JPH0790189A - 新規な微粉末透明ジケトピロロピロール顔料 - Google Patents

新規な微粉末透明ジケトピロロピロール顔料

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JPH0790189A
JPH0790189A JP6178583A JP17858394A JPH0790189A JP H0790189 A JPH0790189 A JP H0790189A JP 6178583 A JP6178583 A JP 6178583A JP 17858394 A JP17858394 A JP 17858394A JP H0790189 A JPH0790189 A JP H0790189A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】特定の粒径分布を有する高い色純度と透明度と
を示す新規な微粉末シアノ置換ジケトピロロピール顔料
を提供する。 【構成】式(I)の微粉末1、4−ジケトピロロ〔3,
4−c〕ピロールならびにそれの混合物、その製造方法
ならびに高分子有機材料を着色する顔料として使用する
方法。 〔式中、AおよびBは、ハロゲン、C−C−アルキ
ルまたはフエニルで置換されていてもよいフエニル基で
あり、そしてこの微粒子の少なくとも84重量%は≦
0.25μmのストークス相当直径を有する。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、特定の粒径分布を有する高い色
純度と透明度とを示す新規な微粉末シアノ置換ジケトピ
ロロピロール顔料、およびその製造方法に関する。1、
4−ジケトピロロ[3,4−c]ピロール顔料はすでに
公知であり、たとえば米国特許第4415685号およ
び第4579949号に記載されている。これらのいく
つかのものは、かかる顔料を必要としている用途におけ
る有用性が認められている。最近、高透明度顔料、特に
メタリック効果塗装のための高透明度顔料に対する需要
が顕著に増大している。したがって、この種の高い評価
を得ている顔料を高純度、透明な顔料型として製造する
ことが課題である。
【0002】強塩基の存在下において、ジアルキルスク
シナートをニトリルと反応させ、そして得られた塩を次
に加水分解することによって1、4−ジケトピロロ
[3,4−c] ピロールを製造する方法が米国特許第4
579949号に開示されている。記載によれば、加水
分解は水、1乃至4個の炭素原子を有するアルコール、
より好ましくは酸の中において実施されるべきであり、
そしてこの加水分解を80℃以下の温度において実施し
た場合に、より透明な顔料型が得られる(ここにおい
て、加水分解とは顔料アルカリ金属塩を対応する顔料に
変換すること、すなわち顔料アルカリ金属塩のプロトン
化を意味している)。
【0003】また、エナミンジエステルとピロリノンと
から出発する特定のアルキルジケトピロロピロールおよ
び非対称形ジケトピロロピロールの製造方法が米国特許
第4659775号に開示されている。この明細書の記
載から、加水分解は水中において好ましく実施されるこ
とが明らかである。透明顔料型の製造については、同じ
く80℃以下の温度で加水分解を実施すべきことが提案
されている。さらに、その後に発行された米国特許第4
720305号も同様な教示を行っている。この発明
は、コハク酸ジエステルと2種類の異なるニトリルとか
らジケトピロロピロール顔料混合物を製造する方法に関
する。この明細書も加水分解を水中で実施することを推
奨している。しかしながら、透明顔料型を製造するため
には、顔料を次に、好ましくは水性湿式摩砕によって粉
砕処理することが推奨されている。
【0004】また、米国特許第4931566号明細書
は、少なくとも2工程で加水分解を順次的に実施するこ
とを特徴とする特別に純粋なピロロ[3,4−c]ピロ
ールの製造方法を記載している。すなわち、加水分解
は、好ましくは50乃至100℃の温度範囲において無
機酸および/または有機酸、水とアルコールとを使用し
て、または無機酸または有機酸、水および/またはアル
コールとを使用して実施される。透明性についてはまっ
たく言及されていない。詳細に記載されている生成物は
すべて不透明顔料である。
【0005】今回、製造に際して下記の3つの手段、す
なわち: ▲水および/またはアルコール中に顔料塩懸濁物を注入
する、 ▲−20乃至50℃の温度範囲を使用する、 ▲酸を存在させる、 の3つを特定的に組み合わせることによって、特定の微
細粉末状顔料が得られることが見いだされた。これによ
り得られる顔料は、その粒子の少なくとも84重量%が
≦0.25のストークス相当直径(Stokes equivalent
diameter) (D84)を有しており、そして従来到達不
可能であった驚くべきほどに高い純度と透明性を示す。
粒径分布(D84)は、ワニス摩砕ベースを希釈した後
に、それ自体公知の方法で光沈殿分析法(photosedimen
tometory)(実施例10参照)によって測定される。
【0006】従って、本発明は、下記式の1、4−ジケ
トピロロ[3,4−c]ピロールおよびその混合物を提
供する。
【化10】 式中、AとBとは互いに独立的に式
【化11】 (式中、R1とR2とは互いに独立的に水素、ハロゲン、C
1 −C5-アルキルまたはフェニルである)の残基であ
り、そしてこの顔料粒子の少なくとも84重量%は≦
0.25μmのストークス相当直径を有する。
【0007】好ましい式Iの1、4−ジケトピロロ
[3,4−c]ピロールは、その顔料粒子の少なくとも
84重量%が≦0.20μmのストークス相当直径を有
しているものであり、特に式中のAとBとは、互いに独
立的に式
【化12】 好ましくは、
【化13】 特に好ましくは
【化14】 である。DMAX 値(最大粒子分布の直径)は≦0.15
μmである。電子顕微鏡写真(透過型)は、粒子の大部
分が約0.01乃至0.10μmのサイズを有している
ことを示している。好ましくは、残基AとBとは同種で
ある。
【0008】しかしながら、本発明は上記した複数1、
4−ジケトピロロ[3,4−c]ピロールの混合物も包
含しうる。この混合物は、固溶体としてまたは混合結晶
として存在しうる。特に下記式の3種類の1、4−ジケ
トピロロ[3,4−c]ピロールの固溶体混合物であり
うる。
【化15】 上記の固溶体の特性X線回折図[Siemens D 500 (商
標)レントゲン回折計(CuKα線)を使用して常用法に
より測定]は、下記により定義される: 格子間隔(d値、 ) 比強度 2倍照角(2θ) 16.1 97.1 5.5 7.7 22.8 11.5 6.5 37.5 13.7 6.0 89.8 14.7 5.0 20.8 17.8 3.8 40.9 23.2 3.7 32.4 23.7 3.3 100.0 26.9 3.1 26.8 28.4 3.0 22.4 30.0.
