JPH079425A - セラミックグリーンシート積層方法及び装置 - Google Patents

セラミックグリーンシート積層方法及び装置

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JPH079425A
JPH079425A JP17998093A JP17998093A JPH079425A JP H079425 A JPH079425 A JP H079425A JP 17998093 A JP17998093 A JP 17998093A JP 17998093 A JP17998093 A JP 17998093A JP H079425 A JPH079425 A JP H079425A
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JP
Japan
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ceramic green
green sheet
carrier film
laminating
sheet
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JP17998093A
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Naoyuki Ishizaka
尚之 石坂
Masayuki Inai
雅之 稲井
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Taiyo Yuden Co Ltd
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Taiyo Yuden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 キャリアフィルム付セラミックグリーンシー
トをその全体にわたって均一に圧着し、層間剥離が生じ
ないセラミックグリーンシート積層体を得る。 【構成】 プレス機60は、ヒーターを内蔵する押型6
1を上下させて、その下に積層ステージ40が挿入され
たとき、同積層ステージ40上に積層されたセラミック
グリーンシートaを上から加熱しながら加圧する。この
押型61の押圧面に厚さ方向に収縮自在な粗面シート6
3を貼り付けられており、積層されたセラミックグリー
ンシートは、この粗面シート63を介して押型62に加
圧・加熱される。粗面シート63は、表面粗さが10μ
m以上のものがよく、例えば表面の粗い紙シート、織布
或は不織布等を用いることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、積層セラミックコンデ
ンサや積層セラミックインダクタ等の積層セラミック電
子部品を製造するに当り、セラミックグリーンシートを
積層する方法と装置に関する。
【0002】
【従来の技術】積層セラミック電子部品の最も代表的な
例である積層セラミックコンデンサは、内部電極を有す
る誘電体セラミック層が多数積み重ねられ、内部電極が
積層体の端面に交互に引き出されている。そして、これ
らの内部電極が引き出された積層体の端面に外部電極が
形成されている。
【0003】このような積層セラミックコンデンサは、
例えば、図6に示すような層構造を有する。すなわち、
内部電極65、66を有する誘電体層63、63…が図
6で示す順序に積層され、さらにその両側に内部電極が
形成されてない誘電体層67、68が複数層積み重ねら
れる。そして、このような積層体の内部電極65、66
が露出した端面に図示されてない外部電極が形成され
る。
【0004】このような積層セラミック電子部品は、通
常、図6に示すような部品1個単位が個々に製造される
訳ではなく、実際は次に示すような製造方法がとられ
る。すなわち、まず微細化したセラミック粉末と有機バ
インダとを混練してスラリを作り、これをドクターブレ
ード法によって長尺なテープ状のキャリアフィルム上に
薄く展開し、乾燥し、長尺なセラミックグリーンシート
を作る。次に、このキャリアフィルムの上に載ったセラ
ミックグリーンシートの上にスクリーン印刷法によって
