JPH0790097A - スキー板成形用のプリプレグシート及びその製造方法 - Google Patents

スキー板成形用のプリプレグシート及びその製造方法

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JPH0790097A
JPH0790097A JP23687793A JP23687793A JPH0790097A JP H0790097 A JPH0790097 A JP H0790097A JP 23687793 A JP23687793 A JP 23687793A JP 23687793 A JP23687793 A JP 23687793A JP H0790097 A JPH0790097 A JP H0790097A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
curing agent
epoxy resin
prepreg sheet
latent curing
ski
Prior art date
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Pending
Application number
JP23687793A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Asano
幸雄 浅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Arisawa Mfg Co Ltd
Original Assignee
Arisawa Mfg Co Ltd
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Publication date
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  • Reinforced Plastic Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、扱い易いスキー板成形用のプリプ
レグシートを提供することを目的とする。 【構成】 スキー板成形用のプリプレグシートであっ
て、スキー芯材に積層するFRPシートの外面に、潜在
性硬化剤を混入せしめたエポキシ樹脂を付着せしめたも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スキー板成形用のプリ
プレグシート及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来か
ら、スキー板の製造は、滑走シート上に載置したスキー
芯材の外面 (側面及び上面) に補強材としてのFRPシ
ートを積層し、更に、表面シート,側面シートを配設し
て成形型中にセットし、加熱・加圧するという方法を採
用している。
【0003】このFRPシートには一般に、表面がべた
べたしている半硬化状態のプリプレグシートが採用され
ている。
【0004】従って、該プリプレグシートは、表面がべ
たべたしている為、取り扱いが非常に厄介であるという
欠点を有している。例えば、ベたべたしているとスキー
芯材上に該プリプレグシートを積層する際、所定の位置
より少しズレて積層してしまうと、当然、該プリプレグ
シートの積層位置を適正位置に修正しなければならな
い。しかし、プリプレグシートがべたべたしている為、
該シートはスキー芯材に付着してしまい、この位置修正
は厄介である。特に、このプリプレグシートは、ほぼス
キー板の長さを有している為、即ち、長い為、この位置
修正は非常に厄介なのである。
【0005】更に、このプリプレグシートは、例えば、
ガラスクロスに硬化剤入りのエポキシ樹脂を塗布するこ
とで製造するもので、この塗布作業が厄介である。具体
的には、ガラスクロスにウェット状態の硬化剤入りのエ
ポキシ樹脂 (べたべたしている) を塗布し、その後適宜
加温乾燥して、プリプレグシートとし、最後に、このプ
リプレグシートに保護フィルムとして離形部材を貼着す
る。
【0006】従って、べたべたしているエポキシ樹脂の
塗布である点、また、離形部材貼着の作業が必要である
点、で非常に厄介である。
【0007】また、この従来のプリプレグシートの製造
は、凹凸のあるガラスクロスへ樹脂を塗布する為、塗布
されたエポキシ樹脂の表面には凹凸が現出してしまうと
いう問題もある。エポキシ樹脂が凹凸を有し、均一でな
