JPH0791835A - 乾燥装置 - Google Patents

乾燥装置

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JPH0791835A
JPH0791835A JP25533093A JP25533093A JPH0791835A JP H0791835 A JPH0791835 A JP H0791835A JP 25533093 A JP25533093 A JP 25533093A JP 25533093 A JP25533093 A JP 25533093A JP H0791835 A JPH0791835 A JP H0791835A
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heat exchanger
temperature
air
hot air
steam
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JP25533093A
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Masanori Inoue
雅徳 井上
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高温の熱風を発生する場合においても、エネル
ギーの無駄の極めて少ない乾燥装置を提供する。 【構成】第1の熱交換器と第2の熱交換器とを有し、第
2の熱交換器を通過した蒸気を第1の熱交換器に導き通
過させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は長尺材料を高温の熱風で
乾燥するための乾燥装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コーティング装置、印刷装置、製紙装置
等においては、フィルム、用紙、シート等の長尺材料に
加工を行った後、その長尺材料を装置に付属する乾燥装
置によって乾燥することが行われる。この乾燥装置の中
には熱風を長尺材料に吹き掛けて乾燥する方式のものが
ある。そして熱風を発生する方法には、熱交換器におい
て熱源である蒸気の熱を空気に与える熱交換を行う方法
がある。従来、この方法で熱風を発生させるためには、
高温高圧の蒸気を熱交換器に供給し、また空気を熱交換
器に送って熱風を発生させる。その熱風は乾燥装置の乾
燥室に導かれる。一方、熱交換器から排出される蒸気は
温水としてホットウェルタンクに集められ、そこからボ
イラーに戻される。
【0003】蒸気がホットウェルタンクに集められる
際、蒸気が液化して温水になっている場合と、蒸気のま
まの場合とがある。特に、高温の熱風を発生させるよう
な場合において、熱交換器から排出される蒸気は温水と
はならず蒸気のままである。ホットウェルタンクの温水
はボイラーの給水ポンプによって吸い上げられるから、
ホットウェルタンクには温水が集まるようにする必要性
がある。したがって、ホットウェルタンクに蒸気のまま
集まった場合には蒸気を外部に捨てるか、冷水をホット
ウェルタンクに給水して蒸気を液化させることが必要で
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように蒸気を捨
てるか冷水を供給することは、エネルギーの無駄が大き
かった。そこで本発明が解決しようとする課題は、高温
の熱風を発生する場合においても、エネルギーの無駄の
極めて少ない乾燥装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題の解決は以下の
本発明によって達成される。即ち、 (請求項1)蒸気から常温の空気に熱を交換し生じる熱
風によって乾燥させる乾燥装置において、第1の熱交換
器と第2の熱交換器とを有し、第2の熱交換器を通過し
た蒸気を第1の熱交換器に導き通過させることを特徴と
する乾燥装置。 (請求項2)前記第1の熱交換器の出口の熱風温度は8
0℃以下、前記第2の熱交換器の出口の熱風温度は12
0℃以上とし、その熱風によって乾燥することを特徴と
する請求項1記載の乾燥装置。 (請求項3)前記第1の熱交換器の数は1つであり、前
記第2の熱交換器の数は乾燥装置の乾燥室と同じ数を有
することを特徴とする請求項1、2記載の乾燥装置。 によって達成される。
