JPH0789114A - サーマルヘッド、温度制御方法およびオペーク装置 - Google Patents

サーマルヘッド、温度制御方法およびオペーク装置

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JPH0789114A
JPH0789114A JP31860591A JP31860591A JPH0789114A JP H0789114 A JPH0789114 A JP H0789114A JP 31860591 A JP31860591 A JP 31860591A JP 31860591 A JP31860591 A JP 31860591A JP H0789114 A JPH0789114 A JP H0789114A
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JP
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temperature
thermal head
light
heat
opaque
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JP31860591A
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English (en)
Inventor
Arata Imabayashi
新 今林
Shigeki Iki
成記 壹岐
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Toyo Ink Mfg Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製版用フィルム等の対象物に対するオペーク
を高精度に行うことを目的とする。 【構成】 温度制御を行うサーマルヘッドであり、さら
には、画像形成された製版用フィルム、印画紙等の対象
物の画像部分またはピンホール等の不要な部分を検出す
る検出装置、サーマルヘッドと感熱転写材を有する感熱
転写体、遮光装置及びサーマルヘッドの温度を制御する
温度制御装置を有するオペーク装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、製版用フィルム等にお
ける画像部分である必要な光透過部分または反射部分或
いは画像の形成には不要な部分(非画像部分)を検出
し、画像部分以外の全部または一部、或いは不要部分を
遮光手段に指示して遮光層を設けるオペーク装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、製版の作業において、使用されて
いるノリや版下台紙の汚れ、露光器の汚れ等が原因で発
生する不要な光透過部分または反射部分(欠陥部分)を
遮光する作業や、或いは画線を色毎に区分けする作業で
ある、製版用フィルム等の遮光方法(オペーク)として
は、マスクシート利用法及び修正液塗布方法が知られて
いる。マスクシート利用法においては、剥離可能な赤色
層等をポリエチレンテレフタレートフィルム上に形成せ
しめたものを切抜いて、製版用フィルム上に貼り付ける
等の手段により遮光するものである。すなわち、このマ
スクシート利用法においては、遮光対象となる製版用フ
ィルム等の大きさに合うように、該シートを切断し、双
方の見当位置合せ用のピン穴を付与して作業に用いられ
る。このマスクシート利用法は非常に簡便であり、製版
用フィルム等の必要部分相当について見当位置へピン穴
で保持したまま切抜き、赤色層部分の剥離を行うことに
より、不要な光透過部分または反射部分を比較的迅速に
遮光することができる。しかし、遮光する作業のほとん
どが手作業であり、マスクシート材の使用に伴う作業工
数の増加、マスクシートの切断及び剥離作業の作業難度
が高いこと、マスクシートの厚みによる光拡散のため、
製版用フィルム等から形成される原稿や文字等の品質低
下発生という欠点を有する。
【0003】一方、修正液塗布法は、カーボンブラック
等の遮光剤をベヒクル中へ含有せしめた遮光液(修正
