JPH0788552A - 条材の巻取装置及び巻取方法 - Google Patents

条材の巻取装置及び巻取方法

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JPH0788552A
JPH0788552A JP25369793A JP25369793A JPH0788552A JP H0788552 A JPH0788552 A JP H0788552A JP 25369793 A JP25369793 A JP 25369793A JP 25369793 A JP25369793 A JP 25369793A JP H0788552 A JPH0788552 A JP H0788552A
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JP25369793A
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Toshihiko Kawamura
俊彦 川村
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 条材に疵をつけることなく条材の層間に効率
的かつ確実に緩衝材を挿入しつつ、条材を巻取る。 【構成】 複数のベンディングロール14は、条材12
を円弧状に曲げ加工しつつ上方へ巻き上げる。円弧状に
曲げ加工された条材12は、クレードルロール16A、
16Bにより送給されつつ、中空ロール32により誘導
される緩衝材26が層間に挿入されながら多層に巻取ら
れる。中空ロール32は、取付け片30Aを有し、緩衝
材26は、この取付け片30Aの内面に着脱自在に取付
られて、条材12の層間に挿入される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、銅合金等の条
材を巻取る装置及び方法に関し、特に、多層状に巻取ら
れる条材の層間に緩衝材を挿入しつつ条材を巻取る条材
の巻取装置及び巻取方法の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、肉厚が薄い条材の場合には、い
わゆるテンションリールにより条材を引っ張り、このテ
ンションリールに条材を巻取ることが行われるが、4m
m〜10mm程度の比較的肉厚が厚い条材の場合には、
テンションリールに巻付けるには強大な張力を要し、ま
た条材の先端を把持する特別な機構を設ける必要があ
る。そのため、比較的肉厚が厚い条材を巻取る場合、図
13及び図14に示すように、巻取るべき条材12を3
つのベンディングロール14により円弧状に曲げ加工し
つつ上方へ巻き上げて、その後この条材12をクレード
ルロール16により送給して多層状に巻取る手段が試み
られている。このような条材の巻取手段においては、条
材にほとんど張力をかけることなく条材を巻取るため、
巻取った条材の巻き固さが弱く、条材同士がすべり接触
し、ほぼ全長にわたって条材の表面に疵がつくおそれが
ある。
【0003】このため、巻取るべき条材のほぼ全長にわ
たって条材の層間に紙や布等の緩衝材を挿入しつつ条材
を巻取り、条材同士の直接的な面接触を避けることによ
り、疵の発生を防止することが行われる。この場合、従
来は、図13に示すように、円弧状に曲げ加工された条
材12の先端にテープ50等の接着手段により緩衝材2
6を取付けるか、又は、図14に示すように、条材12
の先端に硬質のフック52等により緩衝材26を掛け止
めすることにより、条材12の層間に緩衝材26を挿入
しつつ条材12を巻取ることが行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図13に示す
従来技術では、条材12の先端がベンディングロール1
4を出た後にラインを停止した上で、条材12の先端に
テープ50等により緩衝材26を取付ける必要があるた
め、手間がかかり、作業効率が悪い欠点がある。一方、
図14に示す従来技術では、特に、条材12が高速で送
給されている場合等には、途中でフック52が外れてし
まうおそれがあった。また、この硬質のフック52が条
材12の表面に疵をつけるおそれもある。更には、この
フック52により緩衝材26を挿入すると、図15に示