いと、これをスキー芯材に積層した場合、当然このプリ
プレグシートがスキー芯材に対し精度良く積層されず、
それだけスキー特性が劣化してしまう。
【0008】また、この従来のプリプレグシートの製造
に使用するエポキシ樹脂は硬化剤の作用が既に発揮され
ている為 (従って、べたべたしている) 、所定時間後
(室温下において約1時間後) には硬化してしまい、可
使時間が短いという欠点もある。
【0009】本発明は、このような問題を解決したスキ
ー板成形用のプリプレグシート及びその製造方法を提供
することを技術的課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
【0011】スキー板成形用のプリプレグシートであっ
て、スキー芯材に積層するFRPシートの外面に、潜在
性硬化剤を混入せしめたエポキシ樹脂を付着せしめたこ
とを特徴とするスキー板成形用のプリプレグシートに係
るものである。
【0012】請求項1記載のプリプレグシートであっ
て、エポキシ樹脂付着面に離形部材を設けたことを特徴
とするスキー板成形用のプリプレグシートに係るもので
ある。スキー板成形用のプリプレグシートの製造方法で
あって、所定の温度で溶融するマイクロカプセル中に硬
化剤を混入せしめた潜在性硬化剤とエポキシ樹脂との混
合物を表面平滑な離形部材に塗布し、この混合物上に無
機繊維製の織布若しくは不織布を積層し、前記潜在性硬
化剤のマイクロカプセルが溶融しない温度で加熱し且つ
適当圧力で加圧することで前記織布若しくは不織布に前
記潜在性硬化剤とエポキシ樹脂との混合物を転写付着せ
しめることを特徴とするスキー板成形用のプリプレグシ
ートの製造方法に係るものである。
【0013】
【作用】請求項1,2記載の発明に係る作用について説
明する。
【0014】本発明に係るプリプレグシートは、所定温
度に加温して始めて硬化剤の作用 (架橋反応の開始) が
発揮され、エポキシ樹脂の粘度が上がってくる。従っ
て、所定温度に加温するまでは、べたべたせず、非常に
扱い易い。
【0015】よって、本発明に係るプリプレグシート
は、例えば、スキー芯材上に積層する場合など非常に扱
い易く、スキー板製造がそれだけ効率良く行えることに
なる。そして、更に、該プリプレグシートに付着してい
るエポキシ樹脂は、未だ硬化剤が作用していない為、従
来の硬化剤入りのエポキシ樹脂に比し、可使時間が非常
に長くなる (可使時間は室温下において約3ヶ月) 。よ
って、長時間の保存が可能となる。
【0016】請求項3記載の発明の作用について説明す
る。
【0017】本発明に係るプリプレグシートは、潜在性
硬化剤入りのエポキシ樹脂を表面平滑な離形部材に塗布
する為、該潜在性硬化剤入りのエポキシ樹脂は均一に塗
布でき、且つ、この潜在性硬化剤入りのエポキシ樹脂か
らは無機繊維製の織布若しくは不織布にそのまま転写さ
れる為、結局、エポキシ樹脂が均一に付着されたプリプ
レグシートとなる。従って、該プリプレグシートにより
製造されるスキー板はそれだけ秀れた特性を有するスキ
ー板となる。
【0018】そして、更に、この離形部材に塗布するエ
ポキシ樹脂は、硬化剤の作用が未だ発揮されていない
為、非常に塗布し易く、それだけ、該プリプレグシート
は量産性が向上する。
【0019】
【実施例】離形部材 (例えばリンテック (株) の工程紙
(合成紙) WBE90R−D) を用意し、この離形部材
に、マイクロカプセル中に硬化剤を混入した潜在製硬化
剤(旭化成工業株式会社製のHX−3722)とエポキシ
樹脂 (油化シェルエポキシ株式会社製のエピコート10
01とエピコート828との混合物) との混合物(約8
0℃でマイクロカプセルが溶融して硬化剤が作用し始
め、約10分が可使時間、その後約20分で硬化する。
従来から存する一般的な硬化剤入りのエポキシ樹脂は約
室温下において約2時間で硬化する。) を塗布し、ガラ
スクロスを積層してマイクロカプセルが溶融しない約7
0℃まで熱し、且つ加圧して該潜在性硬化剤入りのエポ
キシ樹脂をガラスクロスに転写付着せしめる。
【0020】従って、本実施例は、 表面平滑な離形部材に潜在性硬化剤入りのエポキシ
樹脂を塗布する為、該エポキシ樹脂は結局ガラスクロス
に均一に付着せしめられる。
【0021】 また、エポキシ樹脂がべたついていな
い状態で離形部材に塗布する為、作業性が良い。
【0022】 離形部材が付着された該プリプレグシ
ートは、所定温度に加熱するまでは硬化剤が作用しない
為、当然硬化は起こらず、よって、可使時間が非常に長
