JPH0793129B2 - 扁平形密閉電池 - Google Patents

扁平形密閉電池

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JPH0793129B2
JPH0793129B2 JP63214576A JP21457688A JPH0793129B2 JP H0793129 B2 JPH0793129 B2 JP H0793129B2 JP 63214576 A JP63214576 A JP 63214576A JP 21457688 A JP21457688 A JP 21457688A JP H0793129 B2 JPH0793129 B2 JP H0793129B2
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electrolyte
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博和 吉川
茂 池成
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は扁平形密閉電池に関する。
〔従来の技術〕
近年、電子機器の発達に伴い、自己放電が小さく長寿命
のリチウム電池が多く使用されるようになってきた。そ
こで、C MOS RAMのメモリバックアップ用電源として筒
形でメタルーガラス−メタルのいわゆるハーメチックシ
ールを電池蓋に採用したリチウム−オキシハライド電池
(例えば、リチウム−塩化チオニル電池)が開発され、
これらは密閉性が高く10年間以上の長期間にわたって使
用できることから、急速に需要が伸びている。
しかし、市場においては、上記筒形のバックアップ用電
池のみならず、ICの消費電流の低減から、あるいは機器
の小形、軽量化に伴う要請から、より小形、薄形のメモ
リバックアップ用電池が求められている。
一方、従来からも、リチウム−二酸化マンガン電池、リ
チウム−フッ化黒鉛電池などの扁平形のリチウム電池が
商品化されているが、これらの電池の封止は、正極缶の
開口端部と負極缶の外周部との間に合成樹脂製のガスケ
ットを介在させて正極缶の開口端部の内方への締め付け
により封止する、いわゆるクリンプシール方式によるも
のであるため(例えば、特開昭56−167274号公報)、密
閉性を保ち得る期間に限界があって、使用できる期間は
長くても5〜7年であり、10年以上の使用には到底耐え
られない。したがって、ユーザーからはハーメチックシ
ールを採用した密閉性の高い扁平形密閉電池が求められ
ているが、電解液注入後の封止技術の困難さから、その
ような要望に応えることができていないのが現状であ
る。
すなわち、筒形電池の場合、形状が大きく、電池総高は
少なくとも25mm以上であり、電解液注入後の封止を電解
液注入口として使用されたパイプの上端部で行うため
(例えば、特開昭62−160660号公報)、電池容器内の電
解液面から封止部分までは少なくとも5mm以上とり得る
ので、封止のための溶接時の熱が電解液に及ぼす影響が
少ないが、電池総高が高々10mm程度の扁平形電池では、
電解液面から溶接部分までの距離は1〜2mm程度しかと
れないため、封止溶接時の熱によって電解液が気化し、
電池内部からガスが噴出して、それが溶接部分まで飛来
してくるため、溶接部分にピンホールが発生し、完全な
密閉構造を達成することができない。
また、扁平形電池では、電解液注入口を電池蓋の端子部
分に設けると、その溶接部分がガラス層に近すぎて、溶
接時の熱によってガラス層を破損することになるので、
例えば、第6図に示すように、電池容器(5)の底部
(5a)の中央部に穴をあけて、電解液注入口(12)と
し、電解液注入後(少なくとも電解液注入時からは、電
池を第6図に示す状態とは上下を反転させた状態にす
る)にその電解液注入口(12)を封止板(14)で覆っ
て、該封止板(14)の外周部を電池容器(5)の底部
(5a)に溶接して封止することが試みられているが、前
述したように、その溶接部分と電解液の液面との距離が
