JPH079000B2 - 改質皮革粉及び該皮革粉を含む樹脂組成物 - Google Patents
改質皮革粉及び該皮革粉を含む樹脂組成物Info
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- JPH079000B2 JPH079000B2 JP63019562A JP1956288A JPH079000B2 JP H079000 B2 JPH079000 B2 JP H079000B2 JP 63019562 A JP63019562 A JP 63019562A JP 1956288 A JP1956288 A JP 1956288A JP H079000 B2 JPH079000 B2 JP H079000B2
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- leather
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- resin composition
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- Treatment And Processing Of Natural Fur Or Leather (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は樹脂に配合して用いた場合、150℃以上の温度
でも加熱溶融成形が可能な改質皮革粉とこれを含有して
なる樹脂組成物に関する。
でも加熱溶融成形が可能な改質皮革粉とこれを含有して
なる樹脂組成物に関する。
合成樹脂からなるシート、フイルム、レザー、型物成形
品などは、帯電による汚染を生じたり、吸放湿性に劣
り、またプラスチック的感触がなじめないなど、天然物
に劣る欠点を有している。
品などは、帯電による汚染を生じたり、吸放湿性に劣
り、またプラスチック的感触がなじめないなど、天然物
に劣る欠点を有している。
これを改良するために、樹脂に皮革粉を配合することが
試みられているが、これを配合した樹脂組成物を150℃
以上、特に180℃以上の加熱溶融を必要とする成形にお
いては、成形時の臭気等により実質的に成形が困難であ
り、押出成形、射出成形など樹脂成長の特長である生産
性に優れた成形方法を採用することができない。
試みられているが、これを配合した樹脂組成物を150℃
以上、特に180℃以上の加熱溶融を必要とする成形にお
いては、成形時の臭気等により実質的に成形が困難であ
り、押出成形、射出成形など樹脂成長の特長である生産
性に優れた成形方法を採用することができない。
すなわち、通常の皮革粉は繊維状を有し見掛比重が0.2g
/cm3以下で、動物性油脂含有量が2〜2.5重量%以上で
ある。従って、見掛比重が小さいこと、繊維状であるた
め樹脂に含有させた場合凝集し、均一分散が困難であ
り、流動性が低く、表面平滑な製品や薄物製品が得られ
ない。また、皮革粉の充填量にも制限があるとともに、
均一混合や混練も困難である。さらに、通常の皮革粉は
油脂含量が高いため、これを配合した樹脂を加熱成形す
る際、加熱により臭気が発生したり、変色を生ずる。皮
革粉自体としても吸湿性が低いため得られた成形品の吸
湿性も小さなものとなる。また、加熱成形する際、成形
品表面に油脂がブリードしてきて、ベタツキ感を生じた
り、汚染の原因となる上、吸湿特性も低下する。
/cm3以下で、動物性油脂含有量が2〜2.5重量%以上で
ある。従って、見掛比重が小さいこと、繊維状であるた
め樹脂に含有させた場合凝集し、均一分散が困難であ
り、流動性が低く、表面平滑な製品や薄物製品が得られ
ない。また、皮革粉の充填量にも制限があるとともに、
均一混合や混練も困難である。さらに、通常の皮革粉は
油脂含量が高いため、これを配合した樹脂を加熱成形す
る際、加熱により臭気が発生したり、変色を生ずる。皮
革粉自体としても吸湿性が低いため得られた成形品の吸
湿性も小さなものとなる。また、加熱成形する際、成形
