JPS595574B2 - ヒドロキシルアミンの安定化剤 - Google Patents
ヒドロキシルアミンの安定化剤Info
- Publication number
- JPS595574B2 JPS595574B2 JP16740481A JP16740481A JPS595574B2 JP S595574 B2 JPS595574 B2 JP S595574B2 JP 16740481 A JP16740481 A JP 16740481A JP 16740481 A JP16740481 A JP 16740481A JP S595574 B2 JPS595574 B2 JP S595574B2
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- Japan
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- hydroxylamine
- solution
- liquid
- reaction
- concentration
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- Anti-Oxidant Or Stabilizer Compositions (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は次の一般式で表わされるジピリジルよりなるヒ
ドロキシルアミンの安定化剤に関するものである。
ドロキシルアミンの安定化剤に関するものである。
゛、4(ズ”
(式中、RhR2は水素原子または低級アルキル基を示
す)ヒドロキシルアミン及びその塩類は酸化防止、繊維
処理、染色工業、天然色写真、ゴム工業、油脂工業、医
薬合成、農薬合成等に用いられ、特に近年は有機合成原
料としての比重が高まりつつある。
す)ヒドロキシルアミン及びその塩類は酸化防止、繊維
処理、染色工業、天然色写真、ゴム工業、油脂工業、医
薬合成、農薬合成等に用いられ、特に近年は有機合成原
料としての比重が高まりつつある。
ヒドロキシルアミンは融点33.05℃の極めて不安定
な塩基で、その4.06Mol/L水溶液は40℃に1
44時間保つことにより79.7%の分解を認めた。だ
がその塩の水溶液は極めて安定で5Mol/L)30℃
で1箇月の放置によつても、分解は測定誤差の範囲内で
あつた。だから商品としては安定な硫酸塩、塩酸塩また
は硝酸塩として市販されている。而してこれらの用途の
多くはヒドロキシルアミン塩を必要とするのではなく、
むしろ遊離のヒドロキシルアミンを必要とする。依つて
従来は一般にヒドロキシルアミン塩と反応せんとする物
質を含んだ溶媒中でアルカリで中和してヒドロキシルア
ミンとして使用している現状である。反応溶媒は一般に
アルコール類等の有機溶媒を用いる。
な塩基で、その4.06Mol/L水溶液は40℃に1
44時間保つことにより79.7%の分解を認めた。だ
がその塩の水溶液は極めて安定で5Mol/L)30℃
で1箇月の放置によつても、分解は測定誤差の範囲内で
あつた。だから商品としては安定な硫酸塩、塩酸塩また
は硝酸塩として市販されている。而してこれらの用途の
多くはヒドロキシルアミン塩を必要とするのではなく、
むしろ遊離のヒドロキシルアミンを必要とする。依つて
従来は一般にヒドロキシルアミン塩と反応せんとする物
質を含んだ溶媒中でアルカリで中和してヒドロキシルア
ミンとして使用している現状である。反応溶媒は一般に
アルコール類等の有機溶媒を用いる。
すなわち溶媒に反応させる物質を溶解し、その溶液に硫
酸ヒドロキシルアミンの結晶をけんすいし、撹拌しなが
らNaOHを溶かしたアルコール溶液を徐々に加えて反
応させる。この場合、固体の硫酸ヒドロキシルアミンの
表面にアルコールに不溶な微細結晶のNa2so4の膜
が生成して、NaOHのアルコール溶液が硫酸ヒドロキ
シルアミンの結晶に到達するのを妨害する。そして反応
の末期には厚いNa2so4の膜におおわれた不使用の
硫酸ヒドロキシルアミン粒子が残る。実際の工場の操作
では不使用の硫酸ヒドロキシルアミンが10%にも達す
ることがある。更に公害防止のため、この不使用物質は
わざわざ酸化剤を用いて酸化して除去する必要も生ずる
。また、反応の終りにアルコール溶液中に生じた微細な
Na2so4の結晶のため、反応液全体が側杖となり、
結晶の脱液に際して有機成分の損失も大である。
酸ヒドロキシルアミンの結晶をけんすいし、撹拌しなが
らNaOHを溶かしたアルコール溶液を徐々に加えて反
応させる。この場合、固体の硫酸ヒドロキシルアミンの
表面にアルコールに不溶な微細結晶のNa2so4の膜
が生成して、NaOHのアルコール溶液が硫酸ヒドロキ
シルアミンの結晶に到達するのを妨害する。そして反応
の末期には厚いNa2so4の膜におおわれた不使用の
硫酸ヒドロキシルアミン粒子が残る。実際の工場の操作
では不使用の硫酸ヒドロキシルアミンが10%にも達す
ることがある。更に公害防止のため、この不使用物質は
わざわざ酸化剤を用いて酸化して除去する必要も生ずる
。また、反応の終りにアルコール溶液中に生じた微細な
Na2so4の結晶のため、反応液全体が側杖となり、
結晶の脱液に際して有機成分の損失も大である。
硫酸ヒドロキシルアミンの代りに塩酸ヒドロキシルアミ
ンまたは硝酸ヒドロキシルアミンを用いても殆んど同様
である。本発明はジピリジル系安定化剤を添加すること
による安定なるヒドロキシルアミンを提供するものであ
