JPH0789540A - 折り畳み式断熱容器 - Google Patents

折り畳み式断熱容器

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JPH0789540A
JPH0789540A JP25475493A JP25475493A JPH0789540A JP H0789540 A JPH0789540 A JP H0789540A JP 25475493 A JP25475493 A JP 25475493A JP 25475493 A JP25475493 A JP 25475493A JP H0789540 A JPH0789540 A JP H0789540A
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plate
hinge
resin
bottom plate
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JP25475493A
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Takeshi Nakamura
武 中村
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NAKAMURA MOKKOSHO KK
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NAKAMURA MOKKOSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】4枚の側板A、側板B、側板C及び側板Dと1
枚の底板Eの5枚のパネルで形成された箱型容器の4枚
の側板の側縁を互いに蝶番で連結し、側板Aの下縁に底
板が蝶番で連結しており、該底板Eの樹脂枠に側板との
間隙幅以上の軟質樹脂製空気遮断板を設けた折り畳み式
断熱容器。 【効果】本発明折り畳み式断熱容器は、底板の樹脂枠か
ら延設した軟質樹脂製空気遮断板があるので、折り畳み
式断熱容器に必然的に存在していた間隙からの空気流を
完全に遮断することができ、これにより保冷又は保温食
品の運送時間を延長することができる利点がある。そし
て、この間隙の封鎖によって、断熱容器の組み立て及び
折り畳み操作にまったく支障を起こさない利点がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、折り畳み式断熱容器に
関し、冷凍食品、保温食品等の運送に使用して、使用後
は折り畳み可能な断熱容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、上部が開放している断熱容器
に保温又は保冷を必要とする商品を収納したものを多数
積み重ねて、保温、冷却状態を維持しながら運送して、
容器返送の際には断熱容器を折り畳むことにより空間を
節約する箱型折り畳み式断熱容器は知られ、主として保
冷食品の運送に大量に使用されている(実開平4−97
030号公報)。これらの折り畳み式断熱容器は、長方
形の4枚のパネルを蝶番で環状に連結した箱側面の一枚
に、底板を蝶番で連結して形成されている。通常、これ
らの箱型断熱容器のパネルには、ウレタン樹脂発泡成形
体芯板の表面にプラスチックフイルムを接着したものを
使用し、このパネルを蝶番構造を有する枠に感圧接着剤
により固定して形成している。しかしながら、折り畳み
式運送用断熱容器は、折り畳み形状から4枚の側板パネ
ルを直方体形状に広げてから、蝶番によって係止されて
いる底板を底面に押し込んで容器形状に組み立てたとき
に、底板パネル先端と先端が当接する側板パネル面との
間に細い間隙がどうしても形成される。この間隙から容
器内の空気が外気と流通して断熱効果を低下させてい
る。この間隙は、底板に厚さがある限り、防止すること
はできないものであり、この間隙がなくするために、底
