JPH0792416A - 円筒内面走査装置 - Google Patents

円筒内面走査装置

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Publication number
JPH0792416A
JPH0792416A JP25944193A JP25944193A JPH0792416A JP H0792416 A JPH0792416 A JP H0792416A JP 25944193 A JP25944193 A JP 25944193A JP 25944193 A JP25944193 A JP 25944193A JP H0792416 A JPH0792416 A JP H0792416A
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JP
Japan
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lens
holder
scanning
hole
adjustment
Prior art date
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Application number
JP25944193A
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English (en)
Inventor
Yukihiko Inagaki
幸彦 稲垣
Hideki Matsuura
秀樹 松浦
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd filed Critical Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な調整機構によってBOW修正を容易化
し、熟練を不要とする。しかも、調整精度の向上を図
る。 【構成】 レンズホルダ2の貫通孔内に結像用のレンズ
1を取付ける。次に、レンズホルダ2の円筒部分2Aを
ホルダ10の貫通孔内に挿入し、ホルダ10の側面10
Aに螺合された2組のマイクロメータ8及び押えバネ6
によってレンズホルダ2を支持する。更に、ホルダ10
をボールガイド13を介して、走査ヘッドのベース部2
2の貫通孔22A内に挿入し取付ける。そこで、Z又は
Y方向の各マイクロメータ8をその値を観測しながら作
動させれば、レンズホルダ2をZ又はY方向へと移動さ
せることができる。これによりレンズ1の副走査方向で
の結像位置が変わるので、その結像位置を感材上の本来
の主走査線上へ修正することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、印刷・製版用のCT
P(Computer To Plate )や出力スキャナ等に適用され
る円筒内面走査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】円筒内面走査装置は、既知の通り、円筒
内面ドラム、当該ドラムの内面に装着された感材(フィ
ルムや版素材等)、当該ドラムの中心軸に沿って副走査
方向へ移動する走査ヘッド、当該走査ヘッドに配設され
上記中心軸の周りに回転する主走査用の偏向器、及び結
像用のレンズ等を有する装置であって、画像信号等によ
って変調された光ビームを上記レンズを介して偏向器に
よって偏向して、感材上の主走査方向へ走査・露光する
ものである。本装置のより詳細な構成は、例えば特公昭
62−19724号公報や特開平5−27190号公報
や特開平5−5846号公報等に開示されている。最近
では、この円筒内面走査装置は、いわゆるCTPと呼ば
れる直接製版システムに適用されている。ここで、CT
Pとは、文字・図形・絵柄等が統合されたディジタル画
像データに基づいて、網点フィルムを作ることなく、直
接版素材に網点画像を形成して印刷版を作成する装置で
ある。
【0003】この円筒内面走査装置においては、一般に
BOWと呼ばれる不具合いの発生が知られている。ここ
でBOWとは、本来、主走査方向に平行に生ずべき焼付
けラインが副走査方向へ湾曲して生ずるという事象であ
り、例えば図8(b)に例示したような焼付けラインが
生じる。ここで、同図(a)はBOWの無い理想的な場
合であり、主走査方向に平行な線51に沿って焼付けラ
