JPH0788446A - 飛翔体を用いた清掃装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 飛翔体を被清掃部に当接させて、その被清
掃部を清掃する装置であって、小型で携行可能なものを
実現せんとすることを目的とする。 【構成】 飛翔体が回遊する環状の回遊路の一部に、
その回遊路内に向けて圧縮空気や洗浄水を噴射するため
の流体供給手段が設けられ、この流体供給手段と対向す
る部位に、飛翔体が被清掃部に接触する開口が形成され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、車両の外側壁、道路の
防音側壁やビルの窓等の鉛直方向に延在する側壁、天井
等の水平壁面やコーナ部等の狭い被清掃部に多数の飛翔
体を当接させて当該被清掃部を清掃する装置に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】従来のこの種の清掃装置としては、本発
明者が既に出願しているものが知られている（特開平４
−５９０８７号、特開平４−８３５６７号公報参照）。

【０００３】この従来装置は、トラックに搭載されるも
のや、移動台に搭載されるものであった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】この従来の清掃装置は
いずれも大型のものであって、広範囲の壁面を迅速に清
掃するのに適していたが、比較的狭い範囲の壁面を作業
者がこの従来装置を携行して作業することには適してい
なかった。

【０００５】本発明はかかる従来技術の課題に鑑みてな
されたもので、小型で携行可能な清掃装置を実現せんと
するものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】第１の主要な発明は、被
清掃部に多数の飛翔体を流体の圧力によって当接させて
当該被清掃部を清掃する清掃装置において、飛翔体が回
遊する円形の回遊路の一部に、当該回遊路内に向けてそ
の接線方向から流体を供給するための流体供給手段が設
けられ、前記回遊路の前記流体供給手段と対向する部位
に、飛翔体が被清掃部に接触する開口が形成されている
ことを特徴とするものである。

【０００７】第２の主要な発明は、被清掃部に多数の飛
翔体を流体の圧力によって当接させて当該被清掃部を清
掃する清掃装置において、飛翔体が回遊する長円形の回
遊路の一部に、当該回遊路の直線部内に向けてその延在
方向から流体を供給する流体供給手段が設けられ、前記
回遊路の前記流体供給手段と対向する部位に、飛翔体が
被清掃部に接触する開口が形成されていることを特徴と
するものである。

【０００８】

【作用】第１の主要な発明では、回遊路内に向けてその
接線方向から空気や水等の流体が供給され、当該流体の
供給力によって、前記回遊路内の飛翔体が被清掃面に当
接されるので、被清掃面に付着している汚物が前記飛翔
体によって剥離され除去される。

【０００９】第２の主要な発明では、流体が回遊路の直
線部分を直線的に流れるので、その間に前記飛翔体が充
分加速され、被清掃面に当接されることになる。

【００１０】

【実施例】図１は本発明の第１の実施例の斜視図、図２
は当該実施例の縦断面図、そして図３は第２の実施例の
縦断面図である。

【００１１】図１および図２において、１は強化プラス
チック製のパイプを環状に整形して形成されている回遊
路である。当該回遊路１の一部には、その接線方向に延
在する流体供給路２が一体的に連通形成されている。前
記パイプはその断面が矩形でもよいし円形でもよい。

【００１２】そして前記流体供給路２の突出端部に、流
体供給手段としての圧縮空気噴射ノズル３とと洗浄水噴
射ノズル４が並設されている。当該圧縮空気噴射ノズル
３は図示せぬコンプレッサに接続され、洗浄水噴射ノズ
ル４は洗浄水貯蔵タンクに接続されており、圧縮空気噴
射ノズル３から圧縮空気が噴射供給されると、霧吹きと
同様の原理で洗浄水噴射ノズル４から洗浄水が霧状にな
って流体供給路２内に供給される。

【００１３】回遊路１の、圧縮空気噴射ノズル３と対向
する部分には開口５が開設され、当該開口５に、後述の
飛翔体６が抜け出さない程度のメッシュのネット７が装
着されている（図１参照）。

【００１４】なお、開口面５と流体供給方向とのなす角
度は、６０度が適当であるが、４０度ないし８０度であ
れば充分実用に供し得る。開口面５と流体供給方向との
なす角度をこのような角度に設定しておくと、被清掃部
１０にて反射した飛翔体６が巧みに回遊路１内に帰還さ
れる。

【００１５】飛翔体６は、球形の中実のスポンジ体、中
空のスポンジ体、中空のゴム鞠体にて形成されており、
多数が回遊路１内に収納されている。

【００１６】また、回遊路１の内側には空間が形成さ
れ、当該空間内にその直径方向に延在する取手８が固着
され、当該取手８に操作スイッチ９が装着されている。
なお、回遊路１に余分の洗浄水を排出するドレン孔が穿
設されていてもよい。

