JPH0794270A - 電磁波加熱調理器 - Google Patents

電磁波加熱調理器

Info

Publication number
JPH0794270A
JPH0794270A JP23683993A JP23683993A JPH0794270A JP H0794270 A JPH0794270 A JP H0794270A JP 23683993 A JP23683993 A JP 23683993A JP 23683993 A JP23683993 A JP 23683993A JP H0794270 A JPH0794270 A JP H0794270A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electromagnetic wave
cooking chamber
microwave
food
far
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP23683993A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Hanzawa
茂 半澤
Tsuneo Komiyama
常夫 古宮山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Insulators Ltd filed Critical NGK Insulators Ltd
Priority to JP23683993A priority Critical patent/JPH0794270A/ja
Publication of JPH0794270A publication Critical patent/JPH0794270A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electric Ovens (AREA)
  • Baking, Grill, Roasting (AREA)
  • Constitution Of High-Frequency Heating (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 食物をその表面から内部にまでこんがりとム
ラなく焼くことができ、しかも表面には美味なコゲ目を
生じさせる電磁波加熱調理器を提供する。 【構成】 電磁波加熱調理器1は、マイクロ波発振器1
0と、調理室20と、この調理室20の内張りとして用
いられている遠赤外線放射体30とを備えている。遠赤
外線放射体30は、導波管12から調理室20に導入さ
れるマイクロ波のエネルギーを受けて遠赤外線を放射す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電磁波を利用した加熱
調理器に関し、更に詳細には、マイクロ波及び遠赤外線
を利用した加熱調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、マイクロ波を利用した加熱調理器
としては、電子レンジが知られている。このような電子
レンジにおいて、被加熱体(食物、有機物質等)は、そ
の中に含まれる水分がマイクロ波の放射により共振・共
鳴運動を起こすことにより、内部自己発熱を生じ、加熱
される。
【0003】一方、他の加熱調理器としては、ガスオー
ブンや電気オーブン等が知られており、かかるガスオー
ブン等においては、調理室内の空気(熱気)やオーブン
ラックによる熱伝導や熱対流により、食物に熱エネルギ
ーが伝搬される。この場合、食物は、その食物を構成す
る物質の熱伝導により、その表面から内部に徐々に加熱
される(外部加熱)。
【0004】また、直火型のガスオーブンやガスレンジ
も知られており、このような直火型のガスオーブン等に
おいては、ガスの燃焼により発生した赤外線等の放射線
も、食物に放射され熱エネルギーが伝搬されるが、かか
る放射線はその波長が比較的短いため、食物内部にまで
透過されない。従って、食物表面が優勢に加熱され、次
いで、その食物の熱伝導により、食物表面から内部に徐
々に熱エネルギーが伝搬され、食物内部が加熱されるこ
とになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の加熱調理器において、電子レンジの場合に
は、食物を単に温めることはできるものの、食物を焼く
ことはできず、特にパンや魚等にコゲ目を入れて焼くこ
とはできないという課題があった。一方、ガスオーブン
等によれば食物を焼くことができるものの、上述の如
く、蒸し焼き型・直火型に拘らず、食物の表面と内部と
で温度の差異を生じ易く、極端な場合には、生焼けの状
態になるという課題があった。
【0006】本発明は、このような従来技術の有する課
題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、食物をその表面から内部にまでこんがりとムラなく
