JPH079447Y2 - 膜型反射鏡 - Google Patents

膜型反射鏡

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JPH079447Y2
JPH079447Y2 JP7590789U JP7590789U JPH079447Y2 JP H079447 Y2 JPH079447 Y2 JP H079447Y2 JP 7590789 U JP7590789 U JP 7590789U JP 7590789 U JP7590789 U JP 7590789U JP H079447 Y2 JPH079447 Y2 JP H079447Y2
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reflective
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純一 宮下
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Kawasaki Motors Ltd
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Kawasaki Jukogyo KK
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、容易に折り畳み可能で使用に際して所望の形
状に組み立てられる柔軟性材料の膜により形成される膜
型反射鏡に関する。とくに本考案は、太陽光や電波等の
反射に使用でき、宇宙用アンテナや太陽光反射鏡又、ヘ
リウム等をつめることにより太陽光発電の飛行船、係留
気球として使用できる膜型反射鏡に関する。
〔従来技術〕
薄膜の片側面を反射鏡面とし、組み立て容易な反射鏡を
構成する場合に最も単純な構成は、たとえば特開昭52-3
5562号公報に開示されているように、薄膜で球体を形成
し、球の上半分を透明とするとともに、下半分の内面に
反射鏡面を構成することである。しかし、周知のとおり
一点に焦点を持つ鏡面は放物面であり、半球面は一点に
焦点を持たないから、反射エネルギの収束効率が低い。
したがって、反射鏡面となる下半分の曲率半径を球面よ
りも大きくすることが必要になる。
特開昭57-190403号公報には、可撓性を有する反射鏡構
体を宇宙空間に打ち上げたのち、反射面側にガスを噴射
してガス圧により反射面をパラボラ形状にすることが提
案されている。しかし、この構造では反射鏡構体の使用
中、常時ガスの噴射を行わねばならず、実用上問題があ
る。
特開昭61-159613号公報には、円形開口を有する容器の
開口の縁に反射膜を取り付け、この容器内を負圧にし
て、反射膜を凹形に保持する構造が開示されている。こ
の構造によれば、容器内の圧力を調整することにより、
周囲の条件次第では反射膜の凹面形状を精度良く保持で
きると考えられるが、反射膜の形状を支配する要因は、
膜の片側の圧力だけではなく、膜の両側の圧力の差であ
るから、外界の状態で反射膜の凹面形状が変化する恐れ
がある。
〔考案が解決しようとする課題〕
このように、従来提案された膜型反射鏡の構造は、反射
面形状を精度良く形成できないか、または当初は精度良
い反射面形状を得ることができてもその形状を長期間に
わたって保持できない、という問題がある。
本考案は、従来の膜型反射鏡の上述した問題を考慮して
得られたもので、反射面の形状精度が良く、しかも形状
安定性にすぐれた膜型反射鏡を提供することを目的とす
る。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本考案においては、反射鏡面
を有する柔軟材料の反射膜の両側に、それぞれ柔軟材料
の膜を配置し、これらの膜を周辺部で気密に接合するこ
とにより、反射膜の両側に気密室を形成する。反射膜の
両側の膜のうち、すくなくとも反射面に面する側の膜は
透明とする。そして、これらの気密室に気体圧を導入
し、両気密室の気体圧の差により反射膜を所望形状に保
持する構成とする。本考案の好ましい態様においては、
反射膜の両側の膜はあらかじめ半球面形状に形成される
か、あるいは両端に半球面を持つ円筒を前記円筒の縦軸
線を含む面に沿って2分割した形状にあらかじめ形成さ
れる。
〔作用〕
本考案の上記構成によれば、反射膜の両側の気密室の圧
力を調整することにより、その圧力差で反射膜が所望の
形状に保持される。そして、反射膜の形状は、外界の条
件たとえば外圧の変化等によって影響されず、安定した
形状を保持することができる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図について説明する。先ず第1
図を参照すると、円形周辺を有する反射膜2の両側に第
1膜4および第2膜5を配置した反射鏡の構造が示され
ている。反射膜2の片側面すなわち第1図において上側
の面が反射鏡面として形成されている。また、反射膜2
は円形の周縁を有する。第1膜4および第2膜5は半球
形であり、縁部が反射膜2の周縁に気密に接合されて、
第2図に示すように反射膜2の上側に第1気密室6を、
下側に第2気密室7をそれぞれ形成する。この気密室
6、7に気体圧を導入し、気密室6内の圧力が気密室7
内の圧力より高くなるようにする。このようにして気密
室6、7に圧力差を生じさせることにより、反射膜2は
気密室6に向かって凹面を形成することになる。この凹
面は前述のように反射面である。そして、この凹面の曲
率半径は、第1膜4および第2膜5の球形の曲率半径よ
り大きく、該反射面の焦点は第1図に3で示す位置にな
り、1で示すように平行光線が入射したとき、反射面に
おける反射光は焦点3に結像することになる。
第3図は本考案の他の実施例を示すもので、この実施例
では、第1膜4および第2膜5で形成される外膜の形状
は、両端に半球形部を有する円筒形状である。第1膜4
および第2膜5の間には、前実施例と同様に反射膜2が
配置される。反射膜2は第1膜4側の面が反射面を構成
し、前例におけると同様に反射面が凹面にされる。この
実施例では、反射面の焦点は第3図に示すように直線状
になる。
〔効果〕
以上述べたように、本考案においては、柔軟性材料の2
つの膜の間に反射膜を配置し、この反射膜と両側の2つ
の膜との間に気密室を形成して、これら気密室の間に圧
力差を生じさせて、反射膜の反射面を凹面に形成したの
で、反射面の曲率半径を任意に定めることができ、かつ
簡単な構成で安定した凹面を形成することが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す膜型反射鏡の斜視図、
第2図は第1図の実施例の断面図、第3図は本考案の他
の実施例を示す斜視図である。 2……反射膜、3……焦点、4……第1膜、5……第2
膜、6、7……気密室。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも片側の面が鏡面になった柔軟性
    材料の反射膜と、前記反射膜の前記鏡面側に配置され周
    辺部が前記反射膜に気密に接合されて前記反射膜との間
    に第1気密室を構成する透明な柔軟性の第1膜と、前記
    反射膜の前記鏡面とは反対側に配置され周辺部が前記反
    射膜に気密に接合されて前記反射膜との間に第2気密室
    を構成する柔軟性の第2膜とからなり、前記第1、第2
    気密室に気体圧を導入し、両室内の気体圧の差により前
    記反射膜の前記鏡面に所望の曲率を与えるようになった
    ことを特徴とする膜型反射鏡。
  2. 【請求項2】請求項1に記載した膜型反射鏡において、
    前記第1膜および第2膜はあらかじめ半球面形状に形成
    されたことを特徴とする膜型反射鏡。
  3. 【請求項3】請求項1に記載した膜型反射鏡において、
    前記第1膜および第2膜は、両端に半球面を持つ円筒を
    前記円筒の縦軸線を含む面に沿って2分割した形状にあ
    らかじめ形成されたことを特徴とする膜型反射鏡。
JP7590789U 1989-06-28 1989-06-28 膜型反射鏡 Expired - Fee Related JPH079447Y2 (ja)

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WO2009064011A1 (ja) * 2007-11-12 2009-05-22 Kito Co., Ltd. 円周分割パラボラアンテナと、太場光追尾架台
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JP6371944B1 (ja) * 2018-03-11 2018-08-08 龍駿 岡 反射器を備えるアンテナとこのアンテナを備える通信装置

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