板をギリギリ大きくすると、容器の組み立て及び折り畳
み操作が困難になるという折り畳み式断熱容器の二律背
反的欠陥となっていた。そのため、折り畳み式断熱容器
による運送は短時間で運送できる範囲に限定されてい
た。また、保冷と保温と同時に積み込んで運送すること
は困難であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、容器を組み
立てたときのパネル間の間隙を遮断して冷気若しくは暖
気の流通を遮断し、しかも、組み立て及び折り畳み操作
が円滑にできる断熱折り畳み容器を提供することを目的
とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
達成するために、容器を組み立てたときに形成される底
板と側板との間隙を底板から延設した軟質樹脂の遮断板
により、空気流を遮断すれば、軟質であるため該遮断板
が相手方パネルに単に軽く当たるだけで密着接合して空
気の遮断を効果的に達成するとともに、該遮断板が軟質
であるために、これに懸かる力に追従して遮断板が変形
するので、円滑に容器を組み立てたり折り畳んだりする
ことができることを見いだして、この軟質樹脂遮断板を
樹脂枠に取り付けて本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明は、4枚の側板A、側板
B、側板C及び側板Dと1枚の底板Eの5枚のパネルで
形成された箱型容器の4枚の側板の側縁を互いに蝶番で
連結し、側板Aの下縁に底板が蝶番で連結しており、箱
型形状の容器の底板の蝶番を曲げて側板Aに底板Eを重
合してから、側板Aの一方の側縁にある側板Bとの間の
蝶番を曲げて底板Eの裏面に側板Bを重ねると、この操
作と連動して、側板Bと側板Cとの間の蝶番が直線状に
伸びて、側板Bと側板Cが直線的になり、側板Cと側板
Dとの間の蝶番が曲がり側板Cと側板Dが重合し、側板
Dと側板Aとの間の蝶番が直線状に伸びて側板Aと側板
Dが直線的になる折り畳み構造の容器であり、5枚の各
パネルは、芯材に発泡断熱板の両面にプラスチックシー
トを接着して積層した発泡積層板の4辺の周縁で挟持固
定するための樹脂枠を設けてなり、該樹脂枠は長手方向
に対して垂直の断面形状がコの字型断面である硬質樹脂
成形体からなり、該コの字型断面構造の内部に発泡積層
板の周縁を挿入して該周縁を挟持する構造であって、か
つ、該底板Eの4辺の樹脂枠の少なくとも1以上の樹脂
枠に側板との間隙幅以上の幅を有する軟質樹脂製空気遮
断板を設けたことを特徴とする折り畳み式断熱容器を提
供するものである。本発明折り畳み式断熱容器は、4枚
の側板及び1枚の底板の合計5枚のパネルを蝶番で連結
してなるものであり、軽量の点及び熱伝熱性の点から主
として樹脂材料からなるものである。
【0006】本発明折り畳み式断熱容器のパネルは、樹
脂製発泡断熱板の両面に樹脂フイルムを積層した積層板
からなり、この芯材に用いる樹脂製発泡断熱板は、例え
ば、ウレタン樹脂発泡体、ポリ塩化ビニリデンの発泡体
等の樹脂発泡体を用いることができるが、特に、ポリ塩
化ビニリデン発泡体は、耐熱水性がポリウレタンより大
きく、吸湿性がポリウレタンより低く、水分を吸収せず
透湿性も低い点で、及び靭性が大きく、積層板パネルの
強度が大きい点でも好ましい。この発泡断熱板は独立気
泡からなるものが断熱性良好で、発泡体内部の気泡中に
水を含むことはない点で望ましい。本発明折り畳み式断
熱容器の積層板に積層される積層フイルムは、発泡体の
表面を保護するとともに、積層板の耐屈曲性も積層構造
によって向上させることができる。本発明積層板の積層
フイルムは、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ナイロ
ン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカーボネート
の材質が用いられるが、ポリ塩化ビニリデン発泡体との
