JPH0792414A - 円筒内面走査装置 - Google Patents

円筒内面走査装置

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Publication number
JPH0792414A
JPH0792414A JP25904093A JP25904093A JPH0792414A JP H0792414 A JPH0792414 A JP H0792414A JP 25904093 A JP25904093 A JP 25904093A JP 25904093 A JP25904093 A JP 25904093A JP H0792414 A JPH0792414 A JP H0792414A
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JP
Japan
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scanning
shaft
head
cylindrical inner
central axis
Prior art date
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Pending
Application number
JP25904093A
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English (en)
Inventor
Yukihiko Inagaki
幸彦 稲垣
Hideki Matsuura
秀樹 松浦
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd filed Critical Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各ユニットの位置決め及び走査ビームの検証
をリアルタイムで行う。 【構成】 ホルダ34にシャフト35を遊嵌・固定し、
これを走査ヘッド6の光学ユニット取付け穴30に挿入
する。シャフト35の一方の端部にx及びy方向に各々
2個及び1個のピックテスタ37(変位計)を取付け、
走査ヘッド6を両端面間で往復運動させる。各変位計3
7の両端面での値の差が0となる様にレール9又は円筒
内面ドラム1を移動・調整する。又、シャフト35の両
端部に変位計37を取付けて軸31周りに回転させ、各
位置での両変位計37の値の差が0となる様に、ヘッド
部7、8の取付け調整を行う。以上により、中心軸14
と中心軸31及びレール軸38との軸出しを実現でき
る。シャフト35を結像用レンズの後側焦点位置まで延
ばし、その先端にビーム測定器等を取付ければ、走査ビ
ームの検証をも実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、印刷・製版用のCT
P(Computer To Plate)や出力スキャナ等に適用される
円筒内面走査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】円筒内面走査装置は、既知の通り、円筒
内面ドラム、当該ドラムの内面に装着された感材、ガイ
ド部材(レール等)に案内されて当該ドラムの中心軸に
沿って副走査方向へ移動する走査ヘッド、当該走査ヘッ
ドに配設され上記中心軸の周りに回転する偏向器、及び
同じく走査ヘッドに設けられた結像用レンズ等を有する
装置であって、画像信号等によって変調された光ビーム
を上記結像用レンズを介して偏向器によって偏向して、
感材上の主走査方向(当該ドラム内面の円周方向)へ走
査・露光するものである。本装置のより詳細な構成は、
例えば特公昭62−19724号公報や特開平5−27
190号公報や特開平5−5846号公報等に開示され
ている。最近では、この円筒内面走査装置は、いわゆる
CTPと呼ばれる直接製版システムに適用されている。
ここで、CTPとは、文字・図形・絵柄等が統合された
ディジタル画像データに基づいて、網点フィルムを作る
ことなく、直接版素材に網点画像を形成して印刷版を作
成する装置である。
【0003】この円筒内面走査装置においては、一般に
BOWと呼ばれる不具合いの発生が知られている。ここ
でBOWとは、本来、主走査方向に平行に生ずべき焼付
けラインが副走査方向へ湾曲して生ずるという事象であ
る。
【0004】この様な円筒内面走査装置においては、走
査ヘッドにおける結像用レンズ等の光学系の光軸が円筒
内面ドラムの中心軸に一致し、その中心軸と走査ヘッド
の副走査方向への移動を案内するガイド部材とが平行配
