JPH0791409A - 油圧作業機の油圧駆動回路 - Google Patents

油圧作業機の油圧駆動回路

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JPH0791409A
JPH0791409A JP5238118A JP23811893A JPH0791409A JP H0791409 A JPH0791409 A JP H0791409A JP 5238118 A JP5238118 A JP 5238118A JP 23811893 A JP23811893 A JP 23811893A JP H0791409 A JPH0791409 A JP H0791409A
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JP
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hydraulic
oil
hydraulic pump
control valve
oil temperature
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Application number
JP5238118A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Udagawa
勉 宇田川
Takashi Kanai
隆史 金井
Masami Ochiai
正巳 落合
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 方向制御弁の中立時に、回路を流れる作動油
の油温に応じた流量を可変容量油圧ポンプから吐出させ
ることのできる建設機械の油圧駆動装置の提供。 【構成】 原動機101によって駆動する可変容量油圧
ポンプ3、及び油圧ポンプ23と、可変容量油圧ポンプ
3から吐出される圧油によって駆動する旋回モータ2
と、旋回モータ2を制御する旋回用方向制御弁1と、可
変容量油圧ポンプ3の押しのけ容積を制御する吐出量制
御手段と、回路を流れる作動油の油温を検出する油温検
出器31と、旋回用方向制御弁1の操作レバー7が中立
位置にあることを検出する中立位置検出器32と、油温
検出器31の油温検出信号及び中立位置検出器32の中
立検出信号に基づいて、旋回用方向制御弁1の中立時に
可変容量油圧ポンプ3の押しのけ容積を、油温検出信号
の値に応じた押しのけ容積にする処理を実行する信号処
理手段を含む制御装置5とを備えた構成にしてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回路を流れる作動油を
冷却する冷却器を有するクレーン等の油圧作業機の油圧
駆動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の油圧作業機の油圧駆動回路
の一例を示す回路図で、例えばクレーンの旋回回路を示
している。この従来技術は、原動機101と、この原動
機101によって駆動する第1の油圧ポンプすなわち可
変容量油圧ポンプ3、及び第2の油圧ポンプすなわち油
圧ポンプ23と、可変容量油圧ポンプ3から吐出される
圧油によって駆動する第1のアクチュエータ例えば旋回
駆動するための旋回モータ2と、可変容量油圧ポンプ3
から旋回モータ2に供給される圧油の流れを制御する第
1の方向制御弁、すなわち旋回用方向制御弁1と、上述
した油圧ポンプ23から吐出される圧油によって駆動す
る第2のアクチュエータ例えば油圧シリンダ22と、油
圧ポンプ23から油圧シリンダ22に供給される圧油の
流れを制御する第2の方向制御弁、すなわち油圧シリン
ダ用方向制御弁21とを備えている。
【0003】上述した可変容量油圧ポンプ3、旋回用方
向制御弁1、及び旋回モータ2により第1の油圧回路が
形成され、上述した油圧ポンプ23、油圧シリンダ用方
向制御弁21、及び油圧シリンダ22により第2の油圧
回路が形成されている。
【0004】また、可変容量油圧ポンプ3の傾転角を制
御する傾転アクチュエータ3aと、パイロット油圧源3
