JPH0793976A - スタティック型半導体記憶装置 - Google Patents

スタティック型半導体記憶装置

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JPH0793976A
JPH0793976A JP6074962A JP7496294A JPH0793976A JP H0793976 A JPH0793976 A JP H0793976A JP 6074962 A JP6074962 A JP 6074962A JP 7496294 A JP7496294 A JP 7496294A JP H0793976 A JPH0793976 A JP H0793976A
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JP
Japan
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transistor
node
gate
word line
capacitor
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Withdrawn
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JP6074962A
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English (en)
Inventor
Shoichiro Kawashima
将一郎 川嶋
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、SRAMに関し、セルレシオを小
さくしても、低い動作電圧の下で安定した動作を確保で
きるようにし、ひいては低消費電力化及び高集積化を共
に実現することを目的とする。 【構成】 ワード線WLとnMOSトランジスタ17の
ゲートとの間にキャパシタ19を接続し、ワード線WL
とnMOSトランジスタ18のゲートとの間にキャパシ
タ20を接続し、nMOSトランジスタ17のゲートと
ノード23との間に抵抗21を接続し、nMOSトラン
ジスタ18のゲートとノード24との間に抵抗22を接
続してメモリセルを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体記憶装置に係
り、特に、フリップフロップを基本素子としてメモリセ
ルが構成されるスタティック・ランダム・アクセス・メ
モリ(以下、SRAMと称する)に関する。近年、SR
AMにおいては、メモリセルとして、いわゆる高抵抗負
荷型のメモリセルや、TFT(薄膜トランジスタ)負荷
型のメモリセルを設けてなるものの開発が盛んに行われ
ている。このようなSRAMにおいては、他の半導体記
憶装置の場合と同様に、高集積化を図るためにセル面積
の縮小化が要求されており、これに対応してメモリセル
を構成するMOSトランジスタの微細化が図られてい
る。
【0002】ここに、微細化されたMOSトランジスタ
の信頼性を確保する必要性と、低消費電力を確保する必
要性から、低電圧で安定した動作を行うように構成され
たメモリセルが必要とされ、係るメモリセルの開発が盛
んに行われている。
【0003】
【従来の技術】図34には従来のスタティックRAMに
設けられるメモリセルの一構成例が示される。図中、1
は高抵抗負荷型のフリップフロップ、2は高電位の電源
電圧VCC(例えば2.5〔V〕)を供給する電源線、
3,4は駆動素子をなすnMOSトランジスタ、5,6
は負荷素子をなす高抵抗の抵抗器、VSSは低電位の電
源電圧(例えば0〔V〕)を提供する電源線、7,8は
トランスファゲートをなすnMOSトランジスタ、WL
は該トランジスタ7,8の各ゲートに接続されるワード
線、BL,BLXはデータ転送路をなす1対の相補ビッ
ト線を示す。
【0004】図35には読み出し時に図34のメモリセ
ルが選択された場合の動作の様子が示され、図36には
その場合における各部の信号波形が示される。図示の例
では、ノード9=VCC(“H”レベル)、ノード10
=VSS(“L”レベル)とされている場合、すなわち
nMOSトランジスタ3=OFF、nMOSトランジス
タ4=ONとされている場合の動作形態が示されてい
る。
【0005】読み出し時、このメモリセルが選択された
場合には、負荷(図示せず)を介して、ビット線BL,
BLX=VCCにリセットされると共に、ワード線WL
=VCCとされ、nMOSトランシスタ7,8=ONと
される。この場合、ビット線BLX側からnMOSトラ
ンジスタ8,4を介してVSS電源線側に電流Iが流れ
るので、この電流Iをセンスアンプ(図示せず)で検出
することにより、データの読み出しが行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ビット
線BLX側からnMOSトランジスタ8,4を介してV
SS電源線側に電流Iが流れる場合には、図36に示す
ように、ノード10の電位は、nMOSトランジスタ8
のgmとnMOSトランジスタ4のgmとで決定される
電圧レベルまで上昇してしまう。
【0007】この結果、nMOSトランジスタ3が「弱
い」ON状態となり、ノード9の電位が下降し、それに
よってnMOSトランジスタ4のgmが小さくなり、ノ
ード10の電位は更に上昇する。従って、nMOSトラ
ンジスタ3は弱いON状態を強め、ノード9の電位は更
に下降し、最終的に、ノード9の電位は、nMOSトラ
ンジスタ7のgmとnMOSトランジスタ3のgmが釣
り合う電圧レベルまで下降することになる。
【0008】この場合、ノード9の電位の下降の割合及
びノード10の電位の上昇の割合が共に大きいと、この
メモリセルの記憶データが反転してしまい、安定した動
作を確保することができなくなる。このような問題点
は、動作電圧、すなわち電源電圧VCCを例えば前述し
たように2.5〔V〕と低くすると、より一層顕著とな
る。そこで、電源電圧VCCを高くすれば、記憶データ
の反転という事態を避け、安定した読み出し動作を確保
することが可能となるが、このようにすると、低消費電
力化を図ることができなくなる。
【0009】これに対処するためには、駆動素子をなす
nMOSトランジスタ3,4の駆動能力の、トランスフ
ァゲートをなすnMOSトランジスタ7,8の駆動能力
に対する比、つまり、セルレシオを大きくして、低い動
作電圧の下でも安定した動作を確保することが考えられ
る。確かに、セルレシオを大きくすると、例えばノード
9=VCCとされている場合、ノード10の電位の上昇
を小さく抑えることができるので、ノード9の電位の下
降も小さく抑えることができる。また、逆に、ノード1
0=VCCとされている場合には、ノード9の電位の上
昇を小さく抑えることができるので、ノード10の電位
の下降も小さく抑えることができる。
【0010】このため、従来のSRAMにおいては、セ
ルレシオを例えば5以上とすることにより、安定した読
み出し動作を確保するようにしていた。しかしこの場合
には、駆動素子をなすnMOSトランジスタ3,4のサ
イズを大きくする必要がある。そのため、個々のメモリ
セルの面積が相対的に増大し、ひいては高集積化を図る
ことができないといった問題点があった。
【0011】このように従来のSRAMにおいては、低
い動作電圧の下における安定した動作の確保(低消費電
力化)とセルレシオの縮小(高集積化)を共に実現する
ことができなかった。本発明は、かかる従来技術におけ
る課題に鑑み創作されたもので、セルレシオを小さくし
ても、低い動作電圧の下で安定した動作を確保できるよ
うにし、ひいては低消費電力化及び高集積化を共に実現
することができるスタティックRAMを提供することを
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の第1の形
態に係るSRAMの原理構成(メモリセルの構成)を示
す。同図に示すように、この形態に係るSRAMは、フ
リップフロップを基本素子として構成されるメモリセル
を具備しており、該メモリセルは、高電位の電源電圧V
CCを供給する第1の電源線12にそれぞれの一端が接
続された第1及び第2の負荷素子15,16と、ドレイ
ンが前記第1の負荷素子の他端に接続され、ソースが低
電位の電源電圧VSSを供給する第2の電源線に接続さ
れ、ゲートが前記第2の負荷素子の他端に接続された第
1のトランジスタ13と、ドレインが前記第2の負荷素
子の他端に接続され、ソースが前記第2の電源線に接続
され、ゲートが前記第1の負荷素子の他端に接続された
第2のトランジスタ14と、ドレインが1対の相補ビッ
ト線のうち第1のビット線BLに接続され、ソースが前
記第1の負荷素子の他端に接続された第3のトランジス
タ17と、ドレインが前記1対の相補ビット線のうち第
2のビット線BLXに接続され、ソースが前記第2の負
荷素子の他端に接続された第4のトランジスタ18と、
