JPH0794398A - 投影露光装置及び投影露光方法 - Google Patents

投影露光装置及び投影露光方法

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JPH0794398A
JPH0794398A JP5237908A JP23790893A JPH0794398A JP H0794398 A JPH0794398 A JP H0794398A JP 5237908 A JP5237908 A JP 5237908A JP 23790893 A JP23790893 A JP 23790893A JP H0794398 A JPH0794398 A JP H0794398A
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尚久 玉田
Takuya Matsushita
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    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70058Mask illumination systems

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 縦方向Y及び横方向Xに沿って所定周期で繰
り返し配置されたパターンを有し、横方向Xにおけるパ
ターン周期が投影露光装置の限界解像度近傍の値であ
り、縦方向Yのパターン周期が横方向Xのパターン周期
のおよそ2倍程度であるフォトマスクのパターンを、パ
ターン周期の小さい横方向Xのパターンに対しては、基
板に塗布した感光性材料上で十分な焦点深度を得ること
ができ、しかも縦及び横の両方向のパターンに対して
も、適正な寸法再現性を得ることができる。 【構成】 光源の像を2次元的に多数形成する結像光学
系の像面又はその近傍に配置されるアパーチャ60を、
その中心軸Aに対して線対称となるよう配置された、一
対の略台形形状の光透過領域61を有する構造とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は投影露光装置及び投影
露光方法に関し、特にLSI製造プロセスに用いられる
投影露光装置及び投影露光方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10に特開平4―180612号公報
に記載された従来の投影露光装置の光学系の基本的機能
を果たす部分を抜粋して示す。図10において、1はラ
ンプ、2は楕円反射鏡、3は楕円反射鏡2の第2焦点、
4はインプットレンズ、5はオプチカルインテグレー
タ、6はアウトプットレンズ、7はコリメーションレン
ズ、8はフォトマスク、20はアパーチャ、9はフィル
タ、10,11はコールドミラー、12はランプハウ
ス、13はレンズまたはミラー、あるいはその組み合わ
せによりフォトマスク8上の転写パターンの像を基板上
に投影する投影光学系、14はフォトレジスト等の感光
性材料が塗布された基板、15は投影光学系開口絞りで
ある。図11は前記アパーチャの構成を示す図であり、
図中20は光透過領域21及び遮光領域22からなるア
パーチャで、上記光透過領域21はアパーチャの4箇所
に設けられている。
【0003】次に動作について説明する。図10に示し
た装置は従来の代表的な集光方法を用いたものであり、
楕円反射鏡2の第1焦点にランプ1を置き、楕円反射鏡
2の第2焦点3付近に一旦光束を集める。そして、第2
焦点3とほぼ焦点位置を共有するインプットレンズ4に
より光束をほぼ平行光束に直し、オプチカルインテグレ
ータ5に入射させる。オプチカルインテグレータ5は多
数の棒状レンズを束ねたもので、フライアイレンズとも
呼ばれる。オプチカルインテグレータ5の個々の要素レ
ンズの出射面にランプ1の像が形成される。
【0004】従来の投影露光装置は、光源の各点を出た
光が平行光線となって試料の全面を照らす、いわゆるケ
ーラー照明光学系を用いており、この照明光学系におい
ては、オプチカルインテグレータ5の出射面は投影光学
系開口絞り15を含む光軸に垂直な面(瞳面)と光学的
に共役な位置関係にあり、オプチカルインテグレータ5
の出射面の像が前記瞳面上に形成されるような構成にな
っており、オプチカルインテグレータ5の出射面は2次
光源面あるいは有効光源面と呼ばれる。
【0005】ここで上記インプットレンズ4はオプチカ
ルインテグレータ5を通る光線のケラレを低減し集光効
率を高める役割を果たす。このオプチカルインテグレー
タ5を出た光は、アウトプットレンズ6及びコリメーシ
ョンレンズ7によって、オプチカルインテグレータ5の
各要素レンズから出た光がフォトマスク8上に重畳して
当たるよう集光される。
【0006】また上記アウトプットレンズ6とコリメー
ションレンズ7は、オプチカルインテグレータ5の出射
面をフォトマスク8上において光学的にフーリエ変換す
る機能を有する。オプチカルインテグレータ5に入射さ
れる光線は強度分布を有するが、オプチカルインテグレ
ータ5の各要素レンズから出る光がほぼ等しく重畳され
る結果、フォトマスク8上では照射強度がほぼ均一にな
る。
【0007】上記オプチカルインテグレータ5の出射側
にはアパーチャ20が設置されている。このアパーチャ
20は2次光源形状を決定する機能を有しており、光透
過領域21により、2次光源が4つの領域に分割され