短かいため、溶接時の熱によって電解液が気化し、それ
が溶接部分に出てきて、溶接を妨げたり、溶接部分にピ
ンホールを発生させて密閉性を損なう原因になる。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、上記したようなハーメチックシールを採用し
た扁平形密閉電池を作製する際の封止技術の困難さを解
消して良好な溶接を達成し、長期使用に耐え得る密閉性
の高い扁平形密閉電池を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、上記目的を達成するためになされたものであ
り、その実施例に対応する第1〜5図、特に第1〜3図
を用いて説明すると、電池容器(5)の底部(5a)の中
央部に電池内部側に先端部(12a)を有する円筒状また
はテーパ筒状の電解液注入口(12)を設け、電解液注入
後に上記電解液注入口(12)に、軸部(13a)と該軸部
(13a)より直径の大きい頭部(13b)とからなるリベッ
ト状の封止体(13)の軸部(13a)を圧入し、上記封止
体(13)の頭部(13b)の外周部を電池容器(5)の底
部(5a)に溶接することにより封止したものである。
〔作用〕
電解液注入口(12)に封止体(13)の軸部(13a)を圧
入しているので、封止体(13)の軸部(13a)にはその
周囲から円筒状またはテーパ筒状の電解液注入口(12)
の反撥応力(上記のような封止体(13)の軸部(13a)
の圧入により円筒状またはテーパ筒状の電解液注入口
(12)は押し拡げられるので、電解液注入口(12)に元
の状態に復帰しようとする反撥応力が生じる)がかか
り、両者の密接度が高まって、電解液注入口(12)は、
少なくとも封止体(13)の頭部(13b)の電池容器
(5)の頭部(13b)への溶接が完了するまでの間、封
止体(13)の軸部(13a)により封止される。
その結果、封止体(13)の頭部(13b)の外周部の電池
容器(5)の底部(5a)への溶接時に電解液の気化物が
溶接場所へ出てこず、ピンホールのない確実な溶接がで
きて、電解液注入口(12)は完全に封止され、密閉性の
高い電池が得られる。
〔実施例〕
つぎに本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただ
し、実施例ではリチウム−塩化チオニル系の扁平形密閉
電池について説明するが、本発明はその場合のみに限ら
れるものではない。
第1図は本発明の扁平形密閉電池の第1実施例を示す断
面図であり、第2図(a)は上記第1図に示す電池の要
部のみを拡大して示す断面図であり、第2図(b)は第
2図(a)の分解図である。ただし、断面図において
は、断面より背面側に位置する部分の外形線で、図示す
ると図面を繁雑化させるおそれがあるものについては図
示を省略している。
まず、電池の構成について概略的に説明すると、(1)
はリチウムからなる負極、(2)は炭素多孔質成形体か
らなる正極、(3)はガラス繊維不織布からなるセパレ
ータであり、上記負極(1)と正極(2)とを隔離して
いる。(4)は電解液で、(5)はステンレス鋼製の電
池容器、(6)は電池蓋であり、この電池蓋(6)は環
状でステンレス鋼製のボディ(7)とガラスからなる環
状の絶縁層(8)とステンレス鋼製の正極側の端子
(9)とからなり、上記ボデイ(7)の外周部は電池容
器(5)の開口端部に溶接されている。(10)は正極側
の集電体であり、ステンレス鋼製網からなり、正極側の
端子(9)の下部にスポット溶接されている。(11)は
ガラス繊維不織布からなる絶縁体で、正極(2)および
正極集電体(10)と電池蓋(6)のボディ(7)との間
を絶縁している。(12)は電解液注入口であり、この電
解液注入口(12)は電池容器(5)の底部(5a)の中央
部に設けられているが、本実施例のものは先端部(12
a)(第2図参照)を電池内部側に有する円筒状をして
いる。(13)はステンレス鋼製の封止体で、この封止体
(13)は軸部(13a)と該軸部(13a)より直径の大きい
頭部(13b)とからなるリベット状をしており、上記軸
