JPH0788205A - 対向流エアーバリアによる防煙方法及び該防煙方法に用いる装置 - Google Patents

対向流エアーバリアによる防煙方法及び該防煙方法に用いる装置

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JPH0788205A
JPH0788205A JP23855693A JP23855693A JPH0788205A JP H0788205 A JPH0788205 A JP H0788205A JP 23855693 A JP23855693 A JP 23855693A JP 23855693 A JP23855693 A JP 23855693A JP H0788205 A JPH0788205 A JP H0788205A
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JP
Japan
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fire
air
smoke
room
opening
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP23855693A
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English (en)
Inventor
Masaaki Ukaji
正明 宇梶
Takashi Wakamatsu
高志 若松
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Kumagai Gumi Co Ltd
Original Assignee
Kumagai Gumi Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 空気流の壁を形成することによって、火災時
における避難室等への遮煙効果を高めて安全性の向上を
はかる。 【構成】 両側面が耐熱材11a,11aで被装され、
該両耐熱材11a,11a間に断熱材11bと空間部1
1cとを有する耐火・防煙パネル11によって火災室A
と避難室Bを離隔する。そして、前記パネル11の開口
部に火災室A側へ向けて空気流の吹出口15を設ける。
又、該パネル11の空間部に給気加圧する送風機12を
接続する。更に、火災室A内に煙感知器16を設け、該
煙感知器16と前記送風機12及び給気口19開閉用の
電動ダンパー18を信号線17によって接続する。而し
て、火災発生時には、煙感知器16の情報により電動ダ
ンパー18が動作し外気を取り入れると同時に、送風機
12が動作することにより、吹出口15から高速な空気
流14が火災室A側へ噴出してエアーバリアを形成し、
避難室Bへの煙21の侵入を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は対向流エアーバリアによ
る防煙方法及び該防煙方法に用いる装置に関するもので
あり、特に、高速な空気流等を集中させてエアーバリア
を形成することによる防煙方法及び該防煙方法に用いる
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】火災時に発生する煙は、避難行動や消防
活動の大きな障害となる。そのため、煙を避難経路や安
全区画内へ侵入しないように制御することは、防災対策
上極めて重要である。煙の制御方法としては機械力によ
る排煙が一般的であるが、この場合は、火災源近傍に排
煙装置を設置すれば該排煙に伴って新鮮な空気も同時に
誘導されることになり、従って、返って火勢を助成する
ことになる。又、高温の煙による排煙ダクトの変形やフ
ァンが故障すると云う問題が生じる。
【0003】そこで、前記機械力による排煙方法の欠点
を補い、且つ、局所的に煙をある地点から先に侵入させ
ない空気流による遮煙方法として、エアーシャッターが
知られている。この方法は図5に示すように、通路の天
井面に排気口1及び通路面に給気口2を設け、該両気口
間を下から上へ空気を噴出させ、その空気流の壁、即
ち、エアーシャッター3によって火災室A側から避難室
B側への煙4の侵入を防止しようとするものである。し
かし、この方法は給排気の流速及び量並びに前記エアー
シャッター3周辺の流速分布などとの相互間に関連があ
り、それら相互間のバランスに微妙な調整を必要とす
る。そして、前記バランスが崩れると遮煙としての機能
を失うばかりでなく、煙4の拡散を誘発する虞れがあ
る。
【0004】ここで、排気量をVe とし、エアーシャッ
ター3に巻き込まれる煙4と新鮮空気5との合計量をV
a とし、給気量をVs とすると、Ve >Va +Vs とな
る排気量Ve が必要である。又、発生する煙の量は一定
していないが、前記エアーシャッターに巻き込まれる煙