る。この2次光源の4箇所の光透過領域21の重心位置
は、それらの位置から出射した光が、フォトマスク8上
に存在するある特定周期の、光透過部分(ライン部分)
と遮光部分(スペース部分)が交互に並んだいわゆるラ
イン・アンド・スペース・パターン(以下、L/Sパタ
ーンと称する)により回折された時に、その0次回折光
と+1次回折光、あるいは0次回折光と−1次回折光の
光軸中心に対する角度が互いに等しくなるように設定さ
れている。つまりここでは、上記光透過領域21の重心
は、投影光学系内にある前記オプチカルインテグレータ
5の出射面と光学的に共役な関係にある面(瞳面)上
で、相互にλ/(NA・P)で求められる間隔を隔て
て、投影光学系の光軸中心に対して対称な位置に位置す
るようになっている。ただし、Pは基板上でのパターン
周期、NAは像側から見た開口数である。またこのとき
NAは、瞳面上で考えて、前記4箇所の光透過領域21
が全て入る最小の大きさであればよい。
【0008】図12は、前記4箇所の光透過領域21の
内の1箇所からの光による、前記特定周期のL/Sパタ
ーンの像の形成概念を示している。図12において、1
00は前記4箇所の光透過領域21のうちの1箇所から
の光の主光線、101は前記照明光がフォトマスク8に
より回折された後の0次回折光、102は前記照明光が
フォトマスク8により回折された後の+1次回折光、θ
0 は0次回折光と光軸がなす角度、θ1 は+1次回折光
と光軸がなす角度である。また30はレンズであり、図
10中のレンズ6,7によるフーリエ変換光学系と等価
な機能を果たす。また40、41はレンズであり、図1
0中の投影光学系13を構成する光学素子を便宜的に示
したもので、特にレンズに限定されるものではなく、ミ
ラーなどの反射型光学系等でもよい。
【0009】図12において、θ0 =θ1 である。図1
2に示すように、像は互いに光軸に対して等しい角度で
入射する0次回折光101と+1次回折光102の2光
束の干渉により形成され、焦点はずれの位置においても
0次回折光と+1次回折光の相対的な位相差がゼロにな
り、光学像の劣化が抑制されて大きい焦点深度が得られ
る。その結果、従来の投影露光装置では、限界解像度近
傍での周期的パターンの焦点深度の拡大を図ることがで
きる。この方法は、照明光学系内に形成される2次光源
の強度分布を変化させるという意味から、変形光源法ま
たは変形照明法などと呼ばれている。
【0010】また上記フィルタ9は、光学系が収差補正
されている波長の光を通すためのものであり、またコー
ルドミラー10,11は光路を曲げて装置の高さを低く
するとともに、長波長光熱線を透過させてランプハウス
12の冷却可能部分に吸収させる働きがある。そして上
記フォトマスク8上に照射された光は、その内部に開口
数を決定する投影光学系開口絞り15が設置されている
投影光学系13を通り、フォトマスク8のパターンの像
が基板14上の感光性材料に投影露光転写される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが従来の投影露
光装置では、以下の示すように2つの問題があった。 課題1.このような投影露光装置を用いて、図13及び
図14に示すような一方向Xとそれと直交する方向Yの
両方向に対して周期的でかつそれぞれの基板上でのパタ
ーン周期Px ,Py (Py はPx の約2倍程度であ
る。)が異なるパターンを露光転写する場合、前記変形
照明の理論からアパーチャ50の光透過領域51の設置
位置は図15に示す如くなる。すなわち、X及びY方向
のパターン周期に対応した位置にその中心を配置するこ
とになる。これらの光透過領域の間隔は、投影光学系の
瞳面上の座標に換算した場合、各方向の周期に応じて、
それぞれλ/(Px ・NA)、λ/(Py ・NA)とな
る。ここで、λは露光光の波長であり、NAは投影光学
系の開口絞り15の径により規定される像側から見た開
口数である。ところが、前記形状のアパーチャ50を用
いて露光を行うと以下に記すような問題が発生する。
【0012】以下に、前記パターンの像形成概念をパタ
ーン周期の小さい方向(X方向)と大きい方向(Y方
向)に分けて説明する。パターン周期の小さい方向につ
いては図12に示した場合と同様であるので省略する。
図16は、パターン周期が大きい方向のパターンの結像
の概念を示した図である。図中、200は大きい周期の
L/Sパターンに対して最適化された4箇所の透過領域
51の内の1箇所からの光の主光線、201は前記照明
光がフォトマスク8により回折された後の0次回折光で
ある。また、202〜204は高次回折光であり、次数
はそれぞれ、−1次、+1次、+3次である。また、θ
0 ’は0次回折光と光軸がなす角度、θ1’は+1次回
折光と光軸がなす角度であり、図16においてθ0 ’=
θ1 ’である。前記高次回折光は、実際には、図16に
示されたもの202〜204よりも多く存在するが、一
般的には、回折の次数が大きくなると光の強度が弱くな
るので、ここでは簡単のため4光束(0次回折光を含め
て)とした。
【0013】図16からわかるように、周期の大きいL
/Sパターンの結像においては、0次回折光と+1次回
折光のみならず、−1次や+3次回折光などが結像に寄
与するようになる。その結果、回折された光の投影光学
系の光軸に対する対称性が崩れ、焦点はずれ位置におい
て、各々の回折光の位相ずれが発生し像が劣化すること
