JPH0793504A - 通過金属体の容積量検知装置と通過数量検知方法 - Google Patents

通過金属体の容積量検知装置と通過数量検知方法

Info

Publication number
JPH0793504A
JPH0793504A JP25902893A JP25902893A JPH0793504A JP H0793504 A JPH0793504 A JP H0793504A JP 25902893 A JP25902893 A JP 25902893A JP 25902893 A JP25902893 A JP 25902893A JP H0793504 A JPH0793504 A JP H0793504A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal body
primary coil
passing
coil
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25902893A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Shimizu
実 清水
Naoto Nakayama
直人 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ARUMETSUKUSU KK
Almex Inc
Original Assignee
ARUMETSUKUSU KK
Almex Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ARUMETSUKUSU KK, Almex Inc filed Critical ARUMETSUKUSU KK
Priority to JP25902893A priority Critical patent/JPH0793504A/ja
Publication of JPH0793504A publication Critical patent/JPH0793504A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 一次、二次の各コイルの適所を貫通する移送
路により、金属体をランダムに移送して金属体の容積量
に比例したアナログ出力を得るようにし、当該出力を利
用して、移送路により移送の金属体総数を正しく計数可
能とする。 【構成】 一次コイル2に交流電源1を付与して、これ
による第1、第2二次コイル3a、3bの誘起電圧が平
時は相殺して出力端子T1 、T2 の出力を零とし、移送
路4により金属体Mが一次コイル2から第1二次コイル
3aを通過することによる磁界の乱れにより、出力端子
1 、T2 に金属体Mの容積量に比例したアナログ出力
AWを得る。金属体Mは移送路4の何処を通過しても、
アナログ出力AWは変化しないので、容積量を正しく測
知できる。このアナログ出力AWを利用して、その所定
出力値に対応する搬送通過距離を求めることで、金属体
Mが1個か、2個重なって通過したかを判断して、金属
体Mの総数を測知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアルミニウム缶などの金
属体をランダムな状態にて移送路に次々と供給すること
で、これら通過金属体の容積量を検知することのできる
装置と、当該検知装置から得られたアナログ出力を用い
ることによって、通過金属体の数量を計測するに好適な
通過数量の検知方法に関する。
【0002】
【従来の技術】上記の容積量検知装置としては、図12
によって明示の如く、発振器等の交流電源aが供与され
る一次コイルbと、この一次コイルbと相互誘導可能な
領域内にて、当該一次コイルbから等距離cだけ離間さ
せると共に、一次コイルbの軸心dから離れているだけ
でなく、当該軸心dと平行な軸心d1 、d2 を有する第
1二次コイルe1 と第2二次コイルe2 を併設し、この
第1、第2二次コイルe1 、e2 を同上図(C)に示す
如く逆位相にて直列に接続するようにしている。さら
に、その外側端には出力端子f1 、f2 を設定し、上記
一次コイルbと、第1、第2二次コイルe1 、e2 によ
り形成された二次コイルeとの間にあって、一次コイル
bの直径と平行な移送方向gへ向けて、金属体hを移送
できるようにした移送路iが形成されている。
