JP2010020187A - 生成方法、原版作成方法、露光方法、デバイス製造方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】微細なパターンを精度よく形成する有効光源及び原版のデータを生成する生成方法を提供する。
【解決手段】光源からの光を用いて原版を照明する照明光学系と、前記原版のパターンを基板に投影する投影光学系とを備える露光装置に用いられる有効光源及び原版のデータをコンピュータによって生成する生成方法であって、原版のデータを決定した後、決定された原版のデータの回折光分布に基づいて有効光源を決定することで、前記露光装置に用いられる有効光源及び原版のデータを生成する生成方法を提供する。
【選択図】図2

Description

本発明は、生成方法、原版作成方法、露光方法、デバイス製造方法及びプログラムに関する。
フォトリソグラフィー(焼き付け)技術を用いて半導体メモリや論理回路などの微細な半導体デバイスを製造する際に、露光装置が従来から使用されている。露光装置は、原版であるマスク(レチクル)に描画されたパターン(回路パターン)を投影光学系によってウエハ等の基板に投影してパターンを転写する。近年では、半導体デバイスの微細化が進み、露光装置においては、露光波長(露光光の波長)よりも小さい寸法を有するパターンの形成が必要となってきている。このような微細なパターンの形成では、マスクを照明する照明条件(有効光源)によって像性能が異なるため、最適な有効光源を設定することが重要となっている。なお、有効光源の最適化には、一般には、光学像(空中像)の計算が必要となる。例えば、光源を2次元的に複数の要素に分割し、かかる複数の要素を点光源とみなす。そして、1つの点光源からの光がマスク及び光学系を通過して像面に到達したときの光学像を計算し、パターンの結像に寄与する光を選択することで有効光源を最適化することができる(特許文献1参照)。但し、かかる方法は、光学像(空中像)を計算しなければならないため、多大な時間を要してしまう。
また、露光波長よりも小さい寸法を有するパターンに対しては、光の回折の影響が顕著に現れてしまうため、パターンの輪郭(パターン形状)がそのままウエハに形成されない。具体的には、パターンの角部が丸くなったり、パターンの長さが短くなったりするなどして、ウエハに形成されるパターンの形状精度が大幅に劣化してしまう。
そこで、ウエハに形成されるパターンの形状精度の劣化を低減するために、パターン形状を補正する処理を施してマスクパターンが設計されている。また、ウエハに形成すべき(即ち、解像すべき)主パターンに対して、解像しない寸法を有する補助パターンを挿入する処理を施してマスクパターンを設計することもある。これらの処理は、光近接効果補正(OPC:Optical Proximity Correction)と呼ばれる。
マスクパターンの像の大きさは、投影光学系の開口数(NA)や露光光の波長λによって規格化され、k1(=HP×NA/λ)ファクタで表される。ここで、HPは、マスクパターンのハーフピッチである。k1ファクタは、近年では、リソグラフィーの解像限界(k1=0.25程度)に近づいてきているが、k1ファクタが小さくなるほど光近接効果が大きくなるため、OPCが非常に重要になってきている。
OPCは、一般には、コンピュータで自動的に行われ、例えば、パターン形状を補正する場合には、マスクパターンの一要素ごとに、その形状や周囲の要素の影響を考慮して、ルールベースや光シミュレーションを用いたモデルベースでパターン形状を補正する。
光シミュレーションを用いたモデルベースでは、目標とするパターンが得られるまでマスクパターンを変形させていくが、その追い込み方として様々な方法がある。例えば、光学像(空中像)が部分的に膨らんでいればその分だけマスクパターンを細くし、光学像が部分的に細くなっていればその分だけマスクパターンを膨らませて光学像を再計算し、マスクパターンを次第に追い込んでいく方法(逐次改善法)が提案されている。また、遺伝的アルゴリズムを用いてマスクパターンを追い込んでいく方法も提案されている。但し、このような方法は、所望のパターンが得られるまでに光学像(空中像)を何回も計算しなければならず、多大な時間を要してしまう。
一方、主パターンに対して補助パターンを挿入する場合については、補助パターンをどのように挿入するべきかを数値計算で導出する技術が開示されている(特許文献2参照)。かかる技術では、インターフェレンスマップ(Interference map、以下、「干渉マップ」と称する)を数値計算で求め、マスク上で互いに干渉する位置(領域)と干渉を打ち消し合う位置(領域)とを導出する。そして、干渉マップにおいて干渉する位置には、主パターンを通過した光の位相と補助パターンを通過した光の位相が等しくなるような補助パターンを挿入する。その結果、主パターンを通過した光と補助パターンを通過した光とが強く干渉し、ウエハ上に目標のパターンを精度よく形成することができる。なお、マスク面とウエハ面とは結像関係にあるため、干渉マップは像面での振幅を求めているとみなすこともできる。また、目標のパターンとは、マスク上に存在する要素であって、ウエハに転写される要素である。
また、特許文献3においても、数値的に補助パターンの情報を得る方法が開示されている。
露光装置におけるマスクパターンとウエハパターンとの関係は、部分コヒーレント結像の関係にある。部分コヒーレント結像では、有効光源の情報からマスク面での可干渉性を求め、マスクパターンのスペクトル分布(回折光分布)とフーリエ積分することで空中像を算出することができる。ここで、可干渉性とは、マスク面上の距離に応じた干渉の度合いである。また、有効光源とは、マスクがないときに、投影光学系の瞳面に形成される光強度分布である。
有効光源の可干渉性は、相互透過係数(TCC:Transmission Cross Coefficient)を用いて考慮することができる。TCCは投影光学系の瞳面で定義され、有効光源、投影光学系の瞳関数、そして、投影光学系の瞳関数の複素共役の重なり部分である。
特許文献2では、瞳の位置を固定しTCC関数を2次元的に表し、近似した空中像(以下、近似空中像と呼ぶ)を求めている。近似空中像から、解像パターン以外のピーク位置付近に補助パターンをおく方法である。
特許文献2の干渉マップも2乗すると空中像となり、一種の近似空中像と考えることもできる。
特開平6−120119号公報 特開2004−221594号公報 特開2008−040470号公報
このようなOPCは、有効光源に依存するため、一般的には、有効光源を設定(最適化)した後に行われる。但し、OPCを行うことによって、パターンが変形したり、補助パターンが挿入されたりするため、OPCを行う前に設定した有効光源が最適ではなくなっていることがある。
特に、最初に設定した有効光源に対して、上述したような方法で補助パターンを設定しようとすると、補助パターンの挿入が難しい場合や補助パターンを挿入しても像性能が向上しない場合がある。
これは、パターンの要素間のピッチに対する解像性能(例えば、コントラスト、深度)は光源により決まっているためである。換言すれば、主パターンと干渉する位置は光源により一意的に決まっている。特許文献2及び3による方法では、主パターンと干渉する位置がない場合、補助パターンを挿入する必要がないとみなされ、補助パターンが挿入されない。この場合、無理に補助パターンを挿入すると解像性能が低下する。
従って、主パターンと補助パターンのピッチを解像するのに適した光源でなければ補助パターンを挿入できず、結像性能を向上させることは難しい。
しかしながら、主パターンと補助パターンのピッチ及び主パターン位置と補助パターン位置を結ぶ方向がわからなければ、最適な光源を得ることができない。
このように、最適な有効光源と最適なマスクパターンは密接に結びついているため、結像性能を向上させるためにはこれらの最適な組み合わせを得る必要がある。
そこで、本発明は、このような従来技術の課題に鑑みて、微細なパターンを精度よく形成する有効光源及び原版のデータを生成する技術を提供することを例示的目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の側面としての生成方法は、光源からの光を用いて原版を照明する照明光学系と、前記原版のパターンを基板に投影する投影光学系とを備える露光装置に用いられる有効光源及び原版のデータをコンピュータによって生成する生成方法であって、前記基板に形成すべき目標パターンと、有効光源と、前記露光装置に設定可能な露光パラメータとを設定する設定ステップと、設定されている目標パターンと、有効光源と、露光パラメータとに基づいて、前記投影光学系の像面に形成される空中像を算出する第1の空中像算出ステップと、前記第1の空中像算出ステップで算出された空中像に基づいて、前記原版のパターンを決定するパターン決定ステップと、前記パターン決定ステップで決定されたパターンに基づいて、前記投影光学系の瞳面に形成される回折光分布を算出する回折光分布算出ステップと、前記回折光分布算出ステップで算出された回折光分布と、前記設定ステップで設定された露光パラメータとに基づいて新たな有効光源を決定して、前記設定ステップで設定された有効光源を前記新たな有効光源に変更する有効光源決定ステップと、前記パターン決定ステップで決定された前記原版のパターンと、前記有効光源決定ステップで決定された新たな有効光源と、前記設定ステップで設定された露光パラメータとに基づいて、前記基板に形成される空中像を算出する第2の空中像算出ステップと、前記第2の空中像算出ステップで算出された空中像を評価して評価基準を満たすかどうかを判定する判定ステップと、前記判定ステップで前記第2の空中像算出ステップで算出された空中像が前記評価基準を満たすと判定された場合に、前記有効光源決定ステップで決定された新たな有効光源を前記露光装置に用いられる有効光源として生成し、前記パターン決定ステップで決定されたパターンのデータを含むデータを前記原版のデータとして生成する生成ステップと、を有することを特徴とする。
本発明の第2の側面としての原版作成方法は、上述の生成方法で生成された原版のデータに基づいて原版を作成することを特徴とする。
本発明の第3の側面としての露光方法は、上述の原版作成方法により原版を作成するステップと、該作成された原版を、上述の生成方法で生成された有効光源で照明するステップと、投影光学系を介して前記原版のパターンの像を基板に投影するステップと、を有することを特徴とする。
本発明の第4の側面としてのデバイス製造方法は、上述の露光方法を用いて基板を露光するステップと、露光された前記基板を現像するステップと、を有することを特徴とする。