cと、このパイロット油圧源3cから出力されるパイロ
ット圧を減圧して出力する電磁比例減圧弁から成る傾転
指令装置4と、この傾転指令装置4から出力される減圧
されたパイロット圧を傾転アクチュエータのパイロット
室に導くパイロット管路3bと、傾転指令装置4を駆動
する駆動信号を出力する制御装置5と、上述した可変容
量油圧ポンプ3、旋回用方向制御弁1、及び旋回モータ
2を含む第1の油圧回路の戻り管路を流れる作動油を冷
却する冷却器6とを備えている。
【0005】上述したパイロット油圧源3c、傾転指令
装置4、パイロット管路3b、及び傾転アクチュエータ
3aは、可変容量油圧ポンプ1の一回転当りの吐出量、
すなわち押しのけ容積を制御する吐出量制御手段を構成
している。なお、同図4中、7は旋回用方向制御弁1を
切換える操作レバー、27は油圧シリンダ用方向制御弁
21を切換える操作レバーである。
【0006】このように構成される従来技術では、原動
機101を起動させた状態で、操作レバー7を操作する
と旋回用方向制御弁1が切換えられ、可変容量油圧ポン
プ3から吐出される圧油が旋回用方向制御弁1を介して
旋回モータ2に供給され、これによって旋回モータ2が
駆動し、この旋回モータ2からの戻り油は冷却器6で冷
却されてタンクに戻される。同様に操作レバー27を操
作すると油圧シリンダ用方向制御弁21が切換えられ、
油圧ポンプ23から吐出される圧油が油圧シリンダ用方
向制御弁21を介して油圧シリンダ22に供給され、こ
れによって油圧シリンダ22が駆動し、油圧シリンダ2
2からの戻り油はタンクに戻される。
【0007】旋回モータ2を駆動しない旋回用方向制御
弁1の中立時には、旋回モータ2を駆動する圧油の供給
は要しないものの、回路を流れる作動油を冷却するため
に可変容量油圧ポンプ3から最小流量または最大流量が
吐出されるようになっており、この中立時の流量は冷却
器6で冷却され、タンクに戻される。上述の可変容量油
圧ポンプ3の最小流量あるいは最大流量の設定は、制御
装置5で予め設定される関係に基づく駆動信号により傾
転アクチュエータ3aが駆動して、パイロット油圧源3
cのパイロット圧が減圧され、この減圧されたパイロッ
ト圧がパイロット管路3bを介して傾転アクチュエータ
3aのパイロット室に与えられ、この傾転アクチュエー
タ3aが適宜駆動することにより行なわれる。
【0008】なお、上述した冷却器6における作動油の
放熱量は、可変容量油圧ポンプ3の吐出量の大きさに応
じて変化し、ポンプ吐出量が大きくなるにしたがって作
動油の冷却が促進される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで上述した従来
技術では、旋回用方向制御弁1の中立時に可変容量油圧
ポンプ3から最大流量が吐出するように予め設定される
場合には、該旋回用方向制御弁1が中立状態に保持され
ているときに油圧シリンダ22を駆動させるために油圧
ポンプ23を駆動すると、可変容量油圧ポンプ3も同時
に駆動してこの可変容量油圧ポンプ3から最大流量が吐
出され、その大きな流量が冷却器6を通過して作動油が
冷却される。したがって、このように旋回用方向制御弁
1の中立時にポンプ吐出量が最大流量となるように設定
した場合には、回路を流れる作動油の油温が低く冷却を
要しないときでも可変容量油圧ポンプ3から最大流量が
吐出される状態となり、可変容量油圧ポンプ3の駆動に
伴う原動機101の大きなエネルギ損失を生じる。
【0010】なお、旋回用方向制御弁1の中立時に可変
容量油圧ポンプ3から最小流量が吐出するように予め設
定される場合には、小さな流量が冷却器6を通過するこ
とから、温度の上昇した作動油を冷却させる能力に乏し
く、作動油の油温を下げることが基本的に困難である。
【0011】このように、従来技術にあっては、旋回用
方向制御弁1の中立時に作動油の油温に依存させること
なく可変容量油圧ポンプ3から最大流量、または最小流
量を吐出させるように予め設定してあることから、作動
油冷却能力の確保と原動機のエネルギ損失の抑制とを同
時に満足させることのできない問題があった。
