JPH0795186B2 - 反射型スクリーン - Google Patents
反射型スクリーンInfo
- Publication number
- JPH0795186B2 JPH0795186B2 JP1258589A JP25858989A JPH0795186B2 JP H0795186 B2 JPH0795186 B2 JP H0795186B2 JP 1258589 A JP1258589 A JP 1258589A JP 25858989 A JP25858989 A JP 25858989A JP H0795186 B2 JPH0795186 B2 JP H0795186B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- particle size
- screen
- printing
- reflection
- size distribution
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
本発明は、反射輝度が高く明るい反射型スクリーンシー
トに関する。 OHPが普及し、学校・会社等で幅広く使用されている
が、スクリーンがなくても、光源が明るいような場合、
白壁に対する投影でも画像・文字等を見ることができ
る。 通常、スクリーンとしては、表面の白い塩ビ（塩化ビニ
ル）製のスクリーンが多く用いられており、また、高級
なスクリーンとして、表面にガラスビーズ加工（ガラス
ビーズを多数散布し、接着させる）を施し、反射輝度を
上げるタイプのビーズスクリーンも用いられている。 近年、投影型テレビジョンが市場へ現れてきたが、光源
（プロジェクタ）の明るさを高くすることが出来ず、ス
クリーン上で明るい画像を得るためには、従来より反射
特性の良い明るいスクリーンの要望が強まっている。 本発明は、投影型テレビジョンの映写に適した明るい
（反射揮度の高い）スクリーンを提供するものである。
トに関する。 OHPが普及し、学校・会社等で幅広く使用されている
が、スクリーンがなくても、光源が明るいような場合、
白壁に対する投影でも画像・文字等を見ることができ
る。 通常、スクリーンとしては、表面の白い塩ビ（塩化ビニ
ル）製のスクリーンが多く用いられており、また、高級
なスクリーンとして、表面にガラスビーズ加工（ガラス
ビーズを多数散布し、接着させる）を施し、反射輝度を
上げるタイプのビーズスクリーンも用いられている。 近年、投影型テレビジョンが市場へ現れてきたが、光源
（プロジェクタ）の明るさを高くすることが出来ず、ス
クリーン上で明るい画像を得るためには、従来より反射
特性の良い明るいスクリーンの要望が強まっている。 本発明は、投影型テレビジョンの映写に適した明るい
（反射揮度の高い）スクリーンを提供するものである。
従来の投影手段は、以下に例示される。 白壁にOHP等から投影した場合、白壁の表面は、通
常、マット状となっている。そのため、スクリーン（白
壁）に投影された光は、ランダムな方向へ反射する。 白色塩ビ製のスクリーンシート。 白色塩ビ製シートの上に、粒径40μｍ〜200μｍの
ガラスビーズを均一に並べ、反射輝度を上げたもの（ビ
ーズスクリーン）。
常、マット状となっている。そのため、スクリーン（白
壁）に投影された光は、ランダムな方向へ反射する。 白色塩ビ製のスクリーンシート。 白色塩ビ製シートの上に、粒径40μｍ〜200μｍの
ガラスビーズを均一に並べ、反射輝度を上げたもの（ビ
ーズスクリーン）。
【発明が解決しようとする課題】 の方法によれば、反射光は多方向に拡散するため、観
察者は、スクリーンの前面のどの位置にいても映像を見
ることが出来るが、その映像は暗いという欠点がある。 の方法で、表面にエンボスを施す事により、反射光に
ある程度の方向性（周辺には反射光が散乱しない様）を
持たせて明るさの向上を図っているものもあるが、目立
った改善は得られていない。 の方法では、明視角度（反射光が明るく観察される角
度）が狭くなる割りには輝度は思った以上に上がらな
い。さらに、ガラスビーズを加工する設備を要し、コス
ト高となるだけではなく、厳しい加工品質が要求される
など、種々の問題がある。 以上、従来技術は種々有るが、各々欠点を有している。 本発明は、上記の欠点を解消したスクリーンを提供する
ことを目的とする。
察者は、スクリーンの前面のどの位置にいても映像を見
ることが出来るが、その映像は暗いという欠点がある。 の方法で、表面にエンボスを施す事により、反射光に
ある程度の方向性（周辺には反射光が散乱しない様）を
持たせて明るさの向上を図っているものもあるが、目立
った改善は得られていない。 の方法では、明視角度（反射光が明るく観察される角
