JPH0794571A - 半導体プロセス装置及びその使用方法 - Google Patents

半導体プロセス装置及びその使用方法

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JPH0794571A
JPH0794571A JP23798993A JP23798993A JPH0794571A JP H0794571 A JPH0794571 A JP H0794571A JP 23798993 A JP23798993 A JP 23798993A JP 23798993 A JP23798993 A JP 23798993A JP H0794571 A JPH0794571 A JP H0794571A
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chamber
wafer
gas
valve
reaction chamber
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JP23798993A
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Kuninori Kitahara
邦紀 北原
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体プロセス装置及びその使用方法に関
し、ガスを流す成長室や加工室などの反応室から超高真
空の評価室へウエハを移送する際、超高真空の評価室や
ウエハの汚染を防ぎ、成長或いは加工した半導体層表面
を原子レベルで評価することを可能にし、成長条件や加
工条件を精密に決定できるようにする。 【構成】 排気装置24をもつ反応室3にウエハ10を
セットして必要とする気体を供給して半導体の成長や加
工を行い、バルブ5Cを開き、排気装置23で予め排気
されて反応室3の圧力に比較して若干高い圧力に維持さ
れた中間室11にウエハ10を移送し、バルブ5Cを閉
じ、中間室11の圧力を低下させてからバルブ5Dを開
き、ウエハ交換室2にウエハ10を移送し、バルブ5D
を閉じ、バルブ5Bを開き、評価室4にウエハ10を移
送し、バルブ5Bを閉じ、例えばSTMを用い超高真空
中でウエハ10の評価を行なうようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば化学気相成長
(chemical vapor depositio
n:CVD)法を適用して成長させた半導体層の表面を
例えば走査型トンネル顕微鏡(scanning tu
nneling microscope:STM)など
を用いて観察し、その結果を例えば成長条件決定にフィ
ード・バックさせるようにする為の半導体プロセス装置
及びその使用方法に関する。
【0002】例えば、化合物半導体の成長技術は、原子
層レベルで制御することが必要な段階に入り、また、そ
れが可能になっている。
【0003】これに伴い、成長表面を原子レベルで観察
する技術が要求されるようになり、反射高速電子線回折
(reflection high−energy e
lectron diffraction:RHEE
D)、オージェ電子分光(Auger electro
n spectroscopy:AES)、STMなど
多くの観察技術が提供され、且つ、威力を発揮してい
る。
【0004】然しながら、RHEEDやAESでは、ウ
エハに電子線を照射する為、高真空中でなければ表面を
観察することができない。原理からすれば、STMは大
気中で使用可能であるが、試料表面に原子が露出してい
ないと観察できないから、矢張り高真空が必要である。
【0005】前記何れの手段も、充分に信頼性がある結
果を得ようとすると、10-11 〔Torr〕台まで真空
度を高め得る観察室が必要である。
【0006】ところで、現在、シリコン(Si)や化合
物半導体のエピタキシャル成長を行う場合に適用する技
術として、CVD法の一種である有機金属気相成長(m
etalorganic vapor phase e
pitaxy:MOVPE)法が多用されている。
【0007】このMOVPE法を用いる場合、前記超高
真空を必要とする各観察技術は適用することができず、
