JP3575560B2 - 可変容量ポンプの制御装置およびその制御方法 - Google Patents

可変容量ポンプの制御装置およびその制御方法 Download PDF

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【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、可変容量ポンプの制御装置およびその制御方法に係わり、特には、建設車両等に搭載されたエンジンの温度が上昇したときの可変容量ポンプの制御装置およびその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の建設車両等に搭載された可変容量ポンプの制御装置として、例えば実開平1−66427号公報に記載されたものが公知である。この可変容量ポンプの制御装置は図5、図6に示すようにエンジンaにより駆動される可変容量ポンプbを備え、この可変容量ポンプbはサーボ機構cにより斜板角が制御されるようになっており、前記エンジンaのラジエータdの冷却水の温度を検出する検出器eが設けられており、この検出器eが検出した冷却水の温度に応じてサーボ機構cと油圧源fとの間に設けられた電磁比例減圧弁gを制御することにより、エンジンaの冷却水の温度が設定値を越えた場合には可変容量ポンプの制御装置bの斜板角を減少させて、第6図に示すようにポンプの入力トルクをIからIIへ減じることによりエンジンaがオーバヒートするのを防止するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような可変容量ポンプの制御装置であると、建設車両の作業中にエンジンaの冷却水温が設定値を越えた時には、可変容量油圧ポンプにかかる所定圧力(イ点)以上の全域で可変容量ポンプbの斜板角を減少させてエンジンaの負荷を減じることによりエンジンaのオーバヒートを防止するようになっている。このため、図6に示すP・Qの双曲線をIからIIへ移行する制御を行うと冷却水温が設定値を越える度毎に可変容量ポンプの斜板角を減少させ吐出容量を減ずるのでアクチュエータの速度が著しく減少して作業機の作業能率が低下する。この低下を避けるためには、可変容量ポンプの吐出容量を減じた分だけ、エンジンの回転速度を上昇させなければならず、エンジンの温度を低下させるのを阻害する。さらに、ポンプにかかる圧力が大きい所では相変わらず同じ最大吐出圧力(図6に示すA)を発生しているため、吐出容量を減じてもエンジンの回転速度を上昇させるとエンジンにかかる負荷トルクはほぼ同じとなり、エンジンの温度を低下させるのを阻害する。さらに、車両での作業を停止してエンジンを空回しし、エンジンの温度を低下する場合にポンプにかかる負荷が所定値(図6に示すイ点)以下の所では、可変容量ポンプの最大吐出容量は減じておらず油圧回路の抵抗分の負荷トルクがかかり、エンジンの温度の低下が遅くなるという問題がある。
【0004】
本発明は上記従来の問題点に着目してなされたもので、建設車両のエンジンに過負荷がかかりエンジンがオーバヒートをして冷却水温が設定値を越えた場合には、可変容量ポンプの最大吐出圧力Pおよび最大吐出容量Qを減じるためにP・Qの双曲線の一部をカットオフ制御することにより所定の範囲内では通常の掘削作業は可能とし、最大掘削力および/あるいは作業機に負荷がかかっていないときの最大速度のみを低下させ、エンジンへの負荷を低減するようにポンプ制御することにあり、上記の不具合を改善する可変容量ポンプの制御装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る可変容量油圧ポンプ制御装置は、エンジンにより駆動され、かつ、負荷圧力と吐出容量との積がほぼ一定になるように制御される可変容量型ポンプにおいて、エンジンの水温検出器と、可変容量ポンプの斜板角を制御するサーボピストンと、可変容量型ポンプにかかる負荷圧力により作動し、サーボピストンへの圧力を制御する電磁式制御弁と、水温検出器により検出された水温信号が所定値以上のとき、可変容量ポンプの最大吐出容量および/あるいは可変容量ポンプの最大吐出圧力を減ずる指令を電磁式制御弁に出力する制御装置を備えたものである。
