JPH0790202B2 - 木材の塗装方法 - Google Patents

木材の塗装方法

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JPH0790202B2
JPH0790202B2 JP63169329A JP16932988A JPH0790202B2 JP H0790202 B2 JPH0790202 B2 JP H0790202B2 JP 63169329 A JP63169329 A JP 63169329A JP 16932988 A JP16932988 A JP 16932988A JP H0790202 B2 JPH0790202 B2 JP H0790202B2
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健男 出納
望 土居
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、木材の塗装方法、特に木の色調及び質感等の
木材の特長を活かすために透明塗料を用いて行う木材の
塗装方法に関する。
〔従来の技術〕
従来、木材の表面を研磨紙等で調えた後、下塗、中塗の
処理を行い、最後に仕上げ塗を行う木材塗装が一般に行
われている。中でも、本来木材が有している色調及び質
感等の木質をそのまま活かすために透明塗料を用いて塗
装を行う場合には、塗膜事態の耐久性もさることなが
ら、外観全体の耐久性も極めて重要である。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、従来の方法で透明塗料を木材に塗装する
場合には、その塗装木材の外観、特にその色調の耐久性
が十分でなかった。
従って、本発明の目的は、塗装木材の色調等の耐久性を
改善し、奇麗な状態のままで該木材の長期間使用を可能
にする木材の塗装方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者は、種々検討した結果、木材を塗装する前に、
該木材に対して特定の処理を施すことにより、上記目的
が達成されることを知見した。
本発明は、上記知見よりなされたもので、所定の形状に
製材され、表面研磨された木材にポリエチレングリコー
ルメタクリメートを含浸させ、次いで下塗を行った後、
透明塗料で仕上げ塗装を行なうことを特徴とする木材の
塗装方法を提供するものである。
以下、本発明の木材の塗装方法の一実施態様について詳
述する。
本実施形態は、先ず、所定の形状に製材された木材を用
意し、その表面を研磨紙等で研磨することにより素地の
調整を行う。尚、使用する木材の種類には特に制限はな
い。
次いで、素地の調整を行った上記木材に、ポリエチレン
グリコールメタクリレート(以下、PEGMAとも表記す
る)を含浸させる。この含浸の方法には特に制限はな
く、削毛等で上記木材の表面にPEGMA又はその溶液を塗
布して含浸させても、或いは該PEGMAに木材を浸漬させ
ることにより含浸させてもよく、更にはその他任意の方
法により含浸させることができる。
また、上記PEGMAを構成するポリエチレングリコール成
分の重合度には特に制限はなく、使用可能は範囲で任意
に変更できる。但し、重合度は2〜30であることが好ま
しく、2〜10であることが更に好ましい。
また、メタクリル酸成分としても特に制限はないが、メ
チル、エチル等の低分子アルキルを置換基として有する
ものが好ましい例として挙げることができる。
上記の如くPEGMAの含浸処理を行ったのち、常法に基づ
いて透明塗料の塗装を行う。
上記透明塗料の塗装を行うに際しては、通常行う下塗、
又は必要に応じて下塗及び中塗を行なう。そして、上記
の下塗又は中塗に使用する塗料としては特に制限はな
く、通常の用いられるウレタン樹脂系等の任意の塗料を
利用することができる。
上記の下塗、又は下塗り及び中塗を行なった後、上記透
明塗料により、最終の仕上げ塗装を行うが、その際に使
用する塗料としても特に制限はない。但し、塗膜自体の
耐久性等を考慮すると、フッ化オレフィンとビニルエー
テルとの交互共重合物に、硬化剤としてイソシアネート
化合物を混合してなる、常温硬化型フッ素樹脂塗料を好
ましい例として挙げることができる。このフッ素樹脂塗
料については、例えば、小島等による「有機合成協会
誌」42巻、P841(1984)や、本木による「建築仕上げ技
術」3月号、P72(1983)に詳細に説明されている。
〔実験例〕
次に、本発明の木材の塗装方法の有効性を明らかにする
ために行った実験例を示す。
下記実験例1及び実験例2の塗装木材について後に説明
する試験・評価を行い、その結果を第1図、第2図及び
第3図の各グラフに示した。尚、比較のために上記グラ
フには、下記比較例1及び比較例2の塗装木材について
の結果をも併せ記載した。
実験例1 先ず、被塗装木材として、半径方向に7cm、繊維方向に1
5cm及び接線方向に2.5cmの米松の製材で、気乾状態のも
のを用意し、該被塗装木材の表面を#180〜#240の研磨
紙で研磨し、素地調整を行った。
次いて、素地調整を行った上記被塗装木材の表面に、重
合度6のポリエチレングリコールをアルコール成分とす