気体中でも透過する光或いはX線を用いた光反射、光吸
収、X線回折などの方法、或いは、原料ガスの分解状態
を調べる為の質量分析が行われているに過ぎない。
【0008】従って、MOVPE法などのCVD法で成
長した半導体層の表面を超高真空中で行われる評価技術
で観察することができれば、精密に制御された半導体層
を得るのに大きく貢献することができる。
【0009】
【従来の技術】図3は半導体層の成長及び評価を離隔し
た領域で行うようにした従来の技術を解説する為の半導
体プロセス装置を表す要部平面図である。尚、図3は従
来の技術に於ける基本的な事項を説明する為のものであ
るので省略がある。
【0010】図に於いて、1はウエハ導入室、1Aはウ
エハ・ホルダ、2はウエハ交換室、2Aは回転台、3は
成長室、4は評価室、5A,5B,5Cはバルブ、6は
トランスファ・ロッド、10はウエハをそれぞれ示して
いる。尚、図示のプロセス装置では、成長室3に於いて
分子ビーム・エピタキシャル成長(molecular
beam epitaxy:MBE)が行われるもの
とする。
【0011】図示のプロセス装置に於いては、ウエハ交
換室2を中心とし、大気中からウエハを導入する為のウ
エハ導入室1、成長室3、評価室4のそれぞれがバルブ
5A乃至5Cを介して導通及び遮断自在に設置されてい
る。尚、トランスファ・ロッド6はウエハを搬送する役
割を果たす。
【0012】図から明らかであるが、このプロセス装置
では、半導体層の成長にMBE法を適用し、また、その
場観察の評価法にSTMを用いている。
【0013】先ず、ウエハ導入室1内のウエハ・ホルダ
1Aにウエハ10をセットしてからウエハ導入室1内を
1×10-5〔Torr〕以下に排気し、バルブ5Aを開
いてウエハ10を1×10-8〔Torr〕のウエハ交換
室2に移送し、回転台2Aにセットする。
【0014】次いで、ウエハ10を10-10 〔Tor
r〕或いはそれ以下になっている成長室3に移送して半
導体層の成長を行い、成長終了後、ウエハ10はウエハ
交換室2を経てSTMなどを設置した超高真空の評価室
4に移送され、そこで評価される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】図3について説明した
プロセス装置では、半導体層を高真空中で成長させるM
BE法を適用するようにしているが、CVD法を適用す
る場合には、成長時の圧力はMBE法の場合に比較する
と遙に高く、しかも、成長終了後にも成長室内に原料ガ
スが残留する。従って、ウエハを移送する為、バルブを
開くとウエハ交換室の真空度は低下し、しかも、原料ガ
スの汚染を受けることになる。
【0016】一旦、汚染されると、ウエハ交換室の清浄
化は困難であって、特に、原料ガスとしてアルシン(A
sH3 )などを用いている場合や有機金属のような付着
性が高いガスを用いる場合には問題となる。
【0017】また、成長後のウエハ表面に於ける汚染も
問題となる。即ち、CVD法を適用する場合、成長時の
排気にロータリ・ポンプ(rotary pump:R
P)が多用されている。
【0018】RPは、排気能力が高く、また、安価であ
るが、オイルを使用する為、成長室にオイルが逆拡散す
る場合があり、これは、特に、成長室内の圧力が0.5
〔Torr〕以下に低下した場合に起こり易い。
【0019】その理由は、成長室内の圧力が低い程、気
体分子の平均自由行程が大きくなることに依る。
【0020】一般に、オイルの中には、ハイドロ・カー
ボンなどの炭素の化合物が含まれているので、ウエハに
付着した場合、除去することは極めて困難である。
【0021】従来、気相成長装置とMBE装置とを排気
可能な中間室を介して結合したプロセス装置が知られて
いる(要すれば、特願平4−108232号、を参
照)。然しながら、この場合、気相成長装置中の気体が
中間室へ拡散し、中間室に付着した汚染物が更にMBE
装置に拡散する虞が大きい。
【0022】CVD成長室と高真空室を結合した場合、
更に問題であるのは、成長終了後、CVD成長室を真空
にしようとすると、圧力が低下する為、内壁に付着して
いた原料ガスや反応生成物が気化し、これ等がウエハに
付着し、表面が汚染されてしまうことである。