導電ペーストを印刷し、乾燥し、第7図で示すような内
部電極パターン2a、2bが交互に印刷される。この印
刷済みの二層のテープは、一旦ロールに巻き取られる。
そして、この二層のテープのロールを、供給ロールとし
て裁断積層装置にセットし、この供給ロールから二層の
テープを繰り出し、途中で上記キャリアテープからグリ
ーンシートを剥離する。キャリアテープから分離された
セラミックグリーンシートは、キャリアベルトの上に載
せられ、ここで裁断吸着ユニットにより、図7に示すよ
うなセラミックグリーンシート1a、1bの如く所定の
寸法に裁断される。その後、この裁断されたセラミック
グリーンシート1a、1bは、別の積層位置に搬送され
て、交互に積層される。
【0005】次に、図7に示すように、前記内部電極パ
ターン2a、2bを有する複数枚のセラミックグリーン
シート1a、1bを積層し、さらに、内部電極パターン
2a、2bを有しない何枚かのセラミックグリーンシー
ト1、1を上下に積み重ね、さらにこれらを圧着し、積
層体を作る。ここで、前記セラミックグリーンシート1
a、1bは、内部電極パターン2a、2bが長手方向に
半分の長さ分だけずれたもの1a、1bを交互に積み重
ね、圧着する。その後、この積層体を所望のサイズに切
断して、積層生チップを製作し、この生チップを焼成す
る。こうして得られた積層チップは、両端面に交互に露
出した電極2a、2bを有する立方体形の積層体であ
る。次に、この焼成済みの積層チップの両端に導電ペー
ストを塗布し、焼付けることにより、両端に電極端子が
形成され、積層セラミックコンデンサが完成する。
【0006】このような積層セラミックコンデンサに代
表される積層セラミック電子部品は、前記のような内部
電極パターン等の導体パターンが精度よく積み重ねられ
ていることが必要であり、さもなくば所望の電気特性が
得られない。ところが、積層セラミック電子部品の小形
化が進み、セラミックグリーンシートの厚さが益々薄く
なっているため、裁断したセラミックグリーンシートを
搬送し、積層し、さらに加圧して仮圧着する工程で、セ
ラミックグリーンシートの伸びや位置ずれが起こりやす
く、充分な積層精度が確保しにくい。
【0007】そこで、従来ではキャリアフィルムの上に
セラミックグリーンシートを載せたままの状態でキャリ
アフィルムごとセラミックグリーンシートを所定の形状
に裁断し、キャリアフィルム付セラミックグリーンシー
トを位置決めしながら順次積層すると共に、キャリアフ
ィルムを剥離するという方法が提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、こ
のセラミックグリーンシートの積層方法におおて、積層
されるセラミックグリーンシートには内部電極パターン
等の導体パターンが印刷されており、同パターンが印刷
された部分は印刷されてない部分より厚みが薄い。一
方、このセラミックグリーンシートを圧着するため、積
み重ねられたセラミックグリーンシートを加圧・加熱す
る押型の押圧面は平坦である。このため、導体パターン
を有する部分と有しない部分とで圧着力が不均一とな
り、セラミックグリーンシートの密着状態が不均一とな
る。
【0009】このようにセラミックグリーンシートの密
着状態が不均一となると、セラミックグリーンシートを
圧着した後にキャリアフィルムを剥しにくくなり、キャ
リアフィルムを剥離するときに、圧着したセラミックグ
リーンシートが部分的に剥離してしまう。そうすると、
セラミックグリーンシートの積層体を焼成したときに、
その内部で層間剥離、いわゆるデラミネーションが生
じ、製造される電子部品の信頼性、寿命、耐湿性等が悪
くなるという課題がある。そこで本発明は、キャリアフ
ィルム付セラミックグリーンシートをその全体にわたっ
て均一に圧着することができるセラミックグリーンシー
ト積層方法と装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明では、前
記の目的を達成するため、セラミックグリーンシートを
積層する方法において、キャリアフィルムごと一定形状
に打ち抜かれたセラミックグリーンシートを、キャリア
フィルムを上側にして積層ステージの上に載せられた他
のセラミックグリーンシートの上に載せ、厚さ方向に収