るメチルメタクリレート(以下、PEGMMAと表記する)の
50%水溶液を塗布し、該被塗装木材の単位面積(m2)当
たり70gのPEGMMAを含浸させ、その後20℃下24時間以上
放置し、乾燥して下地処理を行った。
次に、下塗用塗料(商品名:ウレタンWF下塗・日本油脂
(株)製)を用いて下塗を行った。その際の塗料の単位
面積当たりの樹脂成分の塗布量は、100gであった。下塗
後、8時間以上経過した後、下塗塗装面を#320の研磨
紙で研磨した。
上記研磨を行った後、更に、中塗用塗料(商品名:ウレ
タンWF中塗・日本油脂(株)製)を用いて中塗を行っ
た。その際の塗料の単位面積当たりの樹脂成分の塗布量
は、160gであった。塗装後4時間以上経過した後、同様
に中塗塗装面を#320の研磨紙で研磨した。
以上の下塗及び中塗を行った後、常温硬化型の透明フッ
素樹脂塗料(商品名:ベルフロンWF・住友林業(株)販
売)で仕上げ塗装(上塗り)を行って、塗装木材(グラ
フではAを示す)を作成し、該塗装木材を下記試験に供
した。尚、仕上げ塗装における単位面積当たりの樹脂成
分の塗布量は70gであった。
実験例2 仕上げ塗装を、アクリル系ウレタン樹脂塗料(商品名:
ハイウレタンWF・住友林業(株)販売)で行った以外
は、全て実験例1と同様に処理を行って塗料木材(グラ
フではBを示す)を作成した。
比較例1 PEGMMAによる下地処理を行わなかった以外は、全て実験
例1と同様に処理を行って塗装木材(グラフではCで示
す)を作成した。
比較例2 PEGMMAによる下地処理を行わなかった以外は、全て実験
例2と同様に処理を行って塗装木材(グラフでDを示
す)を作成した。
(強制耐候試験) 上述の塗装木材A〜Dと、未塗装の木材(グラフではE
を示す)とについて以下の条件の下で強制耐候試験を行
った。その際の時間経過に伴う上記各木材A〜Eの色差
を打点して示したのが第1図のグラフである。
試験条件 サンシャイン・カーボンアーク型ウェザーメータを用
い、ブラックパネル温度63±3℃、120分18分撒水する
条件の下、1000時間まで試験を実施し、その間、適宜色
差の測定を行った。
第1図のグラフにより明らかなように、本発明により作
成した塗装木材A及びBは変色し難く、特にAは極めて
変色し難く、優れた性能を発揮していることが判る。
(屋外暴露試験) 前述の塗装木材A〜D及び未塗装木材Eについて、塗装
面を南向き、30゜に傾斜させて、6ヶ月に亘って屋外暴
露試験を行った。その際の期間経過に伴う上記各木材A
〜Eの色差を打点して示したのが第2図のグラフであ
る。
第2図のグラフより明らかなように、本発明により作成
した塗装木材A、Bは変色し難く、自然環境において
も、優れた性能を発揮していることが判る。
また、前述の塗装木材A〜DのうちA及びCについて、
異なる場所で塗装面を上向き、水平にして、21ヶ月に亘
って屋外暴露試験を行った。その際の期間経過に伴う上
記各木材A、Cの色差を打点して示したのが第3図のグ
ラフである。
第3図のグラフより明らかなように、場所等の条件を変
えた場合であって、本発明により作成した塗装木材Aは
変色し難く、自然環境においても、優れた性能を発揮し
ていることが判る。
以上、実験例を通して、本発明を具体的に説明してきた
が、本発明の木材の塗装方法は前記した下塗、中塗及び
仕上げ塗で作用した特定の塗料を使用する場合に限られ
るものではなく、任意の透明塗料の塗装に適用して有効
な方法である。
〔発明の効果〕
本発明の木材の塗装方法によれば、塗装した木材の色調
等の木質感を長期間持続させることができ、従って、該
木材を奇麗な状態のままで長期間使用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は、それぞれ塗装木材について実施し
た強制耐候試験及び天然暴露試験の結果を示すグラフ、
第3図はその一部の塗装木材について実施した屋外暴露
試験の結果を示すグラフである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の形状に製材され、表面研磨された木
    材にポリエチレングリコールメタクリレートを含浸さ
    せ、次いで下塗を行った後、透明塗料で仕上げ塗装を行
    なうことを特徴とする木材の塗装方法。
JP63169329A 1988-07-07 1988-07-07 木材の塗装方法 Expired - Lifetime JPH0790202B2 (ja)

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JP63169329A JPH0790202B2 (ja) 1988-07-07 1988-07-07 木材の塗装方法

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JPH0217981A JPH0217981A (ja) 1990-01-22
JPH0790202B2 true JPH0790202B2 (ja) 1995-10-04

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