すように、巻取終了後このフック52が条材12間に挟
まり、このフック52を取り外すことができない欠点が
あった。
【0005】本発明の目的は、上記の欠点を回避し、条
材に疵をつけることなく、確実にかつ効率よく緩衝材を
条材の層間に挿入することができる条材の巻取装置及び
巻取方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するための第1の手段として、条材を円弧状に曲げ
加工しつつ上方へ巻き上げる複数のベンディングロール
と、この円弧状に加工された条材を送給して多層に巻取
るクレードルロールと、多層に巻取られる条材の層間に
緩衝材を挿入する緩衝材挿入手段とを備えた条材の巻取
装置において、この緩衝材挿入手段はクレードルロール
上に配置され緩衝材を誘導する誘導部材から成り、この
誘導部材は緩衝材の先端部が着脱自在に取付けられる内
面を有する取付け片を備えていることを特徴とする条材
の巻取装置を提供するものである。
【0007】また、本発明は、上記の課題を解決するた
めの第2の手段として、条材を複数のベンディングロー
ルにより円弧状に曲げ加工しつつ上方へ巻き上げた後、
この円弧状に曲げ加工された条材をクレードルロールに
より送給しつつ条材の層間に緩衝材を挿入しながら条材
を多層に巻取る条材の巻取方法において、緩衝材の先端
部を誘導部材の取付け片の内面に着脱自在に取付け、緩
衝材をこの誘導部材により誘導しながら条材の層間に挿
入しつつ条材を巻取ることを特徴とする条材の巻取方法
を提供するものである。
【0008】
【作用】このようにクレードルロール上に配置された誘
導部材に取付け片を設けこの取付け片に予め緩衝材の先
端部を着脱自在に取付けて緩衝材を誘導部材により誘導
すると、ラインを停止することなく緩衝材を条材の層間
に挿入することができるため作業効率が向上する。ま
た、誘導部材の取付け片の内面に緩衝材を取付けている
ため巻取の途中で緩衝材の先端部が誘導部材から外れる
のを防止できる。特に巻き始めにおいて、誘導部材がク
レードルロールにより回転し緩衝材がクレードルロール
に送り込まれた場合に誘導部材との間ですべって皺状や
襞状に弛みクレードルロール等に巻き込まれる傾向があ
るが、取付け片が誘導部材の回転を抑制することにより
この巻き込みを防止することができるので、確実に緩衝
材を挿入しながら条材を巻取を行うことができる。更
に、誘導部材により緩衝材を誘導して条材の層間に挿入
すると、誘導部材によって条材12の表面が疵つくこと
がなく、また、誘導部材は巻取られた条材の層間に挟ま
れることなく着脱自在に緩衝材の先端部が取付けられて
いるため、巻取後に緩衝材の先端部を誘導部材から容易
に取り外すことができる。
【0009】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明
すると、図1及び図2は本発明の条材の巻取装置10を
示し、この条材の巻取装置10は、条材12を円弧状に
曲げ加工しつつ上方へ巻き上げる複数の、図示の実施例
では3つのベンディングロール14と、この円弧状に加
工された条材12を送給して多層に巻取る複数の、図示
の実施例では2つのクレードルロール16A、16B
と、この多層に巻取られる条材12間に緩衝材を挿入す
る緩衝材挿入手段18とを備えている。なお、ベンディ
ングロール14及びクレードルロール16は、図2に示
すように、これらのロールを両側から挟むように配置さ
れた軸受けケーシング20により支持され、図示しない
駆動手段により駆動する。
【0010】条材12は、図示しない圧延機により圧延
された後、送り込みロール22により複数のベンディン
グロール14に送給される。
【0011】複数のベンディングロール14は、図1に
示すように、前後に並べて配置された2つの下部ベンデ
ィングロール14A、14Bと、これら2つの下部ベン
ディングロール14A、14Bの中間の上方に配置され
た1つの上部ベンディングロール14Cとから成ってい
る。これらのベンディングロール14A乃至14Cは、
巻取るべき条材12を挟み込んで円弧状に曲げ加工しつ
つつ、自らの回転により、この円弧状に曲げ加工された
条材12を上方へ巻き上げる。従って、上部ベンディン
グロール14Cは、条材12に曲げを加えることができ