本発明の第5の側面としてのプログラムは、光源からの光を用いて原版を照明する照明光学系と、前記原版のパターンを基板に投影する投影光学系とを備える露光装置に用いられる有効光源及び原版のデータをコンピュータに生成させるプログラムであって、前記コンピュータに、前記基板に形成すべき目標パターンと、有効光源と、前記露光装置に設定可能な露光パラメータとを設定する設定ステップと、設定されている目標パターンと、有効光源と、露光パラメータとに基づいて、前記投影光学系の像面に形成される空中像を算出する第1の空中像算出ステップと、前記第1の空中像算出ステップで算出された空中像に基づいて、前記原版のパターンを決定するパターン決定ステップと、前記パターン決定ステップで決定されたパターンに基づいて、前記投影光学系の瞳面に形成される回折光分布を算出する回折光分布算出ステップと、前記回折光分布算出ステップで算出された回折光分布と、前記設定ステップで設定された露光パラメータとに基づいて新たな有効光源を決定して、前記設定ステップで設定された有効光源を前記新たな有効光源に変更する有効光源決定ステップと、前記パターン決定ステップで決定された前記原版のパターンと、前記有効光源決定ステップで決定された新たな有効光源と、前記設定ステップで設定された露光パラメータとに基づいて、前記基板に形成される空中像を算出する第2の空中像算出ステップと、前記第2の空中像算出ステップで算出された空中像を評価して評価基準を満たすかどうかを判定する判定ステップと、前記判定ステップで前記第2の空中像算出ステップで算出された空中像が前記評価基準を満たすと判定された場合に、前記有効光源決定ステップで決定された新たな有効光源を前記露光装置に用いられる有効光源として、前記パターン決定ステップで決定されたパターンのデータを含むデータを前記原版のデータとして生成する生成ステップと、を実行させることを特徴とする。
本発明の更なる目的又はその他の側面は、以下、添付図面を参照して説明される好ましい実施形態によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、例えば、微細なパターンを精度よく形成する有効光源及び原版のデータを生成する生成方法を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施の形態について説明する。なお、各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
本発明は、IC、LSIなどの半導体チップ、液晶パネルなどの表示素子、磁気ヘッドなどの検出素子、CCDなどの撮像素子といった各種デバイスの製造やマイクロメカニクスで用いられる有効光源及び原版のデータを生成する際に適用することができる。ここで、マイクロメカニクスとは、半導体集積回路製造技術を微細構造体の製作に応用して高度な機能を有するミクロン単位の機械システムを作成する技術やかかる機械システム自体をいう。本発明は、例えば、開口数(NA)の大きな投影光学系を備える露光装置や投影光学系とウエハとの間を液体で満たす液浸露光装置に用いられる有効光源及び原版のデータに好適である。
本発明で開示される概念は、数学的にモデル化することができる。従って、本発明は、コンピュータ・システムのソフトウエア機能として実装可能である。コンピュータ・システムのソフトウエア機能は、実行可能なソフトウエア・コードを有するプログラミングを含み、本実施形態では、微細なパターンを精度よく形成するための有効光源及び原版のデータを生成することができる。ソフトウエア・コードは、コンピュータ・システムのプロセッサによって実行される。ソフトウエア・コード動作中において、コード又は関連データ記録は、コンピュータ・プラットフォーム内に格納される。但し、ソフトウエア・コードは、他の場所に格納される、或いは、適切なコンピュータ・システムにロードされることもある。従って、ソフトウエア・コードは、1つ又は複数のモジュールとして、少なくとも1つのコンピュータで読み取り可能な記憶媒体で保持することができる。本発明は、上述したコードという形式で記述され、1つ又は複数のソフトウエア製品として機能させることができる。
図1は、本発明の一側面としての生成方法を実行する処理装置1の構成を示す概略ブロック図である。かかる生成方法は、原版としてのマスクを照明する照明光学系と、マスクのパターンをウエハなどの基板に投影する投影光学系とを備える露光装置に用いられる有効光源及びマスクのデータを生成する。
処理装置1は、例えば、汎用のコンピュータで構成され、図1に示すように、バス配線10と、制御部20と、表示部30と、記憶部40と、入力部50と、媒体インターフェース60とを有する。
バス配線10は、制御部20、表示部30、記憶部40、入力部50及び媒体インターフェース60を相互に接続する。
制御部20は、CPU、GPU、DSP又はマイコンで構成され、一時記憶のためのキャッシュメモリなどを含む。制御部20は、入力部50を介してユーザから入力される生成プログラム411の起動命令に基づいて、記憶部40に記憶された生成プログラム411を起動して実行する。また、制御部20は、記憶部40に記憶されたデータを用いて、有効光源及びマスクのデータの生成に関する演算処理を実行する。
表示部30は、CRTディスプレイや液晶ディスプレイなどの表示デバイスで構成される。表示部30は、例えば、生成プログラム411の実行に関連する情報(例えば、後述する近似空中像403やマスクデータ404など)を表示する。
記憶部40は、例えば、メモリやハードディスクで構成される。記憶部40は、媒体インターフェース60に接続された記憶媒体70から提供される生成プログラム411を記憶する。
記憶部40は、生成プログラム411を実行する際の入力情報として、目標パターンデータ401と、NA情報406と、λ情報407と、収差情報408と、偏光情報409と、レジスト情報410とを記憶する。また、記憶部40は、生成プログラム411を実行した後の出力情報として、マスクデータ(原版のデータ)404と、有効光源データ405とを記憶する。更に、記憶部40は、生成プログラム411を実行中の一時記憶情報として、変形パターンデータ402と、近似空中像403とを記憶する。
目標パターンデータ401は、集積回路などの設計において、レイアウト設計されたパターンのデータ(ウエハなどの基板に形成すべきパターンであって、レイアウトパターン又は目標パターンと呼ばれる)のデータである。目標パターンデータ401は、マスクパターンを決定するための入力情報であるが、本実施形態では、目標パターンデータ401を変形することもあるため、一時的に記憶されるデータとなることもある。
変形パターンデータ402は、生成プログラム411を実行することで変形される主パターンと、生成プログラム411を実行することで挿入される補助パターンとを含むデータである。但し、変形パターンデータ402は、主パターンのみを含み、補助パターンを含まないデータであってもよい。また、変形パターンデータ402は、目標パターンそのものを主パターンとして含むこともある。なお、主パターンとは、微細パターンの集合体で表されることもあるが、解像する一続きのパターンであって、パターンが解像しない補助パターンとは区別される。
近似空中像403は、生成プログラム411の実行中に生成され、ウエハ面において、主要な回折光との干渉で形成される近似的な空中像の分布を示したものである。
マスクデータ404は、クロム(Cr)等のパターンを基板に描画してマスクを作成するためのデータであって、生成プログラム411を実行して生成される最終的なマスクパターンを示すデータである。なお、マスクパターンは閉じた図形で形成され、それらの集合体でマスク全体のパターンが構成される。
なお、目標パターンデータ401、変形パターンデータ402及びマスクデータ404は、主パターン及び/又は補助パターンの位置、大きさ、形状、透過率、位相情報などを含む。また、目標パターンデータ401、変形パターンデータ402及びマスクデータ404は、主パターン及び/又は補助パターンの存在しない領域(背景)の透過率や位相情報なども含む。
有効光源データ405は、生成プログラム411を実行して生成され、露光装置の投影光学系の瞳面に形成される光強度分布(有効光源)に関するデータである。
NA情報406は、露光装置の投影光学系の像面側の開口数(NA)に関する情報である。
λ情報407は、露光装置の光源から射出される光(露光光)の波長に関する情報である。
収差情報408は、露光装置の投影光学系の収差に関する情報である。収差情報408は、投影光学系が複屈折を含んでいる場合には、かかる複屈折に応じて生じる位相ずれに関する情報も含む。
偏光情報409は、露光装置の照明光学系で形成する光の偏光に関する情報である。
レジスト情報410は、ウエハに塗布されるレジストに関する情報である。
生成プログラム411は、マスクデータ404を生成するためのプログラムや有効光源データ405を生成するプログラムを含む。また、生成プログラム411は、マスクデータ404や有効光源データ405などから算出される近似空中像403を評価するためのプログラムなども含む。ここで、近似空中像403の評価とは、例えば、線幅(CD)やコントラストなどの像性能を評価することである。
入力部50は、例えば、キーボードやマウスなどを含む。ユーザは、入力部50を介して、生成プログラム411の入力情報などを入力することが可能である。
媒体インターフェース60は、例えば、フレキシブルディスクドライブ、CD−ROMドライブやUSBインターフェースなどを含み、記憶媒体70と接続可能に構成される。なお、記憶媒体70は、フレキシブルディスク、CD−ROMやUSBメモリなどを含み、生成プログラム411や処理装置1が実行するその他のプログラムを提供する。
以下、図2を参照して、処理装置1の制御部20が生成プログラム411を実行してマスクデータ404及び有効光源データ405を生成する処理について説明する。
ステップS102では、入力情報として、マスクパターンの初期パターンデータ、有効光源の初期データ、露光装置に設定可能な露光パラメータ(NA情報406、λ情報407、収差情報408、偏光情報409など)を設定する(設定ステップ)。なお、初期パターンデータは、目標パターンデータ401であってもよい。また、有効光源の初期データは、本実施形態では、プログラム上で自動的に設定されるが、ユーザが予め設定してもよい。なお、入力情報(初期パターンデータ、有効光源の初期データ、露光装置に設定可能な露光パラメータ)は、入力部50を介してユーザから入力され、記憶部40に記憶される。
ステップS104では、ステップS102で設定された入力情報(初期パターンデータ、有効光源の初期データ、露光パラメータ)に基づいて、近似空中像を算出する(第1の空中像算出ステップ)。
ステップS106では、ステップS104で算出された近似空中像に基づいて、マスクの主パターンを決定(仮決定)する(パターン決定ステップ)。具体的には、ステップS104で算出された近似空中像と目標パターンデータ401との差分が許容範囲内となるように主パターンを変形する。また、本実施形態では、目標パターンデータ401の最小ピッチを変更せずに、目標パターンデータ401を変形させてマスクの主パターンを決定してもよい。ステップS106で決定されたマスクの主パターンのデータは、変形パターンデータ402として、記憶部40に一時記憶される。
ステップS108では、ステップS106で決定(仮決定)されたマスクの主パターン、及び、その他の入力情報(ステップS102で設定された有効光源の初期データ、露光パラメータ)に基づいて、近似空中像を算出する。
ステップS110では、ステップS108で算出された近似空中像に基づいて、マスクの補助パターンを決定(仮決定)する(パターン決定ステップ)。具体的には、ステップS108で算出された近似空中像から主パターンに対して補助パターンを挿入する位置を導出する。ステップS110で決定されたマスクの補助パターンのデータは、変形パターンデータ402として、記憶部40に一時記憶される。但し、ステップS106で決定された主パターンのデータと、ステップS110で決定された補助パターンのデータとは、記憶部40において、区別して記憶されることが好ましい。
