JPH0790109B2 - アイロン - Google Patents

アイロン

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JPH0790109B2
JPH0790109B2 JP63142142A JP14214288A JPH0790109B2 JP H0790109 B2 JPH0790109 B2 JP H0790109B2 JP 63142142 A JP63142142 A JP 63142142A JP 14214288 A JP14214288 A JP 14214288A JP H0790109 B2 JPH0790109 B2 JP H0790109B2
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JP
Japan
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temperature
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temperature setting
high temperature
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憲一 岩見
和久 川崎
繁博 木村
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は衣類等のしわ伸しを行うアイロンに関するもの
である。
従来の技術 従来、この種のアイロンは繊維の種類によってベース面
温度が任意に調節できるようになっており、例えば図の
ように80℃〜200℃の範囲で任意の複数段階に設定でき
るようにしたものが一般的である。
発明が解決しようとする課題 しかし、このような温度範囲では綿製品の仕上がりが悪
くしわが伸びにくいという問題があった。
つまり、綿製品は素材の性質上200℃以上の高い温度で
かけるとしわ伸し効果がよく能率的であるが、家庭にお
けるアイロンがけでは様々な繊維の衣類等を同時に行う
ため、熱に弱い化学繊維も多く焦がしたり損傷させるこ
とも多く殆んどのものが200℃以下で仕上げることが可
能である。
また、実際のアイロンがけでは特に熱に弱い一部の繊維
を除いて大半は高い温度に設定してアイロンがけをする
実情から、仮に最高温度を従来の200℃から例えば230℃
〜240℃に高くした場合、その温度を意識しなければ衣
類を焦がしてしまうことになる。そのため、今迄は高め
に設定しておれば最高でも200℃程度で一部を除けば比
較的ラフにアイロンがけができたが、繊維の種類をよく
調べてこまめに設定する必要性が生じ、反って使いづら
くなることから単純に温度の調節範囲を拡大し最高温度
を高くすることは使用実態から見て難かしい側面があっ
た。さらに、最高温度を単純に高くすることはアイロン
の構造や使用する材料もその温度で長期間使用されるこ
とを前提とした耐熱構造にして安全性を確保することに
なり、通常はあまり使用されない温度のために高価なも
のになってしまい、実用的でないという面で実現できな
かったものである。
そこで、本発明は綿等特に高い温度を必要とするとき作
業者がそのことを意識した上で通常の温度調節範囲の最
高温度より更に高く設定できるようにするとともに、所
定時間後に低くなるような装置を設けることを第1の目
的としている。
第2の目的は通常の最高温度より更に高くしたことを作
業者が意識し、かつ他の衣類等を損傷させることなく安
全に使用できるようにすることにある。
また、第3の目的は通常の最高温度より更に高くするこ
とによってその仕上り高価を一層向上させることにあ
る。
課題を解決するための手段 そして、上記第1の目的を達成させるために本発明は、
ヒータによって加熱されるベースと、このベースの温度
を通常使用の温度範囲内で設定する温度設定手段と、こ
の温度設定手段より前記ベースの温度を制御する温度制
御手段と、前記ベースの温度を前記温度設定手段による
通常の設定可能な温度範囲を越える高い温度に設定する
とともに、設定所定時間後には前記温度設定手段による
通常の温度範囲に戻す高温設定手段とを具備したもので
ある。
また第2の目的を達成するために本発明は、前記におい
て、高温設定手段の動作時に作動する表示装置または報
知装置を設けたること、更には高温設定手段が所定の温
度または時間を越えた時に作動する安全装置を設けたも
のである。
さらに第3の目的を達成するために本発明は、前記にお
いて、ヒータにこのヒータの容量を切替える容量切替手