【0023】前記説明したように、CVD成長室から超
高真空室へのウエハの搬送は困難であって、ウエハの清
浄を維持しながらの移送は容易でない。従って、現在、
CVD成長に関する評価、特に、成長後に於ける表面の
原子配列に関する評価は殆ど行われていないと言ってよ
い。
【0024】このようなことから、現在、CVDに於い
ては、MBEのような表面原子構造を考慮した上での精
密な成長条件の決定はできない状態にある。
【0025】本発明は、ガスを流す成長室や加工室など
の反応室から超高真空の評価室へウエハを移送する際、
超高真空の評価室やウエハの汚染を防ぎ、成長或いは加
工した半導体層表面を原子レベルで評価することを可能
にし、成長条件や加工条件を精密に決定できるようにす
る。
【0026】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理を解
説する為の半導体プロセス装置を表す要部平面図であ
る。尚、図3に於いて用いた記号と同記号は同部分を表
すか或いは同じ意味を持つものとする。
【0027】図に於いて、3Aは原料ガス供給管、5D
はバルブ、11は中間室、11Aはガス供給管、21は
ウエハ導入室1の排気装置、22はウエハ交換室2の排
気装置、23は中間室11の排気装置、24は成長室3
の排気装置、25は評価室4の排気装置、31は加熱装
置をそれぞれ示している。尚、ガス供給管11Aは流量
を精密に制御したガスを供給する為のものである。尚、
図示のプロセス装置では、成長室3に於いてMOVPE
などCVDに依る成長が行われるものとする。
【0028】図示のプロセス装置が、図3について説明
したプロセス装置と相違する点は、ウエハ交換室2と成
長室3との間に中間室11を設置したことである。
【0029】従って、成長室3と評価室4との間には、
独立した排気装置をもった二つの真空室、即ち、排気装
置22をもつウエハ交換室2及び排気装置23をもつ中
間室11が介在している。
【0030】このプロセス装置では、中間室5内の圧力
を成長室3に比較して高く維持できるようにしてある。
【0031】また、成長が終了した後の成長室3からの
排気は、RPである排気装置24からオイルが逆拡散す
ることを防止できるような過程を経て行うようにする。
即ち、成長室3が排気装置24と接続されている場合に
は、オイルの逆拡散が起こらない程度に気体の平均自由
行程が小さくなるよう圧力を所定値、例えば、1〔To
rr〕以上に維持する。
【0032】前記のような工程が実現されるよう制御装
置にプログラムを組み入れることは容易である。
【0033】成長室3の内壁から、原料ガスや反応生成
物が気化する量は、主として内壁の温度と室内の圧力で
決まる。従って、成長室3内を真空排気する場合の前記
気化を防止する為には、真空排気を行う前に内壁の温度
を半導体層の成長時に比較して低くすると良い。加熱装
置31は、その為に利用するものである。
【0034】前記したところから、本発明に依る半導体
プロセス装置及びその使用方法に於いては、 (1)ウエハ交換室(例えばウエハ交換室1)とバルブ
(例えばバルブ5D)を介して連結され独立した排気装
置(例えば排気装置23)で排気可能な中間室(例えば
中間室11)と、前記中間室とバルブ(例えばバルブ5
C)を介して連結され独立した排気装置(例えば排気装
置24)で排気可能であって且つ気体が供給されて(例
えば原料ガス供給管3Aで供給する)半導体の成長或い
は加工を行う反応室(例えば成長室3)と、前記ウエハ
交換室とバルブ(例えばバルブ5B)を介して連結され
独立した排気装置(例えば排気装置25)で排気可能な
超高真空を必要とする評価室(例えばSTMなどを内容
とする評価室4)とを備えてなることを特徴とするか、
或いは、
【0035】(2)前記(1)に於いて、ウエハ交換室
と反応室との間に介在する中間室が複数であることを特
徴とする請求項1記載の半導体プロセス装置。
【0036】(3)前記(1)或いは(2)に於いて、
反応室に結合されて成長時或いは加工時に気体を排気す
る排気装置(例えばRP24A)及び成長或いは加工が
終了した後に気体を排気する排気装置(例えばTMP2
4B)をもつことを特徴とするか、或いは、
【0037】(4)前記(1)或いは(2)或いは
