JPH0788059B2 - ダンボール製函方法、ダンボール製函機および開函機構 - Google Patents

ダンボール製函方法、ダンボール製函機および開函機構

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JPH0788059B2
JPH0788059B2 JP63231188A JP23118888A JPH0788059B2 JP H0788059 B2 JPH0788059 B2 JP H0788059B2 JP 63231188 A JP63231188 A JP 63231188A JP 23118888 A JP23118888 A JP 23118888A JP H0788059 B2 JPH0788059 B2 JP H0788059B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、シート状のダンボールを空中で開函し、開
函されたダンボールを所定位置に停止してフラップを折
込み、シールして製函するA-1型ダンボールのダンボー
ル製函方法、ダンボール製函機および開函機構に関す
る。
〔従来の技術〕
一般的に、ダンボールは、上部、底部(下部)にそれぞ
れ二対のフラップを持ち、シート状に折り畳まれてスト
ックされる。そして、シート状のダンボールを筒状に開
函し、底部の二対のフラップを折込み、底部をシールし
て、ダンボールが製函される。製函後のダンボールに、
開放された上部から商品が、箱詰めされ、その後、上部
の二対のフラップが折込まれ、ダンボールの上部を、シ
ールして、箱詰めの商品が出荷される。
ここで、製函までの工程はダンボール製函機によって、
箱詰め工程は箱詰め機によって、箱詰め後の工程は包装
機によってそれぞれ行なわれる。
ダンボールの各部の名称について述べると、二対のフラ
ップのうち、最初に折込まれて内方に位置する一対のフ
ラップは、内方フラップを言われる。他方、内方フラッ
プの折込み後、内方フラップを覆って折込まれる一対の
フラップは、外方フラップと言われる。また、内方フラ
ップに接する面はつま面、外方フラップに接する面は、
かわ面と言われる。
通常、ダンボールの製函は以下のようにしてなされる。
(1)まず、第38図(a)に示すように、シート状のダ
ンボール112に側方から押力を加えると、筒状に変形し
て開函される(第38図(b)参照)。
(2)ダンボールの底部となる下部の二対のフラップの
うち、上下に離反した一対のフラップF1(内方フラッ
プ)の上フラップF1U、下フラップF1Lを第38図(c)に
示すように折込む。それから、左右に離間した一対のフ
ラップF2(外方フラップ)の左フラップF2L、右フラッ
プF2Rを第38図(d)に示すように折込むと、底部が閉
じられた筒型形状となる(第38図(e)参照)。
(3)折込まれた一対の外方フラップを、粘着テープ、
ガムテープ、ステープル、ホットメルト等でシールし
て、ダンボール底部がシーリングされる(第38図(f)
参照)。
このように、シート状のダンボールは、開函、フラップ
折込み、シーリングの3工程を経て製函される。ここ
で、フラップを折込むと、折込まれたフラップが、復元
力によって、開き、型崩れする傾向にある。そのため、
シーリングは、折込み位置に一対の外方フラップを押え
て、型崩れを防止したまま行なわれる。また、外方フラ
ップの突合せ目を中央としてシーリングがなされない
と、外観的に好ましくないとともに、十分な強度が確保
できない。従って、シーリングは、型崩れを防止して左
右のフラップを平行に維持したまま、外方フラップの突
合せ目を中央として行なうとよい。
〔従来技術の問題点〕
ダンボールの形式は、JIS(JAPANESE INDUCTORIAL STAN
DARD)によってA型(A-1〜A5)、B型(B-1〜B6)、C
型(C-1〜C-3)に分類され、特に、A-1型のダンボール
が広く利用されている。
つまり、A-1型のダンボールでは、内方フラップ、外方
フラップの長さが、いずれも、ダンボールの幅Wの半分
とされる(第38図参照)。そのため、一対の外方フラッ
プを折込むと、外方フラップの先端が互いに当接して、
突合され、突合せ面が中央に位置する。従って、A-1型
のダンボールでは、外方フラップの突合せ目を中央とし
てシーリングが行なえ、奇麗で十分な強度のシールが可
能となる。このような利点から、A-1型のダンボール
が、広く利用されている。
また、同一型のダンボールにおいても、長さL、幅W、
深さDの異なる種々のサイズのダンボールが市販されて
いる。一般に、A-1型ダンボール用のダンボール製函機
が標準品とされ、他の型のダンボールのためのダンボー
ル製函機は、特注品とされている。しかし、A-1型ダン
ボール専用のダンボール製函機においても、種々のサイ
ズのA-1型ダンボールを製函しなければならず、汎用性
が要求される。
そして、開函、フラップ折込み、シーリングの各工程に
おいて、ダンボールのサイズに合せて、開函機構、折込
み機構、シール機構をそれぞれ調整する必要がある。
しかしながら、A-1型ダンボールのダンボール製函機だ
けでなく、公知のダンボール製函機は、一般に、ダンボ
ールをローラコンベヤ上で搬送して、開函、フラップ折
込み、シーリングを連続的に行なっている。このような
構成のダンボール製函機では、ダンボールサイドに合せ
て、搬送方向でのガイド、開函機構、フラップ折込み機
構のセンターをそれぞれ調整する必要があり、サイズ変
更に迅速に対応できない。そのため、高い製函効率が得
られないとともに、ダンボール製函機が複雑化し、ダン
ボール製函機の小型軽量化が難しい。また、調整範囲を
広くして汎用性を高めると、ダンボール製函機が大型化
せざるを得ず、汎用性の高い小型軽量のダンボール製函
機を得ることが難しい。
また、公知のダンボール製函機による製函方法では、フ
ラップ折込み工程でトラブルが頻発する傾向にある。つ
まり、第38図(b),(c)からわかるように、もし、
外方フラップF2が少しでも閉じていると、外方フラップ
に妨げられて、内方フラップF1が折込めない。外方フラ
ップF2が閉じた状態で、第1フラップを折込むと、内方
フラップは、外方フラップに当接し、一対の外方フラッ
プ間でブリッジ形状になる。そのため、外方フラップF2
が閉じることによるトラブルをブリッジと称している。
そして、ブリッジが生じたとき、内方フラップF1を無理
に折込むと、内方フラップ、外方フラップがいずれも変
形、破損し、ダンボールは不良品となる。
そのため、ブリッジの発生によって、内方フラップF1に
ある程度の抵抗力が生じると、フラップ折込み工程を直
ちに中断するダンボール製函機も知られている。しか
し、このような中断は、フラップ折込み工程での作業効
率を著しく低下させ、高い製函効率が得られない。
また、センサー等によって内方フラップF2が妨害位置
(閉じた状態)にないことを確認したり、外方フラップ
を強制的に押し広げた後、内方フラップF1を折込むダン
ボール製函機も提供されている。しかし、この構成で
は、フラップ折込み工程が迅速に行なえず、高い製函効
率が得られないとともに、ダンボール製函機が構成的に
複雑化する。
〔発明の目的〕
この発明は、ブリッジの発生を確実に防止して、フラッ
プ折込み工程が迅速、容易に行なえるA-1型ダンボール
のダンボール製函方法およびそのためのダンボール製函
機の提供を第1の目的としている。
また、この発明は、サイズ変化に迅速に対応できる汎用
性の高い、A-1型ダンボールのダンボール製函方法およ
びそのためのダンボール製函機の提供を第2の目的とし
ている。
さらに、この発明は、ブリッジの発生を確実に防止して
開函する、ダンボール製函機の開函機構の提供を別の目
的としている。
〔発明の概要〕
上記第1の目的を達成するために、この発明によれば、
ダンボールをストックステージから折込みステージに持
上げて搬送中に、ダンボールを空中で開函することを特
徴としている。
つまり、この発明のダンボール製函方法によれば、ダン
ボールを吸着盤によって吸着して、ストックステージか
ら持上げて搬送中に、内方フラップの上フラップを折込
んで、ダンボールを空中で開函している。
このように、ストックステージから持上げて搬送中に、
