JPH0792264B2 - 空調用吹出口における自動風向調整装置 - Google Patents

空調用吹出口における自動風向調整装置

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JPH0792264B2
JPH0792264B2 JP2282931A JP28293190A JPH0792264B2 JP H0792264 B2 JPH0792264 B2 JP H0792264B2 JP 2282931 A JP2282931 A JP 2282931A JP 28293190 A JP28293190 A JP 28293190A JP H0792264 B2 JPH0792264 B2 JP H0792264B2
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俊夫 久野
幸男 久野
明 鳥実
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協立エアテック株式会社
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    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F13/00Details common to, or for air-conditioning, air-humidification, ventilation or use of air currents for screening
    • F24F13/02Ducting arrangements
    • F24F13/06Outlets for directing or distributing air into rooms or spaces, e.g. ceiling air diffuser
    • F24F13/072Outlets for directing or distributing air into rooms or spaces, e.g. ceiling air diffuser of elongated shape, e.g. between ceiling panels

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  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 I.発明の目的 (1)産業上の利用分野 本発明は、建物の天井面や空調器等に設けた長溝型の空
調用吹出口その他の空調機器の吹出口等において、空調
空気の吹出方向を自動的に調整し得る自動風向調整装置
に関する。
(2)従来の技術 近年、高層ビル、或は業務用、居住用の建築物等の天井
面においては、照明灯、煙感知装置、空調用吹出口等を
集中させて直線連続状に配列した、所謂、システム天井
が室内美観や施工上の面から多用されている。そして、
空調用吹出口として下面に長矩形型の吹出口を有した吹
出口枠を天井面の照明灯の側部に設置したり、或は照明
灯とは別に単独で直線状に設置したりしている。その
他、天井面に埋込型の空調器を設置し、この空調器内に
設けた長矩形型の吹出口より空調空気を吹き出してい
る。
そして、前記した角空調空気の吹出口においては、下端
開口に近接して設置させた一枚羽根や、T型羽根を室内
より各人が手で所定角度に回動設定して、夏期における
冷気は天井面と平行な横方向へ、また冬場における暖気
は直接下方へと吹き出す様にセットしていたものである
が、前記各羽根においては吹き出し方向を精度良く調整
出来ない欠点があった。そこで、出願人は、長矩型の吹
出口を下面に有した吹出口枠内に、枠体の内部に内接す
る円の円周面に沿う様に一対の円弧長板を配置して上下
面に開口部を設けた風向調整器を回転自在に軸支させ、
この風向調整器の開口部を天井面に沿った方向や、天井
面と垂直な方向に風向設定して、冷気は天井面に沿った
方向へ、暖気は天井面に略垂直方向へと精度良く吹き出
しが出来る空調用吹出口を平成2年特許願第121738号と
して提案した。
(3)発明が解決しようとする問題点 しかしながら、前記空調用吹出口においては、一対の円
弧長板を有した風向調整器を、室内側より各人が吹出口
内に手先を挿入して回転させ、吹出方向の調整を行うた
め、この風向調整器の回転操作に手間を要する。
また、いったん風向設定した風向調整器が、通流する空
気との抵抗で位置ずれし、特に冷気の天井面に沿った方
向への吹出しの精度が悪くなり易い等の問題があった。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであ
り、その目的は、吹出口枠内に、風向調整器の回転軸支
部に連係した形状記憶部材と、付勢部材とを組み合わせ
て自動風向調整部を設けたことにより、吹出口枠内を通
流する冷気や暖気の温度で変態する形状記憶部材によ
り、風向調整器の開口部を略天井面に沿った方向から、
天井面に略垂直な方向までの間の任意の方向に自動調整
し、天井部分であり、かつ狭小空間での煩雑な手動によ
る作業をなくし、且つ通流する空気の抵抗でも開口部が
位置ずれすることなく、冷気や、暖気を精度良く吹出し
する様になした空調用吹出口における自動風向調整装置
を提供することにある。
II.発明の構成 (1)問題点を解決するための手段 上記目的を達成するために、本発明は、天井面Cや空調
器72の空気吹出部に設置されて空調空気を吹き出すため
下面に長矩形の吹出口14が開口された吹出口枠16と、こ
の吹出口枠16内であって前記吹出口14近縁に同吹出口14
の長手方向回りに回転可能に軸支され、略中空円筒状の
羽根体17から成り、同羽根体17内部の中空部Sに連通す
る複数の開口部32a、32b...を有する風向調整器18を備
えた空調用吹出口12において、前記吹出口枠16内には、
前記風向調整器18の開口部32a、32b...の方向を略天井
面Cに沿った方向から天井面に略垂直な方向までの間の
任意の方向に自動調整する自動風向調整部50が設けら
れ、前記自動風向調整部50は、前記吹出口枠16内におい
て前記風向調整器18に連係された形状記憶部材60と、付
勢部材62と、を有し、この形状記憶部材60と、付勢部材
62との付勢均衡により前記開口部32a、32b...を任意の
方向に向き調整して成る空調用吹出口における自動風向
調整装置10から構成される。
また、前記羽根体17の内部の中空部Sは断面略円形であ
ることとしても良い。
また、前記羽根体17は、前記複数の開口部32a、32b...