段を設けて、高温設定手段の動作時に前記ヒータの容量
を高くするものである。
作用 本発明のアイロンは上記構成により、アイロンがけする
衣類の中で通常の温度ではしわが伸びにくい綿製品の仕
上げに対し、通常の最高温度より更に高い温度にするこ
とで良好なしわ伸し効果が得られるようになり、しかも
所定時間後は低い温度に戻るので他の繊維に対しても失
敗なく安全に使用することができる。この結果、作業者
は高温設定手段を使用するときは意識して注意すること
ができる一方、従来のアイロンと同様温度設定に煩らわ
されることなく使い勝手もよい。
さらに、高温設定手段を動作させることによりヒータ容
量も高くできるので、スチームの発生に必要な熱量を補
い温度の維持が容易になるだけでなく、スチーム量も増
加させることが可能になることから温度に加えてスチー
ム性能も向上させることができ一層仕上がり効果を高め
ることができ、かつ、高温設定手段による更に高い温度
に速やかに設定できるものである。
実 施 例 以下本発明の一実施例を添附図面にもとづいて説明す
る。第1図,第2図において、1はアイロンのヒータ、
2はこのアイロンの温度等を制御する制御回路で構成さ
れた温度制御手段で、前記アイロンの温度を検知するた
めのサーミスタ等よりなる温度検知手段3を有してい
る。4はリレー、5はアイロンのベースを任意の温度に
設定する温度設定手段で、「切」および80℃〜200℃の
一般的な温度範囲で作業者がアイロンがけする繊維の種
類に合わせて希望の温度に設定できるよう複数段設けて
あり、LED等で表示する表示手段6を備えている。
7は通常の温度設定手段5で調節される温度範囲の最高
温度より更に高い温度に設定される高温設定手段で、例
えば200℃の最高温度でアイロンを使用しているときに
これを操作すると第2図で示すようにベース温度はT0
高い240℃に上昇させることができるとともに、所定時
間(t)後に低くして再び元の設定温度に戻すことがで
きる。このような制御はマイクロコンピュータを用いる
ことによって容易に実現できるが、回路を使っても同様
の制御ができることは云うまでもない。
このような操作はアイロンがけにおいて撓に高温でのし
わ伸しで効果のあるシーツその他の綿製品の仕上げに用
いるもので、アイロン各部の構造物および制御用の電子
部品等に熱的な悪影響が生じないよう所定時間後に低温
となり、その時間(T)も比較的短時間に設定してあ
る。したがって、途中で温度が下がれば再び高温設定手
段7によって温度を上げることが可能である。そして高
温設定手段7は通常の使用温度範囲から見れば異常高温
であり、必要なときだけ作業者がそのことを意識して使
用できるよう通常の温度設定手段5と別に設けることで
誤操作ならびに誤使用が防止できるとともに、所定時間
後に低くなるので過熱による事故も防止することができ
るようになっている。8は前記高温設定手段7を操作し
たときに表示する表示手段で、高温設定手段7を操作し
たとき点滅を開始し、所定の温度に達するとその点灯を
含めた点滅周期を変えてもよい。
9は高温設定手段7によって動作する報知手段で、高温
設定手段7を操作したときに報知を開始し、温度が低く
なるまで報知を続けてもよく、所定の温度に達したとき
に音を変えて知らせることもできる。
このように様々な形態で作業者に対し通常の使用最高温
度より高い温度であることの注意を促す工夫をすること
で、所定時間後低くなることに加えてより安全に使える
ものである。
次に、この一実施例の構成における作用を説明する。ま
ず通常のアイロンがけ作業について説明する。アイロが
けする衣類の素材に応じて温度設定手段5により一般的
な80℃〜200℃の範囲で適温に合わせ作業を行う。この
とき、例えば綿製品等通常の最高温度でもしわ伸し効果
が十分でないときは、上記通常の最高温度を超えて高く
設定し、動作させる高温設定手段7を操作する。このと
きベースは予め定められた所定の温度まで更に上昇す
る。このとき表示手段8および報知手段9が動作し注意
を促す一方、所定時間後低くなって元の温度に戻すこと
によって効果的にしわ伸しを行ない、かつ安全に使用す
ることができる。そして、高温設定手段7を通常の温度
設定手段5と別にすることにより作業者の誤動作を防止
することができる。
第3図は他の実施例を示す回路図で、第1図で示したリ
レー4に代えてトライアック10を設けることによってヒ
ータ1の容量が切替えられるようにしたものである。す
なわち、高温設定手段7の操作によりヒータ1の容量を
例えば通常700Wから1KWへと任意に変えることができる
