JPH0791193A - トンネル工事用装置およびトンネル工事方法 - Google Patents

トンネル工事用装置およびトンネル工事方法

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JPH0791193A
JPH0791193A JP5240216A JP24021693A JPH0791193A JP H0791193 A JPH0791193 A JP H0791193A JP 5240216 A JP5240216 A JP 5240216A JP 24021693 A JP24021693 A JP 24021693A JP H0791193 A JPH0791193 A JP H0791193A
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Yoshinari Honjo
義成 本庄
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淳 塩澤
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 地面49に載置可能な基台3に、ジャンボドリ
ル1あるいはコンクリート吹付機が設けられ、荷役車両
15に、ジャンボドリル1やコンクリート吹付機をそれぞ
れ基台3ごと持上げるフォーク21が設けられる。 【効果】 ジャンボドリル1を基台3ごとフォーク21で
持ち上げて荷役車両15で移動させることができ、同様
に、コンクリート吹付機を基台3ごとフォーク21で持ち
上げて荷役車両15で移動させることができる。したがっ
て、ジャンボドリル1あるいはコンクリート吹付機が一
台づつ単独で自走機能を有するといった機能面の重複
は、避けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トンネルの掘削工事な
どに使用される工事用装置およびこれら工事用装置を用
いた工事方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のトンネル工事用装置とし
ては図12〜図14に示すものがある。すなわち、図12に示
すように、71は、掘削用のジャンボドリル72を有する掘
削装置である。この掘削装置71は、自走車両73と、自走
車両73に設けられた上下揺動自在な2本のアーム74,75
とから形成されている。上記ジャンボドリル72は一方の
アーム74の先端に取付けられ、他方のアーム75の先端に
は、火薬やロックボルトの装填などを行う作業員が乗り
込むためのケージ76が設けられている。また、上記自走
車両73には、駆動車輪77と、これら駆動車輪77を駆動さ
せる原動機78とが設けられている。
【0003】また、図13に示すように、80は、コンクリ
ート吹付機81を有する吹付装置である。この吹付装置80
は、自走車両82と、自走車両82に設けられた昇降自在な
アーム83とから形成されている。上記コンクリート吹付
機81はアーム83の先端に取付けられている。また、上記
自走車両82には、駆動車輪84と、これら駆動車輪84を駆
動させる原動機85とが設けられている。
【0004】図14に示すように、86は、ずり90をベッセ
ル87に積み込むためのホイール式の積込用車両である。
また、88はベッセル87を運搬するためのホイール式の運
搬用車両である。
【0005】これによると、先ず、図12に示すように、
掘削装置71が自走してトンネル89内の掘削部先端まで走
行する。その後、ジャンボドリル72が作動して、岩盤に
装薬孔やロックボルト孔などを削孔する。そして、装薬
孔に火薬(ダイナマイト)が装填された後、掘削装置71
は自走して退避場所まで退避する。
【0006】その後、爆破が行われ、図14に示すよう
に、爆破により発生したずり90をホイール式の積込用車
両86がすくい取ってベッセル87に投入する。そして、ホ
イール式の運搬用車両88がこのベッセル87をトンネル89
の外に運び出す。その後、図13に示すように、吹付装置
80が自走してトンネル89内の掘削部先端まで走行し、コ
ンクリート吹付機81が作動して、爆破後のトンネル89の
内面にコンクリートを吹き付ける。尚、上記掘削および
吹付作業は、長時間固定して連続して行われるため、ト
ンネル内の環境保全上、電力を用いて行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来形式では、爆破作業が伴うため、掘削作業やコンク