焼くことができ、しかも表面には美味なコゲ目を生じさ
せる電磁波加熱調理器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決すべく鋭意研究した結果、マイクロ波加熱と遠赤外
線加熱とを併用することにより、上記課題が解決できる
ことを見出し、本発明を完成するに至った。従って、本
発明の電磁波加熱調理器は、調理室内にマイクロ波を放
射するマイクロ波発振装置と、マイクロ波エネルギーに
より遠赤外線を放射する遠赤外線放射体とを備え、この
遠赤外線放射体を上記調理室内に配設して成ることを特
徴とする。
【0008】
【作用】本発明の電磁波加熱調理器においては、マイク
ロ波加熱と遠赤外線加熱とを併用して、食物を加熱調理
することにした。従って、食物を迅速且つ均一に加熱調
理できるとともに、熱伝搬形式が、主として放射である
ため、熱効率が良好である。
【0009】また、遠赤外線が、マイクロ波と同様に食
物内部にまで深達され、食物を構成する物質の共振・共
鳴運動を介して内部自己発熱を生じさせるとともに、熱
線であるところから、食物表面を焼くことができ、従来
の電子レンジでは実現できなかったトーストや焼き魚等
の「焼き物」の調理を行うことができる。
【0010】以下、本発明の電磁波加熱調理器について
詳細に説明する。本発明の電磁波加熱調理器は、マイク
ロ波発振装置と、遠赤外線放射体と、調理室とを備え
る。上記マイクロ波発振装置としては、特に限定される
ものではなく、従来公知の発振装置を用いることができ
る。即ち、マグネトロン及びクライストロンを適用する
ことができる。また、使用するマイクロ波の周波数も、
特に限定されるものではないが、通常は915MHz及
び2450MHzの帯域を使用でき、このうち2450
MHzが好ましい。
【0011】次に、調理室としては、被加熱物(食物
等)を外気と隔離でき、電磁波が外部に漏出するのを回
避できるような構成であれば十分であり、筐体構造等を
例示できる。その形状も適宜選定することが可能であ
り、方形、円筒形及びドーム型等を例示できる。また、
調理室と上記マイクロ波発振装置との間には、所要に応
じて導波管を設けることができ、更に、放射されるマイ
クロ波及び/又は遠赤外線を均一に拡散すべく、この調
理室にスターラ・ファン等を設けることができる。ま
た、調理室内に、食物を載置するオーブンラックやター
ンテーブルを設けてもよい。
【0012】次に、遠赤外線放射体は、上記調理室内に
配設される。この遠赤外線放射体の配設方法は、この放
射体に上記マイクロ波発振器からのマイクロ波が放射さ
れるような方法であれば十分であり、特に限定されない
が、例えば、遠赤外線放射体を上記調理室内の内張り材
として用いたり、オーブンラック及び/又はターンテー
ブルを遠赤外線放射体で形成したりすることを例示でき
る。
【0013】ここで、上記遠赤外線放射体は、SiC焼
結体及び/又はSi−SiC焼結体を含有して構成され
ているのが好ましく、Si−SiC焼結体が特に好まし
い。Si−SiC焼結体は、広い波長帯域に亘ってその
放射効率が良好であり、加熱調理に必要とされるエネル
ギーを低減することができる。また、この遠赤外線放射
体の表面を、中心線平均粗さRaを0.5μm以上とす
ることにより、放射効率を更に向上させることができ
る。このような表面粗さの調整は、ブラスト処理等を施
すことにより行うことができる。更に、Si−SiC焼
結体は、強度が大きく、種々の化学物質・薬品等に対す
る耐蝕性が良好であり、破損したり、劣化・変質するこ
とが極めて少ない。
【0014】Si−SiC焼結体の製造方法としては、
まず、所定量のC粉末、SiC粉末、バインダー、水又
は有機溶媒を混練し、成形して所望形状の成形体を得
る。次いで、この成形体を、金属Si雰囲気下、減圧の
不活性ガス又は真空中に配置し、成形体中に金属Siを
含浸させる方法を挙げることができる。また、他の製造
方法としては、グラファイトシートやカーボンシート
を、金属Siを充填したルツボ等の中に配置し、加熱し
て金属Siを溶融させ、キャピラリ効果を利用して、上
記シートを構成する炭素とSiとを反応させ、SiCを
生成するとともに、過剰のSiを残存させる方法があ
る。
【0015】
【実施例】以下、本発明を、図面を参照して実施例によ
り説明する。図1は、本発明の電磁波加熱調理器の一例
を示す略示的断面図である。同図において、電磁波加熱
調理器1は、マイクロ波発振器10と、調理室20と、
この調理室20の内張りとして用いられている遠赤外線
放射体30とを備えている。
【0016】マイクロ波発振器10と調理室20との間
には導波管12が設けられており、発振器10から発振
されたマイクロ波は、この導波管12を介して調理室2
0内に導入される。また、調理室20内には、天井部に
スターラ・ファン24が設置されており、導入されたマ
イクロ波及び放射される遠赤外線が、調理室20内にお
いて均一に拡散するように構成されている。
【0017】また、調理室20には、被加熱物40を出