る。
ンまたは硝酸ヒドロキシルアミンを用いても殆んど同様
である。本発明はジピリジル系安定化剤を添加すること
による安定なるヒドロキシルアミンを提供するものであ
る。
表1、2、3及び4より判る通り、ジピリジル類はヒド
ロキシルアミンのモル数のわずか1/1000倍含むの
みでヒドロキシルアミンを殆んど分解なしに極めて安定
に保つ。更に本発明による安定なるヒドロキシルアミン
を反応に用いることにより、Na2sO4等の反応阻害
物を晶出しないため、濃厚液による反応が可能である。
ロキシルアミンのモル数のわずか1/1000倍含むの
みでヒドロキシルアミンを殆んど分解なしに極めて安定
に保つ。更に本発明による安定なるヒドロキシルアミン
を反応に用いることにより、Na2sO4等の反応阻害
物を晶出しないため、濃厚液による反応が可能である。
またNa2sO4等の結晶が晶出しないため遠心分離操
作が除外でき、反応生成物及び溶媒の損失をなくする。
従つて同一般備による能力の増大、人手及び工程の合理
化等の多くの利点を有す。次に実施例を示す。実施例
1 JISK8993の硫酸ヒドロキシルアミン試薬特級を
純水に溶解して約5M01/L溶液を作る。
作が除外でき、反応生成物及び溶媒の損失をなくする。
従つて同一般備による能力の増大、人手及び工程の合理
化等の多くの利点を有す。次に実施例を示す。実施例
1 JISK8993の硫酸ヒドロキシルアミン試薬特級を
純水に溶解して約5M01/L溶液を作る。
これをA液とする。JISK8576のNaOH試薬特
級を純水に溶解して約50%溶液を作る。これをB液と
する。次にA液を5℃に冷却し、予め5℃に冷却したB
液で中和する。中和は強く攪拌しながらO℃〜10℃の
範囲で行い、中和の完了はJISZ88O2の硝子電極
法により測定し、PH8.5を終点とした。中和後、液
をO℃迄冷却してNa2sO4・10H20の結晶を析
出させ、ブフナ一漏斗で濾紙を用いて濾過した。これを
C液とする。C液中のヒドロキシルアミンをJISK8
993の試験法により測定した結果、ヒドロキシルアミ
ン4.06M01/Lであつた。このC液を原液とし、
これに本発明の安定化剤たる各種のジピリジル類を夫々
ヒドロキシルアミンのモル数の0.001倍のモル数を
加えた。そして40℃で6時間、16時間及び24時間
放置後の残存ヒドロキシルアミンの含量を測定した。そ
の結果は表1のようであつた。実施例 2 JISK8201の塩酸ヒドロキシルアミンをメチルア
ルコールに40℃で飽和するように溶解した(約2.7
5M01/L)。
級を純水に溶解して約50%溶液を作る。これをB液と
する。次にA液を5℃に冷却し、予め5℃に冷却したB
液で中和する。中和は強く攪拌しながらO℃〜10℃の
範囲で行い、中和の完了はJISZ88O2の硝子電極
法により測定し、PH8.5を終点とした。中和後、液
をO℃迄冷却してNa2sO4・10H20の結晶を析
出させ、ブフナ一漏斗で濾紙を用いて濾過した。これを
C液とする。C液中のヒドロキシルアミンをJISK8
993の試験法により測定した結果、ヒドロキシルアミ
ン4.06M01/Lであつた。このC液を原液とし、
これに本発明の安定化剤たる各種のジピリジル類を夫々
ヒドロキシルアミンのモル数の0.001倍のモル数を
加えた。そして40℃で6時間、16時間及び24時間
放置後の残存ヒドロキシルアミンの含量を測定した。そ
の結果は表1のようであつた。実施例 2 JISK8201の塩酸ヒドロキシルアミンをメチルア
ルコールに40℃で飽和するように溶解した(約2.7
5M01/L)。
これをD液とする。実施例1と同様のNaOHをメチル
アルコールに約5M01/Lとなるように溶解した。こ
れをE液とする。次にD液を5℃に冷却し、強く攪拌し
つつ、液温が10℃を越えないように注意しながら、E
液を徐々に加えた。すると多量の微細なNaClの結晶
が生じ、液は粥状となる。中和は実施例1と同様に硝子
電極を用いて測定し、終点をPH8.5とした。中和後
、濾紙をしいたブフナ一漏斗で濾過した。この濾液をF
液とする。F液中のヒドロキシルアミンの含量は実施例
1と同様にして測定した結果1.98M01/Lであつ
た。次にF液を丸底フラスコ中で減圧下、約30℃で約
2倍の濃度にするべく濃縮した。実施例1と同様にして
測定した結果、ヒドロキシルアミンの含量は4.09M
01/Lであつた。これをG液とする。G液を原液とし
、これに本発明の安定化剤たる各種のジピリジル類を夫
々ヒドロキシルアミンのモル数1/1000倍のモル数
となるように加えた。
アルコールに約5M01/Lとなるように溶解した。こ
れをE液とする。次にD液を5℃に冷却し、強く攪拌し
つつ、液温が10℃を越えないように注意しながら、E
液を徐々に加えた。すると多量の微細なNaClの結晶
が生じ、液は粥状となる。中和は実施例1と同様に硝子
電極を用いて測定し、終点をPH8.5とした。中和後
、濾紙をしいたブフナ一漏斗で濾過した。この濾液をF
液とする。F液中のヒドロキシルアミンの含量は実施例
1と同様にして測定した結果1.98M01/Lであつ
た。次にF液を丸底フラスコ中で減圧下、約30℃で約
2倍の濃度にするべく濃縮した。実施例1と同様にして
測定した結果、ヒドロキシルアミンの含量は4.09M
01/Lであつた。これをG液とする。G液を原液とし
、これに本発明の安定化剤たる各種のジピリジル類を夫
々ヒドロキシルアミンのモル数1/1000倍のモル数
となるように加えた。
そして実施例1と同様に試験した結果は表2のようであ