るように、2つの下部ベンディングロール14A、14
Bの間に適度なクリアランスをもって入り込むような位
置に配置される。また、これらのベンディングロール1
4の大きさやベンディングロール14間のクリアランス
は、巻取るべき条材12の厚さや、巻取直径等に応じて
適宜調整する。
【0012】2つのクレードルロール16A、16B
は、図1に示すように、ベンディングロール14の上方
に設けられ、上流側のクレードルロール16A、下流側
のクレードルロール16Bの順に、条材12を順次送給
することにより条材12を多層に巻取る。この場合、条
材12は、ベンディングロール12により円弧状に曲げ
加工されているため、順次上方へ巻き上げられていくこ
とにより必然的に多層に巻取られる。従って、本発明に
係る条材の巻取装置10においては、芯材の外周に条材
12を巻付けて条材12を巻取るのではなく、また、そ
の結果、条材12を巻付けるための芯材は必要としな
い。なお、条材12は、図1及び図2に示すように、サ
イドガイド24により幅方向に整列されながら巻取られ
る。
【0013】緩衝材挿入手段18は、図3乃至図5に示
すように、緩衝材26を供給する緩衝材供給ロール28
と、クレードルロール16上に配置され緩衝材26を誘
導する誘導部材30とから成っている。
【0014】緩衝材26としては、巻取るべき条材12
に比べて腰が弱く条材12の層間に容易に挿入すること
ができるもの、具体的には、キャンバス布等を用いるこ
とができる。また、布状ではなく、紐状のものを用いて
もよい。
【0015】緩衝材供給ロール28は、図3に示すよう
に、巻取られる条材12の層間に緩衝材26を挿入しや
すいようベンディングロール14より条材が巻き上げら
れる方向に配置され、円弧状に曲げ加工された条材12
に沿うようにして緩衝材26を供給する。
【0016】誘導部材30は、特に図6に示すように、
中空ロール32から成っている。この中空ロール32
は、条材12に接触したときに条材12を痛めることが
ないよう条材12より軟質であって、かつ緩衝材26を
誘導するに当って容易に変形しない材料から形成するこ
とが望ましく、具体的には、樹脂製ベルトを用いること
ができる。中空ロール32は、図6及び図7に示すよう
に、この樹脂製ベルトを丸めて重合部分をビス止めする
ことにより形成される。この場合、ビス34が中空ロー
ル32から突出して条材12に疵をつけるのを防止する
ため、特に図7に示すように、ビス34として皿ビスを
用い、その頭部を樹脂製ベルトの一部に形成されたビス
頭部係入部36に係入して、ナット38に締め付けるこ
とによりビス止めを行う。
【0017】誘導部材30である中空ロール32は、図
3に示すように、特に固定手段を設けることなくクレー
ドルロール16上に配置され、また、図5に示すよう
に、円弧上に曲げ加工された条材12が上流側のクレー
ドルロール16及び下流側のクレードルロール16Bに
より送給されて多層状に巻取られた後は、巻取られた条
材12の中空部内に位置する。もっとも、この中空ロー
ル32も、幅方向に変位して所定の位置から大きくずれ
ないよう、図2に示すように、サイドガイド24により
幅方向においてその位置が規制されている。なお、この
中空ロール32は、条材12を直接巻取るものではな
く、また、後述するように、緩衝材26の先端を取付け
るスペースを要することから、図5に示すように、その
直径は巻取られた条材12の内径よりも小さくする。
【0018】また、この誘導部材30は、図6及び図8
に示すように、緩衝材26の先端部26aが着脱自在に
取付けられる内面を有する取付け片30Aを備えてい
る。この取付け片30Aは、中空ロール32を形成する
際に、取付け片30Aとなる余剰部分が突出するように
樹脂製ベルトを丸めてビス止めすることにより形成され
る。
【0019】緩衝材26の先端部26aは、特に図8に
示すように、マジックテープ(登録商標)40等の面フ
ァスナー等によりこの取付け片30Aの内面に着脱自在
に取付けられる。この取付け片30Aへの緩衝材26の
先端部26aの取付けは、着脱自在に取付けることがで
きれば、マジックテープ(登録商標)40以外の手段を
用いてもよく、具体的には、例えばテープやクリップ等
を用いて取付けることができる。
【0020】このように取付け片30Aの内面に緩衝材