【0003】上記既知である通過金属体の容積量検知装
置によるときは、図13(A)に示す通り、金属体hが
存在しないときには、磁束によって平等磁界jが生じ、
従って一次コイルbに交流電源aからの電流供与があれ
ば、第1、第2二次コイルe1 、e2 には同等の交流電
圧が誘起され、これらの各誘起交流電圧は打ち消しあう
こととなることから、出力端子f1 、f2 間に生ずる出
力Wは零となる。次に、移送路iの稼動によって、アル
ミニウム缶などの金属体hを矢印の移送方向gへ移送さ
せれば、当該金属体hが、一次コイルbと第1二次コイ
ルe1 との間を通過することによって、図13(B)に
示す如く、第1二次コイルe1 側の磁束が乱れて不平等
磁界j1 となり、もちろん、第2二次コイルe2 側の磁
束に乱れは生じない。
【0004】すなわち、上記の金属体hが磁性体であっ
ても、また非磁性体であっても、磁束の吸収あるいは渦
電流の発生により平等磁界jを形成していた磁束iに乱
れが生じ、この結果一次コイルbと二次コイルeとの間
における結合の強さが変化し、このことによって出力端
子f1 、f2 間には、第1二次コイルe1 による誘起電
圧の変化分だけが、第1、第2二次コイルe1 、e2
おける誘起電圧の相差分である出力Wとして取り出され
ることとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、上記の出力W
を検知することで、金属体hの通過したこと自体や、当
該金属体hの容積量を検出乃至は測知し得ることとなる
のであるが、この際以下の如き問題のあることが指摘さ
れる。すなわち、図14によって明示の如く一次コイル
bと二次コイルeとの間に形成された移送路iにあっ
て、金属体hが移送ラインP1 に沿って、移送方向gへ
移送された場合における第1二次コイルe1 に誘起され
る出力W1 と、金属体hが移送ラインP2 に沿って、移
送方向g方向へ移送された場合の出力W2 とが、可成り
の大差を有しているのである。
【0006】すなわち、出力Wは、金属体hの位置Pが
移送路iの幅方向へ向けて一次コイルbから二次コイル
eへ変位するにつれ、大幅に増大して行く特性を有して
おり、このため、当該従来の装置によるときは、一次コ
イルb寄りの移送ラインに沿って移送された金属体hに
ついては、金属体hの大きさが小さいと、それ自体の検
出すらできないことにもなる。そこで、実際上何れの移
送ラインを金属体が移送されても、その通過を検知でき
るよう金属の大きさを指定し、これに整合させた感度を
具備させるようにしているのである。
【0007】さらに、上記移送路iにより、移送されて
行く金属体hにつき、夫々の容積量を測知したり、この
容積量から、金属体の数量を計数しようとしても移送ラ
インが無作為状態であれば、容積量の測知は不能とな
り、結局金属体の通過位置を、特定移送ラインに統一し
なければならず、これでは実際にランダムな金属体の容
積量測知には不向きなものとなってしまう。
【0008】さらに、金属体の計数を行う際には、金属
体が通過して行くときの向きが種々雑多であったり、ま
た、複数の金属体が、移送路の幅方向に対して重なり合
うこともあり、その重なり合う程度も種々の態様となる
ことから、当然のことながら移送ラインが違うと、その
出力Wも変化してしまうようでは計数不能となる。
【0009】本発明は上記従来技術の欠陥に鑑み、従来
装置に構成部材を付加することなしに、移送路を適所に
形成することで、移送路の幅方向における金属体の位置
が変化しても、二次コイルの出力が可及的に広い範囲で
不変になるようにし、それにより、通過金属体の存否検
知はもちろん、信頼性の高い容積量の測知をも可能にし
ようとするのが、請求項1に係る目的である。
【0010】請求項2と請求項3にあっては、上記請求
項1に係る容積量検知装置の構成の各実施例を明確にし
たものであり、何れも同上請求項1の目的を達成しよう
としている。
【0011】請求項4における通過金属体の通過数量検
知方法にあっては、上記請求項1に係る容積量検知装置
にあって、その二次コイルからのアナログ出力を電気的
に処理した後、処理後の出力波形から設定した複数のレ
ベルにおける金属体の搬送通過時間を計測し、これらの
レベルと搬送通過時間の長短ランクとから、金属体の通
過が1個であるか2個であるか等の数を判別し、ランダ
ムな金属体の移送中にあって、通過した金属体の全数を
