JPH079374U - 陣取りゲーム用玩具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 三人以上で競技可能な陣取りゲーム用玩具を
提供する。 【構成】 三角錐体の各面の夫々の面に書き模様４を刻
設した駒１を、三角形の穴である駒入れ穴３に入れるこ
とにより駒１を盤２に係設させることにより競技を行
う。駒入れ穴３に収納された駒１は、そのある一面が上
方を向いているので、その駒入れ穴３がその競技者によ
り所有されているかが明確となる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、家庭用玩具に係わるものであり、詳しくは同色の駒（自分の駒）で はさんだ他色の駒（相手の駒）を自分の駒の色に変える事により陣地を拡張する 陣取りゲームに使用する玩具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の陣取りゲームとしては、図３に示すような駒と盤とを使用していたもの があった。駒１は、円形で表が白で裏が黒であり、盤２は平面板状のものであっ た。駒を配置する場所は、盤２上に線を引くことにより配置区画３１を設定して いた。競技中は図４に示すように、盤２の上に駒１を置き、その上面の色により その区画がどちらの競技者の所有するものであるかを示していた。 また、図５に示すように、しきり７により分割された各区画内部に４色の電灯 ５を設置し、表面に半透明のスクリーン６を具備したものがあった。この装置で は、各区画の発光させる電灯５の色により、どの区画がどの競技者の所有するも のであるかを表示していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、図３、４に示すような従来の陣取りゲームの駒１には白と黒と の２色しかなかったため、二人で競技する事は可能であったが三人以上での競技 は不可能であった。 また、図５に示すような装置においては電灯５を発光させるための電源が必要 となり、構造が複雑で、一般家庭用玩具としては不向きであった。 そこで、本考案は三人以上での競技が可能であり、なおかつ簡単な構造の陣取 りゲーム用玩具を提供しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案における陣取りゲーム用玩具は、各面に異 なる書き模様４を刻設した三角錐体の駒１と、平面に複数の駒入れ穴３を配列し た盤２とから構成される。駒入れ穴は、駒１の一面と相似形状である。

【０００５】

【作用】

競技者は予め設定しておいた自分の書き模様の刻設された面が上になるように して、駒１を盤２の駒入れ穴３の一つに入れる。駒入れ穴３に係着された駒１は 、その一面のみが上方を向き、駒１の置かれた位置の所有者を書き模様により示 す。他者の駒をはさんだ時は、他の書き模様が上を向いている駒１を一旦駒入れ 穴３から外し、駒１の向きを変えて自分の書き模様が上になるようにして再び同 じ駒入れ穴３に入れることにより、陣地を拡張する。

【０００６】

【実施例】

以下、四人用陣取りゲームの競技ルールを用いて、本考案の一実施例について 詳細に説明する。

【０００７】 図１は、本考案利用の四人用陣取りゲーム用玩具の斜視図である。上方は駒１ であり、下方は駒を置くための盤２である。駒はプラスチックで形成された正四 面体形状であり、その四つの面には書き模様として白、赤、青、緑の四色の色が 塗布されている。大きさは正四面体の正三角形の一辺の長さが約５ｃｍである。 盤はプラスチックで形成された平面に正三角形の駒入れ穴３が複数開けられた物 であり、盤の端には土手状の足２１がある。足により、盤平面は空中に浮かぶこ ととなり、駒入れ穴の下方に空間が出来るように構成されている。駒入れ穴の大 きさは、正三角形の一辺の長さが約４ｃｍである。駒入れ穴は、隣接する三角形 の辺同志が平行となるように配置され、その数は４６個である。駒は、駒入れ穴 と同数の４６個必要である。駒入れ穴の大きさが駒の大きさよりも小さいため、 駒は落下せずに駒入れ穴に留まる。駒入れ穴に保持された駒は、その一面が上方 を向く。上方を向いている色により、その駒入れ穴の所有競技者を表現する。