インが形成されている。
【0004】このBOWが生じる原因としては、入射
光の光軸方向と結像用レンズの光軸との軸ずれ及び、
入射光の光軸方向に対する結像用レンズの傾きまたは結
像用レンズに対する入射光の斜め入射による軸ずれが挙
げられる。その内の一つ、について例示したのが図9
であり、入射光の光軸方向58(入射光の光束の中心軸
方向)と結像用レンズ57の光軸59とがある角度で交
差する状態となっている。この状態は、入射光側から見
れば、結像用レンズ57が入射光に対して傾いている状
態に相当する。このため、本来の結像位置(光軸59
上)から距離Δx(以後、ディセンタ成分Δxと称す)
だけ離れた位置に、結像することとなる。なお、結像用
レンズ57と版素材との間には、図10で後述するよう
に偏向面30Aが位置するが、図9および後述の図11
ではその位置関係を便宜的に省略している。
【0005】そこで、これらの原因,を解決する技
術として、従来より、結像用レンズ57に光を入射させ
るための入射ミラーの角度調整を行うことによりBOW
を修正する方法が用いられている。この従来技術を模式
的に例示したものが、図10である。
【0006】同図において、2枚のミラー52、53は
上記入射ミラーに相当しており、両ミラー52,53で
反射した入射光ILは結像用レンズ57へと入射し、こ
の結像用レンズ57および偏向面30Aによって、円筒
内面ドラムの内面32上に装着された版素材(図示せ
ず)上に結像される。このとき、上記,の状態であ
れば、結像位置は、円筒内面ドラムの中心軸に平行な副
走査方向へ上記ディセンタ成分Δxだけずれる(BOW
が発生する)こととなる。そこで、このずれを修正する
目的で、両ミラー52、53の角度調整を行うこととな
る。つまり、ミラー52の回転調整によって方向56に
関する調整を行うと共に、ミラー53の方向54への傾
き調整及び方向55への回転調整によって、入射光IL
の結像用レンズ57に対する入射角度を調整する。この
調整は、結像位置が本来の位置へ移動するまで行うこと
となる。係る方法によるBOW修正後の一例を示したの
が、図11である。本図では、便宜上、1枚のミラー5
3によってBOWを修正する場合を示している。ここ
で、一点鎖線で描かれたものは、修正前の状態(図9参
照)である。
【0007】尚、図10において、結像用レンズ57を
出射した入射光ILは、偏向器30の偏向面30Aによ
って反射され、内面32へ向う方向へと偏向される。偏
向器30はその中心軸(円筒内面ドラムの中心軸と同
軸)のまわりに回転しているため、この回転によって、
入射光ILは版素材上を主走査方向へと走査されること
になる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
には、以下の様な問題点がある。
【0009】その一つは、ミラーの角度調整が容易では
なく、熟練を必要とすることである。そのため、いきお
い調整時間が長くなり、コストアップの要因となる。こ
れは、図10で例示した様に、2枚のミラー52,53
の角度をそれぞれ2方向に角度調整しなければならない
ためである。同図では2枚のミラー52、53による調
整であったが、他方、1枚のミラー、例えば図10のミ
ラー53のみで以ってBOW修正を行うものとするなら
ば、更に調整を必要とする自由度が増え、3方向(図1
0の方向54〜56)の角度調整が必要となる。これで
は、より一層調整が困難なものとなることは明らかであ
る。
【0010】更に従来技術では、精密調整が困難である
という問題点をも有している。印刷・製版用のCTP等
の直接製版システムや出力スキャナでは、BOW修正に
際して、実際のところ微少な調整が要求される。例え
ば、20μmの焼付けライン幅でもって走査・露光する
ときには、ディセンタ成分Δxの最大値はその約半分の
値、つまり10μm程度となる。そのため、上記ディセ
ンタ成分Δxの分だけ結像位置をX方向(副走査方向)
にシフトさせようとするならば、調整すべき角度θ(t
anθはディセンタ成分Δxに比例)は約1/1000
゜という実現困難な微小値とならざるを得なくなるわけ
である。この点は、印刷・製版用の直接製版システムや
出力スキャナへの適用に当っては、正に深刻な問題点で
あると言える。
【0011】そこで、調整の精度向上を図る手段とし
て、精密モータ等の駆動手段を利用してミラーの角度調
