JPH0790569A - スパッタリング装置 - Google Patents

スパッタリング装置

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JPH0790569A
JPH0790569A JP23288293A JP23288293A JPH0790569A JP H0790569 A JPH0790569 A JP H0790569A JP 23288293 A JP23288293 A JP 23288293A JP 23288293 A JP23288293 A JP 23288293A JP H0790569 A JPH0790569 A JP H0790569A
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target
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sputtering apparatus
film
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Takeshi Ichikawa
武史 市川
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ターゲットと基板両電極間に可動式の第1の
シャッターを有するスパッタリング装置において、該タ
ーゲット径および該シャッターより小さい穴を有し、か
つ少なくとも基板側表面が該ターゲットと同一の材料か
らなる第2のシャッターを、該ターゲットと基板の間に
配置する。 【効果】 チャンバーからスパッタされ飛び出してくる
不純物を抑え、不純物の少ない高品質な膜を得ることが
でき、また、ターゲットからスパッタされる原子のうち
基板に到達する以外のものは第2のシャッターに付着さ
れるから、定期的メンテナンスの頻度を格段に少なくす
ることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子デバイスや集積回
路に適する半導体層を形成するスパッタリング装置に関
し、特に、スパッタ成膜の不純物汚染を防止するととも
に膜厚分布を補正し、また定期的メンテナンス頻度を低
下させることが可能なスパッタリング装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイス、もっと一般的にいって
集積回路は、薄膜を何層にも積み重ねられた多層構造か
ら成り立っている。故に高品質な薄膜を形成する技術は
高性能デバイスにとって最も重要な技術の1つである。
薄膜形成技術はCVD技術を中心に様々な試みが成され
ているが、そのなかでもスパッタリングによる薄膜形成
技術は、低温薄膜形成が可能、大面積薄膜形成が可能、
成膜パラメータの電気的制御が容易、安価等の利点か
ら、Al、Cu、Siをはじめ、超伝導材料、X線多層
膜反射鏡などいろいろな物質の薄膜形成に応用されてい
る。
【0003】一般的な従来のスパッタリング装置の構成
図を図2に示す。真空チャンバ1内に、基板支持治具2
に設置された基板3がシャッター4をはさんで陰極もし
くは高周波電極5上にあるターゲット6に対抗して配置
される。電極5とターゲットの周辺部に電極シールド7
が設けられている。近年の装置では基板側にも直流電圧
もしくは高周波電圧を印加することが可能な、バイアス
スパッタ装置があるが、この場合は基板側にも電極シー
ルド8がある場合もある。ターゲットの裏側には高密度
プラズマをターゲット表面に発生させるために永久磁石
9もしくは電磁石が設置されている場合が多い。チャン
バのスパッタリングによるチャンバ構成物の基板及びタ
ーゲットへの汚染の問題は防着板10で防ぐ。真空チャ
ンバを排気した後Arなどの不活性ガスやO2 、H2
どの活性ガスもしくはそれらの混合物で構成されたガス
を真空チャンバ内に導入し、ターゲット電極に負電圧、
もしくは高周波電圧を印加することによってグロー放電
を起こしプラズマを発生させる。プラズマ中のイオンは
ターゲット直前のシース部で加速され高エネルギ粒子と
なってターゲットに衝突し、この結果ターゲットの構成
物がはじきだされる。ターゲット表面のクリーニング及
び成膜条件を変化させるときにはシャッターをとじる。
シャッターを開けるとターゲット構成物質は基板上に飛
来し薄膜が形成される。
