JPH078928Y2 - パツキン - Google Patents

パツキン

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JPH078928Y2
JPH078928Y2 JP1990090497U JP9049790U JPH078928Y2 JP H078928 Y2 JPH078928 Y2 JP H078928Y2 JP 1990090497 U JP1990090497 U JP 1990090497U JP 9049790 U JP9049790 U JP 9049790U JP H078928 Y2 JPH078928 Y2 JP H078928Y2
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JP
Japan
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knitting
packing
width
flexible graphite
knitting yarn
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JP1990090497U
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JPH0448463U (ja
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信三郎 鈴木
浩史 高田
晃則 大脇
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Nichias Corp
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Nichias Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、バルブやポンプ等の流体機械の軸封用に適し
たパッキンに係るもので、特に可撓性黒鉛シートを用い
て構成するパッキンの改良に関するものである。
[考案の概要] 本考案は可撓性黒鉛シートを繊維で袋編みして被覆して
成る編み糸を複数本で、ひねり加工または編組して構成
するパッキンにおいて、前記可撓性黒鉛シートに、幅6m
m以上で、幅方向の両端を互いに重ならないように折り
返して成るシートを用いることにより、黒鉛シート製造
上の歩留りを高め、かつ製品のシール性ならびに取扱い
性の向上を図ったものである。
[従来の技術] 従来、この種の軸封用パッキンとして、5mm幅以下に切
断した可撓性黒鉛シートを複数枚重ね合わせ、その表面
を繊維でニット編みまたは袋編み被覆して編み糸とな
し、その編み糸を複数本集束して、ひねり加工または編
組して成るグランドパッキンが特開昭63−1863号公報に
開示されている。
前記可撓性黒鉛シートに、幅5mm以下に切断したシート
を用いたのは、5mm幅以下に切断すると圧縮率および許
容ひねり回数が飛躍的に増大する理由に因るものであ
る。
上記グランドパッキンの構成によれば、中心材として用
いる可撓性黒鉛シートを5mm以下に切断して圧縮率およ
び許容ひねり回数を増大させているうえ、複数枚重ねあ
わせるようにしているから、引張り強さが大きくなっ
て、靱性を大幅に向上することができ、したがって、黒
鉛シート表面を繊維材にて被覆して成る編み糸により、
紐状体を形成することが容易、かつ確実に行なうことが
可能である。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、上述したグランドパッキンの構成にあっ
ては、使用する可撓性黒鉛シート幅が5mm以下と小さい
ために、ばらけたり、切れたりしないようにして繊維被
覆工程に送り込むのが極めて困難である。また、重ね合
わせた積層シートずれが起り易く、ずれた部分が繊維被
覆時にコブ状に盛り上がって、いわゆる結節という突起
物を作り、これを編み糸とした編組体のシール性低下を
招き易い。また、積層によってシートの硬直性が増すの
で、いわゆる曲げ半径が大きくなり、編組体も硬直とな
り、柔軟性が低下して、スタフイングボックスへの装填
が困難になる。
また、5mm幅以下の可撓性黒鉛シートは製造歩留りが悪
く、製品のコスト高を招く。
[考案の目的] 本考案は可撓性黒鉛シートを繊維で被覆して構成する上
述した従来のグランドパッキンの欠点を解消したパッキ
ンを提供することを主たる目的としているものである。
[課題を解決するための手段] 本考案は、6mm幅以上に切断され、幅方向の両端が1mm以
上で、互いに重ならないように折り返された単層の可撓
性黒鉛シートを繊維で袋編み被覆して編み糸となし、こ
の編み糸複数本で紐状にひねり加工または紐状に編組し
た構成により、上述した問題点の解決を図ったものであ
る。
[作用] 上記構成のパッキンにおいて、前記黒鉛シートを繊維で
被覆した編み糸は、柔軟性にすぐれ、しかも引張り強さ
が大で、十分な靱性を有している。したがって、この編
み糸を用いて紐状にひねり加工または編組したパッキン
は適度の柔軟性を備え、スタフィングボックスへの装填
性がよくなり、シール性も良い。
[実施例] 第1図ないし第4図は、本考案の各種の実施例を示した
ものである。
第1図において、1は軸封用パッキンを構成する編み糸
であって、6mm幅以上に切断され、その両端が1mm以上
で、互いに重ならないように折り返された単層の可撓性
黒鉛シート2を繊維3で袋編み被覆したもので、2aはシ
ートの折り返し部分である。
第2図に示したものは、前記編み糸1を用いて紐状に編
組して紐状体4となし、軸封用パッキンとしたものであ
る。
また、第3図に示したものは、前記編み糸1を複数本集
束し、ひねり加工して紐状体5となし、軸封用パッキン
としたものである。
第4図に示したものは、可撓性黒鉛粉末6、黒鉛粉末7
およびゴム材8にトルエンを加えて得た混練物を棒状に
押出し成形した棒状物9を前記編み糸1で袋編み被覆し
て紐状体10となしたものである。
次に、本考案の具体的実施例を下記に示す。
実施例1 呼称寸法で幅6.2mm、厚さ0.381mm(±0.005mm)、密度
1.144g/cm3(±0.043g/cm3)、1m長さ当たりの実測寸法
(5ケ所測定)幅6.49〜6.64mm(平均6.56mm)、厚さ0.