液)を使用するものである。この方法は、塗布された遮
光層が薄い点でマスクシート利用法に比べ優れている特
徴を有する。この修正液塗布としては、例えば特開昭5
6−91236号、同57−6850号、同57−10
8853号公報に記載されている。これらは、従来より
使用されている修正液に比較して硬い被膜形成を可能に
したこと、艶消し効果による塗布部分の目視判定作業を
容易にする点で、優れているが、毛筆等による作業のた
め細かな部分での遮光作業が困難であること、時間のか
かる手作業であり、遮光作業として労力のかかる欠点を
有している。
【0004】マスクシート利用法または修正液塗布法以
外の遮光方法としては、予め着色された粘着性を有する
テープを遮光部分へ貼付する方法(マスキングテープ)
或いは光を透過または反射しない紙等の遮光材料の製版
用フィルムまたは印画紙等への貼付による方法がある。
これらの貼付による遮光方法は、いずれも遮光そのもの
は達成できるが、手作業のための労力がかかるという欠
点を有しており、大きな部分の修正しかできず、実際の
製版作業には極く一部が適用されているにすぎない。
【0005】すなわち、従来の製版用フィルム等におけ
る不要な光透過部分または反射部分を遮光する手段とし
ては、ほとんど全て作業者の入手によらなければなら
ず、これまでに検討されている改良は、ほとんど遮光膜
の強化やほんの一部に適用できる対応手段に留まってい
る。
【0006】更に、製版用フィルム等の不要な部分の検
出について見ると、従来の技術は人間の目による検出で
あり、時間がかかること、作業者の熟練、などの問題が
あった。不要な部分は、一般にピンホールや線等である
ことが多い。これらの不要部分は、数が多いだけでな
く、検出に大変な労力がかかっているのが現状である。
【0007】なお、製版用フィルム等における不要な光
透過部分または反射部分の検出という点について見る
と、従来から印刷物検査装置またはプリント基板検査装
置があるが、これらの装置は検査用の見本となる試料を
実物またはテレビカメラ等から入力された見本画像を電
子的(電気的)記憶手段にて装置内に保持し、各検査品
ごとに構成画像について順次走査または適当な方法にて
見本となる試料との比較・検証を実施して検査目的を達
成するものである。
【0008】これらの装置は、検査または検査用の情報
設定を迅速かつ安定に行い、印刷物の生産合理化を実現
せしめるという利点を一応有しているが、製版用フィル
ム等における不要な光透過部分または反射部分の検出に
は、検査見本が無いこと、つまり検査見本となるものが
版下台紙等のため、利用できない。つまり、標準となる
見本を必要とせずに不要な部分を遮光する装置が望まれ
ていた。
【0009】更に、特開昭62−275265号公報、
特開昭63−32552号公報のようにオペーク作業を
自動化しようとする装置も検討させているが、検査見本
を必要とする、または従来の修正液塗布作業の単なる改
良をするための装置であり、必ずしも自動化または簡易
化した装置とは言い難い。
【0010】そこで本発明者は先に、かかる従来法が有
する欠点を考慮し、製版用フィルム等における不要な光
透過部分または反射部分を遮光する製版作業に関する遮
光装置を開発して提案した(例えば、昭和63年特許出
願第99559号参照)。この新たに提案された遮光装
置は画像形成された製版用フィルムまたは印画紙等の対
象物の画像部分である必要な光透過部分または反射部分
以外を遮光する装置であって、対象物の存在を検知する
手段と、対象物を搬送する手段と、搬送されている対象
物を露光する手段と、露光された対象物からの透過光ま
たは反射光を受光する手段と、受光手段からの情報を対
象物の所望領域につき記憶する手段と、該記憶手段に蓄
えられた情報により画像部分または不要部分を検出する
手段と、該検出手段を通過し、搬送されている対象物を
検知する手段と、及び検出された画像部分以外または不
要部分を遮光する手段、とを有する自動オペーク装置で
ある。この装置により、オペーク作業が自動化され、省
力化及び品質安定化を可能とした。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、この装置で
