JPH078865Y2 - ロータリー圧縮機 - Google Patents

ロータリー圧縮機

Info

Publication number
JPH078865Y2
JPH078865Y2 JP15382688U JP15382688U JPH078865Y2 JP H078865 Y2 JPH078865 Y2 JP H078865Y2 JP 15382688 U JP15382688 U JP 15382688U JP 15382688 U JP15382688 U JP 15382688U JP H078865 Y2 JPH078865 Y2 JP H078865Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
eccentric
outer peripheral
eccentric part
rotary compressor
maximum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP15382688U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0274587U (ja
Inventor
泰司 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP15382688U priority Critical patent/JPH078865Y2/ja
Publication of JPH0274587U publication Critical patent/JPH0274587U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH078865Y2 publication Critical patent/JPH078865Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、ロータリー圧縮機、詳しくはシリンダ室に、
駆動軸の偏心部と、該偏心部の外周に挿嵌されるローラ
とを内装したロータリー圧縮機に関する。
(従来の技術) 一般に、この種ロータリー圧縮機は、前記駆動軸の回転
駆動時に、その偏心部の遠心力が原因で発生するアンバ
ランスを是正するために、モータ側にバランスウエイト
を取付けている。
また、従来では、前記バランスウエイトを小型軽量化し
て、振動の発生を抑制したり、コストダウンを図ること
などを目的として、例えば実開昭59-105086号公報が提
案されており、この公報記載のものは、第5図に示した
ごとく、駆動軸(K)における偏心部(E)の偏心側
に、該駆動軸(K)と同方向に延びる貫通孔(A)を設
けて、この貫通孔(A)で前記偏心部(E)の全体重量
を軽減化することにより、該偏心部(E)で発生する遠
心力を出来るだけ小となし、この偏心部(E)と対応し
て設けられる前記バランスウエイトを小型軽量としてい
る。
(考案が解決しようとする課題) ところが、近年では、インバータ化などに伴いロータリ
ー圧縮機の高速化が行われているが、斯かる高速化を行
うためには、前記偏心部(E)に貫通孔(A)を設けた
だけでは不充分であって、前記偏心部(E)をさらに軽
量化することが望ましいのである。
本考案は以上のような観点に基づいてなしたもので、そ
の目的は、前記偏心部の重量をさらに大幅に軽量化し、
これに伴いバランスウエイトを小型軽量となして、イン
バータ化に対応可能なロータリー圧縮機を提供すること
にある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本考案では、第1にシリン
ダ室(31)に、駆動軸(4)の偏心部(5)と、この偏
心部(5)の外周に挿嵌されるローラ(35)とを内装し
たロータリー圧縮機において、前記偏心部(5)の偏心
側に、軸方向に貫通する貫通孔(51)を形成すると共
に、前記偏心部(5)の軸方向中間部に、軸方向両端部
の円形外周面(52)(53)と、最大偏心部(54)を含む
円弧形外周面(55)とを残して、前記最大偏心部(54)
の近くから回転方向後方側の吸入域に延びるカット部
(56)を形成したことを特徴とするものである。
第2に、上記した貫通孔(51)並びに吸入域に延びる第
1のカット部(56′)に加えて、前記最大偏心部(54)
の近くから回転方向前方側の圧縮域に延びる第2のカッ
ト部(57)を形成したことを特徴とするものである。
(作用) まず、第1のロータリー圧縮機においては、前記偏心部
(5)の偏心側に貫通孔(51)が形成されているだけで
はなく、前記偏心部(5)の軸方向中間部位に吸入域に
延びるカット部(56)が形成されていることから、これ
ら貫通孔(51)とカット部(56)とで、前記偏心部
(5)の全体重量が大幅に軽減され、ひいては該偏心部
(5)による遠心力が小とされて、この偏心部(5)と
対応して設けられるバランスウエイトの大幅な小型軽量
化が可能となる。
また、かゝる圧縮機では、前記偏心部(5)にローラ
(35)を挿嵌支持させ、該ローラ(35)における偏心部
(5)の最大偏心部(54)との対応部位を前記シリンダ