接着性の点からポリ塩化ビニルフイルムが特に望まし
い。ここに用いるプラスチックフイルムは、腰のある約
0.1〜1mmの厚さのある厚手のフイルムが望ましく、
フイルム又はプラスチック製シートの概念に含まれるも
のを使用することができる。強度の点からは、腰のある
硬質のシートが望ましく、例えば、ポリ塩化ビニリデン
発泡体の両面にこのフイルムを積層することによって板
としての強度が著しく増大する。発泡断熱板とプラスチ
ックフイルムとの接着は、両樹脂の融着又は感熱接着剤
によって行うことができる。感圧接着剤では、作業性が
悪い上に、広い温度範囲で運送作業における激しい取り
扱いでプラスチックフイルムが剥離するおそれがあり、
積層による板の強度の向上も少ない点であまり望ましく
ない。本発明に用いる底板は、上記積層板構造の1辺に
つけた蝶番を介して、側板の一つの下縁に接続されてい
る。本発明は、底板の蝶番がある辺以外の3辺の内の少
なくとも1辺、特に、蝶番に対抗する周縁の樹脂枠に細
い幅、例えば、2〜10mmの軟質樹脂製の空気遮断板を
取り付けることができる。この空気遮断板の幅は、底板
の周縁の樹脂枠の端縁と側板面との間に生じる間隙の幅
よりやや大きい幅にする必要がある。このように設定す
ることによって、底板を閉じたときに、図12のように
空気遮断板の先端が側板の内面に当たって先端がやや上
方に湾曲する状態になり、樹脂枠と側板内面との間の間
隙を完全に遮断する。この空気遮断板の先端は自由に屈
曲するので、底板を操作して容器を組み立てたり折り畳
んだりする操作を円滑に行うことができる。本発明に用
いる軟質樹脂は、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポ
リエチレン、軟質ポリ塩化ビニルなど常温で軟質の樹脂
又はゴムを使用することができる。また、樹脂枠に用い
る硬質樹脂としては、硬質ポリ塩化ビニル、高密度ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、
ポリカーボネート等を使用することができる。本発明に
用いる空気遮断板付き樹脂枠は、コの字型断面の硬質樹
脂部分と軟質樹脂部分の空気遮断板部分とを別々の押出
機から共押出しして、硬質樹脂枠の端に軟質樹脂板を接
合させることができる。接合する位置は、空気を遮断す
るためには、樹脂枠の端であればどこでも良いが、容器
内部の底面と同一平面上になるように、樹脂枠の稜線に
底面と同一平面上に設けるのが容器の底の隅が平面的に
密着している点で容器の体裁として望ましい。
【0007】
【実施例】本発明を実施例の図面によってさらに詳細に
説明する。図1は本発明実施例折り畳み式断熱容器の斜
視図である。図1に示すように、側板A、側板B、側板
C及び側板Dの4枚の側板パネルと図1では隠れて見え
ない底板Eのパネルから構成されている。図1では4枚
の側板パネルは、隣のパネルと直角の角度で固定されて
いるが、その両側は互いに蝶番で折り畳み又は延伸可能
状態に連結されている。側板Aの側板B側の端には、側
板Bの方向に直角に向けて底板Eの厚さに等しい長さ角
柱9がパネルと同一の幅で設けてあり、この角柱の内側
の稜線とこれに対抗する側板Bの内側稜線との間を蝶番
6で連結している。この蝶番6が屈曲すると、側板Bは
側板Aと平行状態まで曲がり、側板Aと側板Bとの間に
底板Eの厚さの分だけ間隔があいている。同様の蝶番に
よる連結構造が側板Cと側板Dの間にも蝶番6'によっ
て形成されている。側板Bと側板Cとの間は、図2の平
面図に示すように、箱の外側の角にある蝶番7があり、
側板B及び側板Cの端は、図2に示すように、45゜の
角度の垂直平面で切除した形状となっていて、側板B及
び側板Cが直角になって、箱型を形成しているときは、
この側板B及び側板Cの末端面が接している。この蝶番
7が回転させて側板Bと側板Cを直線状に延伸すること
ができる。側板Dと側板Aとの間も蝶番7'による同一