は、必要な光透過部分または反射部分以外の部分すなわ
ち遮光対象箇所に感熱転写体により、遮光材料である感
熱転写材を転写して遮光しオペーク作業が行われる。そ
して、サーマルヘッドにて熱転写を行った後、対象物と
熱転写体を剥離してみると、製版用フィルム等の対象物
と感熱転写材の種類、転写温度等に起因すると思われる
感熱転写材の転移が不良となるバリ、尾引き、抜け、と
称されている印字不良の現象を起こすことがある。これ
らの現象が起った場合、遮光材料の層を設けてはならな
い箇所に形成されたり、逆に遮光材料の層を形成しなけ
ればならない箇所に設けられなかったりする。この現象
は、特に連続して、または継続してオペーク作業を行う
と、サーマルヘッドを長時間駆動し、サーマルヘッドに
熱が蓄積して、高温状態が連続するような場合に顕著で
あるが逆に冬期など、低温の環境下で、特に使用開始時
のサーマルヘッドが冷えた状態の場合にも、抜けその他
の印字不良が発生し易い。
【0012】さらに印字されるパターンによってはサー
マルヘッドに部分的に熱が蓄積して、幅方向に温度分布
を生ずる場合があり、この分布が大きいと幅方向に部分
的な印字不良を発生することになる。このことから、こ
のバリ、尾引き、抜けその他の印字不良の発生の要因の
1つとしてはサーマルヘッドの基準温度があると考えら
れる。
【0013】サーマルヘッド近辺に温度センサーを設け
ることは検討されているが、サーマルヘッド、つまり発
熱体に密着してセンサーを設けることは、サーマルヘッ
ドの破損等に繋がりやすく,またサーマルヘッドから遠
い位置では正確な温度制御ができない。さらに、センサ
ーの位置が発熱体直近ではなく、ドライバー基板の上で
あった場合、発熱部の温度変化をセンサーが検出するの
に時間差を生じ、迅速なエネルギー制御を行って効果的
に蓄熱を防止するのが困難であった。そこで、印字デー
タに基づいて蓄熱量を予測して、印字率の高い部分の発
熱量を抑えるなどの複雑な方法(印字履歴管理)によっ
てエネルギー制御していた。本発明は上記の如き事情に
鑑みてなされたものであって、バリ、尾引き、抜けその
他の印字不良を生ずることなしに、対象物のオペークを
良好に行うことができ、更に連続してまたは継続してオ
ペーク作業を良好に行うことができ、従って、所定位置
の遮光を高精度に行うことができるサーマルヘッド、温
度制御方法およびオペーク装置を提供することを目的と
するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】この目的に対応して、本
発明は、サーマルヘッド支持部材の発熱体近傍に凹部を
設け、該凹部に温度検出用センサーを設けてなるサーマ
ルヘッドであり、さらには、サーマルヘッド支持部材の
発熱体近傍の幅方向に複数個の凹部を設け、該凹部にそ
れぞれ温度検出用センサーを設けてなるサーマルヘッド
である。本発明は、上記サーマルヘッドの温度検出用セ
ンサーにより検出された温度に応じてサーマルヘッド印
加エネルギーを変化させて、発熱量を制御する温度制御
方法であり、さらには温度検出用センサーにより検出さ
れた温度に基づいて冷却ファンの風量を制御する温度制
御方法である。また、温度検出センサーを幅方向に複数
個設けて、それぞれの検出温度に応じて対応する部分の
印加エネルギーを別々に変化させることで、発熱量を分
割制御する温度制御方法であり、さらには印加エネルギ
ーが、検出温度が、室温から、室温より高い所定温度ま
でにおいては、一定の印加エネルギーで印字し、該所定
温度以上においては、温度変化に対して一定割合の比例
関係を持った印加エネルギーで印字する温度制御方法で
ある。本発明は、画像形成された製版用フィルム、印画
紙等の対象物を搬送する搬送装置、前記対象物の画像部
分またはピンホール等の不要な部分を検出する検出装
置、及び遮光材料である感熱転写材を有する感熱転写体
とサーマルヘッドとを備え該対象物の画像部分以外また
は不要な部分に前記感熱転写材を使用して熱転写し遮光
する装置を含むオペーク装置において、上記サーマルヘ
ッドを使用してなるオペーク装置である。
【0015】
