JPH0790064B2 - ミシン - Google Patents

ミシン

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JPH0790064B2
JPH0790064B2 JP60056420A JP5642085A JPH0790064B2 JP H0790064 B2 JPH0790064 B2 JP H0790064B2 JP 60056420 A JP60056420 A JP 60056420A JP 5642085 A JP5642085 A JP 5642085A JP H0790064 B2 JPH0790064 B2 JP H0790064B2
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哲男 小沢
幸夫 西田
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 (産業上の利用分野) この発明は針よりも布送り込み側に位置する布端検出手
段を備え、その布端検出手段による布端の検出後、所定
針数縫製して自動的に停止させるようにしたミシンにお
いて、特に停止点までの終了をあらかじめ設定された縫
代に基づいて正確に実行するようにしたミシンに関する
ものである。
(従来の技術) 例えば、第13図に示すように、前身頃等の加工布W上に
別の加工布であるポケット布片wを縫製する場合、縫代
確保は次のようにして行われていた。すなわち、まずポ
ケット布片wの側縁部w1をその側縁との間に所要の縫代
が残るように縫製し、前記側縁部w1と隣接する別の側縁
部w2との間に所要の間隔lが形成される位置で縫製を停
止し、その後側縁部w2に沿って縫製を行うようにしてい
た。従って、前記間隔lが側縁部w2の縫代となる。
そして、以上の作業を繰返すことによりポケット布片w
の各側縁部を所要の縫代を確保しながら縫製できるので
あるが、従来、この縫代確保のためには、縫製を開始し
てから前記間隔l形成位置までの針数データをあらかじ
め設定し、そのデータに基づいて縫製を行っていた。つ
まり、縫代設定のための作業を直接行うのではなく、縫
製を開始してからの針数データにおきかえて行う必要が
あるために、作業性が悪く間違い易いものであった。
又、適正な縫代が設定されたとしても、第1針目の針落
ち位置を一定に保つことが困難であったり、加工布が伸
縮したりする等の要因のため、ポケット布片wの一辺縁
部に沿う設定針数分の縫製の終了時において、間隔lを
一定に保つことが困難であった。このため、縫製品の仕
上りがばらつき商品価値が下がるという欠陥があった。
発明の構成 (問題点を解決するための手段) 以上の問題点を解決するために、ミシン主軸の回転に伴
い加工布支持面を横切って上下動される針を含み、前記
加工布支持面上の加工布に縫目を形成する縫目形成装置
と、前記ミシン主軸の回転に同期して作動され、前記加
工布を間歇的に移送するための加工布送り装置と、その
加工布送り装置による送りピッチを調節するための送り
調節手段と、その送り調節手段により調節された送りピ
ッチに対応したデータを発生するデータ発生手段とを備
えたミシンにおいて、前記針の通過点よりも布送り込み
側に配置され前記加工布の端部を検出するための単一の
布端検出手段と、その布端検出手段と前記針との間の距
離を設定する第一の設定手段と、前記加工布の端部から
縫製終了位置までの距離、すなわち縫代を設定する第二
の設定手段と、前記布端検出手段が布端を検出した時点
において前記第一の設定手段により設定された前記距離
から前記第二の設定手段により設定された前記距離を減
算し、前記布端検出手段による検出点と縫終り点までの
距離データを演算するとともにその演算された前記距離
データと前記送りピッチデータ発生手段より発生された
送りピッチデータに基づき前記布端検出手段による布端
検出後の縫終り針数を演算するための第一の演算手段
と、その第一の演算手段による演算の結果余りが生じた
場合必要に応じてその余りの大きさに応じた針数及び縫
目ピッチの少なくとも一方に補正を加え、縫終り位置を
前記第二の設定手段により設定した縫終り位置に近付け
るための第二の演算手段と、その第一,第二の演算手段
による演算結果に基づき前記縫終り位置までの縫製が実
行されるように制御する制御手段とにより構成した。