【0008】
上記構成における制御方法は、エンジンにより駆動され、かつ、負荷圧力と吐出容量との積がほぼ一定になるように制御される可変容量型ポンプにおいて、エンジンに過負荷がかかりエンジンの温度が所定値以上のとき、可変容量型ポンプにかかる吐出圧力が所定値以下では可変容量ポンプの最大吐出容量を減じ、かつ、可変容量型ポンプにかかる吐出圧力が所定値以上では可変容量ポンプの最大吐出圧力を減ずることを特徴とする。
【0009】
【作用】
上記構成によれば、エンジンのオーバヒートにより冷却水温が設定値を越えた場合には、最大吐出圧力を減少することにより、エンジンオーバヒートし易い作業条件である岩盤等の硬い土質の掘削作業は制限させて、標準的な土質(砂質土、粘質土等)での掘削作業は可能とするようにポンプ制御するものである。また、標準的な土質での適用範囲(図2のM点からN点まで)では、通常の負荷圧力Pと吐出容量Qとの積(線m)がほぼ一定になるように制御し、最大吐出圧力が作用する範囲では従来のリリーフ弁の最大吐出圧力(R)から電磁式制御弁の最大吐出圧力(S)まで下げてエンジンへの負荷を低減し、作業を行いながら作業効率を低減することなく早くエンジンの温度を下げるようにしている。
【0010】
また、エンジンのオーバヒートにより冷却水温が設定値を越えた場合に、ポンプにかかる吐出圧力が所定値(M点)以下の所では、可変容量ポンプの最高吐出容量Tから最大吐出容量Uまで減じることにより油圧回路の抵抗を下げ、エンジンにかかる負荷トルクを下げる。これにより、エンジンの温度を早く低下する。特に、閉回路方式(クローズド・センタバルブ方式)においてはこの効果が大である。
【0011】
上記のエンジンのオーバヒートについては、建設車両の作業現場の作業条件によって、エンジンに加わる負荷が異なるものであり、例えば地下鉄工事による地中での作業においては、作業現場の雰囲気温度が高いのでラジエータによる冷却効率が低下して、エンジンがオーバヒートし易くなる。また、岩盤等の硬い土質の作業現場において、掘削作業を長時間行うと最大吐出圧力近傍で長い時間持続し、エンジンはオーバヒートし易くなる。また、ポンプにかかる負荷が所定値以下での作業時において長時間作業機のアクチュエータを高速のままにすると油圧回路の抵抗分の負荷トルクがかかりやはりオーバヒートの遠因となる。これらの作業条件においては可変容量ポンプの最大吐出圧力あるいは最大吐出容量を減少することによりエンジンオーバヒートを防止するものである。
【0012】
【実施例】
以下、本発明に係る可変容量ポンプ制御装置および制御方法について実施例を添付図面を参照して詳細に説明する。
まず、図1は第1実施例の全体構成図を参照して詳述する。図において、エンジン1により可変容量ポンプ3(以下、ポンプ3という。)が駆動されると共に、このポンプ3から吐出される流体は管路10から流量制御弁11を介してアクチュエータ12へ供給されている。ポンプ3はサーボピストン5により斜板角が制御されるようになっており、このサーボピストン5への制御圧を供給するサーボ制御弁8は、ポンプ3の吐出管路10から分岐する導管10aからの導管10cと、ポンプ3の出力をほぼ等馬力に制御する電磁式制御弁7を介して導管14aと接続している。また、サーボ制御弁8の一端の操作部8cには、ポンプ3の吐出管路10から分岐する導管10aを介して導管10bが、また、この一端の操作部8cには、パイロットポンプ4の吐出管路13から電磁式パイロット制御弁9を介して導管13aにも接続している。