整を電気的に制御することが考えられる。しかし、従来
は3方向の調整であるため、これではミラー調整機構が
複雑な構造となり、却ってコストアップにつながること
となり、到底採用しえないものである。
【0012】この発明は、この様な問題点に鑑みなされ
たものであって、調整機構を簡単な構造としてBOW修
正を容易化し、熟練不要とすることを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明では、円筒内面
ドラムの中心軸に平行な副走査方向に移動可能な走査ヘ
ッドに取付けられた主走査用の偏向器によって、前記中
心軸方向から入射する光ビームを円筒内面ドラムの内面
に装着された感材の主走査方向に走査して、感材を露光
する円筒内面走査装置において、偏向器への入射光路上
に配置され、光ビームを偏向器を介して感材上に結像す
るレンズと、レンズの光軸と直交する平面内の2方向に
レンズを移動し得る自由度を有し、当該移動後の状態に
レンズを固定可能な調整機構とを、走査ヘッドに取付け
ている。なお、この発明において感材とは、光ビームの
熱によって像形成する材料をも含むものとする。
【0014】
【作用】この発明では、レンズとその調整機構とが走査
ヘッドに取付けられているため、当該レンズと偏向器と
は共に走査ヘッドの移動に伴って副走査方向に移動す
る。そして、中心軸方向から走査ヘッドに入射した光ビ
ームは、先ずレンズに入射した後、次に偏向器によって
偏向され、その結果、感材上を主走査方向に走査する。
その際、結像位置が主走査方向に沿って常に一定となる
様に、上記レンズの位置が調整機構によって直接調整さ
れる。つまり、調整機構は、レンズの光軸と直交する平
面内の2方向に、当該レンズを移動することができる。
このレンズの移動に伴い、感材上の結像位置は副走査方
向に移動する。このため、調整機構は、結像位置が丁度
主走査方向上に位置し得る最適な位置へレンズを移動し
て、固定することができる。
【0015】
【実施例】図1は、円筒内面走査装置の一実施例を示す
斜視図である。同図において、円筒内面ドラム31の内
面32には、図示しない版素材が真空吸着等により装着
されており、当該ドラム31の両側面に固設された支持
台37上に、調整ねじ35を介して、副走査ベース33
が搭載されている。そして、円筒内面ドラム31の中心
軸27に平行となる様に、2本のレール34が副走査ベ
ース33上に敷設されている。その平行調整は、調整ね
じ35を用いて行われる。ここで、中心軸27に平行な
方向が副走査方向となる。
【0016】一方、走査ヘッド36は本装置の核となる
部分であり、その一端には副走査方向に対向して突出す
る2つのベース部22、28から成る取付ベース29が
固定されている。その一方のベース部22には貫通孔2
2A(図3参照)が形成されており、この貫通孔22A
の部分に、後述する様に、結像用のレンズとその調整機
構とが配設されている。又、他方のベース部28にも、
同じく貫通孔がベース部22のそれと同軸となる様に設
けられており、この貫通孔中に偏向器30が挿嵌されて
いる。偏向器30は、中心軸27方向から入射した光ビ
ームを内面32へと向う方向へ反射させる偏向面30A
(図2参照)を有しており、しかも当該偏向面30Aを
その中心軸のまわりに回転させる機構をも有するもので
ある。その具体的な構成は、前述した公報(特開平5−
27190号、特開平5−5846号等)に開示された
ものと同一である。又、走査ヘッド36の他端側は、前
述した両ベース部22、28の貫通孔の中心軸が円筒内
面ドラム31の中心軸27に一致する様に、2本のレー
ル34に遊嵌されており、更に両レール34中に配置さ
れたボールネジに螺合されている。そして走査ヘッド3
6は、上記ボールネジの作用を受けて、レール34に沿
って中心軸27の方向、つまり副走査方向へと移動する
ことができる。
【0017】図2は、図1の円筒内面走査装置の電気的
構成を示したブロック図である。本図では、便宜上、走
査ヘッド36内の構成は簡略的に記載されている。前述
した偏向器30の回転機構に駆動力を与える部分が主走
査駆動回路40であり、走査ヘッド36の副走査方向へ
の駆動を与える機構部分はモータ39、ボールネジ38
及び副走査駆動回路41である。そして、これらの主走
査及び副走査方向の駆動制御系の統括部分をなすのが、
CPU44である。尚、42は走査系制御回路、43及