部(13a)は、電解液を前記電解液注入口(12)から電
池内に注入したのちに、電解液注入口(12)に圧入さ
れ、その頭部(13b)の外周部は電池容器(5)の底部
(5a)に溶接されている。そして、この電池は、直径33
mm、電池総高6.5mmの円板状をした扁平形電池である。
つぎに、主要な構成部材について詳しく説明すると、負
極(1)はリング状に打抜いたリチウムシートを電池容
器(5)の底部内面に圧着したものであって、負極活物
質のリチウムのみで構成され、正極(2)はアセチレン
ブラックを主成分とし、これに黒鉛とポリテトラフルオ
ロエチレンを添加した炭素質を主材とする材料の多孔質
成形体、いわゆる炭素多孔質成形体からなるものであ
る。電解液(4)は塩化チオニルに四塩化アルミニウム
リチウムを1mol/溶解した塩化チオニル溶液からな
り、塩化チオニルは上記のように電解液溶媒であるとと
もに正極活物質でもある。このように塩化チオニルが正
極活性質として用いられていることからも明らかなよう
に、上記正極(2)はそれ自身が反応するのではなく、
正極活物質の塩化チオニルと負極(1)からイオン化し
て溶出してきたリチウムイオンとの反応場所を提供する
ものである。
電池容器(5)は厚さ0.5mmのステンレス鋼板で外径33m
m、高さ6mmの容器状に形成され、その底部(5a)の中央
部には内径2.1mmで電池内部側に先端部(12a)を有する
高さ約1.5mmの円筒状の電解液注入口(12)が設けられ
ている。なお、円筒状の電解液注入口(12)とは、電解
液の注入に際し、電解液の通過し得る空隙が円筒によっ
て形成されたものであることを意味している。
電池蓋(6)は前記のようにステンレス鋼製のボディ
(7)とガラスからなる環状の絶縁層(8)とステンレ
ス鋼製の正極側の端子(9)とからなり、上記ガラスか
らなる絶縁層(8)はその外周面でステンレス鋼製のボ
ディ(7)の内周面に溶着し、その内周面でステンレス
鋼製の正極側の端子(9)の外周面に溶着していて、い
わゆるメタル−ガラス−メタルのハーメチックシールを
持ち、また、前記のように電池蓋(6)のボディ(7)
は電池容器(5)の開口端部に溶接されていて、この電
池はいわゆる完全密閉構造となり得るように構成されて
いる。
封止体(13)の軸部(13a)は本実施例では先端部(13a
1)が球面状をしていて、その最も直径の大きい部分の
直径は2.3mmであり、前記電解液注入口(12)の内径よ
り若干大きく、前記のように電解液注入後の電解液注入
口(12)に圧入されている。そのため、この封止体(1
3)の軸部(13a)にはその周囲から電解液注入口(12)
の反撥応力がかかり、両者の密接度が高くなっていて、
電解液注入口(12)は、少なくとも封止体(13)の頭部
(13b)の封止溶接が終了するまでの間、上記封止体(1
3)の軸部(13a)によって封止される。いわば、電解液
注入口(12)は封止体(13)の軸部(13a)の圧入によ
って仮封止され、封止体(13)の頭部(13b)の電池容
器(5)の底部(5a)への溶接によって完全に封止され
る。
封止体(13)の頭部(13b)は、直径5mmで軸部(13a)
の最大径の部分よりも直径が大きく、その肉厚は0.3mm
であって、電解液注入口(12)の基端部(12b)側の開
口部を覆い、その外周部が電池容器(5)の底部(5a)
に溶接されている。なお、図示の封止体(13)の軸部
(13a)は先端部(13a1)が球面状をしていて、その直
径が漸次大きくなり、最大径になったところから漸次径
が小さくなった、一見、楕円球状ないしはラグビーボー
ル状をしているが、最大径に達したのちは同径の円柱状
であってもよいし、また、他の形状であってもよい。
この電池は例えば次に示すようにして作製される。
まず、電池容器(5)の底部(5a)の中央部に電解液注
入口(12)を設けておき、電池蓋(6)の正極側の端子
(9)の下部に正極側の集電体(10)をスポット溶接
し、ボディ(7)と正極側の集電体(10)との間に絶縁
体(11)を挿入した状態にしておく。
そして、上記電池容器(5)の底部内面にリング状に打
