JPH079162A - 鉄板のミクロジョイントの溶断装置 - Google Patents

鉄板のミクロジョイントの溶断装置

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JPH079162A
JPH079162A JP17615993A JP17615993A JPH079162A JP H079162 A JPH079162 A JP H079162A JP 17615993 A JP17615993 A JP 17615993A JP 17615993 A JP17615993 A JP 17615993A JP H079162 A JPH079162 A JP H079162A
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electrode
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Application number
JP17615993A
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English (en)
Inventor
Masami Inoue
正実 井上
Masanobu Muto
正伸 武藤
Sadayuki Ohashi
定幸 大橋
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Yanmar Agribusiness Co Ltd
Original Assignee
Seirei Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パンチングマシンから送られてきた鉄板のミ
クロジョイントを容易に溶断できる装置を提供するこ
と。 【構成】 パンチングマシンBにより型板2a〜2dが
打抜き形成された鉄板1を第2の電極を兼務するホルダ
ー24に保持させて固定し、型板2a〜2dに第1の電
極45を当接して電圧を印加する。すると型板2a〜2
dと外枠1aを部分的に結合するミクロジョイント4の
首細部4aに集中的に大電流が流れ、その抵抗熱により
複数の首細部4aは同時に瞬間的に溶断され、外枠1a
から分離した型板2a〜2dは下方のテーブル11上に
自然落下して集積する。また残がいとなった外枠1a
は、ホルダー24に保持されたまま回収ステージEへ移
送して回収される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パンチングマシンによ
り型板に沿うスリットが形成された鉄板のミクロジョイ
ントを溶断して、鉄板の外枠と型板を分離させるための
鉄板のミクロジョイントの溶断装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】例えば各種の機械や装置などの構成物の
素材である型板は、パンチングマシンにより鉄板を打抜
いて形成される。この場合、型板を完全に打抜いて鉄板
の外枠から分離させると、型板と外枠はばらばらになっ
てしまい、型板や外枠をパンチングマシンから送り出し
にくいので、パンチングマシンはミクロジョイントを残
して型板を打抜き、外枠と型板をミクロジョイントで部
分的に結合させた半完成品のまま次のステージへ送り出
すようになっている。
【0003】したがってパンチングマシンから鉄板を送
り出した後、ミクロジョイントを切断して型板と外枠を
完全に分離させる必要があるが、従来、この分離作業は
次のような作業者の手作業により行われていた。すなわ
ち、パンチングマシンから送られてきた鉄板を人力によ
りテーブル上に移載し、そこで作業者は鉄板にフックを
引っ掛けて鉄板をテーブルから浮かせ、その状態でハン
マーで型板を多数回強打してミクロジョイントを強制的
に破断させることにより、型板を外枠から分離させてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら作業者が
ハンマーで型板を強打して外枠から分離させるという上
記従来手段は、次のような問題点があった。 (1)相当数の人手を必要とし、しかもきわめて過酷な
重労働であり、作業能率も悪い。 (2)鉄板をハンマーで強打した際の金属音の騒音が甚
だしい。 (3)ハンマーで強打して型板を分離させると、その衝
撃により型板は周囲に散乱するので、散乱した型板を拾
い上げてその品種別に整理して回収しなければならず、
また外枠をフックからはずして回収しなければならない
ので、分離させた後の後処理が甚だ面倒である。 (4)ハンマーで型板の表面を強打するので、型板の表
