JPH03214148A - 反射型映写スクリーン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、反射輝度の高く明るい反射型の映写用スクリ
ーンシートに関するものである。

ＯＨＰが普及し、学校、会社等で幅広く使用されている
が、光源が明るく、スクリーンがない場合、白壁でも画
像、文字等を見ることができた。

通常、スクリーンとしては、表面の白い塩ビ製のスクリ
ーンが多く用いられていた。又、高級なスクリーンとし
て、表面にガラスピーズ加工を施し、反射輝度を上げた
ビーズ形スクリーンが用いられている。

近年、投写形テレビジョンが市場へ現れてきたが、光源
の明るさを高くすることが出来ず、スクリーン上で明る
い画像を得る為には、従来より反射特性の良い明るいス
クリーンの要望が強まっている。

本発明のスクリーンは、投射形テレビジョンの映写に適
した明るいスクリーンを提供するものである。

（従来技術とその課題） 従来技術としては ■白壁にＯＨＰ等から映像を映写した場合、白壁の表面
はマット状となっている。その為、スクリーンに投影さ
れた光は、ランダム方向へ反射する。観察者は、スクリ
ーンの前のどこにいても映像を見ることが出来るが、そ
の映像は暗いという欠点がある。

■白色塩ビ製のスクリーンシートの場合は、表面にエン
ボスを施す事により、反射光にある程度の方向性（周辺
には反射光が散乱しない様）をもたせて明るさの向上を
はかっているが、目立った改善は得られていない。

■白色塩ビ製シートの上に、粒径４０μｍ〜２００μｍ
のガラスピーズを均一に並べ、反射輝度を上げたものが
あるが、明視角度が狭くなる割には輝度は思った以上に
上がらない、さらに、ガラスピーズを加工する設備、コ
スト又、加工品質等、種々問題がある。

以上、従来技術には種々有るが、各々欠点を有している
。

本発明はそれら欠点を解決する為、鋭意検討の結果、以
下のような構成とした。

（課題を解決するための手段） 本発明は、プラスチックフィルム又はシート１上に、光
反射性のインキ、塗料などからなる光反射層２と、光吸
収性のある無光沢あるいは比較的無光沢なインキ、塗料
などからなる規則的又は不規則的パターンの光吸収層３
とを備えたことを特徴とする反射型映写スクリーンであ
る。

又、本発明は、光反射層２として、ＡＬ鱗片をフィラー
としたペーストインキを設けたもので、例えば、粒径５
μｍ〜５０μｍ（平均粒径１３μｍ）のノンリーフィン
グタイプのＡｌ１片をフィラーとしたペーストインキか
らなる層を設けたことを特徴とする反射型映写スクリー
ンである。

又、本発明は、プラスチックフィルム又はシート１が、
塩ビ樹脂から成る反射型映写スクリーンである。

以下、本発明を図面に従って詳細に説明する。

本発明は、プラスチックフィルム又はシート１上に、Ａ
Ｌペーストインキを印刷又はコーティングすることによ
り光反射層２を設け、従来になく輝度の高い且つ明視角
度の広い反射型映写スクリーンである。

本発明に用いるプラスチックフィルム又はシート１とし
ては、白色顔料を用いた白色塩ビフィルム又はシートが
望ましい、そして、フィルムに対する可塑剤の添加量は
、印刷、コーティング適性を考え、４０パーツ以下（以
下、本願明細書中において、・・・パーツというのは、
可塑剤の添加量＝パーセンテージの事を意味する。）が
望ましい。

又、ＡＬペーストインキとしては、鋭意検討の結果、ノ
ンリーフィングタイプのＡＬ鱗片タイプで、かつ、粒径
５μｍ〜５０１Ｉｍ（平均１８μｓ）のものが良好であ
る。しかし、これ以上の粒径のものでも使用することが
できるが、再現性、反射層としてのＡＬ鱗片密度性から
多少問題が残こる。

又、コーティング方法としては、グラビア印刷、ロール
コート、コンマ−コート、ナイフコート、シルクスクリ
ーン印刷等、通常の印刷またはコーティング方法で良い
。

この場合は少くとも均一の厚みにコーティングすること
が必要条件となるが、グラビア印刷法では、セル深度の
選択により、０．１〜２０μｍの膜厚の薄いインキ皮膜
が形成でき、コンマ−コート、ナイフコート、シルクス
クリーン印刷等では、５〜１１００ｐの膜厚の厚いイン
キ皮膜が形成できる。

又、上記ＡＬフィラーを含有するペーストインキを用い
、印刷又はコーティングした後、表面保護性かつ明視角
度を安定化させる為に、シリカ粉等を含むＯＰニスをコ
ーティングすることも良い。

又、ＡＬフィラーペーストインキの他に、バール光沢を
発する雲母をフィラーとするインキ、あるいは雲母とＴ
　＋　０４２とを含有する塗料（Ｔｉ０１の被覆率２８
χ、粒径５〜６０μ鋼（平均３０μｍ）とからなるバー
ル顔料を使用することもできる。