【0004】しかしながら従来から用いられているスパ
ッタ法によると基板に衝突するイオンのエネルギを完全
には制御できないため、大きいエネルギを持ったイオン
によるイオンダメージが起こり、形成される薄膜及び半
導体素子特性の著しい劣化が生じるという問題があっ
た。
【0005】この問題は近年開発されたウルトラクリー
ンテクノロジーに基づいたrf−dc結合バイアススパ
ッタ装置によって改善されてきている。rf−dc結合
バイアススパッタ装置の構成図を図3に示す。基本的に
はマグネトロン−rfバイアススパッタ装置である。1
1が真空チャンバ、12がターゲット、13がターゲッ
ト電極シールド、14が永久磁石、15がシャッター、
16がシリコン基板、17が基板支持治具、18が10
0MHz高周波電源、19がマッチング回路、20がタ
ーゲットの電位を決める直流電源、21が基板の電位を
決める直流電源、22、23がターゲット及び基板のロ
ーパスフィルターである。特徴的なことは、ウルトラ
クリーンガス供給システム、オイルフリー超高真空排気
システムによりチャンバーに導入される際のAr内不純
物量は最も多い水分でさえ数ppb以下、バックグラウ
ンド真空度として2×10-10 Torrの超高真空を実
現、ターゲットには100MHzの高周波電極が設置
され高密度プラズマの発生が可能、ターゲット及び基
板にはローパスフィルターを介して直流電源が接続され
ターゲット及び基板の電位を制御するので、a)成膜速
度、b)基板に照射するArイオンのエネルギ、c)プ
ラズマ密度などの成膜条件をそれぞれ独立に精密制御す
ることが可能であることである。これらの知見は、本発
明者らが、低温下(300℃以下)でのシリコンエピタ
キシャル成長として報告した(T.Ohmi, T.Ichikawa, H.
Iwabuchi and T.Shibata J.Appl.Phys. 66, pp.4756-47
66(1989))。
【0006】しかしながらこの方法を用いた場合でも、
プラズマポテンシャルが高く、ターゲット以外のチャン
バーや電極シールド材等をもスパッタしてしまうために
膜中に取り込まれる不純物量がCVD技術にくらべてか
なり多く、形成された薄膜の性質や特性の面で大きな障
害となる欠点や面内での膜厚分布が多く、中心部が厚く
なるという問題点も生じている。さらには、ターゲット
からスパッタされた原子が、基板以外に付着し、膜剥が
れを起こすためチャンバーの定期的な清掃等でメンテナ
ンスに大きな負荷を負うという問題点がある。第1の問
題である不純物は上記のrf−dc結合スパッタ法で、
かなり解決はされてきているが、いまだに、チャンバー
材やSUS材である電極シールド、ガスケット、シャッ
ター等からスパッタされたFeやCr、Cu等の不純物
が、基板に堆積するシリコン薄膜中に1020cm-3程度
取り込まれてしまい、薄膜の特性を劣化させる大きな原
因となった。
【0007】これを改善するための技術として、第3電
極という概念を採用し、プラズマポテンシャルを下げ、
表面密度として、1010/cm2 台程度に抑えるという
報告(第14回超LSIウルトラクリーンテクノロジー
シンポジウム pp.167(1991))や本発明者
らによる、プラズマに曝される構成物質をターゲット材
と同一なシリコンにするという報告(特開平3−261
697)がある。しかしながら、前者の第3電極を用い
た場合でもFeやCuが1010/cm2 台はとりこまれ
てしまい、また後者の場合ではSiの場合、複雑な部品
や構成物質を作成するのが困難であったり、高価なもの
になってしまうという難点がある。
【0008】一方、上記第2の問題点である膜厚分布に
関しては、ターゲットや基板を移動、回転させる方法
(特開昭61−15966号公報)や、ターゲット電極
の磁石を移動、回転させる方法(特開昭61−2355
61号公報等)、シャッターを移動させる方法(特開昭
63−136310号公報)、膜厚補正板を用いる方法
(特開平4−173972号公報)等が報告されている
が、それぞれ装置として大がかりになるという問題点が
ある。
【0009】また、上記第3の問題点のメンテナンスに
関しては防着板という概念があり、チャンバー内面に別
の板を入れそれを定期的に交換する方法が取られている
が、内表面積の増大や、チャンバーの大気リークは避け
られない点等において、超高真空装置には不適当であ