なお、近似空中像から主パターンに対して補助パターンを挿入する位置を導出する場合、補助パターンを挿入する位置は一意的に決定することができる。但し、主パターンに対して補助パターンを挿入すると、補助パターンは主パターンに影響を与えてしまうため、ステップS106で決定された主パターンが過補正になることがある。このような場合には、ステップS104に戻って、ステップS106及びS110で決定された主パターン及び補助パターンとを含むマスクパターンに対する近似空中像を算出し、かかる近似空中像に基づいて主パターンを変形させればよい。なお、補助パターンによる主パターンの過補正の収束性はよいため、ステップS104乃至S110の繰り返しは、1回又は2回程度で十分である。
また、補助パターンを含むパターンを求めるためには、ルールベースOPCを用いて補助パターンの位置を決定し、変形パターンデータを求めてもよい。この場合、図2に示すフローチャートは、図41に示すフローチャートに置換される。
図41を参照するに、まず、ステップS102’では、入力情報として、初期パターンデータ及び露光パラメータを設定する。次に、ステップS103では、目標パターン又は目標パターンに基づいて決定された主パターンに対する補助パターンを予め決められたルールに基づいて、NA情報406やλ情報407を用いて決定する。補助パターンを決定するためのルールは、一般的に用いられているルールでよい。例えば、パターンの角部などに矩形のパターンを追加したり削除したりする。
そして、ルールベースで決定された補助パターンと主パターンとを含むマスクパターンを用いて、図41に示すように、回折光分布の算出(ステップS112)、有効光源の決定(ステップS114)などを実行する。なお、ステップS112以降の処理については、図2に示すフローチャートと同様である。
ステップS112では、ステップS106及びS110で決定された主パターン及び補助パターンとを含むマスクパターンに基づいて、露光装置の投影光学系の瞳面に形成される回折光分布を算出する(回折光分布算出ステップ)。なお、ステップS106及びS110で決定された主パターン及び補助パターンとを含むマスクパターンは、上述したように、変形パターンデータ402として、記憶部40に一時記憶されている。
ステップS114では、ステップS112で算出された回折光分布と、ステップS102で設定された露光装置に設定可能な露光パラメータに基づいて、新たな有効光源(のデータ)を決定(仮決定)する(有効光源決定ステップ)。
ステップS116では、近似空中像を算出する(第2の空中像算出ステップ)。具体的には、ステップS106及びS110で決定された主パターン及び補助パターンとを含むマスクパターン、ステップS114で決定された有効光源、及び、ステップS102で設定された露光パラメータに基づいて、近似空中像を算出する。
ステップS118では、ステップS116で算出された近似空中像を評価する。具体的には、ステップS116で算出された近似空中像の強度ピーク、コントラスト、NILS(Normalized Image Log Slope)又は線幅などの評価量を算出する。
ステップS120では、ステップS118での評価(即ち、ステップS118で算出された評価量)が所定の評価基準を満たすかどうかを判定する(判定ステップ)。
ステップS118での評価が評価基準を満たしている場合には、ステップS122において、ステップS114で決定(仮決定)された有効光源(のデータ)を有効光源のデータ405として生成する(生成ステップ)。また、ステップS124において、ステップS106及びS110で決定された主パターン及び補助パターンとを含むマスクパターンをマスクデータ404として生成する(生成ステップ)。
一方、ステップS118での評価が評価基準を満たしていない場合には、ステップS126において、有効光源(のデータ)をステップS114で決定(仮決定)された有効光源に変更して、ステップS104に戻る。
ここで、図2に示すマスクデータ404及び有効光源データ405を生成する処理の各ステップを詳細に説明する。
まず、近似空中像の算出(ステップS104、S108及びS116)について説明する。
露光装置におけるマスクパターンとウエハパターンとの関係は、部分コヒーレント結像の関係にある。部分コヒーレント結像では、有効光源の情報からマスク面での可干渉性を求め、マスクパターンのスペクトル分布(回折光分布)とフーリエ積分することで空中像を算出することができる。ここで、可干渉性とは、マスク面上の距離に応じた干渉の度合いである。また、有効光源とは、マスクがないときに、投影光学系の瞳面に形成される光強度分布である。
近似空中像を算出する方法は従来から種々開示されているが、例えば、特許文献2における干渉マップを変形することで、近似空中像を算出することができる。相互透過係数(TCC:Transmission Cross Coefficient)を特異値分解し、第i番目の固有値をλ、第i番目の固有関数をΦ(f、g)とする。但し、(f、g)は、投影光学系の瞳面の座標である。なお、TCCは、有効光源の可干渉性(マスク面上の距離に応じた干渉の度合い)を示す。特許文献2によれば、干渉マップe(x、y)は、複数の固有関数の足し合わせであるとされており、以下の式1で表すことができる。
式1において、FTはフーリエ変換を表す。また、通常、N’は1である。
特許文献2では、パターンを点や線に置換し、干渉マップとコンボリューションをとることでマスク全体の干渉マップを導出している。従って、干渉マップe(x、y)は単純な干渉性を示している。
但し、干渉マップe(x、y)はマスクパターン(外形形状等)を考慮していないため、近似空中像の算出に用いる場合には、マスクパターンを考慮した干渉マップe’(x、y)を導出しなければならない。
そこで、TCCを特異値分解し、第i番目の固有値をλ、第i番目の固有関数をΦ(f、g)、マスクパターンの回折光分布(パターンデータのフーリエ変換)をa(f、g)とする。この場合、以下の式2から、マスクパターンを考慮した干渉マップe’(x、y)を導出することができる。
式2に示す干渉マップe’(x、y)を用いることで、近似空中像を算出することができる。
また、特許文献3の方法により、TCCを特異値(固有値)分解することなく近似空中像を計算することもできる。
TCCは、一般的には、投影光学系の瞳面で定義され、有効光源、投影光学系の瞳関数、及び、投影光学系の瞳関数の複素共役の重なり部分である。投影光学系の瞳面の座標を(f、g)、有効光源を表現する関数をS(f、g)、瞳関数をP(f、g)とすれば、TCCは、以下の式3に示すように、4次元関数で表すことができる。
但し、*は複素共役を表し、積分範囲は−∞から∞までである。投影光学系の収差、照明光の偏光、レジスト情報などは瞳関数P(f、g)に組み込むことができるので、本実施形態において単に瞳関数と記述した場合には、偏光、収差、そして、レジスト情報を含むことがある。
TCCを用いて空中像を表現する関数I(x、y)を求めるには、マスクを表現する関数(変形パターンデータ402)をフーリエ変換した関数、即ち、マスクのスペクトル分布(回折光分布)を表現する関数をa(f、g)として、以下の式4を計算すればよい。
但し、Yf’,g’(x、y)は、以下の式5で定義される。
但し、F−1は、逆フーリエ変換を表す。また、Wf’,g’(f’’、g’’)は、ある固定の(f’、g’)に対して、以下の式6で定義される。
ここでは、(f’、g’)が固定であるため、Wf’,g’(f’’、g’’)は2次元関数であり、本実施形態では、2次元相互透過係数と呼ぶ。2次元相互透過係数Wf’,g’(f’’、g’’)は、コンピュータの計算における足し合わせループ時に、(f’、g’)の値が変わるたびに計算しなおされる。式4及び5を用いれば、コンピュータの計算において、4次元関数のTCCは必要ない。また、4重ループが2重ループに減少している。但し、2次元相互透過係数Wf’,g’(f’’、g’’)が新たに必要となる。
式4及び5を用いた空中像の計算方法は、式1で示す固有関数分解法(SOCS Decomposition)と異なる方法である。本実施形態では、式4及び5を用いた空中像の計算方法を空中像分解法と呼び、座標(f’、g’)ごとに定義されるYf’,g’(x、y)を空中像の成分を表現する関数(空中像成分)と呼ぶ。
このとき(f’、g’)の組み合わせは、全部でM通りあるが、近似空中像の算出では、そのうちの一部分の和を用いる。このような条件において、近似空中像(近似空中像を表現する関数)Iapp(x、y)を以下の式7で定義する。
近似空中像は、式7において、空中像成分Yf’,g’(x、y)のうち、mの和がMより小さい1つ又は2つ以の成分を足し合わせることを意味する。ここで、f’=g’=0の近傍の成分が有効であるが、f’=g’=0の成分を必ずしも用いなくてもよい。
本実施形態では、式7において、1つの空間像成分Yf’,g’(x、y)を用いて近似空中像を算出するが、2つ以上の空間成分Yf’,g’(x、y)の和を用いてもよい。
次に、主パターンの決定(ステップS106)について説明する。主パターンの決定においては、近似空中像から2次元像を主パターンとして抽出する。具体的には、基準スライス値(Io)を設定して、近似空中像の断面での2次元像を抽出する。例えば、マスクパターンが透過パターンである場合には、近似空中像の強度値が所定値(任意に設定されうる閾値)以上の部分を2次元像として抽出する。また、マスクパターンが遮光パターンである場合には、近似空中像の強度値が所定値(任意に設定されうる閾値)以下の部分を2次元像として抽出する。そして、抽出した2次元像と目標パターンとを比較して、2次元像と目標パターンとの差分だけ主パターンを変形させて主パターンを決定する。
次に、補助パターンの決定(ステップS110)について説明する。補助パターンの決定においては、近似空中像から補助パターンを挿入する位置(補助パターン挿入位置)を抽出する。補助パターン挿入位置は、基準スライス値(Io)を超えず、且つ、主パターンと重ならない領域(即ち、目標パターンが投影される領域を除く領域)において光強度がピーク(極大値又は極小値)となるピーク位置である。但し、実際には、補助パターン挿入位置は、ピーク位置に対応するマスク上の位置であることに注意されたい。そして、かかるピーク位置の光強度に基づいて補助パターンの大きさを決定し、かかる大きさの補助パターンを補助パターン挿入位置に挿入する。なお、補助パターンの全てを同じ大きさにしてもよい。
次に、回折光分布の算出(ステップS112)と共に、有効光源の決定(ステップS114)について説明する。本実施形態では、OPCを施されたマスクパターン、即ち、主パターンが変形(補正)され、補助パターンが挿入されたマスクパターンの回折光(投影光学系の瞳面に形成する回折光分布)のみから有効光源を決定(最適化)する。
マスクパターンで回折された光は、投影光学系の瞳面に回折光分布を形成する。回折光分布をa(f、g)とし、投影光学系の瞳面での座標(f、g)は、瞳半径が1になるように規格化されているものとする。また、circ(f−f’、g−g’)は、座標(f’、g’)を中心として、半径1以内では1であり、それ以外では0である関数とする。更に、回折光の重み関数をw(f、g)とする。