室(31)の内壁に圧接させながら偏心回転させることに
より、該シリンダ室(31)に吸入された冷媒ガスを圧縮
して吐出するようにしているため、前記最大偏心部(5
4)側には、圧縮ガスによる反力や前記シリンダ室(3
1)の内壁との圧接による反力などが作用して、大きな
荷重がかかるのであるが、前記カット部(56)は、特
に、前記偏心部(5)の軸方向中間部位で、軸方向両端
部の円形外周面(52)(53)と、前記最大偏心部(54)
を含む円弧形外周面(55)とをそれぞれ残して、この最
大偏心部(54)の近くから回転方向後方側でガス圧の低
い吸入域のみに向けて形成されていることから、前記最
大偏心部(54)側に付与される荷重などによる悪影響を
受けることなく、前記偏心部(5)の大幅な軽量化がで
きる。
更に、前記偏心部(5)には、その軸方向両端部にそれ
ぞれ前記円形外周面(52)(53)を残し、かつ、前記最
大偏心部(54)の外周に円弧形外周面(55)を残したこ
とにより、これら各外周面(52)(53)(55)で前記ロ
ーラ(35)にガタ付きなどを発生させることなく、該ロ
ーラ(35)の確実な支持が可能となる。
次に、第2のロータリー圧縮機においては、上述した吸
入域側に延びるカット部(56)と同様の第1カット部
(56′)に加えて、回転方向前方側の圧縮域に延びる第
2カット部(57)が形成されるため、回転方向前方側の
圧縮域での荷重受面は縮小されるが、前記最大偏心部
(54)近くの円弧形外周面(55)は残存されるため、圧
縮ガスの反力等にも対抗し得、前記第1及び第2カット
部(56′)(57)により更に大幅な重量軽減が図れるの
である。
(実施例) 第4図に示したロータリー圧縮機は、密閉ケーシング
(1)の内方上部側に、ステータ(21)とロータ(22)
とから成るモータ(2)を配設すると共に、該モータ
(2)の下部側に圧縮要素(3)を配設して、この圧縮
要素(3)を前記ロータ(22)から延びる駆動軸(4)
を介して回転駆動させるようにしている。
前記圧縮要素(3)は、シリンダ室(31)をもったシリ
ンダ(32)と、該シリンダ(32)の上下部位に配設され
るフロント及びリヤヘッド(33)(34)と、前記シリン
ダ室(31)に内装されるローラ(35)とを備え、このロ
ーラ(35)に前記駆動軸(4)の偏心部(5)を挿嵌さ
せ、該偏心部(5)の回転に伴い前記ローラ(35)をシ
リンダ室(31)の内壁に圧接させながら偏心回転させ
て、該シリンダ室(31)内に吸入された冷媒ガスを圧縮
して外部に吐出させるようにしている。
また、前記モータ(2)のロータ(22)で、その上下部
位に設けたエンドリング(22a)には、前記駆動軸
(4)の回転駆動時に、前記偏心部(5)で発生するア
ンバランスを是正するためのバランスウエイト(23)を
取付けている。
しかして、以上のロータリー圧縮機において、第1図で
明らかにしたごとく、前記駆動軸(4)における偏心部
(5)の偏心側に、上下方向に向けて貫通する貫通孔
(51)を形成すると共に、前記偏心部(5)の上下方向
中間部位に、上下両端部の第1円形外周面(52)と第2
円形外周面(53)とを残し、かつ、少なくとも前記偏心
部(5)の最大偏心部(54)を含む円弧形外周面(55)
を残して、前記最大偏心部(54)の近くから、前記駆動
軸(4)の回転方向後方側の吸入域にかけてカット部
(56)を形成し、このカット部(56)と前記貫通孔(5
1)とで前記偏心部(5)の重量を大幅に軽減して、こ
の偏心部(5)と対応して設けられる前記バランスウエ
イト(23)の大幅な小型軽量化を行うようにしたのであ
る。
更に詳しくは、第2図で明らかなごとく、前記シリンダ
(32)には、そのシリンダ室(31)内に突入して前記ロ
ーラ(35)の外周面に常時接触するベーン(36)が設け
られ、また、前記ローラ(35)における前記偏心部
(5)の最大偏心部(54)との対応外周部位が、前記シ
リンダ室(31)の内壁に圧接されて、このシリンダ室
(31)の内壁に対するローラ(35)の圧接部位と、前記
ベーン(36)のローラ(35)への接触部位とで、前記シ
リンダ室(31)の内部が2室に画成され、前記駆動軸
(4)の回転方向を(イ)としたとき、この回転方向
(イ)の後方側に冷媒ガスの吸入域(31a)が、前方側
に圧縮ガスの吐出域(31b)が形成されるのであるが、
前記偏心部(5)のカット部(56)は、その上下部位に
前記各円形外周面(52)(53)と、前記円弧形外周面
(55)とをそれぞれ残存させた状態で、前記最大偏心部
(54)の近くから、前記シリンダ室(31)のガス圧が低
い前記吸入域(31a)に向けて形成するのである。
以上のようにして、前記カット部(56)を形成すること
により、前記偏心部(5)の最大偏心部(54)側には、
前記ローラ(35)を介して圧縮ガスによる反力や、前記
シリンダ室(31)の内壁との圧接による反力などが作用
して、大きな荷重が付与されるにも拘わらず、この荷重
による悪影響を受けることなく、前記偏心部(5)の大
幅な軽量化が可能となる。
また、前記偏心部(5)には、その上下両端部にそれぞ
れ前記各円形外周面(52)(53)が残され、かつ、前記
最大偏心部(54)の外周側に円弧形外周面(55)が残さ