【0013】
電磁式パイロット制御弁9は電気回路18により後述する制御装置20に接続している。更に、サーボ制御弁8の他端の操作部8dには、前記流量制御弁11とアクチュエータ12の間で発生する負荷圧を導く負荷圧導管15が接続している。
【0014】
ポンプ3の吐出管路10には、回路の圧力を設定するリリーフ弁22と、ポンプ3の吐出圧力を検出する圧力センサー23とが配設されている。また、前記エンジン1には、水温センサ2が設けられ、この信号が後述する電気回路16から制御装置20に入力される。実施例では、水温センサ2を用いたが、潤滑油の温度、あるいは、クランクケース等の部品に配設された温度センサでも良い。
【0015】
前記、電磁式制御弁7の一端の操作部7cには、ポンプ3の吐出管路10から分岐する導管10aから更に分岐した導管10dが接続している。また、この電磁式制御弁7の一端のソレノイド操作部7dは、制御装置20と電気回路17を介して接続している。この電磁式制御弁7の他端には、二つのバネ7e、7fが配設され、バネ7e、7fは前記サーボピストン5のピストン5bと連結する押圧部材6に当接している。バネ7e、7fは電磁式制御弁7の図示しないピストンにより押されて撓むとともに、押圧部材6を押してピストン5bを作動し、ポンプ3の斜板を制御している。この制御によりポンプ3の吐出容量は可変となっている。上記実施例では、バネを2個使用して、ほぼ等馬力となるように制御しているが、等馬力になるようにソレノイドを可変にしても良い。
【0016】
また、図1に示す電磁式制御弁7の一端の操作部7cにはポンプ3からの制御圧は導管10dから入力されていない時、すなわち、ポンプ3への負荷の圧力が低圧のときには、バネ7e、7fのバネ力により電磁式制御弁7はドレーン位置7aにあり、またサーボ制御弁8の操作部8cにもポンプ3からの制御圧が導管10bから入力されていない時には、このサーボ制御弁8もドレーン位置8aにある。このため前記サーボピストン5の圧力室5aの制御圧は導管14から導管14aを介して導管14bを通ってタンク21へ接続されている。このときには、ピストン5bはバネ5cにより図示の左方向に押され、ポンプ3の斜板は吐出容量が大きくなる方向に押されている。
【0017】
次に、電磁式制御弁7の操作部7cにポンプ3からの制御圧が導管10dから入力されている時にはバネ7e、7fに抗して位置7bとなり、またサーボ制御弁8の操作部8cにもポンプ3からの制御圧が導管10bから入力されているのでバネ8eに抗して位置8bとなり、前記ポンプ3からの制御圧は導管10aから導管10c,10eを介してサーボピストン5の圧力室5aに伝えられるようになっている。
【0018】
このようであるからポンプ3の吐出圧力が増大すると、この吐出圧力により電磁式制御弁7と、サーボ制御弁8を通った制御圧がサーボピストン5の圧力室5aに伝えられ、ピストン5bがバネ5cに抗して右方向に移動しポンプ3の斜板角を減少して吐出容積q(cc/rev)を少なくするように制御されている。また、ポンプ3の吐出圧力が減少するとサーボピストン5は前述とは逆に作動するのでポンプ3の斜板角を増大して吐出容積を増加するように制御されている。サーボピストン5が右側に最大に押されてバネ5cを介してケースの端面25と当接するとポンプ3は最小斜板位置となり、ポンプ3の吐出容積は最小容積qmin(cc/rev)となる。反対に、サーボピストン5が左側に最大に押されてケース26と当接するとポンプ3は最大斜板位置となり、ポンプ3の吐出容積は最大容積qmax(cc/rev)となる。
【0019】