内方フラップの上フラップを折込むと、上フラップは、
一対の外方フラップの間に直ちに入り込む。そのため、
一対の外方フラップは、閉じた状態とならず、上フラッ
プは勿論、下フラップもブリッジとならない。そして、
折込まれた上フラップは、下方に位置する外方フラップ
のフラップ、たとえば、左フラップを押圧する。そのた
め、ダンボールが持上げられるにつれて、左フラップは
立上り、右フラップも、左フラップと同期して立上り、
ダンボールは徐々に開函される。
そして、また、この発明のダンボール製函方法によれ
ば、ダンボールの底部縁を基準線Yoに整列させるととも
に、ストックステージの基準線Xo、フラップ折込みステ
ージの基準線Xfc、シーリングステージの基準線Xoにダ
ンボールのつま面をそれぞれセンタリングして、各ステ
ージでのダンボールの位置を一義的(固定的)に設定し
ている。
また、ダンボールの底部縁は、搬送方向と平行な基準線
Yoに整列して、ストックされるとともに、フラップ折込
みステージ、シーリングステージにおいても、基準線Yo
に整列される。搬送方向と直交する方向に、所定距離離
反して、ストックステージの基準線Xo、フラップ折込み
ステージの基準線Xfc、シーリングステージの基準線Xsc
が固定的に設定される。そして、ダンボールのつま面
が、ストックステージ、フラップ折込みステージ、シー
リングステージで、基準線Xsc、Xfc、Xscにセンタリン
グされている。
この方法では、ダンボールの底部縁を基準線Yoに整列し
てストックするとともに、ダンボールのつま面をストッ
クステージの基準線Xoにセンタリングするように、ダン
ボールを調整してストックステージに配設すれば足り、
他の調整はなんら必要ない。そして、フラップ折込みス
テージ、シーリングステージで、ダンボールをストック
ステージから、基準線Xsc、Xfc、Xsc相互の間隔だけ移
動させれば、ダンボールサイズの大小に拘らず、一定の
フラップ折込み工程、シーリング工程が常に行なえる。
〔実施例〕
以下、図面を参照しながらこの発明の実施例について詳
細に説明する。
まず、A1型のダンボールのダンボール製函機10の構成を
概略的に述べながらこの発明のダンボール製函方法を説
明する。
第1図、第2図に示すように、ダンボール12はシート状
に折り畳まれた状態で、ストッカー14に積載される。そ
して、このストックステージで、X軸方向(横方向、左
右方向)、Y軸方向(奥行方向)でのダンボール12の位
置決めが行なわれる。
ストッカー14は、X軸方向にスライド可能な位置決め部
材16と、Y軸方向にスライド可能な位置決め部材18とを
具備し、この位置決め部材16,18を調整して、X軸、Y
軸方向での位置決めが行なわれる。予め設定されたスト
ックステージのX軸方向の基準線Xoに、ダンボール12の
つま面12aがセンタリングされるように、ダンボール12
のX軸方向の位置が調整される。つまり、第3図に示す
ように、ダンボールの幅をWとすれば、X軸方向の位置
決め部材16は、基準線XoのW/2だけ左方位置に調整され
る。また、Xoと直交するY軸方向の基準線Yoが予め設定
され、この基準線Yoにつま面12Aの底部の縁(下部縁)1
3を整列させてY軸方向の位置決めがなされる。そのた
め、位置決め部材18は、ダンボール12のフラップ長さ相
当分(W/2)だけ、基準線Yoから手前の位置に調整され
る。参照符号12Bは、ダンボールのかわ面を示す。
このように、対象となるダンボール12のサイズに合せ
て、位置決め部材16をセンサーXcからW/2だけ左方に、
位置決め部材18をフラップ長さ相当分だけ基準線Yoから
手前に、それぞれスライドされる。この発明の製函方法
では、後に明白となるように、位置決め部材16,18のこ
の調整以外の調整が不要となり、ダンボール12のサイズ
変更に容易に対応できる。そして、多数のダンボール12
が、位置決め部材16,18に当接された状態でストッカー1
4上に積載される。
ここで、ストッカー14の上方に、開函機構28のバキュー
ム式吸着盤20が待機しており、吸着盤20は、ダンボール
のつま面12Aを吸着して持上げ、ストックステージから
次のフラップ折曲げステージまで搬送する。
吸着盤20は、旋回アーム22の先端の支持ブロック23の下
面に設けられ、旋回アームは、旋回可能に構成され、支
柱24に昇降自在に取付けられている。また、上下に離反
した一対のフラップ(内方フラップ)F1の上フラップF1
Uを折込むための折込み部材26が、支持ブロック23に組
込まれ、吸着盤20、折込み部材等から開函機構28が構成
されている。
上記構成において、第1図に実線で示すように、旋回ア
ーム22を下降させ、吸着盤20が最上位のダンボール12を
吸着する。それから、旋回アーム22は、一点鎖線に示す
ように、上昇され、たとえば、時計方向に旋回されて、
ダンボール12を次のフラップ折込みステージに搬送す
る。
この発明では、旋回アーム22を上昇させて、ダンボール
12を持上げる前に、ダンボールを開函させることに大き
な特徴がある。つまり、旋回アーム22の上昇に連動し
て、折込み部材26が作動され、折込み部材26が下方に回
動されて、内方フラップの上フラップF1uが折込まれ
る。この上フラップF1uの折込みによって、一点鎖線で
示すように、ダンボール12は強制的に開函される。
第2図からわかるように、ストックステージの基準線X
o、フラップ折込みステージの基準線Xfcは、X軸方向に
所定距離L1だけ離反され、この距離L1に該当する距離だ
け、ダンボールは搬送される。つまり、ダンボールのつ
ま面12Aがフラップ折込みステージの基準線Xfc上にセン
タリングされるまで、旋回アーム22が、旋回され、それ
から、下降されて、ダンボール12をフラップ折込みステ
ージに搬送する(第2図、第4図参照)。
フラップ折込みステージで、内方フラップの下フラップ
F1U、外方フラップの左右のフラップF2L,F2Rが、フラッ
プ折込み機構30(詳細は後述する)によって折込まれ
る。ダンボール12がセンタリングされて、フラップ折込
みステージに搬送されると、まず、下面に隠れていた折
込み部材が上昇して内方フラップの下フラップF1Lを折
込む(第5図参照)。それから、折込み部材134,135が
回動されて、左右に離反した外方フラップF2の左右のフ
ラップF2R,F2Lが折込まれる(第6図参照)。なお、折
込み部材134,135の回動を妨げないように、折込み部材1
34,135が回動しはじめると、折込み部材32は下降され、
初期位置に戻される。
上記のように、ダンボール12の持上げ中に上フラップF1
uを折込むことによって、ダンボール12を開函すると、
第3図に二点鎖線で示すように、左右のフラップF2R,F2
Lは、上フラップF1uに押されて広げられる。つまり、左
右のフラップF2R,F2Lは押し広げられて、下フラップF1L
の折込みを妨げるような閉じた位置にない。そのため、
下フラップF1Lの折込みは、左右のフラップF2R,F2Lに妨
げられることなく、迅速、容易に行なえる。
また、第2図からわかるように、フラップ折込みステー
ジの基準線Xfc、シーリングステージの基準線Xscは、X
軸方向に所定距離L2離反して予め設定されている。その
ため、ダンボール12をX軸方向に所定距離L2だけ搬送す
れば、ダンボールは、フラップ折込みステージからシー
リングステージに搬送され、基準線Xscに自動的にセン
タリングされる。
シーリングセンターScへの搬送中も、折込み部材134,13
5は作動位置(折込み位置)に維持され、ガイドとして
作用する。そのため、搬送中でのダンボール12の型崩れ
が防止される。搬送の後半部では、折込み部材134,135
はダンボール12から離反される。そのため、搬送路に沿
って、ガイド154が適当に配設され、ダンボール12の型
崩れは、折込み部材134,135からガイドに受け継がれ
て、引続き防止される(第7図参照)。
そして、ダンボール12が所定距離L2だけ搬送されると、
シーリング機構40(第7図参照)によって、ダンボール
12がシーリングされる。シーリング機構40として、SIAT
社(ITALY)の公知のシーリング機構が使用される。シ
ーリング機構40は、第9図に示すように、たとえば、粘
着テープの巻装されたテープリール44を備えて構成さ