となる。これは、投影光学系の開口数が大きい周期のパ
ターンに対して大き過ぎるからであるが、開口数を小さ
くすると周期が小さい方のパターンが解像できなくな
る。すなわちフォトマスクが、一方向Xとそれと直交す
る方向Yの両方向に周期的なパターンを有し、前記一方
向Xのパターン周期Px が前記投影露光装置の限界解像
度近傍のもので、前記直交する方向Yのパターン周期P
y が前記方向Xのパターン周期Px のおおよそ2倍程度
である場合において、前記大きい周期の方向Yに対して
は、光透過部分を前記理論から求められる位置,つまり
0次回折光と+1次回折光、あるいは0次回折光と−1
次回折光の光軸中心に対する角度が互いに等しくなるよ
うな位置に配置しても何等効果が得られない。
【0014】更に、大きい周期のパターンに対しては以
下のような問題も発生する。例えば、像側から見た開口
数が0.5、露光光波長が0.365μmであるような
投影光学系を想定し、一方向の周期がマスク上で0.8
μm(ライン部0.4μm、スペース部0.4μm)
で、直交する方向の周期が1.6μm(ライン部0.4
μm、スペース部1.2μm)のパターンに対して、前
記概念に従いアパーチャ50aの形状を決定すると図1
7のようになる。図17において、X方向は周期0.8
μmのパターンの方向と対応しており、X方向の光透過
部51aの間隔は、NA=0.5の投影光学系の瞳面に
おいて瞳の半径を1として換算して0.913である。
また、Y方向は周期1.6μmのパターンの方向と対応
しており、Y方向の光透過部51aの間隔は、NA=
0.5の投影光学系の瞳面において瞳の半径を1として
換算して0.456である。また、光透過部51aの半
径は、前記と同様な換算をした場合、0.15である。
【0015】ここで、前記投影光学系の限界解像度に対
応するパターンは、周期0.73μm(λ/NA=0.
356μm/0.5=0.73)の周期的パターンであ
るので、前記0.8μmの周期のパターンは限界解像度
近傍のパターンであると見なすことができる。図17に
示したようなアパーチャ形状(2次光源形状)による照
明を行うと、それぞれの周期のパターンの光学像は図1
8(a) ,(b) に示す如くなる。すなわち、周期1.6μ
mのパターンの光学像のピーク強度はおよそ0.74、
周期0.8μmのパターンはピーク強度はおよそ0.6
7となり、大きい周期のパターンの方がピーク強度が大
きく、その結果、小さい周期の方のパターンが規格寸法
に仕上がる露光量で露光を行うと、周期が大きい方のパ
ターンに対して露光過剰となり寸法が規格値からずれる
という問題が発生する。
【0016】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたもので、一方向とそれと直交する方向の両
方向に周期的なパターンを有し、前記一方向のパターン
周期が投影露光装置の限界解像度近傍の値であり、前記
直交する方向のパターン周期が前記方向の周期のおおよ
そ2倍程度であるフォトマスクによる露光を、周期の小
さい方向のパターンに対して十分な焦点深度を確保する
と同時に、両方向のパターンに対して適正な寸法再現性
を確保しつつ行うことができる投影露光装置及び投影露
光方法を提供することを目的とする。
【0017】課題2.また以上説明した変形照明法の理
論から分かるように、アパーチャ20により結像に寄与
する回折光を0次と1次あるいは−1次に限定すること
により、焦点深度等の拡大が図れるが、その反面光学像
の絶対強度が低下するという問題が発生する。この光強
度の低下が発生するのは、回折光を限定し光学像として
寄与する回折成分を削除しているためである。また、こ
の問題は、ライン部とスペース部の寸法比率を表すいわ
ゆるデューティー比が1対1からずれると更に顕著にな
る。これはデューティー比が1対1からずれると高次回
折光の強度が1対1の場合に比べて強くなり、削除成分
が増加するからである。
【0018】このような光学像の絶対強度の低下は、露
光量変化に対してレジストパターン寸法の変化が大きく
なるという問題や、レジスト断面形状が悪くなるなどの
問題を生じ、これらの問題は安定した露光プロセスを得
る上で大きな障害となっていた。従って、上述したよう
な変形照明理論から求められるNA値はプロセスの安定
性の観点から考えると必ずしも最適ではなかった。
【0019】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたもので、トレードオフの関係にある焦点深
度の深さと光学像の強度とを最適値に設定することがで
き、これにより変形照明を用いる露光プロセスにおい
て、プロセスの安定性を図ることができる投影露光装置
を得ることを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明に係る投影露光装
置は、光源の像を2次元的に多数形成する結像光学系
と、前記結像光学系の像面又はその近傍に配置されたア
パーチャと、前記結像光学系の像面又はその近傍の面を
光学的にフーリエ変換するフーリエ変換光学系と、前記
フーリエ変換光学系のフーリエ変換面又はその近傍に設
置されたフォトマスクと、前記フォトマスクを通過した
光を感光性材料が塗布された基板上に集光させる投影光
学系とを備え、前記アパーチャを、線対称な一対の略台
形形状の光透過部を有する構造としたものである。
【0021】この発明に係る投影露光方法、及び投影露