(作用) 従って、この発明においては、第二の設定手段により加
工布の端部から縫製終了位置まですなわち縫代を設定す
れば、第一の演算手段により布端検出手段による検出後
の終端縫長さ及びそれに要する針数が算出される。そし
て、必要に応じ第二の演算手段による針数及び縫目ピッ
チの少なくとも一方を補正するために演算が自動的にな
されそれに応じて縫製が実行され、所要の縫代が確保さ
れる。このため、縫代を縫製開始点から停止点にいたる
針数におきかえて設定する作業性の悪さを解消してその
作業を容易に行い得るとともに、前記縫長さが必要に応
じて自動的に補正されて、加工布の伸縮等に影響される
ことなく常に所要長さの縫代を確保できる。又、所要長
さの縫代を確保するために単一の布端検出手段のみを用
いればよいため、低コストで上記作用を実現できる。
(実施例) 以下、この発明を具体化したミシンの一実施例を図面に
従って説明する。
第2図及び第7図に示すように、ミシンフレーム1のア
ーム部2にはミシン主軸3が回転可能に支持され、その
右端部には被動プーリ4が固着されている。そして、ミ
シンフレーム1のベッド部5下方に配置されたモータ6
の回転がベルト7,被動プーリ4を介してミシン主軸3に
伝達される。
第2図及び第5図に示すように、アーム部2には針8を
有する針棒9が上下動可能に支持され、その針8がミシ
ン主軸3の回転に伴いベッド部5の加工布支持面10を横
切って上下動される。そして、その針8とベッド部5内
の糸輪捕捉器33(第1図に図示)との協働により加工布
支持面10上の加工布に本縫縫目が形成されるようになっ
ており、この針8と糸輪捕捉器33とにより縫目形成装置
が構成されている。
第5図及び第6図に示すように、前記ベッド部5には前
記加工布支持面10の一部を構成する滑り板11及び針板12
が装着され、針板12には針8の通過を許容する針落孔13
及び複数の送り歯用開口14が形成されている。その送り
歯用開口14内には送り歯15が配置されている。この送り
歯15と対向して前記アーム部2には加工布支持面10上の
加工布W,wを下方へ押圧するための押え足18が配置さ
れ、両者15,18により加工布W、wを間歇的に移送する
ための加工布送り装置が構成されている。
第2図及び第5図に示すように、アーム部2の前面には
針落下点よりも加工布送り込み側に位置する投光器16が
取付けられている。一方、前記針落下点より布送り込み
側においてベッド部5には前記投光器16からの光を受け
るための受光器17が取付けられており、この受光器17は
受光量に応じた信号を出力するようになっている。この
投光器16及び受光器17により布端検出手段が構成されて
いる。
第7図〜第9図に示すように、前記被動プーリ4の下側
面には外周に円弧状の切欠21を有する第1の反射板22
と、リング状をなし内周に切欠23を有する第2の反射板
24とが取付けられている。そして、切欠21と第2の反射
板24の内周縁とにより区画された部分は針上位置検出用
の非反射部25を構成し、切欠23と第1の反射板22の外周
縁によって区画された部分は針下位置検出用の非反射部
26を構成している。又、第2の反射板24の表面には多数
の非反射面27が所定の角度間隔をおいて形成され、後述
する同期信号(タイミングパルス)が発生されるように
なっている。
前記両反射板22,24と近接する位置において両切欠21,2
3、非反射面27の回転軌跡とそれぞれ対向するようにア
ーム部2には針上位置検出器28、針下位置検出器29、同
期信号発生器30がそれぞれ装着されている。両検出器2
8,29及び同期信号発生器30はそれぞれ投光素子31及び受
光素子32を備え、各投光素子31からの光が反射板22,24
で反射されて受光素子32に入射される。そして、第13図
及び第14図に示すように、針8がそれぞれ針上位置及び
針下位置に達したときに検出器28,29が前記非反射部25,
26に対向して検出信号が出力され、又、被動プーリ4の
回転に伴い前記非反射面27と反射面との交互通過により
同期信号発生器30から同期信号が発生される。
第10図〜第12図に示すように、前記ミシン主軸3には偏
心カム41が固着され、その外周にはクランクロッド42の
上端が抱持連結されている。ミシン主軸3の下方におい
てアーム部2内には水平送り軸43が回転可能に支持さ
れ、その一部には揺動腕44が固定されていて、その揺動
腕44上の軸68と前記クランクロッド42の下端の軸69との