度）が狭くなる割りには輝度は思った以上に上がらな
い。さらに、ガラスビーズを加工する設備を要し、コス
ト高となるだけではなく、厳しい加工品質が要求される
など、種々の問題がある。 以上、従来技術は種々有るが、各々欠点を有している。 本発明は、上記の欠点を解消したスクリーンを提供する
ことを目的とする。
反射揮度を上げると共に、明視角度を広いスクリーンと
するために、鋭意検討した結果、本発明の構成に到っ
た。 すなわち、本発明は、 塩化ビニル製フィルムまたはシート上に、 （ａ）平均粒径が13μｍで、粒径の分布が５μｍ〜50μ
ｍの範囲のノンリーフィングタイプのAl鱗片 （ｂ）雲母に二酸化チタンをコーティングしたパール顔
料鱗片であって、二酸化チタンの被覆率が28％，平均粒
径が30μm,粒径の分布が５μｍ〜60μｍの範囲のパール
顔料鱗片 上記（ａ）（ｂ）を混合したものをフィラーとしたペー
ストインキが、印刷またはコーティングにより形成され
てなる光反射層を有する反射型スクリーンである。 基材となるフィルムまたはシートとしては、白色顔料を
用いた白色塩ビフィルムまたはシートが望ましいが、投
影画像のコントラストを考慮すると、黒色のものであっ
ても良い。 前記基材への可塑剤の添加量、印刷・コーティング適性
を考え、40パーツ以下（以下、本明細書中において、パ
ーツは可塑剤の添加量＝パーセンテージを意味する）が
望ましい。 また、Alペーストインキは、鋭意検討の結果、ノンリー
フィングタイプのAl鱗片をフィラーとしたタイプで、か
つ、平均粒径が13μｍで、粒径の分布が５μｍ〜50μｍ
の範囲のものが望ましい。前記範囲外の粒径のフィラー
では、再現性（同様に、印刷・コーティングを行なう上
での）やAl鱗片の密集性の上で問題がある。 また、パール顔料鱗片としては、鋭意検討の結果、天然
雲母に二酸化チタンをコーティングしたタイプのフィラ
ーで、チタンの被覆率は14％〜43％、粒径の分布が５μ
ｍ〜200μｍのものが使用できる。中でも、二酸化チタ
ンの被覆率が28％で、粒径の分布が５μｍ〜60μｍ（平
均粒径30μｍ）の鱗片状のものが、印刷（コーティン
グ）の上で最も望ましい。 上記のAl鱗片とパール顔料鱗片とを混合したものをフィ
ラーとしたペーストインキを上記の基材に印刷（コーテ
ィング）形成してなる光反射層が良好な反射特性（高い
反射揮度と、広い明視角度）を示すことを見出した。 光反射層の形成方法としては、グラビア印刷、ロールコ
ート、コンマーコート、ナイフコート、シルクスクリー
ン印刷等、通常の印刷またはコーティング方法で良い。 この場合、少なくとも均一な厚みで光反射層を形成する
ことが必要となるが、グラビア印刷法では、セル深度の
選択により、0.1〜20μｍの膜厚の薄いインキ皮膜が形
成でき、コンマーコート、ナイフコート、シルクスクリ
ーン印刷等では、５〜100μｍの膜厚の厚いインキ皮膜
が形成できる。 インキ皮膜の厚さとしては0.5〜60μｍ程度が適切であ
り、中でも、２〜30μｍの膜厚が、経済性や反射特性の
上から良好である。 また、上記ペーストインキによる光反射層を形成した
後、表面保護性を向上させるため（および、明視角度を
安定化させるため）に、シリカ粉末を含むOPニスからな
る光拡散層を形成しても良い。
するために、鋭意検討した結果、本発明の構成に到っ
た。 すなわち、本発明は、 塩化ビニル製フィルムまたはシート上に、 （ａ）平均粒径が13μｍで、粒径の分布が５μｍ〜50μ
ｍの範囲のノンリーフィングタイプのAl鱗片 （ｂ）雲母に二酸化チタンをコーティングしたパール顔
料鱗片であって、二酸化チタンの被覆率が28％，平均粒
径が30μm,粒径の分布が５μｍ〜60μｍの範囲のパール
顔料鱗片 上記（ａ）（ｂ）を混合したものをフィラーとしたペー
ストインキが、印刷またはコーティングにより形成され
てなる光反射層を有する反射型スクリーンである。 基材となるフィルムまたはシートとしては、白色顔料を
用いた白色塩ビフィルムまたはシートが望ましいが、投
影画像のコントラストを考慮すると、黒色のものであっ
ても良い。 前記基材への可塑剤の添加量、印刷・コーティング適性
を考え、40パーツ以下（以下、本明細書中において、パ
ーツは可塑剤の添加量＝パーセンテージを意味する）が
望ましい。 また、Alペーストインキは、鋭意検討の結果、ノンリー
フィングタイプのAl鱗片をフィラーとしたタイプで、か
つ、平均粒径が13μｍで、粒径の分布が５μｍ〜50μｍ
の範囲のものが望ましい。前記範囲外の粒径のフィラー
では、再現性（同様に、印刷・コーティングを行なう上
での）やAl鱗片の密集性の上で問題がある。 また、パール顔料鱗片としては、鋭意検討の結果、天然
雲母に二酸化チタンをコーティングしたタイプのフィラ