面を傷つけやすい。
【0005】したがって本発明は、上記従来手段の問題
点を解消し、パンチングマシンから送られてきた鉄板の
ミクロジョイントを簡単に自動切断できる鉄板のミクロ
ジョイントの溶断装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このために本発明は、パ
ンチングマシンBから送られてきた鉄板1の型板2a〜
2bに当接される第1の電極45と、鉄板1の外枠1a
に当接される第2の電極24とを構成し、第1の電極4
5若しくは第2の電極24に電圧を印加することによ
り、外枠1aと型板2a〜2dを部分的に結合する複数
のミクロジョイント4に同時に集中的に電流を流して抵
抗熱を発生させ、これらのミクロジョイント4を同時に
溶断するようにしたものである。
【0007】
【作用】上記構成によれば、型板2a〜2dや外枠1a
に第1の電極45や第2の電極24を当接させて電圧を
印加し、ミクロジョイント4に大電流を流すという簡単
な動作により、型板2a〜2dと外枠1aを結合する複
数のミクロジョイント4を抵抗熱により同時に瞬間的に
溶断させて、型板2a〜2dと外枠1aを難なく分離さ
せることができる。
【0008】またこの場合、鉄板1を保持手段24で保
持して宙に浮かせておくことにより、外枠1aから分離
して自然落下した型板2a〜2dを受部11上に整然と
積層集積させて回収できる。更には保持手段24を外枠
1aの回収ステージEへ移動させる移動手段26〜30
を設けることにより、型板2a〜2dが分離された後の
残がいである外枠1aを回収ステージEにそのまま回収
できる。
【0009】
【実施例】次に、図面を参照しながら本発明の実施例を
説明する。図1は鉄板の打抜きシステムの全体構成を示
す平面図である。この鉄板の打抜きシステムは、素材で
ある鉄板を積層して収納するストッカーAと、このスト
ッカーAから1枚ずつ送り出されてきた鉄板にミクロジ
ョイントを残して型板に沿うスリットを打抜き形成する
パンチングマシンBと、このパンチングマシンBから送
り出された鉄板をミクロジョイントの溶断装置Dへ搬送
するコンベヤCと、溶断装置Dでミクロジョイントが溶
断されて型板が分離した後の残がいである外枠を回収す
る第1の回収ステージEと、外枠から分離した型板を回
収する第2の回収ステージFを順に並設して構成されて
いる。
【0010】次に、ミクロジョイントの溶断装置Dを説
明する。図2はミクロジョイントの溶断装置Dの斜視
図、図3は同正面図である。図2において、鉄板1には
型板2a、2b、2c、2dに沿うスリット3が形成さ
れている。図示するように型板2a〜2dは様々な寸法
や形状を有している(図4も参照)。このスリット3は
上記パンチングマシンBにより打抜き形成されたもので
ある。図5は、図4のKで示す部分の部分拡大図であ
る。型板2aの4隅の角部と鉄板1の外枠1aはミクロ
ジョイント4で部分的に結合されている。このミクロジ
ョイント4の外枠1a側の先端部は、後に詳述する溶断
手段により容易に溶断できるように、0.3mm程度の
小幅の首細部4aになっている。他の型板2b〜2dの
角部も、複数のミクロジョイント4により外枠1aに結
合されている。
【0011】図2において、上記コンベアCはローラ5
から成るローラコンベアである。図示しないが、このコ
ンベアCの側部には鉄板1の側端部をチャックして溶断
装置D上へ搬送するチャック搬送手段が設けられてお
り、パンチングマシンBでスリット3が打抜き形成され
た鉄板1を1枚ずつ溶断装置Dへ送り込む。なお以下に
述べる説明では、鉄板1の搬送方向をX方向、これと直
交する方向をY方向とする。
【0012】図3において、溶断装置Dに位置決めされ
た鉄板1の下方には昇降台10が設置されている。図示
するように、この昇降台10は、テーブル11とこのテ
ーブル11を昇降自在に支持するX脚12から成ってい
る。後に詳述するように、テーブル11上にはミクロジ
ョイント4が溶断されて外枠1aから分離した型板2a
〜2dが自然落下し、積層して集積する。すなわちテー
ブル11は、外枠1aから分離して自然落下した型板2
a〜2dを回収する受部となっている。X脚12とX脚
12はピン13により回転自在に軸着されている。X脚
12の上端部はテーブル11の下面両側部にヒンジ14
により軸着されており、またX脚12の下端部にはキャ
スタ15が軸着されている。
【0013】ピン13にはナット16が結合されてい
る。またナット16には垂直な送りねじ17が螺合して
おり、床上にはこの送りねじ17を回転させるモータ1
8が設置されている。したがってモータ18が駆動して