一端がワード線WLに接続され、他端が前記第3のトラ
ンジスタのゲートに接続された第1のキャパシタ19
と、一端が前記ワード線に接続され、他端が前記第4の
トランジスタのゲートに接続された第2のキャパシタ2
0と、一端が前記第3のトランジスタのゲートに接続さ
れ、他端が前記第1の負荷素子の他端に接続された第1
の抵抗手段(抵抗器)21と、一端が前記第4のトラン
ジスタのゲートに接続され、他端が前記第2の負荷素子
の他端に接続された第2の抵抗手段(抵抗器)22と、
を備えている。
【0013】また、図3は本発明の第2の形態に係るS
RAMの原理構成(メモリセルの構成)を示す。この形
態におけるメモリセルの特徴は、一方のビット線BLと
トランスファゲート用のnMOSトランジスタ17のゲ
ートとの間にキャパシタ27を接続したこと、及び、他
方のビット線BLXとトランスファゲート用のnMOS
トランジスタ18のゲートとの間にキャパシタ28を接
続したことである。他の構成については、図1に示す第
1の形態におけるメモリセルと同じである。
【0014】
【作用】
<本発明の第1の形態……図2参照>図2は図1に示す
メモリセルが読み出し時に選択された場合の動作の様子
を示している。図示の例では、ノード23=VCC
(“H”レベル)、ノード24=VSS(“L”レベ
ル)とされている場合、すなわちトランジスタ13=O
FF、トランジスタ14=ONとされている場合の動作
形態が示されている。
【0015】読み出し時、このメモリセルが選択された
場合には、ビット線BL,BLX=VCCにリセットさ
れると共に、ワード線WLの電位は、VSSからVCC
に上げられる。なお、ノード25は抵抗器21を介して
ノード23に接続され、ノード26は抵抗器22を介し
てノード24に接続されているので、ワード線WLの電
位がVSSとされている場合には、ノード25=VC
C、ノード26=VSSとされている。
【0016】この状態からワード線WL=VCCとされ
ると、キャパシタ19,20のカップリング作用によ
り、ノード25の電位はVCC+αに、ノード26の電
位はVSS+αにそれぞれ上昇し、トランジスタ17は
強いON状態、トランジスタ18は弱いON状態とされ
る。この結果、ビット線BLX側からnMOSトランジ
スタ18,14を介してVSS電源線側に電流Iが流れ
るので、この電流Iを検出することにより、データの読
み出しを行うことができる。また、ビット線BLX側か
らnMOSトランジスタ18,14を介してVSS電源
線側に電流Iが流れると、ノード24の電位は、トラン
ジスタ18のgmとトランジスタ14のgmとで決定さ
れる電圧レベルまで上昇する。
【0017】この場合、ノード26の電位はVSS+α
までしか上昇しないので、トランジスタ18のgmは、
通常の場合(つまり、従来のようにキャパシタ20が設
けられていない場合)よりも小さくなり、ノード24の
電位の上昇は、従来の場合よりも小さくなる。このよう
に、ノード24の電位の上昇は小さいが、このノード2
4の電位の上昇に応じてトランジスタ13が弱いON状
態となるため、ノード23の電位は下降しようとする。
【0018】しかし、ノード25=VCC+αで、トラ
ンジスタ17は強いON状態とされているので、ノード
23にはビット線BLから十分な電荷が供給され、ノー
ド23の電位が下降するのを防ぐことができる。このよ
うに、図1に示す形態のメモリセルにおいては、ノード
23=VCCとされている場合、ノード24の電位の上
昇を小さく抑えると共に、ノード23の電位の下降を抑
制することができる。また、逆に、ノード24=VCC
とされている場合には、ノード23の電位の上昇を小さ
く抑えると共に、ノード24の電位の下降を抑制するこ
とができる。
【0019】従って、セルレシオ、すなわち(駆動素子
をなすnMOSトランジスタ13,14の駆動能力)/
(トランスファゲートをなすnMOSトランジスタ1
7,18の駆動能力)の値を小さくしても、記憶データ
の反転が生じることはないので、低い動作電圧の下で
も、安定した動作を確保することができる。つまり、低
消費電力化と高集積化を共に実現することが可能とな
る。
【0020】<本発明の第2の形態……図3参照>この
形態に係るSRAMは、第1の形態(図1参照)に係る
SRAMを改良したものであり、メモリセルの読み出し
動作については、図1に示すメモリセルと同様である。
図1に示すメモリセルでは、書き込み時に非選択とされ
た場合において、ノード23=VCC、ノード24=V
SSとされている場合、ビット線BL,BLXを共用す
る他の選択されたメモリセルの関係により、ビット線B
L=VSS、ビット線BLX=VCCとされた時に、n
MOSトランジスタ17=ONとなることによりノード
23=VSSとなり、記憶データが破壊されてしまう可
能性がある。
【0021】このため、図1に示すメモリセルおいて
は、書き込み時に非選択とされた場合には、ワード線W
LをVSSのレベルから負の電圧レベルにし、ノード2
3=VCC、ノード24=VSSとされている場合にお
いて、ビット線BL=VSS、ビット線BLX=VCC
とされた場合でも、nMOSトランジスタ17をOFF
状態に維持しておく必要がある。
【0022】これに対し図3に示すメモリセルでは、書
き込み時に非選択とされた場合においても、ワード線W
L=VSSを維持すれば足りるようにしている。すなわ
ち、ノード23=VCC、ノード24=VSSとされて
いる場合において、ビット線BL,BLXを共用する他
の選択されたメモリセルの関係により、ビット線BLの
レベルがVCCからVSSに下降され、ビット線BLX
のレベルがVCCに維持された場合、キャパシタ27の
カップリング作用により、ノード25の電位はVCC−
αとなり、nMOSトランジスタ17は弱いON状態と
なる。
【0023】この結果、ノード25=VSSとなり、記
憶データの破壊が生じてしまうが、ビット線BLのレベ
ルがVCCに復帰する際に、同様にキャパシタ27のカ
ップリング作用により、ノード25=VCCとされるの
で、それに応じてノード23の電位もVCCに復帰し、
記憶データの修復が行われる。従って、図3に示す形態
によれば、書き込み時にメモリセルが非選択とされた場
合、ワード線WLの電位をVSSに維持するだけでよい
ので、図1に示すメモリセルが必要とするような負電圧
発生手段を必要としないという利点がある。
【0024】なお、本発明の他の構成上の特徴及び作用
の詳細については、添付図面を参照しつつ以下に記述さ
れる実施例を用いて説明する。
【0025】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について図4〜
図33を参照しながら詳細に説明する。図4は以下に記
述する本発明の第1実施例及び第2実施例に適用される
スタティックRAMの全体構成を示す。
【0026】図中、200はフリップフロップを基本素
子として構成されたスタティック型メモリセルが複数の
ワード線WLi及び複数の相補ビット線対BLj,BL
Xjの交差部に配列されて成るメモリセルアレイ(後述
の図33参照)、201は外部から供給されるアドレス
信号のうちロウアドレス信号ADRのバッファリングを
行うロウアドレスバッファ、202は上記アドレス信号
のうちコラムアドレス信号ADCのバッファリングを行
うコラムアドレスバッファ、203は外部から供給され
るアクティブ・ローのチップ選択信号CSXのバッファ
リングを行うチップ選択(CS)バッファ、204は同
じく外部から供給されるアクティブ・ローのライトイネ
ーブル信号(書き込み制御信号)WEXのバッファリン
グを行うライトイネーブル(WE)バッファ、205は
同じく外部から供給されるアクティブ・ローの出力イネ
ーブル信号OEXのバッファリングを行う出力イネーブ
ル(OE)バッファ、206はアドレスバッファ20
1,202を通して入力されるアドレス信号の論理レベ
ル変化を検出するアドレス遷移検出(ATD)回路、2
07は各制御バッファ203〜205の出力及びATD
回路206のアドレス遷移検出出力に応答してデータの
書き込み及び読み出しを制御するための書き込み/読み
出し(W/R)制御回路を示す。
【0027】また、208はロウアドレス信号ADRに
基づいて複数のワード線WLiのいずれかを選択すると
共に、該選択したワード線の電圧レベルを、ATD回路
206のアドレス遷移検出出力及びW/R制御回路20
7の制御出力に応答して制御するワード線駆動回路(後
述の図33参照)、209はコラムアドレス信号ADC
に基づいて複数のコラムのうちいずれかを選択するコラ
ムデコーダ、210は選択されたコラムを対応する相補
ビット線BLj,BLXjに接続するためのコラムセレ
クタ及び入出力(I/O)ゲート、211は外部から供
給される入力データ(書き込みデータ)DINのバッファ
リングを行うデータ入力バッファ、212は書き込みデ
ータDINを増幅してコラムセレクタ及びI/Oゲート2
10に出力するライトアンプ(W/A)回路、213は