ーで、チタンの被覆率は14％〜43％、粒径の分布が５μ
ｍ〜200μｍのものが使用できる。中でも、二酸化チタ
ンの被覆率が28％で、粒径の分布が５μｍ〜60μｍ（平
均粒径30μｍ）の鱗片状のものが、印刷（コーティン
グ）の上で最も望ましい。 上記のAl鱗片とパール顔料鱗片とを混合したものをフィ
ラーとしたペーストインキを上記の基材に印刷（コーテ
ィング）形成してなる光反射層が良好な反射特性（高い
反射揮度と、広い明視角度）を示すことを見出した。 光反射層の形成方法としては、グラビア印刷、ロールコ
ート、コンマーコート、ナイフコート、シルクスクリー
ン印刷等、通常の印刷またはコーティング方法で良い。 この場合、少なくとも均一な厚みで光反射層を形成する
ことが必要となるが、グラビア印刷法では、セル深度の
選択により、0.1〜20μｍの膜厚の薄いインキ皮膜が形
成でき、コンマーコート、ナイフコート、シルクスクリ
ーン印刷等では、５〜100μｍの膜厚の厚いインキ皮膜
が形成できる。 インキ皮膜の厚さとしては0.5〜60μｍ程度が適切であ
り、中でも、２〜30μｍの膜厚が、経済性や反射特性の
上から良好である。 また、上記ペーストインキによる光反射層を形成した
後、表面保護性を向上させるため（および、明視角度を
安定化させるため）に、シリカ粉末を含むOPニスからな
る光拡散層を形成しても良い。
白色塩ビフィルム（23パーツ、理研ビニル製，厚さ0.2m
m）に、以下に示すインキ組成および印刷条件にて光反
射層を形成し、スクリーンのサンプルとした。 （１）ペーストインキ Al鱗片 7重量部 パール顔料鱗片 25重量部 塩酢ビ樹脂 15重量部 MEK/トルエン＝1/1 53重量部 計 100重量部 尚、Al鱗片は、東洋アルミニウム（株）製7080N（商品
名）を用い、ボールミルにて48時間微粉化し、平均粒径
を13μｍとした。粒径の分布は、７〜44μｍであった。 パール顔料鱗片は、メルク社製（メルクジャパン（株）
より入手）の、二酸化チタンの被覆率が28％，粒径の分
布が10〜60μｍのものを用いた。 （２）印刷条件 セル深度45μｍの格子彫刻グラビア版を用い、インキ皮
膜８μｍにて印刷。 このサンプルを、東京光学（株）製の輝度計およびルッ
クスメーターを用い、スクリーンゲイン（SG）値などを
求めた。 また、光反射層を形成しない基材フィルム（白色塩化ビ
ニル）などについても同様の測定を行った。測定結果を
以下に表に示す。 サンプル（２）で用いたガラスビーズは、ｎ（屈折率）
＝2.2、粒径の分布は90〜106μｍである。 半値角度は、入射角度０°に対する反射角度０°におい
て反射輝度（上記表においては、SG値で表現）が半減す
るときの反射角度である。 上記表から分かるように、本発明によるスクリーンは、
SG値および半値角度の双方に優れた良好な反射特性を示
すものであった。
m）に、以下に示すインキ組成および印刷条件にて光反
射層を形成し、スクリーンのサンプルとした。 （１）ペーストインキ Al鱗片 7重量部 パール顔料鱗片 25重量部 塩酢ビ樹脂 15重量部 MEK/トルエン＝1/1 53重量部 計 100重量部 尚、Al鱗片は、東洋アルミニウム（株）製7080N（商品
名）を用い、ボールミルにて48時間微粉化し、平均粒径
を13μｍとした。粒径の分布は、７〜44μｍであった。 パール顔料鱗片は、メルク社製（メルクジャパン（株）
より入手）の、二酸化チタンの被覆率が28％，粒径の分
布が10〜60μｍのものを用いた。 （２）印刷条件 セル深度45μｍの格子彫刻グラビア版を用い、インキ皮
膜８μｍにて印刷。 このサンプルを、東京光学（株）製の輝度計およびルッ
クスメーターを用い、スクリーンゲイン（SG）値などを
求めた。 また、光反射層を形成しない基材フィルム（白色塩化ビ
ニル）などについても同様の測定を行った。測定結果を
以下に表に示す。 サンプル（２）で用いたガラスビーズは、ｎ（屈折率）
＝2.2、粒径の分布は90〜106μｍである。 半値角度は、入射角度０°に対する反射角度０°におい
て反射輝度（上記表においては、SG値で表現）が半減す
るときの反射角度である。 上記表から分かるように、本発明によるスクリーンは、
SG値および半値角度の双方に優れた良好な反射特性を示
すものであった。
以上説明したように、本発明のスクリーンによれば、反
射輝度の高く明るいスクリーンが得られ、光源光量の不
足気味な投影形テレビジョンからの映写画像であって
も、明るく明視角度の広い画像が観察できる。
射輝度の高く明るいスクリーンが得られ、光源光量の不
足気味な投影形テレビジョンからの映写画像であって