リート吹付作業を併行して実施することはできない。と
ころが、掘削装置71や吹付装置80などはそれぞれ専門メ
ーカーにより開発されているため、各々が単独で自走可
能なように自走車両73,82を有する構造になっている。
このように、掘削装置71や吹付装置80は同時に作業する
ことはないにもかかわらず、各々が自走車両73,82を有
するといった機能面の重複があった。このような掘削装
置71や吹付装置80の機能面の重複は、掘削装置71や吹付
装置80のコストダウンを阻害し、トンネル工事にかかる
トータルコストを高くするといった問題があった。
【0008】本発明は上記問題を解決するもので、掘削
装置や吹付装置などのトンネル工事用作業機器の機能面
での重複を避けてコストダウンを図ることが可能なトン
ネル工事用装置およびトンネル工事方法を提供すること
を目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に本第1発明におけるトンネル工事用装置は、地面に載
置可能な基台を設け、この基台にトンネル工事用作業機
器を設け、自走可能な荷役車両に、上記トンネル工事用
作業機器を基台ごと持ち上げる保持装置を設けたもので
ある。
【0010】本第2発明におけるトンネル工事用装置
は、トンネル工事用作業機器として削岩機を基台に設け
たものである。本第3発明におけるトンネル工事用装置
は、トンネル工事用作業機器としてコンクリート吹付機
を基台に設けたものである。
【0011】本第4発明におけるトンネル工事用装置
は、ずりを積載しかつ荷役車両の保持装置で持ち上げら
れるベッセルを設け、荷役車両に、上記ベッセル内にず
りを投入する掘削積込装置を設けたものである。
【0012】本第5発明におけるトンネル工事方法は、
地面に載置可能な基台を有する削岩機と、地面に載置可
能な基台を有するコンクリート吹付機と、ずりを積載す
るためのベッセルと、昇降自在な保持装置とベッセル内
にずりを投入する掘削積込装置とを有する自走可能な荷
役車両とを設け、削岩機を基台ごと保持装置で持ち上げ
て荷役車両でトンネル内に運び込み、保持装置を下降さ
せて基台を地面に降ろし、削岩機で岩盤に削孔して火薬
を装填し、この装填の前後に削岩機を基台ごと保持装置
で持ち上げて荷役車両で退避場所まで運搬し、爆破後、
ベッセルを保持装置で持ち上げて荷役車両で爆破位置ま
で運搬し、掘削積込装置でずりをベッセル内に投入し、
ベッセルを保持装置で持ち上げて荷役車両で搬出した
後、コンクリート吹付機を基台ごと保持装置で持ち上げ
て荷役車両でトンネル内に運び込み、保持装置を下降さ
せて基台を地面に降ろし、コンクリート吹付機でトンネ
ルの内面にコンクリートを吹付け、その後、コンクリー
ト吹付機を基台ごと保持装置で持ち上げて荷役車両で運
搬し、再び削岩機を荷役車両でトンネル内に運び込むも
のである。
【0013】
【作用】上記第1発明の構成によると、トンネル工事用
作業機器を移動させる場合は、トンネル工事用作業機器
を基台ごと保持装置で持ち上げ、荷役車両を走行させれ
ばよい。したがって、一台の荷役車両で併行作業をしな
い複数のトンネル工事用作業機器を一台づつ移動させる
ことにより、各トンネル工事用作業機器が単独で自走可
能である必要はない。これにより、従来のトンネル工事
用作業機器のようにそれぞれが単独で自走機能を有する
といった機能面の重複は、避けられる。
【0014】上記第2発明の構成によると、削岩機を移
動させる場合は、削岩機を基台ごと保持装置で持ち上
げ、荷役車両を走行させればよい。そして、目的場所ま
で走行させた後、基台を地面に下ろし、削岩機を駆動さ
せて掘削作業を行う。
【0015】上記第3発明の構成によると、コンクリー
ト吹付機を移動させる場合は、コンクリート吹付機を基
台ごと保持装置で持ち上げ、荷役車両を走行させればよ
い。そして、目的場所まで走行させた後、基台を地面に
下ろし、コンクリート吹付機を駆動させてトンネルの内
面にコンクリートを吹き付ける。
【0016】上記第4発明の構成によると、掘削積込装
置を用いて空のベッセルにずりを積み込み、その後、こ
のベッセルを保持装置で持ち上げ、荷役車両を走行させ
てベッセルを目的地まで運搬する。これにより、トンネ
ル工事用作業機器の移動とベッセルへのずり積込みおよ
びずりの移動とを一台の荷役車両で行うことができる。
【0017】上記第5発明の構成によると、一台の荷役
