JPH0788973B2 - 風呂加熱装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、浴槽の水を自吸式ポンプと熱交換器により直
接加熱する風呂加熱装置に関するものである。

従来の技術 従来のこの種風呂加熱装置では、風呂を沸き上げる機能
しか無く、近年の浴槽内の浴水に生じさせた水流による
快適性機能の追求に対し不充分であった。

以下図面を参照しながら従来の風呂加熱装置の一例につ
いて説明する。

第３図は従来のガス風呂加熱装置の構成を示すもので、
１は熱源機、２は熱交換器、３はガス加熱器、４は風呂
装置、５は浴槽、６は浴槽出口、７は自吸式ポンプ、９
は温水戻り管、10は温水往き管、11は浴槽入口である。

以上のように構成された風呂加熱装置について以下その
動作について説明する。

自吸式ポンプ７により、浴槽５から浴槽出口６温水戻り
管９を経由して熱交換器２に入った水はガス加熱器３に
より加熱され、温水往き管10、浴槽入口11と流れ、浴槽
５に入る。これを連続的に切り返すことにより浴槽５内
の水を沸き上げる。

発明が解決しようとする問題点 しかしながら上記のような構成では、浴槽内湯温が適温
になって加熱器を運転停止した後、水流による快適な温
浴機能を得たい場合に温水管路が細く長いため、充分な
流量・流速を確保できない。また、これを確保しようと
すれば管路を太く短かくするか、ポンプ能力を高めるし
かない。また、上記管路9,10および、熱源機１内を経由
するため、放熱損失が大となり浴槽内の湯温が低下する
という問題点を有していた。

本発明は上記問題点に鑑み、同能力のポンプ１台で、流
量・流速を充分に確保して噴流による入浴の快適性を得
るとともに、放熱損失の少ない、つまり湯の冷めない効
率的な流水温浴運転が出来る風呂加熱装置を提供するも
のである。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明の風呂加熱装置は、
浴槽内の水を吸い上げて循環する自吸式ポンプと、この
自吸式ポンプからの循環水を加熱する熱交換器と、浴槽
と、熱交換器を接続し、途中に自吸式ポンプを有した一
方の管路の、熱交換器と自吸式ポンプの間に一端を接続
し、かつ自吸式ポンプを有しない他方の管路の任意な箇
所に他端を接続したバイパス管と、このバイパス管と前
記両管路との接続箇所のどちらかに設け、浴層内の水を
熱交換器側がバイパス管側かに流路切換えする三方切換
弁を備えたものである。

作用 本発明は上記した構成によって、三方弁を切換えること
により浴水に噴流を起す管路抵抗が少なくなることによ
り同能力のポンプでもより大きな流量・流速を得ること
ができ、かつ、管路が短かくなることで、放熱損失が少
なくなり、より快適で省エネルギー性の高い流水温浴機
能を得ることが可能となるとともに、従来の加熱機能も
低下しない装置となる。

実施例 以下本発明の一実施例の風呂加熱装置について図面を参
照しながら説明する。

なお上記従来例と同一部分には同一符号を付して詳細な
説明を省略し異なる部分を中心に説明する。

第１図は本発明の実施例における風呂加熱装置の構成を
示すもので、８は自吸式ポンプ７の下流側と熱交換器２
の上流側の間の温水戻り管９に接続した三方切換弁で、
バイパス管12を介して熱交換器２の下流側の往き管10に
も接続している。

このように構成されたガス風呂加熱装置の動作を説明す
る。まず風呂加熱時は、自吸式ポンプ７を運転するとと
もに、三方切換弁８を浴槽出口６側から温水戻り管９へ
流水するように弁の通水穴を真っ直ぐな方向に切換える
と、浴槽５→自吸式ポンプ７→三方切換弁８→温水戻り
管９→熱交換器２→温水往き管10→浴槽５という温水回
路を形成して浴水がこの回路を循環し風呂を沸き上げ
る。

一方、流水温浴機能時は、三方切換弁８を浴槽出口６か
らバイパス管12へ流水するように弁の通水穴を直角方向
に切換えると、浴槽５→自吸式ポンプ７→三方切換弁８
→バイパス管12→浴槽入口11→浴槽５という流水回路を
形成することとなり、管路が短かく、通水抵抗も少ない
ため水流が勢いよく浴槽５内に噴出され、快適な流水に
よる温浴機能が得られる。

第２図は本発明の他の実施例で、上記実施例と異なる点
は三方切換弁８が、自吸式ポンプ７の下流側で、かつ熱
交換器の下流側に設け、かつバイパス管12を介して自吸
式ポンプ７の下流側に接続した点である。そして、上記
実施例と同一作用効果を期待できる。

以上のように上記実施例によれば三方切換弁をポンプの
下流側で、かつ、温水戻り管およびバイパス管を通じて
温水往き管に、あるいはポンプの下流側における温水往
き管に設けバイパス管を介して温水戻り管にそれぞれ接
続することにより、浴槽内への流量・流速充分な水流が
確保できることになり、充分な流水温浴機能を得ること
ができるとともに、流水管路が短かいことにより配管等
からの放熱損失も最小限にとどめることができ、浴槽内
の湯温低下も防止できる。

発明の効果 以上のように本発明の風呂加熱装置によれば、三方切換
弁を熱交換器側に流路切換えして従来通りに浴槽水の循
環加熱を可能にしながら、三方切換弁をバイパス管側に
流路切換えして通水抵抗の大きな熱交換器を循環水が通
らないようにでき、浴槽内への吐出流量と吐出流速を大
きくでき、かつ熱交換器を通る循環路を短縮して浴槽水
の循環による放熱損失を低減できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例における風呂加熱装置の構成
図、第２図は同他の実施例の構成図、第３図は従来の風
呂加熱装置の構成図である。 １……熱源機、２……熱交換器、４……風呂装置、５…
…浴槽、７……自吸式ポンプ、８……三方切換弁、９…
…温水戻り管、10……温水往き管、12……バイパス管。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】浴槽内の水を吸い上げて循環する自吸式ポ
   ンプと、この自吸式ポンプからの循環水を加熱する熱交
   換器と、浴槽と熱交換器を接続し、途中に自吸式ポンプ
   を有した一方の管路の、熱交換器と自吸式ポンプの間に
   一端を接続し、かつ自吸式ポンプを有しない他方の管路
   の任意な箇所に他端を接続したバイパス管と、このバイ
   パス管と前記両管路との接続箇所のどちらかに設け、浴
   槽内の水を熱交換器側かバイパス管側かに流路切換えす
   る三方切換弁とを備えたことを特徴とする風呂加熱装
   置。