JPH07943U - キャップ選別整列機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】容器のキャップを一定の向きにして、大量生産
を目的とした容器に最適な条件でキャッピング行程を提
供する。 【構成】等間隔に複数のキャップ収納部１２を外周に有
し、キャップ収納部１２のほぼ中央部にキャップ表面を
吸引するためのバキューム孔とキャップ収納部１２の一
部にキャップの表面が設置されたときにキャップを吹き
飛ばすための圧縮空気通孔を設けた回転板１と、キャッ
プが重複してキャップ収納部１２に収納されたとき、キ
ャップ収納部１２から重複キップを吹き飛ばすためにサ
ークル・サポート部１３に付設したサイド圧縮空気ノズ
ル７、８と、単体のキャップを整序するための複数のス
クレーパー２６、２７と、単体のキャップを排出部１４
に誘導するガイド部１５とからなる。

Description

【考案の詳細な説明】 「考案の目的」 本考案は、容器のキャップを一定の向きにして外部ラインに供給するキャップ選 別機に関するもので、大量生産を目的とした容器類に最適な条件でキャッピング 行程を提供することを目的とする。 「従来技術との差異」 従来、振動式のパーツフィーダー（振動によってキャップを移動して選別する 装置）や、回転ディスクのキャップ受入れ部の中央部に圧縮空気を吐出させてキ ャップを吸引搬送する選別機構（公開実用新案公報（Ｕ）平１−１０３６２２） がある。中でも平１−１０３６２２の選別機には本案のものと構造的に類似点は 多少見受けられるが、キャップの吸引原理及びその他本案の構成要素との間には 大きな差異がある。すなわち、前述した様に前記平１−１０３６２２のキャップ 吸引原理は本来公知の原理を利用したことを特徴としているが、本案のキャップ 吸引原理はそれとは異なりキャップ収納部の中央部にバキューム孔を設け真空作 用によってキャップ表面を吸引することを特徴とし、圧縮空気の原理はあくまで も裏面で収納されたキャップをキャップ収納部から吹き飛ばすこと及びキャップ の一部分とキャップ収納部との間に於ける補助的な固着手段に利用しているので ある。 「本考案の実施例」 以下、本考案の実施例を添付図面に従って説明をする。 第１図は、本考案の実施例のキャップ選別整列機を上部から見た平面図である 。第２図は、本考案の実施例のキャップ選別整列機を正面から見た外観図である 。第３図は、本考案の実施例のキャップ選別整列機を側面から見た外観図である 。 先ず最初に、第１図及び第３図を用いて本考案の実施例のキャップ選別整列機 の作動方法について説明をする。回転板１は回転駆動部２によって反時計方向（ 左回り）に回転する。回転板１の裏側には真空・圧縮空気兼用パット３、４がそ れぞれ密接固定してある。なお、前記両パットはチューブを介してそれぞれバキ ューム発生部５及び圧縮空気供給部６に接続されている。サイド圧縮空気ノズル ７、８、キャップ拡散用圧縮空気ノズル９、キャップライン・アジャスト圧縮空 気ノズル１０、チェック・ノズル１１は、それぞれチューブを介して圧縮空気供 給部６に接続されている。 なお、回転板１の外周には等間隔に複数のキャップ収納部１２が設けられている 。一方、回転板１の外周の外側にはサークル・サポート部１３が設けられている 。また、前記キャップ収納部１２に収納され、回転板１の回転移動によって回転 搬送されたキャップを、排出部１４に誘導するためのガイド部１５が設けられて いる。該排出部１４から排出されたキャップはレール１６に沿ってチェック部１ ７に誘導される。また、サイド圧縮空気ノズル７は重複したキャップを吹き飛ば す様にし、単体のキャップのみを前記キャップ収納部１２に収納可能にしている 。 次に、第４図を説明する。第４図は、第１図に示したキャップ収納部１２を拡 大した図である。 この拡大図から明かな様に、ほほ中央部にバキューム孔１８が設けられ、一方、 回転板１の中心方向となるべくキャップ収納部１２の円弧中央付近に圧縮空気通 孔１９が設けられている。 次に、第５図を説明する。第５図は、真空・圧縮空気兼用パット３、４が回転 板１の裏側に密接し、且つ、裏板２０に固定支持されている状態の断面図を示し ている。さらに、この図では、（ａ）のキャップ状態図において、キャップ収納 部１２に裏面で収納されたキャップ２１が、圧縮空気供給用空洞部２２を介して 噴射する圧縮空気によって矢印方向に吹き飛ばされている状態を示している。一 方、（ｂ）のキャップ状態図においては、キャップ収納部に表面で収納されたキ ャップ２３の一部が、キャップの周囲に生じる圧縮空気の気圧差を利用してキャ ップ収納部に固着された状態を示している。また、（ｃ）のキャップ状態図は、 真空作用によってキャップ２４がキャップ収納部に完全に固着収納された状態を 示している。すなわち、キャップ２４の表面とキャップ収納部の底部表面との間 の隙間を真空作用によって密接固定するのである。不完全な密接固定状態のとき は、真空作用空洞部２５を介して生じる真空作用によって、キャップ周囲の空気 が矢印方向に流入し、その際の空気の流速でキャップはキャップ収納部に吸引さ れることになる。 次に、第６図を説明する。第６図は、サークル・サポート部１３に付設したス クレーパー２６を示した部分図である。該スクレーパー２６は、キャップ収納部 １２に収納された状態のキャップの高さ（厚み）より幾分高めに設置し、重複（ 二重、三重に重なってしまった）キャップを排除して単体のキャップだけを通過 させるのである。なお、本考案の実施例では、第１図に示した様にもう一つのス クレーパー２７を設置している。 次に、第７図、第８図、第９図及び第１０図を利用して、第１図に示した排出 部１４及びチェック部１７の機能について説明をする。第８図に示した様に、単 体のキャップ２８は、キャップ幅設定レール２９部内におさまって誘導されてい るため、チェック・ノズル１１から噴射される圧縮空気の風圧は受けず通過する 。一方、第９図に示した様に、重複したキャップ３０、３１は、前記キャップ幅 設定レール部２９（レール１６の延長部である）上に搭載されるため、その分だ け高さが増し、その結果前記チェック・ノズル１１から噴射される圧縮空気の風 圧を受けて吹き飛ばされて、重複（不良）キャップ収納箱３２に落下する。第１ ０図は、前記チェック・ノズル１１を正面から見た図である。 なお、第１図及び第２図に示した様に、回転板１の斜面低部に集中したキャッ プ群を適度に拡散するためのキャップ拡散用圧縮空気ノズル９を設けてある。