【作用】製版用フィルム、印画紙等の対象物にピンホー
ルや汚れ等の不要な部分がある場合に、その対象物は本
発明のオペーク装置に供給され、搬送装置によって、検
出装置に搬送される。検出装置では対象物上の画像部分
である必要な部分またはピンホール等の不要な部分を検
出する。次に、遮光装置によって対象物と転写体が重ね
合わされ、サーマルヘッドの駆動により対象物の画像部
分以外の部分または不要な部分に感熱転写材が熱転写さ
れて遮光する。最後に、対象物と転写体は剥離される。
サーマルヘッドは温度制御装置により基準温度を一定範
囲に維持され、温度均一化の機能により幅方向の温度分
布を一定範囲内に制御される。
【0016】
【実施例】以下、この発明の詳細を一実施例を示す図面
について説明する。
【0017】図1及び図2において、1はオペーク装置
である。オペーク装置1は搬送装置2,検出装置3,遮
光装置4,剥離装置5を備えている。
【0018】搬送装置2は3個のローラ対12,13,
14を対象物11の経路17に沿って配置している。ロ
ーラ対12,13,14はそれぞれパルスモータ等の駆
動手段によって駆動されるローラ15と、該ローラ15
とニップを形成して対象物を搬送する対向ローラ16と
からなっている。但し、搬送装置2としてはローラ対1
2,13,14の駆動源にはパルスモータに限らず、ロ
ータリーエンコーダを利用したモータ駆動でもよい。
【0019】検出装置3は露光装置18を有する。露光
装置18は対象物11の経路17の一方の側に位置し、
対象物11の経路17の反対側に受光装置22が位置
し、露光装置18を発射した光は対象物11を透過した
後、受光装置22に入射するように配置されている。
【0020】本発明に係わる製版用フィルム等の対象物
11としては、製版用フィルムの他に、ネガまたはポジ
のモノクロまたはカラーフィルム,印画紙,版下台紙等
が例示される。
【0021】露光装置18としては、所望の精度をもっ
て露光、該露光による情報入手、が可能な手段であれば
よく、例えば光源と対象物との間にスリットを設けて露
光したり、光源からの光がシャープに所望の幅を有する
露光、等により行われる。
【0022】受光装置22としては、通常使用されてい
る受光素子が使用できる。受光装置22の動作は検出コ
ントローラ23によって制御される。受光装置22の出
力は処理装置24に入力されるようになっている。処理
装置24は演算装置25(CPU),記憶装置26,補
助記憶装置27及び入力装置28とからなっている。
【0023】記憶装置26,補助記憶装置27としては
受光装置22により得られた情報を対象物の所望領域に
つき記憶するものであって、書き込みと読み出しが可能
なメモリであればよい。演算装置(CPU)25として
は、コンピュータが使用できる。
【0024】また、記憶装置26は、イメージスキャナ
ー等のタイミングで記憶し、遮光装置のタイミングで読
み出す。更に、記憶装置26から遮光装置のタイミング
で読み出してきたデータを例えば遮光装置の一例である
サーマルプリンターのヘッドの制御信号に変換し、パル
ス幅を制御することによりサーマルヘッドの温度コント
ロールを行ってもよい。
【0025】入力装置28としては、画素サイズを入力
できるものであれば特に制限されないが、キーボード等
が使用できる。
【0026】以上の検出装置3の詳細な構成及び作用に
ついては特願昭63−238567号の明細書及び図面
に示されている。
【0027】遮光装置4としては、位置情報または処理
情報に基づき、遮光を行うための、感熱転写プリンタ3
1を使用し得る。感熱転写プリンタ31は図2に示すよ
うにサーマルヘッド32及び感熱転写体33を主たる構
成とするものであり、前記位置情報により、感熱転写プ
リンタ31のサーマルヘッド32への指示を行い、遮光
層47を形成する。つまり、位置情報によりサーマルヘ
ッド32が遮光材料を担持した感熱転写体33から前記
遮光材料を対象物11上に転移させて遮光層47を対象
物11上に設ける。なお、34は感熱転写体33を供給
するための巻き出しローラ、35は使用済の感熱転写体
33を巻き取る巻取りローラ、を示す。また、ローラ3