縮可能な粗面シートを介してキャリアフィルム側から押
型でセラミックグリーンシートを加圧・加熱して圧着し
た後、加圧されたセラミックグリーンシート上のキャリ
アフィルムを剥離し、以下前記工程を所定の回数だけ繰
り返して所定の枚数のセラミックグリーンシートを積層
することを特徴とするセラミックグリーンシート積層方
法を提供する。
【0011】さらに、セラミックグリーンシートを積層
する装置において、キャリアフィルムごと一定形状に打
ち抜かれたセラミックグリーンシートを載せる積層ステ
ージと、積層ステージ上で重ね合わせたキャリアフィル
ム付セラミックグリーンシートを同積層ステージ上で加
圧・加熱する押型を有するプレス機と、押型の押圧面に
貼り付けられた厚さ方向に伸縮自在な粗面シートと、加
圧されたセラミックグリーンシート上のキャリアフィル
ムを剥離するキャリアフィルム剥離手段とを有すること
を特徴とするセラミックグリーンシート積層装置を提供
する。
【0012】
【作用】本発明によるセラミックグリーンシートの積層
方法と装置では、押型とセラミックグリーンシートとの
間に厚さ方向に収縮自在な粗面シートを介在させてセラ
ミックグリーンシートを加圧・加熱するため、平坦な押
圧面を有する押型を用いてセラミックグリーンシートを
圧着する場合に、粗面シートが圧力を分散させる。この
ため、セラミックグリーンシートの厚さが部分的に違っ
ていても、圧力を全体として均一化できる。これによ
り、積層体の層間の密着力が均一となるため、キャリア
フィルムをセラミックグリーンシートの積層体から剥離
しやすく、積層体の焼成後の層間剥離も起こりにくな
る。また、本発明によるセラミックグリーンシートの積
層装置では、押型の押圧面に粗面シートが貼られている
ため、押型によるセラミックグリーンシートの加圧・加
熱の度に粗面シートを押型とセラミックグリーンシート
との間に挿入する必要がなく、前記積層方法が簡便に行
える。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明の実施例
について詳細に説明する。図1は、本発明によるセラミ
ックグリーンシートの積層方法を実施するのに用いられ
る積層装置の全体を示す平面図である。図示の実施例で
は、予めキャリアフィルムごと所定の形状に裁断された
キャリアフィルム付セラミックグリーンシートaを上下
に重ねて収納するマガジン11が用いられ、このマガジ
ン11は、マガジン置場10に置かれる。このマガジン
11は、図2に示すように、垂直に立設した支柱12の
間に裁断された矩形のキャリアフィルム付セラミックグ
リーンシートaを上下に積み重ねて収納するもので、キ
ャリアフィルム付セラミックグリーンシートaの対向す
る各辺が前記支柱12により両側から挟まれた状態で位
置決めされ、且つ保持される。また、キャリアフィルム
付セラミックグリーンシートaは、キャリアフィルム側
が上になるようマガジン11に収納される。
【0014】図1に示すように、マガジン置場10に
は、複数のマガジン11が置かれるが、各マガジン11
には、同じ内部電極パターンを有するセラミックグリー
ンシートが各々まとめて収納されており、さらに内部電
極パターンを有しないセラミックグリーンシートもまと
めて別のマガジン11に収納されている。
【0015】これらマガジン11に収納されたキャリア
フィルム付セラミックグリーンシートaには、その四隅
の所定の位置に4つの位置決め孔bが穿孔されている。
図4は、このキャリアフィルム付セラミックグリーンシ
ートaに穿孔された位置決め孔bの穿孔位置の例を示し
おり、この例では、後述するマニプレータ20の吸着ヘ
ッド22の吸盤25で吸着保持される吸着位置eの外側
に位置決め孔bが各々穿孔されている。図1に示すよう
に、前記マガジン置場10の脇に別のマガジン置場70
が配置されているが、このマガジン置場70は、積層済
みのセラミックグリーンシートdを収納したマガジン1
1を置くものである。
【0016】このマガジン置場70の反対側に、図2及
び図3に示す位置決め台30が配置されており、この位
置決め台30の上には、前記キャリアフィルム付セラミ
ックグリーンシートaに穿孔された位置決め孔bに対応
して4つの位置決めピン31が突設されている。また、