正しく計数できるようにしようとするのが、その目的で
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
解決するため、請求項1にあっては、交流電源を供与さ
れる一次コイルと、この一次コイルと相互誘導可能な領
域内にて、当該一次コイルから離間して併装の第1二次
コイルと第2二次コイルとを配設すると共に、第1、第
2二次コイルを逆位相となるよう直列接続して、その外
側端である出力端子の出力を、一次コイルによる第1、
第2二次コイルの各誘導電圧の相殺により平時零とな
し、上記の一次コイルと二次コイルの一方とを貫通し
て、金属体が所定速度で移行する移送路を形成するよう
にしたことを特徴とする通過金属体の容積量検知装置を
提供しようとしている。
【0013】請求項2では請求項1における第1、第2
二次コイルの各軸線が、一次コイルの軸線から各別に離
間し、かつ平行であること請求項3ではこれまた請求項
1にあって、その一次コイルが同一軸線にて併設され、
かつ同位相となるように直列接続された第1一次コイル
と第2一次コイルとにより形成され、第1、第2二次コ
イルが、上記の一次コイルと軸線を一にしていること
を、夫々その内容としている。
【0014】請求項4では、請求項1に記載された通過
金属体の容積量検知装置を用いて、上記移送路に無作為
配置の金属体を供給移送し、このとき前記二次コイルの
出力端子から得られる金属体容積量の時間的変化を示す
アナログ出力につき、順次整流、平滑処理して得た処理
アナログ出力を、所要数のレベルが設定された識別回路
部に導入し、ここで、上記の各レベルにおける金属体の
搬送通過時間を測定し、この測定結果を次段の数量識別
回路部によって、当該各レベルにおける搬送通過時間の
長短ランク別により、通過金属体が単数であるか複数で
あるかを判別することで、通過金属体の全数が計数され
るようにしたことを特徴とする通過金属体の通過数量検
知方法を提供しようとしている。
【0015】
【作用】発振器等の交流電源を一次コイルに付与するこ
とにより、第1、第2二次コイルは交番の平等磁界内に
存することとなり、一次コイルと第1、第2二次コイル
を等距離だけ離間するなどの手段で、当該両二次コイル
には夫々同一強さの誘起電圧が生じ、この際、同上各二
次コイルは逆位相に接続されているから、金属体が移送
路に存しないときには、一次コイルの出力端子には出力
が生じない。
【0016】このような状態にあって、移送路にアルミ
ニウム缶などの金属体を供与すれば、当該金属体は第1
二次コイルの軸線方向へ向けて、一次コイルから当該第
1二次コイルへと通過して行くことになる。この金属体
が第1二次コイルを通過しようとする際には、金属体が
磁性体であっても、非磁性体であっても磁束の吸収ある
いは渦電流の発生により平等磁界の磁束が乱れ、このこ
とによって、一次コイルに対する第1二次コイルと第2
二次コイルとの結合の強さが変化し、第1二次コイルに
生じていた誘起電圧の強さが変化することで、当該第1
二次コイルに生ずる誘起電圧が変化する。
【0017】この結果、二次コイルの出力端子には、金
属体の存在によって生じた第1二次コイルにおける誘起
電圧の変化量だけのアナログ出力として取り出されるこ
ととなる。この際、本発明では上記のように移送路が一
次コイルから第1二次コイルを貫通する方向へ設けられ
ており、しかも第1二次コイル内にあって、その極く近
傍領域を金属体が通過するときは、その通過位置によっ
てアナログ出力に変化が生ずるものの、それよりも内側
である広い領域にわたり、そのどこを金属体が通っても
アナログ出力に変化が生じないので、移送路における広
い範囲を金属体の移送に使うことができ、このため金属
体の移送範囲を狭範囲に限定したり、小さい金属体の検
知が移送ライン如何によって不能となるといったことが
なく、効率的な金属体の検知ができる。
【0018】さらに、上記のように広い範囲にわたり、
そのどこに金属体が移送されたとしても、移送ラインの
違いによって両者間にアナログ出力の相差が生ずるとい
ったことがなくなるから、当該アナログ出力によって、
その金属体の容積量を正しく測知することができる。
【0019】上記のようにして構成された容積量検知装
置によるときは、その出力端子に、移送ラインの違いに
よっても相差の生じない金属体の容積量に対応したアナ
ログ出力が生ずるから、請求項4に係る金属体に係る通