コラムセレクタ及びI/Oゲート210を通して読み出
されたデータをセンスし増幅するセンスアンプ(S/
A)回路、214は増幅された読み出しデータのバッフ
ァリングを行い、出力データDOUT として出力するデー
タ出力バッファ、215は各制御バッファ203〜20
5の出力に応答してデータ出力バッファ214を制御す
るための出力制御回路を示す。
【0028】<第1実施例………図5〜図22参照> 構成……図5〜図9参照 図5は本実施例のSRAMに設けられるメモリセルの構
成を示す。同図において、29は高抵抗負荷型のフリッ
プフロップ、30は高電位の電源電圧VCC(例えば
2.5〔V〕)を供給する電源線、31,32は駆動素
子をなすnMOSトランジスタ、33,34は負荷素子
をなす高抵抗の抵抗器、35,36はトランスファゲー
トをなすnMOSトランジスタ、37,38は例えば1
〔fF〕の容量を有するキャパシタ、39,40は例え
ば10〔MΩ〕の抵抗を有する抵抗器を示す。
【0029】つまり本実施例では、キャパシタ37と抵
抗器39からなる時定数回路、及びキャパシタ38と抵
抗器40からなる時定数回路は共に、例えば10〔n
s〕の時定数を有するように接続構成されている。図6
は図5のメモリセルのレイアウトを概略的に示した平面
図である。図中、41,42はポリシリコン層、43〜
49はN型拡散層を示す。ポリシリコン層42の一部分
50、ポリシリコン層41の一部分51、ポリシリコン
層41の一部分52、及びポリシリコン層42の一部分
53は、それぞれnMOSトランジスタ31、32、3
5、及び36のゲートを構成している。
【0030】つまり本実施例では、ポリシリコン層42
の一部分50とN型拡散層43,44とでnMOSトラ
ンジスタ31が構成され、ポリシリコン層41の一部分
51とN型拡散層44,45とでnMOSトランジスタ
32が構成されている。同様に、ポリシリコン層41の
一部分52とN型拡散層46,47とでnMOSトラン
ジスタ35が構成され、ポリシリコン層42の一部分5
3とN型拡散層48,49とでnMOSトランジスタ3
6が構成されている。
【0031】また、54はN型拡散層44(nMOSト
ランジスタ31,32のソース)とVSS電源線(図示
せず)とを接続するコンタクトホール、55はN型拡散
層46(nMOSトランジスタ35のドレイン)とビッ
ト線BLとを接続するコンタクトホール、56はN型拡
散層48(nMOSトランジスタ36のドレイン)とビ
ット線BLXとを接続するコンタクトホール、57はポ
リシリコン層41の一部分51(nMOSトランジスタ
32のゲート)とN型拡散層47(nMOSトランジス
タ35のソース)とを接続するコンタクトホール、58
はポリシリコン層42の一部分50(nMOSトランジ
スタ31のゲート)とN型拡散層49(nMOSトラン
ジスタ36のソース)とを接続するコンタクトホールを
示す。
【0032】なお、VCC電源線30の分岐部分59,
60は、それぞれ抵抗器33,34を構成しているが、
VCC電源線30の分岐部分59(抵抗器33)とポリ
シリコン層42の一部分50(nMOSトランジスタ3
1のゲート)とを接続するコンタクトホールについて
は、その図示を省略している。同様に、VCC電源線3
0の分岐部分60(抵抗器34)とポリシリコン層41
の一部分51(nMOSトランジスタ32のゲート)と
を接続するコンタクトホールについても、その図示を省
略している。また、ポリシリコン層41,42の一部分
61,62は、それぞれ抵抗器39,40を構成してい
る。
【0033】また、キャパシタ37は、図7にその断面
的な構成を概略的に示すように、ワード線WLを一方の
電極、ポリシリコン層41の一部分52を他方の電極、
ワード線WLとポリシリコン層41の一部分52との間
の絶縁層63を誘電体層として構成されている。同様
に、キャパシタ38は、図8にその断面的な構成を概略
的に示すように、ワード線WLを一方の電極、ポリシリ
コン層42の一部分53を他方の電極、ワード線WLと
ポリシリコン層42の一部分53との間の絶縁層64を
誘電体層として構成されている。なお、図示はしていな
いが、拡散層45及び49、又は47及び43は、通常
の配線手法を用いて接続され、フリップフロップのセル
を構成する。
【0034】図9は本実施例に設けられるワードデコー
ダ及び書き込み制御回路の構成を示す。図中、65はワ
ードデコーダ、66は書き込み制御回路を示し、これら
の回路は図4に示すワード線駆動回路208に対応して
いる。ワードデコーダ65において、67は内部ロウア
ドレス信号をデコードするAND回路、68は高電圧V
HH(例えば5〔V〕)を供給するVHH電圧線、69
は電源電圧VCC(例えば2.5〔V〕)を供給するV
CC電源線、VBBは負電圧(例えば、−2.5
〔V〕)を供給する電圧線を示す。また、70,71は
抵抗器、72,73はキャパシタ、74はインバータ、
75〜77はpMOSトランジスタ、78〜80はnM
OSトランジスタを示し、キャパシタ73と抵抗器71
とpMOSトランジスタ77とnMOSトランジスタ8
0とによりレベル変換回路が構成される。
【0035】一方、書き込み制御回路66において、8
1〜83はVCC電源線、84〜86はVSS電源線、
87はVHH電圧線、88は書き込み制御信号WEが入
力される書き込み制御信号入力端子を示す。また、89
〜94はpMOSトランジスタ、95〜100はnMO
Sトランジスタ、101,102はキャパシタ、10
3,104は抵抗器を示す。
【0036】なお、キャパシタ101と抵抗器103と
pMOSトランジスタ91,92とnMOSトランジス
タ97,98とによりレベル変換回路が構成され、同様
に、キャパシタ102と抵抗器104とpMOSトラン
ジスタ93,94とnMOSトランジスタ99,100
とによりレベル変換回路が構成される。 ワードデコーダ65及び書き込み制御回路66の読
み出し時の動作……図10〜図12参照 図10は図5のメモリセルが読み出し時に非選択とされ
た場合のワードデコーダ65及び書き込み制御回路66
の動作の様子を示し、同様に、図11は図5のメモリセ
ルが読み出し時に選択された場合の各回路65,66の
動作の様子を示し、また、図12は読み出し時における
各回路65,66の動作信号波形を示している。
【0037】先ず、読み出し時にワード線WL=非選択
(図5に示すメモリセル=非選択)とされる場合には、
図10及び図12に示すように、ノード105=VSS
(図12(A))、書き込み制御信号WE=VSS(図
12(E))とされる。この場合、ワードデコーダ65
においては、ノード106=VCC(図12(B))、
pMOSトランジスタ76=OFF、nMOSトランジ
スタ78=ONとされると共に、ノード107=VHH
(図12(C))で、pMOSトランジスタ75=OF
Fとされる。また、この場合、ノード108=VBB
で、pMOSトランジスタ77=ON、nMOSトラン
ジスタ80=OFF、ノード109=VCC(図12
(D))、nMOSトランジスタ79=ONとされる。
【0038】一方、書き込み制御回路66においては、
pMOSトランジスタ89=ON、nMOSトランジス
タ95=OFFで、ノード110=VCC(図12
(F))、pMOSトランジスタ90=OFF、nMO
Sトランジスタ96=ON、ノード111=VSSとさ
れる。この結果、ノード112=VCCで、pMOSト
ランジス91=ON、nMOSトランジスタ97=OF
F、ノード113=VHH、pMOSトランジスタ92
=OFF、、nMOSトランジスタ98=ON、ノード
114=VCC(図12(G))とされる。また、この
場合、ノード115=VSS(図12(H))で、pM
OSトランジスタ93=OFF、nMOSトランジスタ
99=ON、ノード116=VBB(図12(I))、
pMOSトランジス94=ON、nMOSトランジスタ
100=OFF、ノード117=VSS(図12
(J))とされる。
【0039】従って、読み出し時にワード線WL=非選
択(図5に示すメモリセル=非選択)とされた場合に
は、ワード線WL=VSS(図12(K))とされる。
次に、読み出し時にワード線WL=選択(図5に示すメ
モリセル=選択)とされる場合には、図11及び図12
に示すように、ノード105=VCC(図12
(A))、書き込み制御信号WE=VSS(図12
(E))とされる。
【0040】この場合、ワードデコーダ65において、
ノード106=VSS(図12(B))、pMOSトラ
ンジスタ76=ON、nMOSトランジスタ78=OF
Fとされると共に、キャパシタ72のカップリング作用
により、ノード107=VCC(図12(C))とさ
れ、pMOSトランジスタ75=ONとされる。また、
この場合、キャパシタ73のカップリング作用により、
ノード108=VSSとされ、pMOSトランジスタ7
7=OFF、nMOSトランジスタ80=ON、ノード
109=VBB(図12(D))、nMOSトランジス
