JPH0788053B2 - 箱状容器の製造装置 - Google Patents

箱状容器の製造装置

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JPH0788053B2
JPH0788053B2 JP61227179A JP22717986A JPH0788053B2 JP H0788053 B2 JPH0788053 B2 JP H0788053B2 JP 61227179 A JP61227179 A JP 61227179A JP 22717986 A JP22717986 A JP 22717986A JP H0788053 B2 JPH0788053 B2 JP H0788053B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は,牛乳,ジュース等の流動性食品の包装に使用
するに好適な箱状容器の製造装置に関し,特に帯状シー
ト材から連続的に箱状容器を製造する装置に関する。
〔従来の技術〕
従来より,両面に加熱接着性の樹脂層を有する帯状シー
ト材を連続的に繰り出し,この帯状シート材を長手方向
に二つ折りし,適当な間隔をあけて横方向にシールし,
そのシール部分の中央を切断して切り離すか,或いは二
つ折りして重ねた両側の縁部を長手方向にシールし,且
つ適当な間隔をあけて横方向にシールし,そのシール部
を避けて横方向に切断して切り離すことにより,一端が
開口した袋状容器を形成し,次いでこの袋状容器を箱状
に成形し,その後,その箱状容器に内容物の充填,密閉
等を行う装置が知られている(例えば,特開昭61−8190
5号,特開昭60−204424号等)。これらの装置において
は,通常,シール,切断,成形,充填,密閉等の各操作
を行う手段が装置の長手方向に配列されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし,かかる従来の装置はいずれも,上面から見た場
合に,帯状シート材の巻取が,その軸線を装置の長手方
向に対して平行に配置され,巻取から繰り出された帯状
シート材が装置の長手方向に対して横方向に走行し,二
つ折りされた後,装置の長手方向に走行してシール,切
断をされるように構成されている。このため,巻取の取
付位置から二つ折りする位置までの距離が必要となり,
装置の横幅が広くなるという問題点があった。特に,巻
取から繰り出された帯状シート材に,二つ折りする前に
何等からの処理,例えばストロー穴あけ,プルタブテー
プ貼り,日付印刷,罫線押し等の処理を施す場合には,
一層巻取の取付位置と二つ折りする位置との間隔が大き
くなり,装置の横幅が広くなり,装置の設置スペースを
大きくしなければならないという問題点となっていた。
本発明はかかる問題点に鑑みて為されたもので,装置の
幅を広くすることなく,帯状シート材の巻取から帯状シ
ート材を繰り出し,連続的に箱状容器を成形することの
可能な箱状容器の製造装置を提供することを目的とす
る。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するため,本発明では第1図〜第3図の
実施例に示すように,給紙部1には両面が熱可塑性樹脂
にて膜状に被覆された帯状シート材の巻取2を,その軸
線がほぼ水平に且つ装置の横方向であるY−Y方向にな
るように装着し,該給紙部1から繰り出される帯状シー
ト材3を,平面で見た場合に装置の長手方向であるX−
X方向に走行するようにガイドローラ4で案内し,下流
のシートフォールディング装置35によってほぼ垂直方向
に方向転換すると共にシート面がX−X方向になるよう
に二つ折りし,その後,二つ折りされてほぼ垂直方向に
走行する帯状シート材をシール装置42で横方向に一定間
隔でシールし,シールされた帯状シート材を方向転換ロ
ーラ47でほぼ水平方向に且つY−Y方向に走行するよう
に方向転換させ,該方向転換ローラの下流に配置された
駆動ローラ48により前記帯状シート材を間欠的に所定量
ずつ搬送即ち定寸送りし,その駆動ローラ48の下流に設
けられた切断装置49により,帯状シート材をシールした
部分45で切断し袋状容器55として切り離すように構成し
ている。更に,切断装置49で切り離される際の袋状容器
55の開口部直前には,複数のマンドレル62を放射方向に
有する回転盤61を備えた成形装置60を,その回転盤61の
回転中心軸線が前記袋状容器55とほぼ同じ高さで水平に
且つY−Y方向になるように配置し,袋状容器55の開口
部直前に1つのマンドレル62が停止している時,その袋
状容器55をマンドレル62に移送し,回転盤61の間欠回転
によってマンドレル62が移動する間に保持した袋状容器
55を拡開して箱状容器に成形するように構成している。
〔作用〕