ようにしてある。
したがって、第4図で示すように使用温度から上昇させ
る温度差T1が大きい場合でも、容量が一定であればt0
間要するが容量をアップすることでt1時間になり、待を
時間のロスが短縮できるとともに、スチーム噴出量を増
加させて高い温度でより多量のスチームの噴出も可能と
なる。その結果、綿製品のアイロンがけにおいて仕上が
り効果を顕著に高めることができる。
なお、このような高い温度での使用を可能にするために
十分な安全装置が考慮されることが望ましく、例えば、
通常の最高温度より高い温度での使用に際し、所定の温
度を超えたり、所定の時間を超えて温度が低くならない
ときに作動する安全装置を設けることができる。
また、アイロがけは通常の場合温度の低いものから作業
を行ない順次温度の高いものを仕上げると効率がよい。
これは途中でアイロンの温度を下げるのに時間がかかり
待ち時間が発生するからである。
このような作業分析に基づけば、本発明の高温設定手段
もアイロンがけの最後に行われることが考えられる。し
たがって、前記実施例では高温設定手段を動作させると
所定時間後に低くして元の温度に戻す例を述べたが、ヒ
ータ回路をOFFにしてもよい。このときは使用後の切忘
れを防止する安全装置としての機能も果すことができる
ようになる。
発明の効果 以上のように本発明は、ヒータによって加熱されるベー
スと、このベースの温度を通常使用の温度範囲内で設定
する温度設定手段と、この温度設定手段により前記ベー
スの温度を制御する温度制御手段と、前記ベースの温度
を前記温度設定手段による通常の設定可能な温度範囲を
越える高い温度に設定するとともに、設定所定時間後に
は前記温度設定手段による通常の温度範囲に戻す高温設
定手段とを具備することにより、一時的に通常の最高温
度より更に高い温度でのアイロンがけが可能となり、特
に綿製品の良好なしわ伸し効果が得られるとともに、長
時間連続して使用されたり設定を戻す煩らわしさもなく
アイロン本体を損傷させたり衣類を焦すことも少なく安
全で使い勝手のよいアイロンが得られる。
また本発明は、高温設定手段を通常の温度手段と別に設
けたり、あるいは同手段の操作によって動作する表示手
段や報知手段を設けることによって作業者の誤操作や誤
使用を確実に防止することができる。
さらに本発明は、同手段の操作によってヒータ容量の切
替えが行えるので昇温時間の短縮とスチーム噴出量の増
加を可能にしてロス時間を少なくし、かつ仕上がり効果
を一層向上させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示したアイロンの回路図、
第2図は高温設定手段を動作させたときのベース温度を
示すグラフ、第3図は他の実施例を示す回路図、第4図
は他の実施例におけるベース温度を示すグラフ、第5図
は従来のアイロンのベース温度を示すグラフである。 1……ヒータ、2……温度制御手段、3……温度設定手
段、7……高温設定手段。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヒータによって加熱されるベースと、この
    ベースの温度を通常使用の温度範囲内で設定する温度設
    定手段と、この温度設定手段により前記ベースの温度を
    制御する温度制御手段と、前記ベースの温度を前記温度
    設定手段による通常の設定可能な温度範囲を越える高い
    温度に設定するとともに、設定所定時間後には前記温度
    設定手段による通常の温度範囲に戻す高温設定手段とを
    具備してなるアイロン。
  2. 【請求項2】高温設定手段の動作時に作動する表示装置
    または報知装置を設けた請求項1記載のアイロン。
  3. 【請求項3】高温設定手段が所定の温度または時間を越
    えた時に作動する安全装置を設けた請求項1記載のアイ
    ロン。
  4. 【請求項4】ヒータにこのヒータの容量を切替える容量
    切替手段を設けて、高温設定手段の動作時に前記ヒータ
    の容量を高くする請求項1記載のアイロン。
JP63142142A 1988-06-09 1988-06-09 アイロン Expired - Fee Related JPH0790109B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6031800A (ja) * 1983-08-02 1985-02-18 松下電器産業株式会社 アイロンの温度制御装置

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