【０００８】 駒入れ穴３の大きさが大きすぎると、駒１は駒入れ穴３に固定されない、また 、駒入れ穴３と駒１との大きさにあまり差の無い場合は、一旦入れられた駒１を 取り出しにくくなる。一方、駒入れ穴３の大きさが小さい場合は、駒１の安定度 が落ち、競技中の些細な振動により駒の位置が保持されない。

【０００９】 図６は、盤の各駒入れ穴の配置図である。駒の配置位置はＡ〜Ｆとａ〜ｆ、イ 〜ヘの組み合わせで表現する。競技者は最大で四人である。それぞれの競技者は 予め駒のそれぞれの面の色を自分の色に設定する。四人の競技者は予め順番を決 めて、順番に自分の駒を盤の駒入れ穴に入れる。本例では、赤−青−白−緑の順 で駒を置く事とする。

【００１０】 競技開始時の初期状態では、駒は盤の中央付近に各色４つずつ配置される。赤 は（Ｂｄハ）、（Ｃｃロ）、（Ｃｅニ）、（Ｅｅロ）に、青は（Ｂｃハ）、（Ｂ ｅホ）、（Ｃｄロ）、（Ｄｅハ）に、白は（Ｂｂロ）、（Ｂｄニ）、（Ｃｅハ） 、（Ｄｄロ）に、緑は（Ｂｃロ）、（Ｂｄニ）、（Ｃｅハ）、（Ｄｄロ）に配置 されている。本例では、先行である赤が、（Ａｄニ）に駒を置く（図６下方参照 ）。それに伴い、（Ｃｅニ）にはさまれた白と緑の駒と、（Ｂｄハ）にはさまれ た白の駒が赤に変えられる。各駒を赤に変える方法は、すでに置いてある他の色 の駒を一旦取りだし、空中で回転させ、赤の面が上方を向くようにし、再び同じ 穴に入れるものである。続く青駒が（Ｄｄイ）に置かれた場合、（Ｃｄロ）には さまれた白の駒と、（Ｄｅハ）にはさまれた緑と白の駒が青に変わる。同様にし て、各色の駒を順次置いていく。途中、自分の駒が盤から無くなったときは、そ の時点で該当競技者は失格である。

【００１１】 また、開いている駒入れ穴に自分の駒をいれても、他者の駒をはさめなくなっ た場合は、その競技者は一回休みとなり、駒の配置権利が次の競技者へと移る。 順次馴を置いていき、駒入れ穴全てが駒でうめられた時点で競技が終了し、終了 時の駒の上方に向いている色の数の多い者が勝者となる。

【００１２】 本実施例では、プラスチック製の玩具について説明したが、ボール紙を切りは りすることでも作成できる。ボール紙を用いた玩具は容易に作成出来るため、児 童向け雑誌の付録として有効である。

【００１３】 本実施例では一辺が約５ｃｍの駒を用いているが、小さくすることで旅行用の 携帯玩具として使用可能である。この場合、盤を鉄などの金属とし、駒に磁石を 入れることで振動に強いものとなる。

【００１４】

【考案の効果】

本考案は、それぞれの面の書き模様を異なるものとした三角錐体の駒１と、そ の駒を入れてその一面が上方を向くように構成された駒入れ穴３を複数開けた盤 ２とを用いているので、三人以上での陣取りゲーム競技が可能となった。また、 その構成は駒と盤のみであるため、簡単な構造の陣取りゲーム用玩具を提供でき る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の陣取りゲーム玩具の斜視図

【図２】本考案の陣取りゲーム玩具の断面図

【図３】従来の二人用陣取りゲーム玩具の斜視図

【図４】従来の二人用陣取りゲーム玩具の断面図

【図５】従来の多人数用陣取りゲーム装置の斜視図

【図６】盤の各駒入れ穴の配置図

【符号の説明】

１．．．．．．駒 ２．．．．．．盤 ３．．．．．．駒入れ穴 ４．．．．．．刻説した書き模様 ２１．．．．足

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】三角錐体でなる駒（１）と、該駒（１）の
   夫々の面に刻設した書き模様（４）と、また前記駒
   （１）を複数個所に亘り係着することのできる盤（２）
   とでなることを特徴とする陣取りゲーム用玩具