26の先端部26aを取付ると、巻取りの最中に緩衝材
26が誘導部材30から外れることがなく、緩衝材26
を確実に条材12の層間に挿入することができる。すな
わち、図9に示すように、この取付け片30Aを設ける
ことなく単に円形の誘導部材30の外周に緩衝材26の
先端部を取付けて緩衝材26を誘導すると、条材12を
特に高速で巻取る場合に、巻取りの最中で緩衝材26が
誘導部材30から外れたり、誘導部材30が条材12の
巻きの外側へはじき出されるおそれがある。
【0021】また、この取付け片30Aは、上述した誘
導部材30を構成する中空ロール32の一部として中空
ロール32と同様の樹脂製ベルトから形成されているた
め、緩衝材26を誘導する場合にも容易に変形すること
なく、また、条材12と接触しても条材12を傷つける
ことがない。特に、図14に示す従来技術のフック52
と異なり、直接条材12の端部に接触することはないた
め、条材12に傷をつけることがない。
【0022】次に、本発明の条材の巻取装置の動作と共
に本発明の条材の巻取方法について説明すると、中空ロ
ール32の取付け片30Aの内面にマジックテープ(登
録商標)40により緩衝材26の先端部26aを着脱自
在に取付ける。この場合、図3に示すように、取付け片
30Aは、上流側のクレードルロール16Aの直前(図
3における上流側クレードルロール16Aの右側)に配
置することが望ましい。なお、この場合、図4に示すよ
うに、クレードルロール16の直前に押え板33を設
け、この押え板33により取付け片30Aの位置を規制
すると、緩衝材26を一層確実に誘導することができる
ので、このような押え板33を設けることが望ましい。
取付け片30Aをこの位置に配置することにより、図4
に示すように、条材12の先端部が誘導部材30と緩衝
材26との間にある程度挿入されるまで、誘導部材30
である中空ロール32の回転が取付け片30Aにより防
止されるので、緩衝材26に加わるバックテンションの
強弱にかかわらず確実に緩衝材26を条材12の層間に
挿入することができる。
【0023】すなわち、この取付け片30Aを設けるこ
となく単なる円形の誘導部材30の外周に緩衝材26の
先端部を取付けて緩衝材26を誘導すると、図10
(A)に示すように、誘導部材30がクレードルロール
16により回転し、その後緩衝材26が誘導部材30と
クレードルロール16との間ですべって緩衝材26のみ
がクレードルロール16により送給されて皺状や襞状に
弛んで、クレードルロール16やベンディングロール1
4等に巻き込まれ、またその結果、図10(B)に示す
ように、巻取られた条材12の中空部において緩衝材2
6が弛むおそれがある。従って、取付け片30Aに緩衝
材26の先端部26aを取付けることが必要であり、ま
た、図3及び図4に示すように、この取付け片30Aを
上流側のクレードルロール16の直前(図3及び図4に
示す上流側クレードルロール16Aの右側)に配置する
ことが、取付け片30Aの作用を効果的に発揮させるた
めにも最適である。
【0024】なお、誘導部材30の重量の方が緩衝材2
6に加わるバックテンションよりも大きい場合には、取
付け片30Aをクレードルロール16Aの直前でなく、
図11に示すように、2つのクレードルロール16A、
16Bの反対側、すなわち、誘導部材30である中空ロ
ール32の頂上付近に配置しても問題は少ない。但し、
誘導部材30の重量よりも緩衝材26のバックテンショ
ンの方が大きい場合には、取付け片30Aによって多少
は緩和されるものの誘導部材30が条材12の巻きの外
側へはじき出される可能性がある。従って、誘導部材3
0の重量は、緩衝材26のバックテンションよりも大き
くすることが望ましい。
【0025】以上のようにして誘導部材30及び緩衝材
26をセッテイングした後、巻取装置10の動作を開始
して、図4に示すように、条材12を送り込みロール2
2によりベンディングロール14に送給し、このベンデ
ィングロール14により条材12を円弧状に曲げ加工し
て上方へ巻き上げる。これにより、円弧状に曲げ加工さ
れた条材12は、図4に示すように、円弧を描くように
して巻き上げられていき、誘導部材30と緩衝材26と
の間に入り込む。この場合、取付け片30Aにより誘導