【0009】特に好ましいのは、下記式の新規な1、4
−ジケトピロロ[3,4−c]ピロールA,B,C
【化16】 および下記式の3つの顔料の固溶体Dである。
【化17】 これらは、下記の表に報告されている最低クロマ値によ
って特性化される非常に高い彩度を有している。データ
数値は、ドイツ工業規格DIN53775 パート2またはパ
ート7(6.2)に従って製造された厚さ1.0mmの
圧縮成形標準試料(マストーン:masstone)PVC−Pシ
ート中1%顔料濃度で測定されたCIELABクロマC* ab
である。
【表1】
【0010】さらに本発明は、上記した式Iの1、4−
ジケトピロロ[3,4−c]ピロールの製造方法をも提
供する。本発明の方法は、ジシクロヘキシルスクシナー
ト、ジアルキルスクシナート、アルキルフェニルまたは
ジフェニルスクシナート(このスクシナートのアルキル
はC1 −C18アルキルであり、そしてフェニルは置換さ
れていないフェニルであるか、または1個または2個の
ハロゲン原子、1個または2個のC1 −C6-アルキルま
たはC1 −C6-アルコキシ基によって置換されたフェニ
ルである)の1モルを、式 A−CN (III) と B−CN (IV) のニトリルの混合物(式中、AおよびBはそれぞれ前記
に定義した通りであり、そしてこのニトリル混合物中の
ACNとABNとは互いに対し100:0乃至50:5
0のモル比において存在する)の2モルと、不活性有機
溶剤中において、強塩基としてのアルカリ金属またはア
ルカリ金属アルコキシドの存在下で、高められた温度に
おいて反応させて顔料アルカリ金属塩を生成し、そして
次にこの得られた顔料アルカリ金属塩のプロトン化とそ
れに続くコンディショニングとによって式Iの化合物を
遊離させ、この際に該顔料アルカリ金属塩の懸濁物を酸
の存在下において、−20乃至50℃の温度の水および
/またはアルコールROH(ここにおいて、RはC1
4-アルキルである)の中に入れ、そしてこの懸濁物を
同じく−20乃至50℃の温度において10分間乃至4
8時間処理することを特徴とする。
【0011】C1 −C6-アルキルの例は、メチル、エチ
ル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、ter
t−ブチル、アミル、ヘキシルであり、C1 −C18アル
キルの例は、さらにヘプチル、2、2−ジメチルヘキ
ル、オクチル、デシル、ドデシル、テトラデシル、オク
タデシルなどである。C1 −C6-アルコキシの例は、メ
トキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、
ブトキシ、ヘキシルオキシなどである。
【0012】酸は、顔料塩懸濁物導入の前または後ある
いは顔料塩懸濁物と一緒に添加することができる。好ま
しくは、前または顔料塩懸濁物と一緒に添加される。プ
ロトン化の間に緩衝剤、好ましくはリン酸塩、酢酸塩、
クエン酸またはトリエタノールアミン緩衝剤を使用する
のが有利でありうる。
【0013】Rが意味するC1 −C4-アルキルの例は、
メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチ
ル、tert−ブチルである。好ましくは、Rはメチル
またはエチルである。
【0014】R1およびR2が意味するC1 −C5-アルキル
基の例は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、
n−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチルまたはt
ert−アミルである。R1とR2が意味するハロゲンは、
それぞれ臭素または塩素であり、特に好ましくは塩素で
ある。
【0015】好ましくは、顔料アルカリ金属塩懸濁物は
水−アルコール混合物中に入れられる。この混合物は、
水:アルコールの比が容量%で80乃至20:20乃至
80であり、70乃至30:30乃至70が好ましく、
特に65乃至35:35乃至65が好ましい。
【0016】プロトン化剤として使用される酸の例は、
無機酸たとえば塩酸、リン酸および特に硫酸、あるいは
脂肪族または芳香族カルボン酸またはスルホン酸、たと
えばギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、ヘキサン酸、シ
ュウ酸、安息香酸、フェニル酢酸、ベンゼンスルホン
酸、p−トルエンスルホン酸またはこれらの酸の混合物
である。好ましい有機酸は酢酸およびギ酸である。プロ
トン化およびコンディショニングは、−10乃至30℃
の温度において1乃至8時間実施するのが好ましい。残
基AおよびBは前記した定義および好ましい定義を有す
る。
【0017】使用されるべきジアルキルまたはジフェニ
ルスクシナートは、対称形または非対称形ジエステルで
ありうる。しかしながら、対称形ジエステル、特に対称
形ジアルキルエステルが好ましい。
【0018】ジフェニルスクシナートまたはフェニルア
ルキルスクシナートにおいて、存在するフェニルは、置
換されていないフェニルあるいは1個または2個のハロ
ゲン原子、たとえば塩素、C1 −C6-アルキル基、たと
えばメチル、エチル、イソプロピルまたはtert−ブ
チル、またはC1 −C6-アルコキシ基、たとえばメトキ
シまたはエトキシによって置換されたフェニルである。
置換されていないフェニルが好ましい。ジアルキルスク
シナートまたはアルキルフェニルスクシナートにおい
て、存在するアルキルは直鎖状または分枝状であり得
る。好ましいのは分枝状であって、1乃至12個の炭素
原子、より好ましくは1乃至8個、特に好ましくは1乃
至5個の炭素原子を含有しているものである。好ましい