【0006】
【作用】本発明の乾燥装置によれば、2つの熱交換器を
使用して第1の熱交換器によって常温の空気を熱風に
し、第2の熱交換器によってその熱風を更に高め高温度
の熱風を得る。また、第2の熱交換器で使用した蒸気を
第2の熱交換器に導き通過させ熱源として再び利用する
から、エネルギーの利用効率が高くなる。また、第2の
熱交換器に入る蒸気圧力を2.0Kg/cm2 以上とす
ることで第2の熱交換器から排出される蒸気は液化せず
蒸気のままであるから蒸気を第2の熱交換器に導くこと
ができる。また第1の熱交換器の出口の熱風温度を80
℃以下としたから第1の熱交換器から排出される蒸気は
ホットウェルタンクにおいて容易に液化して温水を得
る。さらに、第1の熱交換器の数を1つとし、第2の熱
交換器の数を乾燥装置の乾燥室の数と同じとしたから、
各乾燥室の温度を独立に設定制御できる。また、熱交換
器を分散させたことによって設置する上で制約が少な
い。
【0007】
【実施例】次に本発明について好適な実施例を挙げて詳
細に説明する。図1は本発明の乾燥装置における熱交換
システムを説明する図である。図1において、1は第1
の熱交換器、2は第2の熱交換器、3は乾燥室、4は再
蒸発タンクである。5は1次蒸気パイプであって高温高
圧(例えば183℃10Kg/cm2 )の蒸気が流れて
おり第2の熱交換器2の熱源としてその蒸気を供給す
る。6は排水パイプであって第1の熱交換器1から排出
される温水が流れる。また7は第2の熱交換器2の排出
蒸気を再蒸発タンク4に導く蒸気排出パイプであり、8
は再蒸発タンク4の蒸気を第1の熱交換器1に導く2次
蒸気パイプである。また9は蒸発タンク4の排水弁であ
る。
【0008】このような構成においてこの熱交換システ
ムの動作について説明する。1次蒸気パイプ5を流れる
高温高圧蒸気は圧力調節弁を経て所定の圧力に減圧さ
れ、更に流量調節弁を経て所定の流量に調節され第2の
熱交換器2に供給される。乾燥室3には温度計が設置さ
れており、温度制御装置はその温度計の計測値と設定温
度とを比較して設定温度となるように流量調節弁を制御
する。ただし乾燥装置が運転状態でない場合は、乾燥室
3内の温度に拠らず蒸気の流量は小さく制限されるか、
ゼロとなるように構成されている。
【0009】第2の熱交換器2を通過した蒸気は蒸気排
出パイプ7を通って再蒸発タンク4に導かれる。必要と
される熱風の温度が低い場合は排出される蒸気の温度も
低く液化して再蒸発タンク4において温水となっている
ことがあるが、その場合は再蒸発タンク4の排水弁9よ
り排水パイプ6に排出される。それ以外の場合は通常排
水弁9は閉じておかれる。必要とされる熱風の温度が高
い場合は排出される蒸気の温度もそれなりに高く、再蒸
発タンク4は蒸気によって満たされる。その蒸気は2次
蒸気パイプを通って第1の熱交換器に導かれる。第1の
熱交換器を通過した蒸気は冷やされて温水となり排水パ
イプ6に排出される。排出された温水はホットウェルタ
ンクを介してボイラーへ戻される。
【0010】一方、外気等の常温の空気が吸気ダクトを
通して第1の熱交換器1の所まで導かれており、第1の
熱交換器1に付属した給気ファンによりその空気が取り
入れられ第1の熱交換器1を通過する。第1の熱交換器
1を通過した空気は熱風となって出てダクトを通して第
2の熱交換器に導かれる。第2の熱交換器2にも付属の
給気ファンがあって熱風を取り入れられ第2の熱交換器
2を通過する。いずれの給気ファンも、その給気量を所
望の値に制御できるように給気ファン駆動モーターの回
転制御が行えるように構成されている。第2の熱交換器
2を通過した熱風は更に高温の熱風となって出てダクト
を通して乾燥室3に導かれ、乾燥室3において、塗工等
の加工がされた長尺材料にその熱風を吹き掛けて長尺材
料及び塗工膜等を乾燥させる。
【0011】乾燥に与かった熱風は一部は第2の熱交換
器2の給気ファンにダクトを通じて戻され乾燥に与かっ
ていない新しい熱風と共に混合され、再び第2の熱交換
器を通過する。即ち熱風は第2の熱交換器2と乾燥室3
の間を一部は循環する。乾燥に与かった熱風は長尺材料
を濡潤していた有機溶剤等を気体の状態で含んでおりそ
の濃度が高まると乾燥能力の低下が起きる。また、その
ことと共に有機溶剤の場合は、その濃度が高まり爆発限
界に達すると爆発の恐れがあり危険である。従って乾燥