タ79=OFFとされる。
【0041】一方、書き込み制御回路66においては、
pMOSトランジスタ89=ON、nMOSトランジス
タ95=OFFで、ノード110=VCC(図12
(F))、pMOSトランジスタ90=OFF、nMO
Sトランジスタ96=ON、ノード111=VSSとさ
れる。この結果、ノード112=VCCで、pMOSト
ランジスタ91=ON、nMOSトランジスタ97=O
FFで、ノード113=VHH、pMOSトランジスタ
92=OFF、nMOSトランジスタ98=ON、ノー
ド114=VCC(図12(G))とされる。また、こ
の場合、ノード115=VSS(図12(H))で、p
MOSトランジスタ93=OFF、nMOSトランジス
タ99=ON、ノード116=VBB(図12
(I))、pMOSトランジスタ94=ON、nMOS
トランジスタ100=OFF、ノード117=VSS
(図12(J))とされる。
【0042】従って、読み出し時にワード線WL=選択
(図5のメモリセル=選択)とされた場合には、ワード
線WL=VCC(図12(K))とされる。 ワードデコーダ65及び書き込み制御回路66の書
き込み時の動作……図13〜図15参照 図13は図5のメモリセルが書き込み時に非選択とされ
た場合のワードデコーダ65及び書き込み制御回路66
の動作の様子を示し、同様に、図14は図5のメモリセ
ルが書き込み時に選択された場合の各回路65,66の
動作の様子を示し、また、図15は書き込み時における
各回路65,66の動作信号波形を示している。
【0043】先ず、書き込み時にワード線WL=非選択
(図5に示すメモリセル=非選択)とされる場合には、
図13及び図15に示すように、ノード105=VSS
(図15(A))の状態で、書き込み制御信号WEは、
VSSからVCCに立ち上げられる(図15(E))。
この場合、ワードデコーダ65においては、ノード10
6=VCC(図15(B))、pMOSトランジスタ7
6=OFF、nMOSトランジスタ78=ONとされる
と共に、ノード107=VHH(図15(C))、pM
OSトランジスタ75=OFFとされる。また、この場
合、ノード108=VBB、pMOSトランジスタ77
=ON、nMOSトランジスタ80=OFF、ノード1
09=VCC(図15(D))、nMOSトランジスタ
79=ONとされる。
【0044】一方、書き込み制御回路66においては、
書き込み制御信号WE=VSSの場合、図10に示すよ
うに、pMOSトランジスタ89=ON、nMOSトラ
ンジスタ95=OFFで、ノード110=VCC(図1
5(F))、pMOSトランジスタ90=OFF、nM
OSトランジスタ96=ON、ノード111=VSSと
される。この結果、ノード112=VCCで、pMOS
トランジスタ91=ON、nMOSトランジスタ97=
OFF、ノード113=VHH、pMOSトランジスタ
92=OFF、nMOSトランジスタ98=ON、ノー
ド114=VCC(図15(G))とされる。また、こ
の場合、ノード115=VSS(図15(H))、pM
OSトランジスタ93=OFF、nMOSトランジスタ
99=ON、ノード116=VBB(図15(I))、
pMOSトランジスタ94=ON、nMOSトランジス
タ100=OFF、ノード117=VSS(図15
(J))とされる。この結果、ワード線WL=VSSと
される。
【0045】この状態から、図13に示すように、書き
込み制御信号WE=VCCに変化すると(図15
(E))、pMOSトランジスタ89=OFF、nMO
Sトランジスタ95=ONで、ノード110=VSS
(図15(F))、pMOSトランジスタ90=ON、
nMOSトランジスタ96=OFF、ノード111=V
CCとされる。この結果、キャパシタ101のカップリ
ング作用により、ノード112=VHHとなり、pMO
Sトランジスタ91=OFF、nMOSトランジスタ9
7=ON、ノード113=VCC、pMOSトランジス
タ92=ON、nMOSトランジスタ98=OFF、ノ
ード114=VHH(図15(G))となる。また、こ
の場合、キャパシタ102のカップリング効果により、
ノード115=VBBとなり、pMOSトランジタ93
=ON、nMOSトランジスタ99=OFF、ノード1
16=VSS、pMOSトランジスタ94=OFF、n
MOSトランジスタ100=ON、ノード117=VB
Bとされる。
【0046】従って、書き込み時にワード線WL=非選
択(図5に示すメモリセル=非選択)とされた場合に
は、ワード線WL=VBB(図15(K))とされる。
次に、書き込み時にワード線WL=選択(図5に示すメ
モリセル=選択)とされる場合には、図14及び図15
に示すように、ノード105=VCCとされた後(図1
5(A))、書き込み制御信号WEはVSSからVCC
に立ち上げられる(図15(E))。
【0047】この場合、ワードデコーダ65において、
ノード106=VSS(図15(B))、pMOSトラ
ンジスタ76=ON、nMOSトランジスタ78=OF
Fとされると共に、キャパシタ72のカップリング作用
により、ノード107=VCC(図15(C))とさ
れ、pMOSトランジスタ75=ONとされる。また、
この場合、キャパシタ73のカップリング作用により、
ノード108=VSSとされ、pMOSトランジスタ7
7=OFF、nMOSトランジスタ80=ON、ノード
109=VBB(図15(D))、nMOSトランジス
タ79=OFFとされる。
【0048】一方、書き込み制御回路66においては、
書き込み制御信号WE=VSSの場合、図11に示すよ
うに、pMOSトランジスタ89=ON、nMOSトラ
ンジスタ95=OFFで、ノード110=VCC(図1
5(F))、pMOSトランジスタ90=OFF、nM
OSトランジスタ96=ON、ノード111=VSSと
される。この結果、ノード112=VCCで、pMOS
トランジスタ91=ON、nMOSトランジスタ97=
OFFで、ノード113=VHH、pMOSトランジス
タ92=OFF、nMOSトランジスタ98=ON、ノ
ード114=VCC(図15(G))とされる。また、
この場合、ノード115=VSS(図15(H))で、
pMOSトランジスタ93=OFF、nMOSトランジ
スタ99=ON、ノード116=VBB(図15
(I))、pMOSトランジスタ94=ON、nMOS
トランジスタ100=OFF、ノード117=VSS
(図15(J))とされる。この結果、ワード線WL=
VSSとされる。
【0049】この状態から、図14に示すように、書き
込み制御信号WE=VCCに変化すると(図15
(E))、pMOSトランジスタ89=OFF、nMO
Sトランジスタ95=ONで、ノード110=VSS
(図15(F))、pMOSトランジスタ90=ON、
nMOSトランジスタ96=OFF、ノード111=V
CCとされる。この結果、キャパシタ101のカップリ
ング作用により、ノード112=VHHとなり、pMO
Sトランジスタ91=OFF、nMOSトランジスタ9
7=ON、ノード113=VCC、pMOSトランジス
タ92=ON、nMOSトランジスタ98=OFF、ノ
ード114=VHH(図15(G))となる。また、こ
の場合、キャパシタ102のカップリング作用により、
ノード115=VBBとなり、pMOSトランジスタ9
3=ON、nMOSトランジスタ99=OFF、ノード
116=VSS、pMOSトランジスタ94=OFF、
nMOSトランジスタ100=ON、ノード117=V
BBとされる。
【0050】従って、書き込み時にワード線WL=選択
(図5のメモリセル=選択)とされた場合には、ワード
線WL=VHH(図15(K))とされる。 図5に示すメモリセルの読み出し時の動作………図
16〜図18参照 図16は図5のメモリセルが読み出し時に非選択とされ
た場合の動作の様子を示し、同様に、図17は図5のメ
モリセルが読み出し時に選択された場合の動作の様子を
示し、図18は図5のメモリセルが読み出し時に選択さ
れた場合の動作信号波形を示している。ただし、図16
〜図18の例では、ノード118=VCC、ノード11
9=VSS、すなわちnMOSトランジスタ31=OF
F、nMOSトランジスタ32=ONとされている場合
の動作形態が示されている。
【0051】先ず、読み出し時に図5のメモリセル=非
選択(ワード線WL=非選択)とされる場合には、図1
6に示されるように、ビット線BL,BLXの電位は負
荷(図示せず)を介してVCCにリセットされると共
に、ワード線WL=VSSとされる。この場合、ノード
120は抵抗器39を介してノード118に接続されて
おり、ノード121は抵抗器40を介してノード119
に接続されているので、ノード118=VCC、ノード
119=VSSが維持され、これによってnMOSトラ
ンジスタ35,36はOFF状態を維持する。
【0052】次に、読み出し時に図5に示すメモリセル
=選択(ワード線WL=選択)とされる場合には、図1
7及び図18に示すように、ビット線BL,BLXの電