つた。実施例 3 実施例2と異るのは溶媒としてのメチルアルコールの代
りにエチルアルコールを用いた点であり、その他は実施
例2と殆んど同様である。
つた。実施例 3 実施例2と異るのは溶媒としてのメチルアルコールの代
りにエチルアルコールを用いた点であり、その他は実施
例2と殆んど同様である。
但し、塩酸ヒドロキシルアミンのエチルアルコールに対
する溶解度が悪いため、濃縮前のヒドロキシルアミンの
濃度が少々薄くなり、従つて濃縮度を少し高めた。この
ヒドロキシルアミンの濃度は3.96M01/Lであつ
た。そして実施例1と同様に試験した結果は表3のよう
であつた。実施例 4 実施例1と異るのは中和点のみである。
する溶解度が悪いため、濃縮前のヒドロキシルアミンの
濃度が少々薄くなり、従つて濃縮度を少し高めた。この
ヒドロキシルアミンの濃度は3.96M01/Lであつ
た。そして実施例1と同様に試験した結果は表3のよう
であつた。実施例 4 実施例1と異るのは中和点のみである。
2種類
の試料の1つはPH6.O、ヒドロキシルアミン濃度4
.00M01/Lであり、他はPH7,Olヒドロキシ
ルアミン濃度4,03M01/Lであつた。
.00M01/Lであり、他はPH7,Olヒドロキシ
ルアミン濃度4,03M01/Lであつた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 次の一般式で表わされるジピリジルよりなるヒドロ
キシルアミンの安定化剤。 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R_1、R_2は水素原子または低級アルキル
基を示す)。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16740481A JPS595574B2 (ja) | 1981-10-20 | 1981-10-20 | ヒドロキシルアミンの安定化剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16740481A JPS595574B2 (ja) | 1981-10-20 | 1981-10-20 | ヒドロキシルアミンの安定化剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5869842A JPS5869842A (ja) | 1983-04-26 |
JPS595574B2 true JPS595574B2 (ja) | 1984-02-06 |
Family
ID=15849066
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16740481A Expired JPS595574B2 (ja) | 1981-10-20 | 1981-10-20 | ヒドロキシルアミンの安定化剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS595574B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3343600A1 (de) * | 1983-12-02 | 1985-06-13 | Basf Ag, 6700 Ludwigshafen | Stabilisierte loesungen von hydroxylamin oder dessen salze |
DE3347260A1 (de) * | 1983-12-28 | 1985-07-11 | Basf Ag, 6700 Ludwigshafen | Stabilisierte loesungen von hydroxylamin oder dessen salze in wasser oder alkoholen sowie deren herstellung |
US5703323A (en) * | 1996-09-17 | 1997-12-30 | Olin Corporation | Pyridine and pyridone stabilizers for hydroxylammonium nitrate and hydroxylamine-containing compositions |
DE19700326A1 (de) * | 1997-01-08 | 1998-07-09 | Henkel Kgaa | Stabilisatoren für Hydroxylamin in Kupfer-haltigen Phosphatierlösungen |
US5906805A (en) * | 1997-04-30 | 1999-05-25 | Alliedsignal Inc. | Stabilized hydroxylamine solutions |
DE10008080A1 (de) | 2000-02-22 | 2001-08-23 | Basf Ag | Stabilisator für Hydroxylaminlösungen |
-
1981
- 1981-10-20 JP JP16740481A patent/JPS595574B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5869842A (ja) | 1983-04-26 |
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