置されていることが、前提となっている。何故ならば、
その様な平行配置が適切になされていない場合には、感
材への露光・焼き付け結果に前述のBOWないしは出力
ムラが生じるからである。そこで、前述の平行度につい
ての調整が必要となるわけであり、その調整方法として
従来より以下の方法が用いられている。
【0005】すなわち、各構成要素間の位置を機械的に
粗決めした後に、感材(フィルム等)への露光(焼き付
け)を行い、その焼き付け結果をフィードバックしなが
ら各構成要素間の位置決めを調整していく方法である。
【0006】加えて、円筒内面走査装置においては、感
材上の露光解像度を所望値に調整・設定するために、露
光ビーム径の測定も必要となる。そこで、従来は次の調
整方法を用いている。
【0007】すなわち、結像用レンズの位置を調整しな
がら感材への焼き付けを行い、その結果生じた線幅やエ
ッジ等の測定結果を逐一フィードバックし、これによっ
て露光ビーム径の調整を行っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
においては、調整を完了させるまでに長時間を費し、し
かも当該調整に使用されるフィルム(感材)の枚数増大
やその都度必要となる現像処理によって、調整コストが
増加するという問題点を内包している。
【0009】そこでこの発明は、この様な従来技術が抱
えている問題点を克服して、実用的な調整技術を提供し
ようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明で
は、その内面に感材が装着される円筒内面ドラムと、当
該円筒内面ドラムの中心軸方向に沿って敷設されたガイ
ド部材と、該ガイド部材に案内されて前記円筒内面ドラ
ムの内側をその中心軸方向に沿って移動可能であり、中
心軸方向から入射する光ビームを結像用レンズおよび偏
向器を介して当該ドラム内面の円周方向に走査する走査
ヘッドと、を備えた円筒内面走査装置において、前記走
査ヘッドから前記内面までの距離を中心軸方向および円
周方向のそれぞれの複数位置で測定する測定手段と、該
測定手段の測定結果に応じて前記円筒内面ドラムの中心
軸と前記ガイド部材との平行度を調整する第1の調整手
段と、を設けている。
【0011】請求項2に係る発明では、前記走査ヘッド
は、前記ガイド部材に案内されるアーム部と、該アーム
部に取付けられて結像用レンズおよび偏向器を保持する
ヘッド部とを含み、前記測定手段の測定結果に応じて、
前記アーム部に対するヘッド部の取付位置あるいは取付
角度を調整する第2の調整手段を設けている。
【0012】請求項3に係る発明では、前記測定手段は
さらに、前記内面における光ビームの位置あるいは/お
よび径を測定する手段を含んでいる。
【0013】なお、この発明における感材とは、光ビー
ムの熱によっても像形成する材料をも含むものとする。
【0014】
【作用】(1) 請求項1に係る円筒内面走査装置では、
測定手段が、円筒内面ドラムの中心軸方向の複数位置お
よび当該ドラム内面の円周方向の複数位置において、走
査ヘッドから前記内面までの距離を測定する。このと
き、中心軸方向の複数位置、例えば、両端位置でのそれ
ぞれの測定値が異なっていれば、当該ドラムの中心軸に
対するガイド部材の傾斜と判断でき、またその測定値の
差から傾斜度も判断できる。さらに、円周方向での測定
値が異なっていれば、当該ドラムの中心軸に対する走査
ヘッドの偏心と判断でき、その測定値の差から偏心状況
も判断できる。したがって、前記測定結果に基づいて、
第1の調整手段により、当該ドラムの中心軸に対するガ
イド部材の平行度を容易に調整できる。
【0015】(2) 請求項2に係る円筒内面走査装置で
は、上記の測定結果に応じて、アーム部に対するヘッド
部の位置あるいは角度を第2の調整手段によって整理で
きるため、ヘッド部に保持される結像レンズおよび偏向
器までを含めて、さらに細かい調整が可能となる。
【0016】(3) 請求項3に係る円筒内面走査装置で
は、測定手段がさらに、円筒内面ドラムの内面における
光ビームの位置あるいは/および径を測定するため、そ
の測定結果に応じて光ビーム位置や径を調整することが
できる。
【0017】
【実施例】図1は、円筒内面走査装置の一実施例の外観
を示す斜視図である。本円筒内面走査装置は、大別し
て、円筒内面ドラム1、支持台4、副走査ベース5、走
査ヘッド6より成る。先ず、円筒内面ドラム1の内面2
には、図示しない版素材が真空吸着等により装着されて
いる。そして、円筒内面ドラム1の両側面にはそれぞれ
支持台4が設けられており、支持台4の一方に配設され