に与かった熱風はその一部を乾燥室3の外部に排気し
て、通常は爆発限界よりずっと低い値に有機溶剤の濃度
が維持されるように調節される。排気量は排気ダクトに
設置された排気ダンパーの開度によって調整される。ま
た排気された熱風は通常触媒等により無臭無害化され、
更に熱回収されて大気中に捨てられる。
【0012】上述の本発明の乾燥装置の説明において、
必要とされる熱風の温度が高い場合においては第1の熱
交換器1と第2の熱交換器2の両方を使用し、必要とさ
れる熱風の温度が低い場合においては第2の熱交換器2
だけを使うことを述べた。本発明者らは各種タイプの熱
交換器で本発明の乾燥装置を構成して種々研究を行った
ところ熱風温度が第1の熱交換器1の出口において80
℃以下である場合には第1の熱交換器1から排出される
蒸気が容易に液化して温水が得られるが、80℃以上で
あると蒸気のまま排出され易くエネルギーの節約効果が
あまり得られないことを見出した。また、熱風温度が第
2の熱交換器2の出口において120℃以上である場合
には第2の熱交換器2から排出される蒸気は蒸気のまま
であるが120℃未満の場合は蒸気が液化して温水とな
り易く第1の熱交換器1を設置する効果があまり得られ
ないことを見出した。従って、本発明の乾燥装置におい
ては各乾燥装置の出口温度が上述のようになるよう、第
1の熱交換器1と第2の熱交換器2を構成することが望
ましい。
【0013】図2は本発明の乾燥装置において、第1の
熱交換器1の数は1つであり、第2の熱交換器2の数は
乾燥装置の乾燥室3と同じ3つで構成した例を示す模式
図である。この図はコーティング装置を設置した工場に
おいて、それらを配置し上方から見たようすを示してい
る。図2において、1は第1の熱交換器、2は第2の熱
交換器、3は乾燥室、10は長尺材料、11は空気ダク
トである。乾燥室3は、乾燥室3(1)〜 乾燥室3
(3)の3つあり、その中を長尺材料10が走行して、
走行中に乾燥が行われる。各乾燥室3は、それぞれに適
した乾燥温度、風量、排気量等があって、それらは、差
圧計の計量値、ファンの回転数、熱風の循環量、排気ダ
ンパーの開度、外気の取り入れ量、一次蒸気及び二次蒸
気の供給量等の調節によって所望の値に調節される。
尚、図2においては、蒸気の配管については省略され図
示されていない。図2における蒸気の配管は図1と同様
であって、一次蒸気は3つある第2熱交換器の全てに導
入された後、再蒸発タンクに集められ第1熱交換器に導
入されて再利用される。
【0014】外気は給気ファンによって第1の熱交換器
1に取り込まれ前述のように比較的低温の熱風に温めら
れて、空気ダクト11を経由してを通過し分割され各
乾燥室3の近くに配置された第2の熱交換器2まで、即
ち図2のまで導かれる。図2に示すように第1の熱交
換器と第2の熱交換器とは必ずしも近接して設置されて
いる必要性はない。このことは本発明の特徴の一つであ
る。乾燥装置が設置されているコーター等の加工機の周
辺はスペースの余裕が無い場合が多く、高温の熱風を発
生する第2の熱交換器は乾燥装置の直近に設置して制御
特性及びエネルギー効率の向上を図り、比較的低温の熱
風を発生する第1の熱交換器はスペースの余裕のある離
れた場所に設置することによって、オペレータの作業、
加工機の稼働の妨げとならないようにすることができ
る。
【0015】第2の熱交換器2で高温に温められた熱風
は各乾燥室3に空気ダクトを通じて供給される。乾燥
に利用された溶剤蒸気を含む熱風は、空気ダクトを通
じて一部が乾燥室から排気される。また一部は空気ダク
トを通じて戻され、空気ダクトの新鮮な熱風と混合
されて溶剤濃度が低められ空気ダクトに集められ、再
度第2の熱交換器で温められ空気ダクトを通じて各乾
燥室3に供給される。空気ダクトと空気ダクトとの
熱風流量の調節は、例えば、各空気ダクトに設けられた
空気ダンパーの開度を調節することによって行われる。
【0016】次に、より具体的な例を挙げて本発明の乾
燥機について説明する。 (実施例1)乾燥室を3つ有するコーティング装置に本
発明の乾燥機を適用した。このコーテイング品目におけ
る乾燥条件は以下のとおりである。図3は実施例1にお