れ、テープリールを回転しながら上昇させ、外方フラッ
プの突合せ目に沿って、粘着テープをダンボール12の底
部を貼着して、ダンボールがシーリングされる。開函、
フラップ折込み、シーリングの各工程を経て、製函され
たダンボール12を第8図に示す。
上記のように、ストックステージ、フラップ折込みステ
ージ、シーリングステージの基準線Xo、Xfc、Xscは、所
定距離L1、L2離反して設定されている。また、ダンボー
ルの下部縁13は、ストックステージ、フラップ折込みス
テージ、シーリングステージにおいて、Y軸方向の基準
線Yoにいずれも整列される。そのため、ダンボール12を
ストックステージから所定距離L1だけ移動させれば、ダ
ンボール12は、フラップ折込みステージの基準線Xfcに
常にセンタリングされる。そして、センタリングした状
態で、内方フラップの下フラップF1U、外方フラップの
左右フラップFL、F2Rの折込みが行なわれる。従って、
ダンボール12にサイズ変更があっても、フラップ折込み
機構30の調整は不要となる。
また、ダンボール12をフラップ折込みステージから所定
距離L2だけ移動させれば、ダンボール12は、シーリング
ステージの基準線Xscに常にセンタリングされる。その
ため、シーリング機構40によるシーリングが、一定位置
で常に行なえ、ダンボールサイズの変更に対しても、シ
ーリング機構を調整する必要がない。
上記のように、ストックステージで、ダンボールサイズ
に応じて、X軸、Y軸方向の位置決め部材16,18を調整
すれば足り、それ以外の調整が不要とされる。そのた
め、ダンボールサイズに対応した調整が迅速、容易に行
なえ、高い製函効率が確保できる。また、大きいサイズ
のダンボールから小さいサイズのダンボールまで、広範
囲のサイズのダンボールが製函でき、高い汎用性が確保
でき、小型軽量化のダンボール製函機10が得られる。
ダンボール製函機10の詳細な構成を述べると、第9図に
示すように、ダンボール製函機は、開函機構28と、フラ
ップ折込み機構30と、シーリング機構40とを具備して構
成される。
開函機構28は、第1図、第7図を見るとわかるように、
吸着盤20と、折込み部材26とを備えて構成される。上記
のように、吸着盤20、折込み部材26は支持ブロック23に
取付けられ、支持ブロックは旋回アーム22の先端に回動
可能に取付けられている。そして、旋回アーム22は、旋
回自在に構成され、支柱24に昇降可能に取付けられてい
る。第10図、第11図に示すように、支持ブロック23は、
一体の底板50、断面略H形の壁板51と、壁板頂部にボル
ト止めされた断面コ形の枢支部材52と備えている。
実施例では、3個の吸着盤20(20-1〜20-3)が、底板50
の下面に設けられ、吸着盤20-1は、ストックステージの
基準線Xoに整列され、吸着盤20-2,20-3は、基準線Xoに
対して対称に配設されている。吸着盤20-1〜20-3のシャ
フト54は、底板50を貫いて上方に延び、底板上の支持片
56にシャフトが軸支されている。シャフトの上端54A
は、支持片56からの抜け落ちを防止するように、部分的
に大径に形成されてストッパとして機能している。ま
た、ワッシャ58が、シャフト54の中間部に配設され、圧
縮ばね、たとえば、圧縮コイルばね60が、ワッシャ58、
底板50の底面間でシャフトに巻装されている。吸着盤20
は、シャフトの下端に取付けられ、導管62を介してバキ
ューム(負圧)を作用させることによって、吸着力が吸
着盤に生じて、ダンボールを吸着する。なお、吸着盤20
のシャフト54の昇降を検出して、吸着盤20の昇降速度を
制御するための、センサー、たとえば、近接スイッチ63
が、吸着盤20-2のシャフト54に隣接して支持片56上に配
設されている。
吸着盤20は、通常、1〜3個配設され、実施例のよう
に、吸着盤20が3個の場合、吸着盤は、三角形の頂点に
それぞれ配設される。また、吸着盤が1個の場合、吸着
盤は、ストックステージの基準線Xsc上に配設され、2
個の場合、2個の吸着盤をいずれも基準線Xsc上に並置
するか、基準線Xscの回りに対称に1個ずつ配設すると
よい。
折込み部材26は、実施例では、プレートとして具体化さ
れているが、これに限定されず、たとえば、折込み爪と
してもよい。折込み部材26は、吸着盤20によって吸着さ
れたダンボール12が、持上げられたとき、下方に回動し
て、内方フラップの上フラップF1Uを折込むように、支
持ブロック23に取付けられる。実施例では、空圧式90°
アクチュエータ64が、ブラケット66によって壁板51に固
定され、この90°アクチュエータのシャフト65に、折込
み部材26が、スリット付取付け部材68によって固定され
ている。なお、90°アクチュエータ64の取付け空間を確
保するように、折込み部材26の上端が切欠かれている。
空圧式90°アクチュエータ64は、周知のように、高圧空
気を供給することによって、シャフト65を90°回動させ
るため、シャフトに固定された折込み部材26もシャフト
とともに90°回動する。ここで、第9図に示すように、
折込み部材26は、初期位置で、水平位置から僅かな角度
θ下方にずれてシャフト65に取付けられる。折込み部材
26をずらして取付ければ、折込まれたとき、折込み部材
の先端がダンボールの内方に入り込むため、上フラップ
F1Uの折込みが確実に行なえる。この角度θは、たとえ
ば、5〜10°もあればよい。
第1図、第9図、第11図、第12図に示すように、旋回ア
ーム22は、2本の平行レバー70にシリンダ機構72を組合
せることによって、旋回自在に構成できる。つまり、2
本の平行バー70の両端が、支柱24のスライダ74および支
持ブロックの枢支部材52に枢支される。そして、シリン
ダ機構72のピストンの先端、シリンダの基端を2本の平
行バー70のそれぞれに枢支して、ピストンシリンダが平
行バー間に架設される。このような構成において、シリ
ンダ機構72を空圧式とすれば、高圧空気を供給して、ピ
ストンを伸縮させれば、ピストンの伸縮に応じて、旋回
アーム22は、支柱24の回りを旋回される。なお、この発
明におけるシリンダ機構は空圧式に統一されている。
また、エンドレスチェーン76が、第11図からわかるよう
に、垂直面で、支柱24に巻装され、エンドレスチェーン
の各端が、スライダ74に連結している。エンドレスチェ
ーン76は、支柱24の上端に固定されたモータ78によって
駆動され、カバー80によって遮蔽されている。このよう
な構成では、モータ78を起動して、エンドレスチェーン
76を駆動することによって、旋回アーム22はスライダ74
とともに昇降される。
上記構成の開函機構28の動作を説明すると、初期位置に
おいて、吸着盤20はダンボールのつま面12Aの上方に待
機している。まず、モータ78を起動して、エンドレスチ
ェーン76を駆動し、スライダ74を下降させると、旋回ア
ーム22とともに、吸着盤20は下降し、ダンボールのつま
面12Aに当接する。旋回アーム22の下降速度を示す第13
図からわかるように、吸着盤20は高速で下降を開始する
(下降開始時刻:T0)が、その直後(時刻T2)に減速す
る。T1′時間経過して、吸着盤20が、第14図(A)に示
すように、ダンボールのつま面12Aに当接した後、吸着
盤が更に下降すると、吸着盤のシャフト54の先端54Aが
支持片56の上面から離反して上昇する。すると、近接ス
イッチ63(第10図参照)が、シャフト先端54Aの上昇開
始を検出して、ダンボール12への吸着盤20の当接を認識
する。近接スイッチ63がシャフト先端54Aの移動を検出
すると、スライダ74にブレーキが作用する(時刻T2)。
ブレーキの作動後、スライダ74は、旋回アーム22ととも
に、距離Y1さらに下降して完全に停止する。この距離Y1
は、たとえば、40mm程度とされ、ブレーキの作動後の旋
回アーム22の下降は、シャフト54に巻装された圧縮ばね
60の収縮によって確保される。つまり、圧縮ばね60は距
離Y1相当分だけ収縮し、圧縮ばねの収縮によって生じた
偏倚力のもとで、吸着盤20は、ダンボール12に強力に押
圧、密着される(第14図(B)参照)。
旋回アーム22が時刻T2で停止した後、吸着盤の導管62を
介してバキュームが作用し、吸着盤20がダンボールを吸
着する。圧縮ばねの偏倚力のもとで、吸着盤20はダンボ