し入れするための扉22が設けられており、更に、被加
熱物40を載置するための金属製トレイ26が設置され
ている。そして、Si−SiC焼結体製の遠赤外線放射
体30が、調理室20の内張りとして用いられており、
この遠赤外線放射体30は、導波管12を介して調理室
20内に導入されるマイクロ波のエネルギーを受けて遠
赤外線を放射する。この結果、被加熱物40は、上記導
入されたマイクロ波及び放射された遠赤外線双方の作用
により、加熱調理される。
【0018】このように、マイクロ波加熱及び遠赤外線
加熱の双方により、加熱調理された被加熱物(食物)4
0は、内部自己発熱現象等により、その内部まで十分に
加熱され、しかもその表面の加熱の具合も好ましいもの
となる。
【0019】(実施例1)30重量部のα−SiC粉末
(平均粒径100μm)、40重量部のα−SiC粉末
(平均粒径30μm)、30重量部のα−SiC粉末
(平均粒径1μm)を混合した。得られた混合物100
重量部に対し、5重量部のC粉末(平均粒径3μm)、
5重量部のバインダー及び5重量部の水分を添加してプ
リミックスを作成した。次いで、このプリミックスを、
金型を用い2000kg/cm2の圧力で加圧して板状
の成形体を得た。
【0020】得られた成形体を真空中で金属Siに接触
させながら1600℃で3時間保持し、緻密なSi−S
iC焼結体を得た。焼結体の密度は3.00g/cc、
気孔率は0.5%以下であった。この焼結体表面を80
#のコランダム粒でサンドブラスト処理し、表面粗さを
Ra=5μmに調整した。このようにして得られたSi
−SiC焼結体板(200×200mm,厚さ1.5m
m)を用い、図1に示す電磁波加熱調理器1の調理室2
0内を、扉22の壁面以外の壁面について内張りした。
【0021】得られた電磁波加熱調理器の仕様を以下に
示す。 電源 :単相200V 出力 :1050W・525W・260W相当
(切換方式) 発振周波数 :2450MHz 重量 :26.8kg 調理室内寸法:幅330×奥行310×高さ175mm
【0022】上述のようにして得られた電磁波加熱調理
器を1050Wで作動させ、遠赤外線放射体30の経時
変化を観察し、得られた結果を図2の曲線Xで示す。こ
の曲線Xより、Si−SiC焼結体板から構成された内
張りは、マイクロ波により容易に加熱され、迅速に発熱
することがわかる。
【0023】(実施例2)実施例1で得られた電磁波加
熱調理器を、1050Wで作動させ、調理室20内の温
度の経時変化を観察した。得られた結果を図2の曲線Y
で示す。 (比較例1)市販されている電気オーブン(三洋電機
(株)製、商品名「味愛倶楽部」)を用い、実施例2と
同様に調理室内温度の経時変化を観察し、得られた結果
を図2の曲線Zで示す。
【0024】図2から明らかなように、本発明に属する
実施例1の電磁波加熱調理器によれば、120secで
調理室内が100℃に達し、極めて迅速に調理の準備が
できることがわかる。
【0025】(実施例3)食パン(約150×150×
15mm)を、実施例1の調理器及び上記電気オーブン
を用いて3分間加熱調理した。得られたトーストを、1
0人に試食させ、その感想を表1に示した。なお、この
試食試験は、調理者及び試食者の双方に、試験に供した
トーストが上記いずれの調理器又はオーブンで調理した
かを知らせないダブルブラインド方式で行った。
【0026】
【表1】
【0027】表1より、本発明に属する実施例1の調理
器により得られたトーストの方が美味であると回答した
者のほうが多いことがわかる。
【0028】以上、本発明を実施例により説明したが、
本発明はこれら実施例に限定されるものではなく、本発
明の要旨の範囲内において種々の変形が可能である。例
えば、遠赤外線放射体30は、内張りとしてのみなら
ず、食物を載置するオーブンラックやターンテーブルと
して使用してもよい。また、使用するマイクロ波の周波
数は、適宜変更できる。更に、導波管12、スターラ・
ファン24及びトレイ26は必須の部材ではなく、省略
することが可能である。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
マイクロ波加熱と遠赤外線加熱とを併用することとした
ため、食物をその表面から内部にまでこんがりとムラな
く焼くことができ、しかも表面には美味なコゲ目を生じ
させる電磁波加熱調理器を提供することができる。ま
た、本発明の電磁波加熱調理器によれば、エネルギーの
変換効率が向上でき、省エネルギーという現代の要請に
も対応することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電磁波加熱調理器の一実施例を示す略
示的断面図である。
【図2】遠赤外線放射体の昇温特性を示す線図である。
【符号の説明】 1 電磁波加熱調理器、10 マイクロ波発振器、
12 導波管、20調理室、22 扉、24 ス
ターラ・ファン、26 トレイ、30遠赤外線放射
体、40 被加熱物