【0012】本発明は、上記した従来技術における実情
に鑑みてなされたもので、その目的は、方向制御弁の中
立時に、回路を流れる作動油の油温に応じた流量を、可
変容量油圧ポンプから吐出させることのできる建設機械
の油圧駆動装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、図1に示した実施例で対応させて説明する
と、原動機101と、この原動機101によって駆動す
る第1の油圧ポンプすなわち可変容量油圧ポンプ3、及
び第2の油圧ポンプすなわち油圧ポンプ23と、可変容
量油圧ポンプ3から吐出される圧油によって駆動する第
1のアクチュエータ例えば旋回モータ2と、可変容量油
圧ポンプ3から旋回モータ2に供給される圧油の流れを
制御する第1の方向制御弁すなわち旋回用方向制御弁1
と、油圧ポンプ23から吐出される圧油によって駆動す
る第2のアクチュエータ例えば油圧シリンダ22と、油
圧ポンプ23から油圧シリンダ22に供給される圧油の
流れを制御する第2の方向制御弁すなわち油圧シリンダ
用方向制御弁21とを備え、可変容量油圧ポンプ3、旋
回用方向制御弁1、及び走行モータ2により第1の油圧
回路を形成し、油圧ポンプ23、油圧シリンダ用方向制
御弁21、及び油圧シリンダ22により第2の油圧回路
を形成し、可変容量油圧ポンプ3の押しのけ容積を制御
する例えば傾転アクチュエータ3a、傾転指令装置4、
及びパイロット油圧源3c等から成る吐出量制御手段
と、この吐出量制御手段を駆動する駆動信号を出力する
制御装置5と、上述した第1の油圧回路の戻り管路を流
れる作動油を冷却する冷却器5とを備えた油圧作業機の
油圧駆動回路であることを前提とし、このような油圧駆
動回路において、回路を流れる作動油の油温を検出する
油温検出器31と、旋回用方向制御弁1が中立位置にあ
ることを検出する中立位置検出手段、例えば旋回用方向
制御弁1の操作レバー7が中立位置にあることを検出す
る中立位置検出器32とを備えるとともに、上述の制御
装置5が、油温検出器31から出力される油温検出信号
及び中立位置検出器32から出力される中立検出信号に
基づいて、旋回用方向制御弁1の中立時に可変容量油圧
ポンプ3の押しのけ容積を、上述の油温検出信号の値に
応じた押しのけ容積にする処理を実行する信号処理手段
を含む構成にしてある。
【0014】
【作用】本発明は、上述のように構成してあることか
ら、例えば旋回用方向制御弁1が中立状態に保持されて
いるときに油圧シリンダ22を駆動させるために油圧ポ
ンプ23を駆動すると、可変容量油圧ポンプ3も同時に
駆動してこの可変容量油圧ポンプ3から流量が吐出さ
れ、その流量が冷却器6を通過して作動油が冷却され
る。このとき制御装置5に、中立位置検出器32からの
中立検出信号と油温検出器31からの油温検出信号が入
力され、この制御装置5に内蔵される信号処理手段で可
変容量油圧ポンプ3の押しのけ容積を、油温検出器31
から出力される油温検出信号の値に応じた押しのけ容積
にする処理が実行される。この処理は、例えば作動油の
油温が冷却を要しない所定の基準温度以下のときにはポ
ンプ吐出量の目標値を所定の低い一定値にし、作動油の
油温が上述の所定の基準温度よりも高いときにはポンプ
吐出量の目標値を上述した所定の一定値よりも高くする
処理である。
【0015】この信号処理手段でポンプ吐出量の目標値
を所定の低い一定値とする処理が行なわれると、その所
定の低い一定値に応じた駆動信号が制御装置5から吐出
量制御手段に出力され、これにより吐出量制御手段は可
変容量油圧ポンプ3の押しのけ容積を小さくし、可変容
量油圧ポンプ3から小さい流量が吐出される。このと
き、この小さな流量が冷却器6を通過するので作動油の
冷却は十分には行なえないが、このときの作動油の油温
はもともと冷却を要しない所定の基準温度以下である。
したがってこの場合、可変容量油圧ポンプ3の駆動に対
しては、可変容量油圧ポンプ3の小さな押しのけ容積を
維持する程度の原動機101のエネルギが消費されるだ
けで済む。
【0016】また、上述の信号処理手段でポンプ吐出量
の目標値を上述した所定の一定値よりも高くする処理が