6は搬送装置2の構成部材であると共に感熱転写プリン
タ31のプラテンをも兼ねる。
【0028】感熱転写体33としては、顔料または染料
と熱溶融性被膜形成材料とを含有して50〜130℃程
度で熱転写可能な転写材料を支持体に設けたものであ
る。顔料または染料は、製版用フィルムまたは印画紙等
を使用する後工程である露光作業において、遮光条件を
満足するものである。熱溶融性被膜形成材料としては、
ワックスまたはその他の材料がある。
【0029】巻き出しローラ34と巻き取りローラ35
との間に感熱転写体33の経路40が形成され、その経
路40に沿ってバックテンションローラ37、感熱転写
プリンタ31、搬送ローラ対38が配設される。
【0030】感熱転写プリンタ31はホルダ41を有
し、ホルダ41にサーマルヘッド取付フレーム42が軸
43によって回転可能に取付けられている。
【0031】サーマルヘッド取付フレーム42の先端に
はサーマルヘッド32が固定されている。ホルダ41に
はカム従動子45が取付けられ、このカム従動子45は
カム46に接触している。従って、カム46の回転角に
応じてホルダ41が揺動変位してプラテンローラ36に
接近し、または離隔する。
【0032】対象物11と感熱転写体33とはプラテン
ローラ36の入口側に供給されて重ね合わされ、位置情
報によってサーマルヘッド32が加熱され、サーマルヘ
ッド32によって感熱転写材料が熱溶融し感熱転写体3
3から感熱転写材料が対象物11の検出された画像部分
以外または不要な部分に転写されて遮光層47が形成さ
れる。遮光層は、製版用フィルム等の不要な部分に転写
または付与された後、製版用フィルム等が受ける作業環
境の中で必要な耐性を有することが好ましく、それぞれ
作業環境に合う遮光層を選択することができる。プラテ
ンローラ36の出口側で剥離装置5によって対象物11
と使用済の感熱転写体33とは剥離される。
【0033】サーマルヘッド32の基準温度は温度制御
装置51によって制御される。温度制御装置51として
は、この実施例では冷却ファン52及びヒーター65を
使用する。冷却ファン52はオペーク装置の筐体53内
においてサーマルヘッド32の近傍に設けられモータ5
4によって駆動されてサーマルヘッド32を空冷する。
また、これに併せて、筐体53に空気取入口55及び空
気送出口56を開口させ、かつそれぞれにファン57,
58を設けて筐体53内の換気ができる構造にしてもよ
い。
【0034】更にサーマルヘッド32にくし歯状をなす
放熱板を取付けてもよい。ヒーター65はサーマルヘッ
ド32を裏側より加熱し、低温環境下においてサーマル
ヘッドを印字に必要な温度にまで昇温させる場合などに
用いる。冷却・加熱の切替えはヘッドに取付けた熱電対
・サーミスタ等の温度センサーから(図示せず)からの
フィードバックにより行って、ヘッド温度を一定範囲に
保つ。制御方式は簡単にはON/OFF制御、より精密
には時分割比例制御等が使用可能である。このとき、放
熱板59の溝を幅方向(サーマルヘッド長手方向)に沿
って形成して、冷却風の経路を確保することは冷却効率
の向上に有効である。また、温度制御装置51として
は、この他にサーマルヘッド32にヒートパイプ60を
取付け、このヒートパイプ60を外部ペルチェ装置(図
示せず)に接続してもよい。
【0035】次に、サーマルヘッド32における温度調
節箇所について検討する。サーマルヘッド32が全体に
おいて均等に蓄熱する場合には、温度調節例えば冷却
も、サーマルヘッド32の全体を均一に冷却すればよい
が、サーマルヘッド32が蓄熱が温度分布を呈する場合
には冷却装置はその温度分布に応じた冷却能力を持たし
てもよい。サーマルヘッドの幅方向の温度分布を均一化
する機能の実現の一例としては、サーマルヘッドにヒー
トパイプ60を取付け、幅方向の熱移動をスムーズに行
う方法が挙げられる。図3に、サーマルヘッド32に放
熱板59とヒートパイプ60を取付けた例を斜視図で示
す。
【0036】このように構成されたオペーク装置の動作
は次のとおりである。
【0037】製版用フィルムである対象物11は、オペ
ーク装置1の入口61に挿入される。挿入されると検知