間には一対の第一のリンク45が介在されている。前記軸
69上にはそれぞれ第二のリンク51の一端が回動可能に支
持されており、その第二のリンク51の他端が軸84により
切換器70に連結されている。
ミシン主軸3の若干下方には軸46により送り量設定器47
が回動可能に支持され、その前面には上下対称状の2つ
のカム面よりなる送り量設定面48が形成されている。こ
の送り量設定器47はスプリング49により第11図の時計方
向へ回動付勢されている。送り量設定器47の後端には連
結ロッド50の上端が連結され、その下端には前記軸84と
ほぼ同一軸線上のピン85により連結腕86が支持されてい
る。連結腕86は前記切換器70に固定されている。アーム
部2のケーシングには手動調節部材52がその中間ねじ部
53において螺合支持され、その先端の係合突部54が前記
送り量設定器47の送り量設定面48に係合し、手動調節部
材52の回動に伴う係合突部54の進退により送り量設定器
47の傾き角度が変更される。前記水平送り軸43の先端に
は送り台67を介して前記送り歯15が固定されている。
そして、ミシン主軸3の回転に伴う偏心カム41の偏心カ
ム作用により、クランクロッド42が上下動され、これに
伴い第一のリンク45が軸68を中心に揺動するとともに、
第二のリンク51及び切換器70が軸84を中心に揺動する。
このとき、軸84が軸68と軸69とを結ぶ線上に配置されて
いないと、両リンク45,51の半径が相違することも相俟
って、揺動腕44に揺動運動が付与され、水平送り軸43を
介して送り歯15に前後運動が付与される。又、手動調節
部材52の回動調節により第二のリンク51及び切換器70の
傾き角度が変更されて送り歯15による水平送り量が変更
設定される。水平送り軸43と平行な上下送り軸64上には
二叉腕65が固定されており、その二叉腕65が前記送り台
67の一部に係合していて、上下送り軸64の往復回動が送
り歯15に上下運動として付与され、これにより送り歯15
が四送り運動を行う。
前記ミシン主軸3と水平送り軸43との間において、アー
ム部2には送り調節軸55が回動可能に支持され、その一
部が連結レバー56を介して前記連結ロッド50の中間部に
連結されている。前記送り調節軸55の近傍にはサーボソ
レノイド57が配置され、そのアーマチャ58が送り調節軸
55上の連結腕59に連結されていて、サーボソレノイド57
の駆動によるアーマチャ58の突出により連結腕59を介し
て送り調節軸55が第10図の反時計方向へ回動される。そ
して、この送り調節軸55の回動によりレバー56を介して
連結ロッド50が上方へ移動され、第二のリンク51及び切
換器70の傾き角度が変更されて送り量の縮小及び送り方
向の逆転動作が行われる。
送り調節軸55の端部近傍には送りピッチデータ発生手段
としてのポテンショメータ60が配置され、その入力軸61
上のレバー66が送り調節軸55上のレバー62に連結されて
いて、送り調節軸55の回動を検出し、すなわち送りピッ
チを検出してそれに応じた信号を出力するようになって
いる。又、送り調節軸55にはアーム部2の前部外方へ突
出する操作レバー63が連結されており、この操作レバー
63の手動操作により送り調節軸55が回動される。
第2図に示すように、前記アーム部2の前面には操作パ
ネル71が取付けられており、その操作パネル71上には記
憶キー72、布厚感知キー73、再生キー74、パターン指定
キー75〜78、縫代設定キー79、縫代加算キー80、縫代減
算キー81、修正キー82、表示部83がそれぞれ配置され、
それらの機能は後述する説明から明らかとなる。
次に、第3図に示すように、この実施例におけるミシン
の制御回路について説明する。制御手段としての中央処
理装置(CPU)91には入力インターフェイス98を介して
前記受光器17、各キー72〜82、針上位置検出器28、針下
位置検出器29、周期信号発生器30、ポテンショメータ6
0、操作ペダル92がそれぞれ接続され、それらから各種
の信号が入力される。CPU91にはそれぞれ出力インター
フェイス99および駆動回路93,94,97を介して前記ミシン
モータ6、サーボソレノイド57及び表示部83が接続さ
れ、CPU91はそれらに対して駆動信号を出力する。又、C
PU91はランダムアクセスメモリ(RAM)95及び前記検出
器16,17と前記40との間の距離Lすなわち前記検出器16,