光装置は、上記投影露光装置を用いて、第1方向及びこ
れと直交する第2方向の両方向に沿って所定周期で順次
配置されたパターンを有し、前記第1方向におけるパタ
ーン周期が本投影露光装置の限界解像度近傍の値であ
り、前記第2方向におけるパターン周期が前記第1方向
におけるパターン周期の約2倍程度であるフォトマスク
のパターンを、基板上に塗布した感光性材料上に露光転
写するものである。
【0022】また、この発明に係る投影露光装置は、光
源の像を2次元的に多数形成する結像光学系と、前記結
像光学系の像面又はその近傍に配設され、4箇所の光透
過部を有するアパーチャと、前記結像光学系の像面又は
その近傍の面を光学的にフーリエ変換するフーリエ変換
光学系と、前記フーリエ変換光学系のフーリエ変換面又
はその近傍に設置され、周期的な転写パターンを有する
フォトマスクと、前記フォトマスクを通過した光を感光
性材料が塗布された基板上に集光させる投影光学系とを
備え、前記アパーチャを、その光透過部の重心が、投影
光学系内にある前記結像光学系の像面又はその近傍の面
と光学的に共役な関係にある瞳面上で、光源の波長λ,
投影光学系の像側から見た開口数NA,前記フォトマス
クを構成する主たる周期的パターンの基板上でのパター
ン周期Pにより規定される間隔λ/(NA・P)で、投
影露光系の光軸中心に対して対称に位置するよう構成
し、上記投影光学系の像側から見た開口数NAを、前記
光源の波長λと前記フォトマスクのパターン周期Pの比
率λ/Pに対応させて、 λ/P=0.52の場合は、0.58<NA≦0.60 λ/P=0.46の場合は、0.55<NA≦0.58 0.37≦λ/P≦0.41の場合は、0.53<NA
≦0.55 としたものである。
【0023】
【作用】この発明においては、光源の像を2次元的に多
数形成する結像光学系の像面又はその近傍に配置された
アパーチャを、線対称な一対の略台形形状の光透過部を
有する構造としたから、第1方向及びこれと直交する第
2方向の双方向に所定周期で繰り返し配置されたパター
ンを有し、前記第1方向におけるパターン周期が前記投
影露光装置の限界解像度近傍の値であり、前記第2方向
のパターン周期が第1方向のパターン周期のおよそ2倍
程度であるフォトマスクのパターンを感光性材料上に露
光転写した場合、パターン周期の小さい第1方向のパタ
ーンに対しては十分な焦点深度を得ることができ、しか
も上記アパーチャの光透過部が第2方向に広がった分、
第2方向のパターンの結像に悪影響を与える高次回折光
を低減でき、これにより第1及び第2の両方向のパター
ンに対して適正な寸法再現性を得ることができる。
【0024】また、この発明においては、光源の像を2
次元的に多数形成する結像光学系の像面又はその近傍に
配置されたアパーチャを、その光透過部の重心が、投影
光学系内にある前記結像光学系の像面又はその近傍の面
と光学的に共役な関係にある瞳面上で、光源の波長λ,
投影光学系の像側から見た開口数NA,前記フォトマス
クを構成する主たる周期的パターンの基板上でのパター
ン周期Pにより規定される間隔(λ/NA・P)で、投
影露光系の光軸中心に対して対称に位置するよう構成
し、上記投影光学系の像側から見た開口数NAを、前記
光源の波長λと前記フォトマスクのパターン周期Pの比
率λ/Pに対応させて、上記所定の範囲内に設定したの
で、フォトマスクの周期的なパターンをフォトレジスト
等の感光性材料上に露光転写した場合、露光量変化に強
い光学像が得られることとなり、これにより露光量変化
に強いレジストパターンを形成でき、またその断面形状
も良好なものとできる。
【0025】
【実施例】実施例1.以下、本発明の第1の実施例によ
る投影露光装置を図について説明する。図1は、本発明
の第1の実施例に係る投影露光装置を構成するアパーチ
ャの構造を示す図である。なお本実施例では、投影露光
装置のアパーチャ以外の構成要素は従来の投影露光装置
と同一であるので説明を省略する。図において、60は
本実施例の投影露光装置を構成するアパーチャで、一対
の略台形形状の光透過領域61と、遮光領域62とから
なり、上記一対の光透過領域61はアパーチャ60の中
心軸Aに対して線対称となるよう台形形状の底辺を中心
軸Aと平行にして配置されている。
【0026】次に作用効果について説明する。図1に示
すようにアパーチャ60は、2箇所に台形状の光透過領
域61を有しているため、該アパーチャ60の光透過領
域61により、2次光源が2つの領域に分割される。こ
こで、上記アパーチャ60をその中心線Aが、縦方向
(Y方向),横方向(X方向)にそれぞれ所定周期で複
数配置されたパターンを有するフォトマスクの縦方向Y
と平行になるよう位置決めした場合、上記フォトマスク
の周期の小さい方向(X方向)のパターンに対しては、
図15に示す4つの光透過領域を有する従来のアパーチ
ャ50と同様にしてパターンの光学像が得られ、周期の
大きい方向Yのパターンに対しては、上記従来のアパー
チャ50を用いた場合よりも、形成されるパターンの光
学像のピーク強度が弱められるという効果が現れる。こ
れは、上記光透過領域を縦方向Yに拡張することによ
り、その方向での光の干渉性が低下し、光の干渉によっ
て得られる光学像のピーク強度が低下するからである。
【0027】以下に、前記計算例と同様な条件で計算を
行った結果を用いて、その効果の説明を行う。図18
(a) ,(b) で説明した前記計算例と同一のパターンに対
しては、略台形形状の光透過領域を有するアパーチャと