384〜0.396mm(平均0.390mm)、重さ2.87g、密度1.122g
/cm3のユニオン・カーバイド社(アメリカ)製の可撓性
黒鉛(商品名「GRAFOIL」)のシートを単層として用
い、この黒鉛シートの表面を、市販の線径0.1mm、SUS30
4金属線により、編み糸1本取り、ギヤー比上/下=50/
30、オモリ60gで、シート幅方向の両端が約1.0mm折り返
されるようにして、16打袋編みし、実測寸法で幅4.23〜
4.60mm(平均4.51mm)、第1図のA部厚さ1.139〜1.277
mm(平均1.209mm)、B部厚さ0.495〜0.510mm(平均0.5
04mm)、重さ3.93gの編み糸を得た。
前記編み糸を8本、ギヤー比上/下=40/30、オモリ640
gで8打角編みし、タテ6.86mm、ヨコ7.40mm、密度0.77g
/cm3の断面角形の紐状編組体を得た。
上記紐状編組体を、前記編み糸(上糸16本、隅糸4
本)、ギヤー比上/下=40/70、オモリ600gで16打編み
し、太さ8.3mm、密度0.52g/cm3の断面円形の紐状編組体
とした。
前記円形の紐状編組体を、重量%でゴム:黒鉛:トルエ
ン=6:94:150の混合溶液中に数秒間浸漬してから、24時
間以上風乾し、溶剤を揮散した。
次に前記風乾した紐状編組体を4転ロールでロール成形
し、タテ10mm、ヨコ10mm、密度1.47gg/cm3の断面正方形
の紐状グランドパッキンを得た。
実施例2 重量%で可撓性黒鉛:黒鉛:ゴム:トルエン=70:20:1
0:19の混練物を、市販のスクリュー型エキストルーダに
入れ、装入部分の断面積とノズル部分の断面積の比が15
0:1、ノズル直径8mmで押出し、その押出し物を24時間以
上風乾し、太さ7.9mm密度0.7g/cm3の棒状物を得た。
上記棒状物の表面を、実施例1の編み糸16本、ギヤー比
上/下=40/70、オモリ600gで16打袋編みし、太さ8.0m
m、密度0.5g/cm3の断面円形の紐状編組体を得た。
上記紐状編組体を重量%でゴム:黒鉛:トルエン=6:9
4:150の混合溶液中に数秒間浸漬してから、24時間以上
風乾し、溶剤を揮散した。
次に、上記風乾した紐状編組体を4転ロールでロール成
形し、タテ9.5mm、ヨコ9.5mm密度1.4g/cm3の断面正方形
の紐状グランドパッキンを得た。
上記実施例1、2による本考案のパッキンと日本ピラー
工業(株)製による従来のパッキン(p/#6711、寸法タ
テ9.5mm、ヨコ9.5mmのパッキン)とを供試体とし、この
3種のパッキンを以下に記載する条件でテストした。
前記実施例1、2のパッキンと従来パッキンとをそれぞ
れ弁棒径50.0mm、スタフイングボックス内径70.0mmの同
種の弁のグランド部に9リング分装填し、次に漏洩検出
用のランタンリングを入れてから更に2リング分装填し
た。
次に前記パッキンの各々を面圧600kgf/cm2で締め付けて
から、弁に570℃、250kgf/cm2の蒸気を流入させた。こ
の場合、グランド部が温度低下しないようにスタフイン
グボックス外壁面をヒータで570℃になるように加熱し
た。この状態で前記蒸気を48時間連続通気し、8時間に
1回ストローク200mm、速度700mm/minで弁開閉を行な
い、この間の蒸気漏れ量から、前記3種のパッキンの密
封性能を測定し、通気停止して弁を常温まで冷却して応
力緩和率を測定してから、各パッキンをスタフイングボ