【図面の簡単な説明】 第１図は本考案の実施例のキャップ選別整列機を上部か
ら見た平面図。第２図は本考案の実施例のキャップ選別
整列機を正面から見た外観図。第３図は本考案の実施例
のキャップ選別整列機を側面から見た外観図。第４図は
第１図に示したキャップ収納部１２の拡大図。第５図は
真空・圧縮空気兼用パット３、４の断面図。第６図はス
クレーパー２６を示した部分図。第７図はチェック部１
７を示した部分図。第８図及び第９図はチェック部１７
のキャップ幅設定レール部２９に於けるキャップの搭載
状態を示す側面図。第１０図はチェック部１７のチェッ
ク・ノズル１１の正面図。 １：回転板 ２：回転駆動部 ３、４：真空・圧縮空気兼用パット ５：バキューム発生部 ６：圧縮空気供給部 ７、８：サイド圧縮空気ノズル ９：キャップ拡散用圧縮空気ノズル １０：キャップライン・アジャスト圧縮空気ノズル
１１：チェック・ノズル １２：キャップ
収納部 １３：サークル・サポート部 １４：排出部 １５：ガイド部 １６：レール
１７：チェック部 １８：バキューム孔 １
９：圧縮空気通孔 ２０：裏板 ２１：キャップ
２２：圧縮空気供給用空洞部 ２３、２４：キャップ
２５：真空作用空洞部 ２６、２７：スクレーパー
２８：キャップ ２９：キャップ幅設定レール部 ３
０、３１：キャップ ３２：重複（不良）キャップ収納
箱

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １・等間隔に複数のキャップ収納部を外周に有し、該キ
   ャップ収納部のほぼ中央部にキャップ表面を吸引するた
   めのバキューム孔と前記キャップ収納部の一部にキャッ
   プの裏面が設置されたときにキャップを吹き飛ばすため
   の圧縮空気通孔を設けた回転板と、該回転板の外周に沿
   って外側に設けたサークル・サポート部と、キャップが
   重複して前記キャップ収納部に収納されたとき、当該キ
   ャップ収納部から重複キャップを吹き飛ばすために前記
   サークル・サポート部に付設したサイド圧縮空気ノズル
   と、キャップの重複を阻止し各キャップ収納部に単体の
   キャップを整序するための複数のスクレーパーと、前記
   キャップ収納部において前記バキューム孔からの真空作
   用によって表面が吸引された単体のキャップを排出部に
   誘導するガイド部と、該ガイド部によって誘導されたキ
   ャップの単体及び重複状態並び表裏状態をチェックし、
   該当するキャップのみを通過させるためのチェック部
   と、前記回転板を回転させるための回転駆動部と、前記
   圧縮空気通孔及び前記サイド圧縮空気ノズルに圧縮空気
   を供給するための圧縮空気供給部と、前記バキューム孔
   に真空作用を生じさせるためのバキューム発生部とから
   なることを特徴とするキャップ選別整列機。 ２・前記チェック部には、単体のキャップの厚さに設定
   したレールでキャップを誘導し、重複したキャップが搬
   送されていれば圧縮空気ノズルからのエアー圧力によっ
   て自動的にレールから落下させて、当該重複キャップを
   選別収納するようにしたことを特徴とする前記第１項記
   載のキャップ選別整列機。 ３・前記サイド圧縮空気ノズルは複数個のノズルからな
   ることを特徴とする前記第１項記載のキャップ選別整列
   機。 ４・前記チェック部において、圧縮空気を噴射するチェ
   ック・ノズルを複数個設けたことを特徴とする前記第２
   項記載のキャップ選別整列機。 ５・前記回転板上の斜面下部へのキャップ集中化を防止
   するために、前記サークル・サポート部の一部にキャッ
   プ拡散用圧縮空気ノズルを付設したことを特徴とする前
   記第１項記載のキャップ選別整列機。 ６・前記排出部において、キャップの姿勢と誘導効果を
   助長するためにキャップライン・アジャスト・圧縮空気
   ノズルを設けたことを特徴とする前記第１項記載のキャ
   ップ選別機。