り、まだ問題を残している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述したよ
うな従来技術の問題点及び技術上の要求に鑑み、プラズ
マ空間内に特定の第2のシャッターを配置することによ
り、プラズマポテンシャルを制御し、また物理的に不純
物の飛翔を抑制し、これによりスパッタ成膜の不純物汚
染を防止するとともに膜厚分布を補正し、また定期的メ
ンテナンスの必要性を低下させることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成する本
発明は、ターゲットと基板両電極間に可動式のシャッタ
ーを有するスパッタリング装置において、該ターゲット
径および該シャッターより小さい穴を有し、かつ少なく
とも基板側表面が該ターゲットと同一の材料からなる第
2のシャッターを、前記ターゲットと前記シャッター
(以下「第1のシャッター」という。)の間または/お
よび第1のシャッターと基板の間に配置したことを特徴
とするスパッタリング装置である。特定形状の第2のシ
ャッターをターゲットと基板の間に配置することによ
り、プラズマ空間内のプラズマポテンシャル(Vp)を
制御することができ、例えばVpを低い値に設定するこ
ともできるので、チャンバーからスパッタされ飛び出し
てくる不純物を抑え、不純物の少ない高品質な膜を得る
ことができる。また、ターゲット以外から飛んできた不
純物を第2のシャッターにより物理的に抑制することが
できるので、より不純物の少ない高品質な膜を得ること
が可能である。更には、ターゲットからスパッタされる
原子のうち基板に到達する以外のものは第2のシャッタ
ーに付着されるから、例えばチャンバーへの付着が大き
く抑制させることができるので、膜剥がれ等による定期
的メンテナンスの頻度を格段に少なくすることが可能と
なる。
【0012】また、本発明は、上記のスパッタ装置にお
いて、第2のシャッターの外周部にシャッター面に対し
て垂直な突起が周設されているスパッタリング装置であ
る。第2のシャッターの外周に突起を周設することによ
り、スパッタされた原子のチャンバーへの付着抑制を一
層完全することができるので、メンテナンス頻度の更な
る低減が可能となる。
【0013】また、本発明は、上記のスパッタ装置にお
いて、第2のシャッターの電位が可変であるスパッタリ
ング装置である。第2のシャッター電位を可変とするこ
とにより、該電位を大きくしターゲット電圧を引き下げ
れば、第2のシャッターをターゲットとして使用するこ
とが可能となるので、基板周辺部の膜厚減少を補正し、
容易に膜厚分布を改善することができる。
【0014】また、本発明は、上記のスパッタ装置にお
いて、ターゲットの主構成原子が半導体層を構成するス
パッタリング装置であり、また、更にはターゲットの主
構成原子がSiであるスパッタリング装置である。ター
ゲットの主構成原子を、不純物を嫌い、膜厚分布が電気
的特性に影響を及ぼす半導体層、特にSiを主成分とし
た半導体層を構成するものとすることにより、上述した
効果は更に顕著となり、特に有効である。
【0015】また、本発明は、上記いずれかのスパッタ
リング装置において、その装置がrf−dc結合バイア
ススパッタ装置であるスパッタリング装置である。rf
−dc結合バイアススパッタ装置とすることにより、該
装置の特性である不純物発生が少なく、高密度プラズマ
の発生が可能で、かつ成膜条件の精密制御が可能である
という性能を具備させることができるので、上記効果を
更に向上させることができる。
【0016】以下、本発明のシリコンスパッタリング装
置の構成及び作用について説明する。図1に本発明の一
実施態様を示す。このものは、上述したrf−dc結合
バイアススパッタ装置を基に、Si基板上にSiをエピ
タキシャル成長させるものであるが、これに限定される
ものでなく、例えば、ターゲット材料としては、Siを
代表にGaAs、Ge、SiC、SiGe、Al2
3 、Al、Cu、NiSi、CoSi等を用いることが
でき、好ましくは、不純物を嫌い、膜厚分布が電気的特
性に影響を及ぼす半導体層、特にSiを主成分とするも
のを用いれる場合に有効であり、また、エピタキシャル
成長以外の結晶成長法にも適用できる。また、rf−d
c結合バイアススパッタ法以外のスパッタ法、例えばマ
グネトロンスパッタ法等に基づき装置を構成することが
できる。
【0017】図1の装置において、真空チャンバー24