分枝状アルキルは、イソプロピル、sec−ブチル、t
ert−ブチル、tert−アミルのごときsec−ま
たはtert−アルキルである。各アルキルが3乃至5
個の炭素原子を含有している対称形枝分かれジアルキル
スクシナートを使用するのが格別に好ましい。
【0019】コハク酸ジエステルの例として、以下のも
のがあげられる:ジメチルスクシナート、ジエチルスク
シナート、ジプロピルスクシナート、ジブチルスクシナ
ート、ジペンチルスクシナート、ジヘキシルスクシナー
ト、ジヘプチルスクシナート、ジオクチルスクシナー
ト、ジイソプロピルスクシナート、ジ−sec−ブチル
スクシナート、ジ−tert−ブチルスクシナート、ジ
−tert−アミルスクシナート、ジ(1,1−ジメチ
ルブチル)スクシナート、ジ(1,1、3、3−テトラ
メチルブチル)スクシナート、ジ(1,1−ジメチルペ
ンチル)スクシナート、ジ(1−メチル−1−エチルブ
チル)スクシナート、ジ(1,1−ジエチルプロピル)
スクシナート、ジフェニルスクシナート、ジ(4−メチ
ルフェニル)スクシナート、ジ(2−メチルフェニル)
スクシナート、ジ(4−クロロフェニル)スクシナー
ト、ジ(2、4−ジクロロフェニル)スクシナート、エ
チルフェニルスクシナート。上記に列記したコハク酸ジ
エステルならびに式III とIVのニトリルは公知化合物で
あり、そして公知方法によって製造することができる。
【0020】コハク酸ジエステルと式III またはIVのニ
トリルまたはそれらの混合物との反応は、有機溶剤中に
おいて行なわれる。適当な溶剤の例は、次のものであ
る。1乃至10個の炭素原子を有する第一、第二または
第三アルコール、たとえばメタノール、エタノール、n
−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、
sec−ブタノール、tert−ブタノール、n−ペン
タノール、2−メチル−2−ブタノール、2−メチル−
2−ペンタノール、3−メチル−3−ペンタノール、2
−メチル−2−ヘキサノール、3−エチル−3−ペンタ
ノール、2、4、4−トリメチル−2−ペンタノール;
グリコール類、たとえばエチレングリコールまたはジエ
チレングリコール;エーテル類、たとえばテトラヒドロ
フランまたはジオキサン、またはグリコールエーテル
類、たとえばエチレングリコールモノメチルまたはジメ
チルエーテル、エチレングリコールモノエチルまたはジ
エチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエー
テルまたはジエチレングリコールモノエチルエーテル;
双極性非プロトン溶剤、たとえばアセトニトリル、ベン
ゾニトリル、ジメチルホルムアミド、N、N−ジメチル
アセトアミド、ニトロベンゼン、N−メチルピロリド
ン、脂肪族または芳香族炭化水素、たとえばベンゼンま
たはアルキル−、アルコキシ−またはハロゲン−置換ベ
ンゼン、たとえばトルエン、キシレン、アニソールまた
はクロロベンゼン;芳香族性N−ヘテロ環式化合物、た
とえばピリジン、ピコリンまたはキノリン。さらにま
た、それが反応が起こる温度範囲内において液体である
ことを条件として、式III またはIVのニトリルを溶剤と
して過剰に使用することもできる。上記に例示した溶剤
は、混合物として使用することもできる。反応化合物1
重量部当り溶剤を5乃至20重量部使用するのが好まし
い。
【0021】本発明の方法においては、溶剤としてアル
コールを使用するのが好ましく、特に第二または第三ア
ルコールが好ましい。好ましい第三アルコールは、te
rt−ブタノールおよびtert−アミルアルコールで
ある。また、これらの好ましい溶剤同志の混合物、ある
いはこれらの好ましい溶剤と芳香族炭化水素、たとえば
トルエンまたはキシレンまたはハロゲン置換ベンゼン、
たとえばクロロベンゼンまたはo−ジクロロベンゼンと
の混合物も特別に好ましい。
【0022】本発明の方法において使用される適当な強
塩基は、リチウム、ナトリウム、カリウムのごときアル
カリ金属、およびアルカリ金属アルコキシドである。ア
ルカリ金属アルコキシドは、1乃至10個の炭素原子を
有する第一、第二または第三脂肪族アルコールから誘導
されたものが好ましい。例示すれば、リチウム、ナトリ
ウムまたはカリウムのメトキシド、エトキシド、n−プ
ロポキシド、イソプロポキシド、n−ブトキシド、se
c−ブトキシド、tert−ブトキシド、2−メチル−
2−ブトキシド、2−メチル−2−ペントキシド、3−
メチル−3−ペントキシドおよび3−エチル−3−ペン
トキシドである。しかしながら、これらのアルカリ金属
アルコキシドの混合物を使用することもできる。アルカ
リ金属が特にナトリウムまたはカリウムであり、アルコ
キシドが好ましくは第二または第三アルコールから誘導
されたものであるアルカリ金属アルコキシドを使用する
のが好ましい。従って、特に好ましい強塩基は、ナトリ
ウムまたはカリウムのイソプロポキシド、sec−ブト
キシド、tert−ブトキシド、tert−ペントキシ
ドなどである。これらのアルカリ金属アルコキシドは、
対応するアルコールとアルカリ金属との反応によって現
場で製造することもできる。
【0023】本発明の方法においては、たとえば、強塩
基は、コハク酸ジエステルの1モル当り0.1乃至10
モル、好ましくは1.9乃至4.0モルの量で使用する
ことができる。原則として化学量論的量の塩基を使用す
れば十分であるが、多くの場合において、塩基の過剰の
使用は、収量に好影響をもたらす。たとえば反応は、6
0乃至140℃の温度において実施されるが、80乃至
120℃がより好ましい。
【0024】コハク酸ジエステルと式III と式IVの一種