の連結構造で連結している。底板Eは、図6の断面図に
示すように、側板Aの下縁部と蝶番13によって連結し
ており、4枚の側板を直角に維持すると、底板Eを図6
及び図2の状態に嵌合させることができる。底板Eは、
図2の平面図に示されるように、底板Eが4枚の側板パ
ネルの下部で形成される長方形と底板Eの長方形が一致
しており、これにちょうど嵌合するように嵌まり、蓋な
しの箱型容器を形成して、その箱型形状を底板Eの周辺
が固定している。図6の状態から蝶番13を折り畳ん
で、側板Aに底板Eを垂直にして重合させると、4枚の
側板パネルの蝶番が屈曲が自由になる。従って、底板E
を側板Aに重ねたままで、例えば、側板Aと側板Bを連
結している蝶番6を屈折させると、側板Bの内面は、折
り畳まれている底板Eの裏面に接合して折り畳まれる。
このように、側板Aと底板Eと側板Bの3枚のパネルが
重ねられると、この折り畳み操作と連動して、蝶番6'
も蝶番6と同一動作を行い側板Cと側板Dは平行にな
り、蝶番7及び蝶番7'も同時に開いて、その両側のパ
ネル、側板Bと側板Cが直線状態になり、側板Aと側板
Dが直線状態になる。その結果、本実施例折り畳み式断
熱容器はパネルの3倍の厚さの板状に完全に折り畳まれ
る。
【0008】本実施例の蝶番6(蝶番6')による連結
構造は、図2の側板Aと側板Bの連結部分を拡大した断
面図である図9に示される。側板Aの端に、底板Eの厚
さだけ直角に突出した連結角柱9が固定されていて、こ
の連結角柱の側面に、側板Bの端を突き合わせて蝶番6
で連結している。図9に示すように、蝶番6は連結角柱
9の内面の角と側板Bの内面の角を連結しており、蝶番
6によって側板Bを90゜曲げると、図10に示すよう
に、側板Aと側板Bは平行となり、その間に底板Eの厚
さの間隔がありこの間隙に底板Eを折り畳んで収納する
ことができる。蝶番6によって、側板Bと側板Aの交差
角度は垂直の角度から同方向に並ぶ平行方向、すなわち
角度0゜まで変化させることができる。本実施例の全蝶
番は、連結すべき両パネルの蝶番設置部に、互いに連続
して嵌合する位置に細い筒状の樹脂製蝶番筒を取り付
け、両パネルの末端にある蝶番筒を互いに連続的に嵌合
させてから、両蝶番筒に1本の金属線を貫通させて固定
して蝶番とする。本実施例の蝶番7(蝶番7')は、図
2で示すように、両側の側板の内側角を45゜の垂直平
面で切断削除した形状として、その外側に図8の構造の
蝶番7用の蝶番筒15を取り付け、これを側板Cにある
蝶番筒と嵌合させて、両蝶番筒に金属線を貫通させて蝶
番7とする。この蝶番7によって、側板Bと側板Cの交
差角度は直角から180゜の直線状まで変化させること
ができる。本実施例のパネルの基本構造は、ポリ塩化ビ
ニリデン発泡板1の両面にプラスチックフイルム2を積
層した積層板3の周辺にコの字型断面形状の樹脂枠4を
嵌合させて、その少なくとも両端に樹脂カバーをかぶせ
超音波融着によって、樹脂カバー、樹脂枠、プラスチッ
クフイルム及びポリ塩化ビニリデン発泡板を固定するも
のである。例えば、本実施例の側板Bの構造は図3〜5
で示される。図3は、側板Bの正面図であり、図4は、
図3の中央線S方向で切断した断面図であり、図5は、
M方向からの切断断面図である。側板Bは、図4に示す
ように、芯材としてポリ塩化ビニリデン発泡板1及びそ
の両面にプラスチックフイルムを感熱接着剤の溶着によ
り積層した積層板3の周辺を樹脂枠4により、縁取りし
ている。樹脂枠4は、図4に示すように、コの字型断面
を形成していて、側板Bの周囲にコの字の凹部に積層板
3の縁を嵌合させて固定されている。そして、この固定
は樹脂枠4の側部内面に長手方向に平行に設けた凸状リ
ブ10によって、芯材の積層体を強く押えて、樹脂枠4
から積層板3が外れないようにしている。さらに、積層
板3の周辺の該凸状リブに対向する位置に凹溝12を設
け、凸状リブ10と嵌合させるのが望ましい。
【0009】本発明折り畳み式断熱容器では、樹脂枠4
と積層体3との固定を完全にするために、樹脂枠4の両