して、図2に示すような寸法形状の光透過領域61aと
遮光領域62aからなるアパーチャ60aが最適とな
る。
【0028】すなわち、アパーチャ60aでのパターン
周期が0.8μmの方向Xに対しては、図17のアパー
チャ50aと同じ位置に開口(光透過領域)の中心を設
置し、周期が1.6μmの方向Yに対しては、特に制限
を行わない。その結果、開口部分(光透過領域)61a
の形状は図2に示したようにおおよそ台形状となる。図
2において、X方向は周期0.8μmのパターンの方向
と対応しており、X方向の光透過領域61aの中心の間
隔は、NA=0.5の投影光学系の瞳面において瞳の半
径を1として換算して0.913である。光透過領域6
1aのX方向の幅は、前記と同様な換算をした場合、
0.30である。
【0029】図3は、上記アパーチャ60aを用いて照
明を行った場合に得られる、X方向のパターン周期が
0.8μm、Y方向のパターン周期が1.6μmである
周期的パターンの光学像の光強度分布を計算した結果を
示す。図3より、周期1.6μmのパターンの光学像の
ピーク強度はおよそ0.68、周期0.8μmのパター
ンはピーク強度はおよそ0.65となっていることが分
かる。
【0030】すなわち、図17に示したような2次光源
形状(アパーチャ形状)を用いた場合に比べて、周期の
大きい方向Yのパターンの光学像のピーク強度が小さく
なるという効果が得られ、双方向のパターンに対してほ
ぼ同一のピーク強度を有する光学像が得られ、これによ
って両方向での寸法再現性を良好にできる。
【0031】このように本実施例では、光源の像を2次
元的に多数形成する結像光学系の像面又はその近傍に配
置されたアパーチャとして、線対称な一対の略台形形状
の光透過領域61aを有するアパーチャ60aを用いた
ので、縦,横に所定周期で繰り返し配置されたパターン
を有し、横方向Xにおけるパターン周期が投影露光装置
の限界解像度近傍の値であり、縦方向Yのパターン周期
が横方向Xのパターン周期のおよそ2倍程度であるフォ
トマスクのパターンを感光性材料上に露光転写した場
合、パターン周期の小さい横方向Xのパターンに対して
は十分な焦点深度を得ることができ、しかもアパーチャ
の光透過部がY方向に広がった分、該Y方向のパターン
の結像に悪影響を与える高次回折光を低減でき、これに
より縦及び横の両方向のパターンに対して適正な寸法再
現性を得ることができる。
【0032】実施例2.以下、本発明の第2の実施例に
よる投影露光装置を図について説明する。図4は、第2
の実施例による投影露光装置を構成するアパーチャの構
造を示す図であり、図において、70は本実施例の投影
露光装置を構成するアパーチャで、扇型の4つの光透過
領域71と、遮光領域72とから構成されている。その
他の構成は、従来の投影露光装置の構成と概ね同一とな
っている。
【0033】すなわち、前記アパーチャ70は、前記光
透過部(光透過領域)71の重心の位置が、結像光学系
の像面又はその近傍の面と光学的に共役な関係にある面
(瞳面)上で、投影光学系(図10参照)の像側から見
た開口数NAと、光源の波長λと、前記フォトマスク8
(図10参照)を構成する主たる周期的パターンの基板
上でのパターン周期Pとによって規定される間隔λ/
(NA・P)を隔てて、投影光学系13の光軸中心に対
して対称な位置に位置するよう構成されている。
【0034】また上記投影光学系は、前記光源の波長λ
と前記フォトマスクのパターン周期Pの比率λ/Pに対
応させて、その像側から見た開口数NAを、例えば、 λ/P=0.52の場合は、0.58<NA≦0.60 λ/P=0.46の場合は、0.55<NA≦0.58 0.37≦λ/P≦0.41の場合は、0.53<NA
≦0.55 としている。
【0035】また、Rは投影光学系内にある瞳面上に
て、像側から見た投影光学系の開口数がNA=0.5の
とき、R/NAがおよそ0.7となるような大きさとな
っている。
【0036】次に作用効果について説明する。図5に
は、光源の波長がλ=0.365μm(高圧水銀ランプ
のi線)で、上記アパーチャ70を備えた投影露光装置
を用いて、基板上にパターン周期0.8μmとなる種々
のデューティー比を有する周期的パターンを結像させた
場合に、デフォーカス0及び1μmにおいて得られる光
学像のパターンエッヂ部分での傾きを指標(log-slope
値)により示しており、横軸はパターンのデューティー
比とライン部分の寸法の双方を示している。前記パター
ンエッヂ部分での傾きを表す指標は、パターンエッヂ部
分での光強度の自然対数値の傾きとして定義した。また
デューティー比はスペース寸法に対するライン寸法の比
(ライン寸法/スペース寸法)として定義した。
【0037】図から、デューティー比が1より小さくな
ると、log-slope 値が小さくなることが分かる。光学像
の傾きが小さいと露光量変化が発生した場合にパターン
寸法変化が大きくなる。これは図6に示すように、光学
像の傾きが小さいと露光量が減少あるいは増加した場合
に感光性材料の感光しきい値近傍での寸法変動が大きく
なるからである。従って、よりlog-slope 値が大きくな
る、つまりパターンエッヂ部で急峻な光学像を得るよう
な光学条件が必要となる。これは、図5から分かるよう
にフォーカス位置では、NAの増加により達成できる
が、デフォーカス位置では、NAを過度に増大すると、
log-slope 値が小さくなって像の劣化を招くので、最適