次に、本発明の第1実施例の作動について説明する。通常の作業状態では、エンジン1を始動し、オペレータが作業をおこなうとアクチュエータ12に作業時の圧力が発生する。その圧力がサーボ制御弁8の操作部8dに伝えられ、また、同時に作業時の圧力がポンプ3に負荷圧力としてかかり、この負荷圧力がサーボ制御弁8の操作部8cにも伝えられている。サーボ制御弁8は作業時の圧力とバネ8e、および、ポンプ3の負荷圧力の差によりこのサーボ制御弁8を左方向に移動する。この移動量に見合った分だけサーボ制御弁8が開口して制御圧をサーボピストン5に伝え、ポンプ3の斜板角を制御して吐出容積q(cc/rev)が決められる。
【0020】
このサーボピストン5の移動が連結されている押圧部材6を移動し、電磁式制御弁7の図示しないピストンを押すバネ7e、7fのバネ力を可変にしている。電磁式制御弁7はエンジン1の温度が低い通常の運転時では、ポンプ3から吐出圧力が導管10dを経て操作部7cに入力され、電磁式制御弁7の図示しないピストンはバネ7e、7fが生ずる可変のバネ力と釣り合った位置、すなわち、位置7aと位置7bとの間にあり、導管10eと導管14aとを図示しないピストンを介して繋いでいる。このとき、ポンプ3からの圧力室5aへの制御圧力は、導管10e、電磁式制御弁7、導管14a、サーボ制御弁8、導管14を経て圧力室5aに繋がり、また、圧力室5aからの戻り油は、導管14、サーボ制御弁8、導管14a、電磁式制御弁7、および導管14bを経てタンク21と繋がっている。
【0021】
以上により、圧力室5aへの制御圧力は電磁式制御弁7のバネ7e、7fにより制御される。これにより、ポンプ3の吐出容積q(cc/rev)は前記サーボ制御弁8と電磁式制御弁7により制御される。従って、ポンプ3の回転速度nが決まるとポンプ3の吐出容量Q(l/min)は、周知のごとく、吐出容積がq(cc/rev)とポンプ3の回転速度nとの積より決まる。バネ7e、7fを所定に設定することにより、ポンプ3の吐出圧力と吐出容量との積をほぼ一定の等馬力(図2の点線m)に制御することができる。
【0022】
次に、本発明のエンジンの温度が所定の設定温度以上の場合、例えば、エンジン1の冷却水温がオーバヒートした場合について説明する。
通常のオーバヒートしない場合で、かつ、前記のポンプ3への負荷の圧力が低圧のときの運転の場合には、圧力室5aは電磁式制御弁7のドレーン位置7a、および、サーボ制御弁8のドレーン位置8aを経てタンク21に繋がり、ピストン5bはバネ5cにより図示の左方向にケース26に当接するように押され、ポンプ3の斜板は吐出容積が大きくなる方向に押されている。これにより所定の圧力以下では、ポンプ3は最大のポンプ吐出容量Qmax(T点)で吐出されている。
【0023】
これが、オーバヒートをした場合で、かつ、ポンプ3への負荷の圧力が小さい(図2において、M点以下)場合には、エンジン1に付設された水温センサ2からエンジン1の温度が所定のしきい値以上の温度になった信号と、ポンプ3の吐出圧力を検出する圧力センサー23からポンプの圧力が所定のしき値以下の圧力である信号により制御装置20は電気回路18を経て電磁式パイロット制御弁9に指令を出力し、電磁式パイロット制御弁9を9b位置に切り換える。これにより、パイロットポンプ4の吐出管路13からのパイロット圧力はサーボ制御弁8の一端の操作部8cに送られる。サーボ制御弁8は位置8bに切り換わり、導管10cからのポンプ3の吐出圧力はサーボ制御弁8の位置8bを経て圧力室5aに送られる。これにより、ピストン5bはバネ5cに抗して図示の右方向に押され、ポンプ3の斜板は吐出容積が小さくなる方向に移動し、ポンプ3の吐出容量Q(l/min)は、図2に示す最大のポンプ吐出容量Qmax(T点)から低い位置のポンプ吐出容量(U点)にまで少なくなる。
【0024】