品表面に油脂がブリードしてきて、ベタツキ感を生じた
り、汚染の原因となる上、吸湿特性も低下する。
また、一般の皮革はなめし処理後油脂含量が2重量%以
上、多い場合は12重量%以上に加脂されており、これか
ら得られる皮革粉も前記欠点を有している。さらに得ら
れる皮革粉の油脂含量のばらつきが大きく一定品質の皮
革粉が得られず、その利用において大きな問題となって
いる。
上、多い場合は12重量%以上に加脂されており、これか
ら得られる皮革粉も前記欠点を有している。さらに得ら
れる皮革粉の油脂含量のばらつきが大きく一定品質の皮
革粉が得られず、その利用において大きな問題となって
いる。
本発明は、樹脂組成物の成形を比較的高温で溶融させて
行うことを必要とする樹脂に配合しても臭気、成形性、
物性に優れた成形品を効率よく成形できる皮革粉とこれ
を用いた樹脂組成物を提供することを目的とする。
行うことを必要とする樹脂に配合しても臭気、成形性、
物性に優れた成形品を効率よく成形できる皮革粉とこれ
を用いた樹脂組成物を提供することを目的とする。
本発明者は前記目的を達成するために鋭意検討を重ねた
結果、特定の粒度、見掛比重、動物性油脂含量を有する
皮革粉を特定量含有した樹脂組成物がその目的に適合す
ることを見出し本発明を完成するに至った。
結果、特定の粒度、見掛比重、動物性油脂含量を有する
皮革粉を特定量含有した樹脂組成物がその目的に適合す
ることを見出し本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は40メッシュ篩を通過し、見掛比重が
0.3g/cm3以上で、動物性油脂含有量が1重量%以下であ
る改質皮革粉とこの改質皮革粉を組成物中に2〜80重量
%含有してなる樹脂組成物を提供するものである。
0.3g/cm3以上で、動物性油脂含有量が1重量%以下であ
る改質皮革粉とこの改質皮革粉を組成物中に2〜80重量
%含有してなる樹脂組成物を提供するものである。
本発明の皮革粉は、例えば次に示すような方法で製造す
ることができる。
ることができる。
原料皮革を通常5〜30mm以下に細片化しこれを温度100
〜120℃、水分含量40〜60重量%程度の条件で10〜60分
間で蒸気加熱して膨潤させ、次いで蒸気加熱した細片を
水分が3重量%以下になるまで乾燥し、次いで乾燥した
細片を好ましくはファインビクトリーミル等を用いて粉
砕し、篩を用いて粒度40メッシュパスのものを分粒す
る。
〜120℃、水分含量40〜60重量%程度の条件で10〜60分
間で蒸気加熱して膨潤させ、次いで蒸気加熱した細片を
水分が3重量%以下になるまで乾燥し、次いで乾燥した
細片を好ましくはファインビクトリーミル等を用いて粉
砕し、篩を用いて粒度40メッシュパスのものを分粒す
る。
原料皮革としては、クロムなめしなどの処理をされた、
牛皮、豚皮、羊皮等が好ましく用いられる。また、床
皮、シェービング屑等も用いることができる。
牛皮、豚皮、羊皮等が好ましく用いられる。また、床
皮、シェービング屑等も用いることができる。
原料皮革には一般に原料皮の地油や皮革を加工する際に
加脂工程で加えられた油脂が含まれているため、皮革粉
の脱脂処理を行う。この処理は通常を溶剤を用いた抽出
により行なわれるが、高温加熱を伴わない方法が皮革粉
の変質(ゼラチン化)防止のためには粉ましい。溶剤と
しては、クロロホルム、ベンゼン、アセトン、四塩化炭
素、トリクロロエチレン、ジクロルメタン、トリクロル
トルフルオルエタン、ジブロムテトラフルオルエタン、
ヘキサン、石油エーテル、石油留分(DLN)等が用いら
れる。
加脂工程で加えられた油脂が含まれているため、皮革粉
の脱脂処理を行う。この処理は通常を溶剤を用いた抽出
により行なわれるが、高温加熱を伴わない方法が皮革粉
の変質(ゼラチン化)防止のためには粉ましい。溶剤と
しては、クロロホルム、ベンゼン、アセトン、四塩化炭
素、トリクロロエチレン、ジクロルメタン、トリクロル
トルフルオルエタン、ジブロムテトラフルオルエタン、
ヘキサン、石油エーテル、石油留分(DLN)等が用いら
れる。
脱脂処理は動物性油脂の含有量が1重量%以下、好まし