び45は各々入力及び出力ポートである。
【0018】レーザ46より発した入射光IL(光ビー
ム)はミラー47で反射され、変調器48(音響光学変
調器等)に入射する。変調器48は、CPU44が出力
する変調信号(画像信号等)に応じて入射光ILを変調
する。変調された入射光ILは、その後、ミラー49に
よって反射され、コリメータ用レンズ50を介して、結
像用としてのレンズ1へ入射する。ここで、レンズ50
は入射光ILを平行光とするものであり、又、レンズ1
は偏向器30を介して入射光ILを内面32上の版素材
(図示せず)上に集光し、結像する。その際、入射光I
Lとレンズ1との配置関係によってBOWが生じる点は
既述した通りである。
【0019】図3〜図5は、それぞれ本実施例の要部で
ある結像用のレンズ1とその調整機構とを示す、斜視
図、側面に関する断面図及び摸式的な正面図(一部、断
面図を含む)である。そのうち図3及び図4には、当該
調整機構の取付け状態を示すために、ベース部22が描
写されている。又、図5では、簡便化のため、後述する
アイリス及びそのギヤの図示が省略されている。以下、
図3〜図5を基に、調整機構の具体的な構成とその動作
について説明する。
【0020】ベース部22の中央部分には、前述した貫
通孔22Aが設けられている。この貫通孔22Aの中心
軸が中心軸27と一致することは前述した通りである。
そして、ベース部22の上面22C上には、その端面2
2B側の端部において突出部25が形成されており、更
に突出部25には、ボールネジ15を挿嵌するための貫
通孔26が形成されている。又、上面22C上にはパル
スモータ24が搭載されている。このパルスモータ24
の回転軸は、貫通孔26に挿嵌されたボールネジ15の
一端に連結されている。尚、ベース部22の側面下部2
2Dには、原点センサ23(図4参照)が取付けられて
いる。
【0021】一方、調整機構は、ホルダ10、レンズホ
ルダ2、(押えバネ6+バネ押え7)及びマイクロメー
タ8からなる主要部分を有している。以下、これらの部
分について、詳述する。
【0022】ホルダ10は、2段の円筒形部材であり、
外径の大きな円筒部分10Aと、その側面上に設けられ
た突出部分10B(図3のZ方向に突出)と、円筒部分
10Aよりも外径の小さな同軸の円筒部分10Cと、貫
通孔10E(両円筒部分10A、10Cの内径は同一)
とから成る。上記円筒部分10Aの側面上には、図3に
示すように、+Z及び−Y方向側にネジ穴11が形成さ
れている。このネジ穴11は、マイクロメータ8を取り
付けるためのものである。同じく円筒部分10Aの側面
上には、−Z方向及び+Y方向側にネジ穴12(図4参
照)が形成されている。このネジ穴12は、押えバネ6
とバネ押え7とをこの順序で円筒部分10Aに取り付け
るためのものである。又、上記突出部分10Bには、前
述のボールネジ15に螺合させるためのネジ穴14が形
成されている。一方、上記円筒部分10Cは、ボールガ
イド13を介して、ベース部22の貫通孔22A中に遊
嵌されている。以上の構成により、ホルダ10の貫通孔
10Eの中心軸は中心軸27と同軸となる。そして、パ
ルスモータ24の駆動により、ホルダ10は、中心軸2
7方向に移動可能となる。このホルダ10の移動は、レ
ンズ1の後側焦点を版素材上に位置合わせするために用
いられる。その際、原点位置(基準となる位置)を検出
しておくために、上述の原点センサ23とホルダ10の
側面突出部10Dに固設された被検出板21とが利用さ
れる。
【0023】レンズホルダ2もまた円筒形部材である
が、その端面には+Y及び−Y方向に突出部分2Bが形
成されており、当該突出部分2Bには貫通孔19が形成
されている。レンズホルダ2の側面円筒部分2Aの内、
前述のマイクロメータ8と押えバネ6とがそれぞれ接触
する部分は、部分的にカットされ、フラット面となって
いる。レンズホルダ2のホルダ10への取り付け・支持
は、次の通りにして行われる。
【0024】先ず側面円筒部分2Aをホルダ10の貫通
孔10Eに挿入し、両突出部分2Bを、前述の貫通孔1
9とホルダ10の端面に形成されたネジ穴20とを介し
て、ホルダ10の端面にネジにより仮止めをする。その
際、貫通孔19は、ネジ穴20よりも大きな径の孔に、
いわゆるバカ穴として加工されており、レンズホルダ2
は、貫通孔19の口径寸法の範囲内でZ及びY方向に移