エンジンの温度が所定の設定温度以上の運転時で、かつ、ポンプ3の吐出圧力が大きい(図2において、S点以上)場合には、エンジン1に付設された水温センサ2からエンジン1の温度が所定のしきい値以上の温度になった信号と、ポンプ3の吐出圧力を検出する圧力センサー23からポンプの圧力が所定のしき値(S)の圧力である信号により、制御装置20は電磁式制御弁7の一端のソレノイド操作部7dに指令を出力し、電磁式制御弁7の図示しないピストンを押す。
【0025】
このとき、前記の通常の場合には、ポンプ3から吐出圧力が導管10dを経て操作部7cに入力され、ポンプ3の吐出圧力と吐出容積との積はほぼ一定の等馬力に制御されている。このとき、既に電磁式制御弁7は位置7bと位置7aの間のバランスのとれた位置にあるが、本発明では、さらにこの電磁式制御弁7の一端をソレノイド操作部7dで押す。これにより、ポンプ3の吐出圧力が同じ場合でも、ソレノイド操作部7dでさらに押すことにより、ポンプ3の吐出容積をさらに小さくすることができる。このソレノイド操作部7dによりピストンを押すことは、ポンプ3の吐出圧力が増大することと同じであり、ポンプ3の吐出容量を減少することは容易に理解される。
【0026】
従来では、ポンプ3の高圧側の圧力はリリーフ弁22により、図2に示すポンプ圧力(R)に設定されていた。本発明の第1実施例としては、ソレノイド操作部7dでさらに押してポンプ3の吐出容積を小さくするときに、従来の電磁式制御弁7の操作部7cに入力されるポンプ3のリリーフ弁22の設定圧力(R)とソレノイド操作部7dに所定の推力を与え、リリーフ弁22の設定圧力(R)よりも小さい所定の圧力(S)で、ポンプ3の吐出容積をゼロにする。これにより、リリーフ弁22の設定圧力(R)よりも小さい所定の圧力(S)に設定することができる。若しくは、ポンプ3の内部循環、流量制御弁11あるいは電磁式制御弁7からの洩れ量を勘案して少量のポンプ3の吐出容積を設定する。
【0027】
これは、図1において、ポンプ3から吐出圧力で操作部7cを、また、制御装置20からの指令によりソレノイド操作部7dを所定の推力で押すことにより、圧力室5aの圧力を供給してピストン5bの端面をケースの端面25に当接させる。このときの斜板の当接位置でのポンプ3の最小吐出容積qmin(cc/rev)がゼロ、あるいは、ポンプ3の内部循環等の洩れ量を勘案して少量のポンプ3の吐出容積に設定すれば良い。
【0028】
以上を、図2を用いて説明する。
図2は前記の電磁式制御弁7の第1実施例についてポンプ吐出圧力とポンプ吐出容量との関係を説明する図である。
図2において、点線(m)は、従来の図6の(I)と同様に、ポンプ吐出圧力Pとポンプ吐出容量Qとの積がほぼ一定(P×Q≒一定)を示す線である。点線の折れ線は前記のように、バネ7e、7fによりポンプ3の斜板を制御しており、ほぼ等馬力となるように制御している。
【0029】
図1において、前記エンジン1の冷却水系に設けられた水温センサ2からの信号が電気回路16から制御装置20に入力される。制御装置20には、エンジン水温センサ2からの温度信号、および、圧力センサー23からポンプの圧力信号に対応する図示しない記憶手段と制御信号発生手段が含まれている。この制御装置20から、エンジン1の冷却水温がオーバヒートした時(水温が所定の値を越えた時)で、かつ、ポンプ3の吐出圧力Pが小さい(図2において、M点以下)場合には電磁式パイロット制御弁9に、また、ポンプ3の吐出圧力Pが大きい(図2において、S点以上)場合には電磁式制御弁7の一端のソレノイド操作部7dに指令を出力する。上記実施例では、エンジン水温センサを用いたが、エンジンの潤滑油温、表面温度等を用いても良い。
【0030】