送りねじ17が正回転すると、ナット16は送りねじ1
7に沿って上昇し、X脚12は次第に起立してテーブル
11は上昇する。また送りねじ17が逆回転すると、ナ
ット16は送りねじ17に沿って下降し、X脚12は次
第に倒伏してテーブル11は下降する。すなわちX脚1
2ナット16、送りねじ17、モータ18などはテーブ
ル11の高さ調整手段となっている。
【0014】図2および図3において、テーブル11の
両側部には第1のシリンダ21と第2のシリンダ22が
水平な姿勢で設けられている。第1のシリンダ21のロ
ッド21aと第2のシリンダ22のロッド22aの先端
部には水平なバー23が結合されている。またバー23
の内面両側部には断面コの字形のホルダー24が結合さ
れている。このホルダー24は、鉄板1の側端部に係脱
自在に嵌合してこれを保持する。また各々のホルダー2
4は、バー23、ロッド21a、22a、アース線25
などを介して接地されている。したがってホルダー24
の電位は常時0ボルトである。
【0015】図2および図3において、第1のシリンダ
21と第2のシリンダ22の下面にはナット26が装着
されている。このナット26にはX方向の送りねじ27
が螺合している。またナット26の下面にはスライダ2
8が装着されている。基台32上には送りねじ27と平
行なX方向のガイドレール29が配設されており、スラ
イダ28はガイドレール29にスライド自在に嵌合して
いる。送りねじ27は軸受31にその両端部を支持され
ており、また軸受31には送りねじ27を回転させるモ
ータ30が組み付けられている。
【0016】図3は、第1のシリンダ21のロッド21
aと第2のシリンダ22のロッド22aを突出させて、
左右のホルダー24により鉄板1の両側端部を保持して
いる状態を示している。この状態で、鉄板1は宙に浮い
ており、テーブル11上に積層集積した型板2a〜2d
から若干浮上している。またこの状態で、モータ30を
駆動して送りねじ27を正回転させると、ナット26は
送りねじ27やガイドレール29に沿ってX方向へ移動
する。するとナット26に結合された第1のシリンダ2
1と第2のシリンダ22もガイドレール29に沿ってX
方向(右方)へ移動し、ホルダー24に保持された鉄板
1の外枠1aを第1の回収ステージEに設けられた台板
33の上方へ移送する。そこで第1のシリンダ21のロ
ッド21aと第2のシリンダ22のロッド22aを引き
込ませると、ホルダー24による外枠1aの保持状態は
解除され、外枠1aは台板33上に落下して回収され
る。
【0017】なおナット26や送りねじ27に替えて例
えばタイミングベルトを設け、このタイミングベルトに
シリンダ21、22を結合してタイミングベルトを回動
させることにより、ホルダー24に保持された外枠1a
を第1の回収ステージEへ移送するようにしてもよく、
外枠1aの移送手段は本実施例に限定されない。
【0018】次に、鉄板1の外枠1aや型板2a〜2d
に電圧を印加するための電圧印加手段を説明する。図2
において、40は移動装置であって、互いに直交するX
テーブル41とYテーブル42を備えている。Yテーブ
ル42の先端部にはヘッド43が保持されており、ヘッ
ド43にはロッド44が垂設されている。このロッド4
4の下端部には円板形の第1の電極45が取り付けられ
ている。また上述したように、上記ホルダー24はアー
ス線25でアースされることにより、0電位の第2の電
極になっている。Xテーブル41とYテーブル42には
それぞれモータ46、47が取り付けられている。また
Xテーブル41とYテーブル42には図示しないがこの
モータ46、47に駆動されて回転する送りねじやナッ
トが内蔵されている。
【0019】モータ46が駆動するとYテーブル42は
Xテーブル41に沿ってX方向へ移動し、またモータ4
7が駆動するとヘッド43はYテーブル42に沿ってY
方向に移動する。したがってモータ46、47を駆動す
ることにより、ヘッド43に備えられた第1の電極45
をX方向やY方向に水平移動させることができる。図3
に示すように、第1の電極45はホルダー24に保持さ
れた鉄板1の上方をX方向やY方向に移動するものであ
るが、図2では、作図の都合上、移動装置40は後方に
位置をずらして描いている。
【0020】図6は、第1の電極45に型板2a〜2d
に対する接離動作を行わせるために、ヘッド43に内蔵
された第1の電極45の上下動手段を示している。上記
ロッド44の上端部にはヒンジ51を介してレバー52
が軸着されている。レバー52はピン53に上下方向に
回転自在に軸着されており、またその後端部にはカムフ
ォロア54が軸着されている。カムフォロア54はカム