上記したように,本発明では巻取2から繰り出された帯
状シート材3を二つ折りするまで,装置の長手方向であ
るX−X方向に走行させる構成であるので,巻取2から
シートフォールディング装置35までの距離を長くして
も,装置の横幅が広がることはない。このため,装置の
横幅を広げることなく,帯状シート材を二つ折りする以
前に,必要に応じ種々な加工(例えば,ストロー穴あ
け,プルタブテープ貼り,日付印刷,罫線押し等)を施
す装置を配置したり,帯状シート材を正確に定寸送りす
る駆動ローラ30や下流の駆動ローラ48による定寸送りと
の干渉を防止するダンサーローラ31を配置することが可
能となる。また,帯状シート材3が装置の横方向(Y−
Y方向)に走行するのは,方向転換ローラ47の下流のみ
であり,この位置には,主に駆動ローラ48,切断装置49
及び切り離した袋状容器55をマンドレル62に移送する容
器移送装置59が配置されるのみであるので,この長さは
短くてよく,しかもマンドレル62を放射状に保持した回
転盤61も,装置の長手方向(X−X方向)に平行な垂直
面内で回転するので,横方向(Y−Y方向)の寸法は小
さく,結局装置の横幅を小さくできる。
〔実施例〕
以下,図面に示す本発明の実施例を説明する。
第1図は本発明の一実施例による箱状容器の製造装置を
備えた2連式の液体包装装置の1系列を概略的に示す斜
視図,第2図は上記液体包装装置の側面図,第3図はそ
の平面図である。なお,説明の便宜上,装置の長手方向
をX−X方向とし,これに直角な装置の横方向をY−Y
方向とする。第1図〜第3図において,1は給紙部であ
り,両面が熱可塑性樹脂にて膜状に被覆された帯状シー
ト材の巻取2を回転可能に且つその軸線が水平で且つ装
置の横方向(Y−Y方向)になるように装着可能であ
る。3はこの巻取2から繰り出される帯状シート材,4は
帯状シート材3が所定の通路を通過するように案内する
自由回転ガイドローラである。このガイドローラ4は帯
状シート材3が第3図の平面図で見た時装置の長手方向
(X−X方向)に走行するように案内している。更に,
第1図,第2図に示すように,ガイドローラ4は帯状シ
ート材3を垂直に上方に上昇させ,次いで垂直に降下さ
せるようにも配置されている。5は帯状シート材3の垂
直に上昇する部分と降下する部分との間に配置された隔
壁である。この隔壁5は,給紙部1への巻取2の装着時
或いは後述するテープロール13の装着時等に,装置背面
に設けられた扉6を開いた際,外部のごみ,ちり等が装
置内に侵入しうる領域を極力小さくするために設けてあ
る。
7は垂直に上昇している帯状シート材3にストロー穴を
あけるストロー穴あけ装置,8はそのストロー穴にプルタ
ブテープを貼り付けるプルタブテープ貼り装置,9は日付
印刷装置である。帯状シート材3は後述する第一駆動ロ
ーラ30によって所定量ずつ間欠的に搬送されており,前
記の各装置7,8,9は帯状シート材3の停止中に所定位置
にストロー穴をあけ,プルタブテープを貼り付け,また
日付を印刷するものである。第5図,第6図はこのスト
ロー穴あけ装置7及びプルタブテープ貼り装置8を拡大
して示す断面図である。第5図において,ストロー穴あ
け装置7は,帯状シート材3の内面側(容器に成形した
場合の内面側)に位置する雄型10及びその駆動用エアシ
リンダ11と,反対側に位置する雌型12とからなり,雄型
10が雌型12に向かって突出することにより,ストロー穴
をあけることができる。なお,ストロー穴をあける際,
打ち抜かれた部分が脱落しないよう,穴外周の一部は打
ち抜かれず,帯状シート材本体に接続した状態に保たれ
るように構成されている。プルタブテープ貼り装置8
は,第5図,第6図に示すように,テープロール13(第
1図参照)からプルタブテープ14を引き出し,帯状シー
ト材3の表面に間欠的に供給する供給ローラ15,このテ
ープ14を切断する固定カッター16及び可動カッター17,
テープ14を帯状シート材3表面に接着する熱板18,この
熱板18を保持したプレス部材19,このプレス部材19を摺
動可能に保持した移動部材20,プレス部材19の後端に配
置されたばね21,移動部材駆動用のエアシリンダ22,帯状
シート材3を介して反対側に配置された受台23等からな
る。可動カッター17は一端をボルト24を中心に回動可能
に保持され,他端にピン25を保持しており,このピン25
は移動部材20に固定されたブラケット26の長穴に係合し
ている。かくして,エアシリンダ22によって,移動部材
20が前進する間に,可動カッター17が旋回して固定カッ
ター16との間でテープ14を切断し,同時にプレス部材19
先端の熱板18がそのテープ14を帯状シート材3表面に押
付け,接着することができる。なお,この際,テープ14
の供給位置は,テープ14の一端が熱板18で押圧されない
ように選定されており,これによってテープ14の一端が