内に、基板支持治具25に設置されたシリコン基板26
が第2のシャッター27及び第1のシャッター227を
はさんで100MHzの高周波電源28に接続されてい
るシリコンターゲット(ここでは120mmφ)29に
対抗して配置される。ターゲットの周辺部には電極シー
ルド30が設けられている。ターゲットの裏側には永久
磁石31が設置されており100MHzの高周波電源と
ともに高密度プラズマの生成を可能とする。34がマッ
チング回路、33が第2のシャッターの電位を決める直
流電源、35がターゲットの電位を決める直流電源、3
6が基板の電位を決める直流電源、91、37、38が
第2のシャッター、ターゲット及び基板のローパスフィ
ルターである。
【0018】第2のシャッター27は、例えば100m
mφの穴があいているSi単結晶で形成されているが、
この穴の大きさはターゲット材および第1のシャッター
よりも小さいことが必要である。ターゲット材の径また
は第1のシャッターと同等またはそれ以上であれば、ス
パッタ粒子のチャンバーへの付着量の増加や第1のシャ
ッターを閉じても基板に堆積が起ったりするからであ
る。一方、第2のシャッターの穴が小さ過ぎると、基板
に到達するスパッタ粒子が減少してしまいスループット
が悪くなるので、好ましくは、ターゲット材面積の25
〜95%程度の面積を有する穴である。穴の形状は、特
に限定されない。例えば、ターゲット材の径よりも小さ
い径を有する単一円形、多角形の他、小さい径を有する
円形、多角形、楕円形等を複数配置したもの等を挙げる
ことができる。また、単一円形等において該円形の穴に
開閉式の絞りを設けて自在に開口面積を調整できるよう
にすることもできる。第2のシャッターを設置する位置
は、ターゲットと基板の間であれば、ターゲットと第1
のシャッターの間かまたは第1のシャッターと基板の間
かの別を問わない。第1のシャッターを第2のシャッタ
ー内に組み込んだいわゆるレンズシャッターの場合は、
第2のシャッターは実質的に第1のシャッターの両側に
配置されることになる。いずれにしても、ターゲットの
周辺部を、基板に対して覆う様な位置関係で設置すると
よい。好ましくは、ターゲットに近い位置(ターゲット
と第1のシャッターの間)に設けるとよく、これによ
り、ターゲットからスパッタされた物質は、基板と第2
のシャッターに効果的に付着し、それ以外のチャンバー
構成物質への付着が大きく抑制されるので、メンテナン
スの負荷を大きく減少させることができる。更に好まし
くは、第2のシャッターの外周部にシャッター面に垂直
に壁様の突起を周設すれば、チャンバーの他の部分への
付着を一層低減させることができる。突起の高さは、タ
ーゲットと基板の間の距離やチャンバーの大きさ等によ
り適宜選択すればよい。
【0019】また、この第2のシャッターはターゲット
材と同じ材質で少なくともその基板側表面が構成されて
いる必要性がある。ただし、全体がその材料である必要
はなく、例えば金属板にSi等のターゲット材が堆積さ
れているものでも良い。ターゲットを複数装着する場合
は、第2のシャッターもその数に応じた数だけ配置する
とよい。
【0020】第2のシャッターは電位制御可能であると
よく、ローパスフィルターを通した電源により、所望の
値に設定することができる。例えば、大きな電圧を第2
のシャッターに印加してターゲット電圧を引き下げるこ
とにより、ターゲットとして使用することが可能とな
り、周辺での膜厚減少を補正し、面内での膜厚分布を大
きく改善することが可能である。その場合、第2のシャ
ッターに印加する電位は、ターゲットに印加する電位と
同じ極性でほぼ同程度の大きさがよいが、通常は膜厚分
布の是正を目的とする場合は該電圧の20〜100%程
度でよい。電圧が大き過ぎるとチャンバーへの付着が大
きくなり、また小さ過ぎれば膜厚分布の是正ができなく
なる。また、第2のシャッター電位を制御する(例え
ば、0V以上の電圧を印加する)ことによりプラズマポ
テンシャルを引き下げターゲット以外のもの(特にチャ
ンバー材)からのスパッタそれ自身を抑制し、不純物を
減少させることも可能となる。
【0021】このような構成によれば、チャンバー材や
ガスケット等からスパッタされる不純物の取り込みも、
第2のシャッターにより大きく抑制することが可能とな
る。例えば図4のような構成にすれば、原子、分子同士
の散乱がない平均自由行程が長い低圧力領域ではほぼ1