過数量の検出方法によるときは、当該アナログ出力の波
形を整流した後に平滑処理を行い、当該処理後における
アナログ出力を、例えば低レベルすなわち上記容積量が
小さいレベル、そして中レベル、高レベルといった複数
のレベルを設定しておくことで、識別回路部にあって、
前記処理アナログ出力について、夫々のレベルにおける
金属体の搬送通過時間を測定する。
【0020】上記の如き測定結果を用いることで数量識
別回路部により、前例によれば容積量の小さな低レベル
にあっては、その搬送通過時間の長短に拘らず、金属体
数は1個と計数し、容積量の大きな高レベルにあって
は、その搬送通過時間の長短に拘らず、金属体二個が重
装状態で通過したと判定し、さらに、容積量が中程度の
中レベルにあっては、その搬送通過時間が長いか中程度
であれば金属体は二個と数え、短時間の場合にのみ1個
として計数するといったことができ、これにより、ラン
ダムに移送されてくる金属体の通過総数を測知すること
ができる。
【0021】
【実施例】本発明に係る通過金属体の容積量検知装置に
つき、先ず図1の一実施例によってこれを詳記すれば、
その基本的構成は前記の図12によって開示した従来例
と同じであり、その移送路の設定位置が全く相違してい
ることになる。すなわち、発振器などによる交流電源1
をもった一次コイル2と、この一次コイル2と相互誘導
可能な領域内にて、一次コイル2の軸線Xと平行する軸
線x1、x2 をもった第1二次コイル3aと第2二次コ
イル3bとを、上記の一次コイル2から図示例では等距
離だけ離間して併設してある。さらに、これら第1、第
2二次コイル3a、3bを同図(C)の如く逆位相とな
るよう直列接続してなる二次コイル3の外側端に、出力
端子T1 、T2 を設定しているのは、同上従来例と全く
同じである。
【0022】本発明では、上記の如き電気的な部材と結
線に係る構成下にあって、上記の一次コイル2と二次コ
イル3の一方である第1二次コイル3aとを貫通して、
金属体Mを所定速度で移送することのできる移送路4が
形成されている。ここで、図示例ではベルトコンベア等
によって金属体Mを横向きである移送方向Dへ搬送させ
るようにしているが、もちろん、金属体Mを自然落下さ
せることで、ベルトコンベア等を使用することなく、単
なる空所を移送路4となし、移送方向Dを鉛直状態にて
下向きとすることもできる。何れにしても、当該移送路
4による金属体Mの移送方向Dは、前記一次コイル2と
二次コイル3の軸線X、x1 、x2 と平行している。
【0023】そこで、今一次コイル2に交流電源1から
電流を供与すると、移送路4に金属体Mがないときに
は、図1(D)に示す如き交番の平等磁界F1 に、第
1、第2二次コイル3a、3bが存することとなり、両
者3a、3bには、一次コイル2に印加された交流電圧
によって、夫々同じ大きさの誘起電圧が生じ、この際第
1、第2二次コイル3a、3bは逆位相となっているの
で、出力端子T1 、T2 には出力が生じない。
【0024】次に、金属体Mが移送路4を移送されてい
るときには、図1(E)のように、金属体Mが第1二次
コイル3aを通過しようとする際、前記従来例の場合と
同じように、金属体Mが磁性体であれば磁束の吸収があ
り、また非磁性体であっても金属体Mに生ずる渦電流に
より何れにしても磁束の乱れが生じて不平等磁界F2
なり、このことで一次コイル2に対する第1、第2二次
コイル3a、3bの結合度合いが変化する。この結果第
1二次コイル3aの誘起電圧と、第2二次コイル3bの
誘起電圧とに相差が生じ、この相差すなわち第1二次コ
イル3aにおける誘起電圧の変化分のみが、出力端子T
1 、T2 間に、金属体Mの搬送通過時間に対するアナロ
グ出力AWとして取り出されることとなる。
【0025】本発明では、この際前記の如く図1(F)
によって明示されているように、金属体Mの移送方向D
が、一次コイル2と第1二次コイル3aに対して直交す
るように、移送路4が構成されている。そこで、この場
合金属体Mが移送路4の幅方向における位置Pの変化に
よって、アナログ出力AWがどう変化するかを考察する
と、同上図の如く移送路4における幅方向中央箇所にお
ける大部分の広い領域Eにあってアナログ出力値AW1
は不変であり、その幅方向左右の極狭い領域E1 、E2
にあって、幅方向端へ向けてアナログ出力AWがAW2
の値まで上昇変化することになるのである。従って、金