ール12に強力に押圧、密着されているため、バキューム
の漏出する虞れがなく、吸着盤はダンボールを確実に吸
着できる。
その後、時刻T3に、スライダ74のブレーキが解除され、
スライダ、旋回アーム22は上昇を開始する。ここで、圧
縮ばね60が距離Y1相当分だけ収縮しているため、吸着盤
20は旋回アーム22の上昇と同時に移動せず、旋回アーム
が距離Y1した後、吸着盤は上昇を開始し、旋回アームと
ともに上昇する(時刻T3′)。
吸着盤20が上昇を開始する前に、折込み部材26が内方フ
ラップの上フラップF1uを押圧するように、90°アクチ
ュエータ64が作動され、折込み部材を回動させる。その
ため、時刻T3′で、旋回アーム22とともに、吸着盤20が
上昇すると、直ちに、折込み部材26は内方フラップの上
フラップF1uを折込み始める。
折込み部材26による内方フラップの上フラップF1uの折
込みの詳細を第15図に示す。第15図(A)に一点鎖線で
示すように、吸着盤20の上昇側に上フラップF1uを押圧
している。そして、折込み部材26に押圧された上フラッ
プF1uの左端F1u-Lは、下方に位置する外方フラップのフ
ラップ(左フラップF2L)をさらに押す。そのため、第1
5図(B)〜(D)に示すように、吸着盤20の上昇に伴
ってダンボール12が持ち上げられるにつれて、上フラッ
プF1uの左端F1u-Lに押されて、左フラップF2Lは押広げ
られ、徐々に立ち上る。そして、左フラップF2Lととも
に、外方フラップの右フラップF2Rも立ち上り、最上位
のダンボール12が次のダンボールから離反して持ち上げ
られると、ダンボールは完全に開函される(第14図
(D)、第15図(E)参照)。ダンボールの開函中、旋
回アーム22は低速で上昇されるが、ダンボールが完全に
開函されると、高速で上昇しはじめる。つまり、第13図
に示すように、時刻T4から、旋回アーム22は高速で上昇
し、時刻T5で所定位置に達し停止する。
旋回アーム22が所定位置まで上昇して、ダンボール12が
開函された状態を、第1図に一点鎖線で示す。それか
ら、ピストン機構72のピストンが伸ばされると、旋回ア
ーム22は、旋回されて、フラップ折込みステージに空中
搬送がされる。そして、ダンボール12をフラップ折込み
ステージ上空まで搬送すると、スライダ74は所定位置ま
で下降し、吸着盤20へのバキュームの供給が断たれて、
ダンボール12は、吸着盤20から離反され、所定のフラッ
プ折込みステージに置かれる(第2図、第4図参照)。
この発明では、ダンボール12の持上げと同時に、上フラ
ップF1uを折込むため、外方フラップの左右のフラップF
2L,F2Rは、上フラップF1uに押し広げられる。そのた
め、第4図からよくわかるように、外方フラップの左右
のフラップF2L,F2Rは、内方フラップの折込みを防止す
る閉じた位置に留まることはない。
無論、センサー等を利用したり、外方フラップF2を強制
的に押し広げてから内方フラップF1を降り込む必要もな
い。そのため、ダンボール製函機10が構成的に簡素化で
き、小型軽量化される。
また、圧縮ばね60の伸びによって、旋回アーム22の上昇
と同時でなく、吸着盤20は旋回アームより遅れて上昇し
はじめる。そして、旋回アーム22の上昇開始とともに、
圧縮ばね60が徐々に伸び、吸着盤からダンボール12に伝
達される押力が徐々に減少する。そのため、吸着盤20が
上昇しはじめても、最上位のダンボール12は、急激に持
上げられず、ふんわりと持上げられる。そして、互いに
接触していた最上位のダンボールの下面と、次のダンボ
ールの上面との間に空気が徐々に侵入し、十分な空気層
が、最上位のダンボールの下面と、次のダンボールの上
面との間に形成される。従って、最上位のダンボールは
次のダンボールから徐々に円滑に離反され、次のダンボ
ールを伴って持上げられることがない。
上記のように、圧縮ばね60の存在によって、ダンボール
12の持上げにタイムラグを設定され、ダンボールが一枚
ずつの確実に持上げられる。そのため、ストックステー
ジでのダンボール12の位置ずれが防止され、作業の中断
のない開函が可能となり、高い製函効率が確保できる。
なお、ストックステージにおいても、また、ストックス
テージの基準線XoからX軸方向に所定距離L1離反した、
フラップ折込みステージの基準線Xfcに、ダンボールの
つま面12Aがセンタリングされるだけでなく、ダンボー
ルのつま面の下部縁が、基準線Yoに整列されるように、
旋回アーム22の旋回角度が予め設定されている。
なお、吸着盤20に吸着されたダンボール12が、旋回アー
ム22の旋回中、吸着盤の回りに回転モーメントが生じる
ため、もし、ダンボールが吸着されたままねじれると、
ダンボール12は、フラップ折込みステージでの正確な位
置決めができない。ダンボールのねじれは、複数の吸着
盤を使用することによって防止でき、特に、実施例のよ
うに、3個の吸着盤20によって3点で吸着した構成で
は、ダンボールのねじれが確実に防止される。なお、吸
着盤20の径を大きくすれば、1個の吸着盤でもダンボー
ル12のねじれの発生が防止できる。
フラップ折込みステージに設けられたフラップ折込み機
構30は、吸着盤82と、内方フラップフラップ折込み機構
84と、外方フラップフラップ折込み機構86とを備えて構
成されている。
吸着盤82は、開函機構の吸着盤20と同様にバキューム式
に形成され、フラップ折込みステージに搬送されたダン
ボール12は、フラップ折込み機構の吸着盤82上に載せら
れる。第16図に示すように、フラップ折込み機構の吸着
盤82は上方に面して2個設けられ、ダンボール12がフラ
ップ折込み機構の吸着盤82上に載せられると、バキュー
ムが吸着盤82に供給されて、吸着盤82がダンボール12の
裏面サイドにつま面を吸着する。このように、フラップ
折込み機構の吸着盤82に吸着されることによって、ダン
ボール12は、フラップ折込みステージで固定される。フ
ラップ折込み機構の吸着盤82は、フラップ折込みステー
ジからシーリングステージへの搬送手段としても機能し
ている。
第16図に加えて第17図(A),(B)を見るとわかるよ
うに、吸着盤82の支持片88は、箱型のスライダ90上に固
定されている。スライダ90は、ロッドレスシリンダ機構
92に連結され、カイド94上をスライド可能に構成されて
いる。
また、ダンボール12に振れを生じることなく、フラップ
折込みステージに位置決めするように、振れ防止機構96
を設けるとよい。振れ防止機構96は、第16図、第17図
(A),(B)に示すように、左右のガイド98,99を備
えて構成される。ガイド98,99は、薄い鋼板から形成さ
れ、カイドの各上端100は、ダンボール12を内方にガイ
ドするように、外方に折曲されている。
ガイド98,99は、フラップ折込みステージの基準線Xfcに
対して対称に位置する必要がある。そのため、ガイド9
8,99を支持するスライダ102,103は、相反する方向にね
じの切られたドライブシャフト104にスイライド可能に
設けられている。ここで、ダンボール12がフラップ折込
みステージからシーリングステージに搬送するとき、左
サイドのガイド99が障害となる。そのため、右サイドの
ガイド98が、常時直立にしているに対して、左サイドの
ガイド99は、ダンボール12の搬送路から除かれるよう
に、回動可能に設けられる。つまり、ガイド99のスライ
ダ103に、90°アクチュエータ106を設け、ガイド99は90
°アクチュエータのシャフトに固定されている。ガイド
99が直立したとき、ガイド98,99が基準線Xfcに対して対
称に位置するように、スライダ102,103はドライブシャ
フト104に取付けられる。
なお、参照符号108は、ドライブシャフト104と平行なガ
イドシャフト、110は、ドライブシャフト104、ガイドシ
ャフト108のブラケットで、ダンボール製函機のフレー
ム11に固定されている。
ガイド98,99は、対象とするダンボール12の幅Wに応じ
て、予め調整される。つまり、ドライブシャフト104の
ハンドル112を回動して、ガイド98,99の間隔を、ダンボ
ール12の幅Wより数mm大きく調整する。ハンドル112を
設けず、ストックステージにおけるX軸方向の位置決め
部材18の調整に連動して、ドライブシャフト104を回動