この指令により、ポンプ3の吐出圧力が小さい場合(図2において、M点以下)では、電気回路18を経て電磁式パイロット制御弁9に指令を出力し、電磁式パイロット制御弁9を9b位置に切り換える。これにより、パイロットポンプ4の吐出管路13からのパイロット圧力はサーボ制御弁8の一端の操作部8cに送られる。サーボ制御弁8は位置8bに切り換わり、導管10cからのポンプ3の吐出圧力はサーボ制御弁8の位置8bを経て圧力室5aに送る。これにより、ポンプ3の吐出容量は図2の吐出容量Tから吐出容量Uに示すように少なくなる。なお、M点からS点の範囲の点線(m)と実線とは、ずらして図示しているが実施上では一致しており、この所のポンプ3の吐出圧力P×吐出容量Qに変化はないことを示す。
【0031】
また、ポンプ3の吐出圧力Pが大きい場合(図2において、S点以上)では、前記のようにポンプ3から吐出圧力により電磁式制御弁7は位置7aと位置7bの間にあり、ポンプ3からの吐出容量は点線mに従ってN点まで少なくなっている。エンジンがオーバヒートした時には、吐出圧力がS点を越えたことを検出して、制御装置20はさらに電磁式制御弁7の一端をソレノイド操作部7dで押す指令を出力する。これにより、ポンプ3の吐出容量はN点からほぼゼロ点(ほぼS点)まで小さくなり、このときの吐出圧力が図2の縦の点線Rから縦の実線Sにずらされる。このとき、ポンプ3の吐出圧力はリリーフ弁22の設定圧力(R)よりも小さい所定の圧力(S)にしている。
【0032】
次に、図3を用いて、本発明の第2実施例の作動について説明する。
第2実施例では、第1実施例に比べて、パイロットポンプ4、電磁式パイロット制御弁9、および、電気回路18が廃止されるとともに、電磁式制御弁7を電磁式制御弁70に変更している。電磁式制御弁7に比べて電磁式制御弁70は、3位置より構成され、追加された位置70gはポンプ3からの吐出容量をタンク21に逃がす位置を有している。このときのポンプ3はポンプ3の吐出圧力が増大してポンプ3の斜板角が減少し、斜板が最低斜板位置になったときでも、ポンプ3は少ない所定容積を吐出している。これは、上記のピストン5bの端面がケースの端面25に当接したとき、斜板が最低斜板位置にあってもポンプ3の吐出容積はゼロでなく、少量の吐出容積を有している構成である。
【0033】
上記において、オーバヒートをした場合で、かつ、ポンプ3への負荷の圧力が小さい(図4において、Ma点以下)場合について説明する。
エンジン1に付設された水温センサ2からエンジン1の温度が所定のしきい値以上の温度になった信号と、ポンプ3の吐出圧力を検出する圧力センサー23からポンプの圧力が所定のしき値以下の圧力である信号により制御装置20は電磁式制御弁70の一端のソレノイド操作部70dに指令を出力する。ソレノイド操作部70dは電磁式制御弁70の図示しないピストンを押して電磁式制御弁70を位置70bに切り換え、導管10eからのポンプ3の吐出圧力をサーボ制御弁8の位置8aを経て圧力室5aに送る。これにより、ピストン5bはバネ5cに抗して図示の右方向に押され、ポンプ3の斜板は吐出容積が小さくなる方向に移動し、ポンプ3の吐出容量Q(l/min)は、前記第1実施例と同様に、図4に示す最大のポンプ吐出容量Qmax(Ta点)から低い位置のポンプ吐出容量(Ua点)にまで少なくなる。
【0034】
次に、エンジンの温度が所定の設定温度以上の運転時で、かつ、ポンプ3の吐出圧力が大きい(図4において、Sa点以上)場合について説明する。
第1実施例と同様に、エンジン1に付設された水温センサ2からエンジン1の温度が所定のしきい値以上の温度になった信号と、ポンプ3の吐出圧力を検出する圧力センサー23からポンプの圧力が所定のしき値(S)の圧力である信号により、制御装置20は電磁式制御弁70の一端のソレノイド操作部70dに指令を出力する。ソレノイド操作部70dは電磁式制御弁70の図示しないピストンを押す。
【0035】