部材30が回転するのを防止しているため、緩衝材26
が誘導部材30から外れたり、また、緩衝材26が弛む
ことがなく、確実に緩衝材26を条材12の層間に挿入
することができる。
【0026】次いで、条材12をベンディングロール1
4により引き続き巻き上ていくと、条材12の先端は誘
導部材30の下方に回り込んで、誘導部材30を持ち上
げるようにしながら、2つのクレードルロール16A、
16Bにより送給される。その後、条材12は、図5に
示すように、その中空部に誘導部材30を取り込むよう
にして誘導部材30により誘導される緩衝材26が層間
に挿入されつつ巻き取られる。なお、誘導部材30は、
特に固定されているものではないため、その後は巻取ら
れる条材12の動向に合わせて適宜回転したり、条材1
2に持ち上げられたりする。
【0027】このようにして条材12を巻取る場合、上
述したように、緩衝材26の先端部26aは予め取付け
片30Aに取付けられているため、条材12をベンディ
ングロール14により曲げ加工していけば自然に条材1
2の層間に緩衝材26を挿入することができる。従っ
て、巻取の最中でラインを停止する必要がなく、緩衝材
26を層間に効率よく挿入しながら条材12を巻取るこ
とができる。
【0028】その後は、条材12を、誘導部材30によ
り誘導される緩衝材26を層間に挿入しつつ、2つのク
レードルロール16A、16Bにより順次送給いくこと
により、最終的に、図12に示すように、条材12を多
層に巻取ることができる。この場合、緩衝材26はマジ
ックテープ40により着脱自在に取付け片30Aに取付
けられており、しかも、この取付け片30Aは図12に
示すように、条材12の層間に挟まれることなく、充分
な作業スペースとなる条材12の中空部において緩衝材
26の先端部26aが取付けられているため、取付け片
30Aの内面からマジックテープ(登録商標)40を剥
すことにより、緩衝材26の先端を誘導部材30から簡
易に取り外すことができる。この取り外しは、巻き取ら
れた条材12を巻取装置10から取り出した後に行う。
なお、巻き取られた条材12の全周にわたって層間に緩
衝材26が挿入されているため、条材12の面接触によ
る疵の発生を防止することができるのは勿論である。
【0029】最後に本発明の具体例について述べると、
板厚8.0mm、板幅400mmの銅合金の条材を巻き
内径550mmに設定して本発明の巻取装置乃至巻取方
法により多層状に巻取った。この場合、緩衝材として厚
さ1.0mm、布幅300mmのキャンバス布を用い、
また、誘導部材として厚さ15mmの樹脂製ベルトから
成る直径300mmの中空ロールを用い、長さ200m
mの取付け片を設けた。また、緩衝材の取付け片への取
付けはマジックテープ(登録商標)により行った。
【0030】以上の条件の下、条材を100m/min
の条速で、キャンバス布を層間に挿入しながら多層状に
巻取ったところ、キャンバス布を条材の層間に良好に挿
入することができた。特に、巻き始めにおいて確実かつ
効率的に、キャンバス布を挿入しつつ条材を巻取ること
ができた。巻取終了後、条材を巻取装置から降ろし、マ
ジックテープ(登録商標)を剥すことにより、キャンバ
ス布の先端を中空ロールから容易に外すことができた。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、上記のように、誘導部
材に取付け片を設けこの取付け片に予め緩衝材の先端部
を着脱自在に取付けて緩衝材を誘導部材により誘導して
いるため、ラインを停止することなく緩衝材を条材の層
間に挿入することができるため作業効率が向上する実益
がある。
【0032】また、誘導部材の取付け片の内面に緩衝材
を取付けているため巻取の途中で緩衝材の先端部が誘導
部材から外れるのを防止することができる上に、特に巻
き始めにおいて、取付け片が誘導部材の回転を抑制する
ので、誘導部材がクレードルロールにより回転し緩衝材
がクレードルロールに送り込まれた場合に誘導部材との
間ですべって皺状や襞状に弛みクレードルロール等に巻
き込まれるのを有効に防止することができるから、確実
に緩衝材を挿入しながら条材を巻取を行うことができる
実益がある。
【0033】更に、誘導部材により緩衝材を誘導して条
材の層間に挿入すると、誘導部材によって条材の表面が