まず、以下の式8で表される重積分を、|f’|≦2、|g’|≦2の範囲で算出し、更に、以下の式9を算出する。
そして、式9から算出されたS(f、g)を、有効光源の強度分布(有効光源のデータ)の設定値とする。また、式9において、circ関数は、半径が光学系の最大σ以内では1であり、それ以外では0である関数としてもよい。
複数のマスクパターンを同時に解像しなければならない場合には、それぞれのマスクパターンiに対する有効光源Si(f、g)を式9から算出し、かかる有効光源を足し合わせればよい。その際、以下の式10に示すように、マスクパターンに応じて(即ち、パターンの構成比や解像の難易度に基づいて)、マスクパターンiに対して重みWpを付けてもよい。
図3を参照して、有効光源の強度分布の導出方法について説明する。投影光学系の瞳面での座標(f、g)は、瞳半径が1になるように規格化されている。また、マスクパターンからの回折光の分布(回折光分布)をa(f、g)とする。図3では、回折光分布を概念的に示すが、灰色の円が回折光のピーク部分を表している。
投影光学系の瞳の中心が座標(f’、g’)である場合、座標(f’、g’)を中心とする半径1の円の内部に位置する回折光は、瞳内、即ち、投影光学系に入射する。従って、投影光学系の瞳に入射する回折光の分布は、a(f、g)にcirc関数を掛けたものになる。
投影光学系の瞳の中心を瞳面上で|f’|≦2、|g’|≦2の範囲で動かし、投影光学系の瞳に入射する回折光を足し合わせれば、有効光源分布となる。かかる有効光源分布から、式8に従って光学系の半径(最大σ)を切り取れば、有効光源(有効光源のデータ)を求めることができる。
本実施形態では、有効光源の決定において、空中像を算出していないため、非常に短時間で有効光源を求めることができる。従って、投影光学系の瞳を分割する数(瞳分割数)が64×64であっても数十秒で有効光源を求めることができ、瞳分割数を更に多くすることが可能である。
次に、近似空中像の評価(ステップS118)について説明する。本実施形態では、近似空中像から抽出される主パターン(2次元像)と目標パターンとの差分を評価する。近似空中像の評価にも、厳密な空中像を評価する場合と同様に、近似空中像の強度ピーク、コントラスト、NILS又は線幅などを用いることが可能である。また、近似空中像を算出する際に、収差やデフォーカスを加えることでより現実に近似空中像を評価することができる。
なお、近似空中像と厳密な空中像とは同じではないが、評価結果はほぼ同じとなる。近似空中像の評価結果と厳密な空中像の評価結果との差が問題になる場合には、予め近似空中像と厳密な空中像の両方を評価し、かかる評価結果の差に基づいて、近似空中像の評価結果(評価量)を補正すればよい。但し、近似空中像の評価結果はマスクデータ404及び有効光源データ405を最適化(決定)する際の指標であるため、近似空中像の評価結果と厳密な空中像の評価結果とに差があったとしても実質的には問題ない。厳密な空中像の評価結果が必要である場合には、マスクデータ404及び有効光源データ405を最適化(決定)した後で改めて厳密な空中像を算出して評価すればよい。
以上のように、本実施形態の生成プログラム411による処理によれば、微細なパターンを精度よく形成するためのマスクデータ404及び有効光源データ405を生成することができる。この際、マスクデータ404は近似空中像403を用いて生成され、有効光源データ405は空中像を算出することなく生成されている。また、本実施形態では、厳密な空中像を算出する必要がないため、数値計算を全体的に簡素化して従来よりも計算時間を短縮することができると共に、コンピュータのメモリの観点からも有利である。
なお、処理装置1で生成されたマスクデータ404は、電子ビーム(EB)描画装置にGDSファイルとして与えられ、マスクデータ404に応じたCr等のパターンを基板に描画することでマスクが作成される。
また、処理装置1で生成された有効光源データ405は、露光装置の照明光学系(かかる照明光学系を制御する制御系)に与えられ、有効光源データ405に対応する有効光源が形成される。なお、有効光源データ405が複雑な形状及び強度分布を有する場合には、例えば、計算機ホログラム(CGH:Computer Generated Hologram)などの回折光学素子を用いればよい。これにより、照明効率を低下させることなく、有効光源データ405に対応する有効光源を形成することができる。このような技術に関しては、例えば、特開2006−5319号公報に開示されている。
回折光学素子は、例えば、フーリエ変換面に所望の強度分布(円形や輪帯などの強度分布)を形成するように設計され、CGHや振幅分布型又は位相分布型のキノフォーム等を用いている。CGHは、物体光と参照光との干渉で形成される干渉パターンを計算で求め、かかる計算結果を描画装置に直接出力することで作成されるホログラムである。なお、所望の強度分布を得るための干渉パターンは、コンピュータによる反復計算を用いて最適化することで容易に求めることが可能である。
以下、第1の実施形態乃至第3の実施形態において、生成プログラム411を実行してマスクデータ404及び有効光源データ405を生成する処理を具体的に説明する。
なお、露光光の波長を248nmとし、投影光学系のNAを0.86とする。また、投影光学系は無収差、照明光は無偏光、レジストは考慮しないものとする。
本実施形態では、光強度が所定の閾値以上の箇所でパターンを形成する、所謂、抜きパターンを例に説明する。但し、本発明は、光強度が所定の閾値以下の箇所でパターンを形成する、所謂、残しパターンにも適用できることは言うまでもない。
<第1の実施形態>
ステップS102では、上述したように、マスクパターンの初期パターンデータ、有効光源の初期データ及び露光装置に設定可能な露光パラメータを設定する。第1の実施形態では、初期パターンデータとして、目標パターンデータを設定する。また、露光パラメータとして、NA情報406に0.86、λ情報407に248nmが設定される。なお、収差情報408、偏光情報409及びレジスト情報410には「なし」が設定される。
目標パターンデータは、図4に示すように、1辺100nmのコンタクトホールが最小ピッチ200nmで配置されたフラッシュメモリパターンであるとする。また、以下では、マスクパターンの説明に関して、図の縦軸はマスク面のy座標を示し、図の横軸はマスク面のx座標を示すものとし、それぞれの単位はnmであるとする。ここで、図4は、第1の実施形態における目標パターンデータを示す図である。
また、有効光源の初期データは、図5に示すように、2つの長方形の遮光部を90度で交差させた(即ち、十字形状の遮光部を有する)、所謂、IDEALsmile照明であるとする。図5において、白色部は光照射部を示している。ここで、図5は、第1の実施形態における有効光源の初期データを示す図である。
IDEALsmile照明(図5に示す有効光源の初期データ)は、ホールパターン(コンタクトホール)の有効光源として適していることが知られている。IDEALsmile照明は、ホールパターンを解像する場合、以下のような光源を含んでいるからである。IDEALsmile照明は、パターンからの回折光のうち、パターンのピッチに応じて、2つの回折光が2光束干渉を引き起こす光源、3つの回折光が3光束干渉を引き起こす光源、4つの回折光が4光束干渉を引き起こす光源を含んでいる。
図6A乃至図6Dを参照して、IDEALsmile照明に2光束干渉させる光源、3光束干渉させる光源、4光束干渉させる光源が含まれていることを説明する。図6A乃至図6Dは、瞳面上の回折光分布を模式的に示し、照明瞳と有効光源との関係を示している。図6A乃至図6Dにおいて、灰色の丸は回折光を示し、詳細には、大きい丸は0次回折光、小さい丸は1次回折光以上の回折光を示している。
図6A(a)及び図6A(b)は、光源からの入射光、すなわち0次回折光と1次回折光とが干渉する2光束干渉を示している。図6A(a)及び図6A(b)において、0次回折光が領域Raを通過すると、1次回折光は領域Rbを通過するため、0次回折光と1次回折光とが干渉する。従って、2光束干渉する光源は、図6A(a)及び図6A(b)に示すような瞳と同じ半径の円弧が交わる部分(領域Ra及びRb)を光照射部とすればよい。なお、2光束干渉するパターンのハーフピッチK1は、K1>0.25である。
図6Bは、0次回折光と2つの回折光(1次回折光以上の回折光)とが干渉する3光束干渉を示している。3光束干渉を引き起こす光源は、図6Bに示すような瞳と同じ半径の6つの円弧に囲まれた領域(領域Rc)を光照射部とすればよい。なお、3光束干渉するパターンのハーフピッチK1は、K1>0.33である。
図6Cは、0次回折光と3つの回折光(1次回折光以上の回折光)とが干渉する4光束干渉を示している。4光束干渉を引き起こす光源は、図6Cに示すような瞳と同じ半径の4つの円弧がに囲まれた領域(領域Rd)を光照射部とすればよい。なお、4光束干渉するパターンのハーフピッチK1は、K1>0.35である。
図6Dは、図6A乃至図6Cに示す領域Ra乃至Rdを重ね合わせて示した図である。図6Dを参照するに、図5に示す有効光源の初期データとほぼ同じ照明形状であることがわかる。なお、図6A乃至図6Cに示す領域Ra乃至Rdを重ね合わせずに、図6A(a)及び図6A(b)に示す領域Ra及びRb、図6Bに示す領域Rc及び図6Cに示す領域Rdのそれぞれを有効光源の初期データとしてもよい。また、目標パターンデータがラインパターンである場合には、2光束干渉が重要となるため、図6A(a)及び図6A(b)に示す領域Ra及びRbを重ね合わせた4重極照明にするとよい。
ここで、図4に示す目標パターンデータ(初期パターンデータ)及び図5に示す有効光源の初期データについて詳細に説明する。
図4に示す目標パターンデータにおいて、コンタクトホール群は、列方向にlx=800(nm)の周期で配置されている。また、孤立コンタクトホールは、コンタクトホール群のコンタクトホールの中心に対して、中心位置がlx/2=400(nm)、ly/2=300(nm)だけ離れて配置されている。以下では、図4に示す目標パターンデータをパターンP0と称する。
図5に示す有効光源の初期データにおいて、S=0.98、a=0.70、b=0.50である。なお、Sは、照明光学系のσ(照明光学系のNAと投影光学系のNAとの比)である。以下では、図5に示す有効光源の初期データを有効光源EFS0と称する。
ステップS104では、近似空中像403を算出する。第1の実施形態では、変形パターンデータ402を目標パターンデータ401、即ち、1辺100nmのコンタクトホールとする。近似空中像403としてY0,0(x、y)を算出すると、図7に示すような近似空中像が得られる。
ステップS106、S108及びS110を経て補助パターンが挿入される。第1の実施形態では、主パターン(コンタクトホール)を変形させずに補助パターンを挿入して、図8に示すような変形パターンデータ402が得られる。図8に示す変形パターンデータ402は、パターンの中心位置、パターンの大きさ、透過率=1、位相=0、背景透過率=0、背景位相=0の情報を有し、1辺100(nm)の主パターンと、1辺80(nm)の補助パターンを含む。以下では、図8に示す変形パターンデータ402をパターンP1と称する。