を形成するように相対向して設けられた1対の円弧長板
34、34を備えて成ることとしても良い。
また、前記円弧長板34、34は、2個の開口部32a、32bを
形成するように相対向して1対設けられて成ることとし
ても良い。
また、前記自動風向調整部50は、前記風向調整器18の吹
出口枠16の軸支部にクランク部54を備え、このクランク
部54と、前記吹出口枠16とに形状記憶部材60と、付勢部
材62とが連係されて成ることとしても良い。
更に、前記自動風向調整部50は、前記風向調整器18の吹
出口枠16の軸支部に中心部が固定された作動板66を備
え、この作動板66の両端部と、前記吹出口枠16とに形状
記憶部材60と、付勢部材62とが連係されて成ることとし
ても良い。
(2)作用 本発明の空調用吹出口における自動風向調整装置におい
ては、天井面や空調器に設置した吹出口枠内の下部位置
に回転自在に嵌合された風向調整器と、この風向調整器
と吹出口内とに形状記憶部材と、付勢部材とを張設させ
た自動風向調整部を設けたものであり、吹出口枠内を通
流する空気の温度が約25℃以上の時には、形状記憶部材
は付勢部材の付勢力に抗して縮長し、開口部は、天井面
に対し垂直な下方へ向いた状態で保持され、吹出口へ送
気された暖気を天井面に対し垂直下方へと吹出すもので
ある。
次に、吹出口枠内を通流する空気の温度が約20℃程度か
ら形状記憶部材は記憶形状に復帰し始め、15℃以下にな
ると、付勢部材の付勢力により風向調整器を約40度位回
転させ、開口部は、天井面に沿った方向へ向いた状態に
保持され、吹出口枠内へ送気された冷気を天井面に沿っ
た方向へと吹出すものである。
従って、空調用ダクトを経由して吹出口枠内へ送気され
た暖気は天井面より下方へと吹出され、また冷気は天井
面に沿った方向へと吹出されて風向調整器の開口部を通
流する空気の温度で形状記憶部材が変態伸縮等行いなが
ら風向調整器を自動的に風向設定調整させることによっ
て、各人が吹出口内に手を挿入して風向調整器を回転さ
せる必要がなく、冷気と暖気を精度良く所要の方向に室
内に吹出させて空調効率を高めることとなる。
(3)実施例 以下、添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施例
を説明する。
第1図乃至第3図には本発明の実施例に係る自動風向調
整装置10を内部の下方中央位置に設けた空調用吹出口12
が示されている。
図において、空調用吹出口12は、下面に長矩形の吹出口
14が開口された正面視台形状の吹出口枠16と、この吹出
口枠16内の下部位置に回転可能に軸支された2組みの風
向調整器18とを備えている。
この風向調整器18は、中空円筒状の羽根体17から成り、
この羽根体17内部の中空部Sに連通する様に2個の開口
部32a、32bが図上上下に対向して設けられている。
前記吹出口枠16は、台形状で相対向された縦枠板20、20
と、この縦枠板20、20の両側部より上面部を遮蔽するた
めに連設された狭幅の間隙保持板22とで形成されてい
る。前記一方の縦枠板20の中央部には接続口24が連通さ
れ、第2図、第3図に示す様に縦枠板20、20は、その下
端部に内面方向へ折曲された受縁26、26と、この受縁2
6、26の上方で縦枠板20、20内面に接着されたフエルト
の様なパッキン28、28を有している。
前記2組の風向調整器18、18は、第1図、第2図に示す
様に吹出口枠16内の縦枠板20、20に連設され、下部中央
位置に設置された前記自動風向調整装置10の左右枠板3
0、30の両側に各々配置されている。
第2図、第3図に示す様に、前記左右の風向調整器18、
18は、断面が吹出口枠16内に略内接する円の内周面に沿
い、この内周面の相対向する位置であって上下に開口部
32a、32bが形成される様に略対称に配置された一対の円
弧長板34、34を有し、この円弧長板34、34は、その両端
部を一対のコマ軸36、36に係着保持されると共に縦枠板
20、20内面のパッキング28、28に当接されて気密が保持
されている。なお、風向調整器18は吹出口14における風
向調整が精度良く行われれば良く、従って、その限りで
この円弧長板34、34と吹出口枠16の内壁とは多少の空隙
を有する様に配置しても良い。