17の通過後縫長さ設定手段としてのリードオンリーメモ
リ(ROM)96を備えている。さらに、RAM95はワーキング
エリア104及び前記パターン指定キー75〜78にそれぞれ
対応するメモリエリア105〜108を有しており、第4図に
示すように、ワーキングエリア104は、縫代データ領域1
09、針停止位置データ領域110、押え上下データ領域11
1、前止め縫データ領域112、後止め縫データ領域113、
自動縫製データ領域114、前止め縫い前進針数データ領
域115、前止め縫い後退針数データ領域116、後止め縫前
進針数データ領域117、後止め縫後退針数データ領域11
8、1針分の送りピッチ(縫目長さ)データ領域119、送
り量データ領域120、縮小ピッチデータ領域121、基本ピ
ッチ針数データ領域122を有している。これらの機能は
後述する説明から明らかとなる。さらに、ROM96にはミ
シン全体の作動を制御するためのプログラムと、第14図
の送り量曲線で表わされるミシン主軸3の回転角に応じ
た布送り量データと、第6図に示す受光器17と針落下点
との間の距離データLと縫製終了時の補正針数N(実施
例では3)とが記憶されている。
次に、以上のように構成されたミシンの作用を第6図,
第13図,第14図及び第15図〜第21図に従って説明する。
第16図〜第20図のフローチャートに示されたプログラム
はCPU91の制御のもとに進行する。
さて、第6図及び第13図に示すように、加工布W上に別
の加工布であるポケット布片wを重ねてそのポケット布
wの側端縁に沿って縫製作業を行う場合には、まずミシ
ンの電源を投入する。それにより、CPU91は第16図に示
すステップS1において記憶キー72のオンを待ち、記憶キ
ー72がオンされると、次のステップS2においてパターン
指定キー55〜58のいずれかのオンを待ち、それらのうち
の一つのオン操作によりステップS3に進行して、そこで
縫代設定キー79のオンを待ち、その縫代設定キー79がオ
ン操作されると、CPU91はステップS4において縫代0mmの
データをRAM95のワーキングエリア104の縫代データ領域
109に書込むとともに、その書込まれたデータを表示部8
3において表示し、プログラムがステップS5に進行す
る。
ステップS5においては縫代加算キー80がオン操作された
か否かが判別され、YESの場合にはステップS6においてC
PU91は前記ワーキングエリア104の縫代データ領域109に
所定距離の縫代加算データ(実施例では縫代0.1mm分の
データ)を書込むとともに、表示部83においてそれを表
示し、縫代加算キー80のオン操作が行われないNOの場合
にはステップS6をスキップしてステップS7に進行し、そ
こで縫代減算キー81のオン操作がなされたか否かの判別
が行われ、オン操作された場合にはステップS8に進行し
て縫代データ領域109に所定距離の縫代減算データ(実
施例では縫代0.1mm減算のデータ)が書込まれて表示部8
3に表示される。又、ステップS7において縫代減算キー8
1のオン操作が行われなかったと判別された場合にはス
テップS8をスキップしてステップS9に進行する。
ステップS9では操作ペダル92が前踏込みによりオンされ
たか否かの判別がなされ、オン操作されない場合には、
ステップS5に復帰する。従って、操作ペダル92が操作さ
れるまでは、ステップS5からS9を巡るスキャンが継続さ
れる。このため、作業者はこの間において任意の距離に
縫代(第13図のl)を設定して前記縫代データ領域109
に記憶させることができる。
ステップS9において操作ペダル92が前踏み込み操作され
るとプログラムがステップS10に進行して予め手動調節
部材52により設定された送りピッチ(これが後述の基本
ピッチPとなる)によりミシンの縫製運転が開始され
る。そして、次のステップS11ではポテンショメータ60
からの信号により1針ごとの送りピッチが検出され、そ
のデータがワーキングエリア104の送りピッチデータ領
域119に書込まれる。次のステップS12ではCPU91は受光
器17が透過光量の変化によりポケット布片wの端部(例
えば第13図におけるe)の検出するのを待ち、検出した
場合にはステップS13に進行する。
そのステップS13では第18図に示すようにサブルーチン
のステップS14及びS15を巡るスキャンにおいて第15図に
示す同期信号のパルス数がカウントされ、針下信号が検