ステップS112では、パターンP1に基づいて、投影光学系の瞳面に形成される回折光分布が算出され、図9に示すような回折光分布が得られる。図9において、円C1は、瞳半径1を示している。
ステップS114では、図9に示す回折光分布を用いて、式8及び9から有効光源(有効光源データ)が決定(仮決定)され、図10に示すような有効光源(有効光源データ)が得られる。以下では、図10に示す有効光源(有効光源データ)を有効光源EFS1と称する。なお、有効光源EFS1では、強度の最大値を1で規格化している。また、有効光源EFS1において、0.7以下の強度をゼロにした有効光源(有効光源データ)を図11に示し、以下では、有効光源EFS10と称する。同様に、有効光源EFS1において、0.6以下の強度をゼロにして90度回転対称にした有効光源(有効光源データ)を図12に示し、以下では、有効光源EFS11と称する。
有効光源を決定(最適化)する際には、マスクパターンの対称性から有効光源の対称性を考慮する必要がある。また、デフォーカスの対称性から有効光源がx軸及びy軸に関して対称であるようにする必要がある。従って、有効光源は、マスクパターンの周期方向とかかる周期方向に直交する方向に関して対称であるようにすることが好ましい。
また、第1の実施形態では、最大の像性能を得られるように、閾値(例えば、0.7又は0.6以下の強度をゼロにするなど)を変えて複数の有効光源を決定している。ステップS118及びS120では、所定の閾値以下の強度をゼロにした有効光源、パターンP0及び露光パラメータに基づいて近似空中像を算出し、かかる近似空中像の2次元像が評価される。この際、閾値を変えて評価を繰り返すことで、照明光学系における最大σなどの制約を考慮して、最大の像性能を得られる有効光源を決定することが可能となる。
有効光源EFS10(図11)を用いてパターンP1(図8)を照明した場合の空中像の2次元像を図13(a)及び図13(b)に示す。有効光源EFS11(図12)を用いてパターンP1(図8)を照明した場合の空中像の2次元像を図14(a)及び図14(b)に示す。また、有効光源EFS0(図5)を用いてパターンP1(図8)を照明した場合の空中像の2次元像を図15(a)及び図15(b)に示す。
図13(a)、図14(a)及び図15(a)は、ベストフォーカス位置における2次元像(3μm×3μmの領域)を示している。図13(b)、図14(b)及び図15(b)は、ベストフォーカス位置から0.2μmだけデフォーカスした位置における2次元像(3μm×3μmの領域)を示している。また、図13(a)及び図13(b)、図14(a)及び図14(b)、図15(a)及び図15(b)は、基準スライス値、基準スライス値の0.8倍及び基準スライス値の1.2倍の等高線で2次元像を示している。なお、基準スライス値は、マスクパターンの中心に位置するコンタクトホールのx軸方向の幅が目標パターンデータと一致するような強度としている。
図13(a)及び図13(b)に示す2次元像は、図15(a)及び図15(b)に示す2次元像と比較して、y軸方向のコントラストが向上しているが、x軸方向のコントラストが向上していない。その結果、図13(a)及び図13(b)に示す2次元像は、楕円形状にひずんでいる。
一方、図14(a)及び図14(b)に示す2次元像は、図13(a)及び図13(b)に示す2次元像と比較して、x軸方向及びy軸方向のコントラストのバランスが向上して、円形形状に近づいている。なお、図14(a)及び図14(b)に示す2次元像は、図15(a)及び図15(b)に示す2次元像と比較するとほとんど同等であるが、中心付近の孤立部分のコントラストがやや向上している。
更に、有効光源EFS10(図11)や有効光源EFS11(図12)に対してパターンP0又はP1を変形させてマスクパターンを最適化すれば、像性能をより向上させることができる。
ここで、目標パターンデータから有効光源を決定せずに、OPCを施した変形パターンデータから有効光源を決定する理由を説明する。
図16に示す目標パターンデータ(図4に示す目標パターンデータと同じ)で回折した光が投影光学系の瞳面に形成する回折光分布を求めると図40のようになる。図40に示す回折光分布を用いて、式8及び9から有効光源(有効光源データ)を算出すると、図17に示すような有効光源(有効光源データ)が得られる。
図16に示す目標パターンデータは、y軸方向に比べてx軸方向にピッチの粗いコンタクトホールが配置されている。従って、図40に示すように、回折光はx方向に比較的小さいピッチをもち、y方向には比較的大きいピッチをもった分布をしている。従って、図17に示す有効光源は、x方向には弱い縞状の分布となっているが、y軸方向の周辺に強い分布があり、2重極形状に近く、2光束干渉を重視した有効光源(図6A(b)参照)となる。
これと比較すると、上述した補助パターン挿入後の図9に示す回折光分布は、回折光が数点に集中し、x方向の小さいピッチがなくなっている。そのため、光源中心部の分布がなくなり、y方向の強い2極のほかに斜め方向の4極分布が加わった分布となっている。
一般に、目標パターンはさまざまなピッチから構成されていることが多く、回折光の入射する方向やピッチは様々にばらついてしまう。このような回折光分布から最適光源を求めると、全体的にぼけたような分布となる。すると、後から補助パターンを挿入しても補助パターンの効果を得ることができない。
また、孤立的なパターンだと、中心付近に分布が集中した光源となってしまう。すると、後から補助パターンを挿入しようとしても補助パターンを挿入する余地がないとして、補助パターンが挿入されない。
斜入射の光源を初期光源として、補助パターンを挿入すると、回折光が数点に集中するので、上述の問題は生じない。
図17に示す有効光源を用いて目標パターン(図16)を照明すると、y軸方向に密集したコンタクトホールの解像性能は向上するが、孤立コンタクトホールの解像性能は劣化してしまう。同様に、図17に示す有効光源を用いてマスクパターンを最適化してとしても、孤立コンタクトホールの周りの解像性能を向上させることが非常に困難である。なお、マスクパターンの最適化と有効光源の最適化とを繰り返すことで、最終的には、パターン全体の解像性能を向上させたマスクパターンと有効光源との組み合わせを得ることもできるかもしれないが、著しく時間がかかってしまうことが多い。特に、孤立パターンのような密集していない微細なパターンに対して、解像性能を向上させることができる有効光源を得ることが難しい。
そのため、第1の実施形態では、目標パターンデータから有効光源を直接決定せずに、補助パターンを挿入した変形パターンデータを求めてから有効光源を決定している。
このように、補助パターンを含むパターンに対して最適な有効光源を求めるためには、補助パターンを挿入した変形パターンデータを求めてから有効光源を決定することが重要である。補助パターンを含むパターンを求めるためには、ルールベースで補助パターンの位置を決定し、変形パターンデータを求めてもよい。
<第2の実施形態>
第2の実施形態では、式10に示したように、マスクパターンを複数の領域に分割し、かかる複数の領域に対して、パターンに応じて重み付けをしながら有効光源(有効光源データ)を決定する例を説明する。
実際のマスクパターンは、互いに異なる複数のパターンを含んでいるが、近似空中像を算出する際には、瞳サンプリング数の制限から有限の領域のパターンしかシミュレーションできない。なお、周期的なシミュレーションであっても、y軸方向とx軸方向とで同じ数の周期分を含むことは困難である。また、マスクパターンの全体を一度に取り込んで計算することができないこともある。
このような場合には、マスクパターンを複数の領域に分割し、かかる複数の領域におけるパターンの割合を重み付けしながら有効光源(有効光源データ)を決定し、複数の領域のそれぞれの有効光源(有効光源データ)を重ね合わせればよい。
例えば、パターンP1(図8)は、図18に示すように、要素Aを含む領域と、要素Bを含む領域とに分割することが可能である。従って、目標パターン(図4)を形成するためのパターンP1(図8)は、図19に示すように、複数の領域に分割される。なお、図18及び図19では、主パターンを灰色で示し、補助パターンを白色で示している。
図19を参照するに、パターンP1(図8)は、要素Aを含む領域を5周期分含み、要素Bを含む領域を10周期分(但し、左右の半周期分を含む)含んでいる。従って、パターンP1(図8)に対して有効光源を最適化すると、要素Bを含む領域に対して最適な有効光源となってしまう。そこで、式10に従って、要素Aを含む領域に重み付けして、実際のマスクパターンのパターン比(要素比)に近づけるようにすればよい。また、マスクパターンの要素のうち、コントラストの低い要素に重み付けをして、ある要素を強調して照明することも可能である。
第1の実施形態で説明したように、孤立コンタクトホールを含む要素Bを含む領域のコントラストは弱くなる傾向にある。そこで、図20に示すように、点線で囲まれた領域αを強調するように重み付けする。これにより、図21に示すような有効光源(有効光源データ)が得られる。以下では、図21に示す有効光源(有効光源データ)を有効光源EFS2と称する。
また、マスクパターンの対称性から有効光源の対称性を考慮して、光源EFS2において、所定の閾値以上の強度を1とし、所定の閾値未満の強度をゼロとした有効光源(有効光源データ)を図22に示す。なお、所定の閾値は、最大の像性能が得られるように設定されている。以下では、図22に示す有効光源(有効光源データ)を有効光源EFS21と称する。
有効光源EFS21に対して、主パターンを変形させる(即ち、ホール幅のバイアスを補正する)と共に、改めて補助パターンを挿入することで、図23に示すような変形パターンデータ402を得ることができる。以下では、図23に示す変形パターンデータ402をパターンP21と称する。
有効光源EFS21(図22)を用いてパターンP21(図23)を照明した場合の空中像の2次元像は非常に良好であった。
ここで、有効光源EFS21(図22)を用いてパターンP21(図23)を照明した場合の露光結果をシミュレーションするために、厳密な空中像を算出して像性能を評価する。第2の実施形態では、線幅(CD)及びNILSを評価量として、図24に示すように、孤立コンタクトホール(iso)、準孤立コンタクトホール(semi−iso)及びコンタクトホール群(dense)を評価した。なお、線幅(CD)の評価には、x軸方向の線幅とy軸方向の線幅を掛け算してから平方根を求め、かかる平方根を平均した値を用いた。
孤立コンタクトホール(iso)、準孤立コンタクトホール(semi−iso)及びコンタクトホール群(dense)におけるデフォーカスに対する線幅(CD)の変化(評価量)を図25A及び図25Bに示す。図25Aは、有効光源EFS0(図5)を用いてパターンP1(図8)を照明した場合の空中像での線幅(CD)の評価結果を示している。また、図25Bは、有効光源EFS21(図22)を用いてパターンP21(図23)を照明した場合の空中像での線幅(CD)の評価結果を示している。なお、図25A及び図25Bでは、横軸にデフォーカスを採用し、縦軸に線幅(CD)を採用している。