このとき、前記の通常の場合には、ポンプ3から吐出圧力が導管10dを経て操作部7cに入力され、ポンプ3の吐出圧力と吐出容積との積はほぼ一定の等馬力に制御されている。このとき、既に電磁式制御弁70は位置70bと位置70aの間のバランスのとれた位置にあるが、本発明では、さらにこの電磁式制御弁70の一端をソレノイド操作部70dで押す。これにより、ポンプ3の吐出圧力が同じ場合でも、ソレノイド操作部70dでさらに押すことにより、ポンプ3の吐出容積をさらに小さくすることができる。このときのポンプ3の吐出容積は、斜板の最低斜板位置であり、ポンプ3の吐出容積はゼロでなく、図4に示す少量の吐出容積(H点)を有している。
【0036】
さらに、本発明の第2実施例では、制御装置20は電磁式制御弁70の一端のソレノイド操作部70dにさらに大きい指令値を出力して位置70gに移動させる。これにより、ポンプ3の最低斜板位置で固定されているポンプ3からの少ない所定容量(H)の吐出量は、電磁式制御弁70の位置70gから回路のリリーフ弁22の設定圧力((図4のRa点)よりも小さい圧力(図4のSa点)でタンク21に逃げる。
【0037】
次に、第2実施例について図4を用いて説明する。
図4において、点線(V)は、従来と同様に、ポンプ吐出圧力Pとポンプ吐出容量Qとの積が一定(P×Q=一定)を示す線であり、電磁式制御弁70の一端のソレノイド操作部70dに電流を流し、等馬力となるように制御している。
この第2実施例の場合では、エンジン1の冷却水温がオーバヒートした時で、かつ、ポンプ3の吐出圧力が小さい場合(図4において、Ma点以下)およびポンプ3の吐出圧力が大きい場合(図3において、Sa点以上)に制御装置20は電磁式制御弁70の一端のソレノイド操作部70dに指令値を出力する。
【0038】
図3において、第1実施例と同様に、制御装置20には、エンジン水温センサ2からの温度信号、および、圧力センサー23からポンプの圧力信号に対応する図示しない記憶手段と制御信号発生手段が含まれている。この制御装置20から、エンジン1の冷却水温がオーバヒートした時(水温が所定の値を越えた時)で、かつ、ポンプ3の吐出圧力Pが小さい(図4において、Ma点以下)場合、および、ポンプ3の吐出圧力Pが大きい(図4において、Sa点以上)場合に電磁式制御弁70の一端のソレノイド操作部70dに指令を出力する。
【0039】
この指令により、ポンプ3の吐出圧力が小さい場合(図4において、Ma点以下)では、電磁式制御弁70に指令を出力し、電磁式制御弁70を70b位置に切り換える。これにより、導管10eからのポンプ3の吐出圧力は、電磁式制御弁70b、導管14a、サーボ制御弁8の位置8aおよび導管14を経て圧力室5aに送り、ポンプ3の吐出容量は図4の吐出容量Taから吐出容量Uaに示すように少なくなる。なお、Ma点からSa点の範囲の点線(m)と実線とは、ずらして図示しているが実施上では一致しており、この所のポンプ3の吐出圧力P×吐出容量Qに変化はないことを示す。
【0040】
また、ポンプ3の吐出圧力Pが大きい場合(図4において、Sa点以上)では、前記のようにポンプ3からの吐出圧力により電磁式制御弁70は位置70aと位置70bの間にあり、ポンプ3からの吐出容量は点線mに従ってNa点まで少なくなっている。エンジンがオーバヒートした時には、吐出圧力がSa点を越えたことを検出して、制御装置20はさらに電磁式制御弁70の一端をソレノイド操作部70dでさらに押す指令を出力し、電磁式制御弁70を位置70gに移動させる。これにより、ポンプ3の吐出容量はNa点からポンプ3の斜板角を減少して斜板が最低斜板位置で固定される。このときポンプ3は少ない所定容量(H)を吐出している。この所定容量(図4の斜線部Ayで示される部分)は電磁式制御弁70の位置70gからタンク21に逃がしている。
【0041】
上記においては、ポンプ3の吐出圧力が小さい場合にポンプ3の回路抵抗の圧力を導入したが、パイロットポンプ4の吐出圧力を圧力室5aに送り、制御装置20から指令により吐出容量は少なくしても良い。
