JPH0788542B2 - W焼結合金の製造方法 - Google Patents

W焼結合金の製造方法

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JPH0788542B2
JPH0788542B2 JP3132119A JP13211991A JPH0788542B2 JP H0788542 B2 JPH0788542 B2 JP H0788542B2 JP 3132119 A JP3132119 A JP 3132119A JP 13211991 A JP13211991 A JP 13211991A JP H0788542 B2 JPH0788542 B2 JP H0788542B2
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JP
Japan
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mixed powder
tungsten
sintered
sintered alloy
producing
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正光 村井
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Japan Steel Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、成分比の異なる部分を
有するW焼結合金の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】弾心材には高い貫徹性能が
求められ、従つて比重が求められている。このため、
従来、タングステンを主成分とし、残部にニツケル及び
鉄のバインダーを含む混合粉末を材料とするW焼結合金
にて弾心材が製作されている(例えば特公昭63−30
391号)。しかして、従来の弾心材は、比重を実現
するためにバインダーを少なくしている結果、延性、靭
性及び強度が共に若干犠牲にされている。
【0003】近時、W焼結合金製の弾心材に機械加工を
施した状態で、高度の延性、靭性及び強度を求める傾向
にある。例えば、戦車砲用の弾心材の外周には、比重
かつ高強度(例えばチタン又はアルミニウム製)のサボ
ーをねじ結合によつて付属させ、砲内圧をサボーに強く
作用させて撃ち出し、砲内から撃ち出された後にサボー
を分離させ、弾心材に高初速度を与えている。このサボ
ーを弾心材の周囲にねじ結合させた場合、この弾心材の
ねじ結合個所に高度の延性、靭性及び強度が求められ
る。
【0004】このため、W焼結合金製の弾心材の周囲に
延性、靭性及び強度を適度に有するマルエージ鋼製のサ
ヤを被せ、このサヤの上にサボーをねじ結合によつて付
属させることが提案されているが、マルエージ鋼の比重
は7.85程度でW焼結合金よりも小さく、貫徹性能が
低下する。このようなことから、成分比のみを異ならせ
て、高比重と機械加工性とを両立させたW焼結合金の製
造方法の出現が望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような従
来の技術的課題に鑑みてなされたものであり、その請求
項1に記載の発明の構成は、タングステンを主成分と
し、残部にニツケル及び鉄を含む混合粉末を材料とし、
少なくとも中心軸線方向の一部の径方向でのタングステ
ンの成分比が変化する加工品を焼結によつて得るW焼結
合金の製造方法であつて、前記成分の第1混合粉末を圧
縮成形したものを焼結して中間焼結体を形成し、この中
間焼結体を機削りして所定形状の芯部材となし、更に、
前記第1混合粉末とは異なる成分比でタングステン含量
が少ない第2混合粉末を芯部材の周囲に配置して再度圧
縮成形したものを焼結して棒状体を形成し、この棒状体
を機削りして所定形状の加工品となすW焼結合金の製造
方法である。
【0006】
【作用】このようなW焼結合金の製造方法によれば、タ
ングステンを主成分とし、残部にニツケル及び鉄を含む
混合粉末を材料とし、少なくとも中心軸線方向の一部の
径方向でのタングステンの成分比が変化する加工品が焼
結によつて得られる。すなわち、混合粉末の混合工程、
圧縮工程、焼結工程及び機削り工程を順次に行つて製造
した芯部材の周囲に第2混合粉末を配置して、再度圧縮
工程、焼結工程及び機削り工程を行つて棒状体が製造さ
れる。このような加工品は、低比重のバインダー量が比
較的多い混合粉末とバインダー量が比較的少ない混合粉
末とを材料とする焼結体にて構成されているで、タング
ステンを多く含んで比重が高い部分と、タングステンを
少なく含んで比重が若干低下するが適度の延性及び靭性
が確保される部分とが存在し、少なくとも中心軸線方向
の一部の径方向でのタングステンの成分比が変化してい
る。しかして、全体として比較的高比重の加工品が得ら
れると共に、比重が若干低下している部分にねじ部等の
機械加工を施した状態で、所要の延性、靭性及び強度が
確保される。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1〜図6は、本発明を弾心材に適用した
1実施例を示す。先ず、タングステンを比較的多量(例
えば97重量%)に含む第1混合粉末1を材料として、
所定形状の芯部材2を製造する工程について説明する。
第1混合粉末1は、タングステンを主成分とし、残部
(3重量%)にニツケル及び鉄のバインダーを含む粉末
である。この第1混合粉末1を混合して図2に示す円筒
形のゴム袋10に適量入れ(混合・充填工程A)、CI
P(静水圧)にて圧縮して圧粉体を形成する(CIP工
程B)。
【0008】その後、圧粉体を焼結する(焼結工程
C)。この場合の焼結条件は、バインダー量が比較的少
ないので、1480〜1520℃の高めの温度とする。
かくして、図3に示す円筒状の中間焼結体3が形成され
る。次いで、この中間焼結体3を機削りし、先端をカツ
トした円錐形部分2aと、円錐形部分2aの大径端に接
続する短筒部分2bとを有する芯部材2を形成する(機