くは0.8〜0.2重量%とする。この含有量が1重量%を超
えると、この皮革粉を樹脂に配合して加熱溶融した場合
に悪臭が発し成形が困難になるとともに、得られた成形
品の色目、耐熱性などの低下、油脂のブリードが生じ好
ましくない。また、0.2重量%未満になると発泡が生じ
やすくなり、上記範囲にすることが好ましい。
くは0.8〜0.2重量%とする。この含有量が1重量%を超
えると、この皮革粉を樹脂に配合して加熱溶融した場合
に悪臭が発し成形が困難になるとともに、得られた成形
品の色目、耐熱性などの低下、油脂のブリードが生じ好
ましくない。また、0.2重量%未満になると発泡が生じ
やすくなり、上記範囲にすることが好ましい。
皮革粉の粒度が40メッシュ篩を通過しないものは、樹脂
組成物の成形性、成形品の外観に劣る。より好ましくは
60メッシュ篩を通過したものが用いられる(ASTM式標準
篩)。
組成物の成形性、成形品の外観に劣る。より好ましくは
60メッシュ篩を通過したものが用いられる(ASTM式標準
篩)。
また、皮革粉の見掛比重が0.3g/cm3未満であると成形
性、成形品の外観に劣り、また、樹脂に対する充填量を
多くすることができないとともに、混合が非常に困難と
なる。したがって、より好ましくは0.35〜0.6g/cm3のも
のが用いられる。
性、成形品の外観に劣り、また、樹脂に対する充填量を
多くすることができないとともに、混合が非常に困難と
なる。したがって、より好ましくは0.35〜0.6g/cm3のも
のが用いられる。
尚、本発明の改質皮革粉を得るための皮革の脱脂工程は
特に制限されるものではない。例えば、原料皮革を粗
粉砕して乾燥した後、蒸気加熱処理して乾燥した後、
微粉砕工程の後、篩分級の後などがある。この場合
を採用すれば、脱脂効率は低いものの、処理後の固
液分離性が良好であり、を採用すれば固液分離性は
低いものの脱脂効率が高く、また抽出溶剤の選択によっ
ては、脱水を同時に行える特徴がある。
特に制限されるものではない。例えば、原料皮革を粗
粉砕して乾燥した後、蒸気加熱処理して乾燥した後、
微粉砕工程の後、篩分級の後などがある。この場合
を採用すれば、脱脂効率は低いものの、処理後の固
液分離性が良好であり、を採用すれば固液分離性は
低いものの脱脂効率が高く、また抽出溶剤の選択によっ
ては、脱水を同時に行える特徴がある。
尚、ここで用いられる見掛比重は、空気混入かさ比重
(Aerated Bulk Density)である。篩を振動させて皮革
粉を該篩に通して100ccの容器に投入した後、容器の上
部をすり切って、秤量するもので、数値は皮革粉の重量
÷100で表示している。
(Aerated Bulk Density)である。篩を振動させて皮革
粉を該篩に通して100ccの容器に投入した後、容器の上
部をすり切って、秤量するもので、数値は皮革粉の重量
÷100で表示している。
本発明の皮革粉を配合する樹脂としては、天然樹脂、合
成樹脂等各種のものが用いられる。合成樹脂としては、
熱可塑性樹脂及び熱硬化性樹脂のいずれも用いることが
できる。熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン(低密度
ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリ
エチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレンア
クリル酸系共重合体など)、ポリプロピレン、ポリブテ
ン−1等のポリオレフィン、ポリブタジエン、ポリスチ
レン、ポリ塩化ビニル(可塑剤を含有したものを含
む)、ポカーボネート;エチレン−プロピレンゴム、ウ
レタンゴム、エチレン−プロピレン−ジエンゴム等の各
種ゴム等が挙げられる。熱硬化性樹脂としては、フェノ
ール樹脂、エポキ樹脂、ポリウレタン、不飽和ポリエス
テル樹脂、各種の熱硬化性のゴム等が挙げられる。
成樹脂等各種のものが用いられる。合成樹脂としては、
熱可塑性樹脂及び熱硬化性樹脂のいずれも用いることが
