JPH0790512B2 - フイルムの切断方法 - Google Patents

フイルムの切断方法

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JPH0790512B2
JPH0790512B2 JP63107562A JP10756288A JPH0790512B2 JP H0790512 B2 JPH0790512 B2 JP H0790512B2 JP 63107562 A JP63107562 A JP 63107562A JP 10756288 A JP10756288 A JP 10756288A JP H0790512 B2 JPH0790512 B2 JP H0790512B2
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cut
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五男 荻内
正己 越中
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Teijin Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明はフイルムの切断方法に関し、更に詳しくは芳香
族ポリエステルからなる延伸フイルムを搬送方向に連続
的に切断(スリット)する際の切断安定性を向上し、生
産性を高めた延伸結晶フイルムの切断方法に関する。
<従来技術> 一般に、連続的に搬送される芳香族ポリエステル延伸結
晶フイルム、例えば連続的に製膜される延伸結晶フイル
ム,スリッターにおける巻戻し延伸結晶フイルム等にお
いて、耳部を除去したり、所望の帯状巾に切断したりす
るために、搬送方向に連続的に切断することが行なわれ
る。
従来、製膜中の延伸結晶フイルムについては、通常巻取
機直前で搬送ロール間のフイルムフリーパス上にカッタ
ーを設置したり、横延伸熱処理の巾出し機の冷却域や巾
出し把持装置(クリップ)の解除後搬送ロールとの中間
域あるいはその後の搬送ロール間にカッターを設置し
て、耳部を連続的に切断除去している。
また、スリッターにおいても巻取部直前のロール間のフ
イルムフリーパス部でカッターによりフイルムを切断す
ることが多い。
ところが、フイルムをロール間のフリーパス部で切断す
る方法の場合、フイルムの搬送速度が増加したりフイル
ムが薄物であるとき、フリーパス部にしわが発生しやす
くなり、そのしわがカッターによる切断部に悪影響を及
ぼしてフイルムが破れるというトラブルが発生してい
た。
また、延伸結晶フイルムを切断する別の方法として、フ
イルム巾方向に多数の溝が刻設された受刃ロールを用
い、溝中にカッターを入れ受刃ロール上でフイルムを連
続的に切断する方法がある。
ところが、この方法の場合も微細なしわの消失は完全で
なく、時としてカットミスが発生し、延伸結晶フイルム
の生産中断が避けられない。
<発明の目的> 本発明の目的は、高速搬送時や、薄物生産時の芳香族ポ
リエステル延伸結晶フイルムの切断に際し、切断の安定
性を向上し、生産性を高めた方法を提供することにあ
る。
<発明の構成・効果> 本発明の目的は、本発明によれば、搬送される延伸結晶
フイルムを該フイルムの搬送方向に連続的に切断するに
際し、該フイルムが芳香族ポリエステルからなり、フイ
ルムの切断部分を局部的に加熱し、Tg(ポリエステルの
ガラス転移温度)℃〜(Tg+100)℃の温度にした状態
でカッターにより切断することを特徴とする延伸結晶フ
イルムの切断方法によって達成される。
以下、図面を引用して本発明を説明する。
第1図及び第2図は、本発明に係る延伸結晶フイルムの
切断方法を実施するための装置の1例を示しており、延
伸結晶フイルムの製膜工程の巻取装置前で該フイルムの
耳部を切断するのに適用したものである。図において、
1は連続的に搬送されてくる芳香族ポリエステル延伸結
晶フイルムであり、2,3は搬送ロール,4,4′はカッター
であり、5,5′は加熱装置である。この加熱装置5,5′は
カッター4,4′とロール2との間に位置し、フイルムの
2か所の切断部を所定温度に加熱する作用をする。加熱
装置5,5′の形式は特に限定されないが、高温熱風発生
装置が好ましく挙げられる。この高温熱風発生装置とし
ては例えば熱風温度100〜650℃,風量400〜500/min,
吹出しノズル径20〜60m/mのものを挙げることができ
る。加熱装置5,5′によって局部的に加熱されたフイル