抜いたリチウムシートを圧着して負極(1)を構成し、
その上にセパレータ(3)を配置する。つぎに上記セパ
レータ(3)上に正極(2)を載置し、さらに電池蓋
(6)を電池容器(5)に嵌合し、電池蓋(6)のボデ
ィ(7)の外周部と電池容器(5)の開口端部との接合
部を炭酸ガスレーザーで溶接した。この封止にあたって
の炭酸ガスレーザーの出力は700Wで、溶接速度は60mm/s
ecであった。
つぎに、上記組立中の電池を第1図に示す状態とは上下
を反転させた状態にして、電解液を真空注入法により電
解液注入口(12)から電池内に注入し、その後、封止体
(13)の軸部(13a)を上記電解液注入口(12)に圧入
し、封止体(13)の頭部(13b)を電池容器(5)の底
部(5a)にスポット溶接で固定してから、炭酸ガスレー
ザーでその外周部を電池容器(5)の底部(5a)に溶接
して封止し、所望とする電池を作製した。このときの溶
接条件は、レーザー出力が400Wで、溶接速度は20mm/sec
であった。
第3図は、本発明の扁平形密閉電池の第2実施例を示す
断面図であり、第3図のA部は第3図に示す電池の要部
のみの拡大断面図である。
この第3図に示す第2実施例の電池は、電解液注入口
(12)の形状が前記第1図に示す第1実施例の電池と変
わっていて、テーパ筒状をしており、また、封止体(1
3)の軸部(13a)も先端部(13a1)が円錐状になった円
柱状をしたものに変わっているが、他の構成は第1図に
示す第1実施例の電池とほぼ同様である。
それ故、電解液注入口(12)と封止体(13)に関連する
部分についてのみ説明する。
電池容器(5)は厚さ0.5mmのステンレス鋼板で外径33m
m、高さ6mmの容器状に形成されたものであるが、その底
部(5a)の中央部には電池内部側に先端部(12a)(第
3図のA部参照)を有するテーパ筒状の電解液注入口
(12)が設けられている。なお、テーパ筒状の電解液注
入口(12)とは、電解液の注入に際し、電解液の通過し
得る空隙がテーパ筒で形成されたものであることを意味
している。
上記電解液注入口(12)の基端部(12b)(第3図のA
部参照)の内径は3mmで、先端部(12a)の最も内径の小
さい部分の内径は2.1mmに形成されている。そして、こ
の電解液注入口(12)から電解液を真空注入法により電
池内部に注入したのち、上記電解液注入口(12)に封止
体(13)の軸部(13a)が圧入されている。上記封止体
(13)の軸部(13a)は先端部(13a1)が円錐状になっ
た円柱状をしており、その最も直径の大きい部分の直径
は2.3mmであり、前記電解液注入口(12)の最も内径の
小さい部分の内径より若干大きく、上記のように電解液
注入口(12)に圧入されることになる。
このように、この第3図に示す第3実施例の電池におい
ても、電解液注入口(12)の最も内径の小さい部分より
若干大きい直径を有する軸部(13a)を電解液注入口(1
2)に圧入しているので、封止体(13)の軸部(13a)に
はその周囲から上記圧入に伴う電解液注入口(12)の反
撥応力がかかり、両者の密接度が高くなって、少なくと
もその頭部(13b)の封止溶接が完了するまでの間は、
上記軸部(13a)によって電解液注入口(12)は封止さ
れているので、頭部(13b)の外周部の電池容器(5)
の底部(5a)への溶接時に電解液の気化物が溶接部分に
出てきて溶接を妨げたり、溶接部分にピンホールが発生
するようなことがない。なお、上記封止体(13)の頭部
(13b)の直径は5mmで、その肉厚は0.3mmであり、頭部
(13b)の外周部は電池容器(5)の底部(5a)に炭酸
ガスレーザーにより溶接され、それによって電解液注入
口(12)は完全に封止されている。そして、その溶接
は、前記第1図に示す第1実施例の場合と同様に、出力
400W、溶接速度20mm/secで行われている。
第4図は本発明の扁平形密閉電池の第3実施例を示す断
面図であり、第4図のA部は第4図に示す電池の要部の
みを拡大して示す断面図である。
この第4図に示す第3実施例の電池では、電池容器
(5)の底部(5a)の中央部を電池内部側に向けて凸出