できる。熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン(低密度
ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリ
エチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレンア
クリル酸系共重合体など)、ポリプロピレン、ポリブテ
ン−1等のポリオレフィン、ポリブタジエン、ポリスチ
レン、ポリ塩化ビニル(可塑剤を含有したものを含
む)、ポカーボネート;エチレン−プロピレンゴム、ウ
レタンゴム、エチレン−プロピレン−ジエンゴム等の各
種ゴム等が挙げられる。熱硬化性樹脂としては、フェノ
ール樹脂、エポキ樹脂、ポリウレタン、不飽和ポリエス
テル樹脂、各種の熱硬化性のゴム等が挙げられる。
樹脂には必要に応じて、可塑剤、安定剤、硬化剤、触
媒、充填剤、着色剤、反応性モノマー、溶剤、分散剤、
その他の各種添加剤を含有させて樹脂コンパウンドとし
て使用することもできる。また固体であっても液状であ
ってもよい。
媒、充填剤、着色剤、反応性モノマー、溶剤、分散剤、
その他の各種添加剤を含有させて樹脂コンパウンドとし
て使用することもできる。また固体であっても液状であ
ってもよい。
樹脂に皮革粉を配合して樹脂組成物とする際の組成比
は、樹脂組成物を成形して得られる成形品の用途、形
状、要求特性により決定されるが、通常、組成物中に樹
脂又は樹脂コンパウンドが30〜98重量%、好ましくは40
〜95重量%、皮革粉が2〜70重量%、好ましくは5〜60
重量%含まれるように配合することが好ましい。皮革粉
の配合量が2重量%未満であると皮革粉を入れた効果が
得られず、70重量%を超えると樹脂に均一に分散できな
くなるとともに強度、耐摩耗性などの物性低下が大きく
なり好ましくない。
は、樹脂組成物を成形して得られる成形品の用途、形
状、要求特性により決定されるが、通常、組成物中に樹
脂又は樹脂コンパウンドが30〜98重量%、好ましくは40
〜95重量%、皮革粉が2〜70重量%、好ましくは5〜60
重量%含まれるように配合することが好ましい。皮革粉
の配合量が2重量%未満であると皮革粉を入れた効果が
得られず、70重量%を超えると樹脂に均一に分散できな
くなるとともに強度、耐摩耗性などの物性低下が大きく
なり好ましくない。
このようにして得られた樹脂組成物はカレンダー成形、
押出成形、射出成形などの溶融成形により成形して、15
0℃以上に加熱されても臭気の発生は著しく少なく、ま
た成形性にも優れており、得られた成形品の外観、耐熱
性、耐候性も良好である。
押出成形、射出成形などの溶融成形により成形して、15
0℃以上に加熱されても臭気の発生は著しく少なく、ま
た成形性にも優れており、得られた成形品の外観、耐熱
性、耐候性も良好である。
また、本発明樹脂組成物は、前記溶融成形に限らず、溶
液樹脂、エマルジョンなどとしてのコーティング、注型
などの成形にも使用できる。
液樹脂、エマルジョンなどとしてのコーティング、注型
などの成形にも使用できる。
また、得られた成形品は、帯電防止性、吸放湿特性、耐
熱性が優れており、そのすぐれた感触とともに天然の皮
革に似た柔軟なフイルム、シート、椅子の肘かけ、壁
材、家具、コンソールボックス、バンドルグリップなど
として広く用いられる。さらに樹脂組成物は金属製品や
樹脂成形品の表面に皮革のような外観を与える塗料、被
覆材としても使用することができるなど、各種方面の用
途が期待される。
熱性が優れており、そのすぐれた感触とともに天然の皮
革に似た柔軟なフイルム、シート、椅子の肘かけ、壁
材、家具、コンソールボックス、バンドルグリップなど
として広く用いられる。さらに樹脂組成物は金属製品や
樹脂成形品の表面に皮革のような外観を与える塗料、被
覆材としても使用することができるなど、各種方面の用
途が期待される。
以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明するが、本
発明はこれに限定されるものではない。
発明はこれに限定されるものではない。
