JPH0791485B2 - 蛍光白色染料の濃厚溶液 - Google Patents

蛍光白色染料の濃厚溶液

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JPH0791485B2
JPH0791485B2 JP1172968A JP17296889A JPH0791485B2 JP H0791485 B2 JPH0791485 B2 JP H0791485B2 JP 1172968 A JP1172968 A JP 1172968A JP 17296889 A JP17296889 A JP 17296889A JP H0791485 B2 JPH0791485 B2 JP H0791485B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は濃厚溶液に関する。更に詳しくは酸析により得
られる4,4′−ビス〔2−(2,5−ジスルフノアニリノ)
−4−フェノキシ−1,3,5−トリアジニル−6−アミ
ノ〕スチルベン−2,2′−ジスルフォン酸又はこのアル
カリ金属塩の濃厚溶液に関する。
従来の技術 下記式(1)で示される化合物は優れた蛍光白色染料で
あって、通常粉体の (式(1)においてMはH又はアルカリ金属を示す)形
で市場に供給され、染色使用時には秤量、溶解の過程を
経て水溶液として使用される。しかるに粉体を取り扱う
常として、それらの操作には粉体が飛散したり、また溶
解に時間がかかるなどの作業上好ましからざる欠点が付
随する。
発明が解決しようとする課題 本発明の目的とすることは、粉体の飛散による作業環境
の低下を起こさず、かつ溶解性を高め、高濃度での使用
を可能にして、自動化機器に容易に対応できるような式
(1)の化合物の濃厚なる溶液を提供することである。
課題を解決するための手段 本発明者らは式(1)の化合物の安定な濃厚溶液を得る
べく鋭意研究を重ねた結果本発明に至ったものである。
即ち本発明は酸析により得られる4,4′ビス〔2−(2,5
−ジスルフノアニリノ)−4−フェノキシ−1,3,5−ト
リアジニル−6−アミノ〕スチルベン−2,2′−ジスル
フォン酸又はこのアルカリ金属塩及びアルカノールアミ
ンを含有することを特徴とする蛍光白色染料の濃厚溶液
を提供する。
本発明を詳細に説明する。
本発明において式(1)の化合物は例えば特公昭50-338
14に記載の方法によって製造される。式(1)の化合物
のNa塩を鉱酸により酸析して式(1)の化合物において
Mが水素であるものを得るか、これを更に水中において
水酸化アルカリで処理して式(1)の化合物においてM
がアルカリ金属である化合物を得る。
本発明においてはMがH又はLiであるものを用いるのが
好ましい。式(1)の化合物の濃厚溶液中に占める割合
は通常10〜50%、好ましくは15〜35%(重量比)であ
る。
本発明においてアルカノールアミンの例としてはモノエ
タノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノール
アミン、トリイソプロパノールアミン、メチルジエタノ
ールアミン等が挙げられるがトリエタノールアミン、ト
リイソプロパノールアミンの使用が好ましい。
本発明の濃厚溶液においてアルカノールアミンの好まし
い含有率は5〜25%より好ましくは8〜16%(重量比)
である。
本発明の濃厚溶液においてはアルカノールアミンの他に
必要によりグリコール類、尿素等の通常の溶解剤、防か
び剤等を加えることが出来る。グリコール類の例として
はエチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエ
チレングリコール等があげられ、これらは濃厚溶液に1
〜10%(重量比)必要により添加される。又尿素は必要
により濃厚溶液に1〜15%(重量比)の範囲で添加され
る。又水は通常40〜70%(重量比)の含有率になるよう
に加えられる。
本発明の濃厚溶液は前記した薬剤及び水を単に混合する
ことによって得られる。なお混合したあと必要によりろ
過を行って狭雑物等不溶性物質を除去してもよい。
本発明の濃厚溶液は粉塵が立たないのはもちろん長期間
保存しても式(1)で示される化合物(蛍光白色染料)
が沈澱をおこしたり分解したりすることがない。又低温
保存における凍結、高温保存における水分蒸発をおこし
にくい。
実施例 以下に実施例によって本発明を説明する。
実施例1 4,4′−ビス〔2−(2,5−ジスルフノアニリノ)−4−
フェノキシ−1,3,5−トリアジニル−6−アミノ〕スチ
ルベン−2,2′−ジスルフェン酸のウェットケーキ50部
〔染料分25部、水分25部)にトリエタノールアミン12
部、ポリエチレングリコール3部、更に水35部を添加し
て、1〜2時間攪拌をすることにより、溶解をさせた
後、スクリーニングにより不溶残渣を除去する。
このようにして得た本発明の濃厚溶液は極めて安定であ
り、−10℃〜60℃での長期保存(半年以上)に耐え、透
明な溶液状を保持した。また染色性、物理的性質の劣化
も認められなかった。
実施例2 式(1)の化合物(MがHのもの)50部(染料分30部、
水20部)に、トリエタノールアミン10部、ジエチレング
リコール1部、尿素8部、更に水20部を加え、1〜2時
間攪拌をすることにより、溶解をさせ、スクリーニング
をした後で、濃度調整のため水11部を加えて、全液量10
0部の本発明の濃厚溶液を得た。このものは実施例1の
目的物と同様の優れた性質を示した。
実施例3 4,4′−ビス〔2−(2,5−ジスルフノアニリノ)−4−
フェノキシ−1,3,5−トリアジニル−6−アミノ〕スチ
ルベン−2,2′−ジスルフォン酸50部(染料分30部、水
分20部)にトリエタノールアミン14部、更に水30部を添
加して、1〜2時間攪拌をすることにより、溶解させた
後、スクリーニングにより不溶残渣を除去する。
最後に濃度調整のため水6部を加えて、全液量100部の
本発明の濃厚溶液を得た。
このようにして得た濃厚溶液は極めて安定であり、−10
℃〜60℃での長期保存(半年以上)に耐え、透明な溶液
を保持した。また染色性、物理的性質の劣化も認められ
なかった。
実施例4 式(1)の化合物(MがHである化合物)50部(染料分
25部、水分25部)に、トリイソプロパノールアミン10
部、ジエチレングリコール2部、更に水30部を加え、1
〜2時間攪拌をすることにより、溶解をさせ、スクリー
ニングをした後で、濃度調整のため水8部を加えて、全
液量100部の本発明の濃厚溶液を得た。このものは実施
例1と同様の優れた性質を示した。
実施例5 式(1)の化合物においてMがH及びLiが混在している
化合物についても実施例4と同様にして本発明の濃厚溶
液を得た。
発明の効果 4,4′−ビス〔2−(2,5−ジスルフノアニリノ)−4−
フエノキシ−1,3,5−トリアジニル−6−アミノ〕スチ
ルベン−2,2′−ジスルフォン酸又はそのアルカリ金属
塩について長期保存にも安定な濃厚溶液が得られた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸析により得られる4,4′ビス〔2−(2,5
    −ジスルフノアニリノ)−4−フェノキシ−1,3,5−ト
    リアジニル−6−アミノ〕スチルベン−2,2′−ジスル
    フォン酸又はそのアルカリ金属塩及びアルカノールアミ
    ンを含有することを特徴とする螢光白色染料の濃厚溶液
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JPS60158266A (ja) * 1984-01-28 1985-08-19 Shin Nisso Kako Co Ltd スチルベン誘導体水溶液中の塩類含有量を低下させる方法並びにスチルベン誘導体の濃厚水溶液の製造方法

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