行なわれると、その高い目標値に応じた駆動信号が制御
装置5から吐出量制御手段に出力され、これにより吐出
量制御手段は可変容量油圧ポンプ3の押しのけ容積を上
述の場合よりも大きくし、可変容量油圧ポンプ3から大
きい流量が吐出される。したがって、この大きな流量が
冷却器6を通過し、作動油を十分に冷却することができ
る。
【0017】
【実施例】以下、本発明の油圧作業機の油圧駆動装置の
実施例を図に基づいて説明する。図1は本発明の一実施
例を示す回路図で、例えばクレーンの旋回回路を示して
おり、前述した図4に対応して描いてある。図2は図1
に示す実施例に備えられる制御装置の信号処理手段に含
まれる設定手段で設定される作動油油温とポンプ吐出量
の目標値との関係を示す図、図3は図2は図1に示す実
施例に備えられる制御装置の信号処理手段における処理
内容を示す図である。なお、図1において前述した図4
に示すものと同等のものは同一符号で示してある。
【0018】すなわち、図1に示す実施例にあっても、
原動機101と、この原動機101によって駆動する第
1の油圧ポンプである可変容量油圧ポンプ3、及び第2
の油圧ポンプである油圧ポンプ23と、可変容量油圧ポ
ンプ3から吐出される圧油によって駆動する第1のアク
チュエータである旋回モータ2と、可変容量油圧ポンプ
3から旋回モータ2に供給される圧油の流れを制御する
第1の方向制御弁である旋回用方向制御弁1と、上述し
た油圧ポンプ23から吐出される圧油によって駆動する
第2のアクチュエータである油圧シリンダ22と、油圧
ポンプ23から油圧シリンダ22に供給される圧油の流
れを制御する第2の方向制御弁である油圧シリンダ用方
向制御弁21とを備えており、上述した可変容量油圧ポ
ンプ3、旋回用方向制御弁1、及び旋回モータ2により
第1の油圧回路が形成され、上述した油圧ポンプ23、
油圧シリンダ用方向制御弁21、及び油圧シリンダ22
により第2の油圧回路が形成されている。
【0019】また、可変容量油圧ポンプ3の押しのけ容
積を制御する吐出量制御手段として、可変容量油圧ポン
プ3の傾転角を制御する傾転アクチュエータ3aと、パ
イロット油圧源3cと、このパイロット油圧源3cから
出力されるパイロット圧を減圧して出力する電磁比例減
圧弁から成る傾転指令装置4と、この傾転指令装置4か
ら出力される減圧されたパイロット圧を傾転アクチュエ
ータ3aのパイロット室に導くパイロット管路3bとを
備えている。さらに、上述した可変容量油圧ポンプ3、
旋回用方向制御弁1、及び旋回モータ2を含む第1の油
圧回路の戻り管路を流れる作動油を冷却する冷却器6
と、旋回用方向制御弁1を切換える操作レバー7と、油
圧シリンダ用方向制御弁21を切換える操作レバー27
とを備えている。これらの各機器、部材は前述した図4
に示すものと例えば同等である。
【0020】そして特に、この実施例では、作動油の油
温を検出する油温検出器31と、旋回用方向制御弁1が
中立位置であることを検出する中立位置検出手段、例え
ば旋回用方向制御弁1の操作レバー7が中立位置にある
ことを検出する中立位置検出器32とを備えている。ま
た、傾転指令装置4に駆動信号を出力する制御装置5
を、論理判断、演算、記憶機能を有するマイクロコンピ
ュータ等によって構成してあり、この制御装置5は、油
温検出器31から出力される油温検出信号及び中立位置
検出器32から出力される中立検出信号に基づいて、旋
回用方向制御弁1の中立時に可変容量油圧ポンプ3の押
しのけ容積を、上述の油温検出信号の値に応じた押しの
け容積にする処理を実行する信号処理手段を含んでい
る。
【0021】この制御装置5の信号処理手段は、例え
ば、中立位置検出器32から出力される中立検出信号に
基づいて旋回用方向制御弁1が中立位置にあるかどうか
判別する第1の判別手段と、この第1の判別手段で旋回
用方向制御弁1が中立位置にあると判別されたとき、油
温検出器31から出力される油温検出信号に基づいて作
動油の油温が所定の基準温度よりも高いかどうか判別す
る第2の判別手段と、図2に示すように予め、作動油の
油温が基準温度以下のときにはポンプ吐出量の目標値が
