JPH0791466B2 - インシュレーター用シリコーンゴム成形体 - Google Patents

インシュレーター用シリコーンゴム成形体

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JPH0791466B2
JPH0791466B2 JP28111389A JP28111389A JPH0791466B2 JP H0791466 B2 JPH0791466 B2 JP H0791466B2 JP 28111389 A JP28111389 A JP 28111389A JP 28111389 A JP28111389 A JP 28111389A JP H0791466 B2 JPH0791466 B2 JP H0791466B2
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silicone gel
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弘直 藤木
一之 北川
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Description

【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本発明は、シリコーンゲルを充填したインシュレーター
用シリコーンゴム成形体に関し、特に、前記シリコーン
ゲル中のシリコーンオイルが経時によって滲み出すこと
のないインシュレーター用シリコーンゴム成形体に関す
る。
《従来の技術》 シリコーンゲルは、シリコーンゴムの架橋度を低く抑え
てゲル状に調整した材料であり、振動波の伝播が液体と
同様であって反撥弾性を生じないため、緩衝・防振材
料、防音材料等のインシュレーターとして用いられるよ
うになってきた。
一般に、付加反応型のシリコーンゲルは、分子中に珪素
原子に結合したビニル基を含有するジオルガノポリシロ
キサンと分子中に珪素原子に結合した水素を含有するジ
オルガノポリシロキサンを、白金化合物触媒を用い、室
温或いは加熱下で硬化させて得られる。
しかしながらこのシリコーンゲルは、架橋密度を下げて
低硬度にしている為、結果として或いは故意に、架橋反
応に関与しない未反応のシリコーンオイルを硬化後にも
含むことになる。
従来シリコーンゲルの用途であるハイブリッドIC等電子
部品の防湿、防汚用途においては、このゲルは例えばプ
ラスチック容器等に充填される為、このゲル中の未反応
オイルが滲み出すことはない。又既にスポーツシューズ
や野球のグラブに用いられている衝撃吸収剤の代わりに
シリコーンゲルが用いられる場合には、塩化ビニル、ポ
リプロピレン等のフィルムで封止している為、やはりゲ
ル中の未反応シリコーンオイルが滲み出すという問題は
起こさない。
これに対し、エラストマーで成型された成型物の内部に
シリコーンゲルを充填した場合には、成型体がエラスト
マーである為、振動を吸収する方法として非常に優れた
手法ではあるが、通常、白金触媒によるヒドロシリル化
反応によりシリコーンゲルを硬化せしめている為、硫黄
加硫を行ったもの、或いは老化防止剤を用いたゴム中で
は硬化が阻害されてシリコーンゲルが硬化しない。
従来、この加硫阻害を防止するために、通常用いられる
以上の過剰の白金化合物を添加する方法、塩化ビニル系
樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂等でバリヤーコ
ートする方法、特開昭60−83458号公報に開示されてい
る如く、白金化合物とビニル基含有有機塩素化合物との
コンプレックスを塗布した後バリヤーコートする方法、
或いは特開昭63−307906号に開示されている如く、ゴム
表面に金属薄膜層を設ける方法、等の方法が用いられて
いる。
《発明が解決しようとする課題》 しかしながら、上記の如くして得られた成形体は低温或
いは高温で特性が変化し易いという欠点があった。そこ
で、低温及び高温での特性に優れると共にシリコーンゲ
ルとの密着性が良好である付加硬化型のシリコーンゴム
又はパーオキサイド硬化型のシリコーンゴムを前記エラ
ストマーとして用いることが望ましい方法であ。しかし
ながら、エラストマーとして上記の付加硬化型シリコー
ンゴム又はパーオキサイド硬化型のシリコーンゴムを用
いた成型体はもとより、時には他の合成ゴム成型体例え
ばEPDM製等の成形体においても、長期間保存又は使用さ
れた後には、充填されているシリコーンゲル中の未反応
オイルが成型体表面に滲み出して外観不良や特性変化を
生じることがあるという欠点があった。
本発明者等は上記の欠点を解決すべく鋭意検討した結
果、シリコーンゲルをビニル基含有ジメチルポリシロキ
サンとヒドロシリル基含有ジメチルポリシロキサンと
を、白金系触媒により硬化せしめるジメチルポリシロキ
サン構造ものとした場合、シリコーンゴム成型体として
ビニル基含有ジメチルポリシロキサンとパーオキサイド
で硬化せしめたシリコーンゴム或いはヒドロシリル基含
有ジメチルポリシロキサンを用い白金系触媒で硬化せし
めたシリコーンゴム、即ちシリコーンゲルと同系組成で
あって本質的にジメチルポリシロキサン構造のシリコー
ンゴムを用いた場合には、未反応オイルの滲み出しが生
じる一方、該滲み出しを防止するためには、シリコーン
ゲルとシリコーンゴム成型体が互いに“異質”で相溶性
のない構造の組合せを選択することが有効であることを
見出し本発明に到達した。
従って本発明の目的は、低温から高温に至る迄、安定且
つ優れた振動吸収特性を有すると共に、内部に充填した
シリコーンゲル中に含有される未反応シリコーンオイル