動することができる。ここで、Z及びY方向は、中心軸
27に垂直な平面内の相互に直交した方向である。
【0025】そして、ホルダ10の円筒部分10Aに螺
合されたマイクロメータ8とバネ押え7とを右ネジ方向
へと回わすと、マイクロメータ8及び押えバネ6の先端
がレンズホルダ2のフラット面と接触することとなる。
これにより、レンズホルダ2はホルダ10に仮止めでは
あるが取り付けられたことになり、レンズホルダ2の貫
通孔2Cの中心軸は中心軸27方向に平行となる。尚、
突出部分2Bは、以下に述べる位置調整完了後に、上記
ネジによってホルダ10の端面に完全に固定される。
【0026】一方、レンズ1は、図4に示す通り、所定
の機械加工精度でレンズホルダ2にセットされている。
即ち、Oリング3、スペーサ4及び押えネジ5からなる
支持部材によって、レンズホルダ2の貫通孔2C内に固
定・配置されている。そして、レンズ1に入射した入射
光ILは、出射後、両貫通孔2C、22Aを通って偏向
器30の偏向面30Aに達する。
【0027】尚、突出部分2Bを含むレンズホルダ2の
端面にはアイリスギヤ17が配設されており、そのアイ
リスギヤ17にはアイリス16が設けられている。アイ
リス16の絞り径は、DCモータ18の駆動力によっ
て、上記アイリスギヤ17を介して調整される。
【0028】前述した通り、両マイクロメータ8は、そ
れぞれZ方向、Y方向にレンズ1をシフトさせることが
できる。今、Z方向に位置するマイクロメータ8を、そ
の右ネジ方向にまわすと、レンズホルダ2はマイクロメ
ータ8からの押作用により相当の量だけ−Z方向へシフ
トする。そして、レンズホルダ2は、マイクロメータ8
と対向する押えバネ6とからの作用を受けて、シフト後
の位置に固定配置される。Y方向に関しても同様であ
る。この様に、本調整機構は、Z、Yの2方向への(並
進)自由度を持ったものであり、2方向Z、Yの内の一
方向への調整時には、他方向に関して固定された構造と
なっている。こうして、本調整機構によりレンズ1の2
次元での位置調整が可能となる。係る調整機構を用いる
ならば、BOW修正を容易に実現することができる。こ
の点を、以下、図6及び図7に基づいて説明する。これ
は、本実施例に於ける調整原理である。尚、両図6、7
は、図3の−Y方向からレンズ1を眺めた場合に相当し
ている。又、図2に示すように、レンズ1と内面32に
装着された版素材(図示せず)との間には偏向面30A
が位置するが、図6および図7では便宜的にその位置関
係を省略している。
【0029】今、入射光ILの光軸方向(光束の中心軸
方向)とレンズ1の光軸とが、平行的にΔzだけ軸ずれ
を起こしている場合(図6(a))を考えることとす
る。このとき入射光ILは、版素材上の本来の位置から
ディセンタ成分Δxの量だけずれた位置に結像される。
そこで、Z方向のマイクロメータを右ネジ方向とは逆の
方向に回わせば、レンズ1は+Z方向へ移動しだすの
で、これにより結像位置を当該ディセンタ成分Δxと同
一量だけ反対方向へ移動調整して、本来の位置に修正す
ることが可能となる。その結果、BOWは修正される
(図6(b))。尚、図6(b)中では、修正前のレン
ズ及び入射光をそれぞれ1′、IL′として表記してい
る。
【0030】又、レンズ1が傾いている場合(図7
(a))には、その傾きが引き起こすディセンタ成分Δ
x’の位置ずれ相当量だけ、位置ずれ方向とは反対の方
向へレンズ1を移動させることによって、同じく入射光
ILの結像位置を本来の位置に修正することができる
(図7(b))。同じく、図7(b)においても、修正
前のレンズと入射光とをそれぞれ1′、IL′として表
記している。
【0031】以上の通り、レンズ1の位置をZ、Yの2
方向に調整するだけで全ての態様のBOWを容易に修正
することが可能となる。しかも、レンズ1の並進移動だ
けで済むため、位置調整を精密化できる。従って、調整
時間を短縮化することも可能となる。
【0032】次に、上記調整機構を用いた実際上のBO
W調整について説明する。先ず、両マイクロメータ8を
基準位置に設定する。これは、マイクロメータ8のメー
タ値の内一つの値を上記基準位置の値に予め決めておく
ことにより実現される。この準備が終了すれば、次に入
射光ILをレンズ1に入射して版素材上を走査させ、そ
れにより実現される焼付けラインのBOWを観測する。
【0033】次に、観測されたBOWを基にして、オペ