ックスから取り出して熱減量を測定した。以下に示す第
1表はその測定結果である。
[考案の効果] 本考案によるパッキンは、前述した如く、6mm幅以上に
切断され、その幅方向の両端が1mm以上で、互いに重な
らないように折り返された単層の可撓性黒鉛シートを繊
維で袋編み被覆して編み糸となし、その編み糸を用いて
紐状体とするものであるから、その構成により下記の効
果が得られる。
(1)6mm幅以上の可撓性黒鉛シートは単層でも、引張
り強度の絶対値が大きいので、繊維被覆工程に、切れた
りすることなしに送り込める。
(2)黒鉛シートは単層であるから、シートの長手方向
のずれは起こらず、繊維被覆により、結節は生じない。
従って編み糸の密度の均一性が向上する。また、編み糸
による編組体(または、ひねり加工の紐状体)のシール
性が向上する。
(3)黒鉛シートの両端が折り返されているので、その
折り返し部分の積層作用により、黒鉛シート全体のひね
り強度が増大するので、シートの靱性が向上し、切れた
りしない。従って、これを編み糸として容易に編組でき
る。
(4)黒鉛シートが単層で硬直性が低いので、その表面
を繊維で被覆したものを編み糸とする編組体(または、
ひねり加工の紐状体)は柔軟で、スタフイングボックス
等への装填性が向上する。
(5)歩留りのよい可撓性黒鉛シート(6mm幅以上のシ
ート)を用い、単純な工程で作れるので、製品のコスト
低減が図れる。
(6)可撓性黒鉛粒子、ゴムおよび黒鉛から成る押出し
成形物を前記編み糸で袋編み被覆して構成するパッキン
においても、前記押出し成形物は、通常の方法で安価
に、かつ容易に大量生産することができ、汎用性の大幅
な向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は編み糸の切断斜視図、第2図はその編み糸で編
組した紐状体の切断斜視図、第3図は編み糸を集束して
ひねり加工した紐状体の切断斜視図、第4図は押出し成
形物を編み糸で袋編み被覆して成る紐状体の切断斜視図
である。 1……編み糸、2……可撓性黒鉛シート、2a……折り返
し部分、3……繊維、4……編組した紐状体、5……ひ
ねり加工した紐状体、6……可撓性黒鉛粉末、7……黒
鉛粉末、8……ゴム材、9……押出し成形棒状体、10…
…紐状体。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】6mm幅以上に切断され、幅方向の両端が1mm
    以上で、互いに重ならないように折り返された単層の可
    撓性黒鉛シートを繊維で袋編み被覆して編み糸となし、
    この編み糸複数本で紐状にひねり加工または紐状に編組
    されていることを特徴とするパッキン。
  2. 【請求項2】6mm幅以上に切断され、幅方向の両端が1mm
    以上で、互いに重ならないように折り返された単層の可
    撓性黒鉛シートを繊維で袋編み被覆して編み糸となし、
    可撓性黒鉛粉末とゴムと黒鉛粉末との棒状押出し成形物
    が、前記編み糸で袋編み被覆されていることを特徴とす
    るパッキン。
JP1990090497U 1990-08-28 1990-08-28 パツキン Expired - Lifetime JPH078928Y2 (ja)

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