可能とするとよい。この構成では、X軸方向の位置決め
部材18の調整によって、ガイド98,99の位置が自動的に
調整され、ガイド98,99の調整が迅速、容易に行なえ
る。
ダンボール12をストックステージからフラップ折込みス
テージに搬送する前に、ガイド99の90°アクチュエータ
106が作動して、ガイド99を直立させる。フラップ折込
みステージでの折込み工程中、ガイド99は直立し続け、
折込み工程の終了後、シーリングステージにダンボール
を搬送する前に、90°アクチュエータ106を作動させ
て、ガイド99は倒される。
第18図、第19図に示すように、内方フラップ折込み機構
84は、揺動可能な折込み部材114と、折込み部材の熔着
されたシャフト116とを備え、シャフトは昇降可能に構
成されている。つまり、ブラケット118がダンボール製
函機10のフレーム11に固定され、切欠き119がブラケッ
ト118の上端中央に形成されている。支持片120がブラケ
ット118の上下端にそれぞれ固定され、一対のシャフト1
22が、左右に離反して、上下の支持片間に垂直に設けら
れている。そして、スライダ123が、シャフト122間に架
設されている。また、シリンダ機構124が下方の支持片1
20の下面に直立して固定され、シリンダ機構のピストン
126の先端がスライダ123に固定されている。そして、上
記のシャフト116が、スライダ124に横設されている。さ
らに、ブラケット118に支持されて、別のシャフト128が
横設されている。また、作動プレート129が、シャフト1
16に熔着されて、シャフトの下方に延びている。
第18図からよくわかるように、ブラケットの切欠き119
の縁119Aに当接可能な形状に、折込み部材114は形成さ
れている。そして、ねじりばね130がシャフト116に巻装
され、ねじりばねの右端130Rはスライダに設けられた係
止孔131に挿通され、ねじりばねの左端130Lは作動プレ
ート129の右端に設けられて切欠き132の縁132Aに押圧さ
れている。このようにねじりばね130を配設しているた
め、ねじりばねの偏倚力は、第19図において、矢視のよ
うに作用し、折込み部材114、作動プレート129を反時計
方向に回動させる。ここで、初期位置では、折込み部材
114が切欠きの縁119Aに押圧され、作動片129がシャフト
の下方に位置するような位置関係に、折込み部材、作動
プレートの位置が設定され、そのために、折込み部材の
上端は下方に折曲されている。
上記構成の内方フラップ折込み機構84は、以下のように
作動する。
内方フラップ折込み機構84は、第19図に示す初期位置で
待機している。この初期位置では、内方フラップ折込み
機構84は、ダンボールの下面12cの下方に位置している
(第20図(A)参照)。第21図からわかるように、折込
みステージにおいても、開函機構の吸着盤20は、ダンボ
ールの上面のつま面12Aを吸着し続け、また、折込み部
材26は作動位置に留まり、内方フラップの上フラップF1
uを折込み位置に維持する。
ところで、上記のように、ダンボール12の持上げと同時
に、上フラップF1uを折込むため、第21図からわかるよ
うに、外方フラップの左右のフラップF2L,F2Rは、上フ
ラップF1uに押し広げられる。そのため、外方フラップ
の左右のフラップF2L,F2Rは、内方フラップの下フラッ
プF1Lの折込みを防止する閉じた位置に留まることはな
い。
シリンダ機構124が作動し、ピストン126が伸びると、ス
ライダ123が、シャフト116を伴って上昇する。ねじりば
ね130の偏倚力がシャフト116に作用しているため、シャ
フト116の上昇につれて、第20図において、折込み部材1
14、作動プレート129は反時計方向に揺動する。しか
し、作動プレート129がシャフト128に当接して、作動片
の上昇が妨げられると(第20図(B)参照)、それ以
後、シャフト116が上昇するにつれて、折込み部材114
は、第20図(B),(C)に示すように、時計方向に揺
動する。第20図(A),(B)に示す位置では、第21図
(A),(B)に示すように、折込み部材114は、なお
も遮蔽され、内方フラップの下フラップF1Uを押圧しな
い。しかし、折込み部材114が時計方向に揺動すると、
第20図(C)、第21図(C)からわかるように、折込み
部材114は姿をあらわし、下フラップF1Uを押圧して折込
みはじめる。外方フラップの左右のフラップF2L,F2Rが
予め押し広げられて、閉じた位置にないため、下フラッ
プF1Uは、折込みブリッジを生じることなく、円滑に折
込まれる。(第20図(D)、第21図(D)参照)。
ラバー127をシャフト128に巻装すれば、作動プレート12
9がシャフト128に弾性的に押圧されるため、折込み部材
114は下フラップF1Uを柔軟に押圧できる。そのため、た
とえ、Y軸方向での位置ずれがあったとしても、下フラ
ップF1Uの折込みが柔軟性のもとで確実に行なえる。下
フラップF1Uが折込まれた後、外方フラップ折込み機構8
6が作動する。外方フラップ折込み機構86は、第22図に
示すように、左右の折込み部材134,135を備えて構成さ
れる。折込み部材134,135は、シャフト136の上端に固定
され、シャフト136は支持片138に軸支されている。そし
て、支持片138は、ブラケット140を介して、ダンボール
製函機のフレーム11に固定されている(第23図(A)参
照)。また、シャフト136の各下端にかさ歯車142が固定
され、これらのかさ歯車に噛合する歯車144を持つシャ
フト146がブラケット140に軸支されている。シリンダ機
構148の基端148Aが、ダンボール製函機のフレームに枢
支され、ピストン150の先端が、屈曲した連結片152を介
してシャフト146に連結されている。ここで、連結片152
はシャフト146に回動可能に取付けられる。
上記構成の外方フラップ折込み機構86の初期位置では、
第22図、第23図(B)に示すように、折込み部材134,13
5は、外方フラップの左右のフラップF2L,F2Rから離反し
て位置している。しかし、シリンダ機構148を作動して
ピストン150を伸ばすと、シャフト146が回動され、シャ
フト146の回動は、かさ歯車142,144の噛合によって、シ
ャフト136に伝達されて、シャフト136を回動させる。す
ると、シャフト136に固定された折込み部材134,135は、
第23図(A)に示すように、左フラップF2L、右フラッ
プF2Rを押圧しながら、いずれも、内方に回動されて、
左フラップF2L、右フラップF2Rを折込む。
折込み部材134,135は、次のシーリングステージにダン
ボール12を搬送する際のガイドとしても利用される。折
込み部材134,135が、左フラップF2L、右フラップF2Rを
基準線Yoまで折込むと、シーリングステージにダンボー
ル12を搬送するとき、左フラップF2L、右フラップF2R
と、折込み部材134,135との間に搬送を妨げる大きな抵
抗力が生じるとともに、ダンボール12を倒そうとする弾
性力が、左フラップF2L、右フラップF2Rに生じる。その
ため、第24図に示すように、左フラップF2L、右フラッ
プF2Rは基準線Yoまで折込まれない。また、折込み部材1
34は、折込みステージの基準線Xfcを越えて右方に伸び
るとともに、先端134Aを外方に折曲して形成されてい
る。このような形状に折込み部材134を形成すれば、シ
ーリングステージへダンボール12を搬送するとき、左サ
イドの折込み部材134の先端への右フラップF2Rの当接が
防止される。そのため、右フラップF2Rを破損すること
なく、ダンボール12が円滑に搬送される。
第23図(A),(B)を比較するとよくわかるように、
上方フラップF1uの折込み部材26、下フラップF1Lの折込
み部材114は、外方フラップ折込み機構86の折込み部材1
34,135の回動開始後、折込み位置からいずれも除去され
る。つまり、外方フラップ折込み機構86の折込み部材13
4,135が回動し、外方フラップの左右のフラップF2L,F2R
がある程度折込まれると、開函機構の吸着盤20へのバキ
ュームの供給が断たれ、吸着盤20はダンボールのつま面
12Aから離反される。折込み部材26を作動位置に維持し
たまま、旋回アーム22が上昇されるため、折込み部材26