器62により、対象物11が検知され、搬送装置2によ
る搬送が開始される。なお、搬送するための駆動を電源
投入から常時作動しておくこともできるが、望ましくは
対象物11の挿入から搬送を開始する。搬送された対象
物11は検知器63によって検出されて以後の作動にお
いて必要となる対象物11の位置を決定する基準となる
信号を生成する。ここでは2つの検知器62,63を使
用するが、検知器を1つとして兼用することも可能であ
る。検知器63による検知は位置決めのための機能を有
する。つまり、検知開始の情報が次の露光、受光及び検
出による位置情報または処理情報の基準ともなり得る。
なお、予め対象物に設けられた基準位置を示す標識によ
ってもよい。
【0038】搬送されている対象物11に対し、検出装
置3の露光装置18において露光を行う。露光装置18
で遮光すべき箇所が検出され、決定される。
【0039】次に遮光装置4に達した対象物11はプラ
テンローラ36で感熱転写体33と重ね合わされる。こ
のとき、カム46の動作によりホルダ41が変位し(図
2中で反時計方向に変位し)、サーマルヘッド32がプ
ラテンローラ36に押付けられ、重ねられた感熱転写体
33と対象物11とをはさみつける。サーマルヘッド3
2は搬送方向に対し直角に配置してあり、補助記憶装置
27と対象物11の双方の位置情報の論理積結果によっ
てサーマルヘッド42が加熱され、転写体が熱溶融し、
対象物11上の検出された不要な部分への遮光層形成が
なされる。
【0040】遮光層の形成が完了した後、重ねられた感
熱転写体33と対象物11とは遮光装置4から送り出さ
れ、剥離装置5によって剥離される。
【0041】以上の全過程中の全期間にわたって、また
は一部の期間において温度制御装置51が作動して、サ
ーマルヘッド32の基準温度を一定以下に維持する。
【0042】
【発明の効果】このオペーク装置ではサーマルヘッドの
基準温度が温度制御装置によって一定に保たれるのでサ
ーマルヘッドの異常発熱・温度不足が防止される。ま
た、温度均一化機能により幅方向の温度分布が一定範囲
内に維持されるので、部分的な加熱、温度不足状態も防
止でき、さらにヘッド全体を単一の制御系で制御でき、
温度制御の単純化、温度制御における冷却・加熱効率の
向上も可能となる。
【0043】これにより、バリ、尾引き、抜けと称され
ている印字不良の現象を起こすことなく、良好なオペー
ク作業を可能とする。またはサーマルヘッドの寿命が伸
びかつ、連続オペーク作業も可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様を示すオペーク装置の概略
側面説明断面図。
【図2】熱転写部分の拡大側面構成説明図。
【図3】サーマルヘッドに放熱板とヒートパイプを取付
けた斜視図。
【符号の説明】
1 オペーク装置 2 搬送装置 3 検出装置 4 遮光装置 5 剥離装置 11 対象物 12,13,14 ローラ対 15 ローラ 16 対向ローラ 17 経路 18 露光装置 22 受光装置 23 検出コントローラ 24 処理装置 25 演算装置 26 記憶装置 27 補助記憶装置 28 入力装置 31 感熱転写プリンタ 32 サーマルヘッド 33 感熱転写体 34 巻き出しローラ 35 巻き取りローラ 36 プラテンローラ 37 バックテンションローラ 38 搬送ローラ対 40 経路 41 ホルダ 42 サーマルヘッド取付フレーム 43 軸 45 カム従動子 46 カム 47 遮光層 51 温度制御装置 52 冷却ファン 53 筐体 54 モータ 55 空気取入口 56 空気送出口 57 ファン 58 ファン 59 放熱板 60 ヒートパイプ 61 入口 62,63,64 検知器 65 ヒーター
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年9月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様を示すオペーク装置の概略
側面説明断面図。
【図2】熱転写部分の拡大側面構成説明図。
【図3】サーマルヘッドに放熱板とヒートパイプを取付
けた斜視図。