ける乾燥条件を記入した本発明の乾燥装置の図である。 乾燥条件; 供給蒸気圧力 10Kg/cm2 、 10Kg/cm2 の飽和温度193.20℃ 潜熱(エンタルピ)478.5Kcal/Kg 乾燥機 第2の熱交換器(1) 温度 100℃ 風量 3600CMH (m3 /時) 循環 70% 第2の熱交換機(2) 温度 120℃ 風量 3000CMH 循環 70% 第2の熱交換機(3) 温度 140℃ 風量 3000CMH 循環 70% 第1の熱交換器 温度 70℃ 風量 9600CMH 外気温度 20℃
【0017】以上の乾燥条件において、熱交換器に必要
とされる加熱能力及びその際の蒸気使用量を下記計算式
を用いて予測を行った。 計算式; Q1 : 乾燥機入口風量(CMH) Q2 : 乾燥機からの循環風量(CMH) Q3 : Q1 −Q2 (CMH) t1 : 乾燥機入口温度(℃) t2 : 乾燥機からの循環温度(立ち上がり時の温度
℃) t3 : 外気温度(℃) t4 : プレゾーンにて熱交換した後の温度(℃) tmix : 混合気温度(℃) q : 熱交換器の加熱能力(Kcal/時) Ls : 蒸気量(Kg/時) とすると混合気温度は、 tmix =(Q3 ×t4 +Q2 ×t2 )/Q1 (℃) 式(1) 熱交換器の加熱能力は、 q=Q1 ×0.29×(t1 −tmix ) (Kcal/時) 式(2) 蒸気量は、 Ls =q/蒸発潜熱 (Kg/時) 式(3) となる。
【0018】気温20℃の外気を吸気し第1の熱交換器
に供給し70℃の熱風を得た。更に空気ダクトを経由し
てその熱風を第2の熱交換器に供給するが、途中乾燥室
から戻される熱風と混合される。第2の熱交換器の入口
の熱風温度、熱交換器の加熱能力、蒸気量は各々、式
(1)〜(3)より第2の熱交換器(1)は、t2 を4
0℃として、 tmix =(Q3 ×t4 +Q2 ×t2 )/Q1 =(3600×0.3×70+3600×0.7×4
0)/3600=49(℃) q=Q1 ×0.29×(t1 −tmix ) =3600×0.29×(100−49) =53244(Kcal/時) Ls =q/蒸発潜熱 =53244/478.5 =111.27(Kg/時) 第2の熱交換器(2)は、t2 を50℃として、 tmix =(3000×0.3×70+3000×0.7
×50)/3000=56(℃) q=3000×0.29×(120−56) =55680(Kcal/時) Ls =55680/478.5 =116.36(Kg/時) 第2の熱交換器(3)は、t2 を60℃として、 tmix =(3000×0.3×70+3000×0.7
×60)/3000=63(℃) q=3000×0.29×(140−63) =66990(Kcal/時) Ls =66990/478.5 =140.00(Kg/時)
【0019】以上のように計算値が得られる。従って全
体では蒸気量は、 111.27+116.36+140.00=367.
63(Kg/時) と予測される。実際に上記条件においてコーティング装
置の運転を行った場合の実測値においてもほぼ同様の結
果が得られ、運転中の平均値は300.56(Kg/
時)であった。計算値と実測値の違いは主として給気フ
ァンによる加熱効果、配管による熱放射損失等と考えら
れる。
【0020】(比較例1)次に、第2の熱交換器で使用
済みの蒸気は第1の熱交換器に導くことなく直接ホット
ウエルタンクに導いて、乾燥室内の条件は実施例1と同
じになるよう各熱交換器の条件を設定し、比較実験を行
った。まず計算値であるが第2の熱交換器(1)は、 tmix =(3600×0.3×20+3600×0.7
×40)/3600=34(℃) q=3600×0.29×(100−34) =68904(Kcal/時) Ls =68904/478.5 =144.00(Kg/時) 第2の熱交換器(2)は、 tmix =(3000×0.3×20+3000×0.7
×50)/3000=41(℃) q=3000×0.29×(120−41) =68730(Kcal/時) Ls =68730/478.5 =143.64(Kg/時) 第2の熱交換器(3)は、 tmix =(3000×0.3×20+3000×0.7
×60)/3000=48(℃) q=3000×0.29×(140−48) =80040(Kcal/時) Ls =80040/478.5 =167.27(Kg/時)
【0021】以上のように計算値が得られる。従って全
体では蒸気量は、 144.00+143.64+167.27=454.