4の量は安全面からみて過大に見込まざるを得ないの
で、更に排気量Ve は大となる。そのため経済的にも問
題があるので、現在殆ど実施されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のエアーシャッタ
ー方法は、上述せる如く、排気量が給気量と巻き込み風
量との合計となり、更に、余裕を見込んだ該排気量で設
定する必要がある。しかも、火災に伴う周辺の流速分布
の変化により、給排気等のバランスが崩れた場合は、避
難室への煙の越流の虞れがある。
【0006】そこで、火災時における避難室等への遮煙
効果を高めて、安全性の向上をはかるために解決せらる
べき技術的課題が生じてくるのであり、本発明は該課題
を解決することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために提案するものであり、火災時における避難室
と火災室とを離隔する防火壁を設け、該防火壁の一部に
開口部を設け、該開口部の両側若しくは両側及び上部又
はそれらの近傍に吹出口を設け、前記開口部の幅方向の
水平中心線上にして、該開口部の高さの鉛直面であっ
て、且つ、該開口部近傍の火災室側の該鉛直面に向け
て、所定角度を有する高速の空気流等を集中させ、該空
気流等によってエアーバリアを形成する防煙方法、及び
前記避難室と火災室とを離隔する防火壁は、両側面に耐
火材を対峙させ、且つ、その内部には断熱材と空間部を
有するとともに、該空間部を給気加圧する手段を設けた
防煙方法に用いる防煙装置を提供するものである。
【0008】
【作用】請求項1記載の発明は、避難室と火災室との間
に防火壁を設け、その一部を開口して通路とする。そし
て、該開口部の両側と上部、又はそれらの近傍に多数の
孔又は連続する帯状のスリットからなる空気流等の吹出
口を設ける。又、該吹出口は前記空気流等が、前記開口
部近傍の火災室側に向って集中するように斜設されてい
る。そこで、送風機から加圧された空気が、前記吹出口
から空気流となって噴出されてエアーバリアを形成する
ことになり、火災室から避難室への煙の侵入を防止す
る。
【0009】又、請求項2記載の発明は、両側が耐熱材
で被装され、該両耐熱材間に断熱材と空間部を有する耐
火・防煙パネルにて前記防火壁が形成され、且つ、前記
パネルの空間部を給気加圧する送風機が設けられてい
る。そこで、火災時に前記送風機を作動させることによ
り、前記パネルの開口部の両側と上部、又はそれらの近
傍に設けた連続する帯状のスリット又は多数の孔の吹出
口から空気流が噴出されて前記エアーバリアを形成する
ことになる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図3に従
って詳述する。図1及び図2は対向流エアーバリアによ
る防煙装置の解説図であり、11は火災室A側と避難室
B側とを離隔する耐火・防煙パネルである。該パネル1
1の外装は耐熱材11a,11aで構成され、該両耐熱
材11a,11a間には一方の耐熱材11aに断熱材1
1bが設けられており、他方の耐熱材11aと該断熱材
11bとの間は空間部11cが形成されている。そし
て、該空間部11cには、後述するように、火災時には
外気が供給されることになるので、該パネル11は火災
熱に対する空冷効果をも有している。 又、該パネル1
1の使用によって構築される避難室Bは、最終的には被
災者の地上避難が可能となるように、一般的には避難階
段近くに設けられるが、一時的な避難待機場所としても
よい。而して、前記パネル11の空間部11cには該空
間部11cを給気加圧する送風機12が接続される。
【0011】尚、図1の実施例は、前記送風機12が前
記パネル11外に設置された例を示すが、該送風機12
を該パネル11の空間部11c内に直接設置されてもよ
い。更に、該パネル11の開口部13の両側部13a,
13aと上部13bとの夫々の近傍に、空気流14の吹
出口15を設ける。該吹出口15は図3に示すごとく、
噴出される前記空気流14に角度をもたせるような形状
となっており、図3(a)はスリット型を示し、又、図
3(b)はノズル型を示す。そして、前記吹出口15
は、該吹出口15から噴出された空気流14が、前記パ
ネル11の開口部13の幅方向の水平中心線上にして、
該開口部13の高さの鉛直面であり、且つ、該開口部1
3近傍の火災室A側の該鉛直面に向けて集中するように
構成される。又、16は火災室A内に設けられる煙感知
器であり、該煙感知器16は、信号線17によって前記
送風機12及び電動ダンパー18に接続される。該電動
ダンパー18の動作により、給気口19が開放されて外
気が避難室Bに供給される。
【0012】尚、前記給気口19については、図4
(a)に示すごとく、煙感知器16からの信号によって
空気取入口が開放する電動給気口19に限定せらるべき
ではなく、図4(b)に示すごとく、煙感知器16から