た調整ネジ13を介して、当該支持台4上に副走査ベー
ス5が搭載されている。
【0018】副走査ベース5の中央部には、円筒内面ド
ラム1の開口部に対面した開口部12が形成されてお
り、その上面11上には2本のレール9が円筒内面ドラ
ム1の中心軸14方向に平行となる様に敷設されてい
る。この平行調整は、後述する様に、調整ネジ13(第
1の調整手段)を用いて副走査ベース5をその上面11
を含む面内で2次元的に動かすことによって達成され
る。レール9を含む副走査ベース5はガイド部材に担当
する。尚、図示はしないが、本図中のP1,P2部分に
は、円筒内面ドラム1を上下方向に微動させて当該ドラ
ム1を副走査ベース5の上面11に対して平行配置する
ための調整ネジ(第1の調整手段)が設けられている。
又、副走査ベース5の端部の内で端面3側の部分は、同
図に示す通り、端面3よりも突出している。これによ
り、走査ヘッド6は端面3上に位置することができる。
反対側の端部も又、同様である、以後、中心軸14に平
行な方向を副走査方向と呼ぶ。
【0019】一方、L字型の走査ヘッド6は、アーム部
6Aとヘッド部ベース7とヘッド部本体8とに大別され
る。その内、アーム部6Aの一端側は2本のレール9に
遊嵌されており、更に本図では図示しないボールネジ
(両レール9間に配設されている)に螺合されている。
そして、アーム部6Aの他端側は前述の開口部12上に
位置しており、そこにヘッド部ベース7が取付けられて
いる。このヘッド部べース7にはさらにヘッド部本体8
が取付けられている。従って、走査ヘッド6は、ボール
ネジからの作用を受けて、レール9に沿って副走査方向
へと移動することができる。このとき、ヘッド部本体8
は中心軸14上を移動する。
【0020】上記ヘッド部本体8は、中心軸14上に突
出して当該軸14方向に対向する2つの保持部8A、8
Bを有しており、両保持部8A、8Bには、共にその中
心軸が中心軸14と同軸となる貫通孔(図示せず)が形
成されている。そして、一方の保持部8Aの貫通孔内に
は結像用レンズ15(後述の図2参照)が挿入・取り付
けられており、他方の保持部8Bの貫通孔内には偏向器
10が挿入・固設されている。この偏向器10は、中心
軸14方向からの入射光(光ビーム)を内面2へと向う
方向へ反射させる偏向面10A(後述の図2参照)と、
当該偏向面10Aをその中心軸まわりに回転させる機構
とを備えている(図示せず)。その具体的な構成は、前
述の公報(特開平5−5846号等)に開示されたもの
と同一である。
【0021】図2は、図1の円筒内面走査装置の電気的
構成を示したブロック図である。本図では、便宜上、走
査ヘッド6内の構成は簡略的に記載されている。前述し
た偏向器10における偏向面10Aの回転機構に駆動力
を与える部分が主走査駆動回路23であり、走査ヘッド
6の副走査方向への駆動を与える機構部分はモータ2
2、前述のボールネジ16及び副走査駆動回路24であ
る。そして、これらの主走査及び副走査方向の駆動制御
系の統括部分をなすのが、走査系制御回路25及び、C
PU26、入力ポート27、出力ポート28からなる制
御部である。
【0022】レーザ17より発振した入射光IL(光ビ
ーム)はミラー18で反射され、変調器19(音響光学
変調器等)に入射する。変調器19は、CPU26が出
力する変調信号(画像信号等)に応じて入射光ILを変
調する。変調された入射光ILは、その後、ミラー20
によって反射され、レンズ21を介して、結像用レンズ
15へ入射する。ここで、レンズ21は入射光ILを平
行光とするコリメータレンズであり、又、結像用レンズ
15は入射光ILを内面2上の版素材(図示せず)上に
集光し、結像させるためのものである。その際、入射光
ILと結像用レンズ15との配置関係に依存してBOW
が生じる点は、既述した通りである。
【0023】係るBOWを修正するためには、例えばミ
ラー18及び20の角度調整を行う必要があるが、その
前提として、本円筒内面走査装置を構成する各ユニット
を精密に本来あるべき位置に配設する必要がある。つま
り、レール9と中心軸14とを平行にする必要があると
ともに、走査ヘッド6のヘッド部本体8の中心軸、すな
わち結像用レンズ15の光軸や偏向器10の偏向面10
Aの回転軸を中心軸14に対して同軸とする必要があ
る。これらの調整を行うための装置が以下に述べる測定
および調整装置であり、本実施例の中核部分でもある。
【0024】図3は、上記測定および調整装置の構成を
示す斜視図である。同図においては、本装置の構成を明
瞭化する必要性から、円筒内面ドラム1を正確に図示す
ることを敢えて避けている(図1参照)。この点を断っ
