、画素P6 ,P7 を入力とする
ハーフアダーとして用いることにより、8画素計数回路
としても利用できる。即ち、図4の構成は、8画素数計
数回路および9画素数計数回路のいずれにも利用でき
る。
【0040】同様に、4×4参照用の画素計数回路(1
6画素計数回路)、即ち16入力ビットエンコーダは、
図5に示すように、図4に示したような構成の8画素計
数回路(8入力ビットエンコーダ)81を2つと、アダ
ー82とにより構成することができる。
【0041】また、8×8参照用の画素計数回路(64
画素計数回路)である、画素計数回路463-2(64入
力ビットエンコーダ)についても、例えば、図4に示し
たような構成の8画素計数回路(8入力ビットエンコー
ダ)を8つと、アダーとにより構成することができる。
【0042】次に、図1中の拡大縮小回路46に設けら
れた図2の構成の画素密度変換装置を中心とする動作に
ついて、光ディスク装置22に記憶されている画像をC
RTディスプレイ装置24に表示する場合を例に説明す
る。
【0043】まず、光ディスク20に記憶されている表
示対象となる2値の画像(例えばスキャナ装置18によ
り読み取られた原稿の画像)が、CPU34の制御によ
り、光ディスク装置22、インターフェース回路36を
介して読み出され、ページメモリ40に一時記憶され
る。このページメモリ40に記憶された画像は、画像バ
ス32を介して例えばライン単位で拡大縮小回路46に
転送され、当該拡大縮小回路46が有する図2に示す構
成の画素密度変換装置中のラインバッファ461に順次
格納される。
【0044】ラインバッファ461に8ライン分の2値
画像(原画像)が格納されると、その2値画像が、当該
ッファ461から、一定周期のクロックに同期して各ラ
イン毎に先頭画素より1画素ずつ8ライン分同時に読み
出され、参照画素バッファ462に順次入力して記憶さ
れる。この入力の都度、参照画素バッファ462に既に
記憶されている直前の8×8画素が、同バッファ462
において1画素分右シフトされ、最も古い8画素分の画
素は捨てられる参照画素バッファ462に記憶されてい
る、ディザマトリクスのサイズに一致する8×8の画素
(参照画素)のうち、変換画素位置を中心とした周囲2
×2の領域の原画素、即ち4つの画素(P0 〜P3 とす
る)が画素計数回路463-1に入力される。同時に、参
照画素バッファ462に記憶されている変換画素位置を
中心とした周囲8×8の領域の原画素(即ち参照画素バ
ッファ462内の全画素)が画素計数回路463-2に入
力される。
【0045】すると画素計数回路463-1は、入力され
る4画素(P0 〜P3 )中の黒画素数、即ち4画素(4
ビット)中の1の数を、図3に示したような構成(の4
入力ビットエンコーダ)によって計数(エンコード)し
て求め、出力する。
【0046】同時に画素計数回路463-2は、入力され
る(8×8=)64画素中の黒画素数、即ち64画素
(64ビット)中の1の数を、図示せぬ64入力ビット
エンコーダによって計数(エンコード)して求め、出力
する。
【0047】画素計数回路463-1,463-2の出力
(黒画素の計数値)は、それぞれ変換テーブル464-
1,464-2に入力される。すると、変換テーブル(文
字用変換テーブル)464-1からは、画素計数回路46
3-1の黒画素計数値(ここでは、0〜4のいずれか)に
対応した8ビット多値の変換画素データ(ここでは、0
0h〜FFhのいずれか)が出力される。同時に、変換
テーブル(写真用変換テーブル)464-2からは、画素
計数回路463-2の黒画素計数値(ここでは、0〜64
のいずれか)に対応した8ビット多値の変換画素データ
(ここでは、00h〜FFhのいずれか)が出力され
る。
【0048】変換テーブル464-1,464-2からの8
ビット多値の変換画素データはセレクタ465に入力さ
れる。セレクタ465は、像域分離部466の文字/デ
ィザ判定結果に応じて、変換テーブル464-1または変
換テーブル464-2の出力を選択する。
【0049】像域分離部466は、文字領域(文字また
は線画の部分)に対する画素密度変換の場合には,文字
(文字領域)判定を示す文字/ディザ判定信号467
を、ディザ領域(写真部分)に対する画素密度変換の場
合には,ディザ(写真部分)判定を示す文字/ディザ判
定信号467を、セレクタ465に出力する。
【0050】これによりセレクタ465は、像域分離部