位は負荷(図示せず)を介してVCCにリセットされる
と共に、ワード線WLはVSSからVCCに立ち上げら
れる。この結果、キャパシタ37,38のカップリング
作用により、ノード120=VCC+α、ノード121
=VSS+αに上昇し、nMOSトランジスタ35は強
いON状態、nMOSトランジスタ36は弱いON状態
とされる。
【0053】従って、この場合には、ビット線BLX側
からnMOSトランジスタ36及び32を介してVSS
電源線側に電流Iが流れるので、この電流Iをセンスア
ンプ(図示せず)で検出することにより、データの読み
出しを行うことができる。また、この場合、ノード11
9の電位は、nMOSトランジスタ36のgmとnMO
Sトランジスタ32のgmとで決定される電圧レベルま
で上昇する。しかし、ノード121の電位は、VSS+
α(例えばVCC/2程度)までしか上昇しないので、
nMOSトランジスタ36のgmは、ノード121=V
CCとした場合(従来形)の1/2程度となり、ノード
119の電位の上昇は、従来の場合よりも小さくなる。
【0054】この場合、ノード119の電位の上昇は小
さいが、このノード119の電位の上昇に応じて、nM
OSトランジスタ31が弱いON状態となり、ノード1
18の電位が下降しようとするが、nMOSトランジス
タ35は強いON状態とされているので、ノード118
にはビット線BL側から十分な電荷が供給され、ノード
118の電位が下降するのを防止することができる。
【0055】このように、図5に示すメモリセルにおい
ては、ノード118=VCC、ノード119=VSSと
されている場合において、読み出し時に選択された場合
においても、ノード119の電位が大きく上昇すること
がなく、また、ノード118の電位が下降することもな
い。同様にして、ノード118=VSS、ノード119
=VCCとされている場合において、読み出し時に選択
された場合においても、ノード118の電位が大きく上
昇することがなく、また、ノード119の電位が下降す
ることもない。
【0056】 図5に示すメモリセルの書き込み時の
動作………図19〜図22参照 図19は図5のメモリセルが書き込み時に選択された場
合の動作の様子を示しており、また、図20は図5のメ
モリセルが書き込み時に選択された場合の動作信号波形
を示している。なお、図19及び図20の例では、ノー
ド118=VCC、ノード119=VSS、すなわちn
MOSトランジスタ31=OFF、nMOSトランジス
タ32=ONとされている状態から、ノード118=V
SS、ノード119=VCC、すなわちnMOSトラン
ジスタ31=ON、nMOSトランジスタ32=OFF
の状態に変化する場合の動作形態が示されている。
【0057】書き込み時に図5のメモリセルが選択され
た場合には、ビット線BL,BLX=VCCにリセット
された後、ワード線WL=VHHとされると共に、ビッ
ト線BL=VSS、ビット線BLX=VCCとされる。
この結果、キャパシタ37,38のカップリング作用に
より、ノード120=VCC+β(β>α)、ノード1
21=VSS+βとされ、nMOSトランジスタ35は
強いON状態、nMOSトランジスタ36は通常のON
状態に近いON状態とされる。
【0058】従って、この場合、ノード118の電荷は
ビット線BL側に引き抜かれ、ノード118の電位はV
CCからVSSに下降し、nMOSトランジスタ32=
OFFとされる。一方、ノード119にはビット線BL
X側から電荷が供給されると共に、nMOSトランジス
タ32=OFFとされることから、ノード119の電位
はVSSからVCCに上昇し、nMOSトランジスタ3
1=ONとされ、書き込みが完了する。
【0059】図21は図5のメモリセルが書き込み時に
非選択とされた場合の動作の様子を示し、また図22は
図5のメモリセルが書き込み時に非選択とされた場合の
動作信号波形を示している。なお、図21及び図22の
例では、ノード118=VCC、ノード119=VS
S、すなわちnMOSトランジスタ31=OFF、nM
OSトランジスタ32=ONとされている場合におい
て、ビット線BL,BLXを共用する他の選択されたメ
モリセルの関係により、ビット線BL=VSS、ビット
線BLX=VCCとされる場合の動作形態が示されてい
る。
【0060】この場合、ワード線WL=VBBとされる
ので、ノード120=VCC−γ(例えばVSS)、ノ
ード121=VSS−γ(例えばVBB)とされ、nM
OSトランジスタ35,36=OFFとされる。この結
果、ノード118=VCCの場合であっても、このノー
ド118の電荷がビット線BL側に引き抜かれることは
ないので、記憶データが破壊されることはない。
【0061】 効果 以上説明したように、本実施例においては、図5のメモ
リセルが読み出し時に選択された場合において、ノード
118=VCC、ノード119=VSSとされている場
合、ノード119の電位の大きな上昇を防ぐと共に、ノ
ード118の電位の下降を防ぐことができ、それによっ
て記憶データの破壊を防止することができる。
【0062】また、逆に、ノード118=VSS、ノー
ド119=VCCとされている場合には、ノード118
の電位の大きな上昇を防ぐと共に、ノード119の電位
の下降を防ぐことができ、同様にして記憶データの破壊
を防止することができる。従って、本実施例によれば、
セルレシオを例えば「3」程度に小さくしても、低い動
作電圧の下において安定した動作を確保することがで
き、これによって低消費電力化と高集積化を共に実現す
ることができる。
【0063】<第2実施例………図23〜図32参照> 構成……図23〜図25参照 図23は本実施例のSRAMに設けられるメモリセルの
構成を示す。図示のメモリセルは、図5に示すメモリセ
ルの構成に加えて、ノード120とビット線BLの間に
キャパシタ122を接続し、ノード121とビット線B
LXの間にキャパシタ123を接続したことを特徴とし
ている。
【0064】図24は図23のメモリセルのレイアウト
を概略的に示した平面図である。このメモリセルにおい
ては、図6に示すレイアウト構成との対比において、接
続用のポリシリコン層124及び125が設けられてい
る。また、ビット線BLは、ポリシリコン層124を介
してN型拡散層46に接続されており、ビット線BLX
は、ポリシリコン層125を介してN型拡散層48に接
続されている。また、126はポリシリコン層124と
N型拡散層46とを接続するコンタクトホール、127
はポリシリコン層125とN型拡散層48とを接続する
コンタクトホールを示す。
【0065】図25は図24におけるA−A線に沿った
概略的な断面構成を示す。図示の構成において、キャパ
シタ37は、ワード線WLを一方の電極、ポリシリコン
層41の一部分52を他方の電極、ワード線WLとポリ
シリコン層41の一部分52との間の絶縁層128を誘
電体層として構成されている。また、キャパシタ122
は、ポリシリコン層124を一方の電極、ポリシリコン
層41の一部分52を他方の電極、ポリシリコン層12
4とポリシリコン層41の一部分52との間の絶縁層1
29を誘電体層として構成されている。
【0066】また、図25には図示しないが(前述の図
8参照)、キャパシタ38は同様にして、ワード線WL
を一方の電極、ポリシリコン層42の一部分53を他方
の電極、ワード線WLとポリシリコン層42の一部分5
3との間の絶縁層64を誘電体層として構成されてい
る。同様にして、キャパシタ123は、ポリシリコン層
125を一方の電極、ポリシリコン層42の一部分53
を他方の電極、ポリシリコン層125とポリシリコン層
42の一部分53との間の絶縁層を誘電体層として構成
されている。
【0067】 図23に示すメモリセルの読み出し時
の動作……図26〜図28参照 図26は図23のメモリセルが読み出し時に非選択とさ
れた場合の動作の様子を示し、同様に図27は図23の
メモリセルが読み出し時に選択された場合の動作の様子
を示し、また、図28は図23のメモリセルが読み出し
時に選択された場合の動作信号波形を示している。な
お、図26〜図28の例では、ノード118=VCC、
ノード119=VSS、すなわちnMOSトランジスタ
31=OFF、nMOSトランジスタ32=ONとされ
ている場合の動作形態が示されている。
【0068】先ず、読み出し時に図23のメモリセル=
非選択(ワード線WL=非選択)とされる場合には、図
26に示すように、ビット線BL,BLXの電位は負荷
(図示せず)を介してVCCにリセットされると共に、
ワード線WL=VSSとされる。この場合、ノード12
0は抵抗器39を介してノード118に接続されてお
り、ノード121は抵抗器40を介してノード119に
接続されているので、ノード118=VCC、ノード1
19=VSSが維持され、これによってnMOSトラン
ジスタ35,36はOFF状態を維持する。
【0069】次に、読み出し時に図23に示すメモリセ
ル=選択(ワード線WL=選択)とされる場合には、図
27及び図28に示すように、ビット線BL,BLXの
