JP2864564B2 - 成形弾用合金の製造方法 - Google Patents

成形弾用合金の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、例えば防護物を侵徹する成形弾用ライナに
有用な合金の製造方法に関するものである。
(従来の技術) 成形弾用ライナには純銅(無酸素銅)が、一般的に使
用されているが、このライナの製造方法としては、鍛造
法、機械加工法、電析法などがある。
ところで、この成形弾用ライナに要求される特性は、
密度が高いこと、ジェットの伸びが大きいことであ
り、この要求を比較的満足する材料としては前記した純
銅の他、金、タンタルなどが知られている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら金やタンタルは純銅より特性は優れてい
るが高価であるため実用化されておらず、純銅より特性
の優れた合金の開発が望まれていた。
本発明は上記実情に鑑みて成されたものであり、銅よ
りも密度、伸びの大きい合金、換言すれば、防護物の侵
徹長の大きい合金の製造方法を提供することを目的とし
ている。
(課題を解決するための手段) タングステン(W)と銅(Cu)は液相あるいは固相状
態で相互に固溶しないため、鋳造法、鍛造法では製造が
困難である。しかしながら、粉末冶金法で、W粉末の骨
格を形成させた後に焼結して銅を溶浸することにより製
造可能である。
この粉末冶金法で製造したW−Cu合金は古くから電気
接点材料として使用されており、この合金の電気抵抗、
耐摩耗特性等は既に知られている。
しかしながら、W−Cu合金の成形弾用ライナへの適用
はなされておらず、その性能(侵徹)も知られていな
い。
そこで本発明者は、侵徹長にすぐれたW−Cuあるいは
W−Cu−Ni(ニッケル)合金を開発するため、合金の製
造方法につき、種々検討を加えた結果、以下のような本
発明を成立させたのである。
すなわち第1の本発明は、タングステン粉末と銅ある
いは銅合金粉末との混合粉末を圧縮あるいは焼結した成
形体に、銅あるいは銅合金を溶浸させることを要旨とす
る成形弾用合金の製造方法である。
また第2の本発明は、タングステン粉末、ニッケル粉
末と銅あるいは銅合金粉末とを圧縮あるいは焼結した成
形体に、銅あるいは銅合金を溶浸させることを要旨とす
る成形弾用合金の製造方法である。
また第3の本発明は、タングステン粉末、あるいはタ
ングステン粉末及びニッケル粉末と混合させる銅あるい
は銅合金粉末の比率が、1〜20重量%であることを要旨
とする前記第1又は第2の本発明の成形弾用合金の製造
方法である。
また第4の本発明は、タングステン粉末の比率が60〜
85重量%であることを要旨とする前記第1、第2又は第
3の本発明の成形弾用合金の製造方法である。
本発明において、Cu粉あるいはCu合金を混合するの
は、後工程でCu溶浸処理する際の溶浸性を向上するため
である。この場合混合するCuが10重量%を超えると、W
の組成60〜85重量%を確保することが困難となり、また
1重量%未満では溶浸性向上効果が小さい。なお、Cu合
金粉としてはCu−Ag、Cu−P、Cu−Co等が用いられる。
NiはW粉末の焼結を促進させ、Cuを溶浸するときの骨
格の強度を確保するため必要により添加するものである
が、2.0重量%を超えて添加しても焼結促進効果が飽和
してしまい、かつCu溶浸時に偏析が生じるため、添加量
は2.0重量%以下とするのが好ましい。
すなわち本発明では、W粉末とCu粉末あるいはCu合金
粉末、さらに必要に応じてNi粉末を混合するのである。
W粉末の粒度はフィッシャー・サブ・シーブ・サイザー
で測定した値で2〜25μmが適している。CuあるいはCu
合金粉末の粒度はフルイ法で200メッシュが、またNi
粉は1〜10μm(フィッシャー・サブ・シーブ・サイザ
ー値)が好ましい。W、CuとNi粉の混合はV型ミキサ
ー、ボールミル、アトライター等で行う。
そしてW−Cu混合粉末あるいはW−Cu−Ni混合粉末に
バインダーを添加した後、ライナ形状のゴム型に充填
し、CIP成形をする。
ところで、バインダーは粉末冶金に一般に用いられて
いるワックス、セルロース等が適用できる。また、W−
Cu合金の組成はCIPの成形体のW密度によって一義的に
決定されるため、CIPの成形圧力の選定は重要である。
すなわち、W粉末粒度およびCuあるいはCu合金粉の混合
比率によっても変化するが、本発明者の実験ではWが60
〜85重量%の組成を得るための最適CIP成形圧力は500〜
3000kgf/cm2である。
本発明において、Wの比率を60〜85重量%と限定する
理由は、W含有量が60重量%未満では侵徹長におよぼす
効果が小さく、85重量%を超えるとジェットの伸びが低
下し、ジェットがばらけてやはり侵徹長が低下するから
である。
前記した方法で成形した成形体、あるいは成形体を脱
ろうし、焼結した焼結体の上部にCuあるいはCu合金の円
板あるいは粉末を載せ、Cu溶浸を行う。溶浸に使用する
CuあるいはCu合金は鋳鍛造品から加工した円板の他、C
u、Cu−Ag、Cu−P、Cu−Coなどの粉末を用いる。溶浸
処理は、水素あるいは水素−窒素混合雰囲気中で1100〜
1250℃で10〜120分間行う。また、溶浸前にハンドリン
グを容易とするため、必要に応じて焼結するが、1100〜
1250℃で10〜120分間、真空あるいは水素、水素−窒素
混合雰囲気中で行う。
かかる方法によって成形弾用合金が製造できる。
(実施例) W粉末とCu粉末あるいはW、Cu粉末と0.5重量%のNi
粉末をボールミルで4時間混合した後、ロストワックス
を2重量%加熱混合して添加した。
直径φ50mmの内径を有するライナ形状のゴム型に混合
粉末を充填した後圧力容器に入れ、500〜4000kgf/cm2
圧力でCIP成形し、その後ゴム型から取り出した。そし
て真空焼結炉で脱ろう後、1150℃で2時間焼結し、焼結
体の上にCuの円板を載せて1130℃で1時間溶浸処理し
た。さらにこの素材より所定の形状に機械加工した後、
炸薬CompBを用いて侵徹試験を実施した。試験には比較
材として無酸素銅の丸棒から削り出したライナを用い
た。
試験結果を第1表に示すが、本発明合金は従来のCuと
比較して、1.3倍以上の侵徹長を有するとともに侵徹長
のばらつき(標準偏差)が1.0以下とすぐれていること
が明らかである。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明方法によれば従来使用さ
れていたCuより著しく侵徹長にすぐれた成形弾用合金を
製造することができる。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タングステン粉末と銅あるいは銅合金粉末
    との混合粉末を圧縮あるいは焼結した成形体に、銅ある
    いは銅合金を溶浸させることを特徴とする成形弾用合金
    の製造方法。
  2. 【請求項2】タングステン粉末、ニッケル粉末と銅ある
    いは銅合金粉末とを圧縮あるいは焼結した成形体に、銅
    あるいは銅合金を溶浸させることを特徴とする成形弾用
    合金の製造方法。
  3. 【請求項3】タングステン粉末、あるいはタングステン
    粉末及びニッケル粉末と混合させる銅あるいは銅合金粉
    末の比率が、1〜20重量%であることを特徴とする請求
    項1又は2記載の成形弾用合金の製造方法。
  4. 【請求項4】タングステン粉末の比率が60〜85重量%で
    あることを特徴とする請求項1、2又は3記載の成形弾
    用合金の製造方法。
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