又、前記ＡＬ鱗片フィラーとバール顔料フィラーとを混
合したフィラーを含有させたインキを使用することがで
きる。

次に、光吸収層２を形成する光吸収性のインキとしては
、グラビア印刷に用いるような有機溶剤型の黒色印刷イ
ンキ、あるいは、オフセット印刷、凸版印刷などに用い
られるような黒色印刷インキを使用することができる。

そして、光吸収層は、規則的な細線状、微細点状、基盤
目状などのパターン、あるいは、不規則的な砂目状、細
紋状のパターンである。

以下に実施例を示す。

〈実施例１〉 白色塩ビフィルム（２３パーツ、連鋳ビニル製）に、以
下に示すインキ及び印刷条件にて反射層を形成し、スク
リーンのサンプルとした。

（１）ＡＬペースト含有インキ 塩酢ビ樹脂−２０重量部 ＡＬペースト　　　　　　７重量部 ＭＥＫ／）ルエン＝１／１　７３重量部計１００重量部 （２）光吸収性インキ 黒色インキ（オフセット印刷用、凸版印刷用）（３）印
刷条件 セル深度４５μｍの格子彫刻グラビア版を使用。

尚、ＡＬペーストは、（東洋アルミニウム■製）７０８
ＯＮを用い、ボールミルにて４８Ｈｒ細かく微粉化し、
平均粒径を１３μｍとした６粒径の分布は７μｍ〜４４
μｍであった。

このサンプルを、東京光学■製の輝度計及びルックスメ
ーターを用い、スクリーンゲイン（ＳＧ）値を求めた。

その結果、ＳＧ値は５．０であった。又、参考として基
材フィルムに用いた白色ＰＶＣＯ８Ｇ値は、２．９であ
った。

又、明視角度を測定すると、０°の場合５．０、半値角
度は±２０″を示した。

次に、上記スクリーン上の光反射層側の全面に、黒色の
縦線、横線からなる基盤目状の光吸収層（面積率５０％
以下）を凸版印刷方式によりパターン形成した。

以上から非常に良好なスクリーンが得られた。

〈実施例２〉 前記実施例１と同様に、白色塩ビフイルム上に反射層を
形成した後に、該反射層側の全面に印刷方式により、黒
色の微細な砂目状の不規則パターン（面積率５０％以下
）の光吸収層を形成した。

これによって、映写像の規則的パターンとスクリーンの
光吸収層との間でのモアレの発生を防ぐことができた。

〈実施例３〉 前記実施例１と同様に、白色塩ビフイルム上に反射層を
形成した後に、該反射層側の全面に、黒色の微細な砂目
状の不規則パターン（面積率５０％以下）を印刷方式で
形成し、次に、このフィルム上に、透明性のガラスピー
ズｎ＝２．２、粒径９０ｔＩｍ−１０６μ腸のものを透
明タイプの結着材（アクリル系樹脂）を介してコーティ
ングしてビーズ加工を施し、反射型スクリーンを形成し
た。

（発明の効果） 以上説明したように、本発明によるスクリーンは、ＡＬ
鱗片のフィラーを含有したインキ、塗料による光反射層
と、規則的、又は不規則的パターンの光吸収層とを併用
した反射型映写スクリーンであり、映像光が投映されて
いる映写スクリーンの全面あるいは部分に、不規則的な
外光が投影されたとしても、スクリーン面の光吸収層に
よって適度に吸収できる。特に映写光よりも弱い外光で
あって、映写ノイズ光として観察されるような場合は、
−層効果的であり、反射輝度が高くコントラストのある
観察し易いスクリーンが得られ、光源光量の不足気味な
投写型テレビジョン投映機などからスクリーン上に映写
された画像であっても従来より明るく、はっきりとした
反射画像を楽しむ事が出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明映写スクリーンの側面図、第２図は本発
明映写スクリーンの一実施例の平面図、第３図は本発明
映写スクリーンの他の実施例の平面図である。 １　・・・シート　２　・・・光反射層　３　・・・光
吸収層

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （１）プラスチックフィルム又はシート上に、光反射性
   のインキ、塗料などからなる光反射層と、光吸収性のあ
   る無光沢、あるいは比較的無光沢なインキ、塗料などか
   らなる規則的又は不規則的パターンの光吸収層とを備え
   たことを特徴とする反射型映写スクリーン。（２）光反
   射層として、粒径５μｍ〜５０μｍ（平均粒径１３μｍ
   ）のノンリーフィングタイプのＡＬ鱗片をフィラーとし
   たペーストインキからなる層を設けたことを特徴とする
   請求項１記載の反射型映写スクリーン。 （３）プラスチックフィルム又はシートが、塩ビ樹脂か
   ら成ることを特徴とする請求項１記載の反射型映写スク
   リーン。