い (室温下において約3ヶ月) ものとなる (マイクロカ
プセル溶融後における前記約10分と記した可使時間と
は別。) 。従って、長期保存や遠隔地への運搬にも全く
支障を来さない。
【0023】等の効果を発揮する。
【0024】以下、本実施例の具体的実施例を説明す
る。
【0025】潜在性硬化剤としてはHX−3722(3
0重量部)を使用する。
【0026】また、エポキシ樹脂としては、エピコート
1001(80重量部)とエピコート828(20重量部)
とを混合したものを使用する。
【0027】この潜在性硬化剤とエポキシ樹脂との混合
物1を図1に図示したように、連続的に供給される離形
部材2上にコーティングし、ポリエチレンフィルム3を
介在せしめて巻回する。このコーティングは、先端先鋭
の部材5によるナイフコーティング法と呼ばれるもの
で、表面平滑な離形部材2へのコーティング故に可能な
手段である。即ち、表面平滑な離形部材2へのコーティ
ング故にナイフコーティングが採用でき、よって、量産
性が向上と得ることになる。
【0028】続いて、図2に図示したように連続的に供
給されるガラスクロス4の上下に前記樹脂コーティング
した離形部材2を樹脂側をガラスクロス側に位置せしめ
て積層し、加熱加圧ゾーン6において加熱 (約70℃程
度) ・加圧せしめて本実施品とする。
【0029】この本実施品をスキー芯材上に積層し、表
面シート等の所定の部材をセットし、成形型中において
加熱 (マイクロカプセルが溶融する80℃以上) ・加圧
してスキー板を製造する。
【0030】尚、本実施例においては、ガラスクロスに
潜在性硬化剤入りのエポキシ樹脂を付着せしめる手段と
して、離形部材からの転写という手段を採用している
が、本実施例より種々の点で劣るが、従来法のようにガ
ラスクロスに該潜在性硬化剤を直接塗布するという手段
を採用することも可能である。
【0031】
【発明の効果】本発明は上述のようにしたから、製造効
率が良好にして扱い易く、よって、このプリプレグシー
トを用いることでスキー板の生産性を格段に向上し得る
ことになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の製造工程説明図である。
【図2】本実施例の製造工程説明図である。
【符号の説明】
1 混合物 2 離形部材 3 ポリエチレンフィルム 4 ガラスクロス 5 部材 6 加熱加圧ゾーン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スキー板成形用のプリプレグシートであ
    って、スキー芯材に積層するFRPシートの外面に、潜
    在性硬化剤を混入せしめたエポキシ樹脂を付着せしめた
    ことを特徴とするスキー板成形用のプリプレグシート。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のプリプレグシートであっ
    て、エポキシ樹脂付着面に離形部材を設けたことを特徴
    とするスキー板成形用のプリプレグシート。
  3. 【請求項3】 スキー板成形用のプリプレグシートの製
    造方法であって、所定の温度で溶融するマイクロカプセ
    ル中に硬化剤を混入せしめた潜在性硬化剤とエポキシ樹
    脂との混合物を表面平滑な離形部材に塗布し、この混合
    物上に無機繊維製の織布若しくは不織布を積層し、前記
    潜在性硬化剤のマイクロカプセルが溶融しない温度で加
    熱し且つ適当圧力で加圧することで前記織布若しくは不
    織布に前記潜在性硬化剤とエポキシ樹脂との混合物を転
    写付着せしめることを特徴とするスキー板成形用のプリ
    プレグシートの製造方法。
JP23687793A 1993-09-22 1993-09-22 スキー板成形用のプリプレグシート及びその製造方法 Pending JPH0790097A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2409837A (en) * 2004-01-10 2005-07-13 Hexcel Composites Ltd Fibre reinforced resin assembly
CN115534491A (zh) * 2022-10-10 2022-12-30 厦门复晟复合材料有限公司 一种三层编织布预浸生产线

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