実施例1〜実施例4、比較例1〜2 クロムなめしされた皮革片(10mm以下)を水蒸気処理後
乾燥し、ミルにより粉砕し、油脂含量2.2wt%、40メッ
シュ篩通過、見掛比重0.4g/cm3の皮革粉を得、これにア
セトンを加えて抽出処理を行い、処理時間により第1表
に示す油脂含量の皮革粉を得た。これの評価結果を第1
表に示す。
乾燥し、ミルにより粉砕し、油脂含量2.2wt%、40メッ
シュ篩通過、見掛比重0.4g/cm3の皮革粉を得、これにア
セトンを加えて抽出処理を行い、処理時間により第1表
に示す油脂含量の皮革粉を得た。これの評価結果を第1
表に示す。
臭気の判定は、10gの皮革粉を180で加熱し、発生する臭
気を嗅覚により測定した。
気を嗅覚により測定した。
◎:なし、○:ほとんどなし、△:ややあり、×:あ
り、××:非常にあり である。
り、××:非常にあり である。
吸湿性は皮革粉を120℃で8時間加熱したのち、23℃、
湿度50%の雰囲気下においた場合の8時間後、及び72時
間後の含水量をカールフィッシャー法により測定した。
湿度50%の雰囲気下においた場合の8時間後、及び72時
間後の含水量をカールフィッシャー法により測定した。
吸湿量は皮革粉を40℃、湿度90%の雰囲気下においた場
合の48時間後の含水量をカールフィッシャー法により測
定した。
合の48時間後の含水量をカールフィッシャー法により測
定した。
実施例5〜実施例8、比較例3〜4 LLDPE(エチレン−ブテン−1共重合体)MI=25g/10
分、密度0.951g/cm3〔出光ポリエチレン−L)80wt%、
実施例1の皮革粉20wt%を180℃の混練機で溶融混練
し、その後0.8mmのシードを圧縮成形により成形した。
このシートの成形性、物性評価結果を第2表に示す。
分、密度0.951g/cm3〔出光ポリエチレン−L)80wt%、
実施例1の皮革粉20wt%を180℃の混練機で溶融混練
し、その後0.8mmのシードを圧縮成形により成形した。
このシートの成形性、物性評価結果を第2表に示す。
混練時の臭気は嗅覚により測定し、◎:なし、○:ほと
んどなし、△:ややあり、×:あり、××:非常にあり
である。
んどなし、△:ややあり、×:あり、××:非常にあり
である。
シート成形時の表面ブリードは目視および触感により判
定し、◎:なし、○:ほとんどなし、△:ややあり、
×:あり、××:非常にあり である。
定し、◎:なし、○:ほとんどなし、△:ややあり、
×:あり、××:非常にあり である。
耐熱性は成形したシートを180℃で20分間保持した場合
の色素(ΔE)で判定した。
の色素(ΔE)で判定した。
耐光性はUVフェードメーター63℃50時間により試験を行
った。(油脂含量の低いシートの方が明るい色調になっ
た。) 参考例 実施例1で用いた油脂含量2.2wt%の皮革粉を溶剤を用
いて脱脂操作を行った結果を第3表に示す。サンプル量
は10gとし、ソックスレー抽出を行った。
った。(油脂含量の低いシートの方が明るい色調になっ
た。) 参考例 実施例1で用いた油脂含量2.2wt%の皮革粉を溶剤を用
いて脱脂操作を行った結果を第3表に示す。サンプル量
は10gとし、ソックスレー抽出を行った。
なお、各溶媒種の沸点は、ジクロルメタンは40.4℃、n
−ヘキサンは68.7℃、水は100℃である。
−ヘキサンは68.7℃、水は100℃である。
表から明らかなように、水で抽出したのでは油脂分の除
去が不十分であり、本発明の皮革粉が新規なものである
ことがわかる。
去が不十分であり、本発明の皮革粉が新規なものである
ことがわかる。
請求項1記載の改質皮革粉は吸放湿特性が良好で、加熱
しても臭気の発生が少なく、また、樹脂に対する分散性
に優れている。
しても臭気の発生が少なく、また、樹脂に対する分散性
に優れている。
請求項2記載の樹脂組成物は成形時に臭気の発生が少な
く、また成形性、成形品の外観、耐熱性に優れている。
また、成形品の吸放湿特性においても優れ、擬皮革製品
としてばかりでなく多くの合成樹脂製品の改良材料とし
て各種用途に用いることができる。