はダンボール12から円滑に抜き出される。そして、その
後、90°アクチュエータ64を作動し、折込み部材26を初
期位置に戻しながら、旋回アーム22自体も、ストッカー
14の上方の初期位置に戻され、次の開函工程が開始され
る。
また、折込み部材26がダンボール12からの抜き出される
とほぼ同時に、シリンダ機構124を作動し、ピストン126
を後退(降下)させる。すると、折込み部材114は、降
下しながら、ダンボール12から抜き出される。ここで、
折込み部材114は、ねじりばね130の偏倚力によって、回
動される傾向にある。しかし、作動プレート129がシャ
フト128に当接して、折込み部材114がダンボール12から
完全に抜き出される以前での折込み部材114の回動を防
止するように、構成されている。折込み部材114がダン
ボール12から完全に抜き出された後、折込み部材114
は、回動を開始し、ピストン126、折込み部材114は、第
19図に示す初期位置に復帰して、次の折込み工程のため
に待機する。
フラップ折込みステージで、内方フラップの下フラップ
F1u、外方フラップの左右のフラップF2L,F2Rの折込みが
終了すると、ロッドレスシリンダ機構92(第16図参照)
が作動され、スライダ90がガイド94を左に距離L2スライ
ドされる。すると、スライダ90上の吸着盤82に吸着され
たダンボール12は、シーリングステージの基準線Yscに
センタリングされる。なお、ダンボール12が、ガイドを
兼ねた折込み部材134,135のガイドから開放される以前
に、フレーム11上のガイド154が引続いてダンボールを
ガイドする(第9図参照)。そして、シーリングステー
ジでは、ガイド156,157がダンボール12をガイドする この発明では、シーリングステージにダンボール12を固
定し、シーリング機構40を移動させてシーリングを行な
っている。そのため、シーリングの開始に先立って、ダ
ンボール12がシーリングステージに固定される。
なお、折込みステージから距離L2だけ平行移動されるこ
とにより、ダンボール12は、シーリングステージの基準
線Yscに自動的にセンタリングされる。
ダンボール12の固定は、シーリングステージに配設され
た固定機構160を利用して行なわれる。固定機構160は、
ダンボールのつま面12Aを押し、吸着盤82との間でダン
ボールを上下方向に固定する第1の押圧手段162と、ダ
ンボールを背後から押し、手前の上記ガイド156,157と
の間でダンボールを前後方向に固定する第2の押圧手段
164とを備えて構成されている。
第25図、第26図に示すように、第1の押圧手段162は、
ダンボール製函機のフレーム11の上面に垂直に固定され
たシリンダ機構166と、シリンダ機構のピストン168の前
進によって、ダンボールのつま面12Aを押圧する上面押
圧板170とを備えている。ピストン168はスライダ172に
固定され、このスライダは、ロッド174を介して別のス
ライダ176に連結され、上面押圧板170がスライダ176の
下面に取付けられている。また、一対のガイドバー178
が、シリンダ機構166の両サイドで、フレーム11上の支
持部材179に支持され、抜け落ち防止のために、ストッ
パ178aがガイドバー178の上端に設けられている。ま
た、スライダ172と、フレーム11との間で、たとえば、
圧縮コイルばねのような、圧縮ばね180がガイドバー178
に巻装されている。
他方、第25図、第27図に示すように、第2の押圧手段16
4は、ダンボール製函機のフレーム11の下面に設けられ
たシリンダ機構182と、シリンダ機構のピストン184の前
進によって、ダンボールの背面を押圧する背面押圧板18
6とを備えている。一対のガイドバー187が支持片188に
よって、フレーム11の下面に設けられ、スライダ190が
カイドバー187に取付けられ、スライダ190はロックレバ
ー192によって所定位置にロックされる。そして、上記
シリンダ機構182は、スライダ190に横設され、水平に伸
縮するピストン184の先端に、連結片193が固定され、こ
の連結片に固定された一対の型鋼194に、背面押圧板186
が取付けられている。ここで、前面が垂直に位置するよ
うに、背面押圧板186は取付けられている。
上記構成の固定機構160は以下のように作動する。シー
リングステージに搬送されて、基準線Xscにセンタリン
グされたダンボール12は、第28図(A)からわかるよう
に、第1押圧手段の上面押圧板170、第2押圧手段の背
面押圧板186から離反して位置している。しかし、第29
図(A)からわかるように、ダンボールの左右のフラッ
プF2L,F2Rは、前面のガイド136,137に部分的に押圧され
ている。
まず、シリンダ機構166を作動し、ピストン168を前進さ
せて、上面押圧板170が下降され、ダンボールのつま面1
2Aに押圧される。ここで、上面押圧板170は、圧縮ばね1
80の偏倚力のもとで、つま面12Aを押すため、つま面を
軽く押圧できる。そのため、ダンボール12は、型崩れす
ることなく、上面押圧板170、下方の吸着盤82間に軽く
挟持され、上下方向に固定される(第28図(B),第29
図(B)参照)。なお、上面押圧板170は下方の吸着盤8
2と整列した位置に設けられる。上下方向にダンボール1
2を固定した後、シリンダ機構182を作動し、ピストン18
4を前進させると、ピストン184とともに、背面押圧板18
6も前進する。背面押圧板186は、ダンボールの背面のほ
ぼ全面に接触し、押圧するように、大きく形成される。
ダンボールの背面に接触し押圧した後も、背面押圧板18
6は、ダンボールの前面をガイド136,137に完全に押圧す
るまで前進する。そして、ダンボール12を背面押圧板18
6、ガイド136,137に挟持し、ダンボールを前後方向に固
定すると、背面押圧板は停止される。すると、第28図
(C)、第29図(C)に示すように、左右のフラップF2
L,F2Rは、完全に折込まれて突合せられ、その突合せ目
F′が、ダンボールの前面中央に形成される。上記のよ
うに、上下方向でダンボール12を固定した後、前後方向
に固定すると、ダンボールの型崩れが十分に防止でき
る。
そして、この突合せ目F′に沿って、シーリングが行な
われる。このシーリングは、SIAT社のシーリング機構40
を利用して行なわれ、シーリング機構を突合せ目F′に
沿って上昇させることにより、たとえば、粘着テープが
突合せ目F′に沿って貼付される。
この発明では、ダンボール12をシーリングステージの基
準線Xscにセンタリングし、ダンボールを停止して、シ
ーリングを行なっている。このように、ダンボール12を
停止してシーリングが行なわれる構成では、ステープル
によるシーリングも容易に行なえる。
シーリングが完了すると、バキュームが抜かれて、吸着
盤82は折込みステージの所定位置(初期位置)に戻さ
れ、次のダンボールを吸着する。シーリングされたダン
ボール12は、シーリングステージに一旦放置される。し
かし、吸着盤82が次のダンボールを吸着して、シーリン
グステージに搬送すると、シーリング済のダンボール12
は、後続のダンボールに押され、ダンボール製函機10の
左方に押出され、排出される。
第16図、第17図に示した振れ防止機構96と吸着盤82とを
一体に構成して、ユニット化してもよい。ユニット化さ
れた振れ防止機構296を第30図に示す。なお、振れ防止
機構96の対応する構成部材に200を加えて、この振れ防
止機構296の構成部材を示す。振れ防止機構296の構成を
概略的に述べると、振れ防止機構296の本体297は、ダン
ボール製函機のフレーム11に固定され、ロッドレスシリ
ンダ機構296が、本体297上に取付けられている。また、
スライダ290が、ガイド294に支持されて、ロッドレスシ
リンダ機構296上に設けられ、ガイド298,299がスライダ
290上をスライド可能に配設されている。そして、2個
の吸着盤282が、水平方向にスライド可能にガイド298内
に収納されている。
このような構成の振れ防止機構296において、まず、ド
ライブシャフト304を回動し、ガイド298,299をダンボー
ルの幅Wに対応した位置に移動させる。そして、旋回ア
ーム22によって、ダンボール12が折込みステージに搬送
され、ガイド298,299間に下降された後、2個の吸着盤2