00%、基板膜内への不純物の取り込みを除去できる
し、散乱がある場合でも大きく効果があることは明かで
ある。
【0022】この結果、膜内のFe、Ni、Cu、Cr
等の不純物の量(TREXで測定)は、バックグラウン
ドレベルである1010cm-2程度より小さくすることが
できる。また、膜面内の膜厚分布の1μm±0.1μm
程度に抑えることができる。
【0023】なお、第2のシャッターは、第1のシャッ
ターと同様に、ターゲット表面のクリーニングおよび成
膜条件の変化させるときには閉じておく。
【0024】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。
【0025】[実施例1]基本的な装置形態としては上
述したrf−dc結合スパッタ装置を用いた。ターゲッ
トとして120mmφのp型1.4Ω・cmのSi基板
を用いた。基板は4インチφのSi基板であり、第2の
シャッターは150mmφの円盤に95mmφの円形の
穴が開いていて、しかも周囲は面に垂直にそれぞれ30
mmの高さの突起を有する。厚さは2mmである。(図
4、101)第1のシャッターは100mmφの円形で
あり可動式である。(図4、102)材料はそれぞれタ
ーゲットと同じp型1.4Ω・cmの単結晶Siであ
る。またターゲット−基板間のそれぞれの位置は図4に
示すように設定した。この条件で以下の成長条件でSi
を成膜した。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】 前記成膜条件でシリコン基板上に形成されたシリコン薄
膜中のFe、Ni、Cu、Crの不純物の量は、TRE
Xで測定したところバックグラウンドレベルである10
10cm-2以下であり、単結晶シリコンが成長する。また
面内の膜厚分布は0.5μm±0.05μmと大きく改
善された。チャンバーへの膜付着も少なくメンテナンス
頻度は1/10以下となった。
【0028】この膜を用いてMOSFETを作製した。
プロセスは通常の半導体プロセスを用い、プロセスの最
高温度は1000℃、ゲート酸化膜厚は、500オング
ストロームである。この時、3極間領域の特性として、
移動度750cm2 /V・sec、S値97.0mV/
dec、しきい値電圧0.3Vとシリコン基板と遜色無
い値が得られた。
【0029】[実施例2]基本的な装置形態としては上
述したrf−dc結合スパッタ装置を用いる。ターゲッ
トとして250mmφのp型1.4Ω・cmのSi基板
を用いた。基板は4インチφのSi基板が4枚円形上に
設置されており、第2のシャッター111は350mm
φのSUS316L材に4カ所95mmφの穴が開いて
おり、その両面にp型1.4Ω・cmのSiを堆積して
ある(図5)。第1のシャッター112は300mmφ
のSUS316L材である。この条件で以下の成長条件
でSiを成膜した。
【0030】
【表3】
【0031】
【表4】 前記成膜条件でシリコン基板上に形成されたシリコン薄
膜中のFe、Ni、Cu、Crの不純物の量は、TRE
Xで測定したところバックグラウンドレベルである10
10cm-2以下であり、単結晶シリコンが4枚成長する。
また面内の膜厚分布は±12%と改善された。チャンバ
ーへの膜付着も少なくメンテナンス頻度は1/3以下と
なった。
【0032】[実施例3]基本的な装置形態としては上
述したrf−dc結合スパッタ装置を用いた。ターゲッ
トとして120mmφのp型1.4Ω・cmのSi基板
を用いた。基板は4インチφのSi基板であり、第2の
シャッター113は150mmφの円盤に95mmφの
円形の穴が開いていて、中が空洞化されている。第1の
シャッター114は第2のシャッター中に組み込まれて
おり、いわゆるレンズシャッターを用いた。(図6)第
2のシャッターと第1のシャッター間は絶縁されてい
る。第2のシャッター材料はターゲットと同じ濃度のp
型1.4Ω・cmの多結晶Siである。一方第1のシャ
ッターはAl板を用いた。ここで以下の成長条件でSi
を成膜した。
【0033】
【表5】
【0034】
【表6】 前記成膜条件でシリコン基板上に形成されたSi薄膜中
のFe、Ni、Cu、Crの不純物の量は、TREXで
測定したところバックグラウンドレベルである1010
-2以下であり、単結晶シリコンが成長する。また面内
の膜厚分布は0.5μm±0.05μmと大きく改善さ