ムの温度はTg(ポリエステルのガラス転移温度)℃〜
(Tg+100)℃、好ましくはTg〜(Tg+50)℃である。
例えば、スリッター工程での二軸延伸・熱固定したポリ
エチレンテレフタレートフイルムには70〜120℃、特に8
0〜110℃の範囲内の温度に局部的加熱を行うことが好ま
しい。このフイルム温度は収縮によるしわの解消の点だ
けからは高いほど好ましいが、高すぎると切断点近傍の
フイルム品質が変るので、この観点から上記の温度範囲
にするのが好ましい。
カッターを入れる個所でのフイルム温度が上述の温度に
局部的に上昇することで、フイルム切断が安定して続行
できる理由は必ずしも明らかではないが、切断現象の詳
細な観察によると加熱された(フイルム)部分で局部的
な張りが認められ、この部分でしわが消失している。従
って、加熱によって延伸結晶フイルムの局所的が収縮が
起り、しわを吸収し、安定な平面性を保てることによる
と思われる。しかしまた温度が上昇することによって延
伸結晶フイルムに傷が入れやすくなるとか、引裂き抵抗
性が変ることによるとか、も考えられる。
カッター4,4′は周知の切断装置を指すもので、具体的
には金属やセラミックスの刃物,CO2ガスレーザーなどを
好ましく用いることができる。また溝付ロールと刃物の
組合せでもよい。
本発明における延伸結晶フイルムとは延伸処理して結晶
化させたフイルムであって、二軸延伸フイルムが好まし
いが、一軸延伸フイルムであってもよい。フイルムを構
成する結晶性ポリマーは、例えばポリエチレンテレフタ
レート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート等の如き芳
香族ポリエステルである。
本発明の方法によれば、延伸結晶フイルムの切断点はし
わのない良好な状態に保たれるので、確実かつ安定な切
断を行うことができるとともにフイルム破れを防止する
ことができ、高速搬送フイルム,薄いフイルム,引裂き
強度の弱いフイルム等であっても安定した切断を行うこ
とが可能となる。その結果、フイルム製膜工程あるいは
スリッターにおける高速化,生産性向上をはかることが
できる。
<実施例> 以下、実施例を挙げて本発明を更に説明する。
実施例 延伸結晶フイルムの切断装置として第1図及び第2図に
示す装置を用い、フイルム製膜工程の巻取機直前でフイ
ルムの耳部を切断する装置に適用した。
二軸延伸後200℃で熱固定処理した、厚み8μの二軸延
伸ポリエチレンテレフタレートフイルムを搬送速度50m/
minでロール2,ロール3と搬送させ、カッター4,4′の直
前部を高温熱風発生装置5,57から熱風を吹付けて加熱し
たのちカッター4,4′で耳部切断を行った。なお、高温
熱風発生装置5,5′からは温度300℃,風量400/min,吹
出しノズル径50m/mで熱風を吹付けた。カッター4,4′直
前部のフイルム温度を輻射温度計で測定したところ103
℃であった。耳部切断は8時間安定して行うことができ
た。
比較例 高温熱風発生装置5,5′からの熱風吹付けを中止する以
外は実施例と同様にフイルムの耳部切断を行ったとこ
ろ、平均して3回/時間の割合でフイルム裂けが発生し
た。なお、カッター4,4′直前部のフイルム温度は室温
とほぼ同じ25℃であった。
上記実施例ではフイルム製膜工程における耳部切断につ
いて説明したが、本発明の方法は他の態様例えばスリッ
ター等におけるフイルム切断においても同様の作用,効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】 第1図及び第2図はフイルム耳部を切断する装置の概略
図である。 1:フイルム,2:搬送ロール,3:搬送ロール,4,4′:カッタ
ー,5,5′:高温熱風発生装置。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】搬送される延伸結晶フイルムを該フイルム
    の搬送方向に連続的に切断するに際し、該フイルムが芳
    香族ポリエステルからなり、フイルムの切断部分を局部
    的に加熱し、Tg(ポリエステルのガラス転移温度)℃〜
    (Tg+100)℃の温度にした状態でカッターにより切断
    することを特徴とする延伸結晶フイルムの切断方法。
JP63107562A 1988-05-02 1988-05-02 フイルムの切断方法 Expired - Lifetime JPH0790512B2 (ja)

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