この位置決め台30はその台上を負圧としてその上に載
せたキャリアフィルム付セラミックグリーンシートaを
保持するための空気通路(図示せず)を有しており、こ
の空気通路32を通して吸引される空気により、キャリ
アフィルム付セラミックグリーンシートaが位置決め台
30上に吸着、保持される。図1に示すように、前記マ
ガジン置場10、70及び位置決め台30にわたってキ
ャリアフィルム付セラミックグリーンシートaを搬送す
る第一の搬送手段であるマニプレータ20が備えられて
いる。図2に示すように、このマニプレータ20は、回
転機構23により回転されるアーム21を有し、このア
ーム21は伸縮し、その先端に上下シリーンダー24を
有する。
【0017】さらに、この上下シリンダー24の上下す
るプランジャーの先端にキャリアフィルム付セラミック
グリーンシートaのキャリアフィルム表面に吸着し、同
フィルムを保持する吸着ヘッド22が設けられている。
この吸着ヘッド22の下面からは、エアシリンダ等のア
クチュエータ26を介して4つの吸盤25が設けられて
おり、この吸盤25は、その先端を負圧として、そこに
キャリアフィルム付セラミックグリーンシートaを吸着
し、保持する。図示の例では、前記アクチュエータ26
により、4つの吸盤25は各々個別に上下可能となって
いる。
【0018】このマニプレータ20の吸着ヘッド22
は、マガジン置場10、70及び位置決め台30の全範
囲にわたって移動可能であり、このマニプレータ20が
例えばコンピューターで駆動制御されることにより、マ
ガジン置場10上のマガジン11から予め定めれた順序
でキャリアフィルム付セラミックグリーンシートaを取
り出し、前記位置決め台30上に搬送する。
【0019】図1及び図3に示されたように、位置決め
台30の近くには、積層ステージ40が配置されてい
る。この積層ステージ40は、ガイドレール43に沿っ
て図1の左右方向に移動自在に配置され、ボールネジと
モーター等からなる移動機構41により移動される。こ
の積層ステージ40上には、前記積層ステージ30上の
位置決めピン31に対応して位置決めピン47が突設さ
れている。
【0020】さらに、この積層ステージ40が位置決め
台30の近くに停止したとき、位置決め台30上から積
層ステージ40へキャリアフィルム付セラミックグリー
ンシートaを搬送する第二の搬送手段である積層用マニ
プレータ44が備えられている。図3に示すように、こ
の積層用マニプレータ44は、水平シリンダー46によ
り図3において左右に移動される上下シリンダー42
と、この上下シリンダー42により上下動される吸着ヘ
ッド45とを有している。この吸着ヘッド45は、その
下面である吸着面を負圧としてそこにキャリアフィルム
付セラミックグリーンシートaを保持するための空気通
路(図示せず)を有しており、この空気通路を通して吸
引される空気により、キャリアフィルム付セラミックグ
リーンシートaがその吸着面に吸着、保持され、位置決
め台30上から積層ステージ40上にキャリアフィルム
付セラミックグリーンシートaが搬送される。また、吸
着ヘッド45の吸着面には、位置決めピン31に対応し
て凹部(図示せず)が設けられており、吸着ヘッド45
が下降したとき、位置決め台30の位置決めピン31
は、この凹部49に嵌合される。
【0021】前記ガイドレール43の図1において右端
側にプレス機60が配置されている。図4に示すよう
に、このプレス機60は、ヒーター(図示せず)を内蔵
する押型61を上下させて、その下に積層ステージ40
が挿入されたとき、同積層ステージ40上に積層された
セラミックグリーンシートaを上から加熱しながら加圧
するものである。この押型61の押圧面に厚さ方向に収
縮自在な粗面シート63を貼り付けられている。この粗
面シート63は、表面粗さが10μm以上のものがよ
く、例えば表面の粗い紙シート、織布或は不織布等を用
いることができる。
【0022】さらに図1に示すように、このプレス機6
0と前記積層用マニプレータ44との間に、積層された
セラミックグリーンシートからキャリアフィルムを剥離
する手段として剥離ローラ50が配置されている。図5
に示すように、この剥離ローラ50は、周面が負圧とさ
れると共に、回転される円筒形のローラーヘッド52を