れた。チャンバーへの膜付着も少なくメンテナンス頻度
は1/10以下となった。
【0035】[実施例4]基本的な装置形態としては上
述したrf−dc結合スパッタ装置を用いた。第1のタ
ーゲットとして120mmφのSi基板、および第2の
ターゲットとして120mmφのSiC基板を用いた。
基板は4インチφのSi基板であり、第2のシャッター
A116は150mmφの円盤に95mmφの円形の穴
が開いていて、材料は第1のターゲットと同じSiであ
る。第2のシャッターB117は150mmφの円盤に
95mmφの円形の穴が開いていて、材料はSiにSi
Cコート119されている。第2のシャッターA、Bは
それぞれ独立に電位制御可能である。一方第1のシャッ
ター118はSiである。(図7)ここで以下の成長条
件でSi及びSiCを連続成膜をした。
【0036】
【表7】
【0037】
【表8】 ここで、ロードロック方式でターゲット交換し、次の堆
積条件に変えた。
【0038】
【表9】 前記成膜条件でシリコン基板上に形成されたSiーSi
C薄膜中のFe、Ni、Cu、Crの不純物の量は、T
REXで測定したところバックグラウンドレベルである
1010cm-2以下であった。また面内の膜厚分布は±1
0%と小さい。チャンバーへの膜付着も少なくメンテナ
ンス頻度は大幅に軽減された。
【0039】[実施例5]基本的な装置形態としては上
述したrf−dc結合スパッタ装置を用いた。ターゲッ
トとして120mmφのp型1.4Ω・cmのSi基板
を用いた。基板は4インチφのSi基板であり、第2の
シャッターは150mmφの円盤に95mmφの円形の
穴が開いていて、しかも周囲は面に垂直にそれぞれ30
mmの高さの突起を有する。厚さは2mmである。第1
のシャッターは100mmφの円形であり可動式であ
る。材料はそれぞれターゲットと同じp型1.4Ω・c
mの単結晶Siである。この条件で以下の成長条件でS
iを成膜した。
【0040】
【表10】
【0041】
【表11】 前記成膜条件でシリコン基板上に形成されたシリコン薄
膜中のFe、Ni、Cu、Crの不純物の量は、TRE
Xで測定したところバックグラウンドレベルである10
10cm-2以下であり、単結晶シリコンが成長する。チャ
ンバーへの膜付着も少なくメンテナンス頻度は1/10
以下となった。
【0042】[実施例6]基本的な装置形態としては上
述したrf−dc結合スパッタ装置を用いた。ターゲッ
トとして120mmφの5000Ω・cmのSi基板を
用いた。基板は石英基板であり、第2のシャッターは1
50mmφの円盤に95mmφの円形の穴が開いてい
て、しかも周囲は面に垂直にそれぞれ30mmの高さの
突起を有する。厚さは2mmである。第1のシャッター
は100mmφの円形であり可動式である。材料はそれ
ぞれターゲットと同じ5000Ω・cmの単結晶Siで
ある。この条件で以下の成長条件でa−Siを成膜し
た。
【0043】
【表12】
【0044】
【表13】 前記成膜条件でシリコン基板上に形成されたシリコン薄
膜中のFe、Ni、Cu、Crの不純物の量は、TRE
Xで測定したところバックグラウンドレベルである10
10cm-2程度であった。チャンバーへの膜付着は少なく
通常の1枚シャッターに比べてメンテナンス頻度は1/
10以下となった。
【0045】以上の実施例の他、rf−dc結合バイア
ススパッタ法以外の方法に基づくマグネトロンスパッタ
装置を用いて、Siエピタキシャル成長以外にもCuを
用いた結晶成長を上記の要領で実施したが、膜の不純物
が少なくかつ膜厚分布の均一な膜が同様に形成できた。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、特定形状の第2の
シャッターをターゲットと基板の間に配置することによ
り、プラズマ空間内のプラズマポテンシャル(Vp)を
制御することができ、例えばVpを低い値に設定するこ
ともできるので、チャンバーからスパッタされ飛び出し
てくる不純物を抑え、不純物の少ない高品質な膜を得る
ことができた。また、ターゲット以外から飛んできた不
純物を第2のシャッターにより物理的に抑制することが
できるので、より不純物の少ない高品質な膜を得ること
が可能となった。更には、ターゲットからスパッタされ
る原子のうち基板に到達する以外のものは第2のシャッ
ターに付着されるから、例えばチャンバーへの付着が大