所定の低い一定値となるように設定するとともに、作動
油の油温が上述の基準温度よりも高いときには作動油の
油温の増加に伴って例えば直線的に増加するポンプ吐出
量の目標値の関数関係を設定する設定手段と、上述した
第2の判別手段で作動油の油温が所定の基準温度よりも
高いと判別されたとき、当該作動油の油温に相応するポ
ンプ吐出量の目標値を上述の設定手段の関数関係から演
算し、この第2の判別手段で作動油の油温が所定の基準
温度以下と判別されたとき上述の所定の低い一定値を設
定手段の上述の設定から演算する演算手段と、この演算
手段で求めたポンプ吐出量の目標値に相当する駆動信号
を吐出量制御手段を構成する傾転指令装置4に出力する
出力手段とを含む構成にしてある。
【0022】このように構成した実施例の作動油の油温
に基づく可変容量油圧ポンプ3の流量の制御は以下のと
おりである。今仮に、旋回用方向制御弁1が中立状態に
保持されているときに、第2の油圧回路に含まれる油圧
シリンダ22を駆動させるために原動機101を起動さ
せて油圧ポンプ23を駆動し、これにより同時に可変容
量油圧ポンプ3が駆動している状況にあるものとする。
【0023】このとき、中立位置検出器32で旋回用方
向制御弁1が中立位置にあることが検出され、油温検出
器31で回路を流れる作動油の油温が検出され、中立位
置検出器32、油温検出器31のそれぞれから中立検出
信号、油温検出信号が制御装置5に出力される。制御装
置5では、図3のフローチャートの手順S1に示すよう
に、中立検出信号及び油温検出信号を入力し、手順S2
に移る。手順S2では、第1の判別手段で中立検出信号
が入力されているかどうか、すなわち旋回用方向制御弁
1が中立かどうか判別される。中立でない場合ははじめ
に戻るが今は中立であるので手順S3に移る。手順S3
では、第2の判別手段で、油温検出信号に基づいて作動
油の油温が所定の基準温度よりも高いかどうか判別され
る。
【0024】ここで、所定の基準温度とは、冷却器6に
よる冷却をほとんど要しない比較的低い作動油の油温で
あり、経験上求められ、予めこの制御装置5に記憶され
る。また、作動油の油温が所定の基準温度以下の場合、
図2に示す設定手段の設定から、可変容量油圧ポンプ3
の吐出量の目標値として所定の低い一定値が選ばれ、そ
の所定の低い一定値に相応する駆動信号が制御装置5に
含まれる出力手段から出力されるように予め決めてあ
る。
【0025】したがって、上述した手順S3に示す第2
の判別手段における判別で、作動油の油温が所定の基準
温度以下と判別された場合には、はじめに戻るが、この
とき前述のように可変容量油圧ポンプ3の吐出量の目標
値として図2に示す所定の低い一定値が選ばれ、その所
定の低い一定値に相応する駆動信号すなわち指令信号が
出力手段から図1に示す傾転指令装置4に出力される。
これにより、傾転指令装置4が作動してパイロット油圧
源3cのパイロット圧を減圧し、この減圧したパイロッ
ト圧がパイロット管路3bを介して傾転アクチュエータ
3aに与えられるが、上述の所定の低い一定値に対応し
て傾転アクチュエータ3a内のばねの力によるピストン
の図1の右方向への移動量(ストローク)は比較的小さ
く、これに伴って可変容量油圧ポンプ3の斜板の傾転角
が比較的小さく、可変容量油圧ポンプ3の押しのけ容積
が小さく保持され、この可変容量油圧ポンプ3から上述
の所定の低い一定値(吐出量の目標値)に相応する小さ
な流量が吐出する。この流量は冷却器6を通過してタン
クに導かれる。
【0026】また、上述の図3に示す手順S3の第2の
判別手段における判別で、作動油の油温が所定の基準温
度よりも大きいと判別された場合は、手順S4に移る。
手順S4では演算手段で、制御装置5のメモリ関係すな
わち図2に示す設定手段の設定関係に基づいて作動油の
油温に相応する可変容量油圧ポンプ3の吐出量の目標値
を求める演算が行なわれる。この演算によって求められ
る吐出量の目標値は、図2から明らかなように、上述し
た所定の低い一定値よりも大きい。したがって、図3の
手順S5では、上述した所定の低い一定値よりも値の大
きい目標値に相応する駆動信号すなわち指令信号が、出