(3)に於いて、成長時或いは加工時に気体を排気する
排気装置及び成長或いは加工が終了した後に気体を排気
する排気装置を切り換える際に反応室に反応用のガスと
は別の水素或いは窒素を流し得るガス供給管(例えば原
料ガス供給管3Aを利用して良い)が設けられてなるこ
とを特徴とするか、或いは、
【0038】(5)前記(1)或いは(2)或いは
(3)或いは(4)に於いて、反応室と中間室との間の
バルブを開放する際に前記中間室内の圧力を前記反応室
内の圧力に比較して高くする為の気体を供給するガス供
給管(例えばガス供給管11A)が前記中間室に設けら
れてなることを特徴とするか、或いは、
【0039】(6)前記(1)或いは(2)或いは
(3)或いは(4)或いは(5)に於いて、反応室を真
空排気する際の温度を反応時の温度に比較して低く維持
する為の加熱装置(例えば加熱装置31)が前記反応室
に設けられてなることを特徴とするか、或いは、
【0040】(7)前記(6)に於いて、加熱装置が反
応室に接触させたヒータ線であることを特徴とするか、
或いは、
【0041】(8)前記(6)に於いて、加熱装置が反
応室に接触させた液体輸送パイプであることを特徴とす
るか、或いは、
【0042】(9)前記(6)に於いて、加熱装置が反
応室を照射可能に設置された赤外線ランプであることを
特徴とするか、或いは、
【0043】(10)前記(1)或いは(2)或いは
(3)或いは(4)或いは(5)或いは(6)或いは
(7)或いは(8)或いは(9)に於いて、排気装置の
作動及び停止、バルブの開閉、気体の送入及び停止、各
室の温度、ウエハの移送を制御するプログラムが読み込
まれ且つそのプログラムにしたがって制御を行う制御装
置を備えてなることを特徴とするか、或いは、
【0044】(11)独立した排気装置(例えば排気装
置24)で排気可能な反応室(例えば成長室3)にセッ
トされたウエハ(例えばウエハ10)に気体を供給して
半導体の成長或いは加工を行う工程と、次いで、独立し
た排気装置(例えば排気装置23)で予め排気され且つ
前記反応室の圧力に比較して若干高い圧力に維持された
中間室(例えば中間室11)及び前記反応室との間に在
る第一のバルブ(例えばバルブ5C)を開いて前記ウエ
ハを前記中間室に移送する工程と、次いで、前記第一の
バルブを閉じて前記中間室の圧力を低下させてからウエ
ハ交換室(例えばウエハ交換室2)との間に在る第二の
バルブ(例えばバルブ5D)を開いてウエハを前記ウエ
ハ交換室に移送する工程と、次いで、前記第二のバルブ
を閉じて前記ウエハ交換室と評価室(例えば評価室4)
との間に在る第三のバルブ(例えばバルブ5B)を開い
てウエハを前記ウエハ評価室に移送する工程と、次い
で、前記第三のバルブを閉じてから超高真空中で前記ウ
エハの評価(例えばSTMを用いて評価する)を行なう
工程とが含まれてなることを特徴とするか、或いは、
【0045】(12)前記(11)に於いて、反応室に
反応用気体を供給して半導体の成長或いは加工を行なう
間は第一の排気装置(例えばRP24A)を動作させて
前記反応用気体の排気を行なう工程と、前記成長或いは
加工が終了してから前記反応室に前記反応用気体とは別
の水素或いは窒素などの気体を送入すると共に前記第一
の排気装置に代えて第二の排気装置(例えばTMP24
B)を動作させて前記水素或いは窒素などの気体の排気
を行ない、しかる後、前記水素或いは窒素などの気体の
送入を停止させる工程とが含まれてなることを特徴とす
るか、或いは、
【0046】(13)前記(11)或いは(12)に於
いて、独立した排気装置で予め排気され且つ反応室の圧
力に比較して若干高い圧力に維持された中間室及び前記
反応室との間に在る第一のバルブを開いて前記ウエハを
前記中間室に移送する際に前記中間室に気体を送入して
(例えばガス供給管11Aから送入する)前記若干高い
圧力を維持することを特徴とするか、或いは、
【0047】(14)前記(11)或いは(12)或い
は(13)に於いて、加熱装置(例えば加熱装置31)
を制御し反応室を真空排気する際の温度を半導体の成長
中或いは加工中の温度に比較して低く維持することを特
徴とする。
【0048】
【作用】前記手段を採ることに依り、成長室や加工室な