端部の位置に、超音波融着11による固定を行ってい
る。これは図5に示すように、樹脂枠4と積層体3とに
かぶせた枠補強用樹脂カバー5の積層部の両側から内部
に向けて超音波融着を行い、樹脂枠4を圧縮しながら、
枠補強用樹脂カバー5、樹脂枠4、プラスチックフイル
ム2及びポリ塩化ビニリデン発泡板1の4層を融着によ
り堅く固定することができる。この超音波融着11によ
る固定は、補強用樹脂カバー5からポリ塩化ビニリデン
発泡板1の内部に達する融着により行うことができ、少
なくとも、樹脂枠4の両端に施工する必要がある。パネ
ルの辺の長さが60cm以上になるときは、中央部にも超
音波融着11による樹脂枠の締め付けを行うのが望まし
い。このように、樹脂枠の両端の超音波融着11の位置
で樹脂枠4を締め付けることによって、その力は樹脂枠
のシートに伝達され樹脂枠の中央部の挟持力も強化さ
れ、凸状リブ10によって樹脂枠4と積層板3が堅く固
定されているので外れることはない。本発明に用いる超
音波融着は公知の樹脂用超音波融着の装置により実施す
ることができる。側板Bの側板A方向の辺にも上縁と同
一形状のコの字型断面の樹脂枠41が上縁の樹脂枠4と
同一の方法で固定されている。この樹脂枠41には、図
9に示すような蝶番筒15が取り付けられている。ま
た、側板Bの側板C方向の辺には、図8に示すように、
コの字型を変形した断面の樹脂枠42が嵌合させてい
る。この樹脂枠42の先端には、蝶番7の蝶番筒15が
設けられている。側板Bの下縁の樹脂枠43は、図4及
び図6に示すように、底板Eを支える受け板14が設け
てある。この受け板14は、側板B以外に側板C及び側
板Dの下縁樹脂枠にも同様に設けられており、これが底
板Eにかかる荷重を支えている。また、側板Aの下縁樹
脂枠にも同様の受け板14を設けることにより、蝶番1
3に懸かる荷重を軽減させることができる。また、側板
Aの下縁の樹脂枠43には、樹脂枠の側面に蝶番13用
の蝶番筒15が設けられている。このように、4枚の側
板は基本構造が同一であり、側板A及び側板Cには、連
結角柱9が設けられている点で、側板B及び側板Dと相
違する。底板Eの側板Aに接する辺の樹脂枠4には、蝶
番用の蝶番筒15が設けてある。そして、側板B、側板
C、側板Dの下縁の樹脂枠には、底板Eが嵌合したとき
に底板Eを下から受け止めるリブが設けられている。側
板Aには、底板Eの蝶番筒と嵌合する蝶番筒が設けられ
ている。底板Eの蝶番がある周縁以外の3辺の周縁に
は、コの字型断面の硬質樹脂製樹脂枠に軟質樹脂製空気
遮断板16を接合した樹脂枠44が取り付けられてい
る。この空気遮断板16付き樹脂枠44は、硬質樹脂の
コの字型樹脂枠と軟質樹脂の遮断板を共押出によって、
押し出すと同時に融着接合させて製造することができ
る。この空気遮断板16の寸法は、通常、幅2〜10m
m、厚さ0.5〜1mmの軟質樹脂板を使用することができ
る。この幅は底板Eを閉じたとき底板Eの先端と側板の
側縁との間隙より少し長く設定することができる。この
ようにすることによって、底板Eを閉じたときに、図6
の拡大図の図12のように空気遮断板16の先端がやや
上方に湾曲して側板壁面に当たり、その弾力で側板壁面
との間隙をほぼ完全に封鎖することができる。容器を折
り畳むときに底板Eを持ち上げると、空気遮断板16の
先端は側板壁面をそのまま摺動又は先端が下方に反転し
てから摺動して持ち上げることができ、その場合の抵抗
は軟質樹脂板の屈曲抵抗という極めて弱い力にすぎない
ため円滑に底板Eを折り畳むことができる。また、容器
組み立てに際して、底板Eを降ろすときも、硬質の樹脂
枠は側板の壁面に接触することなく、単に軟質樹脂製の
空気遮断板16の先端が側板に接するだけであるので円
滑に底板Eを閉じることができる。
【0010】
【発明の効果】本発明折り畳み式断熱容器は、底板の樹
脂枠から延設した軟質樹脂製空気遮断板があるので、折
り畳み式断熱容器に必然的に存在していた間隙からの空