力手段から図1に示す傾転指令装置4に出力される。こ
れにより、上述同様に傾転指令装置4が作動してパイロ
ット油圧源3cのパイロット圧を減圧し、この減圧した
パイロット圧がパイロット管路3bを介して傾転アクチ
ュエータ3aに与えられるが、上述の所定の低い一定値
よりも値の大きい目標値に対応して傾転アクチュエータ
3a内のばねの力によるピストンの図1の右方向への移
動量(ストローク)は大きく、これに伴って可変容量油
圧ポンプ3の斜板の傾転角が大きくなるように制御さ
れ、可変容量油圧ポンプ3の押しのけ容積が大きくな
り、この可変容量油圧ポンプ3から上述の所定の低い一
定値(吐出量の目標値)の場合に比べて大きな流量が吐
出する。この流量は冷却器6を通過してタンクに導かれ
るが、流量が大きいために作動油は冷却器6で十分に冷
却され、その油温を下げられる。
【0027】このように構成した実施例では、制御装置
5の信号処理手段に含まれる第2の判別手段で作動油の
油温が所定の基準温度以下であると判別されたときに
は、図2に示した所定の低い一定値に相応する小さな流
量が冷却器6を通過するので作動油の冷却は十分には行
なえないが、このときの作動油の油温はもともと冷却を
要しない所定の基準温度以下である。したがって、この
場合には冷却能力は特に問題とはならず、また、このと
き可変容量油圧ポンプ3の小さな押しのけ容積を維持す
る程度の原動機101のエネルギが消費されるだけで済
む。
【0028】また、第2の判別手段で作動油の油温が所
定の基準温度よりも高いと判別されたときには、図2に
示した所定の低い一定値よりも高い目標値に相応する大
きな流量が冷却器6を通過し、作動油を十分に冷却する
ことができる。
【0029】したがって、この実施例によれば、旋回用
方向制御弁1の中立時に回路を流れる作動油の油温に応
じた流量を可変容量油圧ポンプ3から吐出させることが
できることにより、作動油冷却能力の確保と原動機10
1のエネルギ損失の抑制とを同時に満足させることがで
きる。
【0030】なお、上記実施例では、旋回用方向制御弁
1が中立位置にあることを検出する中立位置検出手段と
して、旋回用方向制御弁1の操作レバー7が中立位置に
あることを検出する中立位置検出器32を設けてある
が、本発明は、この構成に限られず、例えば旋回用方向
制御弁1の操作方式がパイロット油圧式の場合には、そ
のパイロット油圧式方向制御弁のパイロット室に連なる
パイロット操作管路の圧力を検出する圧力センサ等によ
って中立位置検出手段を構成するようにしてもよい。
【0031】また、上記実施例では旋回モータ2を備え
た油圧回路に適用させた場合を例示したが、巻き上げウ
インチを備えた油圧回路など、可変容量油圧ポンプ3と
冷却器6とを含む各種の油圧作業機に適用可能である。
【0032】
【発明の効果】本発明は以上の構成にしてあることか
ら、方向制御弁の中立時に、回路を流れる作動油の油温
に応じた流量を可変容量油圧ポンプから吐出させること
ができ、これにより、作動油冷却能力の確保と原動機の
エネルギ損失の抑制の双方を同時に満足させることがで
きる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の油圧作業機の油圧駆動回路の一実施例
を示す回路図である。
【図2】図1に示す実施例に備えられる制御装置の信号
処理手段に含まれる設定手段で設定される作動油油温と
ポンプ吐出量の目標値との関係を示す図である。
【図3】図1に示す実施例に備えられる制御装置の信号
処理手段における処理内容を示す図である。
【図4】従来の油圧作業機の油圧駆動回路の一例を示す
回路図である。
【符号の説明】
1 旋回用方向制御弁(第1の方向制御弁) 2 旋回モータ(第1のアクチュエータ) 3 可変容量油圧ポンプ(第1の油圧ポンプ) 3a 傾転アクチュエータ 3b パイロット管路 3c パイロット油圧源 4 傾転指令装置 5 制御装置 6 冷却器 7 操作レバー 21 油圧シリンダ用方向制御弁(第2の方向制御弁) 22 油圧シリンダ(第2のアクチュエータ) 23 油圧ポンプ(第2の油圧ポンプ) 27 操作レバー 31 油温検出器 32 中立位置検出器(中立位置検出手段) 101 原動機