属体Mは余程の両側端寄りでない限り、何処を通過させ
ても、その位置変動に基づく、アナログ出力AWの変化
はないこととなる。
【0026】このため、本発明に係る容積量検知装置に
よるときは、広い領域Eを使用するようにすれば、小さ
な金属体Mであっても検知できるだけでなく、移送路4
にアトランダムな多数の金属体Mを搬送通過させること
で、夫々の金属Mに基づくアナログ出力AWによって、
当該金属体Mが、どのような容積量をもったものである
かを正しく検知できることとなる。
【0027】すなわち、図4に例示する通りアルミニウ
ム缶などの金属体Mが、その長さ方向へ移送されて来た
とすれば、二次コイル3の出力端子T1 、T2 により取
り出されるアナログ出力AWは同図(B)のようにな
り、ここでPL1 が金属体M1個分の容積量に比例した
出力レベルを示し、PT1 が金属体Mの長さに比例した
搬送通過時間を示していることになる。
【0028】同様にして、図5の場合は金属体Mがその
直径方向へ移送されて来た場合を示し、PL2 が金属体
M1個分の出力レベルを示し、PT2 が金属体Mの太さ
に比例した搬送通過時間として把握できる。
【0029】上記のものは、1個の金属体Mが単独に第
1二次コイル3aを通過して行った場合であるが、図6
に示したものは、二個の金属体Mが長手方向に通過して
行き、しかも両金属体Mが完全に移送路4の幅方向に対
して重なり合ったまま移送された場合を示しており、こ
れにより得られたアナログ出力AWから、前同様にし
て、金属体M2個分の出力レベルPL3 を知ることがで
き、かつ、金属体Mの長さに比例した搬送通過時間PT
3 が測知できる。
【0030】図7は2個の金属体Mが、その径方向に通
過して行き、しかも、両金属体Mが併置状態の場合であ
り、このときにもPL4 、PT4 が、夫々金属体M2個
分の容積量に比例した出力レベル、金属体Mの直径に比
例した搬送通過時間として、夫々当該アナログ出力AW
から測知できる。
【0031】図8に例示のものは、金属体M2個が夫々
全く別個の向きにて移送路4上に載置され、しかも互い
に、その一部が移送路4の幅方向に一部重なり合って搬
送されている場合を示しており、そのアナログ出力AW
の波形も、当該重なり合った領域WEに対応して金属体
Mの容積量に比例した出力レベルPL5 が示されてお
り、PT5 が当該領域WEに比例した搬送通過時間を表
わしている。
【0032】次に図2によって例示した第2実施例にあ
っては、前記の交流電源1を供与される一次コイル2
が、同軸線にて併装され、かつ同位相にて直列接続され
た第 1一次コイル2aと第2一次コイル2bとによって
形成されていると共に、当該一次コイル2と相互誘導可
能な領域内にて、一次コイル2の軸線Xと同一軸線であ
り、かつ第 1、第2一次コイル2a、2bの間にあっ
て、当該各一次コイル2a、2bから図示例では等距離
だけ離して、夫々第1二次コイル3aと第2二次コイル
3bを併設するよう構成され、この点が、第 1の実施例
と相違している。そして、これら第1、第2二次コイル
3a、3bが逆位相で直列に接続され、その外側端に出
力端子T1 、T2 が設けられ、移送路4が一次コイル2
と第1二次コイル3aとを貫通していることは同じであ
るが、金属体Mは第1二次コイル3aだけでなく、これ
を通過後に、第2二次コイル3bをも貫通している。
【0033】上記の実施例にあっても、前記の実施例と
全くその作用が同じであり、図3の(A)(B)に金属
体Mが存しない場合と、通過している場合の磁界につ
き、図1の(D)(E)に対応させて明示しているが、
両者についての実質的な差異はなく、本実施例にあって
も、第1二次コイル3a内に金属体Mを通過させること
で、その通過位置が異なっていても、同じ出力が得ら
れ、金属の大きさ、すなわち容積量としてとらえること
のできる出力レベルが得られ、このため金属体Mの移送
路4上における向きが不定であったり、移送路4の幅方
向に複数の金属体Mが重なり合った状態で移送されて行
っても、当該通過状態に合致したアナログ出力AWが得
られることになる。
【0034】ただし、図9の(A)(B)に示した通
り、第1の実施例である(B)にあっては、金属体Mが
第2二次コイル3bを通過するようなことは生じないこ
とになるのに対し、第2の実施例では、(A)の如く第
1二次コイル3aを金属体Mが通過しているとき、丁度