55の周面に当接している。またカムフォロア54がカ
ム55の周面に当接するように、レバー52はスプリン
グ56により時計方向に付勢されている。カム55はモ
ータ57に駆動されて回転する回転軸58に取付けられ
ている。またロッド44はガイド部59に上下動自在に
保持されている。60は第2の電極45に電圧を印加す
るための給電コードであり、電源回路(図外)に接続さ
れている。
【0021】したがってモータ57に駆動されてカム5
5が回転すると、レバー52はピン53を中心に上下方
向に揺動し、ロッド44は上下動作をする。ここでロッ
ド44が下降すると、第1の電極45は型板2a〜2d
の上面に当接し(図6において鎖線参照)、そこでこの
第1の電極45に電圧が印加される。またロッド44が
上昇すると、図6において実線で示すように第1の電極
45は型板2a〜2dから浮上して離れる。なお上記各
モータ18、30、46、47、57やシリンダ21、
22などの制御は、コンピュータにより行われる。
【0022】この鉄板の打抜きシステムは上記のように
構成されており、次に全体の動作を説明する。図1にお
いて、鉄板1はストッカーAからパンチングマシンBへ
送られ、パンチングマシンBにより型板2a〜2dに沿
うスリット3がミクロジョイント4を残して打抜き形成
される。パンチングマシンBはこれを制御するためのN
Cテープを備えており、このNCテープに登録されたデ
ータに基づいて鉄板1の所定の位置を自動的に打ち抜い
ていく。
【0023】次に鉄板1はコンベアCによりミクロジョ
イントの溶断装置Dへ送られる。図2および図3は、ミ
クロジョイント4を溶断中の溶断装置Dの斜視図と正面
図である。鉄板1の外枠1aは第2の電極であるホルダ
ー24に保持されて、シリンダ21、22のロッド21
a、22aおよびアース線25を通して接地されてい
る。
【0024】そこで移動装置40のモータ46、47が
駆動することにより、ヘッド43はX方向やY方向に水
平移動し、4個の型板2a〜2dのうち、何れかの型板
(例えば型板2a)の上方に位置する。次にモータ57
(図6)が駆動することにより第1の電極45は下降
し、型板2aのセンター付近に着地する。
【0025】次に電源回路を駆動して第1の電極45に
電圧を印加する。すると第1の電極45から型板2aの
4隅のミクロジョイント4へ向かって電流が流れる(図
4および図5において破線矢印参照)。ここで、ミクロ
ジョイント4の首細部4aの幅は0.3mm程度であっ
てきわめて狭く、ここに大電流が集中的に流れることに
より、その抵抗熱によりすべての首細部4aは同時に瞬
間的に溶断される。本発明者の実験結果によれば、第1
の電極45に3ボルトの電圧を印加すると、首細部4a
には2000アンペア以上の大電流が流れ、厚さ2〜5
mm程度のミクロジョイント4の首細部4aを瞬間的に
溶断できた。またこのような厚さの鉄板1を複数枚重
ね、同様に電圧を印加した場合も、すべてのミクロジョ
イントを同時に溶断できた。勿論、電圧を大きくし、ま
た電圧印加時間を長くする程、溶断力は大きくなる。
【0026】1つの型板は、複数(通常は3〜4個以
上)のミクロジョイント4で外枠1aに結合されている
が、この溶断装置Dによれば、図4において破線矢印に
て示すように複数のミクロジョイント4へ向かって集中
的に大電流が流れることにより、複数のミクロジョイン
ト4を同時に瞬間的に溶断できる。
【0027】ここで、各々のミクロジョイント4に同程
度の抵抗熱を発生させて、すべてのミクロジョイント4
を均質に溶断するためには、第1の電極45は、各々の
ミクロジョイント4からできるだけ等距離の位置に着地
させることが望ましい。具体的には、図4において、四
角形の型板2aの場合には、図示するようにこの型板2
aのセンターに着地させることが望ましく、このように
すればその4隅のミクロジョイント4に等量の大電流を
流して均質に溶断できる。
【0028】ここで、第1の電極45の位置制御には、
パンチングマシンBに備えられたNCテープを利用する
ことができる。。すなわちパンチングマシンBのNCテ
ープには、スリット3を打抜くための打抜き位置データ
が登録されているのが一般的であるが、このNCテープ
に第1の電極45の位置制御データを併せて登録してお
き、あるいはこの打抜き位置データに基づいて第1の電
極45の位置制御データをコンピュータにより演算し、
この位置制御データにしたがって移動装置40のモータ
46、47を制御することにより、第1の電極45を型
板の所定の位置に着地させることができる。
【0029】図4において、鎖線で示す第1の電極45