た上で、先ず各部の構成について詳述し、次に当該装置
を用いた平行度調整の具体的方法について述べることに
する。
【0025】走査ヘッド6のアーム部6Aの先端には、
ヘッド部ベース7が取付けられる。この取付けは、当該
ヘッド部ベース7の第1部分7Aに設けられたネジ穴
(バカ穴)を介して、調整ネジ32によって達成され
る。従って、調整ネジ32による固定を緩めれば、ヘッ
ド部ベース7を図3に示す方向へずらすことができる
(xz平面内での回転)と共に、方向へもずらすこと
ができ(Z方向への移動)、方向へもずらすことがで
きる(x方向への移動)。更にヘッド部ベース7の第2
部分7Bとヘッド部本体8とは、第2部分7Bに形成さ
れたネジ穴(バカ穴)を介して、調整ネジ33によって
連結されている。従って、このネジ止めを緩めることに
よって、ヘッド部本体8を方向にずらす(yz平面内
での回転)ことができ、平行移動により方向(y方
向)へずらすこともできる。以上のアーム部6A,ヘッ
ド部ベース7,ヘッド部本体8間の調整部分が第2の調
整手段に相当する。
【0026】当該ヘッド部本体8の保持部8A、8Bに
は、図3に改めて示す様に、2つの同軸の貫通孔が形成
されている。これらの貫通孔は、その内部に光学ユニッ
ト(結像用レンズ15や偏向器10等)を取付けるため
のものであり、ここでは光学ユニット取付け穴30とし
て総称する。その際、光学ユニットの光軸が当該光学ユ
ニット取付け穴30の中心軸31と同軸になる様に、光
学ユニットの取付けが設定されている。
【0027】測定装置の構成は、次の通りである。ホル
ダ34は円筒形部材であり、その一端は突出したフラン
ジ34Aとなっている。一方、ホルダ34の円筒部分3
4Bの外径は、光学ユニット取付け穴30の穴径と同一
である。また、このホルダ34内の貫通孔中に、その外
径が当該貫通孔の径とほぼ同一の円筒形のシャフト35
を遊嵌する。従って、シャフト35の中心軸はホルダ3
4の中心軸と同軸となり、又、シャフト35はホルダ3
4の中心軸方向に移動可能であると共に、その中心軸を
回転軸としてθ回転方向へ回転可能でなる。又、上記フ
ランジ34Aにはネジ穴(図示せず)が形成されてお
り、このネジ穴を介してネジにより、遊嵌されたシャフ
ト35をホルダ34に固定することも可能である。更
に、シャフト35の側面両端部近傍には、複数個のネジ
穴36(取付け部)が形成されている。本実施例では、
中心軸31に直交するx及びy方向にそれぞれ2個のネ
ジ穴36が各端部に形成されている。ただし、x方向の
ネジ穴36はシャフト35の下面にあり、図示されてい
ない。y方向については、−y方向に関して1つだけネ
ジ穴36を設ける様にしても良い(実質的には1つで良
い)。当該ネジ穴36は、後述する変位計としてのピッ
クテスタ37を取付けるためのものである。
【0028】この様なシャフト35が遊嵌されたホルダ
34は、平行度測定および調整時には、光学ユニット取
付け穴30内に挿嵌される。このとき、ホルダ34(及
びシャフト35)の中心軸と光学ユニット取付け穴30
の中心軸31とは、同軸となる。
【0029】次に、上記測定装置を用いた調整方法につ
いて説明する。先ずは、円筒内面ドラム1の中心軸14
とレール9の軸38(レール軸と称す)との平行出し調
整を行う。これは、次の通りにして容易に実現される。
【0030】A-1) ホルダ34の貫通孔中にシャフト3
5を遊嵌し、ネジ穴36がx及びy方向上となる位置に
てシャフト35をネジ止めする。そして、ホルダ34を
光学ユニット取付け穴30に挿嵌して装着する。その
際、保持部8A側の貫通孔からシャフト35が突出し得
る様に、上記シャフト35の遊嵌が行われている。
【0031】A-2) 装着後、シャフト35の一方の端部
側においてのみ、3個のピックテスタ37を図4に示す
位置に取付け、固定する。即ち、3個のピックテスタ3
7は、円筒内面ドラム1の正面から(z方向から)見て
当該内面2の円周方向(θ回転方向)に、丁度、角度θ
=0゜、90゜及び180゜(反時計方向を正とする)
に当たる各位置に固定されることとなる。
【0032】A-3) 次に、この状態で、走査ヘッド6を
レール9に沿って円筒内面ドラム1の一方の端面と他方
の端面(例えば、端面3)との間を往復運動をさせる。
このとき、上記各ピックテスタ37は、その先端が内面
2に当接して、ヘッド部本体8の中心から内面2の各位
置までの距離を測定する。その測定値の差は、各位置で
の中心軸14とレール軸38との偏り(傾斜等)を示す
ものである。
【0033】A-4) そこで、各位置のピックテスタ37
毎に、両端面位置で示すピックテスタ37の測定値の差