車両で、作業順に、削岩機を運搬し、ずりをベッセル内
に投入し、ベッセルを運搬し、コンクリート吹付機を運
搬することが可能である。これにより上記削岩機やコン
クリート吹付機が単独で自走可能である必要はない。し
たがって、従来の削岩機やコンクリート吹付機のように
それぞれが単独で自走機能を有するといった機能面の重
複は、避けられる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図10に基づ
いて説明する。トンネル工事用作業機器としては、例え
ば、図1に示すジャンボドリル1(削岩機の一例)や図
2に示すコンクリート吹付機2がある。
【0019】上記ジャンボドリル1は地面に載置可能な
基台3に設けられている。この基台3は、四角形状の基
盤4と、この基盤4を支持する前後左右4本のアウトリ
ガ5とにより形成されている。この基盤4には、上下方
向に揺動自在でかつ多段伸縮式の2本のアーム6,7が
設けられている。そして、上記ジャンボドリル1は一方
のアーム6の先端に設けられ、他方のアーム7の先端に
は、作業員が乗り込むためのケージ8が設けられてい
る。各アーム6,7はそれぞれシリンダ装置9により揺
動する。
【0020】同様に、上記コンクリート吹付機2も地面
に載置可能な別の基台12に設けられている。この基台12
は上述したジャンボドリル1の基台3と同じ構造を有す
るものである。基台12には上下方向に揺動自在でかつ多
段伸縮式のアーム13が設けられ、このアーム13の先端に
コンクリート吹付機2が設けられている。
【0021】図4,図5に示すように、15は自走可能な
荷役車両であり、この荷役車両15の車両本体16には原動
機17と駆動車輪18と運転席19とが設けられ、車両本体16
の後部にはカウンタウエイト20が取付けられている。ま
た、車両本体16の前方には、上記ジャンボドリル1およ
びコンクリート吹付機2をそれぞれ基台3,12ごと持ち
上げるためのフォーク21(保持装置の一例)が設けられ
ている。
【0022】すなわち、図5,図6に示すように、車両
本体16の前面には下端部を中心にして前後揺動自在な支
持フレーム23が左右一対設けられ、上記フォーク21は、
平行リンク機構を形成する上部アーム24と下部アーム25
とを介して、両支持フレーム23に取付けられている。こ
のうち、上部アーム24は上下揺動自在に各支持フレーム
23に取付けられ、上部アーム24の先端はフォーク21に連
結している。同様に、下部アーム25は上下揺動自在に各
支持フレーム23に取付けられ、下部アーム25の一端はフ
ォーク21に連結し、下部アーム25の他端は昇降用シリン
ダ装置26に連結されている。上記昇降用シリンダ装置26
は、フォーク21を昇降させる駆動装置であり、各支持フ
レーム23に取付けられている。また、支持フレーム23の
上端部には、支持フレーム23とともにフォーク21を傾斜
させる傾斜用シリンダ装置27が連結されている。この傾
斜用シリンダ装置27は車両本体16に取付けられている。
図4,図5に示すように、各フォーク4の上面には受け
台28が一段高く設けられるとともに、各フォーク21の上
面先端には係止爪29が立設されている。これにより、受
け台28と係止爪29との間には凹状の係止溝30が形成され
る。
【0023】また、車両本体16の前部には、アーム33と
このアーム33の先端に取付けられたバケット34とから成
るバックホウ装置35(掘削積込装置の一例)が設けられ
ている。このアーム33は第1アーム部33aと第2アーム
部33bとから成る折畳み可能なものである。このアーム
33は縦軸36を中心にして回動自在に車両本体16に取付け
られている。
【0024】図6,図7に示すように、39はずりを積載
しかつ上記フォーク21で持ち上げられるベッセルであ
る。このベッセル39は、有底で上面開放の箱型に形成さ
れている。このうち、前後どちらか一方は外方かつ上向
きに傾斜した傾斜壁40として形成されている。また、ベ
ッセル39の下部には、左右一対のフォーク差込溝41が形
成されている。すなわち、ベッセル39の底板42は中央底
部42aとその両側方に設けられた側底部42bとから成
り、側底部42bは中央底部42aに対して上方へ段差がつ
けられ、この段差部をフォーク差込溝41としている。こ
れにより、上記フォーク21は、ベッセル39の他方の壁体
43側からフォーク差込溝41に差し込み可能である。各フ
ォーク差込溝41の内部にはそれぞれ、上記フォーク21の