82が前進し、ダンボールのサイドに当接した後、バキュ
ームを供給してダンボールを吸着する。折込み工程の終
了後、フラップ折込みステージからシーリングステージ
への搬送は、ロッドレスシリンダ296を作動し、スライ
ダ290をガイド294に沿ってスライドさせて、ダンボール
12は、折込みステージからシーリングステージへの搬送
に搬送される。
この構成では、吸着盤282がダンボール12のサイドを吸
着しているため、シーリングステージにおいて、サイド
方向へのダンボールの型崩れが確実に防止できる。
表面に印刷の施されたダンボール12が使用され、印刷
は、通常、ダンボール12の上下と一致される。しかし、
ダンボール12の上下と、印刷の上下と180°異なる場合
もある(いわゆる、天地逆のダンボール)。このような
ダンボールの製函は、旋回アーム22先端の吸着盤20、折
込み部材26を一体的に180°回動可能に構成することに
よって容易に行なえる。
天地逆のダンボールの製函の可能な開函機構228を第31
図に示す。この開函機構228では、180°アクチュエータ
196が、旋回アーム22先端の支持ブロック23に設けら
れ、吸着盤20、折込み部材26を一体化したユニット220
が180°アクチュエータのシャフト197に固定され、これ
らの構成で、開函機構228は上記の開函機構28と異なっ
ている。
第31図、第32図(A)に示すように、180°アクチュエ
ータのシャフト197が、ストックステージの基準線Xoに
整列されるとともに、Y軸方向の基準線Yoよりダンボー
ルの深さDの半分(D/2)離反するように、開函機構228
が設定される。なお、ダンボールのつま面12A上に折込
み部材26が位置するように、ユニット220が、シャフト1
97に固定される。そして、第32図(A)からよくわかる
ように、ダンボールのつま面12Aを基準線Xoにセンタリ
ングするとともに、下部縁13でなく、上部縁を基準線Yo
に整列して、ダンボール12がストック上に積載される。
上記のように開函機構228において、吸着盤20がダンボ
ールを吸着した後、180°アクチュエータ196作動してシ
ャフト197を180°回動すると、シャフト197に固定され
たユニット220も180°回動される。シャフト197が基準
線Yoよりダンボールの深さDの半分(D/2)離反されて
いるため、ユニット220が180°回動されると、第32図
(B)に示すように、ダンボールの下部縁13が基準線Xo
に整列され、ダンボール12は正規の位置に移される。上
記と同様に、残る開函工程、および、折込み工程、シー
リング工程が、遂行される。
なお、キャリアーを兼ねるように、ストッカー14を構成
するとよい。たとえば、第33図、第34図からわかるよう
に、昇降可能なキャスター408をストッカーの下面に設
け、ペダル410を踏むことによって、キャスター408を降
下させれば、キャリアー兼用のストッカー14が得られ
る。また、キャスター408を固定する反面、脚部412を昇
降可能とし、ペダルの踏込みによって、脚部を上昇させ
る構成でもよい。
また、基準線Xo,Yoの交点Zoが、基準線Xo,Yoと45°で交
差する直線Z上を移動するように、X軸方向、Y軸方向
の位置決め部材16,18を連動して移動可能に設定すると
よい。このように、位置決め部材16,18を設定すれば、
1つのハンドル414によって、位置決め部材16,18が移動
でき、ダンボールサイズに対応した位置決め部材16,18
の調整が迅速、容易に行なえる。
また、回転自在な押圧ローラ416をダンボールのかわ面1
2Bの右端部に載せて、押圧ローラの自重をダンボール12
に抵抗力として付加すると、ダンボールのかわ面全体が
同時に持ち上げられず、かわ面はつま面12Aとの隣接部
分から徐々に持ち上げられる。このように、かわ面12B
をつま面12Aとの隣接部分から徐々に持ち上げると、ダ
ンボール12が徐々に立ち上がるため、ダンボールは、ブ
リッジを生じることなく、円滑に開函される。
押圧ローラ416のロッド417は、ストッカー14の後端に設
けられた一対の垂直なガイドバー418にスライダー420を
介して、昇降自在に取付けられる。ロッド417の延出長
を調整することによって、押圧ローラ416は、ダンボー
ルサイズに対応して、調整される。ダンボール12が持上
げられる毎に、押圧ローラ416は自重で降下し、ダンボ
ールの高さに応じた位置に制御する。なお、ロッド417
の位置は、ロックハンドル422を操作して、固定され
る。
また、第35図、第36図に示すように、ストッカーをダン
ボール製函機のフレーム11上でY軸方向に往復可能に構
成すれば、サイズの異なるダンボール12-1,12-2が、連
続的に製函でき、高い製函効率が確保される。
つまり、このシャトルタイプ(往復動タイプ)のストッ
カー14は、第35図に示すように、2組の位置決め部材1
6,18を備え、サイズの異なるダンボール12-1,12-2が位
置決め部材16,18を利用してストッカー14に位置決めさ
れる。たとえば、ダンボール12-1の下部縁13が基準線Yo
に整列される。また、一点鎖線に示す位置にストッカー
14の前面の縁14Aが後退したとき、下部縁13が基準線Yo
に整列されるように、他方のダンボール12-2は配設され
る。どちらのダンボール12-1,12-2が所定の開函位置に
あるかは、ストッカー14の前面の縁14A、背面の縁14Bの
通過を、フレーム11上のセンサー、たとえば、近接スイ
ッチ424が探知することによって、検出される。なお、
押圧ローラ416は、フレーム11に設けられ、ストッカー1
4が移動するとき、押圧ローラはダンボール12と衝突し
ない位置に上昇され、ストッカーの移動完了後、ダンボ
ール上に載せられる。参照符号423は、キャスター408の
走行するレールである。
上記のように、この発明では、ダンボール12の位置が、
ストッカー14での位置決めによって一義的に設定される
ため、上記構成のシャトルタイプのストッカーが利用で
き、異なるサイズのダンボール12の連続的な製函が容易
に行なえる。また、第37図に示すような、ロータリータ
イプのストッカーを利用して、異なるサイズのダンボー
ル12の連続的な製函を行なってもよい。
上述した実施例は、この発明を説明するためのものであ
り、この発明を何等限定するものでなく、この発明の技
術範囲内で変形、改造等の施されたものも全てこの発明
に包含されることはいうまでもない。
たとえば、ダンボール12をストックステージからフラッ
プ折込みステージに旋回して搬送しているが、平行移動
して搬送してもよい。旋回でなく、平行移動してダンボ
ール12をストックステージからフラップ折込みステージ
に搬送する構成では、搬送時でのねじれによる位置ずれ
の発生が防止される。
〔発明の効果〕
この発明では、吸着盤が上昇してダンボールの持ち上げ
を開始する前から、つま面に隣接する内方フラップに折
込み力を加え、吸着盤の上昇に伴うダンボールの持ち上
げ中も継続して内方フラップに折込み力を加えて折込
み、折込まれる内フラップで左右の外フラップを押し広
げ、立ち上げて、ダンボールの持ち上げ中にダンボール
を開函している。
この発明では、左右の外方フラップは、吸着盤に吸着さ
れたつま面に押し広げられ、残る内方フラップの折り込
みを妨げるような閉じた位置にない。そのため、この内
方フラップの折込みは左右の外方フラップに妨げること
なく、迅速、容易に行える。特に、ダンボールの持ち上
げ開始前から内方フラップに折込み力を加え、ダンボー
ルの持ち上げと同時に内方フラップに折込み力を加えて
折込んでいるため、ダンボールの持ち上げにつれてダン
ボールが開函され、最上位のダンボールが次位のダンボ
ールから離反した時点で、最上位のダンボールは完全に
開函される。
つまり、この発明の方法では、ブリッジの発生する余地
がなく、内方、外方フラップの変形、破損が生じない。
また、ブリッジに起因するフラップ折込み工程の中断も
ない。
更に、この発明の製函方法を実施するダンボール製函機
が簡素化して構成でき、小型、軽量化できる。
また、この発明の製函方法では、ダンボールのサイズに
応じて、ストッカーステージで位置決め部材を調整し
て、ダンボールを調整すれば足り、折込みステージ、シ
ーリングステージでの調整は不要となる。そのため、ダ