が0値となる様に、レール9又は円筒内面ドラム1を調
整する。この調整は、調整ネジ13によって副走査ベー
ス5をその上面11を含む平面内で移動することにより
実現される点は、既述した通りである。尚、両端面位置
のみならず、両端面間の任意の位置においても、上記測
定値の差が0となる様に調整しても良い。
【0034】以上の調整により、円筒内面ドラム1の中
心軸14とレール9(レール軸38)との平行出しが実
現される。その際、オペレータは、ピックテスタ37が
示す測定値を見ながら平行出し調整を行うことができる
ため、従来の方法と比較して格段に短時間で当該調整を
終了させることができる。なお、上記のオペレータによ
るマニュアル調整に代えて、測定値に応じて作動するア
クチュエータを使用した調整としてもよい。
【0035】上記調整により、レール軸38は中心軸1
4に対し平行となったが、しかしこの段階ではまだ走査
ヘッド6のヘッド部本体8はレール9に対して完全に平
行配置された状態とはなっていない。つまり、光学ユニ
ット取付け穴30の中心軸31は、中心軸14に対して
傾いた状態となっていることもある。そこで、上記調整
に続いて、以下の同軸出し調整を行う。
【0036】B-1) 次に、ピックテスタ37をそれぞ
れ、図5に示す様に、シャフト35の両端部側に一つず
つ取付ける。そして、シャフト35のネジ止め固定を解
除し、回転可能状態とする。
【0037】B-2) この状態でピックテスタ37を円筒
内面ドラム1における内面2の円周方向に所定の角度ず
つステップ的に回転させ、各任意位置での両ピックテス
タ37が示す回転中心から内面2までの距離を測定す
る。そして、それぞれの測定位置での測定値の差が0値
になる様に、ヘッド部ベース7及びそのヘッド部本体8
を前述した各方向〜に動かしてその位置調整を行
う。これにより、円筒内面ドラム1の中心軸14とヘッ
ド部本体8の中心軸31との同軸出しが実現される。本
調整においてもオペレータは、ピックテスタ37の測定
値を見ながら同軸出し調整を行うことができ、同じく短
時間で本調整を終了させることが可能となる。この調整
においても、測定値に応じて作動するアクチュエータを
利用してもよい。
【0038】本実施例の測定および調整装置は、以上の
平行ないし同軸調整を終了させた後においても、更に走
査ビームSB(図1)の検証用に適用することができ
る。その様な用途に本装置が用いられる際の構成を示し
たのが、図6である。
【0039】本図は、特に、走査ビームSBの走査位置
を検証する際の状態を示している。即ち、上記調整で用
いたピックテスタ37を全て取りはずした後にシャフト
35の固定を解除し、結像用レンズ15の取付位置から
その焦点距離fだけ離れた位置にシャフト35の先端面
35Bが位置するように、シャフト35をその軸方向に
引出した上で、当該シャフト35を固定している。その
後、保持部8Aの貫通孔に結像用レンズ15を取付けて
いる。更に、シャフト35の先端面35Bに形成された
4個のネジ穴39を介して、当該先端面35Bにスリッ
ト付きセンサユニット40をネジ43によって取り付け
ている。尚、42は貫通孔である。本スリット付きセン
サユニット40は、その中央部分にフォトダイオード4
1を有しており、当該フォトダイオード41の表面に
は、走査ビームSBのビーム径(ビームウェスト径)よ
りも若干小さい幅を有するスリットが装着されている。
その際、本スリットは、その中心が中心軸31(14)
上に位置する様に取付けられている。なお、結像用レン
ズ15に対するフォトダイオード41の位置は、円筒内
面ドラム1の内面2と光学的に等価である。
【0040】このとき、光ビームILを結像用レンズ1
5に入射すると、走査ビームSBはフォトダイオード4
1の検出面(xy平面に平行)内に結像される。フォト
ダイオード41はパワーメータ(図示せず)に接続され
ているので、その検出値が当該パワーメータによって測
定される。その際、光ビームILの光束の中心軸が中心
軸31(14)に対して平行的にずれている場合(非同
軸)ないし交差する場合には、結像点(ビームウェスト
の位置)は中心軸31(14)上にないこととなるの
で、フォトダイオード41の検出値を観測しながら結像
用レンズ15の位置調整を行い、結像点が丁度中心軸3
1(14)上に来る様に調整することができる。
【0041】又、上記スリット付きセンサユニット40
を取りはずし、代わりにビーム径測定装置を装着するこ
とにより、上記調整手順の流れの中の一工程として、走
査ビームSBのビーム径測定を行うことが可能となる。
【0042】この様に、ビーム径測定やビーム位置測定
という操作を、一連の軸出し操作の中に付随する一操作