有しており、ガイド51に沿って図1において上下に移
動されるものである。図2に示すように、ローラーヘッ
ド52は、その周面の一部に平坦部53を有している。
【0023】次に、この装置を用いた本発明によるセラ
ミックグリーンシートの積層方法について説明する。図
1に示すように、マガジン置場10の所定の位置に各々
マガジン11が置かれる。これら各マガジン11には、
各々所定の内部電極パターンを有するセラミックグリー
ンシートと内部電極パターンを有しないキャリアフィル
ム付セラミックグリーンシートとが収納されている。
【0024】この状態で、図2に実線で示すように、ま
ずマニプレータ20の吸着ヘッド22がマガジン置場1
0に置かれた所定のマガジン11の上に移動し、そこか
らキャリアフィルム付セラミックグリーンシートaを取
り出し、二点鎖線で示すように、位置決め台30上に搬
送する。そして図5(a)に示すように、吸着ヘッド2
2は、キャリアフィルム側を吸着して位置決め台30上
にキャリアフィルム付セラミックグリーンシートaを搬
送し、その位置決め孔bを位置決め台30上の位置決め
ピン31に通して位置決めする。これにより、キャリア
フィルム付セラミックグリーンシートaは、位置決め台
30上の所定の位置に配置される。位置決め台30上に
載せたキャリアフィルム付セラミックグリーンシートa
は、位置決め台30上を負圧とすることでそこに吸着、
保持される。
【0025】次に、図3に示す積層用マニプレータ44
の吸着ヘッド45が、図5(c)で示すように位置決め
台30の上に移動し、そこで位置決めされたキャリアフ
ィルム付セラミックグリーンシートaを吸着、保持す
る。このとき、位置決め台30上の位置決めピン31
は、吸着ヘッド45が下降したとき、この凹部49に嵌
合される。
【0026】その後、図5(c)に示すように、位置決
め台30上からキャリアフィルム付セラミックグリーン
シートaを引き上げ、図3に示すように、これを積層ス
テージ40へ搬送してそこに置く。ここでは、位置決め
ピン47がキャリアフィルム付セラミックグリーンシー
トaの位置決め孔bに嵌合し、同セラミックグリーンシ
ートaが位置決めされる。
【0027】次に、駆動機構41により、積層ステージ
40が剥離ローラ50の下に移動される。ここで、図5
(a)に示されたように、剥離ローラ50のローラーヘ
ッド52の周面の平坦部53がキャリアフィルムcの端
縁に吸着する。その後、図5(b)に示されたように、
ローラーヘッド52が矢印で示す方向に回転すると共
に、矢印で示すように、剥離ローラ50全体がローラー
ヘッド52の周速と等速度で図5(b)において右方向
に移動し、キャリアフィルムcをセラミックグリーンシ
ートdから剥離する。その後、ローラーヘッド52の周
面の負圧が解除され、キャリアフィルムcが廃棄され
る。
【0028】次に、積層ステージ40が積層用マニプレ
ータ44の位置に戻り、前記の動作と同様にしてその上
に別のキャリアフィルム付セラミックグリーンシートa
が乗せられる。次に、駆動機構41により、積層ステー
ジ40が図4に示すプレス機60の押型62の下に移動
される。ここで、プレス機60は、ヒーター(図示せ
ず)を内蔵する押型61を上下させて、その下の積層ス
テージ40上に積層されたセラミックグリーンシートa
を上から加熱しながら加圧する。
【0029】ここで、押型61の押圧面に厚さ方向に収
縮自在な粗面シート63が貼り付けられているため、積
層されたセラミックグリーンシートは、この粗面シート
63を介して押型62に加圧・加熱される。なお、押型
62の押圧面に粗面シート63を貼り付けず、押型62
の下に粗面シートを張っておくか、或は押型62を下降
させる度に粗面シートを押型62とセラミックグリーン
シートの積層体との間に挿入するようにしてもよい。
【0030】次に、駆動機構41により、積層ステージ
40が剥離ローラ50の下に移動され、ここで前記と同
様にしてキャリアフィルムcがセラミックグリーンシー
トdから剥離される。以下、同様にしてキャリアフィル
ム付セラミックグリーンシートaの積層ステージ40上
への重ね合わせ、加熱・加圧及びキャリアフィルムcの
剥離が所定の順序で繰り返され、定められた順序でセラ
ミックグリーンシートが積層された積層体dが完成す