の信号によって吸気装置20を作動させ、そして、前記
給気口19から外気を供給する機械給気であってもよ
く、更に、手動によって給気口を開放する方法及び送風
機12の給気ダクトを分岐して使用する給気口(図示せ
ず)等を用いてもよい。
【0013】本発明の実施例は上述せる如く、火災の発
生を煙感知器16が探知したときは、該煙感知器16の
信号により避難室Bの給気口19を開放すると共に、送
風機12を作動させ、そして、該送風機12からの給気
加圧により、耐火・防煙パネル11の開口部13近傍の
吹出口15から高速の空気流14を噴出させてエアーバ
リアを形成し、斯くして、該エアーバリアが避難室B側
への煙21の侵入を防止する。その場合、前記空気流1
4は、その流れの誘引効果により避難室B内の空気を火
災室A側へ引き出す程度の速度が必要であり、又、前記
誘引効果により、避難室B内の空気圧が火災室A内に比
して負圧にならないように、給気口19から外気を補給
する。尚、この外気は避難室の冷却(室温上昇の防止)
と、在室者への新鮮空気供給の役割を果たす。
【0014】又、火災の程度により、前記エアーバリア
を形成する媒体として、当初は空気を使用し、火勢が強
まるに従って水を混入し、或いは水のみを使用すること
も有効である。前記水混入空気、又は、水のみによって
形成されるエアーバリアは、空気の場合と同様な遮煙効
果が期待されるばかりでなく、火焔からの輻射熱の遮断
にも効果的である。
【0015】尚、火災室A内の空間が狭く、且つ、密閉
されている状態において本方法及び本装置を使用する場
合は、火災室A内の空気を外部に排出できるように排気
口を設けるを可とする。而して、本発明は、本発明の精
神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そし
て、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然であ
る。
【0016】
【発明の効果】本発明は上記一実施例にて詳述せる如
く、火災室側と避難室側とを防火壁によって離隔し、そ
して、相互に通過できる開口部が形成されているが、こ
の開口部近傍であって、且つ、該開口部の幅方向の水平
中心線上の前記火災室側の鉛直面へ向って圧力空気を噴
射する吹出口が設けられているので、火災時に於ては該
吹出口から圧力空気を火災室側に向って噴射することに
より、エアーバリアが形成される。そこで、該エアーバ
リアは火災室側から避難室側へ向って火災時の煙の侵入
を遮断する。
【0017】斯くして、従来のエアーシャッターの方法
等に於けるように膨大な設備費等を要せず、極めて簡単
な設備及び方法によって極めて効果的な防煙効果が期待
できる等、正に諸種の効果を奏する発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防煙装置の実施例を示す横断平面図。
【図2】本防煙装置の実施例を示す縦断斜視図。
【図3】(a)吹出口がスリット型の場合を示す断面
図。 (b)吹出口がノズル型の場合を示す断面図。
【図4】(a)給気口が電動給気口の場合を示す斜視
図。 (b)給気口が機械給気の場合を示す斜視図。
【図5】従来例を示し、エアーシャッター方式の解説
図。
【符号の説明】
11 耐火・防煙パネル 11a 耐熱材 11b 断熱材 11c 空間部 12 送風機 14 空気流 15 吹出口 16 煙感知器 19 給気口 21 煙 A 火災室 B 避難室

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 火災時における避難室と火災室とを離隔
    する防火壁を設け、該防火壁の一部に開口部を設け、該
    開口部の両側若しくは両側及び上部又はそれらの近傍に
    吹出口を設け、前記開口部の幅方向の水平中心線上にし
    て、該開口部の高さの鉛直面であって、且つ、該開口部
    近傍の火災室側の該鉛直面に向けて、所定角度を有する
    高速の空気流等を集中させ、該空気流等によってエアー
    バリアを形成することを特徴とする防煙方法。
  2. 【請求項2】 前記避難室と火災室とを離隔する防火壁
    は、両側面に耐火材を対峙させ、且つ、その内部には断
    熱材と空間部を有するとともに、該空間部を給気加圧す
    る手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の防煙方
    法に用いる防煙装置。
JP23855693A 1993-09-24 1993-09-24 対向流エアーバリアによる防煙方法及び該防煙方法に用いる装置 Withdrawn JPH0788205A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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