466からの文字/ディザ判定信号467により文字判
定が示されているならば、変換テーブル(文字用変換テ
ーブル)464-1の出力を選択し、ディザ判定を示して
いるならば、変換テーブル(写真用変換テーブル)46
4-2の出力を選択する。
【0051】セレクタ465の選択出力(8ビット多値
の変換画素データ)は、画像バス32を介して表示メモ
リ42に転送され、同メモリ42の対応位置に書き込ま
れる。
【0052】以上の動作が繰り返し行なわれることによ
り、表示メモリ42には、光ディスク20から読み出さ
れた2値の原画像を縦横にそれぞれ1/2倍した多値の
出力画像が格納される。この表示メモリ42に格納され
た多値画像は、表示制御部44の制御により、CRTデ
ィスプレイ装置24に表示される。
【0053】ここで、変換テーブル464-1,464-2
の実際のテーブル内容設定例について説明する。まず、
本実施例では、画素計数回路463-1,463-2による
黒画素計数値が変換テーブル464-1,464-2に入力
され、上記したように、当該変換テーブル464-1,4
64-2により、その入力値(黒画素計数値)に対応する
00h〜FFhのいずれかの8ビット出力値に変換され
る。
【0054】標準的には黒画素数0→CRTディスプレ
イ装置24の最も白い値、黒画素数最大値→CRTディ
スプレイ装置24の最も黒い値とし、中間の値にはそれ
ぞれリニアに対応するように設定すればよい。ディザ部
など写真画像で元来滑らかに変化している領域では、こ
のように入力値(黒画素計数値)に対して出力値(8ビ
ットの変換画素値)がリニアな関係となる特性を持つ変
換テーブル内容を使うのがよい。この特性を、図6にお
いて、写真を示す文字“写”を付したラインで示す。
【0055】一方、文字、線画など、本来シャープなエ
ッジを持つ部分では、写真領域のようなリニアな特性の
変換テーブル内容を使うと過剰な滑らかさを生じ、ボケ
た感じの出力画像になってしまう。これを防ぐために、
図6において、白地文書(白地に黒文字からなる文書)
を示す文字“白”を付したラインが示すような、下に凸
の特性の変換テーブル内容を使うことにより、白→黒の
立上りをシャープにし、ボケを軽減することができる。
【0056】これに対して、黒地文書の場合、即ちタイ
トル部、強調部など白黒反転して、黒字に白文字が存在
する画像の場合は反対の特性になる。そこで、黒地文書
のときは、同図6において、黒地文書を示す文字“黒”
を付したラインのように、上に凸の特性の変換テーブル
内容を使うことにより、同様の効果が得られる。
【0057】更に、通常の文書のように、多くは白地に
黒文字であるが、一部にタイトル、強調部など黒字に白
文字の部分が含まれているときは、同図6において、白
地黒地混在文書を示す文字“混”を付したラインのよう
に、白(黒画素数0)から中間値までは下に凸、中間値
から黒(黒画素数最大値)までは上に凸の特性の変換テ
ーブル内容を使うことにより、白地部、黒地部共に良好
な画像が得ることができる。
【0058】以上に述べた、図6に示す4つの特性のう
ち、“写”が付されたラインで示す特性の変換テーブル
内容は、写真用変換テーブル464-2に用いられる。ま
た、“白”、“黒”、“混”が付されたラインで示す特
性の変換テーブル内容は、文字用変換テーブル464-1
に用いられる。
【0059】この図6に示す特性の変換テーブル内容設
定例を、入力値(黒画素計数値)の最大値が4の場合、
即ち2×2用の場合について、図7(a)に示し、入力
値(黒画素計数値)の最大値が9の場合、即ち3×3用
の場合について、図7(b)に示す。同様に、入力値
(黒画素計数値)の最大値が16の場合、即ち4×4用
の場合の変換テーブル設定例を、図7(c)に示し、入
力値(黒画素計数値)の最大値が64の場合、即ち8×
8用の場合の変換テーブル設定例を、図7(d)に示
す。
【0060】本実施例では、文字用変換テーブル464
-1は2×2用であることから、同テーブル464-1に
は、図7(a)に示す4種のテーブル設定例のうちの、
白地文書(白地原稿)用、黒地文書(黒地原稿)用、お
よび白地黒地混在用のものが適宜用いられる。
【0061】また、写真用変換テーブル464-2は8×
8用であることから、同テーブル464-2には、図7
(d)に示す写真用のテーブル内容が用いられる。も
し、ディザマトリクスサイズが4×4であり、画素計数
