JPH0713814Y2

JPH0713814Y2 - 吹付発泡装置の混合用ノズル

Info

Publication number: JPH0713814Y2
Application number: JP1986054559U
Authority: JP
Inventors: 和松井
Original assignee: 松井電機工業株式会社
Priority date: 1986-04-11
Filing date: 1986-04-11
Publication date: 1995-04-05
Anticipated expiration: 2001-04-11
Also published as: JPS62170158U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、建築構造物等の壁体に断熱作業を行うための
ポリウレタンフオームの施工装置に関し、特に吹付発泡
装置に用いられる混合用ノズルに関する。

（従来の技術）従来より一般の建築物や、冷凍、冷蔵倉庫や、保温用の
施設等においては、断熱材を壁体又はパネル等に一体に
装備させ、その断熱の処理を行うようにしていることが
多い。

しかし、従来より用いられているポリウレタンフオーム
の発泡形成装置は、主としてスプレー法によつて行われ
ているものの、そのために用いられる噴射ノズルは装置
として全体機構の中の一部分に当初から固定して組み入
れられているため、トラブル発生時の対策に面倒な解決
手段を必要とするなどの欠点を有していた。

つまり、ポリウレタンフオームの現場施工は、主として
スプレー法によつて行われているが、このスプレー法は
主剤液（Ａ液）と硬化剤液（Ｂ液）とをそれぞれの収容
されているタンクから送り出すとともに、スプレーガン
の先端部分から圧縮空気とともに噴射させるときに、両
液の混合を行い、その混合によりポリウレタンフオーム
の発泡が行なわれるようになつているものの、Ａ液とＢ
液とは水分が混入されると発泡硬化するという性質を有
しているために、通常の作業を行う際には、空気を直接
に用いることが困難であり、そのために、窒素や、フレ
オンガス等を用いたり、又、これらガス充填設備のない
場所では、圧縮空気が用いられる。

（考案が解決しようとする問題点）本考案においては、圧縮空気によつて、前記Ａ液とＢ液
の両液を噴射させるノズル部の構成を簡単にするととも
に、両液の混合を確実に、しかも交換が自在にでき、吹
付け作業を迅速にするようなされた吹付発泡装置の混合
用ノズルを提供するものであつて、本考案装置は、本出
願人の既出願たる特願昭60−102648号の２液吹付発泡装
置の改良に係るものである。

（問題点を解決するための手段および作用）２液吹付発泡装置は、保温装置を設けた圧力タンクと、
その圧力タンクに圧縮空気を供給し、タンク内に収容さ
れている液剤の供給を行うためのコンプレッサー、およ
び、圧縮空気から水分等を除去するフイルターと、２つ
のタンクから個別に送り出されたＡ液とＢ液とを混合攪
拌するとともに、圧縮空気によつて噴出させるように構
成してなるスプレーガンとから構成されている。

そして、主剤液と硬化剤液とをそれぞれ圧力タンクに収
容し、それぞれのタンクに所定の圧力の圧縮空気を吹き
込むことによつて、スプレーガンのノズル部にＡ液とＢ
液とをそれぞれ供給し、そのノズル部においては、液剤
の混合攪拌を確実に行うとともに、別の経路からノズル
部に供給される圧縮空気によつて断熱工事の対象物に吹
付けを行いポリウレタンフオームの壁を形成できるよう
にしている。

（実施例）図示した一実施例に従つて、本考案の構成を説明する
と、第１図に示されるように、２液吹付発泡装置におけ
る主剤液と硬化剤液の供給を行うための装置は、Ａ液を
収容する圧力タンク１と、Ｂ液を収容する圧力タンク
２、および、上記した２つの圧力タンクをカバーすると
ともに、その内部にサーモオイル４を収容している加温
槽３とから構成される。