どの反応室から超高真空の評価室への汚染物拡散を二段
階で抑制することができ、しかも、拡散を防ぐための圧
力分布を生成させることが可能であり、また、RPから
オイルが逆拡散することも抑止できるのて、ウエハの汚
染を充分に防ぐことができる。従って、成長或いは加工
した半導体層表面を原子レベルで評価することが可能に
なり、その評価結果をフィードバックすることで成長条
件や加工条件を精密に決定することができる。
【0049】
【実施例】図2は本発明一実施例を解説する為の半導体
プロセス装置を表す要部平面図であり、本実施例は、有
機金属化学気相堆積(metalorganic ch
emical vapour deposition:
MOCVD)法を適用して成長させた半導体層の表面を
評価する場合を対象にしている。尚、図1に於いて用い
た記号と同記号は同部分を表すか或いは同じ意味を持つ
ものとする。
【0050】図に於いて、22Aはターボ分子ポンプ
(TMP)、22Bはイオン・ポンプ(IP)、24A
はRP、24BはTMP、32,33,34,35,3
6はバルブ、41,42は真空計、43は制御器、44
はリーク・バルブをそれぞれ示している。
【0051】本実施例に於いては、ウエハ導入室1は排
気速度60〔リットル/秒〕のTMPからなる排気装置
21で、ウエハ交換室2は排気速度150〔リットル/
秒〕のTMP22A及び排気速度20〔リットル/秒〕
のIP22Bからなる排気装置22で、成長室3は排気
速度250〔リットル/秒〕のRP24A及び排気速度
60〔リットル/秒〕のTMP24Bからなる排気装置
24(図1参照)で、評価室4は排気速度120〔リッ
トル/秒〕のIP及びサブリメーション・ポンプ(S
P)を組み合わせた排気装置25で、中間室11は11
〔リットル/秒〕のTMP或いはIPからなる排気装置
23に依って、それぞれ排気されるようになっている。
尚、中間室11を排気する排気装置23は特に水素排気
能力が大きいものを用いている。
【0052】成長室3には原料ガス供給管3Aを介して
原料ガスが送入されるようになっていて、RP24Aか
らのオイルの逆拡散を防ぐには、成長室3に原料ガス供
給管3Aを介し、微量であっても、常に水素或いは窒素
を流しておくことが効果的である。尚、TMP及びIP
は本質的にオイル・フリーであるから、そのまま排気し
ても清浄な真空を生成させることができる。
【0053】成長室3並びに中間室11の真空度は、そ
れぞれ真空計41及び42でモニタする。成長室3に対
応する真空計41としては、ピラニ・ゲージと冷陰極イ
オン・ゲージの二つを用い、成長後、10-3〔Tor
r〕まではピラニ・ゲージを動作させ、それより真空度
が高くなったら、冷陰極イオン・ゲージのスイッチがオ
ンとなるようにしておけば良い。中間室11に対応する
真空計42としては、冷陰極イオン・ゲージを用いるこ
とができる。
【0054】真空計41は、成長室3に直接取り付ける
と、原料ガスに依って汚染されるので、バルブ36とT
MP24Bとの間に設置し、真空計41と42の出力は
制御器43で比較することができるようにしてある。
【0055】成長室3を加熱する為の構成は、成長室3
にヒータ、或いは、液体輸送パイプを巻いておき、加熱
装置31に依って温度を制御しながらヒータに電流を流
したり、液体輸送パイプに液体を流すようにする。加熱
は赤外線ランプの光照射に依って行うこともできる。加
熱温度の下限は室温、上限は内壁に到達した原料ガスが
熱分解しない温度であり、100〔℃〕乃至200
〔℃〕が適当である。
【0056】ここで、図示のプロセス装置を使用し、成
長室でGaAsウエハ上にGaAs層をエピタキシャル
成長させ、その後、超高真空室でSTMで評価を行う場
合について説明する。
【0057】(1) 各室の到達真空度は、 ウエハ導入室1は1×10-4〔Torr〕以下 ウエハ交換室2は1×10-8〔Torr〕以下 成長室3は1×10-6〔Torr〕以下 評価室4は1×10-10 〔Torr〕以下 中間室11は1×10-8〔Torr〕以下 である。尚、供給する水素ガスと窒素ガスは、純化装置
を通した高純度のものを用いる必要がある。
【0058】(2) GaAs層のエピタキシャル成長
させるには、成長室3中に水素、トリメチルガリウム
