JPH0788906B2 - ガスケットにビードを形成する方法 - Google Patents
ガスケットにビードを形成する方法Info
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- JPH0788906B2 JPH0788906B2 JP30378590A JP30378590A JPH0788906B2 JP H0788906 B2 JPH0788906 B2 JP H0788906B2 JP 30378590 A JP30378590 A JP 30378590A JP 30378590 A JP30378590 A JP 30378590A JP H0788906 B2 JPH0788906 B2 JP H0788906B2
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- bead
- forming
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明に係るガスケットにビードを形成する方法は、
例えばエンジンとトランスミッションとの間の油密保持
を図る為のガスケットに、シール性向上を目的としてビ
ードを形成する場合に利用する。
例えばエンジンとトランスミッションとの間の油密保持
を図る為のガスケットに、シール性向上を目的としてビ
ードを形成する場合に利用する。
(従来の技術) エンジンとトランスミッションとの接合面には、この接
合面の油密保持を目的として、第2図に示す様なガスケ
ット1を挟持する。
合面の油密保持を目的として、第2図に示す様なガスケ
ット1を挟持する。
このガスケット1は、第3図に示す様に、フック付鉄板
等の芯材2の表裏両面にコンパウンド3の層を形成する
事で板状とされ、その中央部には流体を通過させる為の
通孔4を設け、全体を枠状に形成している。
等の芯材2の表裏両面にコンパウンド3の層を形成する
事で板状とされ、その中央部には流体を通過させる為の
通孔4を設け、全体を枠状に形成している。
この様なガスケット1は、エンジンとトランスミッショ
ンとの接合面に挟持して、この接合面間で強く押圧し、
トランスミッション内部に貯溜された油が、この接合面
から漏洩するのを防止する。
ンとの接合面に挟持して、この接合面間で強く押圧し、
トランスミッション内部に貯溜された油が、この接合面
から漏洩するのを防止する。
ところで、ガスケット1による上記接合面の油密保持を
確実に図る為に、上記ガスケット1の全周に亙って第3
図に示す様なビード5を形成し、このガスケット1を接
合面間で押圧した場合にこのビード5が押し潰されて、
ビード5形成部分の押圧力が、それ以外の部分の押圧力
よりも高くなる様にする事が行なわれている。
確実に図る為に、上記ガスケット1の全周に亙って第3
図に示す様なビード5を形成し、このガスケット1を接
合面間で押圧した場合にこのビード5が押し潰されて、
ビード5形成部分の押圧力が、それ以外の部分の押圧力
よりも高くなる様にする事が行なわれている。
この様なビード5を形成する作業は、板状に形成された
ガスケット1を、凸部6を有する雄型7と凹部8を有す
る雌型9(本発明を示す第1図参照)との間で押圧し、
このガスケット1の一部で上記凸部6と凹部8とに整合
する部分を塑性変形させる事により、流体を通す為の通
孔4の全周を囲む状態でビード5を形成するものであ
る。
ガスケット1を、凸部6を有する雄型7と凹部8を有す
る雌型9(本発明を示す第1図参照)との間で押圧し、
このガスケット1の一部で上記凸部6と凹部8とに整合
する部分を塑性変形させる事により、流体を通す為の通
孔4の全周を囲む状態でビード5を形成するものであ
る。
通孔4を形成する作業は、ビード5の形成作業に先立っ
て行なっても、同時に行なっても、更には後から行なっ
ても良い。
て行なっても、同時に行なっても、更には後から行なっ
ても良い。
(発明が解決しようとする課題) ところが、上述の様にしてガスケット1にビード5を形
成する場合、従来は第4図に示す様に、ビード5の頂部
に亀裂10が発生し易かった。
成する場合、従来は第4図に示す様に、ビード5の頂部
に亀裂10が発生し易かった。
この亀裂10は、上記雄型7の凸部6により、ガスケット