第2二次コイル3bにも金属体Mが通過しているといっ
たことが発生した場合には、出力端子T1 、T2 にアナ
ログ出力AWが生じないこととなるので、このような心
配のない点で第1の実施例の方が、後述する金属体の通
過数量を検知するために用いて、より好適である。
【0035】次に、本願の請求項4に係る通過金属体の
通過数量を検知する方法につき詳記すると、このために
は、上記の容積量検知装置を用いることになるのであっ
て、前記の出力端子T1 、T2 から取り出されるアナロ
グ出力AWにつき、図10と図11によって以下詳記す
る。図10に示されているのは、移送路4によって移送
される金属体Mの通過数量を計測するための装置例であ
って、上記アナログ出力AWの入力端子5には、順次整
流回路部6、平滑回路部7そして識別回路部8が接続さ
れており、その出力は数量識別回路部9に導入され、上
記の識別回路部8にはレベル設定器10が接続されてい
る。
【0036】そこで、上記アナログ出力AWは、図示の
如く整流回路部6によって整流波RWとなり、次段の平
滑回路部7において、さらに平滑波SWとなるよう処理
され、これが識別回路部8に入力されるが、これにはレ
ベル設定器10により、例えば、金属体Mの容積量が小
さいことを示す低レベルL1 と当該容積量が中程度であ
る中レベルL2 と、同上容積量が大である高レベルL3
といった複数種のレベルが設定される。
【0037】そこで、上記の識別回路部8によって、上
記の各レベルL1 、L2 、L3 におけるアナログ出力A
Wの処理後である平滑波SWにつき、夫々の搬送通過時
間t1 、t2 、t3 を測知するのであり、次に、最終段
の数量識別回路部9によって、以下の如く金属体Mの計
数を行うのである。
【0038】すなわち、上記の例に基づき説示すれば、
当該処理後のアナログ出力AWにつき低レベルL1 にお
ける搬送通過時間t1 を測定した結果が、長いランクに
属しても、また中のランクでも、さらに短のランクに属
するものであっても、低レベルL1 では金属体M1個分
を示しているので、何れの場合にも1個と計数すればよ
く、同様にして高レベルL3 における搬送通過時間t3
についても、そのランク付けが長、中、短の何れにせ
よ、金属体Mは2個として数えるのである。
【0039】しかし、前記の中レベルL2 における搬送
通過時間t2 に関しては、それが長、中のランクに属し
ているとき何れも金属体Mは2個として計数し、これに
対し上記のt2 が短のランクであったときは、1個とし
て計数するのであり、このようにすることで、移送路4
に、どのようなランダムな状態で金属体が通過して来て
も、これを正確に計数することが可能となる。
【0040】
【発明の効果】本願は上記のように構成されているか
ら、請求項1によるときは、移送路の設定位置によっ
て、その何処に金属体が載置されても所定の広い領域内
ならば、同じ出力が得られるので、ランダムな金属体の
移送に際し、能率的にその存否を判別したり、容積量の
アナグロ出力を得ることで金属体の大きさを測知するこ
とができる。
【0041】請求項4によるときは、請求項1によって
得られるアナログ出力を用いることにより、設定した
低、中、高レベル等における搬送通過時間の測知に基づ
き、当該各レベルと搬送通過時間の長、中、短ランクの
組合せ如何により、金属体が1個か、2個以上が重なり
合って通過したかを判別でき、信頼性の高い通過金属体
の計数を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る通過金属体の容積量検知装置の一
実施例を示し、(A)はその側面説明図、(B)は
(A)の左側正面図、(C)は結線図、(D)は金属体
不存在状態における側面磁界説明図、(E)は金属体の
存在状態下における側面磁界説明図、(F)は金属体の
移送路における幅方向位置の変化に対するアナログ出力
の変化を示した側面説明図である。
【図2】図1とは別異の実施例を示し、(A)はその側
面説明図で、(B)は左側正面図である。
【図3】図2の実施例に係る磁界を説示したもので、
(A)は金属体不存在状態における側面磁界説明図、
(B)は金属体の存在状態下における側面磁界説明図で
ある。
【図4】(A)は一金属体の移送状態を示す平面説明図
で、(B)はこれに対応する容積量検知装置により得ら
れたアナログ出力波形図である。
【図5】(A)は図4と異なる一金属体の移送状態を示