(TMGa:Ga(CH3 3 )とアルシン(As
3 )とを供給する。成長時のウエハ温度は600
〔℃〕、圧力は76〔Torr〕であり、また、成長室
3の温度は150〔℃〕に維持する。
【0059】(3) GaAs層のエピタキシャル成長
を停止するには、TMGaの供給を停止する。
【0060】(4) ウエハ温度を室温付近まで低下さ
せるに当たり、300〔℃〕以下になるまでは、表面か
らAsが蒸発するのを抑止する為、AsH3 と水素を流
し、300〔℃〕以下になったら水素のみを流すように
する。AsH3 の供給を停止した際には、成長室3を加
熱する為の電流も遮断する。
【0061】(5) 60〔℃〕以下で水素の流量を低
減させて、成長室3の圧力が1〔Torr〕から0.5
〔Torr〕の間となるようにする。
【0062】(6) RP24Aに対応するバルブ35
を閉じると同時にTMP24Bに対応するバルブ36を
開ける。通常、TMPは、1〔Torr〕以下であれば
急激な圧力上昇に充分耐えられる。然しながら、TMP
24Bの寿命を長く保つには、バルブ36を開く前に、
TMP24Bを待機モードにして回転速度を平常時の半
分に低下させると良い。水素を流したままでRP24A
からTMP24Bに切り換える理由は、RP24Aから
のオイルの逆拡散を防止する為である。
【0063】(7) 水素の供給を停止してから、TM
P24Bを平常運転モードに戻して1×10-6〔Tor
r〕以下まで排気する。
【0064】(8) 予め、TMPまたはIPからなる
排気装置23で排気しておいた中間室11にリーク・バ
ルブ44及びガス供給管11Aを介して窒素を供給して
常に成長室3よりも若干高い圧力を維持する。リーク・
バルブ44の制御は制御器43に依って行う。尚、ここ
で、水素でなく、窒素を供給する理由は、TMPやIP
の排気能力が水素に対して小さいことに依る。また、こ
の工程は、中間室11の汚染を防止する為に実施するの
であるが、場合に依って省略しても良い。
【0065】(9) バルブ5Cを開き、ウエハを中間
室11に移送してから、バルブ5Cを閉じる。ここでガ
ス供給管11Aからの窒素の供給も停止する。
【0066】(10) 中間室11内の圧力が1×10
-8〔Torr〕以下に回復するまで待機する。
【0067】(11) バルブ5Dを開き、ウエハをウ
エハ交換室2に移送してから、バルブ5Dを閉じる。こ
の後、ウエハを評価室4に移送し、通常の技法に依っ
て、STMなどを用いて評価を行えば良い。
【0068】前記のような工程を経ることで、MOCV
D法に依る半導体層の成長を行う成長室3から原料ガス
が拡散することを防ぎ且つウエハが汚染されることを防
ぎつつ、ウエハを超高真空室、即ち、評価室4まで容易
に移送することができる。
【0069】前記した本発明に依る半導体プロセス装置
の使用方法は煩雑なようであるが、バルブの開閉など
は、電動バルブを用い、シーケンサにプログラムを入れ
ておくことで容易に自動化することができる。
【0070】ウエハの移送も自動化が可能であるが、ウ
エハの受け渡しには、微妙な位置決めが必要であり、手
動の方が安全である。
【0071】前記のようにすると、半導体層の成長停止
後30〔分〕以内にウエハ交換室2までウエハを移送す
ることができる。通常、半導体の清浄表面は、10-10
〔Torr〕の真空中でも、20〔分〕間で汚染物に覆
われると言われている。然しながら、CVD法で成長し
た半導体層の表面は、真空中で温度を上昇させない限
り、水素原子で保護されているから、外部からの汚染物
が表面に吸着される確率は極めて低い。従って、前記説
明した移送の途中で表面状態が損なわれる虞は小さい。
【0072】本発明に於いては、前記実施例に限られる
ことなく、他に多くの改変を実施することができるの
で、次に、その若干の例を挙げる。
【0073】前記実施例では、半導体層の成長装置並び
に評価装置の結合について説明したが、その他、ガスを
供給してウエハを加工する装置、例えば、反応性イオン
・エッチングを実施する装置でも同様な構成にすること
ができる。
【0074】半導体層の成長方法も、前記説明したよう
なMOCVD法の他にガス・ソースMBE法、塩化物系
気相成長法など、ウエハに気体状の原料を輸送する成長