る。その後、マニプレータ20が積層体dをマガジン置
場70上のマガジン11に収納する。
【0031】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、キ
ャリアフィルム付セラミックグリーンシートを積層し、
圧着するときの加圧力をセラミックグリーンシートの全
体に均一化できるので、キャリアフィルムの剥離が容易
で、層間剥離の生じにくいセラミックの積層体が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるセラミックグリーンシー
ト積層方法を実施するための装置の例の全体を示す平面
図である。
【図2】同装置例のマガジン置場と位置決め台付近の要
部側面図である。
【図3】同装置例の位置決め台と積層ステージ付近の要
部側面図である。
【図4】同装置例のプレス機の要部側面図である。
【図5】同装置例のキャリアフィルム剥離機構の要部側
面図である。
【図6】積層セラミックコンデンサの層構造の例を示す
分解斜視図である。
【図7】セラミックコンデンサを製造するときのセラミ
ックグリーンシートの積層順序を示す斜視図である。
【符号の説明】
c キャリアフィルム a キャリアフィルム付セラミックグリーンシート b キャリアフィルム付セラミックグリーンシートの
位置決め孔 11 マガジン 10 マガジン置場 30 位置決め台 20 マニプレータ 31 位置決め台上の位置決めピン 40 積層ステージ 44 積層用マニプレータ 50 剥離ローラ 60 プレス機 62 プレス機の押型 63 粗面シート

Claims (2)

    【整理番号】 0050154−01 【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミックグリーンシートを積層する方
    法において、キャリアフィルムごと一定形状に打ち抜か
    れたセラミックグリーンシートを、キャリアフィルムを
    上側にして積層ステージの上に載せられた他のセラミッ
    クグリーンシートの上に載せ、厚さ方向に収縮可能な粗
    面シートを介してキャリアフィルム側から押型でセラミ
    ックグリーンシートを加圧・加熱して圧着した後、加圧
    されたセラミックグリーンシート上のキャリアフィルム
    を剥離し、以下前記工程を所定の回数だけ繰り返して所
    定の枚数のセラミックグリーンシートを積層することを
    特徴とするセラミックグリーンシート積層方法。
  2. 【請求項2】 セラミックグリーンシートを積層する装
    置において、キャリアフィルムごと一定形状に打ち抜か
    れたセラミックグリーンシートを載せる積層ステージ
    と、積層ステージ上で重ね合わせたキャリアフィルム付
    セラミックグリーンシートを同積層ステージ上で加圧・
    加熱する押型を有するプレス機と、押型の押圧面に貼り
    付けられた厚さ方向に伸縮自在な粗面シートと、加圧さ
    れたセラミックグリーンシート上のキャリアフィルムを
    剥離するキャリアフィルム剥離手段とを有することを特
    徴とするセラミックグリーンシート積層装置。
JP17998093A 1993-06-26 1993-06-26 セラミックグリーンシート積層方法及び装置 Pending JPH079425A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10279375A (ja) * 1997-03-31 1998-10-20 Nichias Corp クロスコンポジット及びその製造方法
JP2005303028A (ja) * 2004-04-13 2005-10-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 積層セラミック電子部品の製造方法
JP2009246273A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Tdk Corp グリーンシート積層装置および積層型電子部品の製造装置

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