させ(つまり、電池の底部外面からは電池内部側に凹ん
だ状態にさせている)、その凸出部(5a1)の中央に円
筒状の電解液注入口(12)を設け、電解液の注入後、上
記電解液注入口(12)に封止体(13)の軸部(13a)を
圧入し、封止体(13)の頭部(13b)の外周部を電池容
器(5)の底部(5a)(ただし、凸出部(5a1))に炭
酸ガスレーザーで溶接している。つまり、この第3実施
例の電池では、電池容器(5)の底部(5a)の中央部を
電池内部側に凸出させ、その凸出によって電池の底面か
ら凹んだ部分に封止体(13)の頭部(13b)を収容し、
封止体(13)の頭部(13b)の底面と電池容器(5)の
底部(5a)の主たる部分の底面とがほぼ同一平面になる
ようにしているので、封止体(13)の頭部(13b)によ
る電池総高の増加がない。
上記のように、この第4図に示す第3実施例の電池は、
電池容器(5)の底部(5a)の中央部を凸出させ、その
凸出部(5a1)の中央に電解液注入口(12)を設け、封
止体(13)の頭部(13b)が電池容器(5)の底面から
電池外面に飛び出さないようにしているが、それ以外の
構成は前記第1実施例の場合とほぼ同様である。例え
ば、封止体(13)の軸部(13a)の最も直径の大きい部
分の直径は2.3mmで、電解液注入口(12)の内径は2.1mm
であり、封止体(13)の軸部(13a)の直径の方か電解
液注入口(12)の内径より若干大きく、前記のように電
解液注入口(12)に封止体(13)の軸部(13a)が圧入
されている。
上記のように、この第4図に示す第3実施例の電池にお
いても、円筒状の電解液注入口(12)に封止体(13)の
軸部(13a)を圧入しているので、少なくとも封止体(1
3)の頭部(13b)の溶接が完了するまでの間は、電解液
注入口(12)は封止体(13)の軸部(13a)によって封
止されているので、該頭部(13b)の溶接時に電解液の
気化物が溶接部分に出てくることがなく、したがって、
頭部(13b)の溶接が電解液の気化物で妨げられたり、
溶接部分にピンホールが発生するようなことがない。
第5図は本発明の扁平形密閉電池の第4実施例を示す断
面図であり、第5図のA部は第5図に示す電池の要部の
みを拡大して示す断面図である。
この第5図に示す第4実施例の電池では、電池容器
(5)の底部(5a)の中央部を電池内部側に向けて凸出
させ(つまり、電池の底部外面からは電池内部側に凹ん
だ状態にさせている)、その凸出部(5a1)の中央にテ
ーパ筒状の電解液注入口(12)を設け、電解液の注入
後、上記電解液注入口(12)に封止体(13)の軸部(13
a)を圧入し、封止体(13)の頭部(13b)の外周部を電
池容器(5)の底部(5a)(ただし、凸出部(5a1))
に溶接している。つまり、この第4実施例の電池では、
電池容器(5)の底部(5a)の中央部を電池内部側に凸
出させ、その凸出によって電池の底面から凹んだ部分に
封止体(13)の頭部(13b)を収容して、封止体(13)
の頭部(13b)の底面と電池容器(5)の底面とがほぼ
同一平面になるようにしているので、封止体(13)によ
る電池総高の増加が生じない。
上記のように、この第5図に示す第4実施例の電池は、
電解液注入口(12)を電池容器(5)の底部(5a)の中
央部を凸出させ、その凸出部(5a1)の中央に電解液注
入口(12)を設け、封止体(13)の頭部(13b)が電池
容器(5)の底面から電池外面に飛び出さないようにし
ているが、それ以外の構成は前記第2実施例の場合と同
様である。例えば、封止体(13)の軸部(13a)の最大
径の部分の直径は2.3mmで、電解液注入口(12)の最小
径の部分の直径は2.1mmであり、封止体(13)の軸部(1
3a)の直径の方が電解液注入口(12)の内径より大き
く、前記のように、電解液注入口(12)に封止体(13)
の軸部(13a)が圧入されている。
このように、この第5図に示す第4実施例の電池におい
ても、テーパ筒状の電解液注入口(12)に封止体(13)
の軸部(13a)を圧入しているので、少なくとも封止体