疵つくことがなく、また、誘導部材は巻取られた条材の
層間に挟まれることなく着脱自在に緩衝材の先端部が取
付けられているため、巻取後に緩衝材の先端部を誘導部
材から容易に取り外すことができる実益がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の条材の巻取装置の一部破断概略側面図
である。
【図2】本発明の条材の巻取装置の概略正面図である。
【図3】本発明の条材の巻取装置または巻取方法により
条材を巻取る第1の段階を示す概略側面図である。
【図4】本発明の条材の巻取装置または巻取方法により
条材を巻取る第2の段階を示す概略側面図である。
【図5】本発明の条材の巻取装置または巻取方法により
条材を巻取る第3の段階を示す概略側面図である。
【図6】本発明に用いられる誘導部材の横断面図であ
る。
【図7】本発明に用いられる誘導部材の重合部分の拡大
横断面図である。
【図8】本発明に用いられる誘導部材の取付け片へ緩衝
材を取付ける状態を示す概略側面図である。
【図9】取付け片を有しない誘導部材に 衝材を直接取
付けた状態を示す概略側面図である。
【図10】図10(A)は図9に示す取付け片を有しな
い誘導部材に緩衝材を直接取付けて条材を巻取る状態を
示す概略側面図、図10(B)は図9に示す取付け片を
有しない誘導部材に緩衝材を直接取付けて巻取られた条
材の状態を示す概略側面図である。
【図11】条材の巻取り開始時において、取付け片をク
レードルロールの直前ではなく手前に配置した状態を示
す概略側面図である。
【図12】本発明の条材の巻取装置または巻取方法によ
り巻取られた条材の概略側面図である。
【図13】従来技術の概略側面図である。
【図14】他の従来技術の概略側面図である。
【図15】図14に示す従来技術により巻取られた条材
の概略側面図である。
【符号の説明】
10 条材の巻取装置 12 条材 14 複数のベンディングロール 16 クレードルロール 18 緩衝材挿入手段 20 軸受けケーシング 22 送り込みロール 24 サイドガイド 26 緩衝材 26a 緩衝材の先端部 28 緩衝材供給ロール 30 誘導部材 30A 取付け片 32 中空ロール 33 押え板 34 ビス 36 ビス頭部係入部 38 ナット 40 マジックテープ(登録商標)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 条材を円弧状に曲げ加工しつつ上方へ巻
    き上げる複数のベンディングロールと、前記円弧状に加
    工された条材を送給して多層に巻取るクレードルロール
    と、前記多層に巻取られる条材の層間に緩衝材を挿入す
    る緩衝材挿入手段とを備えた条材の巻取装置において、
    前記緩衝材挿入手段は前記クレードルロール上に配置さ
    れ前記緩衝材を誘導する誘導部材から成り、前記誘導部
    材は前記緩衝材の先端部が着脱自在に取付けられる内面
    を有する取付け片を備えていることを特徴とする条材の
    巻取装置。
  2. 【請求項2】 条材を複数のベンディングロールにより
    円弧状に曲げ加工しつつ上方へ巻き上げた後、前記円弧
    状に曲げ加工された条材をクレードルロールにより送給
    しつつ前記条材の層間に緩衝材を挿入しながら前記条材
    を多層に巻取る条材の巻取方法において、前記緩衝材の
    先端部を誘導部材の取付け片の内面に着脱自在に取付
    け、前記緩衝材を前記誘導部材により誘導しながら前記
    条材の層間に挿入しつつ前記条材を巻取ることを特徴と
    する条材の巻取方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103693476A (zh) * 2013-09-17 2014-04-02 西安麦特沃金液控技术有限公司 带材制品单排多层式收卷机

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103693476A (zh) * 2013-09-17 2014-04-02 西安麦特沃金液控技术有限公司 带材制品单排多层式收卷机

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