電位は負荷(図示せず)を介してVCCにリセットされ
ると共に、ワード線WLはVSSからVCCに立ち上げ
られる。この結果、キャパシタ37,38のカップリン
グ作用により、ノード120=VCC+α、ノード12
1=VSS+αに上昇し、nMOSトランジスタ35は
強いON状態、nMOSトランジスタ36は弱いON状
態とされる。
【0070】従って、この場合には、ビット線BLX側
からnMOSトランジスタ36及び32を介してVSS
電源線側に電流Iが流れるので、この電流Iをセンスア
ンプ(図示せず)で検出することにより、データの読み
出しを行うことができる。また、この場合、ノード11
9の電位は、nMOSトランジスタ36のgmとnMO
Sトランジスタ32のgmとで決定される電圧レベルま
で上昇する。しかし、ノード121の電位は、VSS+
α(例えばVCC/2程度)までしか上昇しないので、
nMOSトランジスタ36のgmは、ノード121=V
CCとした場合(従来形)の1/2程度となり、ノード
119の電位の上昇は、従来の場合よりも小さくなる。
【0071】この場合、ノード119の電位の上昇は小
さいが、このノード119の電位の上昇に応じて、nM
OSトランジスタ31が弱いON状態となり、ノード1
18の電位が下降しようとするが、nMOSトランジス
タ35は強いON状態とされているので、ノード118
にはビット線BL側から十分な電荷が供給され、ノード
118の電位が下降するのを防止することができる。
【0072】このように、図23に示すメモリセルにお
いては、ノード118=VCC、ノード119=VSS
とされている場合において、読み出し時に選択された場
合においても、ノード119の電位が大きく上昇するこ
とがなく、また、ノード118の電位が下降することも
ない。同様にして、ノード118=VSS、ノード11
9=VCCとされている場合において、読み出し時に選
択された場合においても、ノード118の電位が大きく
上昇することがなく、また、ノード119の電位が下降
することもない。
【0073】 図23に示すメモリセルの書き込み時
の動作……図29〜図32参照 図29は図23のメモリセルが書き込み時に選択された
場合の動作の様子を示し、また、図30は図23のメモ
リセルが書き込み時に選択された場合の動作信号波形を
示している。なお、図29及び図30の例では、ノード
118=VCC、ノード119=VSS、すなわちnM
OSトランジスタ31=OFF、nMOSトランジスタ
32=ONとされている状態から、ノード118=VS
S、ノード119=VCC、すなわちnMOSトランジ
スタ31=ON、nMOSトランジスタ32=OFFの
状態に変化する場合の動作形態が示されている。
【0074】書き込み時に図23のメモリセルが選択さ
れた場合には、ビット線BL,BLX=VCCにリセッ
トされた後、ワード線WL=VCCとされると共に、ビ
ット線BL=VSS、ビット線BLX=VCCとされ
る。この結果、ノード120の電位は、キャパシタ37
のカップリング作用によりVCC+αに上昇しようと
し、その一方でキャパシタ122のカップリング作用に
よりVCC−αに下降しようとするので、結局、ノード
120=VCCを維持する。また、ノード121の電位
は、キャパシタ38のカップリング作用により、VSS
+αとされ、nMOSトランジスタ35は強いON状
態、nMOSトランジスタ36は弱いON状態となる。
【0075】従って、この場合、ノード118の電荷は
ビット線BL側に引き抜かれ、ノード118の電位はV
CCからVSSに下降し、nMOSトランジスタ32=
OFFとされる。一方、ノード119にはビット線BL
X側から電荷が供給されると共に、nMOSトランジス
タ32=OFFとされることから、ノード119の電位
はVSSからVCCに上昇し、nMOSトランジスタ3
1=ONとされ、書き込みが完了する。
【0076】図31は図23のメモリセルが書き込み時
に非選択とされた場合の動作の様子を示し、また、図3
2は図23のメモリセルが書き込み時に非選択とされた
場合の動作信号波形を示している。なお、図31及び図
32の例では、ノード118=VCC、ノード119=
VSS、すなわちnMOSトランジスタ31=OFF、
nMOSトランジスタ32=ONとされている場合にお
いて、ビット線BL,BLXを共用する他の選択された
メモリセルの関係により、ビット線BL=VSS、ビッ
ト線BLX=VCCとされる場合の動作形態が示されて
いる。
【0077】この場合、ワード線WL=VSSを維持さ
れるので、ノード120の電位は、ビット線BLの電位
がVCCからVSSとされることに起因するキャパシタ
122のカップリング作用により、VCC−αに下降
し、一方、ノード121はVSSを維持する。従って、
この場合には、nMOSトランジスタ35は弱いON状
態、nMOSトランジスタ36はOFFとされる。この
結果、ノード118=VSSとなってしまい、記憶デー
タの破壊が一旦発生する。しかしビット線BLの電位が
VSSからVCCに戻る場合に、ノード120=VCC
とされるので、ノード118=VCCに復帰し、記憶デ
ータの修復が行われる。
【0078】 効果 以上説明したように、本実施例においては、図23のメ
モリセルが読み出し時に選択された場合において、ノー
ド118=VCC、ノード119=VSSとされている
場合、ノード119の電位の大きな上昇を防ぐと共に、
ノード118の電位の下降を防ぐことができ、それによ
って記憶データの破壊を防ぐことができる。
【0079】また、逆に、ノード118=VSS、ノー
ド119=VCCとされている場合には、ノード118
の電位の大きな上昇を防ぐと共に、ノード119の電位
の下降を防ぐことができ、同様にして記憶データの破壊
を防止することができる。従って、本実施例によれば、
前述した第1実施例の場合と同様に、セルレシオを例え
ば「3」程度に小さくしても、低い動作電圧の下におい
て安定した動作を確保することができ、低消費電力化と
高集積化を共に実現することができる。
【0080】また、特に本実施例においては、書き込み
時に、選択されるメモリセルに接続されているワード線
の電位をVCC、非選択とされるメモリセルに接続され
ているワード線の電位をVSSとするようにしているの
で、第1実施例に設けられているような高電圧VHH及
び負電圧VBBをワード線に供給するための回路を必要
とせず、その分、回路構成を簡単にすることができる。
【0081】なお、参考として、図33には図4におけ
るメモリセルアレイ200及びその周辺の回路構成が示
される。同図において、MCijはフリップフロップを基
本素子として構成されたスタティック型メモリセル(図
5、図23参照)を示し、該メモリセルは、図示のよう
に複数のワード線WLiと複数の相補ビット線対BL
j,BLXjの交差部に接続されている。なお、各相補
ビット線対BLj,BLXjの一端側において、高電位
の電源ラインVCCとの間に介在されたpMOSトラン
ジスタQP1及びQP2は、当該ビット線の負荷として
機能する。
【0082】また、230はW/R制御回路207(図
4参照)からのW/R制御信号に基づいてW/R用電圧
VCC/VHH及びVSS/VBBを発生するW/R用
電圧源、240はW/R制御回路207から供給される
書き込みタイミング信号WTに応答して各ワード線毎に
内部ロウアドレス信号をデコードするANDゲート24
0iを有するロウデコーダ、250iはW/R用電圧源
230からの電源供給を受け、ロウデコーダ240内の
対応するANDゲートからの出力に基づいて対応するワ
ード線WLiを駆動するワード線駆動回路(W/DR
V)を示す。W/R用電圧源230、ロウデコーダ24
0、ワード線駆動回路250i等により、図4に示すワ
ード線駆動回路208が構成される。
【0083】また、260はコラムデコーダ209内の
対応するコラムのANDゲート209jの出力に応答す
るインバータ、261及び262はそれぞれANDゲー
ト209jの出力及びインバータ260の出力に応答す
るnMOSトランジスタ及びpMOSトランジスタ(コ
ラムゲート)、同様に263及び264はそれぞれAN
Dゲート209jの出力及びインバータ260の出力に
応答するnMOSトランジスタ及びpMOSトランジス
タ(コラムゲート)を示す。各コラムゲートが選択され
ると、対応するビット線BLj,BLXjは1対のデー
タ線DB,DBXに接続される。なお、インバータ26
0及び各MOSトランジスタ261〜264により、図
4に示すコラムセレクタ&I/Oゲート210の1コラ
ム分が構成される。
【0084】また、W/A回路212は、入力データD
INに応答するインバータ271と、書き込みタイミング
信号WT及び入力データDINに応答するナンド(NAN
D)ゲート272と、書き込みタイミング信号WT及び
インバータ271の出力に応答するNANDゲート27
3と、W/R制御回路207(図4参照)から供給され
る書き込み信号Wに応答するインバータ274と、書き