(13)の軸部(13a)の溶接が完了するまでの間は、電
解液注入口(12)は封止体(13)の頭部(13b)によっ
て封止されているので、封止体(13)の頭部(13a)の
溶接時に電解液の気化物が溶接部分に出てくることがな
く、したがって、封止体(13)の頭部(13b)の電池容
器(5)の底部(5a)への溶接が電解液の気化物で妨げ
られたり、溶接部分にピンホールが発生するようなこと
がない。
つぎに、本発明の実施例の電池の封止体(13)の頭部
(13b)の溶接時の溶接不良の発生と従来試みられた扁
平形密閉電池の封止板(14)の溶接時の溶接不良の発生
について調べた結果を次の第1表に示す。
第1表中において、溶接不良発生電池個数を示す欄の数
値の分母は溶接に供した全電池個数を表し、分子はピン
ホールの発生による溶接不良が発生した電池個数を表
す。また、電池の種別を示す第1実施例、第2実施例、
第3実施例、第4実施例はこれまでに説明したとおりで
あり、これらの封止体(13)の軸部(13a)の最大直径
部分の直径と電解液注入口(12)の最小内径部分の内径
との関係などは前記したとおりである。そして、これら
第1実施例〜第4実施例における、封止体(13)の頭部
(13b)の外周部の電池容器(5)の底部(5a)への炭
酸ガスレーザーによる溶接時の条件は、第1実施例など
で例示したのと同様に出力400W、溶接速度20mm/secであ
る。
比較例1は従来試みられた扁平形密閉電池を示すもので
あって、この比較例1の電池は第6図に示す構成からな
り、電池容器(5)の底部(5a)の中央部に直径2mmの
孔をあけて電解液注入口(12)とし、電解液の注入後に
厚さ0.3mm、直径5mmのステンレス鋼板を封止板(14)と
して上記電解液注入口(12)を覆い、封止板(14)の外
周部を電池容器(5)の底部(5a)に出力400W、溶接速
度20mm/secで炭酸ガスレーザーで溶接している。
第1表に示すように、比較例1の電池では、溶接に供し
た全部の電池に溶接不良が発生したが、本発明の実施例
の電池はいずれも溶接不良が発生しなかった。
また、第1実施例〜第4実施例の電池はいずれもヘリウ
ムガスのリーク試験で10-9atom・cc/sec以下であり、充
分な気密性を有していた。
上記実施例では、封止体(13)の軸部(13a)は第1図
の第1実施例や第4図の第3実施例のように、先端部
(13a1)が球面状になった、一見、楕円球状のものや、
第3図の第2実施例や第5図の第4実施例のように、先
端部(13a1)が円錐状をした円柱状のものであったが、
軸部(13a)の形状はそれらのみに限られることなく、
他の形状のものであってもよい。要するに、封止体(1
3)の軸部(13a)としては、先端が電解液注入口(12)
の最も内径の小さい部分より小径で、かつ一部に上記電
解液注入口(12)の最も内径の小さい部分より大きい直
径を有する部分を持つものであればよい。
また、実施例では、封止体(13)としてステンレス鋼製
のものを用いたが、封止体(13)の材質としては、ステ
ンレス鋼以外にも、ニッケルなどを用いることができ
る。
そして、電解液注入口(12)の形状を円筒状またはテー
パ筒状と表現したが、本発明は電池総高が高くても10mm
程度の扁平形電池を対象としている関係で、それらの高
さは実施例でも示したように、1.5mm程度のものであっ
て、高さの高いものではない。
また、封止体(13)の頭部(13b)の電池容器(5)の
底部(5a)に溶接する部分をその外周部と表現したが、
溶接する部分は、電解液注入口(12)の基端部(12b)
側の開口部の周囲でさえあればよく、電解液注入口(1
2)の基端部(12b)側の開口部を覆っている部分を中央
部と考えた場合に対応する表現であって、封止体(13)
の頭部(13b)が大きい直径のものである場合にその外
周端近くの一部のみを指すものではない。
さらに、実施例では絶縁層(8)をガラスで構成した
が、ガラスに代えてセラミックスで絶縁層(8)を構成
してもよい。また、実施例では、負極活物質としてリチ
ウム用い、正極活物質として塩化チオニルを用いたリチ