も、明るく明視角度の広い画像が観察できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭62−164329（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭63−11628（ＪＰ，Ｕ)
Claims (1)
- 【請求項１】塩化ビニル製フィルムまたはシート上に、 （ａ）平均粒径が13μｍで、粒径の分布が５μｍ〜50μ
ｍの範囲のノンリーフィングタイプのAl鱗片 （ｂ）雲母に二酸化チタンをコーティングしたパール顔
料鱗片であって、二酸化チタンの被覆率が28％，平均粒
径が30μm,粒径の分布が５μｍ〜60μｍの範囲のパール
顔料鱗片 上記（ａ）（ｂ）を混合したものをフィラーとしたペー
ストインキが、印刷またはコーティングにより形成され
てなる光反射層を有する反射型スクリーン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1258589A JPH0795186B2 (ja) | 1989-10-03 | 1989-10-03 | 反射型スクリーン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1258589A JPH0795186B2 (ja) | 1989-10-03 | 1989-10-03 | 反射型スクリーン |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03119334A JPH03119334A (ja) | 1991-05-21 |
| JPH0795186B2 true JPH0795186B2 (ja) | 1995-10-11 |
Family
ID=17322360
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1258589A Expired - Lifetime JPH0795186B2 (ja) | 1989-10-03 | 1989-10-03 | 反射型スクリーン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0795186B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0588263A (ja) * | 1991-09-27 | 1993-04-09 | Toppan Printing Co Ltd | 反射型スクリーン及びその製造方法 |
| JPH0675302A (ja) * | 1992-08-26 | 1994-03-18 | Toppan Printing Co Ltd | 明室用反射型スクリーン |
| JP2926454B2 (ja) * | 1992-10-02 | 1999-07-28 | 大日本印刷株式会社 | 反射型映写スクリーン |
| DE4431829A1 (de) * | 1994-09-07 | 1996-03-14 | Merck Patent Gmbh | Leitfähige Pigmentzubereitung |
| CN102063004B (zh) * | 2010-11-26 | 2012-06-27 | 西安盛世网络信息有限公司 | 3d立体影像投影播放系统总装辅助设备用金属质感幕布 |
| EP3223046A4 (en) | 2014-12-22 | 2018-11-14 | JXTG Nippon Oil & Energy Corporation | Sheet-shaped, transparent molding, transparent screen provided with same, and image projection device provided with same |
| WO2017187990A1 (ja) | 2016-04-25 | 2017-11-02 | Ｊｘｔｇエネルギー株式会社 | 透明光散乱体、それを備えた反射型透明スクリーン、およびそれを備えた映像投影システム |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62164329U (ja) * | 1986-04-09 | 1987-10-19 | ||
| JPS6311628U (ja) * | 1986-07-09 | 1988-01-26 |
-
1989
- 1989-10-03 JP JP1258589A patent/JPH0795186B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03119334A (ja) | 1991-05-21 |
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