また、孤立コンタクトホール(iso)、準孤立コンタクトホール(semi−iso)及びコンタクトホール群(dense)におけるデフォーカスに対するNILSの変化(評価量)を図26A及び図26Bに示す。図26Aは、有効光源EFS0(図5)を用いてパターンP1(図8)を照明した場合の空中像でのNILSの評価結果を示している。また、図26Bは、有効光源EFS21(図22)を用いてパターンP21(図23)を照明した場合の空中像でのNILSの評価結果を示している。なお、図26A及び図26Bでは、横軸にデフォーカスを採用し、縦軸にNILSを採用している。
図25A、図25B、図26A及び図26Bを比較するに、有効光源EFS21(図22)を用いてパターンP21(図23)を照明した場合には、線幅(CD)及びNILSの両方について、より均一になっていることがわかる。また、上述したように、孤立コンタクトホール(iso)は、コンタクトホール群(dense)よりもNILSが低く、デフォーカス特性も劣化する傾向にあるが、それぞれが良好であることがわかる。
このように、マスクパターンを複数の領域に分割し、かかる複数の領域に対して、パターンに応じて重み付けをしながら有効光源(有効光源データ)を決定することで、像性能を更に向上させることができる。なお、有効光源は、どのような像性能が要求されているか(例えば、コントラスト重視、線幅(CD)重視など)に応じて決定する必要がある。従って、ステップS120では、要求されている像性能に応じた評価量及び評価基準で評価すればよい。
<第3の実施形態>
第3の実施形態では、目標パターンデータ401を変形させて、マスクデータ404及び有効光源データ405を生成する例を説明する。目標パターンデータ401を変形する際には、目標パターンの最小ピッチを変更せずに、目標パターンを変形(即ち、パターン(要素)の配置を変化)させる。
第1の実施形態で説明したように、孤立している微細なパターンの解像性能を向上させることができる有効光源を得ることが難しい。第3の実施形態では、このようなパターンを対象としたパターンと光源の最適化に関する方法を説明する。
具体的には、密集部分のピッチを変化させずに、密集していない微細なパターンのピッチに関して、x方向のピッチ又はy方向のピッチの一方を小さくさせていき、注目している評価量が良好な位置を検討する。
一方、微細なパターンが密集していて、その部分の解像が難しく、パターンの面積を広げられる余地があれば、x方向のピッチ又はy方向のピッチの一方を大きくさせていき、注目している評価量が良好な位置を検討してもいい。
例えば、図27に示すように、目標パターンデータ(目標パターン)を、孤立コンタクトホール領域ARとコンタクトホール群領域ARとに分離する。そして、孤立コンタクトホール領域AR及びコンタクトホール群領域ARにおける相対座標を変更せずに、要素の中心の座標を変化させる。具体的には、要素の中心間の間隔をlx及びlyとすると、lx及びlyのみを変化させる。
まず、図28(a)及び図29(a)に示すように、変形させる前の目標パターンは、lx=800(nm)及びly=600(nm)であるとする。ここで、lx及びlyを変化させながら近似空中像を算出して、像性能がよくなるようなlx及びlyを特定する。なお、近似空中像を算出する際には、有効光源の初期データを用いてもよいし、これまでに決定(仮決定)された有効光源データを用いてもよい。図28(a)に示す目標パターンにおいて、lx=800(nm)を小さくしていくと、lx=352(nm)でデフォーカス特性を含めて像性能がよくなった。また、図29(a)に示す目標パターンにおいて、lx=800(nm)を小さくしていくと、lx=550(nm)でもデフォーカス特性を含めて像性能がよくなった。一方、図28(a)及び図29(a)に示す目標パターンにおいて、ly=600(nm)を変化させたが、ly=600(nm)で最も像性能がよかった。従って、図28(a)に示す目標パターンは、図28(b)に示すように、lx=352(nm)及びly=600(nm)の目標パターンに変形される。同様に、図29(a)に示す目標パターンは、図29(b)に示すように、lx=550(nm)及びly=600(nm)の目標パターンに変形される。
図30は、図28(b)に示す目標パターン(目標パターンデータ)から得られるマスクパターン(マスクデータ又は変形パターンデータ)を示す図である。また、図31は、図30に示すマスクパターンから得られる有効光源(有効光源データ)を示す図である。図32は、図29(b)に示す目標パターン(目標パターンデータ)から得られるマスクパターン(マスクデータ又は変形パターンデータ)を示す図である。なお、図30及び図32には、スケールを示していないが、主パターンは変形させていないので、主パターンに相当する部分(大きいパターン)は目標パターンと同じ(位置、大きさ)である。以下では、図30に示すマスクパターンをパターンP3、図31に示す有効光源(有効光源データ)を有効光源EFS30、図32に示すマスクパターンをパターンP4と称する。
これらの結果は、目標パターンの見直しとして用いることもできる。目標パターンを決定するために、複数の良好な目標パターンを提案することは意味がある。
パターンP3及び有効光源EFS30から得られる2次元像は非常に良好であった。ここで、第2の実施形態と同様に、有効光源EFS30(図31)を用いてパターンP3(図30)を照明した場合の露光結果をシミュレーションするために、厳密な空中像を算出して像性能を評価する。
第3の実施形態では、線幅(CD)及びNILSを評価量として、孤立コンタクトホール(iso)、準孤立コンタクトホール(semi−iso)及びコンタクトホール群(dense)を評価した(図20参照)。なお、線幅(CD)の評価には、x軸方向の線幅とy軸方向の線幅を掛け算してから平方根を求め、かかる平方根を平均した値を用いた。
孤立コンタクトホール(iso)、準孤立コンタクトホール(semi−iso)及びコンタクトホール群(dense)におけるデフォーカスに対する線幅(CD)の変化(評価量)を図33に示す。図33は、有効光源EFS30(図31)を用いてパターンP3(図30)を照明した場合の空中像での線幅(CD)の評価結果を示している。なお、図33では、横軸にデフォーカスを採用し、縦軸に線幅(CD)を採用している。
また、孤立コンタクトホール(iso)、準孤立コンタクトホール(semi−iso)及びコンタクトホール群(dense)におけるデフォーカスに対するNILSの変化(評価量)を図34に示す。図34は、有効光源EFS30(図31)を用いてパターンP3(図30)を照明した場合の空中像でのNILSの評価結果を示している。なお、図34では、横軸にデフォーカスを採用し、縦軸にNILSを採用している。
図33及び図34を参照するに、有効光源EFS30(図31)を用いてパターンP3(図30)を照明した場合には、線幅(CD)及びNILSの両方について、より均一になっていることがわかる。更に、NILSについては、第2の実施形態よりも更に改善されていることがわかる。また、上述したように、孤立コンタクトホール(iso)は、コンタクトホール群(dense)よりもコントラストが弱く、デフォーカス特性も劣化する傾向にあるが、それぞれが良好であることがわかる。
ここで、有効光源EFS30(図31)を用いて、パターンP0(図4)を最適化すると、図35に示すようなマスクパターン(マスクデータ又は変形パターンデータ)が得られる。以下では、図35に示すマスクパターンをパターンP5と称する。
有効光源EFS30(図31)を用いてパターンP5(図35)を照明した場合の露光結果をシミュレーションするために、厳密な空中像を算出して像性能を評価する。
上述したように、線幅(CD)及びNILSを評価量として、孤立コンタクトホール(iso)、準孤立コンタクトホール(semi−iso)及びコンタクトホール群(dense)を評価した(図20参照)。なお、線幅(CD)の評価には、x軸方向の線幅とy軸方向の線幅を掛け算してから平方根を求め、かかる平方根を平均した値を用いた。
孤立コンタクトホール(iso)、準孤立コンタクトホール(semi−iso)及びコンタクトホール群(dense)におけるデフォーカスに対する線幅(CD)の変化(評価量)を図36に示す。図36は、有効光源EFS30(図31)を用いてパターンP5(図35)を照明した場合の空中像での線幅(CD)の評価結果を示している。なお、図36では、横軸にデフォーカスを採用し、縦軸に線幅(CD)を採用している。
また、孤立コンタクトホール(iso)、準孤立コンタクトホール(semi−iso)及びコンタクトホール群(dense)におけるデフォーカスに対するNILSの変化(評価量)を図37に示す。図37は、有効光源EFS30(図31)を用いてパターンP5(図35)を照明した場合の空中像でのNILSの評価結果を示している。なお、図37では、横軸にデフォーカスを採用し、縦軸にNILSを採用している。
図36及び図37を参照するに、有効光源EFS30(図31)を用いてパターンP5(図35)を照明した場合には、線幅(CD)及びNILSの両方について、より均一になっていることがわかる。更に、NILSについては、第2の実施形態よりもやや改善されていることがわかる。また、上述したように、孤立コンタクトホール(iso)は、コンタクトホール群(dense)よりもコントラストが弱く、デフォーカス特性も劣化する傾向にあるが、それぞれが良好であることがわかる。
有効光源を決定する際に、目標パターンを変形させてから補助パターンを挿入してマスクパターンを決定(最適化)し、かかるマスクパターンの回折光分布から有効光源を決定(最適化)することは非常に有効である。有効光源の決定(最適化)において、主パターンと他の主パターンとの干渉(主パターン間の干渉)、又は、主パターンと補助パターンとの干渉は重要であるが、補助パターン間の干渉は重要ではない。従って、補助パターン間の干渉のうち不要な干渉を排除するように(即ち、補助パターン間の干渉が低減するように)目標パターンを変形させて補助パターンを挿入した後に、有効光源を決定(最適化)する必要がある。なお、目標パターン(主パターン)が補助パターンを挿入することができないほど密集したパターンである場合には、目標パターン(主パターン)を変形した後に、有効光源を決定(最適化)すればよい。
図38(a)乃至図38(c)を参照して、主パターンと他の主パターンとの干渉(主パターン間の干渉)、主パターンと補助パターンとの干渉、及び、補助パターン間の干渉について説明する。図38(a)乃至図38(c)は、マスクパターンを示し、主パターンを灰色の四角で、補助パターンを白色の四角で示している。
図38(a)は、主パターンと他の主パターンとの干渉(主パターン間の干渉)を概念的に示す図である。図38(a)において矢印で示すように、任意の1つの主パターンに対して、かかる主パターンの周囲の他の主パターンが干渉する。主パターンは、目標パターンと重なる部分であるため、かかる干渉は必ず考慮しなければならない。
図38(b)は、主パターンと補助パターンとの干渉を概念的に示す図である。図38(b)において矢印で示すように、任意の1つの主パターンに対して、かかる主パターンの周囲の補助パターンが干渉する。これらの干渉は、主パターンを強調するような役割をする。換言すれば、これらの干渉から導かれた光源分布は、抜きパターンでは、目標パターンに光を集めるような役割をするため、目標パターンの生成に対して効果がある。