込み信号W及びインバータ274の出力に応答してNA
NDゲート272の出力の通過又は遮断を制御するトラ
ンスミッションゲート275と、同様に書き込み信号W
及びインバータ274の出力に応答してNANDゲート
273の出力の通過又は遮断を制御するトランスミッシ
ョンゲート276とを備えて構成されている。各トラン
スミッションゲート275,276の出力側はそれぞれ
データ線DB,DBXに接続されている。また、データ
線DB,DBXはS/A回路213に接続され、該S/
A回路には、書き込み信号Wがインバータ281を介し
て入力されている。
【0085】最後に、本発明の各実施例におけるメモリ
セルに用いられる抵抗器(図5,図23における抵抗器
39,40参照)の抵抗値Rに関して考察した結果を以
下に記す。 <第1実施例> 読み出し時………図17参照 トランスファゲートトランジスタ35,36の各ゲート
容量をCg、ワード線WLとのカップリング容量(キャ
パシタ37,38の各容量)をCwとすると、例えば1
0〔ns〕で読み出しを行う場合、以下の式が成り立
つ。
【0086】(Cg+Cw)・R≧10〔ns〕 ここで、Cg=Cw=0.5〔fF〕とすると、抵抗値
Rは以下のように与えられる。 R≧10〔MΩ〕 書き込み時(選択)………図19参照 フリップフロップ29の容量をCf、トランスファゲー
トトランジスタ35,36に流れる電流をそれぞれI1,
2 、駆動用トランジスタ31,32に流れる電流をそ
れぞれI3,I4 とすると、 Cf・VCC+∫I1 dt−∫I3 dt≦∫I2 dt−∫I4
dt、 但し、∫は時間tに関して0〜τまで積分することを意
味する積分記号である、となる期間τでは、ノード12
0,121の電位はそれぞれキャパシタ37,38のカ
ップリング作用により上がっていなければならない。こ
こで、 I1 =−β・VCC{VCC/2+VHH・Cw/(C
g+Cw)−Vth} I2 =−β/2{VHH・Cw/(Cg+Cw)−Vt
h}23 ≒0、且つ、I4 ≒0 とすると、上述の式は以下のように書き換えられる。
【0087】Cf・VCC−β・VCC{VCC/2+
VHH・Cw/(Cg+Cw)−Vth}τ≦β/2×
{VHH・Cw/(Cg+Cw)−Vth}2 τ ここで、Vth=1〔V〕、VCC=2〔V〕、VHH=
4〔V〕、Cg=Cw=0.5〔fF〕、Cf=2〔f
F〕、β=4〔μA/V2 〕とすると、更に以下のよう
に書き換えられる。
【0088】 4〔fC〕−8{1+2−1}τ≦2{2−1}2 τ ∴ τ≧4〔fC〕/18〔μA〕≒0.22〔ns〕 ここで、(Cg+Cw)・R≧τであればよいから、抵
抗値Rは以下のように与えられる。 R≧222〔kΩ〕 書き込み時(非選択)………図21参照 この場合、ノード118には正の電荷がチャージされて
いるので、以下の式が成り立つ。
【0089】Cf・VCC−∫I1 dt−∫(VCC−V
120)/R dt ≧0 但し、V120 はノード120の電位を示す。ここで、V
th=1〔V〕であるから、ノード118の電位は下がっ
ても1〔V〕までである。従って、Cf×1〔V〕まで
しか放電しない。VBB=−2〔V〕とすると、上述の
式は以下のように書き換えられる。
【0090】4〔fC〕−2〔fC〕−τ/R≧0 ここで、τ≧0.22〔ns〕であるから、抵抗値Rは
以下のように与えられる。 R≧222〔kΩ〕 結局、読み出し時間の制約が一番厳しいので、抵抗値R
は10〔MΩ〕以上に選定するのが好ましい。
【0091】<第2実施例> 読み出し時………図27参照 同様に、トランスファゲートトランジスタ35,36の
各ゲート容量をCg、ワード線WLとのカップリング容
量(キャパシタ37,38の各容量)をCw、ビット線
BL,BLXとのカップリング容量(キャパシタ12
2,123の各容量)をCbとすると、例えば10〔n
s〕で読み出しを行う場合、以下の式が成り立つ。
【0092】(Cg+Cw+Cb)・R≧10〔ns〕 ここで、Cg=Cb=0.5〔fF〕、Cw=2〔f
F〕とすると、抵抗値Rは以下のように与えられる。 R≧3.3〔MΩ〕
【0093】 書き込み時(選択)………図29参照 第1実施例の場合と同様に、以下の式が成り立つ。 Cf・VCC+∫I1 dt−∫I3 dt≦∫I2 dt−∫I4
dt ここで、 I1 =−β・VCC{VCC/2+VCC・Cw/(C
g+Cw+Cb)−VCC・Cb/(Cg+Cw+C
b)−Vth} I2 =−β/2{VCC・Cw/(Cg+Cw+Cb)
−Vth}23 ≒0、且つ、I4 ≒0 とし、更にVth=1〔V〕、VCC=2〔V〕、Cg=
Cb=0.5〔fF〕、Cw=2〔fF〕、Cf=4
〔fF〕、β=4〔μA/V2 〕とすると、上述の式は
以下のように変形される。
【0094】8〔fC〕≦38/9〔μA〕τ ∴ τ≧1.89〔ns〕 ここで、(Cg+Cw+Cb)・R≧τであればよいか
ら、抵抗値Rは以下のように与えられる。 R≧630〔kΩ〕
【0095】 書き込み時(非選択)………図31参
照 第1実施例の場合と同様に、以下の式が成り立つ。 Cf・VCC−∫I1 dt−∫(VCC−V120)/R dt
≧0 ここで、ノード118の電位は下がってもVth=1
〔V〕迄である。よって、上述の式は以下のように変形
される。
【0096】4〔fC〕−2/3〔fC〕×τ/R≧0 ここで、τ≧1.89〔ns〕であるから、抵抗値Rは
以下のように与えられる。 R≧310〔kΩ〕 第2実施例の場合も同様に、読み出し時間の制約が一番
厳しいので、抵抗値Rは3.3〔MΩ〕以上に選定する
のが好ましい。
【0097】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、た
とえセルレシオを小さくしても、低い動作電圧の下にお
いて、安定した動作を確保することができるので、低消
費電力化と高集積化を共に実現することができる。ま
た、特に、本発明の第2の形態によれば、高電圧側の電
源電圧よりも高い電圧、及び低電圧側の電源電圧よりも
低い電圧を必要としないので、その分、回路構成を簡単
にすることができるという利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の形態に係るスタティックRAM
の原理構成(メモリセルの構成)を示す図である。
【図2】図1のメモリセルが読み出し時に選択された場
合の動作の様子を示す回路図である。
【図3】本発明の第2の形態に係るスタティックRAM
の原理構成(メモリセルの構成)を示す図である。
【図4】本発明の各実施例に適用されるスタティックR
AMの全体構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第1実施例のスタティックRAMに設
けられるメモリセルの構成を示す回路図である。
【図6】図5のメモリセルのレイアウトを概略的に示し
た平面図である。
【図7】図5のメモリセルに設けられる2個のキャパシ
タのうち一方の構成を概略的に示した断面図である。
【図8】図5のメモリセルに設けられる2個のキャパシ
タのうち他方の構成を概略的に示した断面図である。
【図9】本発明の第1実施例に設けられるワードデコー
ダ及び書き込み制御回路の構成を示す回路図である。
【図10】図5のメモリセルが読み出し時に非選択とさ
れた場合の図9に示す回路の動作の様子を示す回路図で
ある。
【図11】図5のメモリセルが読み出し時に選択された
場合の図9に示す回路の動作の様子を示す回路図であ
る。
【図12】読み出し時における図9に示す回路の動作を
示す信号波形図である。
【図13】図5のメモリセルが書き込み時に非選択とさ
れた場合の図9に示す回路の動作の様子を示す回路図で
ある。
【図14】図5のメモリセルが書き込み時に選択された
場合の図9に示す回路の動作の様子を示す回路図であ
る。
【図15】書き込み時における図9に示す回路の動作を
示す信号波形図である。
【図16】図5のメモリセルが読み出し時に非選択とさ
れた場合の動作の様子を示す回路図である。
【図17】図5のメモリセルが読み出し時に選択された
場合の動作の様子を示す回路図である。
【図18】図5のメモリセルが読み出し時に選択された
場合の動作を示す信号波形図である。
【図19】図5のメモリセルが書き込み時に選択された
場合の動作の様子を示す回路図である。
【図20】図5のメモリセルが書き込み時に選択された
場合の動作を示す信号波形図である。
【図21】図5のメモリセルが書き込み時に非選択とさ
れた場合の動作の様子を示す回路図である。
【図22】図5のメモリセルが書き込み時に非選択とさ
れた場合の動作を示す信号波形図である。
【図23】本発明の第2実施例のスタティックRAMに
設けられるメモリセルの構成を示す回路図である。
【図24】図23のメモリセルのレイアウトを概略的に
示した平面図である。
【図25】図24におけるA−A線に沿った概略的な断
面図である。
【図26】図23のメモリセルが読み出し時に非選択と