【0042】
上記のようにエンジンがオーバヒートした時は図4に示すP・Qの双曲線のA,B部分を除くC部分のポンプ吐出容量と吐出圧力は確保して、従来技術の第6図に示すP・Qの双曲線をIからIIへ移行する制御は行わないようにしたので、通常作業域では冷却水温が設定値を越える度毎に可変容量ポンプの斜板角を減少させずアクチュエータの速度が得られるので通常の作業を行うことが可能となった。
【0043】
上記に説明した通り、本発明はエンジンオーバヒート時に、ポンプの吐出容量と吐出圧力の関係を示すP・Qの双曲線全体を減少せずに、ポンプの最大吐出容量および最大吐出圧力を減少させてエンジン負荷を軽減してエンジンのオーバヒートを防止すると共に、エンジンオーバヒート時に通常の作業に必要なポンプの吐出容量および吐出圧力は維持するようにしたからアクチュエータの駆動力、速度が極端に低下することがない。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る可変容量ポンプ制御装置およびその制御方法によれば、エンジンのオーバヒートにより冷却水温が設定値を越えた場合には、標準的な土質での適用範囲では、通常の負荷圧力と吐出容量との積がほぼ一定になるように制御し、最大吐出圧力が作用する範囲では圧力を下げてエンジンへの負荷を低減し、作業を行いながら作業効率を低減することなく早くエンジンの温度を下げている。
【0045】
また、エンジンのオーバヒートにより冷却水温が設定値を越えた場合には、最高吐出容量を減少して、作業機に大きい負荷がかかっていない時の最大速度を制限することによってエンジンの負荷を軽くしてエンジンの温度の低下を早くする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る可変容量ポンプの制御装置説明図である。
【図2】本発明の第1実施例の可変容量ポンプの吐出容量と吐出圧力の関係を示す特性図である。
【図3】本発明の第2実施例に係る可変容量ポンプの制御装置説明図である。
【図4】本発明の第2実施例の可変容量ポンプの吐出容量と吐出圧力の関係を示す特性図である。
【図5】従来技術の可変容量ポンプの制御装置説明図である。
【図6】従来技術の可変容量ポンプの吐出容量と吐出圧力の関係を示す特性図である。
【符号の説明】
1…エンジン、2…水温センサ、3…可変容量ポンプ、4…パイロットポンプ、5…サーボピストン、7,70…電磁式制御弁、8…サーボ制御弁、9…電磁式パイロット制御弁、10…流量制御弁、11…アクチュエータ、20…制御装置。

Claims (2)

  1. エンジンにより駆動され、かつ、負荷圧力と吐出容量との積がほぼ一定になるように制御される可変容量型ポンプにおいて、エンジンの水温検出器と、可変容量ポンプの斜板角を制御するサーボピストンと、可変容量型ポンプにかかる負荷圧力により作動し、サーボピストンへの圧力を制御する電磁式制御弁と、水温検出器により検出された水温信号が所定値以上のとき、可変容量ポンプの最大吐出容量および/あるいは可変容量ポンプの最大吐出圧力を減ずる指令を電磁式制御弁に出力する制御装置を備えたことを特徴とする可変容量ポンプの制御装置。
  2. エンジンにより駆動され、かつ、負荷圧力と吐出容量との積がほぼ一定になるように制御される可変容量型ポンプにおいて、エンジンに過負荷がかかりエンジンの温度が所定値以上のとき、可変容量型ポンプにかかる吐出圧力が所定値以下では可変容量ポンプの最大吐出容量を減じ、かつ、可変容量型ポンプにかかる吐出圧力が所定値以上では可変容量ポンプの最大吐出圧力を減ずることを特徴とする可変容量ポンプの制御方法。
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