が滲み出すことのない、インシュレーター用のシリコー
ンゴム成形体を提供することにある。
《課題を解決するための手段》 本発明の上記の目的はシリコーンゲルを充填したシリコ
ーンゴム成型体であって、該シリコーンゲル又はシリコ
ーンゴムのうち一方が本質的にジメチルポリシロキサン
からなり、他方がメチルフェニルポリシロキサン、炭素
原子数が3〜8のアルキル変性ジメチルポリシロキサン
及び3,3,3−トリフルオロプロピルメチルポリシロキサ
ンの中から選ばれる少くとも1種から本質的に成るもの
であることを特徴とするインシュレーター用シリコーン
ゴム成形体によって達成された。
上記の組合せのうち、アルキル変性ジメチルポリシロキ
サンを使用する組合せは耐熱性の点で、又3,3,3−トリ
フルオロプロピルメチルポリシロキサンを使用する組合
せは経済性の点で不利を生ずる場合があるため、第1表
に示す如くジメチルポリシロキサンとメチルフェニルポ
リシロキサンの組合せとすることが好ましい。
上記の組合せにおいて用いられるメチルフェニルポリシ
ロキサンとしては、珪素原子に結合した全置換基に対し
て1.5モル%以上がフェニル基であるものが、又アルキ
ル変性ジメチルポリシロキサンとしては全メチル基に対
して2モル%以上、特に5モル%以上がアルキル変性基
であるものが好ましい。又、上記変性アルキル基の種類
としては、炭素数4〜8のものがシリコーンゲル中のシ
リコーンオイルのブリード防止性の点で好ましい。
本発明においてインシュレーターとして用るシリコーン
ゴム成型体は、シリコーンゲルを充填し得るものであれ
ばその形状に特に制限はないが、通常円筒形のものを使
用することが好ましい。
次に、本発明に係るインシュレーターの1例を図に従っ
て説明する。
第1図は、インシュレーター1の製造途中の状態を示し
たものであり、金属等の底蓋2に円筒状のエラストマー
筒体3を嵌合め入れ、この筒体3内にシリコーンゲル4
の原料である常温硬化型シリコーンのA液及びB液を混
合した後真空脱泡して調製した原液を注入し、ゲル硬化
させた後、図示しない金属等の蓋体を上から被せ、これ
を部材間に配置して一方の振動をインシュレーター内の
シリコーンゲルの非弾性変形で減衰させ、他に伝えない
ようにする。
この場合シリコーンゲルの硬化は室温で行っても良い
が、硬化速度を早めるために70〜100℃程度に保っても
良い。
尚、この様なシリコーンゲルに微小中空フィラーを充填
すると更に防振性能の向上が認められる。充填する微小
中空フィラーとしては、例えば日本フィライト株式会社
製造のフィライト(登録商標)や同社販売のエクスバン
セル(登録商標)等がある。
《発明の効果》 以上詳述した如く、本発明のシリコーンゴム成形体は、
互いに相溶性のないシリコーンゲルとシリコーンゴムエ
ラストマーから成るために、未反応シリコーンオイルが
成形体表面に滲み出すことがない上、低温から高温に至
るまで優れた振動吸収特性を有する。
《実施例》 次に、実施例に従って本発明を更に詳述するが本発明は
これによって限定されるものではない。
実施例1. シリコーンゲルとしてジメチルポリシロキサン(ビニル
基含有)とヒドロシリル基含有ジメチルポリシロキサン
より成る信越化学工業(株)製のKE1051を用いる一方、
エラストマー筒状成型体として、フェニル基を全珪素置
換基の5モル%以上含有するジメチルポリシロキサン
(ビニル基含有)より成るパーオキサイド硬化型ゴムで
あるKB5501(信越化学工業(株)製)を用い3ケ月間室
温に放置したところ、シリコーンオイルの滲み出しは観
測されなかった。
比較例1. 実施例1で使用したKB5501のパーオキサイド硬化型ゴム
の代わりに、ビニル基含有ジメチルポリシロキサンであ
るKE151(信越化学工業(株)製)を用いた他は、全く
実施例1と同様にしたところ、3ケ月後に所謂汗かき現
象が観測され、ジメチルシリコーンオイルの滲み出しが
確認された。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るインシュレーターの例を示す斜視
図である。 1……インシュレーター 2……底蓋 3……エラストマー筒体 4……シリコーンゲル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリコーンゲルを充填したシリコーンゴム
    成型体であって、該シリコーンゲル又はシリコーンゴム
    のうち一方が本質的にジメチルポリシロキサンからな
    り、他方がメチルフェニルポリシロキサン、炭素原子数
    が3〜8のアルキル変性ジメチルポリシロキサン及び3,
    3,3−トリフルオロプロピルメチルポリシロキサンの中
    から選ばれる少くとも1種から本質的に成るものである
    ことを特徴とするインシュレーター用シリコーンゴム成
    形体。
JP28111389A 1989-10-27 1989-10-27 インシュレーター用シリコーンゴム成形体 Expired - Fee Related JPH0791466B2 (ja)

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JP3393530B2 (ja) * 1994-01-28 2003-04-07 株式会社明治ゴム化成 防振ゴム用組成物
SE529631C2 (sv) * 2006-12-05 2007-10-09 Abb Research Ltd Silikongummi med förbättrad hydrofob stabilitet

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