きく抑制させることができるので、膜剥がれ等による定
期的メンテナンスの頻度を格段に少なくすることが可能
となった。
【0047】また、第2のシャッターの外周に突起を周
設することにより、スパッタされた原子のチャンバーへ
の付着抑制を一層完全することができるので、メンテナ
ンス頻度の更なる低減が可能となった。
【0048】また、第2のシャッター電位を可変とする
ことにより、該電位を大きくしターゲット電圧を引き下
げれば、第2のシャッターをターゲットとして使用する
ことが可能となるので、基板周辺部の膜厚減少を補正
し、容易に膜厚分布を改善することができた。
【0049】また、ターゲットの主構成原子を、不純物
を嫌い、膜厚分布が電気的特性に影響を及ぼす半導体
層、特にSiを主成分とした半導体層を構成するものと
することにより、上述した効果は更に顕著となり、特に
有効であった。
【0050】また、rf−dc結合バイアススパッタ装
置とすることにより、該装置の特性である不純物発生が
少なく、高密度プラズマの発生が可能で、かつ成膜条件
の精密制御が可能であるという性能を具備させることが
できるので、上記効果を更に向上させることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるスパッタ装置の構造を
説明するための模式断面図である。
【図2】従来一般に用いられるスパッタ装置の構造を示
す模式断面図である。
【図3】従来のrf−dc結合バイアススパッタ装置の
構造を示す模式断面図である。
【図4】本発明の一実施例であるスパッタ装置のプラズ
マ空間の構造を示す模式断面図である。
【図5】本発明の実施例2で用いた第2のシャッターの
形状を示す模式平面図である。
【図6】本発明の実施例3で用いた第2のシャッターの
形状を示す模式平面図および模式断面図である。
【図7】本発明の実施例4で用いた第2のシャッターの
形状を示す模式断面図である。
【符号の説明】
1、11、24 真空チャンバー 5 高周波電極 7、8、13、30 電極シールド 4、15、102、112、114、118、227
シャッター(第1のシャッター) 27、101、111、113、116、117 第
2のシャッター 119 SiC 6、12、29 ターゲット 9、14、31 永久磁石 3、16、26 基板 2、17、25 基板支持具 10 防着板 18、28 高周波電源 19、34 マッチング回路 20、21、33、35、36 直流電源 22、23、91、37、38 ローパスフィルター

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ターゲットと基板両電極間に可動式のシ
    ャッターを有するスパッタリング装置において、該ター
    ゲット径および該シャッターより小さい穴を有し、かつ
    少なくとも基板側表面が該ターゲットと同一の材料から
    なる第2のシャッターを、前記ターゲットと前記シャッ
    ターの間または/および該シャッターと基板の間に配置
    したことを特徴とするスパッタリング装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、第2のシャッターの
    外周部にシャッター面に対して垂直な突起が周設されて
    いるスパッタリング装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、第2のシャ
    ッターの電位が可変であるスパッタリング装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか一項におい
    て、ターゲットの主構成原子が半導体層を構成するスパ
    ッタリング装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、ターゲットの主構成
    原子がSiであるスパッタリング装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか一項におい
    て、スパッタリング装置がrf−dc結合バイアススパ
    ッタ装置であるスパッタリング装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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