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原動機と、この原動機によって駆動する
    第1の油圧ポンプ及び第2の油圧ポンプと、上記第1の
    油圧ポンプから吐出される圧油によって駆動する第1の
    アクチュエータと、上記第1の油圧ポンプから上記第1
    のアクチュエータに供給される圧油の流れを制御する第
    1の方向制御弁と、上記第2の油圧ポンプから吐出され
    る圧油によって駆動する第2のアクチュエータと、上記
    第2の油圧ポンプから上記第2のアクチュエータに供給
    される圧油の流れを制御する第2の方向制御弁とを備
    え、 上記第1の油圧ポンプ、第1の方向制御弁、及び第1の
    アクチュエータにより第1の油圧回路を形成し、上記第
    2の油圧ポンプ、第2の方向制御弁、及び第2のアクチ
    ュエータにより第2の油圧回路を形成し、 上記第1の油圧ポンプが可変容量油圧ポンプからなり、
    この可変容量油圧ポンプの押しのけ容積を制御する吐出
    量制御手段と、この吐出量制御手段を駆動する駆動信号
    を出力する制御装置と、上記第1の油圧回路の戻り管路
    を流れる作動油を冷却する冷却器とを備えた油圧作業機
    の油圧駆動回路において、 上記作動油の油温を検出する油温検出器と、上記第1の
    方向制御弁が中立位置にあることを検出する中立位置検
    出手段とを備えるとともに、 上記制御装置が、上記油温検出器から出力される油温検
    出信号及び上記中立位置検出手段から出力される中立検
    出信号に基づいて、上記第1の方向制御弁の中立時に上
    記可変容量油圧ポンプの押しのけ容積を、上記油温検出
    信号の値に応じた押しのけ容積にする処理を実行する信
    号処理手段を含むことを特徴とする油圧作業機の油圧駆
    動回路。
  2. 【請求項2】 上記制御装置の上記信号処理手段が、 上記中立位置検出手段から出力される中立検出信号に基
    づいて上記第1の方向制御弁が中立位置にあるかどうか
    判別する第1の判別手段と、 この第1の判別手段で上記第1の方向制御弁が中立位置
    にあると判別されたとき、上記油温検出器から出力され
    る油温検出信号に基づいて作動油の油温が所定の基準温
    度よりも高いかどうか判別する第2の判別手段と、 予め、作動油の油温が上記基準温度以下のときにはポン
    プ吐出量の目標値が所定の低い一定値となるように設定
    するとともに、作動油の油温が上記基準温度よりも高い
    ときには作動油の油温の増加に伴って増加するポンプ吐
    出量の目標値の関数関係を設定する設定手段と、 上記第2の判別手段で作動油の油温が所定の基準温度よ
    りも高いと判別されたとき、当該作動油の油温に相応す
    るポンプ吐出量の目標値を上記設定手段の上記関数関係
    から演算し、上記第2の判別手段で作動油の油温が所定
    の基準温度以下と判別されたとき上記所定の低い一定値
    を上記設定手段の上記設定から演算する演算手段と、 この演算手段で求めたポンプ吐出量の目標値に相当する
    駆動信号を上記吐出量制御手段に出力する出力手段とを
    含むことを特徴とする請求項1記載の油圧作業機の油圧
    駆動回路。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2007034734A1 (ja) * 2005-09-20 2007-03-29 Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. 建設機械の作動流体冷却制御システム
CN104132029A (zh) * 2013-12-05 2014-11-05 北京中金泰达电液科技有限公司 一种大型、高精度、超低速两自由度电液伺服转台

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