【図4】検出されたサーマルヘッドの温度に応じて、印
加エネルギーを変化させる温度制御特性の例(実線が本
発明)を示す図。
【符号の説明】 1 オペーク装置 2 搬送装置 3 検出装置 4 遮光装置 5 剥離装置 11 対象物 12,13,14 ローラ対 15 ローラ 16 対向ローラ 17 経路 18 露光装置 22 受光装置 23 検出コントローラ 24 処理装置 25 演算装置 26 記憶装置 27 補助記憶装置 28 入力装置 31 感熱転写プリンタ 32 サーマルヘッド 33 感熱転写体 34 巻き出しローラ 35 巻き取りローラ 36 プラテンローラ 37 バックテンションローラ 38 搬送ローラ対 40 経路 41 ホルダ 42 サーマルヘッド取付フレーム 43 軸 45 カム従動子 46 カム 47 遮光層 51 温度制御装置 52 冷却ファン 53 筐体 54 モータ 55 空気取入口 56 空気送出口 57 ファン 58 ファン 59 放熱板 60 ヒートパイプ 61 入口 62,63,64 検知器 65 ヒーター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 1/00 Y 9121−2H B41M 5/26 P

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サーマルヘッド支持部材の発熱体近傍に
    凹部を設け、該凹部に温度検出用センサーを設けてなる
    ことを特徴とするサーマルヘッド。
  2. 【請求項2】 サーマルヘッド支持部材の発熱体近傍の
    幅方向に複数個の凹部を設け、該凹部にそれぞれ温度検
    出用センサーを設けててなることを特徴とするサーマル
    ヘッド。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のサーマルヘッドの温度検
    出用センサーにより検出された温度に応じてサーマルヘ
    ッド印加エネルギーを変化させて、発熱量を制御するこ
    とを特徴とする温度制御方法。
  4. 【請求項4】 温度検出用センサーにより検出された温
    度に基づいて冷却ファンの風量を制御することを特徴と
    する請求項3記載の温度制御方法。
  5. 【請求項5】 温度検出センサーを幅方向に複数個設け
    て、それぞれの検出温度に応じて対応する部分の印加エ
    ネルギーを別々に変化させることで、発熱量を分割制御
    することを特徴とする請求項3記載の温度制御方法。
  6. 【請求項6】 印加エネルギーが、検出温度が、室温か
    ら、室温より高い所定温度までにおいては、一定の印加
    エネルギーで印字し、該所定温度以上においては、温度
    変化に対して一定割合の比例関係を持った印加エネルギ
    ーで印字することを特徴とする請求項3記載の温度制御
    方法。
  7. 【請求項7】 画像形成された製版用フィルム、印画紙
    等の対象物を搬送する搬送装置、前記対象物の画像部分
    またはピンホール等の不要な部分を検出する検出装置、
    及び遮光材料である感熱転写材を有する感熱転写体とサ
    ーマルヘッドとを備え該対象物の画像部分以外または不
    要な部分に前記感熱転写材を使用して熱転写し遮光する
    装置を含むオペーク装置において、請求項1または2記
    載のサーマルヘッドを使用してなることを特徴とするオ
    ペーク装置。
JP31860591A 1991-11-07 1991-11-07 サーマルヘッド、温度制御方法およびオペーク装置 Pending JPH0789114A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7379082B2 (en) 2004-11-19 2008-05-27 Samsung Electronics Co., Ltd. Method and apparatus for controlling in thermal printer

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