【００１７】而して、操作者が前記取手８を把持して前
記開口面５を被清掃部１０に接近させ、操作スイッチ９
を起動操作すると、コンプレッサが動作して圧縮空気噴
射ノズル３から圧縮空気が噴射され、当該圧縮空気と霧
状の洗浄水が、開口５に向けて噴射され、そのエネルギ
ーによって飛翔体６も開口５に向けて飛翔し、被清掃部
１０に当接する。

【００１８】そうすると、被清掃面１０に付着している
汚物が前記飛翔体６によって剥離され、噴射される洗浄
水によって清掃、除去される。

【００１９】そして、被清掃面１０にて反射された飛翔
体６は、回遊路１を通って回遊される。

【００２０】なお、洗浄水に洗剤を混入させておくと、
洗浄効果はより一層向上する。

【００２１】次に第２の実施例について説明する。な
お、この第２の実施例において、前記第１の実施例と異
なる点は回遊路１の形状であるので、この形状の相違点
についてのみ説明する。

【００２２】この第２の実施例において、飛翔体６が回
遊する回遊路１は長円形を呈しており、当該回遊路１の
直線部内に向けてその延在方向から圧縮空気や洗浄水を
噴射するように、圧縮空気噴射ノズル３と洗浄水噴射ノ
ズル４が並設されている。

【００２３】このように、回遊路１が長円形を呈してい
ると、圧縮空気や洗浄水が回遊路１の直線部分を直線的
に流れるので、その間に前記飛翔体６が充分加速され、
被清掃面１０に当接されることになる。

【００２４】

【発明の効果】いずれの主要な発明でも、装置全体がコ
ンパクトに構成されるので、作業者が本装置を携行して
清掃作業を行うことができるので、清掃用途およびその
範囲が拡大される。

【００２５】また、少量の洗浄液で洗浄できるので、水
を嫌う室内の天井や側壁の洗浄にも好適である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例の斜視図である。

【図２】本発明の第１の実施例の縦断面図である。

【図３】本発明の第２の実施例の縦断面図である。

【符号の説明】

１ 回遊路 ２ 流体供給路 ３ 圧縮空気噴射ノズル ４ 洗浄水噴射ノズル ５ 開口 ６ 飛翔体 ７ ネット ８ 取手 ９ 操作スイッチ １０ 被清掃部

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 被清掃部に多数の飛翔体を流体の圧力に
   よって当接させて当該被清掃部を清掃する清掃装置にお
   いて、 飛翔体が回遊する環状の回遊路の一部に、当該回遊路内
   に向けてその接線方向から流体を供給するための流体供
   給手段が設けられ、前記回遊路の前記流体供給手段と対
   向する部位に、飛翔体が被清掃部に接触する開口が形成
   されていることを特徴とする清掃装置。
2. 【請求項２】 回遊路の一部に、その接線方向に延在
   する流体供給路が連通形成されており、当該流体供給路
   の突出端部に流体供給手段が装着されている請求項１記
   載の清掃装置。
3. 【請求項３】 被清掃部に多数の飛翔体を流体の圧力に
   よって当接させて当該被清掃部を清掃する清掃装置にお
   いて、 飛翔体が回遊する長円形の回遊路の一部に、当該回遊路
   の直線部内に向けてその延在方向から流体を供給する流
   体供給手段が設けられ、前記回遊路の前記流体供給手段
   と対向する部位に、飛翔体が被清掃部に接触する開口が
   形成されていることを特徴とする清掃装置。
4. 【請求項４】 回遊路の直線部に、その直線部の延長
   方向に延在する流体供給路が連通形成されており、当該
   流体供給路の突出端部に流体供給手段が装着されている
   請求項３記載の清掃装置。
5. 【請求項５】 開口面と流体供給方向とのなす角度が
   ４０度ないし８０度である請求項１ないし請求項４のい
   ずれかに記載の清掃装置。
6. 【請求項６】 流体供給手段によって気体と液体が供給
   される請求項１ないし請求項５のいずれかに記載の清掃
   装置。
7. 【請求項７】 回遊路の内側に空間が形成され、当該
   空間内に取手が装着されている請求項１ないし請求項６
   のいずれかに記載の清掃装置。
8. 【請求項８】 開口面に飛翔体の飛出を防止するネッ
   トが装着されて装着されている請求項１ないし請求項６
   のいずれかに記載の清掃装置。