係止溝30に係脱自在に係合するピン44が左右方向に設け
られている。尚、図6に示すように、各ピン44はベッセ
ル39の重心Gよりも他方側(すなわち他方の壁体43側)
に偏位している。
【0025】図6〜図8に示すように、フォーク21の上
端部には、ベッセル39をフォーク21上で固定するための
ロックプレート46がフォーク21に対して昇降自在に設け
られている。すなわち、ベッセル39の他方の壁体43には
係止板47が設けられ、上記ロックプレート46は、図8の
仮想線に示すように下限位置で係止板47をクランプして
ベッセル39を固定し、図8の実線に示すように上限位置
で係止板47から上方へ離間してベッセル39を固定解除す
る。尚、ロックプレート46はシリンダ装置(図示せず)
により昇降される。
【0026】以下、上記構成における作用を説明する。
荷役車両15の昇降用シリンダ装置26のピストンロッドが
伸長してフォーク21が上昇することにより、ジャンボド
リル1が基台3ごとフォーク21で持ち上げられる。そし
て、荷役車両15が走行してジャンボドリル1を基台3ご
とトンネル48内の掘削場先端に運び込む。その後、昇降
用シリンダ装置26のピストンロッドが短縮してフォーク
21が下降し、図1に示すように基台3が地面49に降ろさ
れる。この際、アウトリガ5を張り出すため、基台3は
地面49に安定して載置される。
【0027】そして、各アーム6,7が伸長するととも
に上下に揺動してジャンボドリル1が目的位置に移動す
る。その後、ジャンボドリル1が作動して岩盤50に装薬
孔およびロックボルト孔を削孔する。そして、作業員が
ケージ8に乗り込み、ロックボルトを打設し、火薬(ダ
イナマイト)を装填する。
【0028】その後、各アーム6,7およびアウトリガ
5を短縮し、ジャンボドリル1が基台3ごとフォーク21
で持ち上げられる。そして、荷役車両15が走行してジャ
ンボドリル1を基台3ごと退避場所まで運搬し退避場所
で降ろす。
【0029】火薬が爆破した後、図6に示すように、荷
役車両15が走行してフォーク21が空のベッセル39のフォ
ーク差込溝41に差し込まれる。そして、受け台28がベッ
セル39の側底部42bの下面に当接するまでフォーク21が
少し上昇し、係止溝30がピン44に係合する。その後、図
8の仮想線に示すように、ロックプレート46が下限位置
まで下降することにより、ベッセル39の係止板47がロッ
クプレート46によりクランプされて、ベッセル39がフォ
ーク21上で固定される。その後、図9に示すように、フ
ォーク21が上昇してベッセル39を持ち上げ、荷役車両15
が走行する。これにより、空のベッセル39は仮置場から
トンネル48内の掘削場先端に運搬される。
【0030】その後、フォーク21が下降してベッセル39
が地面49に降ろされ、ロックプレート46が上限位置まで
上昇する。これにより図8の実線に示すように、ロック
プレート46が係止板47から上方へ離間するため、ベッセ
ル39はロック解除される。
【0031】次に、図10に示すように、傾斜用シリンダ
装置27のピストンロッドが短縮して、支持フレーム23が
下端部を中心にして後方に傾斜する。この支持フレーム
23の傾斜とともに、ピン44が係止溝30に係合して支持さ
れた状態で、フォーク21の先端が上方に変位してベッセ
ル39の他方側を持ち上げる。この際、ピン44はベッセル
39の重心Gよりも他方に偏位しているため、ベッセル39
の一方側下端が自重により接地したままでベッセル39が
一方に傾斜し、傾斜壁40全体が地面49に接地する。この
状態で、図3に示すようにバックホウ装置35が作動し
て、爆破により発生したずり51をバケット34でベッセル
39内に掻き込む。
【0032】その後、バックホウ装置35のアーム33を折
畳み、傾斜用シリンダ装置27のピストンロッドが伸長し
て、支持フレーム23が傾斜姿勢から垂直姿勢にもどる。
これにより、フォーク21の先端が下方に変位して、ベッ
セル39が傾斜姿勢から水平姿勢にもどる。そして、図8
の仮想線に示すようにロックプレート46が下降してベッ
セル39をフォーク21上で固定し、図9に示すようにフォ
ーク21が上昇してベッセル39を持ち上げ、荷役車両15が
走行してずりの積載したベッセル39を仮置場まで搬出す
る。
【0033】このようにしてずり51を搬出した後、上述
したジャンボドリル1と同様に、コンクリート吹付機2
が基台12ごとフォーク21で持ち上げられ、荷役車両15が