なNAが存在することになる。
【0038】一般的に用いられているポジ型感光性材料
の露光プロセスにおいては、感光性材料の現像後の形状
(仕上がり形状と呼ぶ)で考えて、スペース部分(光学
像でライン部分に相当する)である、いわゆる抜きパタ
ーンにおいて、抜き寸法が小さくなると完全に感光性材
料が感光せずに現像後に残る場合がある。逆に、仕上が
り形状で考えてライン部分(光学像でスペース部分に相
当する)である、いわゆる残しパターンにおいては、残
し寸法が小さくなると現像後に残るべき膜厚が減少する
場合がある。LSI製造プロセスにおいては、前者の抜
き部分での残膜の問題の方が後者に比べて重大である。
なぜならこの残膜は、配線のショートの原因となるから
である。従って、抜き寸法(光学像でいうライン寸法)
が小さい場合についての最適な条件がプロセス上重要と
なる。
【0039】一般的には、焦点深度として2μm程度あ
ればLSI製造に適用できるので、片側(プラスまたは
マイナス側)1μmのデフォーカス位置での光学像の劣
化が少なければよい。基板上での周期が0.7、0.
9、1.0μmの3種類のL/Sパターンについて、デ
ューティー比を種々変化させ、デフォーカス0及び1μ
mでの光学像のパターンエッヂ部分でのlog-slope 値を
求めると、それぞれ図7〜図9に示す通りとなる。
【0040】抜き寸法が小さい場合(デューティー比が
1より小さい場合)について、デフォーカス1μmでの
log-slope 値を激しく劣化させない、例えばlog-slope
値の劣化が5パーセント程度となる開口数NAは、図7
〜図9から、前記フォトマスクを構成する主たる周期的
パターンの前記基板上でのパターン周期Pに対応させ
て、 P=0.7μmの場合は、0.58<NA≦0.60 P=0.8μmの場合は、0.55<NA≦0.58 0.9≦P≦1.0μmの場合は、0.53<NA≦
0.55 の範囲とするのが良いことが分かる。
【0041】一般的に結像光学系においては、パターン
周期と光源の波長の比率が同一であれば、結像性能は同
一であるので、前記結果から、上記開口数NAは、前記
光源の波長λと前記フォトマスクを構成する主たる周期
的パターンの前記基板上でのパターン周期Pの比率λ/
Pに対応させて、 λ/P=0.52の場合は、0.58<NA≦0.60 λ/P=0.46の場合は、0.55<NA≦0.58 0.37≦λ/P≦0.41の場合は、0.53<NA
≦0.55 とするのが良いことが分かる。
【0042】このように本実施例では、光源の像を2次
元的に多数形成する結像光学系の像面又はその近傍に配
置されたアパーチャを、その光透過部の位置が、投影光
学系内にある、オプチカルインテグレータ(結像光学
系)5の像面又はその近傍の面と光学的に共役な関係に
ある瞳面上で、間隔λ/(NA・P)隔てて光軸中心に
対して対称な位置に位置するよう構成し、上記投影光学
系の像側から見た開口数NAを、前記光源の波長λと前
記フォトマスクのパターン周期Pの比率λ/Pに対応さ
せて、上記所定の範囲内に設定したので、基板上の主た
るパターン周期となる周期的なパターンをフォトレジス
ト等の感光性材料上に露光転写した場合、露光量変化に
強い光学像が得られることとなり、これにより露光量変
化に強いレジストパターンを形成でき、またその断面形
状も良好なものとできる。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、光源の像
を2次元的に多数形成する結像光学系の像面又はその近
傍に配置されたアパーチャを、線対称な一対の略台形形
状の光透過部を有する構造としたので、第1方向及びこ
れと直交する第2方向の双方向に所定周期で繰り返し配
置されたパターンを有し、前記第1方向におけるパター
ン周期が前記投影露光装置の限界解像度近傍の値であ
り、前記第2方向のパターン周期が第1方向のパターン
周期のおよそ2倍程度であるフォトマスクのパターンを
感光性材料上に露光転写した場合、パターン周期の小さ
い第1方向のパターンに対しては十分な焦点深度をえる
ことができ、かつ第1及び第2の両方向のパターンに対
して適正な寸法再現性を得ることができる効果がある。
【0044】また、この発明によれば、光源の像を2次
元的に多数形成する結像光学系の像面又はその近傍に配
置されたアパーチャを、その光透過部の重心が、投影光
学系内にある前記結像光学系の像面又はその近傍の面と
光学的に共役な関係にある瞳面上で、光源の波長λ,投
影光学系の像側から見た開口数NA,前記フォトマスク
を構成する主たる周期的パターンの基板上でのパターン
周期Pにより規定される間隔(λ/NA・P)で、投影
露光系の光軸中心に対して対称に位置するよう構成し、
上記投影光学系の像側から見た開口数NAを、前記光源
の波長λと前記フォトマスクのパターン周期Pの比率λ
/Pに対応させて、上記所定の範囲内に設定したので、
パターン周期Pとなる周期的なパターンをフォトレジス
ト等の感光性材料上に露光転写した場合、露光量変化に
強い光学像が得られることとなり、これにより露光量変
化に強いレジストパターンを形成でき、またその断面形
状も良好なものとできる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による投影露光装置を構
成するアパーチャの構造を示す図である。
【図2】上記アパーチャとして、X方向のパターン周期
0.8μm、Y方向の周期1.6μmの周期的パターン