した平面説明図で、(B)はこれに対応する同上アナロ
グ出力波形図である。
【図6】(A)は二金属体の移送状態を示した平面説明
図で、(B)はこれに対応する容積量検知装置により得
られたアナログ出力波形図である。
【図7】(A)は図7と異なる二金属体の移送状態を示
した平面説明図で、(B)はこれに対応する同上アナロ
グ出力波形図である。
【図8】(A)は図6、図7と異なる二金属体の移送状
態を示した平面説明図で、(B)はこれに対応する同上
アナログ出力波形図である。
【図9】(A)は図3の実施例にあって二つの金属体が
特定箇所に夫々存在している状態を示した側面説明図
で、(B)は図1の実施例にあって、一金属体が第2二
次コイル内を通過している状態の側面説明図である。
【図10】本発明に係る通過金属体の通過数量検知方法
の実施に用い得る装置の一例を示した結線状態と波形と
による構成説明図である。
【図11】図10の装置による複数の各設定レベルに対
して、夫々測知し得た金属体の搬送通過時間に係る長短
のランク分けと、通過した金属体の個数との関係を示し
た一覧表である。
【図12】(A)は従来の金属体存否検知装置を示した
側面説明図、(B)は(A)の左側正面図で、(C)は
同上装置の結線図である。
【図13】(A)は図12の従来例を示す金属体不存在
状態における側面磁界説明図で、(B)は金属体存在状
態における側面磁界説明図である。
【図14】従来の通過金属体容積量検知装置に係る金属
体の移送路にあって、その幅方向位置の変化に対する出
力の変化を示した側面説明図である。
【符号の説明】
1 交流電源 2 一次コイル 2a 第1一次コイル 2b 第2一次コイル 3 二次コイル 3a 第1二次コイル 3b 第2二次コイル 4 移送路 8 識別回路部 9 数量識別回路部 AW アナログ出力 L1 低レベル L2 中レベル L3 高レベル M 金属体 t1 搬送通過時間 t2 搬送通過時間 t3 搬送通過時間 T1 出力端子 T2 出力端子 x1 第1二次コイルの軸線 x2 第2二次コイルの軸線 X 一次コイルの軸線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源を供与される一次コイルと、こ
    の一次コイルと相互誘導可能な領域内にて、当該一次コ
    イルから離間して併装の第1二次コイルと第2二次コイ
    ルとを配設すると共に、第1、第2二次コイルを逆位相
    となるよう直列接続して、その外側端である出力端子の
    出力を、一次コイルによる第1、第2二次コイルの各誘
    導電圧の相殺により平時零となし、上記の一次コイルと
    二次コイルの一方とを貫通して、金属体が所定速度で移
    行する移送路を形成するようにしたことを特徴とする通
    過金属体の容積量検知装置。
  2. 【請求項2】第1、第2二次コイルの各軸線が、一次コ
    イルの軸線から各別に離間し、かつ平行である請求項1
    記載の通過金属体の容積量検知装置。
  3. 【請求項3】一次コイルが、同一軸線に併設され、かつ
    同位相となるように直列接続された第1一次コイルと第
    2一次コイルとにより形成され、第1、第2二次コイル
    が、上記一次コイルと軸線を一にしている請求項1記載
    の通過金属体の容積量検知装置。
  4. 【請求項4】 交流電源を供与される一次コイルと、こ
    の一次コイルと相互誘導可能な領域内にて、当該一次コ
    イルから離間して併装の第1二次コイルと第2二次コイ
    ルとを配設すると共に、第1、第2二次コイルを逆位相
    となるよう直列接続して、その外側端である出力端子の
    出力を、一次コイルによる第1、第2二次コイルの各誘
    導電圧の相殺により平時零となし、上記の一次コイルと
    二次コイルの一方とを貫通して、金属体を所定速度で移
    送する移送路が形成されている通過金属体の容積量検知
    装置を用いて、上記移送路に無作為配置の金属体を供給
    移送し、このとき前記二次コイルの出力端子から得られ
    る金属体容積量の時間的変化を示すアナログ出力につ
    き、順次整流、平滑処理して得た処理アナログ出力を、
    所要数のレベルが設定された識別回路部に導入し、ここ
    で、上記の各レベルにおける金属体の搬送通過時間を測
    定し、この測定結果を次段の数量識別回路部によって、