回路463-2が、変換画素位置を中心とする4×4の領
域内の黒画素数を計数するものであるならば、写真用変
換テーブル464-2は4×4用となることから、図7
(c)に示す4種のテーブル設定例のうちの、写真用の
ものが用いられる。
【0062】次に、原画像に応じて変換テーブル464
-1,464-2を切り替えて動作させる場合の動作手順
を、図8のフローチャートを参照して説明する。まずC
PU34は、原画像(画素密度を変換して画面表示すべ
き原画像)の内容が予め分かっている場合には、その原
画像が、(1)文字、(2)ディザ(写真)、(3)混
在(文字/ディザ混在)のいずれに相当するかを判別す
る(ステップS1)。また、未知の原画像であれば、
(3)混在とする。
【0063】原画像が上記(1)の文字の場合には、C
PU34は、その原画像、即ち文字原稿の内容が分かっ
ているならば、それが白地原稿、黒地原稿または白地黒
地混在原稿のいずれの種類であるかを判別し、その原稿
種類に対応した図7(a)に示す変換テーブル内容(2
×2用の場合)を、文字用変換テーブル464-1に設定
する(ステップS2)。もし、文字原稿の内容が分かっ
ていないときは、例えば白地黒地混在原稿とみなして変
換テーブル内容を設定すればよい。
【0064】また、文字原稿ということが分かっている
ことから、CPU34は、像域分離部466に対して、
常に“文字”と判定するように設定する。この場合、写
真用変換テーブル464-2は選択されることはないの
で、特に同テーブル464-2に変換テーブル内容を設定
する必要はない。
【0065】次に、原画像が上記(2)のディザの場合
には、CPU34は、写真用変換テーブル464-2に、
図7(d)に示す写真原稿用の変換テーブル内容(ディ
ザマトリクスが8×8の場合)を設定する(ステップS
3)。
【0066】また、ディザ原稿と分かっていることか
ら、CPU34は、像域分離部466に対して、常に
“ディザ”と判定するように設定する。この場合、文字
用変換テーブル464-1は選択されることはないので、
特に同テーブル464-1に変換テーブル内容を設定する
必要はない。
【0067】次に、原画像が上記(3)の混在(文字/
ディザ混在)、または不明(未知の原画像)の場合に
は、図2に示す画素計数回路463-1および文字用変換
テーブル464-1の経路(文字のパス)と、画素計数回
路463-2および写真用変換テーブル464-2の経路
(ディザのパス)はいずれも有効とする必要がある。こ
のためCPU34は、上記(1)のときと同様にして文
字用変換テーブル464-1に変換テーブル内容を設定す
ると共に、上記(2)のときと同様にして写真用変換テ
ーブル464-2に変換テーブル内容を設定する(ステッ
プS4)。
【0068】またCPU34は、像域分離部466に対
しては、文字/ディザ混在の原稿または未知の原稿であ
ることから、文字/ディザの判定を行なうように設定す
る。CPU34は、以上のような設定を予め行なった
後、先に述べたようにして、必要な2値の原画像を拡大
縮小回路46内の画素密度変換装置(図2参照)に入力
する。すると、当該画素密度変換装置にて画素密度変換
がなされた結果の変換画素画像が多値画像として1画素
単位で順次出力される。
【0069】なお、前記実施例では、写真画像は8×8
のディザマトリクスにより、ディザ化されているとした
ため、文字領域は倍率に応じた開口(1/2なら2×2
など)で、写真領域すなわちディザの部分は8×8の開
口で、それぞれ黒画素数を数えていたが、これに限るも
のではない。例えば、ディザ化でなく誤差拡散による入
力画像を扱うときは以下のようにすればよい。
【0070】まず、誤差拡散画像は周期性がないので、
文字と同様に倍率に応じた開口で黒画素数を数えてもモ
アレを生じない。そこで、画素計数回路は両者で共通化
することができる。
【0071】これに対して、変換テーブルについては、
写真領域が本来滑らかな特性を持つことから、文字用の
変換テーブルと異なり、リニアな特性の変換テーブルを
使う方がよい。即ち、変換テーブルは、前記実施例と同
様に、文字用と写真用の2つを用いる方がよい。
【0072】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、デ
ィザ(ディザ画像部分)に対してはディザマトリクスと
同サイズの開口で黒画素を数えて、その計数値を特定の