削り工程D)。このように中間焼結体3を機削りする理
由は、円筒形以外の復雑形状のものをCIP成形するこ
とが困難であることに加え、焼結は、バインダーが液相
となる温度にてなされ、焼結中の変形が大きいので所定
形状の焼結体を正確に得ることが実質的に不可能である
ところにある。但し、機削り部分が少なくなる形状の中
間焼結体3を形成することは可能である。
【0009】次に、混合工程Eにて第1混合粉末1とは
タングステンの成分比が異なる第2混合粉末5を予め混
合する。つまり、第2混合粉末5は、タングステンを第
1混合粉末1よりも比較的小量(例えば93重量%)含
む混合粉末であり、第1混合粉末1と同様にタングステ
ンを主成分とし、残部(7重量%)にニツケル及び鉄の
バインダーを含む。そして、図4に示すように所定形状
の芯部材2をゴム袋11に入れ、円錐形部分2aの周囲
に第2混合粉末5を充填する(組合・充填工程F)。そ
して、再度CIP成形する(CIP工程G)。CIP成
形すれば、芯部材2と圧粉体になつた第2混合粉末5と
が一体化するので、これを再度焼結する(焼結工程
H)。この場合の焼結条件は、バインダー量が比較的多
いので、1460〜1480℃の低めの温度にて行う。
このように、バインダー量が比較的多い(7重量%)第
2混合粉末5を、バインダー量が比較的少ない(3重量
%)第1混合粉末1を焼結してなる芯部材2の周囲に配
置することは、第2混合粉末5の焼結に際して焼結温度
を低めに設定して内部の芯部材2に変形等の悪影響が生
ずることを最低限に抑制できるので好都合である。
【0010】かくして、図5,図6に示す焼結による棒
状体6が形成され、少なくとも中心軸線方向の一部の径
方向でのタングステンの成分比が変化している。この棒
状体6は旋盤によつて機削りし、加工品である例えば戦
車砲の弾芯材に加工する(機削り工程I)。このように
して製造された弾芯材によれば、低比重のバインダー量
が比較的多い(7重量%)第2混合粉末5を、バインダ
ー量が比較的少ない(3重量%)第1混合粉末1の周囲
に配置した焼結体を構成しているで、内部の比重が高
く、外部は比重が若干低下するが適度の延性及び靭性が
確保され、ねじ部等の機械加工を施した状態で、所要の
延性、靭性及び強度が得られる。なお、タングステンを
97重量%含む上記焼結体3の比重は、18.4程度で
あり、タングステンを93重量%含む上記第2混合粉末
5の焼結体の比重は、17.6程度である。加えて、こ
の弾芯材は、製造過程で機削り工程D及びIを経ている
ので、重心点が正確で高品質である。
【0011】以上の説明では、タングステンの成分比が
中心軸線方向の一部の径方向で変化するのみならず、中
心軸線方向でも変化しているが、図に示すようにタン
グステンの成分比が径方向でのみ変化するように第1混
合粉末1及び第2混合粉末5を配した棒状体6の製造に
適用できることは勿論である。
【0012】また、CIP成形用のゴム袋に2種類の混
合粉末つまり第1混合粉末1及び第2混合粉末5をそれ
ぞれが所定形状をなすように入れ、CIP成形後に一体
に焼結して類似する成分比の棒状体を製造することも可
能である。しかしながら、このようにして得られる棒状
体は、第1混合粉末1及び第2混合粉末5が境界部分で
不均一に混合するので所定形状及び重心位置を維持する
ことが困難であると共に、第1混合粉末1と第2混合粉
末5との適性焼結温度が相違するため、高度の延性、靭
性及び強度を得ることが困難である。
【0013】
【発明の効果】以上の説明によつて理解されるように、
本発明に係るW焼結合金の製造方法によれば、成分比を
異ならせて、高比重と機械加工性とを両立させたW焼結
合金の加工品が得られる。すなわち、全体がW焼結合
金にて構成されているので、高比重であり、このW焼結
合金のタングステンの含有量が少ない部分にねじ部等の
機械加工を施すことにより、所要の延性、靭性及び強度
が得られる。加えて、この加工品は、製造過程で機削り
工程を経ているので、重心点が正確である。更に、タン
グステン含量が多い第1混合粉末を焼結してなる芯部材
の周囲に、タングステン含量が少ない第2混合粉末を配
置して再度の焼結を行うので、この再度の焼結に際して
焼結温度を低めに設定して内部の芯部材に変形等の悪影
響が生ずることを最低限に抑制でき、高品質の加工品が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1実施例に係る製造工程を示す図。
【図2】 同じくCIP工程を示す断面図。
【図3】 同じく中間焼結体を示す図。
【図4】 同じくCIP工程を示す断面図。
【図5】 同じく棒状体を示す図。
【図6】 図5のVI−VI線断面図。
【図7】 他の構造例に係る棒状体を示す図。
【符号の説明】
1:第1混合粉末、2:芯部材、2a:円錐形部分、2
b:短筒部分、3:中間焼結体、5:第2混合粉末、
6:棒状体、10,11:ゴム袋、A:混合・充填工
程、B:CIP工程(圧縮工程)、C:焼結工程、D:
機削り工程、E:混合工程、F:組合・充填工程、G:
CIP工程(圧縮工程)、H:焼結工程、I:機削り工
程。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タングステンを主成分とし、残部にニツ
    ケル及び鉄を含む混合粉末を材料とし、少なくとも中心
    軸線方向の一部の径方向でのタングステンの成分比が変
    化する加工品を焼結によつて得るW焼結合金の製造方法
    であつて、前記成分の第1混合粉末を圧縮成形したもの
    を焼結して中間焼結体を形成し、この中間焼結体を機削
    りして所定形状の芯部材となし、更に、前記第1混合粉
    末とは異なる成分比でタングステン含量が少ない第2混
    合粉末を芯部材の周囲に配置して再度圧縮成形したもの
    を焼結して棒状体を形成し、この棒状体を機削りして所
    定形状の加工品となすことを特徴とするW焼結合金の製
    造方法。
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