れることにより、これら各外周面(52)(53)(55)で
前記ローラ(35)にガタ付きなどが発生することなく、
該ローラ(35)の前記偏心部(5)への確実な支持が可
能となる。
更に、前記駆動軸(4)の偏心部(5)には、第3図に
示したごとく、吸入域側に延びる前記カット部(56)と
同様の第1カット部(56′)の他に、これとは反対側の
回転方向前方側の圧縮域に延びる第2カット部(57)を
対向状に形成することも可能であり、斯くするときに
は、回転方向前方側の圧縮域での荷重受面は縮小される
が、前記最大偏心部(54)近くの円弧形外周面(55)は
残存されるため、圧縮ガスの反力等には十分に対抗可能
であり、前記2つの第1及び第2カット部(56′)(5
7)で、前記偏心部(5)の重量をさらに軽減できるの
である。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案のロータリー圧縮機は、駆
動軸(4)における偏心部(5)の偏心側に、軸方向に
貫通する貫通孔(51)を設けると共に、前記偏心部
(5)の軸方向中間部に、軸方向両端部の円形外周面
(52)(53)と、最大偏心部(54)を含む円弧形外周面
(55)とを残して、前記最大偏心部(54)の近くから回
転方向後方側の吸入域に延びるカット部(56)を形成し
たから、圧縮ガスによる反力やローラ(35)とシリンダ
室(31)との圧接による反力に対抗できながら、前記偏
心部(5)の大幅な軽量化が可能となり、この偏心部
(5)と対応して設けられるバランスウエイトを大幅に
小型軽量とすることができて、インバータ化に充分対応
可能となるに至ったのである。
又、回転方向後方側の吸入的に延びる第1カット部(5
6′)と回転方向前方側の圧縮域に延びる第2カット部
(57)とを設ける場合は、前記圧縮域での荷重受面は縮
小されるものゝ、2つの第1及び第2カット部(56′)
(57)により、前記偏心部(5)の更に大幅な重量軽減
が図れるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかかるロータリー圧縮機の要部を示す
概略斜視図、第2図は同圧縮機の平断面図、第3図は他
の実施例を示す平断面図、第4図はロータリー圧縮機の
全体構造を示す縦断面図、第5図は従来例を示す図面で
ある。 (31)……シリンダ室 (35)……ローラ (4)……駆動軸 (5)……偏心部 (51)……貫通孔 (52)……円形外周面 (53)……円形外周面 (54)……最大偏心部 (55)……円弧形外周面 (56)……カット部 (56′)……第1カット部 (57)……第2カット部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダ室(31)に、駆動軸(4)の偏心
    部(5)と、該偏心部(5)の外周に挿嵌されるローラ
    (35)とを内装したロータリー圧縮機において、前記偏
    心部(5)の偏心側に、軸方向に貫通する貫通孔(51)
    を形成すると共に、前記偏心部(5)の軸方向中間部
    に、軸方向両端部の円形外周面(52)(53)と、最大偏
    心部(54)を含む円弧形外周面(55)とを残して、前記
    最大偏心部(54)の近くから回転方向後方側の吸入域に
    延びるカット部(56)を形成したことを特徴とするロー
    タリー圧縮機。
  2. 【請求項2】シリンダ室(31)に、駆動軸(4)の偏心
    部(5)と、該偏心部(5)の外周に挿嵌されるローラ
    (35)とを内装したロータリー圧縮機において、前記偏
    心部(5)の偏心側に、軸方向に貫通する貫通孔(51)
    を形成すると共に、前記偏心部(5)の軸方向中間部
    に、軸方向両端部の円形外周面(52)(53)と、最大偏
    心部(54)を含む円弧形外周面(55)とを残して、前記
    最大偏心部(54)の近くから回転方向後方側の吸入域に
    延びる第1カット部(56′)と、前記最大偏心部(54)
    の近くから回転方向前方側の圧縮域に延びる第2カット
    部(57)とを形成したことを特徴とするロータリー圧縮
    機。
JP15382688U 1988-11-25 1988-11-25 ロータリー圧縮機 Expired - Lifetime JPH078865Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15382688U JPH078865Y2 (ja) 1988-11-25 1988-11-25 ロータリー圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15382688U JPH078865Y2 (ja) 1988-11-25 1988-11-25 ロータリー圧縮機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0274587U JPH0274587U (ja) 1990-06-07
JPH078865Y2 true JPH078865Y2 (ja) 1995-03-06