出されると、すなわち布端検出後の最初の針落ち時にな
ると、ステップS16に進行して同期信号のカウントが停
止され、ステップS17においてCPU91が第14図に示すROM9
6に記憶された布送り量データと前記のカウント数と比
較して第6図及び第21図に示す加工布Wの送り量mを算
出し、それをワーキングエリア104の送り量データ領域1
20に書込む。この送り量mは基本ピッチを1としてそれ
に対する比Mとして、例えば0.5として算出されてその
値が送り量データ領域120に書込まれる。なお、第6図
及び第21図に示す黒丸及び白丸はそれぞれ縫目形成前後
の針落ち点を示す。
次に、プログラムは第16図に示すステップS18に進行す
る。そのステップS18では第19図に示すように、ステッ
プS19においてCPU91により受光器17と針落下点との間の
距離データLから設定縫代l及び基本送りピッチと前記
送り量の比Mとの積を減算し、その値を基本送りピッチ
で除するという演算が成され、その結果ステップS20に
おいて商の余りが0と判別された場合(例えば第21図の
A部分)、すなわち商が整数である場合にはステップS2
1に進行し前記演算結果の商が基本ピッチPの針数とし
て設定され、それがワーキングエリア104のピッチ縮小
データ領域121に縮小なしとして書込まれる。又、ステ
ップS20における判別結果がNOの場合にはステップS22に
進行し、そこで補正針数Nの値、すなわち3から1を減
じた差を前記商から減じる演算が成されてその整数値が
基本ピッチ針数Pとされてそれが基本ピッチ針数データ
領域122に書込まれ、次のステップS23においてはピッチ
縮小量データ領域121に縮小ありとして書込まれるとと
もに、商の余りから補正針数の縮小ピッチPaが算出され
てピッチ長さデータ領域119に書込まれる。すなわち、
このステップS23では余りを補正針数の値で除してその
商を基本ピッチ長さPから減じるという演算が行われ
る。
その後、プログラムが第16図に示すメインルーチンに戻
り、ステップS24において基本ピッチPの針数が終了し
たか否かが判別され、終了と同時に第17図に示すステッ
プS25に進行し、CPU91はピッチ縮小データ領域121から
データを読出してピッチ縮小が必要か否かを判別し、YE
Sの場合には、ステップS26に進行し、そこでCPU91はサ
ーボソレノイド57の制御のための所定の信号を出力し、
サーボソレノイド57のアーマチャ58が突出して送り量調
節軸55が回動されて連結ロッド50を介し切替え器70、の
傾き量が変更され、1ピッチ当りの送り量の縮小(第21
図のPa)が行われる。
そして、ステップS27において補正針数N針(実施例で
は3針)の縫製が終了したか否かが判別され、NOの場合
にはステップS26に戻り、このステップS26とステップS2
7とを巡るスキャンが行われる。
そして、N針の縫製が終了すると、ステップS28へ進行
しミシンが停止される。次のステップS29では縫代加算
キー80がON操作されたか否かが判別され、NOの場合には
ステップS30に進行してそこで縫代減算キー81が操作さ
れたか否かが判別され、NOの場合にはさらにステップS3
1に進行して操作ペダル92の後踏込みによる糸切り信号
が出力されたか否かが判別され、NOの場合にはステップ
S29に戻る。従って、この状態では縫代加算キー80、縫
代減算キー81、操作ペダル92のいずれかの操作を待つ状
態となり、作業者は縫製終了に伴う最終針の位置を見て
縫代の距離lが適正であるか否かを判断する。それによ
り、縫代加算キー80又は縫代減算キー81のいずれかをON
操作した場合には、それぞれステップS32又はステップS
33に進行して縫代0.1mm分の加算データ又は減算データ
がワーキングエリア104のピッチデータ領域119に書込ま
れる。
このようにしてデータが書込まれると、プログラムはス
テップS34に進行して、そこで修正キーがONされたか否
かの判別が行われ、NOの場合には再びステップS29に戻
り、前記のスキャンが実行される。
又、ステップS29からステップS31を巡るスキャンにおい
て作業者が縫代lが適正であると判断したことにより、
両キー80,81をオン操作することなく操作パネル92を後
踏込み操作して糸切り信号が出力された場合には、ステ
ップS37に進行して糸切りが行われる。又、作業者が所
要量の加算又は減算データをピッチデータ領域119に書