に対応するものの寸法形状を、投影光学系の瞳面上での
換算寸法及び形状により示す図である。
【図3】図2の2次光源形状(アパーチャ形状)を用い
て照明を行った場合に得られる、X方向の周期0.8μ
m、Y方向の周期1.6μmの周期的パターンの光学像
を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施例による投影露光装置を構
成するアパーチャの構造を示す図である。
【図5】図4に示した2次光源形状(アパーチャ形状)
を用いて照明を行った場合に得られる、基板上における
周期0.8μmのL/Sパターンのパターンエッヂ部分
での光学像の傾きを指標(log-slope 値)により示す図
である。
【図6】L/Sパターンのパターンエッヂ部分での光学
像の傾きの大きさと、露光量の変化に対するパターン寸
法変動の関係を示す図である。
【図7】図4に示した2次光源形状(アパーチャ形状)
を用いて照明を行った場合に得られる、基板上における
周期0.7μmのL/Sパターンのパターンエッヂ部分
での光学像の傾きを指標(log-slope 値)により示す図
である。
【図8】図4に示した2次光源形状(アパーチャ形状)
を用いて照明を行った場合に得られる、基板上における
周期0.9μmのL/Sパターンのパターンエッヂ部分
での光学像の傾きを指標(log-slope 値)により示す図
である。
【図9】図4に示した2次光源形状(アパーチャ形状)
を用いて照明を行った場合に得られる、基板上における
周期1.0μmのL/Sパターンのパターンエッヂ部分
での光学像の傾きを表す指標(log-slope 値)を示す図
である。
【図10】従来の投影露光装置の構成を示す図である。
【図11】図10に示した従来の投影露光装置の2次光
源形状を規定するアパーチャの構成を示す図である。
【図12】従来の投影露光装置により、投影光学系の限
界解像度近傍の周期のパターンの光学像が形成される様
子を示す概念図である。
【図13】本発明及び従来の投影露光装置に用いられる
フォトマスクのパターンの一例を示す図である。
【図14】本発明及び従来の投影露光装置に用いられる
フォトマスクのパターンの他の例を示す図である。
【図15】図13及び図14に示したフォトマスクパタ
ーンに対応した、従来の投影露光装置の2次光源形状を
規定するアパーチャの構成を示す図である。
【図16】図13及び図14に示したフォトマスクパタ
ーンにおけるパターン周期の大きい方向のパターンに対
して従来の投影露光装置により光学像が形成される様子
を示す概念図である。
【図17】図15に示したアパーチャの、X方向のパタ
ーン周期0. 8μm、Y方向のパターン周期1. 6μm
の周期的パターンに対する、投影光学系の瞳面上での換
算寸法及び形状を示す図である。
【図18】図17に示した2次光源形状を用いて照明を
行った場合に得られる、X方向の周期0.8μm、Y方
向の周期1.6μmの周期的パターンの光学像を示す図
である。
【符号の説明】
1 ランプ 2 楕円反射鏡 3 楕円反射鏡の第2焦点 4 インプットレンズ 5 オプチカルインテグレータ 6 アウトプットレンズ 7 コリメーションレンズ 8 フォトマスク 9 フィルタ 10 コールドミラー 11 コールドミラー 12 ランプハウス 13 投影光学系 14 基板 15 投影光学系開口絞り 30 レンズ6及び7と等価なレンズ 40,41 投影光学系13に相当するレンズ 20,50,50a,60,60a,70 アパーチャ 21,51,51a,61,61a,71 アパーチャ
の光透過領域 22,52,52a,62,62a,72 アパーチャ
の遮光領域 100,200 光透過領域からの光の主光線 101,201 0次回折光 102,203 +1次回折光 202 −1次回折光 204 3次回折光
【手続補正書】
【提出日】平成6年10月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】
【作用】この発明においては、光源の像を2次元的に多
数形成する結像光学系の像面又はその近傍に配置された
アパーチャを、線対称な一対の略台形形状の光透過部を
有する構造としたから、第1方向及びこれと直交する第
2方向の双方向に所定周期で繰り返し配置されたパター
ンを有し、前記第1方向におけるパターン周期が前記投
影露光装置の限界解像度近傍の値であり、前記第2方向
のパターン周期が第1方向のパターン周期のおよそ2倍
程度であるフォトマスクのパターンを感光性材料上に露
光転写した場合、パターン周期の小さい第1方向のパタ
ーンに対しては十分な焦点深度を得ることができ、しか
も上記アパーチャの光透過部が第2方向に広がったこと
により、第1及び第2方向のパターンの像のピーク強度
をほぼ同一とすることができ、これにより第1及び第2
の両方向のパターンに対して適正な寸法再現性を得るこ
とができる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】このように本実施例では、光源の像を2次
元的に多数形成する結像光学系の像面又はその近傍に配
置されたアパーチャとして、線対称な一対の略台形形状
の光透過領域61aを有するアパーチャ60aを用いた
ので、縦,横に所定周期で繰り返し配置されたパターン
を有し、横方向Xにおけるパターン周期が投影露光装置
の限界解像度近傍の値であり、縦方向Yのパターン周期
が横方向Xのパターン周期のおよそ2倍程度であるフォ