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調理室内にマイクロ波を放射するマイク
    ロ波発振装置と、マイクロ波エネルギーにより遠赤外線
    を放射する遠赤外線放射体とを備え、この遠赤外線放射
    体を上記調理室内に配設して成ることを特徴とする電磁
    波加熱調理器。
  2. 【請求項2】 遠赤外線放射体が、Si−SiC焼結体
    を含有して構成されることを特徴とする請求項1記載の
    電磁波加熱調理器。
JP23683993A 1993-09-22 1993-09-22 電磁波加熱調理器 Withdrawn JPH0794270A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23683993A JPH0794270A (ja) 1993-09-22 1993-09-22 電磁波加熱調理器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23683993A JPH0794270A (ja) 1993-09-22 1993-09-22 電磁波加熱調理器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0794270A true JPH0794270A (ja) 1995-04-07

Family

ID=17006558

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23683993A Withdrawn JPH0794270A (ja) 1993-09-22 1993-09-22 電磁波加熱調理器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0794270A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001284039A (ja) * 2000-03-30 2001-10-12 Aida Kagaku Kogyo Kk 簡易炉及び焼結体の製造方法
KR100416769B1 (ko) * 2000-12-29 2004-01-31 엘지전자 주식회사 마이크로웨이브 전기밥솥

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001284039A (ja) * 2000-03-30 2001-10-12 Aida Kagaku Kogyo Kk 簡易炉及び焼結体の製造方法
KR100416769B1 (ko) * 2000-12-29 2004-01-31 엘지전자 주식회사 마이크로웨이브 전기밥솥

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100677739B1 (ko) 주사형 광파 오븐 및 이를 동작시키는 방법
KR920002093B1 (ko) 마이크로웨이브 오븐용 발열용기
US3731037A (en) Microwave kiln to cook food
US3974354A (en) Microwave utensil with reflective surface handle
JP5292447B2 (ja) 電子レンジ用耐熱皿
JPH0794270A (ja) 電磁波加熱調理器
EP1377130A2 (en) Microwave oven, and guide roller, cooking tray and dish for use in microwave oven
US3562471A (en) Microwave oven and antenna structure therefor
KR100693757B1 (ko) 전자렌지용 발열 구이팬
JPH07318262A (ja) マイクロ波焼成炉及び焼成釜
JP3650373B2 (ja) 電子レンジ用耐熱皿
JPH07116058A (ja) 電子レンジ用の食器
JP5492646B2 (ja) 高周波加熱調理器
JPH01204386A (ja) 電子レンジ
KR100937232B1 (ko) 전자레인지용 발열판 및 그 제조 방법
JPH02271808A (ja) 電子レンジ用調理容器
JPH01164319A (ja) 高周波加熱装置用発熱体
JP2008132098A (ja) 電子レンジ用発熱食器の製造方法
JP3588943B2 (ja) 焦げ目付け皿付き高周波加熱装置
JP5453799B2 (ja) 電子レンジ用調理器具および電子レンジ
JP2876174B2 (ja) 電子レンジ用の食器
JP3227437B2 (ja) 高周波加熱装置用発熱体
KR200275637Y1 (ko) 전자렌지용 구이 냄비
JP2004360963A (ja) ヒータ付き高周波加熱調理器
JPS6066029A (ja) 調理用加熱器

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20001128