第4図、第5図に示す様に、前記コマ軸36は、短尺な円
柱体38よりなり、その円周面には鉛直線に対して左右対
称に凹部40、40が凹設されている。この凹部40、40はコ
マ軸36の下端部と鉛直線との交点位置から約45度より13
5度にかけて凹設されている。また、この凹部40、40の
両端には係止溝42、42が穿設されており、これによって
円弧長板34の両端部をこの係止溝42、42内に係止させ、
円弧長板34の端部にコマ軸36を連結するものである。
また、コマ軸36は、その円柱体38の軸芯に小さな軸孔44
が開孔されている。
第6図、第7図に示す様に、円弧長板34は、一方面に湾
曲された薄長板よりなり長尺な端面には前記コマ軸36の
凹部40の係止溝42に係着させるための突辺46が突設され
ている。これにより一対の円弧長板34、34の両端部をコ
マ軸36、36の凹部40、40に嵌着させて風向調整器18を組
設するものである。
組設された2組の風向調整器18、18は、第1図、第2図
に示す様に、前記自動風向調整装置10の左右枠板30、30
と間隔保持板22の下方両側部22a、22aとの間隔内に嵌合
され、同間隔保持板22の下方両側部22a、22aに螺着され
た螺子軸48、48に一端のコマ軸36、36の軸孔44がやや硬
く軸支されている。
第1図、第8図、第9図に示す様に、前記左右枠板30、
30内には、前記自動風向調整装置10の実施例に係る第1
自動風向調整部50aが示されている。
図において、第1自動風向調整部50aは、左右の風向調
整器18、18の端部のコマ軸36、36と対向して左右枠板3
0、30に固定された軸受52、52に軸支されたクランク部5
4を備えている。このクランク部54の軸受52、52より突
出された両端部は、前記左右の風向調整器18、18のコマ
軸36、36の軸孔44に貫通固定されている。前記クランク
部54の下方位置には同クランク部54の上死軸54aと下死
軸54bとの下方への回転を阻止する2本のストッパー5
6、56が左右枠板30、30に連設されている。また、前記
クランク部54の上方において左右枠板30、30にコイル軸
58が連設され、クランク部54の下死軸54bとコイル軸58
とに付勢コイル62が、クランク部54の上死軸54aとコイ
ル軸58とに形状記憶合金よりなるコイルバネ60が連係さ
れている。
第8図に示す様に、例えば吹出口枠16内を通流する空気
の温度が約25℃以上の時には、形状記憶合金から成るコ
イルバネ60は付勢コイル62の付勢力に抗して変態縮長し
ており、これによって、下死軸54bがストッパー56に制
止されている。そして、この時左右の空気調整器18、18
の一対の円弧長板34、34の上下開口部32a、32bの方向が
吹出口14と同一面である天井面Cに対して垂直方向とな
る様に連動されている。
吹出口枠16内を通流する空気の温度が約20℃程度におい
てしだいにコイルバネ60は復帰変態し始め、空気の温度
が約15℃以下の時には、第9図に示す様に、付勢バネ62
の付勢力により下死軸54bは上昇すると共に上死軸54aは
下降する様にクランク部54が約40度位回動される。そし
て、下降した上死軸54aがストッパー56に制止され、こ
の時左右の風向調整器18、18の一対の円弧長板34、34の
上下開口部32a、32bの方向は天井面Cに沿った方向とな
る様に前記第1自動風向調整部50aと、左右の風向調整
器18、18は同期連動されている。
従って、形状記憶合金よりなるコイルバネ60と付勢バネ
62とを有した第1自動風向部50aと左右の風向調整器1
8、18とを連動させる様になした吹出口枠16よりなる空
調用吹出口12を天井面Cに配置し、連続口24を空調ダク
トに接続して室内に暖気や冷気を吹き出す場合には、温
度の高い暖気においては付勢バネ62の付勢力に抗して形
状記憶合よりなるコイルバネ60が縮長する。すると、ク
ランク部54の下死軸54bがストッパー56に制止されて左
右風向調整器18、18の一対の円弧長板34、34の上下開口
部32a、32bは自動的に鉛直方向へと設定され、吹出口14
から天井面Cと垂直な下方へと暖気が吹出しされること
となる。
また、温度の低い冷気においては形状記憶合金よりなる
コイルバネ60は記憶形状に復帰するので付勢バネ62の付