またはそれ以上のニトリルとを反応させる場合、原則的
にはすべての成分を低温において一緒に導入し、それか
らこの混合物を反応温度範囲に加熱することもできる
し、または反応温度の範囲において個々の成分を任意の
所望順序で添加してもよい。通常収率に特に有利な作用
を及ぼす好ましい反応の実施態様においては、最初にニ
トリルを強塩基と一緒に装填し、そして次に反応温度範
囲においてコハク酸ジエステルの中に供給される。いま
1つの実施態様においては、最初に塩基を装填し、そし
て次にコハク酸ジエステルとニトリルとを同時的に塩基
の中に供給する。本発明の方法は、バッチ方式で実施す
ることもできるし連続方式で実施することもできる。
【0025】特に低級アルキル基を含有するコハク酸ジ
エステルの場合および低級アルコールたとえばメタノー
ル、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール
またはtert−ブタノールから誘導されたアルコキシ
ドの場合には、反応の間に生成する低級アルコールを反
応媒質から連続的に除去するのが高収率を得るために有
利である。溶剤がアルコール、そして塩基がアルコキシ
ドである場合には、そのアルコールとアルコキシドとが
同種のアルキル部分を有するのが有利となりうる。同様
に、さらに、コハク酸ジエステルもそれと同じアルキル
基を含有すれば有利である。
【0026】得られた顔料塩をプロトン化するために
は、水および/またはアルコールと酸とからなる本発明
によるプロトン化剤に顔料アルカリ金属塩を添加しても
よいし、また顔料アルカリ金属塩と酸とを同時的に水お
よび/またはアルコールに添加してもよいし、また顔料
アルカリ金属塩懸濁物が添加された後に酸を水および/
またはアルコールに添加してもよい。水および/または
アルコールは生成された顔料アルカリ金属塩1重量部当
り5乃至20重量部の範囲の任意所望の混合比で使用す
ることができる。酸は、温度および出発物質の種類によ
り、使用塩基を基準にして0.5乃至3、好ましくは1
乃至2当量の量で使用するのが望ましく、好ましくは、
プロトン化の終りにpH<10となる量で使用される。
【0027】上記した下記式の1、4−ジケトピロロ
[3,4−c]ピロールの製造の場合には、酸の添加な
しでも好結果が得られる。
【化18】 プロトン化の後、式Iの化合物は沈殿し、そしてそれ自
体公知の分離方法、たとえば濾過によって単離すること
ができる。
【0028】式Iの化合物は、高分子有機材料用の顔料
として使用することができる。ほとんどの場合、本顔料
は、本発明の方法によって得られたそのままの顔料形態
で直接的に使用することができる。その顔料の結晶形態
は、意図される用途により必要に応じて、多数の常用の
後処理のいずれかを使用してさらに最適化することがで
きる。最終用途によっては、式Iの化合物の混合物を製
造するのが有利である。混合物の製造は、プロトン化前
に互いに独立的に製造された異なる反応溶液を混合し、
そしてこれらを一緒にプロトン化し、得られた生成物を
単離することによって実施することができる。あるいは
また、製造時に1種類ではなく2種類の異なるニトリル
を使用することによっても混合物を得ることができる。
【0029】式Iの化合物を用いて着色(coloured/pig
mented)することできる高分子有機材料の例は、セルロ
ースエーテル類およびエステル類、たとえばエチルセル
ロース、ニトロセルロース、酢酸セルロース、酪酸セル
ロース、天然および合成樹脂類、たとえば連鎖成長また
は段階成長による重合体樹脂、たとえばアミノ樹脂、特
に尿素−およびメラミン−ホルムアルデヒド樹脂、アル
キド樹脂、フェノール樹脂、ポリカーボネート、ポリオ
レフィン、たとえばポリエチレンおよびポリプロピレ
ン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリアクリロニト
リル、ポリアクリル酸エステル、ポリアミド、ポリウレ
タン、ポリエステル、ゴム、カゼイン、シリコーンおよ
びシリコーン樹脂などである。これらは単独または混合
物でありうる。上記に例示した高分子有機材料がいかな
る形態で存在するこは重要ではない。たとえば、それは
可塑性材料(プラスチックス)、溶融物、紡糸原液の形
状、あるいはワニス、ペイントあるいは印刷インクなど
の形態でありうる。意図される用途によっては、式Iの
化合物をトナーとして、または調合製剤の形で使用する
のが有利である。式Iの化合物は、被着色高分子有機材
料を基準にして、0.01乃至30重量%の量で、好ま
しくは0.1乃至20重量%の量で使用される。
【0030】コンディショニングの方法または用途によ
っては、コンディショニングの前または後において、特
定量の組織改良剤を顔料に添加するのが有利でありう
る。ただし、その添加が本発明の顔料組成物を使用する
時(特にポリエチレンに使用する時)に悪影響を及ぼさ
ないことを条件とする。適当な組織改良剤を特に例示す
れば、少なくとも18個の炭素原子を有する脂肪酸、た
とえばステアリン酸またはベヘン酸、またはこれらのア
ミドまたは金属塩、好ましくはマグネシウム塩、さらに
は可塑剤、ワックス、樹脂酸、たとえばアビエチン酸、
ロジンセッケン、アルキルフェノールまたは脂肪族アル
コール、たとえばステアリルアルコールあるいは8乃至
22個の炭素原子を有する脂肪族1、2−ジヒドロキシ
化合物、たとえば1、2−ドデカンジオール、あるいは
また変性ロジンマレイン酸塩樹脂またはフマル酸ロジン
樹脂などである。組織改良剤は、好ましくは最終製品を
基準にして1.0乃至30重量%、特に好ましくは2乃
至15重量%の量で添加される。上記の1、2−ヒドロ
キシ化合物、特に1、2−ドデカンジオールは懸濁され