法を実施する場合、或いは、前記気体を原料にしなくて
も、成長時や加工時に於ける圧力が1×10-5〔Tor
r〕以上になるような場合に適用して有効である。
【0075】前記実施例では、中間室が一つであるプロ
セス装置を例示したが、同じ構成の複数の中間室をシリ
アルに接続しても良い。
【0076】
【発明の効果】本発明に依る半導体プロセス装置及びそ
の使用方法に於いては、独立した排気装置をもつ反応室
にウエハをセットして必要とする気体を供給して半導体
の成長や加工を行い、第一のバルブを開き、独立した排
気装置で予め排気されて反応室の圧力に比較して若干高
い圧力に維持された中間室にウエハを移送し、第一のバ
ルブを閉じ、中間室の圧力を低下させてから第二のバル
ブを開き、ウエハ交換室にウエハを移送し、第二のバル
ブを閉じ、第三のバルブを開き、ウエハ評価室に移送
し、第三のバルブを閉じ、超高真空中でウエハの評価を
行なうようにする。
【0077】前記構成を採ることに依り、ガスを流す成
長室や加工室などの反応室から超高真空の評価室への汚
染物拡散を二段階で抑制することができ、しかも、汚染
物の拡散を防ぐための圧力分布を生成させることが可能
であり、また、RPからオイルが逆拡散することも抑止
できるので、ウエハの汚染を防ぎ、清浄なままで移送す
ることができる。従って、CVDで成長した半導体層表
面を原子レベルで評価することが可能になり、その評価
結果をフィードバックすることでCVDの成長条件を精
密に決定することができる。更にまた、装置の保守の為
の負担を低減することができ、しかも、安全性を向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を解説する為の半導体プロセス装
置を表す要部平面図である。
【図2】本発明一実施例を解説する為の半導体プロセス
装置を表す要部平面図である。
【図3】半導体層の成長及び評価を離隔した領域で行う
ようにした従来の技術を解説する為の半導体プロセス装
置を表す要部平面図である。
【符号の説明】
1 ウエハ導入室 1A ウエハ・ホルダ 2 ウエハ交換室 2A 回転台 3 成長室 3A 原料ガス供給管 4 評価室 5A バルブ 5B バルブ 5C バルブ 5D バルブ 6 トランスファ・ロッド 10 ウエハ 11 中間室 11A ガス供給管 21 ウエハ導入室1の排気装置 22 ウエハ交換室2の排気装置 22A ターボ分子ポンプ(TMP) 22B イオン・ポンプ(IP) 23 中間室11の排気装置 24 成長室3の排気装置 24A RP 24B TMP 25 評価室4の排気装置 31 加熱装置 32 バルブ 33 バルブ 34 バルブ 35 バルブ 36 バルブ 41 真空計 42 真空計 43 制御器 44 リーク・バルブ

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ウエハ交換室とバルブを介して連結され独
    立した排気装置で排気可能な中間室と、 前記中間室とバルブを介して連結され独立した排気装置
    で排気可能であって且つ気体が供給されて半導体の成長
    或いは加工を行う反応室と、 前記ウエハ交換室とバルブを介して連結され独立した排
    気装置で排気可能な超高真空を必要とする評価室とを備
    えてなることを特徴とする半導体プロセス装置。
  2. 【請求項2】ウエハ交換室と反応室との間に介在する中
    間室が複数であることを特徴とする請求項1記載の半導
    体プロセス装置。
  3. 【請求項3】反応室に結合されて成長時或いは加工時に
    気体を排気する排気装置及び成長或いは加工が終了した
    後に気体を排気する排気装置をもつことを特徴とする請
    求項1或いは2記載の半導体プロセス装置。
  4. 【請求項4】成長時或いは加工時に気体を排気する排気
    装置及び成長或いは加工が終了した後に気体を排気する
    排気装置を切り換える際に反応室に反応用のガスとは別
    の水素或いは窒素を流し得るガス供給管が設けられてな
    ることを特徴とする請求項1或いは2或いは3記載の半
    導体プロセス装置。
  5. 【請求項5】反応室と中間室との間のバルブを開放する