変換テーブル(第2の変換テーブル)で多値化する構成
としたので、ディザを拡大縮小したときに、モアレのな
い多値表示が可能である。
【0073】また本発明によれば、文字(文字・線画の
部分)とディザに対して別々のパスを用意し、文字に対
しては倍率に応じた開口で黒画素数を数えて、その計数
値を第1の変換テーブルで多値化し、ディザに対しては
ディザマトリクスと同サイズの開口で黒画素を数えて、
その計数値を第2の変換テーブルで多値化する構成とし
たので、写真部の滑らかさと文字のシャープさを両立で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画素密度変換装置を適用する電子ファ
イルリング装置の一実施例を示すブロック構成図。
【図2】同実施例における画素密度変換装置の構成を示
すブロック図。
【図3】画素密度変換装置に適用される4画素計数回路
の構成例を示す図。
【図4】画素密度変換装置に適用される8画素計数回路
(9画素計数回路)の構成例を示す図。
【図5】画素密度変換装置に適用される16画素計数回
路の構成例を示す図。
【図6】変換テーブルの入力値に対する出力値の関係を
説明するための特性図。
【図7】変換テーブル内容の設定例を示す図。
【図8】原画像に応じて2つの変換テーブルを切り替え
て動作させる場合の動作手順を説明するためのフローチ
ャート。
【符号の説明】
18…スキャナ装置、20…光ディスク、22…光ディ
スク装置、24…CRTディスプレイ装置、34…CP
U、32…画像バス、40…ページメモリ、46…拡大
縮小回路、461…ラインバッファ、462…参照画素
バッファ、463-1…画素計数回路(第1の画素計数手
段)、463-2…画素計数回路(第2の画素計数手
段)、464-1…文字用変換テーブル(第1の変換テー
ブル)、464-2…写真用変換テーブル(第2の変換テ
ーブル)、465…セレクタ(切り替え手段)、466
…像域分離部(像域判定手段)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文字画像及び写真画像を有する画像デー
    タを画素密度変換して拡大・縮小された多値の画像デー
    タに変換する画素密度変換装置において、 画素密度変換する変換画素の位置を中心にして拡大・縮
    小の倍率に応じた領域の黒画素数を計数する第1の画素
    計数手段と、 この第1の画素計数手段による計数値に基づいて2値の
    画像データを多値の画像データに変換する第1の変換テ
    ーブルと、 画像データをディザ画像に変換する際に用いられるディ
    ザマトリクスと同サイズの開口内の黒画素数を計数する
    第2の画素計数手段と、 この第2の画素計数手段による計数値に基づいて2値の
    画像データを多値データに変換する第2の変換テーブル
    と、 原画像中の文字画像領域と写真画像の領域とを識別する
    像域判定手段と、 この像域判定手段の判定の結果に従って前記第1の変換
    テーブルと前記第2の変換テーブルの出力を切り替えて
    変換画像データを出力する切り替え手段とを具備するこ
    とを特徴とする画素密度変換装置。
JP5236026A 1993-09-22 1993-09-22 画素密度変換装置 Pending JPH0795391A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006195908A (ja) * 2005-01-17 2006-07-27 Fuji Xerox Co Ltd 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム
US7920295B2 (en) 2007-03-16 2011-04-05 Seiko Epson Corporation Image processing circuit, displaying apparatus, and printing apparatus

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JP4729928B2 (ja) * 2005-01-17 2011-07-20 富士ゼロックス株式会社 画像処理装置及び画像処理プログラム
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