た顔料組成物の濾過性を向上させるためにも使用されう
る。
【0031】プラスチック、繊維、塗料または印刷イン
クに本顔料を配合して得られる着色物は、きわめて高い
色純度および高い着色力を伴なった透明性、良好な分散
性、良好な上塗り、マイグレーション、熱、光、外気に
対する優れた堅牢性ならびに高度の光沢とを合わせもっ
ている。式Iの化合物は、すでに前記したように、格段
に優れた色純度と高い透明性とを有しているので、極め
て価値ある顔料である。従って、本顔料はプラスチッ
ク、印刷インクおよび水性および/または溶剤含有塗料
系、とりわけ自動車塗料の着色に好適である。特に好ま
しい本顔料の用途は、メタリック効果塗料(金属または
雲母)のための使用である。以下、本発明を実施例によ
ってさらに詳細に説明する。実施例中のパーセントは、
別途記載のない限り、すべて重量パーセントである。
【0032】実施例1 tert−アミルアルコールの450mlを窒素雰囲気下
においてスルホン化フラスコに装填する。ナトリウムの
29.9gを添加した後、この混合物を95乃至102
℃に加熱する。このあと、溶融したナトリウムを強く撹
拌しながら一晩100乃至105℃に保持する。得られ
た溶液に、ベンゾニトリルの33.8gと4−クロロベ
ンゾニトリルの44.8gとを添加する。続いて、ジイ
ソプロピルスクシナートの86.0gを105乃至11
0℃において5時間かけて供給する。この間、同時に生
じるイソプロパノールを同時に留去し、そしてその代わ
りにt−アミルアルコールを連続的に添加する。この反
応混合物をさらに2時間撹拌し、室温に冷却し、そして
付加的にtert−アミルアルコールの100mlを加え
て希釈する。このあと、その反応混合物を水345ml、
メタノールの345mlおよび濃硫酸70mlの混合物の中
に、20℃において、排出する。次にこの混合物を25
℃において4時間撹拌する。この濃赤色混合物を濾過
し、そして顔料をメタノールと水とで洗い、真空乾燥室
中において80℃で乾燥して、赤色粉末87.8gを得
た。分析 C H N Cl 計算値* 67.0% 3.4% 8.7% 11.0% 測定値 66.7% 3.4% 8.6% 11.2% *2つのニトリル間の反応性が等しいと仮定する。粒径分布 顔料粒子の84重量%が、≦0.14μmのストークス
相当直径D84を有していた。DMAX 値は0.10μm
であった。
【0033】実施例2 実施例1の操作をくりかえした。ただしナトリウムの2
5.4g,t−アミルアルコールの315ml、ベンゾニ
トリルの28.8g,4−クロロベンゾニトリルの3
8.1g,コハク酸72.6g、濃硫酸56.4gを使
用した。赤色粉末76.1gを得た。分析 C H N Cl 計算値* 67.0% 3.4% 8.7% 11.0% 測定値 66.6% 3.4% 8.6% 11.1% *2つのニトリル間の反応性が等しいと仮定する。粒径分布 顔料粒子の84重量%が、≦0.11μmのストークス
相当直径D84を有していた。DMAX 値は0.09μm
であった。色度(クロマ) 得られた生成物を使用して、ドイツ工業規格DIN5377
5 パート2およびパート7(6.2)に規定された方法
に従って、1%顔料濃度の厚さ1.0mmの圧縮成形P
VC−Pシート(DIN53775 Part2の6.3項参照)
を作成し、そしてCIELABによるクロマ(C* ab)値を測定
した。測色はすべてミノルタCM-2002(商標)分光光
度計(d/8 ジオメトリ−、光沢を含めて白より上を測
定、光源D65、オブザーバー10°)を使用して実施
した。厚さ1.0μmの圧縮成形標準試料(masstone)P
VC−Pシート中顔料濃度1%のクロマC* ab は41.
6である。
【0034】実施例3 スルホン化フラスコにtert−アミルアルコールの1
70mlを窒素雰囲気下において装填する。ナトリウムの
11.04gを添加し、そしてこの混合物を92乃至1
02℃に加熱する。溶融したナトリウムを激しく撹拌し
ながら100乃至107℃に一晩保持する。得られた溶
液に、4−クロロベンゾニトリルの44.2gおよびジ
イソプロピルスクシナートの37.2gを80℃におい
て、tert−アミルアルコールの50ml中に溶解した
溶液を、80乃至98℃において2時間かけて導入す
る。導入後、この反応混合物を80℃においてさらに3
時間撹拌し、そして同時にジイソプロピルスクシナート
の4.88gを滴下添加する。この反応混合物を室温に
冷却し、メタノールの270ml、水200mlおよび濃硫
酸48.1gの20℃の混合物へ添加し、20℃におい
て攪拌を6時間続ける。この赤色混合物を濾過し、残留
物をメタノールと水とで洗い、乾燥室中において80℃
で乾燥して、赤色粉末46.7gを得た。分析 C H N Cl 計算値 60.50% 2.82% 7.84% 19.85% 測定値 60.36% 2.85% 7.69% 19.61%粒径分布 顔料粒子の84重量%が、≦0.14μmのストークス
相当直径D84を有していた。DMAX 値は0.11μm
であった。
【0035】実施例4 スルホン化フラスコにtert−アミルアルコールの1
70mlを窒素雰囲気下において装填する。ナトリウムの
11.04gを添加し、そしてこの混合物を92乃至1
02℃に加熱する。溶融したナトリウムを激しく撹拌し
ながら100乃至107℃に一晩保持する。得られた溶
液に、4−クロロベンゾニトリルの44.2gおよびジ
イソプロピルスクシナートの37.2gを80℃におい
てtert−アミルアルコール50mlに溶解した溶液
を、80乃至98℃において2時間かけて滴下する。滴
下後、この反応混合物を80℃においてさらに3時間撹
拌し、そして同時にジイソプロピルスクシナートの4.