は、他の型板2b〜2dにおいて、各々のミクロジョイ
ント4までの距離が極力等しくなる位置に着地させた状
態を示している。勿論、NCテープを利用せずに、コン
ピュータのメモリに第1の電極45の位置制御データを
登録して、これにしたがってモータ46、47を制御す
るようにしてもよく、あるいはパンチングマシンBと溶
断装置Dの間にCCDカメラなどの観察装置を設け、こ
の観察装置により鉄板1を観察して画像データを取り込
み、この画像データに基づいて第1の電極45の位置制
御をするようにしてもよく、その制御方法は様々考えら
れる。
【0030】また第1の電極45を下降させて型板2a
〜2dの上面に着地させる場合、第1の電極45の下面
や型板2a〜2dの上面は完全な平面ではなく、わずか
な凹凸があるため、第1の電極45は型板2a〜2dの
上面にまず点接触し、続いて型板2a〜2dの上面に強
く押し付けられることにより面接触するが、点接触のよ
うに接地面積が小さい状態で電圧が印加されると、微小
な点接触部分に集中的に大電流が流れ、その接触抵抗に
より局所的に発熱して型板2a〜2dの上面にスポット
的な痕跡が付いてしまう。
【0031】したがって第1の電極45が型板2a〜2
dの上面に接地したことを検出する検出手段を設け、こ
の検出手段により着地したことを検出した後、若干の時
間(例えば0.1秒間)が経過した後、すなわち第1の
電極45が型板2a〜2dの上面に十分に面接触した後
で電圧を印加することが望ましい。このような検出手段
としては、タッチ式センサーや、インピーダンス変化を
検出する手段などが適用できる。またモータ57が駆動
を開始した後、第1の電極45が型板2a〜2dにしっ
かり面接触したと考えられる一定時間後に電圧を印加す
るようにして、時間的な制御を行ってもよい。
【0032】さて上記のようにしてミクロジョイント4
が溶断されると、型板2aは外枠1aから完全に分離し
て自然落下する。この場合、図3に示すように鉄板1の
下方にはテーブル11があり、したがって自然落下した
型板2aはテーブル11上に落下し、図示するように整
然と積層して集積する。型板2aの落下距離が長いと、
型板2aは着地時の衝撃により側方へ飛散し、付近に散
乱してしまうおそれがある。そこでモータ18を駆動し
てテーブル11の高さを調整することにより、落下距離
を調整する。
【0033】以上のようにして型板2aのミクロジョイ
ント4を溶断したならば、以下同様にして他の型板2b
〜2dのミクロジョイント4の溶断を行う。そしてすべ
ての型板2a〜2dのミクロジョイント4の溶断が終了
したならば、ホルダー24で外枠1aを保持したまま、
図2においてモータ30を駆動して第1のシリンダ21
と第2のシリンダ22を第1の回収ステージEの台板3
3の上方へ移動させる。そこでシリンダ21、22のロ
ッド21a、22aを引き込ませれば、ホルダー24は
側方へ退去して外枠1aの保持状態を解除し、型板2a
〜2dが分離した後の残がいである外枠1aは台板33
上に落下集積する。図2において、19は型板2a〜2
dが除去された後の開口部である。次にモータ30を逆
方向に駆動することにより、シリンダ21、22を元の
位置に復帰させる。以後、上述した動作が繰り返され
る。
【0034】また以上のような溶断を繰り返すことによ
り、テーブル11上に多数枚の型板2a〜2dが集積し
たならば、テーブル11上の型板2a〜2dを第2の回
収ステージF(図1)に回収する。この場合、テーブル
11上には、型板2a〜2dは品種別に散乱することな
く整然と集積しているので、上述した従来手段のように
型板2a〜2dの品種別の整理をする必要はなく、テー
ブル11上の型板2a〜2dをそのまま第2の回収ステ
ージFに移載すればよい。この移載作業は人力で行って
もよく、あるいは移載手段を設けて自動的に移載するよ
うにしてもよい。
【0035】本発明は上記実施例に限定されないのであ
って、例えば第1の電極45を複数個設け、複数個の型
板2a〜2dに同時に当接させて同時に溶断するように
してもよい。また上記実施例では、モータ30を駆動し
てガイドレール29に沿ってX方向に鉄板1を移動させ
る機構を有しているので、移動装置40のXテーブル4
1を除去して第1の電極45はY方向にのみ移動可能に
してもよく、あるいは第1の電極45は固定し、鉄板1
をX方向やY方向に移動させるようにしてもよく、要は
鉄板1に対して第1の電極45を相対的にX方向やY方
向に移動させて、所定の型板2a〜2dに当接させるよ
うにすればよい。
【0036】また第1の電極45は一定の高さに固定
し、ホルダー24に保持された鉄板1を上下動させて第