ウム−塩化チオニル電池について説明したが、負極活物
質としてはナトリウム、カリウムなどのリチウム以外の
アルカリ金属であってもよいし、正極活物質も塩化チオ
ニル以外に塩化スルフリル、塩化ホスホリルなどの常温
(25℃)で液体のオキシハロゲン化物(オキシハライ
ド)であってもよい。本発明は主として上記のようなオ
キシハロゲン化物を正極活物質および電解液溶媒として
用いる電池を対象としているが、本発明はそれのみにと
どまらず、有機電解液を用いるハーメチックシール構造
の扁平形密閉電池にも適用することができる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明では、電池容器(5)の底
部(5a)の中央部に円筒状またはテーパ筒状の電解液注
入口(12)を設け、電解液注入後、上記電解液注入口
(12)に封止体(13)の軸部(13a)を圧入することに
より、電解液注入口(12)を封止体(13)の軸部(13
a)で封止した状態で、封止体(13)の頭部(13b)の外
周部を電池容器(5)の底部(5a)に溶接するようにし
たので、溶接不良の発生がない扁平形密閉電池を提供す
ることができた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の扁平形密閉電池の第1実施例を示す断
面図であり、第2図(a)は第1図に示す電池の要部の
みを拡大して示す断面図で、第2図(b)は第2図
(a)の分解図である。第3図は本発明の扁平形密閉電
池の第2実施例を示す断面図であり、第3図のA部は第
3図に示す電池の要部のみを拡大して示す断面図であ
る。第4図は本発明の扁平形密閉電池の第3実施例を示
す断面図であり、第4図のA部は第4図に示す電池の要
部のみを拡大して示す断面図である。第5図は本発明の
扁平形密閉電池の第4実施例を示す断面図であり、第5
図のA部は第5図に示す電池の要部のみを拡大して示す
断面図である。第6図は従来試みられた扁平形密閉電池
を示す断面図である。 (1)……負極、(2)……正極、(3)……セパレー
タ、 (4)……電解液、(5)……電池容器、(5a)……底
部、 (6)……電池蓋、(7)……ボディ、(8)……絶縁
層、 (9)……端子、(12)……電解液注入口、 (12a)……先端部、(12b)……基端部、(13)……封
止体、 (13a)……軸部、(13b)……頭部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横山 賢一 大阪府茨木市丑寅1丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−202657(JP,A) 特開 平1−120771(JP,A) 実開 昭59−134367(JP,U) 実開 平1−119163(JP,U)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発電要素を電池容器(5)と電池蓋(6)
    とで密閉する扁平形密閉電池であって、上記電池蓋
    (6)は金属製で環状のボディ(7)と上記環状のボデ
    ィ(7)の内周側に位置しガラスまたはセラミックスか
    らなる環状の絶縁層(8)と上記環状の絶縁層(8)の
    中心部に位置する一方の電極の端子(9)とからなり、
    該電池蓋(6)のボディ(7)の外周部は前記電池容器
    (5)の開口端部に溶接され、電池容器(5)の底部
    (5a)の中央部には電池内部側に先端部(12a)を有す
    る円筒状またはテーパ筒状の電解液注入口(12)が設け
    られ、電解液注入後に上記電解液注入口(12)に、軸部
    (13a)と該軸部(13a)より直径の大きい頭部(13b)
    とからなるリベット状の封止体(13)の軸部(13a)を
    圧入し、上記封止体(13)の頭部(13b)の外周部を電
    池容器(5)の底部(5a)に溶接してなることを特徴と
    する扁平形密閉電池。
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