勢力が働き、クランク部54が約40度位逆回動されて上死
軸54aがストッパー56に制止される。そして、左右の風
向調整器18、18の一対の円弧長板34、34の上下開口部32
a、32bは自動的に天井板C方向へと設定され、吹出口14
から天井面Cに沿った方向へ温度の低い冷気が吹出しさ
れるととなり、空調用吹出口から吹出しされる暖気と冷
気によって、内部の風向調整器18、18を自動的に切換す
ることが出来、各人が吹出口内に手を挿入して風向調整
器18、18を回転させる必要がない。
また左右風向調整器18、18に連結されたクランク部54が
付勢バネ62とコイルバネ60とで常時均衡保持されるた
め、空気抵抗で左右風向調整器18、18の開口部が位置ず
れすることもなく、冷気と暖気を精度良く室内に吹出さ
せて空調効率を高め得ることとなる。
次に第10図乃至第12図には、本発明の自動風向調整装置
10の他の実施例に係る第2自動風向調整50bが示されて
いる。
図において、第2自動風向調整部50bは、左右の風向調
整器18、18の相対向したコマ軸36、36の軸孔44に貫通固
定された回転軸64と、この回転軸64に中心位置が固定さ
れた作動板66とを備えている。この作動板66の上方位置
において吹出口枠16の縦枠板20、20に支持枠68が連設さ
れ、第11図に示す様に、作動板66の斜下端部と支持枠68
とに付勢バネ62が、作動板66の斜上端部と支持枠68とに
形状記憶合金よりなるコイルバネ60がそれぞれ連係さ
れ、前記支持枠68には、前記作動板66の両端部の斜め上
方への回動を制止するためのストッパー70が垂設されて
いる。
第11図に示す様に、例えば前記吹出口16内を通流する空
気の温度が約25℃以上の時には付勢バネの付勢力に抗し
て形状記憶部材としてのコイルバネ60が縮長し、これに
よって作動板66が右斜上方へ回動してストッパー70に制
止される。この時左右の風向調整器18、18の一対の円弧
長板34、34の上下開口部32a、32bの方向は吹出口14と同
一面である天井面Cに対して垂直方向となる様に連動さ
れる。
また、第12図に示す様に、吹出口枠16内を通流する空気
の温度が約15℃以下の時にはコイルバネ60が記憶形状に
復帰変態する結果、付勢コイル62の付勢力により、作動
板66が左斜上方へと約40度位回動してストッパー70に制
止される。この時左右の風向調整器18、18の一対の円弧
長板34、34の上下開口部32a、32bの方向は天井面Cに沿
った方向となる様に第2自動風向調整部50bと、左右の
風向調整器18、18は同期連動されている。
従って、第1図に示す様に、第2自動風向調整部50bを
内部の下部中央位置に設置して左右の風向調整器18、18
と連動させる様になした吹出口枠16よりなる空調用吹出
口12を天井面Cに設置し、接続口24を空調ダクトに接続
して室内に暖気を吹き出す場合、形状記憶合よりなるコ
イルバネ60が付勢バネ62の付勢力に抗して縮長し、作動
板66の付勢バネ62側の端部が斜め上方へ回動してストッ
パー70に制止される。そして、左右風向調整器18、18の
一対の円弧長板34、34の上下開口部32a、32bは自動的に
鉛直方向へと設定され、吹出口14から天井面Cに垂直な
下方へと暖気が吹出されることとなる。
また、冷気の場合は、形状記憶合金から成るコイルバネ
60が記憶形状に復帰するため、付勢バネ62の付勢力によ
りコイルバネ60側の作動板66の端部が約40度程度上昇回
動してストッパー70に制止される。そして、左右の風向
調整器18、18の一対の円弧長板34、34の上下開口部32
a、32bは自動的に天井板C方向へと設定され、吹出口14
から天井面Cに沿った方向へ温度の低い冷気が吹出しさ
れることとなる。
このように、空調用吹出口から吹出される暖気と冷気に
よって、内部の風向調整器18、18は自動的に吹き出方向
が駆動調整されるため、各人が吹出口内に手を挿入して
風向調整器18、18を回転させる必要がない。また回転軸
64に固定された作動板66が付勢バネ62とコイルバネ60と
で常時均衡保持されるため、空気抵抗で左右風向調整器
18、18の開口部の向きが位置ずれすることもなく、冷気
と暖気を精度良く室内に吹出させて空調効率を高め得る