気流を完全に遮断することができ、これにより保冷又は
保温食品の運送時間を延長することができる利点があ
る。そして、この間隙の封鎖によって、断熱容器の組み
立て及び折り畳み操作にまったく支障を起こさない利点
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明実施例の折り畳み式断熱容器の
斜視図である。
【図2】図2は、本発明実施例の折り畳み式断熱容器の
平面図である。
【図3】図3は、本発明実施例の折り畳み式断熱容器の
パネル正面図である。
【図4】図4は、本発明実施例の同パネルのS方向の切
断の側面断面図である。
【図5】図5は、本発明実施例の同パネルのM方向の切
断の側面断面図である。
【図6】図6は、本発明実施例の折り畳み式断熱容器の
図2のR方向切断の断面図である。
【図7】図7は、本発明実施例の折り畳み式断熱容器が
折り畳まれた状態を示す斜視図である。
【図8】図8は、本実施例に用いた蝶番構造の説明図で
ある。
【図9】図9は、本実施例に用いた蝶番構造の説明断面
図である。
【図10】図10は、本実施例に用いた蝶番構造の説明
断面図である。
【図11】図11は、底板周縁の樹脂枠の斜視図であ
る。
【図12】図12は、閉鎖状態の底板の端部分の拡大断
面図である。
【符号の説明】
1 ポリ塩化ビニリデン発泡板 2 プラスチックフイルム 3 積層板 4、41、42、43、44 樹脂枠 5 枠補強用樹脂カバー 6 内縁蝶番 6’内縁蝶番 7 外縁蝶番 7’外縁蝶番 8 把手部 9 連結角柱 10 凸状リブ 11 超音波融着部 12 凹状溝 13 底板蝶番 14 受け板 15 蝶番筒 16 空気遮断板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】4枚の側板A、側板B、側板C及び側板D
    と1枚の底板Eの5枚のパネルで形成された箱型容器の
    4枚の側板の側縁を互いに蝶番で連結し、側板Aの下縁
    に底板が蝶番で連結しており、箱型形状の容器の底板の
    蝶番を曲げて側板Aに底板Eを重合してから、側板Aの
    一方の側縁にある側板Bとの間の蝶番を曲げて底板Eの
    裏面に側板Bを重ねると、この操作と連動して、側板B
    と側板Cとの間の蝶番が直線状に伸びて、側板Bと側板
    Cが直線的になり、側板Cと側板Dとの間の蝶番が曲が
    り側板Cと側板Dが重合し、側板Dと側板Aとの間の蝶
    番が直線状に伸びて側板Aと側板Dが直線的になる折り
    畳み構造の容器であり、5枚の各パネルは、芯材に発泡
    断熱板の両面にプラスチックシートを接着して積層した
    発泡積層板の4辺の周縁で挟持固定するための樹脂枠を
    設けてなり、該樹脂枠は長手方向に対して垂直の断面形
    状がコの字型断面である硬質樹脂成形体からなり、該コ
    の字型断面構造の内部に発泡積層板の周縁を挿入して該
    周縁を挟持する構造であって、かつ、該底板Eの4辺の
    樹脂枠の少なくとも1以上の樹脂枠に側板との間隙幅以
    上の幅を有する軟質樹脂製空気遮断板を設けたことを特
    徴とする折り畳み式断熱容器。
  2. 【請求項2】空気遮断板付き樹脂枠は、軟質樹脂と硬質
    樹脂の共押出方法で製造したものである請求項1記載の
    折り畳み式断熱容器。
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JP2017178409A (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 積水化成品工業株式会社 断熱容器
JP2022535968A (ja) * 2019-06-13 2022-08-10 上海箱箱智能科技有限公司 折畳み可能な箱

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