された場合の動作の様子を示す回路図である。
【図27】図23のメモリセルが読み出し時に選択され
た場合の動作の様子を示す回路図である。
【図28】図23のメモリセルが読み出し時に選択され
た場合の動作を示す信号波形図である。
【図29】図23のメモリセルが書き込み時に選択され
た場合の動作の様子を示す回路図である。
【図30】図23のメモリセルが書き込み時に選択され
た場合の動作を示す信号波形図である。
【図31】図23のメモリセルが書き込み時に非選択と
された場合の動作の様子を示す回路図である。
【図32】図23のメモリセルが書き込み時に非選択と
された場合の動作を示す信号波形図である。
【図33】図4におけるメモリセルアレイ及びその周辺
の回路構成を示す図である。
【図34】従来のスタティックRAMに設けられるメモ
リセルの一構成例を示す回路図である。
【図35】図34のメモリセルが読み出し時に選択され
た場合の動作の様子を示す回路図である。
【図36】図34のメモリセルが読み出し時に選択され
た場合の動作を示す信号波形図である。
【符号の説明】
11…フリップフロップ 12…高電位の電源電圧VCCを供給する電源線 13,14…駆動素子をなすnMOSトランジスタ 15,16…負荷素子 17,18…トランスファゲートをなすnMOSトラン
ジスタ 19,20,27,28…キャパシタ 21,22…抵抗手段(抵抗器) BL,BLX…相補ビット線 VCC…高電位の電源電圧 VSS…低電位の電源電圧 WL…ワード線

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1及び第2のノード(23,24)を
    有するフリップフロップ(11)と、 1対の相補ビット線(BL,BLX)のうちの第1ビッ
    ト線(BL)と前記第1のノードとの間に接続された第
    1のトランスファゲートトランジスタ(17)と、 前記1対の相補ビット線のうちの第2ビット線(BL
    X)と前記第2のノードとの間に接続された第2のトラ
    ンスファゲートトランジスタ(18)と、 ワード線(WL)と前記第1のトランスファゲートトラ
    ンジスタのゲートとの間に接続された第1のキャパシタ
    (19)と、 前記ワード線と前記第2のトランスファゲートトランジ
    スタのゲートとの間に接続された第2のキャパシタ(2
    0)と、 を備えてなるメモリセルを具備することを特徴とするス
    タティック型半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のトランスファゲートトランジ
    スタのゲートと前記第1のノードとの間に接続された第
    1の抵抗手段と、前記第2のトランスファゲートトラン
    ジスタのゲートと前記第2のノードとの間に接続された
    第2の抵抗手段とを更に具備することを特徴とする請求
    項1に記載のスタティック型半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 書き込みモードにおいて非選択のワード
    線に対して前記フリップフロップの低電位側の電源電圧
    よりも低い電圧を印加するワード線駆動回路を更に具備
    することを特徴とする請求項2に記載のスタティック型
    半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記ワード線駆動回路は、書き込みモー
    ドにおいて選択ワード線に対して前記フリップフロップ
    の高電位側の電源電圧よりも高い電圧を印加することを
    特徴とする請求項3に記載のスタティック型半導体記憶
    装置。
  5. 【請求項5】 前記第1のキャパシタは、前記ワード線
    と前記第1のトランスファゲートトランジスタのゲート
    との間に第1の絶縁層を設けて構成され、前記第2のキ
    ャパシタは、該ワード線と前記第2のトランスファゲー
    トトランジスタのゲートとの間に第2の絶縁層を設けて
    構成されていることを特徴とする請求項1から4のいず
    れか一項に記載のスタティック型半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 前記第1ビット線と前記第1のトランス
    ファゲートトランジスタのゲートとの間に接続された第
    3のキャパシタと、前記第2ビット線と前記第2のトラ
    ンスファゲートトランジスタのゲートとの間に接続され
    た第4のキャパシタとを更に具備することを特徴とする
    請求項1に記載のスタティック型半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 前記第1及び第2のトランスファゲート
    トランジスタはそれぞれ二重ゲート構造のトランジスタ
    より成ることを特徴とする請求項1に記載のスタティッ
    ク型半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】 フリップフロップ(11)を有するメモ
    リセルを具備し、該メモリセルが、 高電位の電源電圧(VCC)を供給する第1の電源線
    (12)にそれぞれの一端が接続された第1及び第2の
    負荷素子(15,16)と、 ドレインが前記第1の負荷素子の他端に接続され、ソー
    スが低電位の電源電圧(VSS)を供給する第2の電源
    線に接続され、ゲートが前記第2の負荷素子の他端に接
    続された第1のトランジスタ(13)と、 ドレインが前記第2の負荷素子の他端に接続され、ソー
    スが前記第2の電源線に接続され、ゲートが前記第1の
    負荷素子の他端に接続された第2のトランジスタ(1
    4)と、 ドレインが1対の相補ビット線(BL,BLX)のうち
    第1のビット線(BL)に接続され、ソースが前記第1
    の負荷素子の他端に接続された第3のトランジスタ(1
    7)と、 ドレインが前記1対の相補ビット線のうち第2のビット
    線(BLX)に接続され、ソースが前記第2の負荷素子
    の他端に接続された第4のトランジスタ(18)と、 一端がワード線(WL)に接続され、他端が前記第3の
    トランジスタのゲートに接続された第1のキャパシタ
    (19)と、 一端が前記ワード線に接続され、他端が前記第4のトラ
    ンジスタのゲートに接続された第2のキャパシタ(2
    0)と、 一端が前記第3のトランジスタのゲートに接続され、他
    端が前記第1の負荷素子の他端に接続された第1の抵抗
    手段(21)と、 一端が前記第4のトランジスタのゲートに接続され、他
    端が前記第2の負荷素子の他端に接続された第2の抵抗
    手段(22)と、 一端が前記第1のビット線に接続され、他端が前記第3
    のトランジスタのゲートに接続された第3のキャパシタ
    (27)と、 一端が前記第2のビット線に接続され、他端が前記第4
    のトランジスタのゲートに接続された第4のキャパシタ
    (28)と、 を有することを特徴とするスタティック型半導体記憶装
    置。
  9. 【請求項9】 前記メモリセルの選択又は非選択の状態
    に応じて対応するワード線の電圧レベルを制御するワー
    ド線駆動回路を具備し、該ワード線駆動回路は、書き込
    み時に当該メモリセルが選択される場合に、対応するワ
    ード線に対して前記高電位の電源電圧よりも高い電圧を
    印加することを特徴とする請求項8に記載のスタティッ
    ク型半導体記憶装置。
  10. 【請求項10】 前記第1のキャパシタは、前記ワード
    線と前記第3のトランジスタのゲートとの間に第1の絶
    縁層の一部分を設けて構成され、前記第2のキャパシタ
    は、該ワード線と前記第4のトランジスタのゲートとの
    間に第1の絶縁層の他の部分を設けて構成されているこ
    とを特徴とする請求項8又は9に記載のスタティック型
    半導体記憶装置。
  11. 【請求項11】 前記第3のキャパシタは、前記第1の
    ビット線に接続された第1の導電層と前記第3のトラン
    ジスタのゲートとの間に第2の絶縁層の一部分を設けて
    構成され、前記第4のキャパシタは、前記第2のビット
    線に接続された第2の導電層と前記第4のトランジスタ
    のゲートとの間に第2の絶縁層の他の部分を設けて構成
    されていることを特徴とする請求項8又は9に記載のス
    タティック型半導体記憶装置。
  12. 【請求項12】 前記第3及び第4のトランジスタはそ
    れぞれ二重ゲート構造のトランジスタより成ることを特
    徴とする請求項8に記載のスタティック型半導体記憶装
    置。
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