88gを滴下添加する。このあと反応混合物を室温に冷
却し、メタノールの170ml、水320mlおよび濃硫酸
48.1gの0℃の混合物へ添加し、0℃において攪拌
を6時間続ける。この赤色混合物を濾過し、残留物をメ
タノールと水とで洗い、真空乾燥室中において80℃で
乾燥して、赤色粉末45.5gを得た。分析 C H N Cl 計算値 60.50% 2.82% 7.84% 19.85% 測定値 60.32% 2.90% 7.84% 19.55%粒径分布 顔料粒子の84重量%が、≦0.17μmのストークス
相当直径D84を有していた。DMAX 値は0.10μm
であった。色度(クロマ) 厚さ1.0mmの圧縮成形標準試料PVC−Pシート中
顔料濃度1%のクロマC* ab は45.7である。
【0036】実施例5 スルホン化フラスコにtert−アミルアルコールの1
90mlを窒素雰囲気下において装填する。ナトリウムの
10.6gを添加し、そしてこの混合物を92乃至10
2℃に加熱する。溶融したナトリウムを激しく撹拌しな
がら100乃至107℃に一晩保持する。得られた溶液
に、4−ビフェニルニトリルの41.22gを85乃至
90℃において添加する。この反応混合物の温度を10
5乃至110℃に加熱し、そしてジイソプロピルスクシ
ナートの27.9gを6時間かけて滴下添加する。10
0℃において反応混合物をさらに3時間撹拌する。この
あと、反応混合物を室温に冷却し、メタノールの160
ml、水140mlおよび濃硫酸46.0gの0℃の混合物
に添加し、0℃において攪拌を5時間続ける。このバイ
オレット色混合物を濾過し、残留物をメタノールと水で
洗い、真空乾燥室中において80℃で乾燥して、暗赤色
粉末43.4gを得た。分析 C H N 計算値 81.80% 4.58% 6.36% 測定値 81.17% 4.60% 6.25%粒径分布 顔料粒子の84重量%が、≦0.21μmのストークス
相当直径D84を有していた。DMAX 値は0.11μm
であった。色度(クロマ) 厚さ1.0mmの圧縮成形標準試料PVC−Pシート中
顔料濃度1%のクロマC* ab は15.8である。
【0037】実施例6 tert−アミルアルコールの200mlを窒素雰囲気下
においてスルホン化フラスコに装填する。ナトリウムの
16.14gを添加し、この混合物を92乃至102℃
に加熱する。溶融したナトリウムを激しく撹拌しながら
100乃至107℃に一晩保持する。得られた溶液に、
3−トルニトリルの41.94gを95乃至100℃に
おいて添加する。この反応混合物を105乃至110℃
に加熱し、ジイソプロピルスクシナートの46.14g
を5時間かけて滴下添加する。反応混合物を100℃に
おいてさらに3時間撹拌する。このあと反応混合物を室
温に冷却し、メタノールの190ml、水190mlおよび
濃硫酸71.6gの0℃の混合物へ添加し、0℃におい
て攪拌を5時間続ける。この赤色混合物を濾過し、残留
物をメタノールと水とで洗い、真空乾燥室中において8
0℃で乾燥して赤色粉末40.9gを得た。分析 C H N 計算値 75.93% 5.10% 8.85% 測定値 75.82% 2.23% 8.71%粒径分布 顔料粒子の84重量%が、≦0.16μmのストークス
相当直径D84を有していた。DMAX 値は0.13μm
であった。
【0038】実施例7 tert−アミルアルコールの200mlを窒素雰囲気下
においてスルホン化フラスコに装填する。ナトリウムの
9.2gを添加し、この混合物を92乃至102℃に加
熱する。溶融したナトリウムを激しく撹拌しながら10
0乃至107℃に一晩保持する。得られた溶液に、4−
トルニトリルの31.24gを85乃至90℃において
添加する。この反応混合物を95℃に加熱し、そしてジ
イソプロピルスクシナートの32.36gを6時間かけ
て滴下添加する。反応混合物を95℃においてさらに2
時間撹拌する。このあと反応混合物を室温に冷却し、メ
タノールの180ml、水180mlおよび濃硫酸40.8
gの0℃の混合物に添加し、0℃において攪拌を5時間
続ける。この赤色混合物を濾過し、残留物をメタノール
と水とで洗い、真空乾燥室中において80℃で乾燥し
て、赤色粉末19.8gを得た。分析 C H N 計算値 75.93% 5.10% 8.86% 測定値 75.57% 5.11% 8.63%粒径分布 顔料粒子の84重量%が0.18μmのストークス相
当直径D84を有していた。DMAX 値は0.14μmで
あった。
【0039】実施例8 tert−アミルアルコールの200mlを窒素雰囲気下
においてスルホン化フラスコに装填する。ナトリウムの
10.3gを添加し、この混合物を92乃至102℃に
加熱する。溶融したナトリウムを激しく撹拌しながら1
00乃至107℃に一晩保持する。80℃まで冷却した
後、得られた溶液に3、4−ジクロロベンゾニトリルの
38.5gを添加する。次にジイソプロピルスクシナー
トの29.4gを80℃において2時間半かけて滴下添
加する。80℃においてさらに2時間撹拌した後、この
反応混合物を室温に冷却し、メタノールの160ml、水
160mlおよび濃硫酸11.4gの50℃の混合物に添
加し、50℃において攪拌を4時間続ける。この赤色混
合物を濾過し、残留物をメタノールと水とで洗い、真空
乾燥室中において80℃で乾燥して、赤色粉末40.6
gを得た。分析 C H N Cl 計算値 50.74% 1.89% 6.57% 33.28% 測定値 49.12% 2.18% 6.21% 29.15%粒径分布 顔料粒子の84重量%が、≦0.06μmのストークス
相当直径D84を有していた。DMAX 値は0.04μm
であった。色度(クロマ) 厚さ1.0mmの圧縮成形標準試料PVC−Pシート中
顔料濃度1%のクロマC* ab は45.2である。
【0040】実施例9 tert−アミルアルコールの450mlを窒素雰囲気下
においてスルホン化フラスコに装填する。ナトリウムの
26.5gを添加し、この混合物を92乃至102℃に
加熱する。溶融したナトリウムを激しく撹拌しながら1
00乃至107℃に一晩保持する。得られた溶液に4−
ビフェニルニトリルの111.0gを添加する。さら
に、ジイソプロピルスクシナートの69.8gを4時間
かけて105乃至110℃において滴下添加する。反応
混合物を82℃においてさらに9時間撹拌する。このあ
と反応混合物を室温に冷却し、メタノールの1100m
l、水250mlおよび60%濃硫酸47.0gの混合物
へ26乃至45℃において滴下する。45℃において攪
拌を5時間続ける。この混合物を濾過し、残留物をメタ
ノールと水とで洗い、真空乾燥室中において80℃で乾
燥して、暗赤色粉末100.6gを得た。分析 C H N 計算値 81.80% 4.58% 6.36% 測定値 80.10% 4.57% 6.26%粒径分布 顔料粒子の84重量%が、≦0.13μmのストークス
相当直径D84を有していた。DMAX 値は0.11μm
であった。