こととなる。
なお、実施例において自動風向調整装置10は、吹出口枠
16の下部中央位置に設置されているが、これに限定され
るものではなく、吹出口枠16の下部両側位置に設置して
内部の風向調整器18と連動させてもよい。
尚、前記した実施例において第1、第2自動風向調整部
は風向調整器18を直列状に配置して風向調整を行わしめ
ているが、風向調整器は1個のみでも良く、その場合
は、自動風向調整部と1個の風向調整器のいずれかのコ
マ軸等に形状記憶部材及び付勢部材を取り付けて、自動
風向設定を行う。また、風向調整器18を並列状に横並び
に配置して用いても良い。風向調整器18の開口部も2個
以上でも良い。また、形状記憶部材は、形状記憶合金製
に限ることなく、形状記憶効果の或る合成樹脂、その他
の金属等でも良い。また、その態様もコイルバネに限ら
ず、板バネ等その他の任意に取り付け易い形状としても
良いものである。
次に、第13図乃至第15図には、天井埋込型の空調器72の
吹出口枠16内の下部中央位置に第2自動風向調整部50b
を設置し、この第2自動風向調整器50bの両側に軸支し
た風向調整器18、18と連動させる実施例が示されてい
る。
この第2自動風向調整部50bにおいても、左右風向調整
器18の相対向したコマ軸36、36を連結した回器軸64に作
動板66が固定され、この作動板66の両端部と、吹出口枠
16内の支持枠68とに付勢バネ62と、形状記憶合金よりな
るコイルバネ60とが連係され、前記作動板66の回動範囲
を規制するためのストッパー70が支持枠68より垂設され
ている。
そして、空調機72が暖房器として作動しながら吹出口枠
16より天井面Cと同一面の吹出口14へ暖気が吹出される
時には、第14図に示す様に、付勢バネ62のバネ力に勝っ
てコイルバネ60が縮長しており、これによって作動板66
が右斜上方へと回動し、風向調整器18、18の上下開口部
32a、32aは天井面Cと垂直な下向きに設定されながら暖
気を吹出す。また、空調器72が冷房器として作動する時
には、吹出口枠16内より吹出口14へ冷気が吹出され、第
15図に示す様に、コイルバネ60が記憶形状に復帰する。
よって、付勢バネ62の付勢力により作動板66と共に回転
軸64を逆回動させて風向調整器18、18の上下吹出口32
a、32bの向きは天井面Cに沿った方向へ自動的に設定さ
れながら冷気を吹出すものである。従って、天井埋込型
の空調器72の吹出口14においても、内部に第1、第2自
動風向調整部50a、50b等よりなる自動風向調整装置10を
設置して内部の風向調整器18と連動同期させることによ
って、吹出口14より吹出される暖気と冷気の吹出方向の
切換えを手を挿入して設定調整する必要がなく、また、
吹出方向の位置ずれもなく、冷気と暖気を精度良く室内
に吹き出させて空調効率を高め得ることとなる。
III.発明の効果 以上説明した様に、請求項1ないし3によれば、吹出口
枠内であって前記吹出口近縁に同吹出口の長手方向回り
に回転可能に軸支され、略中空円筒状の羽根体から成
り、同羽根体内部の中空部に連通する複数の開口部を有
する風向調整器を備えた空調用吹出口において、前記吹
出口枠内には、前記風向調整器の開口部の方向を略天井
面に沿った方向から天井面に略垂直な方向までの間の任
意の方向に自動調整する自動風向調整部が設けられ、前
記自動風向調整部は、前記吹出口枠内において前記風向
調整器に連係された形状記憶部材と、付勢部材と、を有
し、この形状記憶部材と、付勢部材との付勢均衡により
前記開口部を任意の方向に向き調整する様にしたので吹
出口枠内へ手を挿入して風向調整器を回転させる必要が
なく、吹出口枠内を通流する暖気、または冷気の温度に
よってコイルバネが自動的に伸縮しながら風向調整器の
開口部を天井面に略垂直な方向から、略天井面に沿った
方向の間において自動的に向き調整し、天井等の高い位
置においてかつ、細長い吹出口の内部側という狭小空間
での手作業を不要とし得る。
また、風向調整器は自動風向調整部の形状記憶部材と付
勢部材とで一定方向に均衡された状態に保持されるた
め、吹出口枠内を通流する空気との抵抗で風向調整器の
開口部の方向が設定された位置よりずれることがない。
また、暖気は天井面と略垂直な下方へ、冷気は天井面に