ンボール12のサイズ変更に容易に対応できる。
また、ストックステージ、折込みステージ、シーリング
ステージの基準線を所定距離相互に離反して設定してい
るため、ダンボールの位置を一旦設定すれば、ダンボー
ルを所定距離だけ移動すれば、ダンボールが、折込みス
テージ、シーリングステージで自動的にセンタリングさ
れ、折込み工程、シーリング工程が迅速、容易に行なえ
る。また、離反距離として、ダンボールの幅を考慮して
最小値が設定でき、ダンボールの搬送距離が僅かで足り
るため、X軸方向でのダンボール製函機の長さを小さく
でき、ダンボール製函機が小型化される。
このように、この発明の製函方法を実施するダンボール
製函機は、構成的に簡素化され、構成でき、小型、軽量
化できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明のダンボール製函方法によって開函
中のダンボールを示す概略作動図、 第2図は、ダンボール製函方法を平面的に示す概略作動
図、 第3図は、シート状に折り畳まれたダンボールの斜視
図、 第4図は、フラップ折込みステージでのダンボールの正
面図、 第5図は、内方フラップの下フラップの折込み終了時で
のダンボールの正面図、 第6図は、外方フラップの左右のフラップの折込み終了
時でのダンボールの正面図、 第7図は、この発明のダンボール製函機の概略平面図、 第8図は、製函されたダンボールの斜視図、 第9図は、開函機構の側面図、 第10図は、第9図の線X−Xに沿った平面図、 第11図、第12図は、ダンボール製函機の概略正面図およ
び概略右側面図、 第13図は、旋回アームの昇降速度を示すグラフ、 第14図(A)〜(D)は、開函機構による空中での開函
工程の、側面から見た状態図、 第15図(A)〜(E)は、開函機構による空中での製函
の斜視図的な状態図、 第16図、第17図(A),(B)は、フラップ折込みステ
ージの吸着盤、振れ防止機構の斜視図、左側面図、正面
図、 第18図、第19図は、内方フラップ折込み機構の正面図、
左側面図、 第20図(A)〜(D)は、内方フラップ折込み機構によ
る下フラップ折込み工程の、側面から見た状態図、 第21図(A)〜(D)は、内方フラップ折込み機構によ
る下フラップ折込み工程の、正面から見た状態図、 第22図は、外方フラップ折込み機構の斜視図、 第23図(A),(B)は、外方フラップ折込み機構によ
る左右のフラップの折込み工程の、正面から見た状態
図、 第24図は、外方フラップ折込み機構による左右のフラッ
プの折込み工程完了時でのダンボールの平面図、 第25図、第26図は、シーリングステージでのダンボール
の固定機構の左側面図および概略的な正面図、 第27図は、第25図の線XXVII−XXVIIに沿った、固定機構
の正面図、 第28図(A)〜(C)、第29図(A)〜(C)は、固定
機構によるシーリングステージでのダンボールの固定工
程の、左側面から見た状態図および斜視図的な状態図、 第30図は、ユニット化された吸着盤、振れ防止機構の斜
視図、 第31図、第32図(A),(B)は、180°回動可能に構
成された開函機構の側面図および180°の回動の前後で
の部分平面図、 第33図、第34図は、ストッカーの平面図および正面図、 第35図、第36図は、シャトルタイプのストッカの平面図
および正面図、 第37図は、ロータリータイプのストッカーの概略平面
図、 第38図(a)〜(f)は、公知の製函方法での一連の作
動図である。 10:ダンボール製函機、12:ダンボール、14:ストッカ
ー、16,18:位置決め部材、20:吸着盤、22:旋回アーム、
24:支柱、26:折込み部材、28:開函機構、30:フラップ折
込み機構、40:シーリング機構。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ストックされたシート状のダンボールを開
    函し、ダンボールの底部の内方、外方の二対のフラップ
    をそれぞれ折込み、粘着テープ等によってダンボールの
    底部をシーリングして、ダンボールを製函するダンボー
    ル製函方法において、 ダンボールのつま面を吸着盤によって吸着し、吸着盤が
    上昇してダンボールの持ち上げを開始する前から、つま
    面に隣接する内方フラップに折込み力を加え、吸着盤の
    上昇に伴うダンボールの持ち上げ中も継続して内方フラ
    ップに折込み力を加えて内フラップを折込み、折込まれ
    る内フラップで左右の外フラップを押し広げ、立ち上げ
    て、ダンボールの持ち上げ中に開函することを特徴とす
    るダンボール製函方法。
  2. 【請求項2】ダンボールの底部縁を搬送方向と平行な基
    準線Yoに整列させるとともに、搬送方向と直交するスト
    ックステージの基準線Xoにダンボールのつま面をセンタ
    リングして、ダンボールがストックされ、 フラップの折込みステージの基準線Xfc、シーリングス
    テージの基準線Xscが、基準線Xoと平行で基準線Xoから
    所定距離それぞれ離反した位置に設定され、 ダンボールの底部縁を基準線Yoに整列し、ダンボールの
    つま面をフラップ折込みステージの基準線Xfcにセンタ
    リングして、フラップ折込みステージで残る内方フラッ
    プ、左右の外方フラップが折込まれ、 ダンボールのつま面をシーリングステージの基準線Xsc
    にセンタリングして、シーリングステージでシーリング
    がなされる請求項1記載のダンボール製函方法。
  3. 【請求項3】ストックステージからフラック折込みステ
    ージまで、吸着盤の取付けられた旋回アームを旋回して
    ダンボールを搬送し、フラップ折込みステージからシー
    リングステージまでダンボールを平行移動で搬送してい
    る請求項1または2記載のダンボール製函方法。
  4. 【請求項4】吸着盤のシャフトの回りの圧縮ばねを圧縮
    しながら吸着盤はダンボールを吸着し、吸着盤からダン
    ボールのつま面に伝達される押し付け力を徐々に減少さ
    せながら、吸着盤がダンボールを持ち上げている請求項
    1ないし3のいずれか記載のダンボール製函方法。
  5. 【請求項5】ストックされたシート状のダンボールを開
    函機構によって開函し、ダンボール底部の内、外の二対
    のフラップをフラップ折込み機構でそれぞれ折込み、シ
    ーリング機構によって粘着テープ等でダンボール底部を
    シーリングしてダンボールを製函するダンボール製函機
    において、 開函機構が、 支持部材に昇降可能に支持されたシャフトの下端に取付
    けられ、ダンボールのつま面を吸着してダンボールを持
    ち上げ可能なバキューム式吸着盤と、 支持部材に回動可能に取付けられ、吸着盤によるダンボ
    ールの持ち上げ中に、つま面に隣接する内フラップを折
    込み、内フラップで左右の外フラックを押し広げ、立ち
    上げてダンボールを空中で開函する折込み部材と、を具
    備し、 圧縮ばねが、吸着盤、支持部材間で吸着盤のシャフトに
    巻装され、 支持部材の下降時に圧縮ばねを圧縮し、支持部材の上昇
    時での圧縮ばねの伸びによって、圧縮ばねの伸び相当分
    だけ、吸着盤の上昇の開始を支持部材より遅らせたこと
    を特徴とするダンボール製函機。
  6. 【請求項6】垂直なガイドバーに設けられた昇降自在の
    スライダからロッドを延出させるとともにロッドに押圧
    ローラを取付けて、スライダ、ロッド、押圧ローラを自
    重によってガイドバーに沿って下降自在とし、 押圧ローラをダンボールのかわ面に当接させ、スライ
    ダ、ロッド、押圧ローラの自重をダンボールの持ち上げ
    に抗した抵抗力としてダンボールに付加し、この抵抗力
    に抗して吸着盤でダンボールを持上げる請求項5記載の
    ダンボール製函機。
  7. 【請求項7】旋回アームを垂直な支柱に旋回可能かつ昇
    降可能に設け、この旋回アームに支持部材が取付けられ
    ている請求項5または6記載のダンボール製函機。
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