91(Kg/時) と予測される。実際に上記条件においてコーティング装
置の運転を行った場合の実測値においてもほぼ同様の結
果が得られ、運転中の平均値は451.16(Kg/
時)であた。以上により、第1熱交換器を設けることに
よって、451.16−300.56=150.6(K
g/時)の使用蒸気量の削減が図れた。
【0022】(実施例2)前記実施例1のコーティング
装置において、気温20℃の外気を吸気し第1の熱交換
器に供給し80℃の熱風を得た。乾燥室内の温度、循環
熱風条件は実施例1と同じになるよう各熱交換器の条件
を設定したところ、定常運転時における消費蒸気量は2
69.56Kg/時であった。
【0023】(比較例2)前記実施例2のコーティング
装置において、気温20℃の外気を吸気し第1の熱交換
器に供給し105℃の熱風を得た。乾燥室内の条件は実
施例2と同じになるよう各熱交換器の条件を設定したと
ころ、定常運転時におけるエネルギーの消費量は23
6.1Kg/時であり実施例2と比較してエネルギー効
率は一見よいようであったが、第1の熱交換から排出さ
れる蒸気は、ホットウェルタンクで液化せず、廃棄され
ねばならなかった。それを考慮するとエネルギー効率は
劣っていた。
【0024】(実施例3)前記実施例1のコーティング
装置において第2の熱交換器の出口の熱風温度として各
々、第2の熱交換器(1)120℃、第2の熱交換器
(2)125℃、第2の熱交換器(3)130℃を得る
ように調節した。上記条件においてコーティング装置の
運転を行ったところ、第2の熱交換器から排出される蒸
気の温度は各々100℃以上であって再蒸発タンクより
第1の熱交換器にその蒸気を供給することができ、第1
の熱交換器はエネルギー効率向上の役目を果たすことが
できた。
【0025】(比較例3)前記実施例3のコーティング
装置において第2の熱交換器の出口の熱風温度として各
々、第2の熱交換器(1)100℃、第2の熱交換器
(2)110℃、第2の熱交換器(3)115℃を得る
ように調節した。上記条件においてコーティング装置の
運転を行ったところ、第2の熱交換器から排出される蒸
気の温度は各々100℃未満であって再蒸発タンクの排
水弁より温水として排出され、第1の熱交換器にその蒸
気を供給することができず、第1の熱交換器は役目を果
たすことができなかった。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明の乾燥装置によれ
ば、第1の熱交換器によって常温の空気を熱風にし第2
の熱交換器によってその熱風を更に高温度の熱風にする
ことができ、第2の熱交換器から排出される熱源の蒸気
を第1の熱交換器に導き通過させ熱源として利用するこ
とによりエネルギーの利用効率が高くなる。また、第2
の熱交換器の出口の温度を120℃以上とすることで第
2の熱交換器から排出される蒸気は液化せず蒸気のまま
であるから蒸気を第2の熱交換器に導くことができる。
また第1の熱交換器の出口の熱風温度を80℃以下とし
たから第1の熱交換器から排出される蒸気はホットウェ
ルタンクにおいて容易に液化して温水となり外部に蒸気
を捨てる必要がないことと、冷却水の供給量を減らすこ
とができ、更にエネルギーの利用効率が高くなる。更
に、第1の熱交換器の数を1つとし、第2の熱交換器の
数を乾燥装置の乾燥室の数と同じとしたから、各乾燥室
の温度を独立に設定制御でき、かつ乾燥機周辺の熱交換
器の設置スペースが小さくなり設置する上での制約を受
けない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の乾燥装置における熱交換システムを説
明する図である。
【図2】本発明の乾燥装置における熱交換システムを、
コーティング装置を設置した工場に配置し、上方から見
たようすを示す図。
【図3】本発明の実施例1における乾燥条件を記入した
乾燥装置の図である。
【符号の説明】
1 第1の熱交換器 2 第2の熱交換器 3 乾燥室 4 再蒸発タンク 5 1次蒸気パイプ 6 排水パイプ 7 蒸気排出パイプ 8 2次蒸気パイプ 9 排水弁 10 長尺材料 11 空気ダクト(〜)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】蒸気から常温の空気に熱を交換し生じる熱
    風によって乾燥させる乾燥装置において、第1の熱交換
    器と第2の熱交換器とを有し、第2の熱交換器を通過し
    た蒸気を第1の熱交換器に導き通過させることを特徴と
    する乾燥装置。
  2. 【請求項2】前記第1の熱交換器の出口の熱風温度は8
    0℃以下、前記第2の熱交換器の出口の熱風温度は12
    0℃以上とし、その熱風によって乾燥することを特徴と
    する請求項1記載の乾燥装置。
  3. 【請求項3】前記第1の熱交換器の数は1つであり、前
    記第2の熱交換器の数は乾燥装置の乾燥室と同じ数を有
    することを特徴とする請求項1、2記載の乾燥装置。
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