    際に前記中間室内の圧力を前記反応室内の圧力に比較し
    て高くする為の気体を供給するガス供給管が前記中間室
    に設けられてなることを特徴とする請求項1或いは2或
    いは3或いは4記載の半導体プロセス装置。
  6. 【請求項6】反応室を真空排気する際の温度を反応時の
    温度に比較して低く維持する為の加熱装置が前記反応室
    に設けられてなることを特徴とする請求項1或いは2或
    いは3或いは4或いは5記載の半導体プロセス装置。
  7. 【請求項7】加熱装置が反応室に接触させたヒータ線で
    あることを特徴とする請求項6記載の半導体プロセス装
    置。
  8. 【請求項8】加熱装置が反応室に接触させた液体輸送パ
    イプであることを特徴とする請求項6記載の半導体プロ
    セス装置。
  9. 【請求項9】加熱装置が反応室を照射可能に設置された
    赤外線ランプであることを特徴とする請求項6記載の半
    導体プロセス装置。
  10. 【請求項10】排気装置の作動及び停止、バルブの開
    閉、気体の送入及び停止、各室の温度、ウエハの移送を
    制御するプログラムが読み込まれ且つそのプログラムに
    したがって制御を行う制御装置を備えてなることを特徴
    とする請求項1或いは2或いは3或いは4或いは5或い
    は6或いは7或いは8或いは9記載の半導体プロセス装
    置。
  11. 【請求項11】独立した排気装置で排気可能な反応室に
    セットされたウエハに気体を供給して半導体の成長或い
    は加工を行う工程と、 次いで、独立した排気装置で予め排気され且つ前記反応
    室の圧力に比較して若干高い圧力に維持された中間室及
    び前記反応室との間に在る第一のバルブを開いて前記ウ
    エハを前記中間室に移送する工程と、 次いで、前記第一のバルブを閉じて前記中間室の圧力を
    低下させてからウエハ交換室との間に在る第二のバルブ
    を開いてウエハを前記ウエハ交換室に移送する工程と、 次いで、前記第二のバルブを閉じて前記ウエハ交換室と
    評価室との間に在る第三のバルブを開いてウエハを前記
    ウエハ評価室に移送する工程と、 次いで、前記第三のバルブを閉じてから超高真空中で前
    記ウエハの評価を行なう工程とが含まれてなることを特
    徴とする半導体プロセス装置の使用方法。
  12. 【請求項12】反応室に反応用気体を供給して半導体の
    成長或いは加工を行なう間は第一の排気装置を動作させ
    て前記反応用気体の排気を行なう工程と、 前記成長或いは加工が終了してから前記反応室に前記反
    応用気体とは別の水素或いは窒素などの気体を送入する
    と共に前記第一の排気装置に代えて第二の排気装置を動
    作させて前記水素或いは窒素などの気体の排気を行な
    い、しかる後、前記水素或いは窒素などの気体の送入を
    停止させる工程とが含まれてなることを特徴とする請求
    項11記載の半導体プロセス装置の使用方法。
  13. 【請求項13】独立した排気装置で予め排気され且つ反
    応室の圧力に比較して若干高い圧力に維持された中間室
    及び前記反応室との間に在る第一のバルブを開いて前記
    ウエハを前記中間室に移送する際に前記中間室に気体を
    送入して前記若干高い圧力を維持することを特徴とする
    請求項11或いは12記載の半導体プロセス装置の使用
    方法。
  14. 【請求項14】加熱装置を制御し反応室を真空排気する
    際の温度を半導体の成長中或いは加工中の温度に比較し
    て低く維持することを特徴とする請求項11或いは12
    或いは13記載の半導体プロセス装置の使用方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007280958A (ja) * 2006-04-05 2007-10-25 Korea Electrotechnology Research Inst マイクロ集束レベルの電子ビーム発生用炭素ナノチューブ基板分離型の放射線管システム

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