    当該各レベルにおける搬送通過時間の長短ランク別によ
    り、通過金属体が単数であるか複数であるかを判別する
    ことで、通過金属体の全数が計数されるようにしたこと
    を特徴とする通過金属体の通過数量検知方法。
JP25902893A 1993-09-22 1993-09-22 通過金属体の容積量検知装置と通過数量検知方法 Pending JPH0793504A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25902893A JPH0793504A (ja) 1993-09-22 1993-09-22 通過金属体の容積量検知装置と通過数量検知方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25902893A JPH0793504A (ja) 1993-09-22 1993-09-22 通過金属体の容積量検知装置と通過数量検知方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0793504A true JPH0793504A (ja) 1995-04-07

Family

ID=17328341

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25902893A Pending JPH0793504A (ja) 1993-09-22 1993-09-22 通過金属体の容積量検知装置と通過数量検知方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0793504A (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05150052A (ja) * 1991-11-26 1993-06-18 Anritsu Corp 金属検出機

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05150052A (ja) * 1991-11-26 1993-06-18 Anritsu Corp 金属検出機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5489015A (en) Coin discrimination apparatus
US20050206373A1 (en) Metallic contaminant detecting method and apparatus therefor
JP4633830B2 (ja) 金属検出装置
JP6590526B2 (ja) 金属検出機
GB2262346A (en) Detecting defects in steel material
JP6121689B2 (ja) 金属検出装置
JPH06215802A (ja) 電池又は蓄電池のタイプ決定装置及び方法
JPH0793504A (ja) 通過金属体の容積量検知装置と通過数量検知方法
JP6372458B2 (ja) 送電装置、受電装置、及び非接触電力伝送システム
JP3658523B2 (ja) 金属検出機
EP0580241B1 (en) Apparatus and method for determining the type of a battery or accumulator
JPH10232222A (ja) 異品検出装置
JP2912063B2 (ja) 検出コイル
JP3140105B2 (ja) 電磁誘導型検査装置
JP7227595B2 (ja) 電子部品用トレーの検査装置
JPH05142204A (ja) 電磁誘導型検査装置
EP1065529B1 (en) Method and apparatus for detecting foreign matter
JP3608701B2 (ja) 金属検出装置
JP3326550B2 (ja) 金属検出機用検出ヘッド
JP2014190887A (ja) 異物検出装置および異物検出方法
JP4211974B2 (ja) コインセンサ
JP6924793B2 (ja) 金属検出機
JPH04369494A (ja) 食肉中の金属物検出方法及びその装置
JP2006058113A (ja) 金属検出装置
JP2642170B2 (ja) 硬貨識別用磁気センサ