1を構成するコンパウンド3の一部が膨出させられる事
により生じるものであるが、この様な亀裂10が発生した
場合、亀裂10発生部分から油等の流体が漏洩し易くなる
為、好ましくない。
1を構成するコンパウンド3の一部が膨出させられる事
により生じるものであるが、この様な亀裂10が発生した
場合、亀裂10発生部分から油等の流体が漏洩し易くなる
為、好ましくない。
本発明のガスケットにビードを形成する方法は、この様
な亀裂を発生させる事なく、ガスケットにビードを形成
出来る様にしたものである。
な亀裂を発生させる事なく、ガスケットにビードを形成
出来る様にしたものである。
(課題を解決する為の手段) 本発明のガスケットにビードを形成する方法は、前記第
2〜3図に示す様に、芯材2の表裏両面にコンパウンド
3の層を形成する事で板状に形成されたガスケット1
を、第1図に示す様に、凸部6を有する雄型7と凹部8
を有する雌型9との間で押圧し、このガスケット1の一
部で上記凸部6と凹部8とに整合する部分を塑性変形さ
せる事により、流体を通す為の通孔4の全周を囲むビー
ド5を形成するものである。
2〜3図に示す様に、芯材2の表裏両面にコンパウンド
3の層を形成する事で板状に形成されたガスケット1
を、第1図に示す様に、凸部6を有する雄型7と凹部8
を有する雌型9との間で押圧し、このガスケット1の一
部で上記凸部6と凹部8とに整合する部分を塑性変形さ
せる事により、流体を通す為の通孔4の全周を囲むビー
ド5を形成するものである。
更に、本発明のガスケットにビードを形成する方法に於
いては、上記雌型9の凹部8の深さ寸法Dを、上記雄型
7の凸部6の高さ寸法Hよりも僅かに小さく(D<H)
した事を特徴としている。
いては、上記雌型9の凹部8の深さ寸法Dを、上記雄型
7の凸部6の高さ寸法Hよりも僅かに小さく(D<H)
した事を特徴としている。
この様に、凹部8の深さ寸法Dを凸部6の高さ寸法Hよ
りも小さくする程度としては、例えば芯材2として、亜
鉛メッキを施した厚さ寸法が約0.15〜0.25mmのフック付
鉄板を使用し、ガスケット1全体の厚さ寸法を約0.5〜
2.0mmとし、ビード5の高さ寸法h(第3図)を0.1〜0.
4mmとした場合に、凸部6の高さ寸法Hと凹部8の深さ
寸法Dとの差(=H−D)が、0.03〜0.10mmとする。
りも小さくする程度としては、例えば芯材2として、亜
鉛メッキを施した厚さ寸法が約0.15〜0.25mmのフック付
鉄板を使用し、ガスケット1全体の厚さ寸法を約0.5〜
2.0mmとし、ビード5の高さ寸法h(第3図)を0.1〜0.
4mmとした場合に、凸部6の高さ寸法Hと凹部8の深さ
寸法Dとの差(=H−D)が、0.03〜0.10mmとする。
尚、上記凹部8の深さ寸法Dは、形成すべきビード5の
高さ寸法hと同じか、これよりも僅かに大きく(D≧
h)する。凹部8の深さ寸法Dを、形成すべきビード5
の高さ寸法hよりも僅かに大きくするのは、芯材2のス
プリングバックにより、雄型7と雌型9との間で形成さ
れたビード5の高さが、両型7、9の間から取り出され
た後、小さくなる場合がある為である。
高さ寸法hと同じか、これよりも僅かに大きく(D≧
h)する。凹部8の深さ寸法Dを、形成すべきビード5
の高さ寸法hよりも僅かに大きくするのは、芯材2のス
プリングバックにより、雄型7と雌型9との間で形成さ
れたビード5の高さが、両型7、9の間から取り出され
た後、小さくなる場合がある為である。
(作用) 上述の様な本発明のガスケットにビードを形成する方法
により、ガスケット1にビード5を形成する場合、雄型
7の凸部6と雌型9の凹部8との間でガスケット1の一
部を挟持し、この一部を塑性変形させてビード5とする
行程の最終段階で、上記ガスケット1の一部でビード5
の頂部となる部分が、上記凹部8の奥面11に突き当た
る。
により、ガスケット1にビード5を形成する場合、雄型
7の凸部6と雌型9の凹部8との間でガスケット1の一
部を挟持し、この一部を塑性変形させてビード5とする
行程の最終段階で、上記ガスケット1の一部でビード5
の頂部となる部分が、上記凹部8の奥面11に突き当た
る。
この結果、上記ビード5の頂部となる部分が、凹部8の
奥面11で強く押される傾向となり、コンパウンド3の一
部で、この頂部に当たる部分に亀裂が発生する事がなく
なる。
奥面11で強く押される傾向となり、コンパウンド3の一