込んだ後、修正キーをオン操作するとプログラムがステ
ップS34からステツプS35に進行して、そのステップS35
においてデータの修正分だけ布送りがなされるととも
に、更に1針分の縫製が行われる。そして、ステップS3
6において操作ペダル92の後踏込みによる糸切り信号の
出力を待ち、出力と同時にステップS37に進行して糸切
りが行われる。このようにして、例えば第13図に示すポ
ケット布片wの右側縁部の縫製を縫代lが残るように行
うことができる。
なお、説明を省略したが、前記縫製実行時においては、
当然のことながら針8の停止位置、押えの上下の有無、
止め縫の方向、針数等のデータがそれらに対応したワー
キングエリア104の領域110〜118に書込まれる。
そして、ステップS38において前記縫代設定キー79がオ
ン操作されたか否かが判別され、NOの場合にはステップ
S39に移行して再生キー74が操作されたか否かが判別さ
れ、NOの場合にはステップS38に戻る。すなわち、ステ
ップS38及びS39において縫代設定キー79又は再生キー74
のいずれかのオン操作を待ち、縫代設定キー79がオンさ
れた場合には第16図に示すステップS4に戻る。このた
め、所要の縫代が残るように再びポケット布片wの別の
側縁部の縫製を行うことができる。このようにして、ポ
ケット布片wの側縁部の縫製を全て終了した場合にはス
テップS39において再生キー74をオン操作すると、プロ
グラムがステップS40に進行して、RAM95のワーキングエ
リア104に書込まれた各側縁部の縫代データ及び縫い長
さデータがパターン指定キー75〜78のいずれかによって
指定されたRAM95のメモリーエリア105〜108に転送され
る。
次に、前記メモリエリア105〜108のいずれかのエリアに
書込まれたデータに基づいて縫製する場合について説明
する。この場合には、第20図に示すようにステップS41
において所要のパターンが指定された否かが判別され、
YESの場合にはステップS42に進行して、操作ペダル92の
前踏込みによるオン操作を待ち、オン操作によりステッ
プS43に進行し、ミシンの運転が開始される。そして、
ステップS43からステップS52までのプログラムにおいて
は、前記第16図及び第17図に示すステップS10からステ
ップS28までのプログラムと同様なプログラムが実行さ
れる。すなわち、ステップS44において基本ピッチが検
出され、ステップS45において布端の検出を待ち、検出
と同時にステップS46に進行して第18図に示すルーチン
において基本ピッチに対する布端検出後の第1針目まで
の長さの比を演算し、ステップS47において第19図に示
すルーチンにおいて補正針数とその縮小ピッチを演算
し、ステップS48において基本ピッチの針数が終了した
か否かが判別され、判別とともにステップS49に進行
し、更にステップS49においてピッチ縮小が必要である
か否かが判別され、必要である場合にはステツプS50及
びステップS51を巡るスキャンにおいて補正針数分の縫
製が行われる。そして、ステップS49における判別結果
がNOである場合、ステップS51における判別結果がYESと
なった場合にはステップS52においてミシンが停止さ
れ、次のステップS53ではポケット布片wの側縁部の縫
製も全て終了したか否かが判別され、NOの場合には再び
ステップS42に復帰してパターンデータに従った縫製が
再開される。又、パターンデータに従って、ポケット布
片wに対する所要の縫製が終了した場合にはステップS5
3からステップS54に進行し、そのステップS53,54を巡る
スキャンにおいて糸切り信号の出力を待ち、出力と同時
にステップS55において糸切りが行われる。このよう
に、2回目以降は操作ペダル29をオン操作によりポケッ
ト布片wの側縁部が自動的に縫製され、必要な場合には
自動的に縫目補正が行われて常に所要距離lの縫代が確
保される。
次に、第22図及び第23図に基づいてこの発明の第二実施
例を説明する。この第二実施例においては、送りピッチ
の縮小率を固定にするとともに、補正針数を増減させて
縫代補正を行うものであり、補正針数Nは演算によって
設定される。すなわち、ステップS20における判別がYES
の場合にはステップS56に進行して、ステップS19におけ
る商が基本ピッチ針数として設定されるとともに、補正
針数Nがゼロに設定される。又、ステップS20における