図38(c)は、補助パターン間の干渉を概念的に示す図である。図38(c)において矢印で示すように、周囲の補助パターン同士が干渉する。これらの干渉は、補助パターンを強調するような役割をする。これらの干渉から導かれた光源分布は、目標パターンに光を集めるような役割をしない場合がある。
従って、補助パターンと補助パターンとの干渉が目標パターンに与える悪影響を排除するように(即ち、補助パターン間の干渉が低減するように)、目標パターンを変形させる必要がある。
例えば、パターンP3(図30)のように、補助パターン間の干渉がなくなるようなマスクパターンに変形して有効光源を決定(最適化)すれば、もとの目標パターンに対してより性能よい有効光源を得ることができる。一方、パターンP4(図32)のようにマスクパターンを変形しても、補助パターン間の干渉の割合が大きくなってしまうため、パターンP4(図32)から有効光源を決定(最適化)するのは好ましくない。
但し、パターンP3(図30)から得られる有効光源EFS30(図31)とパターンP4(図32)とを組み合わせた場合には、像性能は良好である。同様に、パターンP3(図30)から得られる有効光源EFS30(図31)とパターンP5(図35)とを組み合わせた場合にも、像性能は良好である。
次に、図39を参照して、露光装置100について説明する。図39は、露光装置100の構成を示す概略ブロック図である。ここで、露光装置100は、上述の生成プログラムを実行して生成されたマスクデータに基づいて作成されたマスク120を使用する。また、露光装置100は、照明光学系180において、上述の生成プログラムを実行して生成された有効光源データに対応した有効光源を形成する。
露光装置100は、本実施形態では、ステップ・アンド・スキャン方式でマスク120のパターンをウエハ140に露光する投影露光装置である。但し、露光装置100は、ステップ・アンド・リピート方式やその他の露光方式も適用することができる。
露光装置100は、図39に示すように、照明装置110と、マスク120を支持するレチクルステージ(不図示)と、投影光学系130と、ウエハ140を支持するウエハステージ(不図示)とを有する。
照明装置110は、転写用の回路パターンが形成されたマスク120を照明し、光源160と、照明光学系180とを有する。
光源160は、例えば、波長約193nmのArFエキシマレーザー、波長約248nmのKrFエキシマレーザーなどのエキシマレーザーを使用する。但し、光源160は、エキシマレーザーに限定されず、波長約157nmのFレーザーや狭帯域化した水銀ランプなどを使用してもよい。
照明光学系180は、光源160からの光を用いてマスク120を照明する光学系であり、本実施形態では、上述の生成プログラムを実行して生成された有効光源データに対応した有効光源を形成して、マスク120を照明する。
照明光学系180は、引き回し光学系181と、ビーム整形光学系182と、偏光制御部183と、位相制御部184と、射出角度保存光学素子185と、リレー光学系186と、多光束発生部187とを含む。また、照明光学系180は、偏光状態調整部188と、計算機ホログラム189と、リレー光学系190と、アパーチャ191と、ズーム光学系192と、多光束発生部193と、開口絞り194と、照射部195とを含む。
引き回し光学系181は、光源160からの光を偏向してビーム整形光学系182に導光する。ビーム整形光学系182は、光源160からの光の断面形状の寸法の縦横比率を所望の値に変換して(例えば、断面形状を長方形から正方形にして)、光源160からの光の断面形状を所望の形状に整形する。ビーム整形光学系182は、多光束発生部187を照明するために必要な大きさ及び発散角を有する光束を形成する。
偏光制御部183は、直線偏光子などで構成され、不要な偏光成分を除去する機能を有する。偏光制御部183で除去(遮光)される偏光成分を最小限にすることで、光源160からの光を効率よく所望の直線偏光にすることができる。
位相制御部184は、偏光制御部183によって直線偏光となった光にλ/4の位相差を与えて円偏光に変換する。
射出角度保存光学素子185は、例えば、オプティカルインテグレータ(複数の微小レンズより構成されるハエの目レンズやファイバー束等)で構成され、一定の発散角度で光を射出する。
リレー光学系186は、射出角度保存光学素子185から射出した光を多光束発生部187に集光する。射出角度保存光学素子185の射出面と多光束発生部187の入射面は、リレー光学系186によって、互いにフーリエ変換の関係(物体面と瞳面又は瞳面と像面の関係)になっている。
多光束発生部187は、偏光状態調整部188及び計算機ホログラム189を均一に照明するためのオプティカルインテグレータ(複数の微小レンズより構成されるハエの目レンズやファイバー束等)で構成される。多光束発生部187の射出面は、複数の点光源からなる光源面を形成する。多光束発生部187から射出された光は、円偏光として偏光状態調整部188に入射する。
偏光状態調整部188は、位相制御部184によって円偏光となった光にλ/4の位相差を与えて所望の偏光方向を有する直線偏光に変換する。偏光状態調整部188から射出された光は、直線偏光として計算機ホログラム189に入射する。
計算機ホログラム189は、リレー光学系190を介して、アパーチャ191の位置に、所望の光強度分布を形成する。計算機ホログラム189は、上述した有効光源EFS11、EFS21及びEFS30などを形成する。また、計算機ホログラム189は、輪帯照明や4重極照明などを形成することも可能である。これらの互いに異なる有効光源を形成する複数の計算機ホログラム189は、ターレット等の切り替え部に配置される。そして、上述した処理装置1によって生成された有効光源データに対応する計算機ホログラム189を照明光学系180の光路に配置することで、種々の有効光源を実現することができる。
アパーチャ191は、計算機ホログラム189によって形成される光強度分布のみを通過させる機能を有する。計算機ホログラム189とアパーチャ191とは、互いにフーリエ変換面の関係になるように配置されている。
ズーム光学系192は、計算機ホログラム189によって形成される光強度分布を所定の倍率で拡大して多光束発生部193に投影する。
多光束発生部193は、照明光学系180の瞳面に配置され、アパーチャ191の位置に形成された光強度分布に対応した光源像(有効光源分布)を射出面に形成する。多光束発生部193は、本実施形態では、ハエの目レンズやシリンドリカルレンズアレイなどのオプティカルインテグレータで構成される。なお、多光束発生部193の射出面近傍には、開口絞り194が配置される。
照射部195は、コンデンサー光学系等を有し、多光束発生部193の射出面に形成される有効光源分布でマスク120を照明する。
マスク120は、上述した処理装置1によって生成されたマスクデータに基づいて作成され、転写すべき回路パターン(主パターン)と補助パターンとを有する。マスク120は、図示しないマスクステージに支持及び駆動される。マスク120から発せされた回折光は、投影光学系130を介して、ウエハ140に投影される。露光装置100は、ステップ・アンド・スキャン方式の露光装置であるため、マスク120とウエハ140とを走査することによって、マスク120のパターンをウエハ140に転写する。
投影光学系130は、マスク120のパターンをウエハ140に投影する光学系である。投影光学系130は、屈折系、反射屈折系、或いは、反射系を使用することができる。
ウエハ140は、マスク120のパターンが投影(転写)される基板であり、図示しないウエハステージに支持及び駆動される。但し、ウエハ140の代わりにガラスプレートやその他の基板を用いることもできる。ウエハ140には、フォトレジストが塗布されている。
露光において、光源160から発せられた光は、照明光学系180によってマスク120を照明する。マスク120のパターンを反映する光は、投影光学系130によってウエハ140上に結像する。この際、上述した処理装置1によって生成されたマスクデータに基づいて作成されたマスク120は、上述した処理装置1によって生成された有効光源データに対応する有効光源で照明される。従って、露光装置100は、高いスループットで経済性よく高品位なデバイス(半導体素子、LCD素子、撮像素子(CCDなど)、薄膜磁気ヘッドなど)を提供することができる。かかるデバイスは、露光装置100を用いてフォトレジスト(感光剤)が塗布された基板(ウエハ、ガラスプレート等)を露光する工程と、露光された基板を現像する工程と、その他の周知の工程と、を経ることによって製造される。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
本発明の一側面としての生成方法を実行する処理装置の構成を示す概略ブロック図である。 図1に示す処理装置の制御部が生成プログラムを実行してマスクデータ及び有効光源データを生成する処理について説明するためのフローチャートである。 有効光源の強度分布の導出方法を説明するための図である。 第1の実施形態における目標パターンデータを示す図である。 第1の実施形態における有効光源の初期データを示す図である。 IDEALsmile照明(図5に示す有効光源の初期データ)に2光束干渉を引き起こす光源が含まれていることを説明するための図である。 IDEALsmile照明(図5に示す有効光源の初期データ)に3光束干渉を引き起こす光源が含まれていることを説明するための図である。 IDEALsmile照明(図5に示す有効光源の初期データ)に4光束干渉を引き起こす光源が含まれていることを説明するための図である。 IDEALsmile照明(図5に示す有効光源の初期データ)に2光束干渉、3光束干渉、4光束干渉を引き起こす光源が含まれていることを説明するための図である。 第1の実施形態において算出される近似空中像の一例を示す図である。 第1の実施形態において得られる変形パターンデータの一例を示す図である。 第1の実施形態において算出される回折光分布の一例を示す図である。 第1の実施形態において得られる有効光源(有効光源データ)の一例を示す図である。 図10に示す有効光源において、0.7以下の強度をゼロにした有効光源(有効光源データ)を示す図である。 図10に示す有効光源において、0.6以下の強度をゼロにして90度回転対称にした有効光源(有効光源データ)を示す図である。 図11に示す有効光源を用いて図8に示すパターンを照明した場合の空中像の2次元像を示す図である。 図12に示す有効光源を用いて図8に示すパターンを照明した場合の空中像の2次元像を示す図である。 図5に示す有効光源を用いて図8に示すパターンを照明した場合の空中像の2次元像を示す図である。 目標パターンデータの一例を示す図である。 図16に示す目標パターンデータに対する有効光源(有効光源データ)の一例を示す図である。 図8に示す変形パターンデータを複数の領域に分割する場合の一例を示す図である。 図8に示す変形パターンデータを複数の領域に分割した状態を示す図である。 図8に示す変形パターンデータにおいて、重み付けする領域を示す図である。 第2の実施形態において得られる有効光源(有効光源データ)の一例を示す図である。 図21に示す有効光源において、所定の閾値以上の強度を1とし、所定の閾値未満の強度をゼロにした有効光源(有効光源データ)を示す図である。 第2の実施形態において得られる変形パターンデータの一例を示す図である。 