部で、この頂部に当たる部分に亀裂が発生する事がなく
なる。
(発明の効果) 本発明のガスケットにビードを形成する方法は、以上に
述べた通り構成され作用する為、ビード頂部に亀裂を生
じる事なく、シール性の良好なガスケットを安定して造
る事が可能となる。
述べた通り構成され作用する為、ビード頂部に亀裂を生
じる事なく、シール性の良好なガスケットを安定して造
る事が可能となる。
第1図は本発明の方法によりガスケットにビードを形成
する状態を示す部分断面図、第2図はガスケットの1例
を示す斜視図、第3図はビード形成部分を示す、第2図
の拡大A−A断面図、第4図は亀裂が発生したビードを
示す拡大断面図である。 1:ガスケット、2:芯材、3:コンパウンド、4:通孔、5:ビ
ード、6:凸部、7:雄型、8:凹部、9:雌型、10:亀裂、11:
奥面。
する状態を示す部分断面図、第2図はガスケットの1例
を示す斜視図、第3図はビード形成部分を示す、第2図
の拡大A−A断面図、第4図は亀裂が発生したビードを
示す拡大断面図である。 1:ガスケット、2:芯材、3:コンパウンド、4:通孔、5:ビ
ード、6:凸部、7:雄型、8:凹部、9:雌型、10:亀裂、11:
奥面。
Claims (2)
- 【請求項1】芯材の表裏両面にコンパウンドの層を形成
する事で板状に形成されたガスケットを、凸部を有する
雄型と凹部を有する雌型との間で押圧し、このガスケッ
トの一部で上記凸部と凹部とに整合する部分を塑性変形
させる事により、流体を通す為の通孔の全周を囲むビー
ドを形成する、ガスケットにビードを形成する方法に於
いて、上記凹部の深さ寸法を上記凸部の高さ寸法よりも
僅かに小さくした事を特徴とする、ガスケットにビード
を形成する方法。 - 【請求項2】請求項1に於いて、芯材を、亜鉛メッキを
施した厚さ寸法が訳0.15〜0.25mmのフック付鉄板とし、
ガスケット全体の厚さ寸法を約0.5〜2.0mmとし、ビード
の高さ寸法を0.1〜0.4mmとした場合に、凸部の高さ寸法
と凹部の深さ寸法との差を、0.03〜0.10mmとした、ガス
ケットにビードを形成する方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30378590A JPH0788906B2 (ja) | 1990-11-13 | 1990-11-13 | ガスケットにビードを形成する方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30378590A JPH0788906B2 (ja) | 1990-11-13 | 1990-11-13 | ガスケットにビードを形成する方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04181071A JPH04181071A (ja) | 1992-06-29 |
JPH0788906B2 true JPH0788906B2 (ja) | 1995-09-27 |
Family
ID=17925263
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30378590A Expired - Fee Related JPH0788906B2 (ja) | 1990-11-13 | 1990-11-13 | ガスケットにビードを形成する方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0788906B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011144852A (ja) * | 2010-01-13 | 2011-07-28 | Uchiyama Manufacturing Corp | ガスケットの製造方法及びガスケット |
-
1990
- 1990-11-13 JP JP30378590A patent/JPH0788906B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04181071A (ja) | 1992-06-29 |
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