判別結果がNOの場合にはステップS57に進行し、そこで
商の余りが1未満で0.9以上であるか否かの判別がなさ
れる。その結果がYESの場合にはステップS58に進行す
る。この場合にはmの値が小さいために、すなわち、布
端検出後の針落ち位置と基本ピッチによる針落ち位置と
がほとんどズレていないために、補正針数が0に設定さ
れるとともに、商の整数が基本ピッチPの針数として設
定される。又、ステップS57における判別結果がNOの場
合にはステップS59に進行し、そこで商の余りが0.9未満
で0.7以上であるか否かの判別が行われ、YESの場合には
ステップS60に進行して、商の整数−1が基本ピッチP
の針数として設定されるとともに、補正針数Nが1に設
定される。このようにして、mの値が大きくなるのに応
じてステップS61〜S65のいずれかにおける判別結果がYE
Sとなり、基本ピッチ針数が1ずつ減少するとともに、
補正針数が1ずつ増加し、ステップS67における判別結
果がYESの場合には商整数−1が基本ピッチ針数とな
り、補正針数は設定されない。そして、このステップS6
7における判別結果がNOの場合にはステップS20に戻る。
次に、この発明の第三実施例を第24図及び第25図に基づ
いて説明する。この第三実施例は縮小率を固定にして補
正を行うものである。この実施例においては、ステップ
S20におけるYESの場合にはステップS69において商が端
部検出後の基本ピッチ針数として設定され、判別結果が
NOの場合には、ステップS70において商の余りが0.5を含
まず0.5以上であるか否かが判別され、YESの場合にはス
テップS71に進行して布端検出後の針数が商+1に設定
されてそれらが全て補正針数として設定され、NOの場合
にはステップS72に進行して、商の余りが0.5以下である
か否かが判別され、YESの場合にはステップS73において
商の値が補正針数に設定される。
さらに、この発明は前記第一〜第三の実施例に限定され
るものではなく、第26図〜第28図に示すような態様で具
体化してもよい。第26図は布端検出後のいずれかの縫目
(例えば最終縫目)の縮小率を定めて、それとの関係に
より針数の増減を行うようにしたものである。又、第27
図に示す例は布端検出後のいずれかの縫目(例えば最終
縫目)の縮小率を自在に変更して補正を行うようにした
ものであり、この場合には針数の変更は行わない。さら
に第28図に示す例は、布端検出後の全ての縫目長さを変
更し、針数の補正は行わないものである。
なお、前記各実施例では縫目長さの縮小により補正を行
ったが、逆に拡大により行ってもよい。要は縫代設定さ
れた点において針が停止するように補正を加えればよ
く、その形態を問わず何れも有効である。
発明の効果 以上実施例において例示したように、この発明によれば
加工布の端部から縫製終了位置まで、すなわち縫代を設
定すれば、布端検出手段による検出後の終端縫長さ及び
それに要する針数が算出される。そして、必要に応じ針
数及びの縫目ピッチの少なくとも一方を補正するために
演算が自動的になされそれに応じて縫製が実行され、所
要の縫代が確保される。このため、縫代を縫製開始点か
ら停止点にいたる針数におきかえて設定する作業性の悪
さを解消してその作業を容易に行い得るとともに、前記
縫長さが必要に応じて自動的に補正されて、加工布の伸
縮等に影響されることなく常に所要長さの縫代を確保で
きる。しかも、所要長さの縫代を確保するために単一の
布端検出手段のみを用いればよいため、低コストで上記
の効果を実現することができるという優れた効果を発揮
する。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第21図はこの発明を具体化した第一実施例を示
すものであって第1図はこの発明の構成を示す簡略図、
第2図はミシンの簡略正面図、第3図は制御回路を示す
ブロック図、第4図はRAMのMAPを示す説明図、第5図は
縫製作業部を示す斜視図、第6図は縫製作業部を示す部
分平面図、第7図は針落ち等の信号検出部を示す断面
図、第8図は第7図のA−A線断面図、第9図は第7図
のB−B線断面図、第10図は送り機構を示す斜視図、第
11図は同じく側断面図、第12図は送り機構を示す一部分
解斜視図、第13図は加工布を示す正面図、第14図は針の
上下動曲線及び送り量曲線を示す線図、第15図は信号発
生を示すタイムチャート、第16図は第1回目の縫製ルー