また、圧縮空気を供給するための設備としては、空気溜
を設けたエアーコンプレツサー５と、このコンプレツサ
ー５から排出される圧縮空気の中に含まれる水分と、ゴ
ミなどを除去するためのエアーフイルター６、エアーフ
イルターから圧力タンク1,2に至る間の空気供給管の途
中に設けられる減圧弁7,8、減圧弁から所定の圧力に調
整された空気を圧力タンクに導入するためのそれぞれの
エアー入口9,10が形成されており、更に、エアーフイル
ター６から排出される空気の一部は、スプレーガン15に
直接入り、混合された液剤の噴出を行うために使用され
る。

さらに、圧縮空気によつて排出された液剤は、それぞれ
の液取り出し口からジョイント13,14を経て、スプレー
ガン15に送り出されるようになつている。

該スプレーガン15の先端部には交換自在に取付されるノ
ズル部16が第２〜第４図に示されているような構成のも
ので、該ノズル部16には、それぞれの液剤及びエアー注
入孔17,18,19を鍔付の巾広面部20に穿設するとともに、
他端部には気・液を噴射させるための先細状の噴射ノズ
ル21が突出して設けられ、中間には気液混合部室22が形
成されていて、ここで空気と液体の混合物を形成し、そ
れを噴射ノズル21から噴射させて壁等に向けて吹き付け
るようにしている。

さらに、ノズル部16のそれぞれの注入孔17〜19は鍔付の
巾広面部20よりテーパ状に突出して設けられているの
で、スプレーガン15に設けられた気液送入孔17′,18′,
19′との嵌着は第５図に示す如くノズル部16を押し込む
ことにより正確に締め込まれて嵌着され、さらに、ロー
レット23の回動締付により完全に装填されるのである。

（考案の効果）本考案のノズル部16は合成樹脂等で大量に、しかも安価
であるので、使い捨て交換自在で、ノズル部交換を行う
ことにより従来のものに比して作業効率が格段に良く、
使い捨てにより、清浄作業等を必要としないから、多種
の夫々の気液注入孔、噴射孔の径の異なつたものを用意
しておくことにより、吹付液量の加減調節、或いは出来
上り表面の仕上げ、さらに、吹付け厚さをノズル部の交
換によつて簡単容易にできる等の実用において顕著な効
果を奏するとともに、優秀な作業性を望めるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案によるノズルが用いられる２液吹付発泡
装置の構成を示す展開図。第２図〜４図は本考案のノズル部の構成を示す説明図に
して、第２図（イ）は側面図、（ロ）は側断面図、第３
図は鍔付の巾広面部に穿設された気液注入孔を示す平面
図、第４図は噴射孔を示した平面図、第５図はスプレー
ガンに設けられた気液孔を示す正面図、第６図は本考案
によるノズル部をスプレーガンに装填した使用状態図で
ある。 1,2…圧力タンク、３…加温槽、４…サーモオイル、５
…コンプレツサー、６…エアーフイルター、７、８…減
圧弁、9,10…エアー入口、11,12…液取り出し口、13,14
…ジヨイント、15…スプレーガン、16…ノズル部、17,1
8…液注入孔、19…エアー注入口、17′,18′…スプレー
ガン側の液送入孔、19…スプレーガン側のエアー送入
孔、20…巾広面部、21…噴射ノズル、22…気液混合部
室、23…ローレット。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】スプレーガン本体の先端部にノズルを装着
するとともに、前記スプレーガン本体に複数の管部材を
接続し、前記、複数の管部材から供給される気体と液体
とを前記ノズル内部で混合し、ノズル先端部より吹き付
けるように構成してなる装置において、前記、スプレー
ガン本体15に対して装着するノズル16の基部に、鍔付の
巾広面部20を設け、該、巾広面部20よりテーパ状に突出
して複数の気液注入孔17〜19を設けるとともに、前記ノ
ズル16の先端部に径の小さな噴射ノズル21を突出させて
設け、該、ノズル16の基部と噴射ノズル21との間に、先
端部に至るほど小径に構成した混合室22を配置して、前
記、混合室の内部で気液の混合を行い、噴射ノズルから
混合物を吹き付けることを特徴とする一体成形の合成樹
脂製からなる吹付発泡装置の混合用ノズル。