1の電極45を型板2a〜2dに当接させるようにして
もよい。また第1の電極45をアース線で接地させ、第
2の電極であるホルダー24に電圧を印加するようにし
てもよく、また第1の電極45あるいは第2の電極24
には直流電圧に限らず交流電圧を印加してもよい。また
上記実施例では、ホルダー24を第2の電極として兼務
させているが、ホルダー24とは別個に第2の電極を設
けてもよいものである。このように本発明は様々な設計
変更が考えられる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、型
板2a〜2dや外枠1aに第1の電極45や第2の電極
24を当接させて電圧を印加するという簡単な動作によ
り、型板2a〜2dと外枠1aを結合する複数のミクロ
ジョイント4を同時に難なく自動溶断できる。また溶断
されて自然落下した型板2a〜2dを受部11上に整然
と積層させて回収できるので、型板2a〜2dの後処理
がきわめて容易となる。また型板2a〜2dが完全分離
された後の残がいである外枠1aを、容易に回収ステー
ジEに回収することもできる。このように型板2a〜2
dの溶断だけでなく、溶断後の後処理である型板2a〜
2dや外枠1aの回収を容易に行えるので、単にミクロ
ジョイント切断の省力化が実現するだけでなく、パンチ
ングマシンBよりも下流側の作業工程の自動化にきわめ
て有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における鉄板の打抜きシステ
ムの全体構成を示す平面図
【図2】本発明の一実施例における鉄板のミクロジョイ
ントの溶断装置の斜視図
【図3】本発明の一実施例における鉄板のミクロジョイ
ントの溶断装置の正面図
【図4】本発明の一実施例における鉄板の保持状態の平
面図
【図5】本発明の一実施例における鉄板の部分拡大平面
【図6】本発明の一実施例における鉄板の型板に当接さ
れる第1の電極の上下動手段の側面図
【符号の説明】
B パンチングマシン D ミクロジョイントの溶断装置 E 第1の回収ステージ 1 鉄板 1a 外枠 2a〜2d 型板 4 ミクロジョイント 4a 首細部 11 テーブル(受部) 21 第1のシリンダ 22 第2のシリンダ 24 ホルダー(第2の電極、保持手段) 26 ナット(移動手段) 27 送りねじ(移動手段) 28 スライダ(移動手段) 29 ガイドレール(移動手段) 30 モータ(移動手段) 45 第1の電極

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パンチングマシンBにより型板2a〜2
    dが打ち抜き形成された鉄板1の前記型板2a〜2bに
    当接される第1の電極45と、前記鉄板1の外枠1aに
    当接される第2の電極24とを備え、前記第1の電極4
    5若しくは前記第2の電極24に電圧を印加することに
    より、前記外枠1aと前記型板2a〜2dを部分的に結
    合する複数のミクロジョイント4に同時に集中的に電流
    を流して抵抗熱を発生させ、この抵抗熱によりこれらの
    ミクロジョイントを同時に溶断することを特徴とする鉄
    板のミクロジョイントの溶断装置。
  2. 【請求項2】 前記鉄板1の外枠1aを保持して前記鉄
    板1を宙に浮かせる保持手段24と、前記外枠1aから
    溶断されて自然落下した前記型板2a〜2dを積層して
    集積させる受部11とを設けたことを特徴とする請求項
    1記載の鉄板のミクロジョイントの溶断装置。
  3. 【請求項3】 前記保持手段24を前記外枠1aの回収
    ステージEへ移動させる移動手段26〜30を備えたこ
    とを特徴とする請求項2記載の鉄板のミクロジョイント
    の溶断装置。
JP17615993A 1993-06-22 1993-06-22 鉄板のミクロジョイントの溶断装置 Pending JPH079162A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100592871B1 (ko) * 2004-12-23 2006-06-26 재단법인 포항산업과학연구원 맞춤 용접되는 강판의 위치 고정장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100592871B1 (ko) * 2004-12-23 2006-06-26 재단법인 포항산업과학연구원 맞춤 용접되는 강판의 위치 고정장치

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