く、また成形性、成形品の外観、耐熱性に優れている。
また、成形品の吸放湿特性においても優れ、擬皮革製品
としてばかりでなく多くの合成樹脂製品の改良材料とし
て各種用途に用いることができる。
Claims (2)
- 【請求項1】40メッシュ篩を通過し、見掛比重が0.3g/c
m3以上で、動物性油脂含有量が1重量%以下である改質
皮革粉。 - 【請求項2】40メッシュ篩を通過し、見掛比重が0.3g/c
m3以上で、動物性油脂含有量が1重量%以下である改質
皮革粉を組成物中に2〜80重量%含有してなる樹脂組成
物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63019562A JPH079000B2 (ja) | 1988-02-01 | 1988-02-01 | 改質皮革粉及び該皮革粉を含む樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63019562A JPH079000B2 (ja) | 1988-02-01 | 1988-02-01 | 改質皮革粉及び該皮革粉を含む樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01197599A JPH01197599A (ja) | 1989-08-09 |
JPH079000B2 true JPH079000B2 (ja) | 1995-02-01 |
Family
ID=12002741
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63019562A Expired - Lifetime JPH079000B2 (ja) | 1988-02-01 | 1988-02-01 | 改質皮革粉及び該皮革粉を含む樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH079000B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0753880B2 (ja) * | 1989-11-21 | 1995-06-07 | 出光石油化学株式会社 | 皮革粉含有樹脂組成物、皮革様成形品及び皮革様成形品の製造方法 |
AU640005B2 (en) * | 1990-05-11 | 1993-08-12 | Idemitsu Kosan Co. Ltd | Powdered leather and method of producing the same |
JP2561873B2 (ja) * | 1990-05-11 | 1996-12-11 | 出光石油化学株式会社 | 皮革粉含有組成物 |
JPH082997B2 (ja) * | 1990-10-15 | 1996-01-17 | 出光石油化学株式会社 | 皮革粉含有ゴム組成物及び成形品 |
DE102013107794A1 (de) * | 2013-07-22 | 2015-01-22 | Visiotex GmbH | Verfahren zur Herstellung eines Lederfadens |
CN116411462A (zh) * | 2023-03-13 | 2023-07-11 | 无锡市曼优丽新型复合材料有限公司 | 一种高耐磨、抗裂的皮革及其制备方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63286500A (ja) * | 1987-05-20 | 1988-11-24 | アイン・エンジニアリング株式会社 | 皮革粉の成形方法 |
-
1988
- 1988-02-01 JP JP63019562A patent/JPH079000B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01197599A (ja) | 1989-08-09 |
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