Family

ID=31430009

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15382688U Expired - Lifetime JPH078865Y2 (ja) 1988-11-25 1988-11-25 ロータリー圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH078865Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20130081108A (ko) * 2012-01-06 2013-07-16 엘지전자 주식회사 로터리 압축기

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20130081108A (ko) * 2012-01-06 2013-07-16 엘지전자 주식회사 로터리 압축기
KR101878670B1 (ko) * 2012-01-06 2018-07-16 엘지전자 주식회사 로터리 압축기

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0274587U (ja) 1990-06-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS5979086A (ja) スクロ−ル流体機械
JP2686780B2 (ja) 釣合い重り、及び釣合い重りを備えた回転子
JPH078865Y2 (ja) ロータリー圧縮機
JPH05113188A (ja) 密閉形電動圧縮機
EP0806569B1 (en) Scroll compressor
JPH0710074Y2 (ja) ロータリー圧縮機
JP3124437B2 (ja) スクロール圧縮機
JPH06323261A (ja) オイルポンプ
JP3540244B2 (ja) スクロール圧縮機
JPS631783A (ja) スクロ−ル式流体機械
JPH07229480A (ja) 両回転式スクロール圧縮機
JPH0821377A (ja) スクロール流体機械
JPS60166782A (ja) スクロール流体機械
JP2679480B2 (ja) スクロール圧縮機
JPS61118589A (ja) 電動圧縮機
JPH10252668A (ja) スクロール圧縮機
JPS62111184A (ja) スクロ−ル型圧縮機
JPH07208351A (ja) スクロール圧縮機
KR100230584B1 (ko) 밀폐형 압축기의 진동저감 장치
JPH0541275Y2 (ja)
JP2570535B2 (ja) スクロール圧縮機
JPH023093U (ja)
KR960000890Y1 (ko) 스크롤 압축기
JP2659004B2 (ja) スクロール圧縮機
KR19990030635A (ko) 회전형 압축기의 압축부 결합장치