トマスクのパターンを感光性材料上に露光転写した場
合、パターン周期の小さい横方向Xのパターンに対して
は十分な焦点深度を得ることができ、しかもアパーチャ
の光透過部がY方向に広がったことにより、X及びY方
向のパターンの像のピーク強度をほぼ同一とすることが
でき、これにより縦及び横の両方向のパターンに対して
適正な寸法再現性を得ることができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】抜き寸法が小さい場合(デューティー比が
1より小さい場合)について、デフォーカス1μmでの
log-slope 値をNA=0.50の結果と比較して激しく
劣化させない、例えばlog-slope 値の劣化が5パーセン
ト程度となる開口数NAは、図5及び図7〜図9から、
前記フォトマスクを構成する主たる周期的パターンの前
記基板上でのパターン周期Pに対応させて、 P=0.7μmの場合は、0.58<NA≦0.60 P=0.8μmの場合は、0.55<NA≦0.58 0.9≦P≦1.0μmの場合は、0.53<NA≦
0.55 の範囲とするのが良いことが分かる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図16
【補正方法】変更
【補正内容】
【図16】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 玉田 尚久 兵庫県伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電機 株式会社ユー・エル・エス・アイ開発研究 所内 (72)発明者 松下 琢哉 兵庫県伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電機 株式会社ユー・エル・エス・アイ開発研究 所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、 前記光源の像を2次元的に多数形成する結像光学系と、 前記結像光学系の像面又はその近傍に配設され、線対称
    な一対の略台形形状の領域を光透過部とするアパーチャ
    と、 前記結像光学系の像面又はその近傍の面を光学的にフー
    リエ変換するフーリエ変換光学系と、 前記フーリエ変換光学系のフーリエ変換面又はその近傍
    に設置されたフォトマスクと、 前記フォトマスクを通過した光を感光性材料が塗布され
    た基板上に集光させる投影光学系とを備えたことを特徴
    とする投影露光装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の投影露光装置において、 上記フォトマスクが、 第1方向及びこれと直交する第2方向の両方向に沿って
    それぞれ所定周期で順次配置された複数の転写パターン
    を有し、前記第1方向におけるパターン周期が上記投影
    露光装置の限界解像度近傍の値であり、前記第2方向に
    おけるパターン周期が前記第1方向におけるパターン周
    期の約2倍程度であるフォトマスクであることを特徴と
    する投影露光装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の投影露光装置を用い、 第1方向及びこれと直交する第2方向の両方向に沿って
    それぞれ所定周期で順次配置された複数の転写パターン
    を有し、前記第1方向におけるパターン周期が上記投影
    露光装置の限界解像度近傍の値であり、前記第2方向に
    おけるパターン周期が前記第1方向におけるパターン周
    期の約2倍程度であるフォトマスクのパターンを、基板
    上に塗布した感光性材料上に露光転写することを特徴と
    する投影露光方法。
  4. 【請求項4】 光源と、 前記光源の像を2次元的に多数形成する結像光学系と、 前記結像光学系の像面又はその近傍に配設され、4箇所
    の光透過部を有するアパーチャと、 前記結像光学系の像面又はその近傍の面を光学的にフー
    リエ変換するフーリエ変換光学系と、 前記フーリエ変換光学系のフーリエ変換面又はその近傍
    に設置され、所定の周期で順次配置された複数の転写パ
    ターンを有するフォトマスクと、 前記フォトマスクを通過した光を感光性材料が塗布され
    た基板上に集光させる投影光学系とを備え、 前記アパーチャは、その光透過部の重心が、投影光学系
    内にある前記結像光学系の像面又はその近傍の面と光学
    的に共役な関係にある瞳面上で、光源の波長λ,投影光
    学系の像側から見た開口数NA,前記フォトマスクを構
    成する主たる周期的パターンの基板上でのパターン周期
    Pにより規定される間隔λ/(NA・P)で、投影露光
    系の光軸中心に対して対称に位置するよう構成したもの
    であり、 上記投影光学系は、前記光源の波長λと前記フォトマス
    クのパターン周期Pの比率λ/Pに対応させて、その像
    側から見た開口数NAを、 λ/P=0.52の場合は、0.58<NA≦0.60 λ/P=0.46の場合は、0.55<NA≦0.58 0.37≦λ/P≦0.41の場合は、0.53<NA
    ≦0.55 の範囲内の値としたものであることを特徴とする投影露
    光装置。
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