チンのほぼ前半を示すフローチャート、第17図は同じく
ほぼ後半を示すフローチャート、第18図は布端検出後の
送り量算出サブルーチンを示すフローチャート、第19図
はピッチ長さ演算サブルーチンを示すフローチャート、
第20図は2回目以降の縫製ルーチンを示すフローチャー
ト、第21図は縫目を示す平面図である。第22図及び第23
図はこの発明の第二実施例を示すものであって、第22図
は補正サブルーチンを示すフローチャート、第23図は縫
目を示す平面図である。第24図及び第25図はこの発明の
第三実施例を示すものであって、第24図は補正サブルー
チンを示すフローチャート、第25図は縫目を示す平面図
である。第26図,第27図,第28図はそれぞれ別の実施例
における縫目を示す平面図である。 3はミシン主軸、8は針、10は加工布支持面、15は送り
歯、16は投光器、17は受光器、18は押え足、79は縫代設
定キー、80は縫代加算キー、81は縫代減算キー、82は修
正キー、91はCPU、95はRAM、96はROM。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西田 幸夫 愛知県名古屋市瑞穂区堀田通9丁目35番地 ブラザー工業株式会社内 (72)発明者 近堂 郁三 愛知県名古屋市瑞穂区堀田通9丁目35番地 ブラザー工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−46989(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ミシン主軸(3)の回転に伴い加工布支持
    面(10)を横切って上下動される針(8)を含み、前記
    加工布支持面(10)上の加工布(W,w)に縫目を形成す
    る縫目形成装置(8,33)と、 前記ミシン主軸(3)の回転に同期して作動され、前記
    加工布(W,w)を間歇的に移送するための加工布送り装
    置(15,18)と、 その加工布送り装置(15,18)による送りピッチを調節
    するための送り調節手段(47,52,57等)と、 その送り調節手段(47,52,57等)により調節された送り
    ピッチに対応したデータを発生するデータ発生手段(6
    0)と を備えたミシンにおいて、 前記針(8)の通過点よりも布送り込み側に配置され前
    記加工布(W,w)の端部を検出するための単一の布端検
    出手段(16,17)と、 その布端検出手段(16,17)と前記針(8)との間の距
    離(L)を設定する第一の設定手段(96)と、 前記加工布の端部から縫製終了位置までの距離(l)、
    すなわち縫代を設定する第二の設定手段(79〜82,91,9
    5,96,S4〜S8)と、 前記布端検出手段(16,17)が布端を検出した時点にお
    いて前記第一の設定手段(96)により設定された前記距
    離(L)から前記第二の設定手段(79〜82,91,95,96,S4
    〜S8)により設定された前記距離(l)を減算し、前記
    布端検出手段(16,17)による検出点と縫終り点までの
    距離データ(L−l)を演算するとともにその演算され
    た前記距離データ(L−l)と前記送りピッチデータ発
    生手段(60)より発生された送りピッチデータに基づき
    前記布端検出手段(16,17)による布端検出後の縫終り
    針数を演算するための第一の演算手段(91,95,96,S19)
    と、 その第一の演算手段(91,95,96,S19)による演算の結果
    余りが生じた場合必要に応じその余りの大きさに応じた
    針数及び縫目ピッチの少なくとも一方に補正を加え、縫
    終り位置を前記第二の設定手段(79〜82,91,95,96,S4〜
    S8)により設定した縫終り位置に近付けるための第二の
    演算手段(91,95,96,S22等)と、 その第一,第二の演算手段(91,95,96,S19)(91,95,9
    6,S22等)による演算結果に基づき前記縫終り位置まで
    の縫製が実行されるように制御する制御手段(91,95,9
    6,S10〜S28,S43〜S52)と を設けたことを特徴とするミシン。
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