として位置付けることが可能となり、わざわざ別個に改
めてビーム径測定操作等を行う必要がなくなり、これに
よりトータル的にみてオペレータの調整に要する時間を
短時間化することに寄与し得ることとなる。
【0043】尚、本実施例では、ピックテスタを変位計
として用いたが、これに限られるものではなく、例えば
レーザ変位計を用いることも可能である。
【0044】
【発明の効果】
(1) 請求項1および2に係る発明は、感材への焼き付
け結果を利用する従来技術と比較して、格段に短時間
で、即ちリアルタイムで平行度調整を実行・終了させる
ことができ、しかも走査ヘッド等の各ユニットの取付け
位置を格段に精密に決定することができる効果を奏す
る。これにより、トータルコストの低減を図ることが可
能となる。
【0045】(2) 請求項3に係る発明は、感材を露光
する光ビームの検証をリアルタイムで且つ精密に行うこ
とができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の円筒内面走査装置の一実施例の外観
を示す斜視図である。
【図2】円筒内面走査装置の全体の電気系統を示すブロ
ック図である。
【図3】測定および調整装置の要部を示す斜視図であ
る。
【図4】ピックテスタの取付け位置を説明するための斜
視図である。
【図5】ピックテスタの取付け位置を説明するための斜
視図である。
【図6】走査ビームの検証を行う際の測定装置の構成を
示す斜視図である。
【符号の説明】
1 円筒内面走査装置 2 内面 4 支持台 5 副走査ベース 6 走査ヘッド 6A アーム部 7 ヘッド部ベース 8 ヘッド部本体 9 レール 10 偏向器 10A 偏向器 13 調整ネジ 14 中心軸 15 結像用レンズ 30 光学ユニット取付け穴 31 中心軸 32 調整ネジ 33 調整ネジ 34 ホルダ 35 シャフト 35B 端面 36 ネジ穴 37 ピックテスタ 39 ネジ穴 40 スリット付きセンサユニット 41 フォトダイオード

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その内面に感材が装着される円筒内面ド
    ラムと、当該円筒内面ドラムの中心軸方向に沿って敷設
    されたガイド部材と、該ガイド部材に案内されて前記円
    筒内面ドラムの内側をその中心軸方向に沿って移動可能
    であり、中心軸方向から入射する光ビームを結像用レン
    ズおよび偏向器を介して当該ドラム内面の円周方向に走
    査する走査ヘッドと、を備えた円筒内面走査装置におい
    て、 前記走査ヘッドから前記内面までの距離を前記中心軸方
    向および円周方向のそれぞれの複数位置で測定する測定
    手段と、 該測定手段の測定結果に応じて前記円筒内面ドラムの中
    心軸と前記ガイド部材との平行度を調整する第1の調整
    手段と、を設けたことを特徴とする円筒内面走査装置。
  2. 【請求項2】 前記走査ヘッドは、前記ガイド部材に案
    内されるアーム部と、該アーム部に取付けられて結像用
    レンズおよび偏向器を保持するヘッド部とを含み、 前記測定手段の測定結果に応じて、前記アーム部に対す
    るヘッド部の取付位置あるいは取付角度を調整する第2
    の調整手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の円
    筒内面走査装置。
  3. 【請求項3】 前記測定手段はさらに、前記内面におけ
    る光ビームの位置あるいは/および径を測定する手段を
    含むことを特徴とする請求項2記載の円筒内面走査装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07311356A (ja) * 1994-01-14 1995-11-28 Bayer Corp 自走式直線運動キヤリツジを有する走査装置
EP0854034A1 (en) * 1997-01-20 1998-07-22 Scanview A/S An apparatus for and a method of irradiating a sheet-like material

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JPH07311356A (ja) * 1994-01-14 1995-11-28 Bayer Corp 自走式直線運動キヤリツジを有する走査装置
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