走行してトンネル48内の掘削部先端に運び込む。そし
て、図2に示すように、基台12が地面49に降ろされ、ア
ウトリガ5を張り出すことにより、基台12は地面49に安
定して載置される。そして、アーム13が伸長するととも
に上下に揺動してコンクリート吹付機2が目的位置に移
動する。その後、コンクリート吹付機2が作動してトン
ネル48の内面にコンクリートを吹き付ける。
【0034】その後、アーム13およびアウトリガ5が短
縮し、コンクリート吹付機2が基台12ごとフォーク21で
持ち上げられる。そして、荷役車両15が走行してコンク
リート吹付機2を基台12ごと仮置き場まで運搬し仮置き
場で降ろす。その後、再び荷役車両15がジャンボドリル
1を基台3ごとトンネル48内の掘削場先端に運び込む。
【0035】これによると、一台の荷役車両15で、作業
順に、ジャンボドリル1を運搬し、ずり51をベッセル39
に積載し、ベッセル39を運搬し、コンクリート吹付機2
を運搬することが可能である。これにより、上記ジャン
ボドリル1やコンクリート吹付機2が単独で自走可能で
ある必要はない。したがって、従来のジャンボドリルや
コンクリート吹付機のようにそれぞれが単独で自走機能
を有するといった機能面の重複は、避けられる。また、
図3に示すように、ベッセル39が傾斜して傾斜壁40全体
が地面49に接地するため、バックホウ装置35でずり51を
容易にベッセル39内に掻き込むことができる。したがっ
て、ずり51をベッセル39に積載する作業の能率が向上す
る。
【0036】上記実施例では、図1に示すように基台3
にジャンボドリル1を1台設けたが、アーム6を複数本
設けてジャンボドリル1を複数台設けてもよい。同様
に、図2に示すように基台12にコンクリート吹付機2を
1台設けたが、アーム13を複数本設けてコンクリート吹
付機2を複数台設けてもよい。
【0037】次に、本発明の他の実施例を図11に基づい
て説明する。60は、ずり51が積載されたベッセル39を搬
出するために使用される運搬車両である。この運搬車両
60は、車輪61を有する平面視でU形状の後部フレーム62
と、この後部フレーム62を牽引する前部牽引車63とによ
り構成されている。上記後部フレーム62にはマスト64が
立設され、このマスト64には、ベッセル39を持ち上げる
フォーク65が昇降自在に設けられている。
【0038】これによると、荷役車両15のバックホウ装
置35を用いて空のベッセル39にずり51を掻き込むととも
に、図11に示すようにずり51の満載されたベッセル39を
運搬車両60のフォーク65で持ち上げ、このベッセル39を
運搬車両60で搬出する。このように、荷役車両15と運搬
車両60とを用いることにより、ずりの掻き込み作業と搬
出作業とが同時に行えるため、トンネルの工期が短縮で
きる。
【0039】
【発明の効果】以上のように本第1発明によれば、トン
ネル工事用作業機器を移動させる場合は、トンネル工事
用作業機器を基台ごと保持装置で持ち上げ、荷役車両を
走行させればよい。したがって、一台の荷役車両で複数
のトンネル工事用作業機器を一台づつ移動させることに
より、各トンネル工事用作業機器が単独で自走可能であ
る必要はない。これにより、従来のトンネル工事用作業
機器のようにそれぞれが単独で自走機能を有するといっ
た機能面の重複は、避けられる。これにより、トンネル
工事にかかるトータルコストを低減することができる。
【0040】本第2発明によれば、削岩機を移動させる
場合は、削岩機を基台ごと保持装置で持ち上げ、荷役車
両を走行させればよい。そして、目的場所まで走行させ
た後、基台を地面に下ろし、削岩機を駆動させて掘削作
業を行う。これにより、従来の掘削装置のように一台ご
とが単独で自走機能を有するといった機能面の重複は、
避けられる。これにより、トンネル工事にかかるトータ
ルコストを低減することができる。
【0041】本第3発明によれば、コンクリート吹付機
を移動させる場合は、コンクリート吹付機を基台ごと保
持装置で持ち上げ、荷役車両を走行させればよい。そし
て、目的場所まで走行させた後、基台を地面に下ろし、
コンクリート吹付機を駆動させてトンネルの内面にコン
クリートを吹き付ける。これにより、従来の吹付装置の
ように一台ごとが単独で自走機能を有するといった機能
面の重複は、避けられる。これにより、トンネル工事に
かかるトータルコストを低減することができる。
【0042】本第4発明によれば、掘削積込装置を用い