沿った方向へ、また、その中間も精度良く向き調整され
て吹出され効率的な空気調整ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例に係る自動風向調整装置を内
部の下方中央位置に設置した吹出口枠の一部を切開させ
た正面図、 第2図は、吹出口枠内に設置され第1自動風向調整部と
風向調整器との要部を示した一部拡大正面図、 第3図は、そのA−A線断面図、 第4図は、風向調整器のコマ軸の拡大正面図、 第5図は、その拡大右側面図、 第6図は、風向調整器の円弧羽根の一部拡大正面図、 第7図は、その拡大右側面図、 第8図、第9図は、第1自動風向調整部のコイルバネの
伸縮による風向調整器の開口部の切換を示した第2図B
−B線断面図、 第10図は、他の実施例に係る第2自動風向調整部を吹出
口枠内に設置して風向調整器と連結させた状態を示した
一部拡大正面図、 第11図、第12図は、第2自動風向調整部のコイルバネの
伸縮による風向調整器の開口部方向の切換を示した第10
図C−C線断面図、 第13図は、空調器の吹出口枠内に第2自動風向調整部を
設置して風向調整器と連結させた状態を示した一部拡大
正面図、 第14図、第15図は、第2自動風向調整部のコイルバネの
伸縮による風向調整器の開口部方向の切換を示した第13
図D−D線断面図である。 10……自動風向調整装置、12……空調用吹出口、14……
吹出口、16……吹出口枠体、18……風向調整器、32a、3
2b……開口部、34……円弧長板、50a、50b……第1、第
2自動風向調整部、54……クランク部、60……形状記憶
部材(コイルバネ)、62……付勢部材(バネ)、66……
作動板、72……空調器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】天井面や空調器の空気吹出部に設置されて
    空調空気を吹き出すため下面に長矩形の吹出口が開口さ
    れた吹出口枠と、 この吹出口枠内であって前記吹出口近縁に同吹出口の長
    手方向回りに回転可能に軸支され、略中空円筒状の羽根
    体から成り、同羽根体内部の中空部に連通する複数の開
    口部を有する風向調整器を備えた空調用吹出口におい
    て、 前記吹出口枠内には、前記風向調整器の開口部の方向を
    略天井面に沿った方向から天井面に略垂直な方向までの
    間の任意の方向に自動調整する自動風向調整部が設けら
    れ、前記自動風向調整部は、前記吹出口枠内において前
    記風向調整器に連係された形状記憶部材と、付勢部材
    と、を有し、 この形状記憶部材と、付勢部材との付勢均衡により前記
    開口部を任意の方向に向き調整して成る空調用吹出口に
    おける自動風向調整装置。
  2. 【請求項2】前記羽根体の内部の中空部は断面略円形で
    あることを特徴とする請求項1記載の空調用吹出口にお
    ける自動風向調整装置。
  3. 【請求項3】前記羽根体は、前記複数の開口部を形成す
    るように相対向して設けられた1対の円弧長板を備えて
    成る請求項1または2記載の空調用吹出口における自動
    風向調整装置。
  4. 【請求項4】前記円弧長板は、2個の開口部を形成する
    ように相対向して1対設けられて成る請求項1ないし3
    のいずれかに記載の空調用吹出口における自動風向調整
    装置。
  5. 【請求項5】前記自動風向調整部は、前記風向調整器の
    吹出口枠内の軸支部にクランク部を備え、 このクランク部と、前記吹出口枠とに形状記憶部材と、
    付勢部材とが連係されて成る請求項1ないし4のいずれ
    かに記載の空調用吹出口における自動風向調整装置。
  6. 【請求項6】前記自動風向調整部は、前記風向調整器の
    吹出口枠内の軸支部に中心部が固定された作動板を備
    え、この作動板の両端部と、前記吹出口枠とに形状記憶
    部材と、付勢部材とが連係されて成る請求項1ないし5
    のいずれかに記載の空調用吹出口における自動風向調整
    装置。
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