レータはマイクロメータ8をその基準位置から動かし
て、レンズ1を新たな位置に固定し、改めて入射光IL
を入射して、修正後のBOWを観測する。そして、BO
Wが許容限度内(理想的には発生無し)となるまで、上
記調整動作を実行する。その際、オペレータは、マイク
ロメータ8のメータ値を見ながらレンズ1の位置調整を
定量的に行うことができ、調整が容易となるばかりでな
く、調整精度をも向上させることができる。
【0034】尚、本実施例ではマイクロメータ8を用い
て調整しているが、当該マイクロメータ8の代わりにネ
ジ等を用いても良く、その場合にはネジ等の回転数をカ
ウントすることによって同様に定量的調整を行える。
【0035】又、マイクロメータ8の作動については、
本実施例の様にマニュアル操作による場合に限られるも
のではなく、例えばパルスモータやアクチュエータ等の
駆動機構を用いて電気的に自動調整するようにしても良
い。
【0036】又、本実施例では版素材を感材に用いる例
を示したが、感光フィルム等を感材に用いる出力スキャ
ナ等にも適用可能である。
【0037】
【発明の効果】この発明は、単に調整機構を介してレン
ズの位置を調整するだけでBOWを修正することができ
る。係る位置調整は、2方向の並進自由度について行わ
れるのみであり、この点で、3方向の角度調整ないし複
数枚のミラーの調整を必要とする従来技術と比較して、
本発明はBOWの修正を格段に容易化することができ
る。このことは、熟練度を不要とし、調整時間の短時間
化によるトータルコストの低減をもたらす。又、本発明
では、レンズの並進移動を利用している点で、ミラーの
角度調整を行う従来技術と比較して、格段にBOW修正
の精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である円筒内面走査装置の
外観構成を示した斜視図である。
【図2】円筒内面走査装置の電気的構成を示したブロッ
ク図である。
【図3】調整機構の斜視図である。
【図4】調整機構の側面断面図である。
【図5】調整機構の部分断面正面図である。
【図6】本発明に於けるBOW修正原理を示した説明図
である。
【図7】本発明に於けるBOW修正原理を示した説明図
である。
【図8】BOWを示す説明図である。
【図9】従来技術に於けるBOW修正を模式的に示した
説明図である。
【図10】従来技術に於けるBOW修正を模式的に示し
た説明図である。
【図11】従来技術に於けるBOW修正を模式的に示し
た説明図である。
【符号の説明】
1 レンズ 2 レンズホルダ 6 押えバネ 8 マイクロメータ 10 ホルダ 22 ベース部 30 偏向器 30A 偏向面 31 円筒内面ドラム 32 内面 36 走査ヘッド 46 レーザ IL 入射光

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒内面ドラムの中心軸に平行な副走査
    方向に移動可能な走査ヘッドに取付けられた主走査用の
    偏向器によって、前記中心軸方向から入射する光ビーム
    を前記円筒内面ドラムの内面に装着された感材の主走査
    方向に走査して、前記感材を露光する円筒内面走査装置
    において、 前記偏向器への入射光路上に配置され、前記光ビームを
    前記偏向器を介して前記感材上に結像するレンズと、 前記レンズの光軸と直交する平面内の2方向に前記レン
    ズを移動し得る自由度を有し、当該移動後の状態に前記
    レンズを固定可能な調整機構とを、 前記走査ヘッドに取付けたことを特徴とする円筒内面走
    査装置。
JP25944193A 1993-09-21 1993-09-21 円筒内面走査装置 Pending JPH0792416A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25944193A JPH0792416A (ja) 1993-09-21 1993-09-21 円筒内面走査装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07311356A (ja) * 1994-01-14 1995-11-28 Bayer Corp 自走式直線運動キヤリツジを有する走査装置

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