て空のベッセルにずりを積み込み、その後、このベッセ
ルを保持装置で持ち上げ、荷役車両を走行させる。これ
により、トンネル工事用作業機器の移動とベッセルへの
ずり積込みおよびずりの移動とを一台の荷役車両で行う
ことができる。したがって、トンネル工事にかかるトー
タルコストを低減することができる。
【0043】上記第5発明の構成によると、一台の荷役
車両で、作業順に、削岩機を運搬し、ずりをベッセル内
に投入し、ベッセルを運搬し、コンクリート吹付機を運
搬することが可能である。これにより、上記削岩機やコ
ンクリート吹付機が単独で自走可能である必要はない。
したがって、従来の削岩機やコンクリート吹付機のよう
にそれぞれが単独で自走機能を有するといった機能面の
重複は、避けられる。これにより、トンネル工事にかか
るトータルコストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における削岩機と基台との概
略図である。
【図2】コンクリート吹付機と基台との概略図である。
【図3】ベッセルにずりを積載する方法を示す図であ
る。
【図4】荷役車両の側面図である。
【図5】荷役車両の平面図である。
【図6】ベッセルおよびフォークの構成を示す側面図で
ある。
【図7】ベッセルの一部切欠き正面図である。
【図8】ベッセルをフォーク上に固定するためのロック
装置の側面図である。
【図9】ベッセルをフォークで持ち上げた際の側面図で
ある。
【図10】ベッセルをフォークで傾斜させた際の側面図で
ある。
【図11】本発明の他の実施例における運搬車両の側面図
である。
【図12】従来例における掘削装置の概略側面図である。
【図13】従来例における吹付装置の概略側面図である。
【図14】従来例におけるずりの積込み方法と搬出方法と
を示す図である。
【符号の説明】
1 ジャンボドリル(削岩機) 2 コンクリート吹付機 3 基台 12 基台 15 荷役車両 21 フォーク(保持装置) 35 バックホウ装置(掘削積込装置) 39 ベッセル 48 トンネル 49 地面 51 ずり

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地面に載置可能な基台を設け、この基台
    にトンネル工事用作業機器を設け、自走可能な荷役車両
    に、上記トンネル工事用作業機器を基台ごと持ち上げる
    保持装置を設けたことを特徴とするトンネル工事用装
    置。
  2. 【請求項2】 トンネル工事用作業機器として削岩機を
    基台に設けたことを特徴とする請求項1記載のトンネル
    工事用装置。
  3. 【請求項3】 トンネル工事用作業機器としてコンクリ
    ート吹付機を基台に設けたことを特徴とする請求項1記
    載のトンネル工事用装置。
  4. 【請求項4】 ずりを積載しかつ荷役車両の保持装置で
    持ち上げられるベッセルを設け、荷役車両に、上記ベッ
    セル内にずりを投入する掘削積込装置を設けたことを特
    徴とする請求項1記載のトンネル工事用装置。
  5. 【請求項5】 地面に載置可能な基台を有する削岩機
    と、地面に載置可能な基台を有するコンクリート吹付機
    と、ずりを積載するためのベッセルと、昇降自在な保持
    装置とベッセル内にずりを投入する掘削積込装置とを有
    する自走可能な荷役車両とを設け、削岩機を基台ごと保
    持装置で持ち上げて荷役車両でトンネル内に運び込み、
    保持装置を下降させて基台を地面に降ろし、削岩機で岩
    盤に削孔して火薬を装填し、この装填の前後に削岩機を
    基台ごと保持装置で持ち上げて荷役車両で退避場所まで
    運搬し、爆破後、ベッセルを保持装置で持ち上げて荷役
    車両で爆破位置まで運搬し、掘削積込装置でずりをベッ
    セル内に投入し、ベッセルを保持装置で持ち上げて荷役
    車両で搬出した後、コンクリート吹付機を基台ごと保持
    装置で持ち上げて荷役車両でトンネル内に運び込み、保
    持装置を下降させて基台を地面に降ろし、コンクリート
    吹付機でトンネルの内面にコンクリートを吹付け、その
    後、コンクリート吹付機を基台ごと保持装置で持ち上げ
    て荷役車両で運搬し、再び削岩機を荷役車両でトンネル
    内に運び込むことを特徴とするトンネル工事方法。
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