図4に示す目標パターンデータにおいて、NILS及び線幅(CD)を評価する領域を説明するための図である。 図4に示す目標パターンデータにおいて、孤立コンタクトホール、準孤立コンタクトホール及びコンタクトホール群におけるデフォーカスに対する線幅(CD)の変化(評価量)を示す図である。 図4に示す目標パターンデータにおいて、孤立コンタクトホール、準孤立コンタクトホール及びコンタクトホール群におけるデフォーカスに対する線幅(CD)の変化(評価量)を示す図である。 図4に示す目標パターンデータにおいて、孤立コンタクトホール、準孤立コンタクトホール及びコンタクトホール群におけるデフォーカスに対するNILSの変化(評価量)を示す図である。 図4に示す目標パターンデータにおいて、孤立コンタクトホール、準孤立コンタクトホール及びコンタクトホール群におけるデフォーカスに対するNILSの変化(評価量)を示す図である。 第3の実施形態における目標パターンデータの変形を説明するための図である。 図28(a)は変形前の目標パターンを示す図であり、図28(b)は変形後の目標パターンを示す図である。 図29(a)は変形前の目標パターンを示す図であり、図29(b)は変形後の目標パターンを示す図である。 図28(b)に示す目標パターン(目標パターンデータ)から得られるマスクパターン(マスクデータ又は変形パターンデータ)を示す図である。 図31は、図30に示すマスクパターンから得られる有効光源(有効光源データ)を示す図である。 図29(b)に示す目標パターン(目標パターンデータ)から得られるマスクパターン(マスクデータ又は変形パターンデータ)を示す図である。 孤立コンタクトホール、準孤立コンタクトホール及びコンタクトホール群におけるデフォーカスに対する線幅(CD)の変化(評価量)を示す図である。 孤立コンタクトホール、準孤立コンタクトホール及びコンタクトホール群におけるデフォーカスに対するNILSの変化(評価量)を示す図である。 第3の実施形態において得られるマスクパターン(マスクデータ又は変形パターンデータ)の一例を示す図である。 孤立コンタクトホール、準孤立コンタクトホール及びコンタクトホール群におけるデフォーカスに対する線幅(CD)の変化(評価量)を示す図である。 孤立コンタクトホール、準孤立コンタクトホール及びコンタクトホール群におけるデフォーカスに対するNILSの変化(評価量)を示す図である。 主パターン間の干渉、主パターンと補助パターンとの干渉、及び、補助パターン間の干渉について説明するための図である。 露光装置の構成を示す概略ブロック図である。 目標パターンの回折光分布を示す図である。 図1に示す処理装置の制御部が生成プログラムを実行してマスクデータ及び有効光源データを生成する処理について説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 処理装置
10 バス配線
20 制御部
30 表示部
40 記憶部
401 目標パターンデータ
402 変形パターンデータ
403 近似空中像
404 マスクデータ
405 有効光源データ
406 NA情報
407 λ情報
408 収差情報
409 偏光情報
410 レジスト情報
411 生成プログラム
50 入力部
60 媒体インターフェース
70 記憶媒体
100 露光装置
110 照明装置
160 光源
180 照明光学系
181 引き回し光学系
182 ビーム整形光学系
183 偏光制御部
184 位相制御部
185 射出角度保存光学素子
186 リレー光学系
187 多光束発生部
188 偏光状態調整部
189 計算機ホログラム
190 リレー光学系
191 アパーチャ
192 ズーム光学系
193 多光束発生部
194 開口絞り
195 照射部
120 マスク
130 投影光学系
140 ウエハ

Claims (11)

  1. 光源からの光を用いて原版を照明する照明光学系と、前記原版のパターンを基板に投影する投影光学系とを備える露光装置に用いられる有効光源及び原版のデータをコンピュータによって生成する生成方法であって、
    前記基板に形成すべき目標パターンと、有効光源と、前記露光装置に設定可能な露光パラメータとを設定する設定ステップと、
    設定されている目標パターンと、有効光源と、露光パラメータとに基づいて、前記投影光学系の像面に形成される空中像を算出する第1の空中像算出ステップと、
    前記第1の空中像算出ステップで算出された空中像に基づいて、前記原版のパターンを決定するパターン決定ステップと、
    前記パターン決定ステップで決定されたパターンに基づいて、前記投影光学系の瞳面に形成される回折光分布を算出する回折光分布算出ステップと、
    前記回折光分布算出ステップで算出された回折光分布と、前記設定ステップで設定された露光パラメータとに基づいて新たな有効光源を決定して、前記設定ステップで設定された有効光源を前記新たな有効光源に変更する有効光源決定ステップと、
    前記パターン決定ステップで決定された前記原版のパターンと、前記有効光源決定ステップで決定された新たな有効光源と、前記設定ステップで設定された露光パラメータとに基づいて、前記基板に形成される空中像を算出する第2の空中像算出ステップと、
    前記第2の空中像算出ステップで算出された空中像を評価して評価基準を満たすかどうかを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップで前記第2の空中像算出ステップで算出された空中像が前記評価基準を満たすと判定された場合に、前記有効光源決定ステップで決定された新たな有効光源を前記露光装置に用いられる有効光源として生成し、前記パターン決定ステップで決定されたパターンのデータを含むデータを前記原版のデータとして生成する生成ステップと、
    を有することを特徴とする生成方法。
  2. 前記判定ステップで前記第2の空中像算出ステップで算出された空中像が前記評価基準を満たさないと判定された場合に、前記第1の空中像算出ステップに戻って、前記有効光源決定ステップで変更された新たな有効光源と、設定されている目標パターンと、露光パラメータとに基づいて、前記基板に形成される空中像を算出し、
    更に、前記パターン決定ステップ、前記回折光分布算出ステップ、前記有効光源決定ステップ、前記第2の空中像算出ステップ及び前記判定ステップを実行することを特徴とする請求項1に記載の生成方法。
  3. 前記第1の空中像算出ステップ及び前記第2の空中像算出ステップでは、前記照明光学系に固有な情報である2次元相互透過係数を用いて、前記投影光学系の像面に形成される空中像を算出することを特徴とする請求項1に記載の生成方法。
  4. 前記原版のデータは、主パターンと、補助パターンとを含み、
    前記パターン決定ステップでは、前記第1の空中像算出ステップで算出された空中像と前記目標パターンとの差分が許容範囲内になるように前記主パターンを変形すると共に、前記主パターンに対して前記補助パターンを挿入することを特徴とする請求項1に記載の生成方法。
  5. 前記パターン決定ステップでは、前記目標パターンの最小ピッチを変更せずに、前記目標パターンを変形させて前記原版のパターンを決定することを特徴とする請求項1に記載の生成方法。
  6. 前記原版のデータは、主パターンと、補助パターンとを含み、
    前記パターン決定ステップでは、前記補助パターン間の干渉が低減するように前記目標パターンを変形させて前記原版のパターンを決定し、
    前記有効光源決定ステップでは、前記主パターン間の干渉と、前記主パターンと前記補助パターンとの干渉とから前記有効光源を決定することを特徴とする請求項1に記載の生成方法。
  7. 前記有効光源決定ステップは、
    前記パターン決定ステップで決定された原版のパターンを複数の領域に分割する分割ステップと、
    前記分割ステップで分割された複数の領域のそれぞれに対して、前記複数の領域のそれぞれに存在する原版のパターンの部分に応じて重み付けをしながら有効光源を決定する決定ステップと、
    前記決定ステップで決定された前記複数の領域のそれぞれの有効光源を重ね合わせる重ね合わせステップと、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の生成方法。
  8. 請求項1乃至7のうちいずれか1項に記載の生成方法で生成された原版のデータに基づいて原版を作成することを特徴とする原版作成方法。
  9. 請求項8に記載された原版作成方法により原版を作成するステップと、
    該作成された原版を、請求項1乃至7のうちいずれか1項に記載の生成方法で生成された有効光源で照明するステップと、
    投影光学系を介して前記原版のパターンの像を基板に投影するステップと、
    を有することを特徴とする露光方法。
  10. 請求項9に記載の露光方法を用いて基板を露光するステップと、
    露光された前記基板を現像するステップと、
    を有することを特徴とするデバイス製造方法。
  11. 光源からの光を用いて原版を照明する照明光学系と、前記原版のパターンを基板に投影する投影光学系とを備える露光装置に用いられる有効光源及び原版のデータをコンピュータに生成させるプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    前記基板に形成すべき目標パターンと、有効光源と、前記露光装置に設定可能な露光パラメータとを設定する設定ステップと、
    設定されている目標パターンと、有効光源と、露光パラメータとに基づいて、前記投影光学系の像面に形成される空中像を算出する第1の空中像算出ステップと、
    前記第1の空中像算出ステップで算出された空中像に基づいて、前記原版のパターンを決定するパターン決定ステップと、
    前記パターン決定ステップで決定されたパターンに基づいて、前記投影光学系の瞳面に形成される回折光分布を算出する回折光分布算出ステップと、
    前記回折光分布算出ステップで算出された回折光分布と、前記設定ステップで設定された露光パラメータとに基づいて新たな有効光源を決定して、前記設定ステップで設定された有効光源を前記新たな有効光源に変更する有効光源決定ステップと、
    前記パターン決定ステップで決定された前記原版のパターンと、前記有効光源決定ステップで決定された新たな有効光源と、前記設定ステップで設定された露光パラメータとに基づいて、前記基板に形成される空中像を算出する第2の空中像算出ステップと、
    前記第2の空中像算出ステップで算出された空中像を評価して評価基準を満たすかどうかを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップで前記第2の空中像算出ステップで算出された空中像が前記評価基準を満たすと判定された場合に、前記有効光源決定ステップで決定された新たな有効光源を前記露光装置に用いられる有効光源として、前記パターン決定ステップで決定されたパターンのデータを含むデータを前記原版のデータとして生成する生成ステップと、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
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