【0041】実施例10 実施例1の顔料 5g アルキド樹脂、ALKYDAL F310(商標)(Bayer社) キシレン中60% 56.56g キシレン 21.70g シリコーン油(キシレン中1%) 0.94g メラミン樹脂、CYMEL 327(商標)(Cyanamid社) イソブタノール中90% 13.55g を一緒にシェーカ〔Skandex-Disperser(商標)BA-520,
ドイツ規格 DIN 53238、パート10に準拠〕中にお
いて、ステージ6(DIN 53 238、パート24)に到達
するまで、ただし4時間を超過しない時間、分散を行っ
た。これによって得られたマストーンの塗料は、常用法
によって希釈した後に、その粒径分布を光沈殿分析法
(photosedimentometry)[Herbst & Hunge の論文、Indu
strielle Organische Pigmente, VCH 1987, pp.32-34お
よび40-43 ならびに K.Brugger の論文、Powder Techno
logy 第13巻, 213-221(1976)参照]によって測定する
ことができる。粒径分布はJoyce-Loebl Centrifuge Pho
todensito-meter 4(DCF 4)を使用して標準方法(たとえ
ば、下記の文献参照)によって測定される。 K.Brugger, Powder Technology 第13巻, 215-221(197
6); K.Brugger, Powder Technology 第14巻, 187-188(197
6); F.K. Hansenの論文:ACS Symp. Ser. 471(Particle Siz
e Distribution II),pp. 169-183(1991) 所載; R.Finsy等の論文:Advances in Measurement and Contr
ol of ColloidalProcesses, Int. Symp., Butterworth,
London(1991)所載; Instruction manual of the DCF 4, Joyce-Loebl Ltd.,
Gateshead UK。 すなわち、希釈され(試料塗料に採用された有機媒質で
1:39の希釈率で希釈)、そして超音波処理された
(tip sonifier Branson B 12, 60 秒、 出力100W) 試料
塗料の0.5mlを、スピン流体の15mlの上面に層状に
付与する。スピン流体は室温の使用媒質中密度勾配が2
0%乃至40%(w/w)のテトラクロロエチレンから
なるものであり勾配形成器(gradient former)[W. Ale
x. Thesis.Universityof Karlsruhe(1972)] によって形
成される。DCF4は10000rpm の回転速度におい
て運転される。ディスクキャビティの底の近くの光線を
通過する粒子による散乱および/または吸収により白色
光の消光が起こる。ホトダイオードによって検出された
透過光を約0.1秒ごとに時間の関数として記録する
(全運転時間は約40分間)。時間値はストークスの沈
殿法則(Stokes law ofsedimentation)を使用して粒子
サイズに換算され、透過データはマイエの理論(Mie the
ory)[ 波長平均消光効率係数(wavelength averaged ext
inction efficiency factors) 、下記文献参照)]を使
用して相対質量に換算される。 F.K. Hansenの論文:ACS Symp. Ser. 471(Particle Siz
e Distribution II),pp. 169-183(1991) 所載; Light Scattering by Small Particles, H.C. van de H
ulst, Wiley ,ロンドン(1957); H. Reichert, Powder Technology 6, 363-366(1972)。 換算に先立ち、各組のデータ値が信号/雑音比を最適化
するために1乃至約1000回の測定の平均として計算
される。評価においては、スピン流体の粘度および密度
の温度依存性が考慮される。本実施例の場合、顔料粒子
の少なくとも84重量%が0.25μmのストークス
相当直径D84を有していた。さらに得られた試料塗料
は線巻き引張棒を使用して透明ポリエチレンフィルムに
塗布することもできる(100μmウエット膜厚)。こ
の塗料はそのあと室温で15分間自然乾燥され、そして
次に115℃において30分間焼き付けられる。
【0042】実施例11 実施例1の顔料 7.5g 後記組成のCAB溶液 98.9g ポリエステル樹脂、DYNAPOL(商標) H700(Dynamit Nobel社) 36.5g メラミン樹脂、MAPRENAL(商標) MF650(Hoecht 社) 4.6g 分散剤、DISPERBYK(商標)160(Byk Chemie社) 2.5g を、シェーカーを用いて一緒に90分間分散させた(塗
料総量150g;顔料5%)。 [CAB溶液の組成] アセト酪酸セルロース、CAB(商標)531.1、ブタノール/キシレン2:1 混合物中20%(Eastman Chem. 社) 41.0g, オクトン酸ジルコニウム 1.5g, SOLVESS0(商標) 150*(ESSO社) 18.5g, 酢酸ブチル 21.5g, キシレン 17.5g。 下塗りのために、得られた試料塗料27.69gを下記
組成のアルミニウム原液(8%)17.31gと混合し
た: SILBERLINE(商標)SS 3334AR, 60%(Silberline社) 12.65g, CAB溶液(組成は前記の通り) 56.33g, ポリエステル樹脂、DYNAPOL(商標)H700 20.81g, メラミン樹脂、MAPRENAL(商標)MF650 2.60g, SOLVESSO(商標)150 7.59g。 *芳香族炭化水素である。 この混合物をアルミパネル上にスプレー塗布した(ウエ
ット膜厚約20μm)。室温において30分間自然乾燥
した後、下記組成のTSAワニスをトップコートとして
スプレー塗布した(ウエット膜厚約50μm)。 アクリル樹脂、URACRON(商標)2263 XB、キシレン/ブタノール中50% (Chem. Fabrik Schweizerhalle 社) 29.60g, メラミン樹脂、CYMEL(商標)327, イソブタノール中90% 5.80g, 酢酸ブチルグリコール 2.75g, キシレン 5.70g, n−ブタノール 1.65g, シリコーン油、キシレン中1% 0.50g, 光安定化剤、TINUVIN(商標)900 、キシレン中10%(Ciba社) 3.00g, 光安定化剤、TINUVIN(商標)292 、キシレン中10%(Ciba社) 1.00g。 塗布後、室温において30分間自然乾燥し、そして次に
130℃において30分間焼付けた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ガリィ ヴォーデン スイス国,オーベルシュロット 1716,ガ ンスマット 351 (72)発明者 トーマス アイヒェンベルガー スイス国,バーゼル 4056,ユングストラ ーセ 17 (72)発明者 インゴ シュレダー スイス国,マトラン 1753,シェミン デ ス グリシネス 6

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式の微粉末1、4−ジケトピロロ
    [3,4−c]ピロールならびにそれの混合物 【化1】 [式中、AとBとは互いに独立的に下記式 【化2】 (式中、R1とR2とは互いに独立的に水素、ハロゲン、C
    1 −C5-アルキルまたはフェニルである)の残基であ
    り、そしてこの化合物の粒子の少なくとも84重量%は
    ≦0.25μmのストークス相当直径を有する]。
  2. 【請求項2】 その粒子の少なくとも84%が≦0.2
    0μmのストークス相当直径を有している請求項1記載
    の式Iの1、4−ジケトピロロ[3,4−c]ピロー
    ル。
  3. 【請求項3】 式I中のAとBとが互いに独立的に下記
    式のいずれかの残基である請求項2記載の1、4−ジケ
    トピロロ[3,4−c]ピロール。 【化3】
  4. 【請求項4】 式I中のAとBとが互いに同種であっ
    て、下記式のいずれかの残基である請求項2記載の1、
    4−ジケトピロロ[3,4−c]ピロール。 【化4】
  5. 【請求項5】 下記3種類の式の化合物の固溶体からな
    る請求項2記載の1、4−ジケトピロロ[3,4−c]
    ピロール。 【化5】
  6. 【請求項6】 ドイツ工業規格DIN53775 パート2お
    よび7に従って製造された厚さ1.0mmの圧縮成形標
    準試料PVC−Pシート中1%濃度においてCIELABクロ
    マC* ab ≧42の色度を有する請求項2記載の下記式の
    1、4−ジケトピロロ[3,4−c]ピロール。 【化6】
  7. 【請求項7】 ドイツ工業規格DIN53775 パート2お
    よび7に従って製造された厚さ1.0mmの圧縮成形標
    準試料PVC−Pシート中1%濃度においてCIELABクロ
    マC* ab ≧42の色度を有する請求項2記載の下記式の
    1、4−ジケトピロロ[3,4−c]ピロール。 【化7】
  8. 【請求項8】 ドイツ工業規格DIN53775 パート2お
    よび7に従って製造された厚さ1.0mmの圧縮成形標
    準試料PVC−Pシート中1%濃度においてCIELABクロ
    マC* ab ≧14の色度を有する請求項2記載の下記式の
    1、4−ジケトピロロ[3,4−c]ピロール。 【化8】
  9. 【請求項9】 ドイツ工業規格DIN53775 パート2お
    よび7に従って製造された厚さ1.0mmの圧縮成形標
    準試料PVC−Pシート中1%濃度においてCIELABクロ
    マC* ab ≧36の色度を有する請求項5記載の1、4−
    ジケトピロロ[3,4−c]ピロールの固溶体。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の式Iの1、4−ジケト
    ピロロ[3,4−c]ピロールの製造方法において、ジ
    シクロヘキシルスクシナート、ジアルキルスクシナー
    ト、アルキルフェニルまたはジフェニルスクシナート
    (このスクシナートのアルキルはC1 −C18アルキルで
    あり、そしてフェニルは置換されていないフェニルであ
    るか、または1個または2個のハロゲン原子、1個また
    は2個のC1 −C6-アルキルまたはC1 −C6-アルコキ
    シ基によって置換されたフェニルである)の1モルを、
    式 A−CN (III) と B−CN (IV) のニトリルの混合物(式中、AおよびBはそれぞれ前記
    に定義した通りであり、そしてこのニトリル混合物中の
    ACNとABNとは互いに対し100:0乃至50:5
    0のモル比において存在する)の2モルと、不活性有機
    溶剤中において、強塩基としてのアルカリ金属またはア
    ルカリ金属アルコキシドの存在下で、高められた温度に
    おいて反応させて顔料アルカリ金属塩を生成し、そして
    次にこの得られた顔料アルカリ金属塩のプロトン化とそ
    れに続くコンディショニングとによって式Iの化合物を
    遊離させ、この際に該顔料アルカリ金属塩の懸濁物を酸
    の存在下において、−20乃至50℃の温度の水および
    /またはアルコールROH(ここにおいて、RはC1
    4-アルキルである)の中に入れ、そしてこの懸濁物を
    同じく−20乃至50℃の温度において10分間乃至4
    8時間処理することを特徴とする方法。
  11. 【請求項11】 酸を、アルカリ金属塩顔料塩懸濁物よ
    り前またはそれと一緒に、水および/またはアルコール
    に添加する請求項10記載の方法。
  12. 【請求項12】 AとBとが互いに独立的に下記式のい
    ずれかの残基である請求項10記載の方法。 【化9】
  13. 【請求項13】 AとBとが互いに同種である請求項1
    0記載の方法。
  14. 【請求項14】 80乃至20:20乃至80容量%の
    比の水とアルコールとの混合物を使用する請求項10記
    載の方法。
  15. 【請求項15】 アルコールがメタノールまたはエタノ
    ールである請求項10記載の方法。
  16. 【請求項16】 酸を、プロトン化の終わりにおいてpH
    <10を得るために十分な量で使用する請求項10記載
    の方法。
  17. 【請求項17】 プロトン化を、塩酸、硫酸、リン酸か
    らなる群より選択された無機酸を使用して実施する請求
    項10記載の方法。
  18. 【請求項18】 プロトン化を、ギ酸、酢酸、プロピオ
    ン酸、酪酸、ヘキサン酸、シュウ酸、安息香酸、フェニ
    ル酢酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸
    からなる群より選択された脂肪族または芳香族カルボン
    酸またはスルホン酸を使用して実施す請求項10記載の
    方法。
  19. 【請求項19】 硫酸が使用される請求項17記載の方
    法。
  20. 【請求項20】 酢酸またはギ酸が使用される請求項1
    8記載の方法。
  21. 【請求項21】 プロトン化剤が、顔料アルカリ金属塩
    1重量部当りプロトン化剤5乃至20重量部の範囲の任
    意の混合比で使用される請求項10記載の方法。
  22. 【請求項22】 プロトン化とコンディショニングとを
    −10℃から30℃までの温度範囲において実施する請
    求項10記載の方法。
  23. 【請求項23】 請求項1記載の1、4−ジケトピロロ
    [3,4−c]ピロールを高分子有機材料着色のための
    顔料として使用する方法。
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