帯状シート材3に対して非接着となり,容易に剥がすこ
とが可能である。
第1図〜第3図において、28は帯状シート材3の走行路
に配置された罫線押し装置である。この罫線押し装置28
は帯状シート材3の停止中に帯状シート材3を上下から
プレスし,後述するように帯状シート材から作った袋状
容器を箱状に成形する動作及びその開口部を密閉する際
の成形動作を容易にするために必要な折り目を形成す
る。29は帯状シート材3に予め所定のピッチで印刷され
ているマークを検出するマーク検出器,30は第一駆動ロ
ーラである。第一駆動ローラ30には定寸送り駆動機構が
連結されており,マーク検出器29と共働して帯状シート
材3を1ピッチ(容器1個分)ずつ間欠的に搬送するこ
とができる。31はダンサーローラであり,帯状シート材
3の張力に応じて上下動するように設けられている。こ
のダンサーローラ31はその上流における第一駆動ローラ
30による帯状シート材3の搬送と,下流に設けられた第
二駆動ローラ48(詳細は後述)による帯状シート材3の
搬送とのアンバランスを吸収するために設けられてお
り,これにより,第一駆動ローラ30,第二駆動ローラが
それぞれ帯状シート材3を所定のピッチで正確に搬送す
ることが可能となる。なお、帯状シート材3の間欠送り
は第二駆動ローラ48のみでも可能であるが,巻取2と第
二駆動ローラ48との間隔が長いと帯状シート材3の伸び
等により,上流での帯状シート材の停止位置に狂いが生
じやすいので,本実施例のように第一駆動ローラ30とダ
ンサーローラ31を設けることが好ましい。
33は帯状シート材3の内面側を殺菌する殺菌灯である。
35は帯状シート材3をほぼ垂直方向に方向転換すると共
にその両縁を重ね合わせて長手方向に二つ折りするため
のシートフォールディング装置である。このシートフォ
ールディング装置35は,第7図〜第9図に拡大して示す
ように,方向転換ローラ36と,それに近接して配置され
たシート両縁押えローラ37と,これらのローラ36,37に
対して直角方向に配置された一対の挟みローラ38と,こ
の挟みローラ38に直角方向に配置された一対のつば付ロ
ーラ39と,ガイド40等からなる。挟みローラ38,ガイド4
0は装置の長手方向(X−X方向)に配置されており,
帯状シート材3は方向転換ローラ36でほぼ垂直方向に方
向転換した後,その中央から折り畳まれ,装置の長手方
向に平行な状態となって上方に搬送され,且つその両端
をつば付ローラ39で案内されて,装置の長手方向に対す
る走行位置を規制される。この際,シート両縁押えロー
ラ37は二つ折りされる途中の帯状シート材3の両縁に接
触してこの両縁に適当な張力を与えるような位置に固定
されており,これによって,帯状シート材両縁のたるみ
を防止して帯状シート材の破れを防止している。
第1図〜第3図において,42は二つ折りされて垂直方向
上方に走行中の帯状シート材3の互いに接合する面を,
その長手方向に直角な方向にシールするシール装置であ
る。このシール装置42は帯状シート材3を両側からはさ
んで加熱接着する一対の熱板43と,この熱板43で加熱接
着した部分を両側からはさんで冷却する一対の冷却板44
とを有しており,この熱板43と冷却板44とは帯状シート
材3の1ピッチだけ離れた位置に配置されている。従っ
て,帯状シート材3を1ピッチずつ間欠的に搬送するこ
とにより,帯状シート材3に所定ピッチのシール部45を
形成することができる。47はシールされた帯状シート材
3を水平方向に方向転換する方向転換ローラ,48は第二
駆動ローラ,49は帯状シート材3をそのシール部の中間
で切断して切り離す切断装置である。方向転換ローラ47
はその軸線が装置の長手方向に平行に配置されており,
従って,方向転換ローラ47によって水平に方向転換され
た帯状シート材3は装置の横方向(Y−Y方向)に走行
することとなる。第10図は方向転換ローラ47及びその下
流を示す側面図であり,方向転換ローラ47と第二駆動ロ
ーラ48との間には,帯状シート材3のマークを検出する
マーク検出器50が配置されている。第二駆動ローラ48に
も定寸送り駆動機構が接続されており,マーク検出器50
と共働して帯状シート材3を1ピッチずつ間欠送りする
ことができる。なお、51は帯状シート材3を第二駆動ロ
ーラ48に押付ける押えローラである。
切断装置49は固定刃53と可動刃54とからなり,第二駆動
ローラ48によって間欠送りされる帯状シート材が静止し
た時,そのシール部の中央を切断することができる位置
に配置されている。従って,この切断装置49で帯状シー
ト材3を切断することにより,第4A図に示すように,両
側にシール部45を有し,一端に開口部56を有する袋状容
器55を切り離すことができる。第10図において,58は切
り離された袋状容器55を保持するガイド,59はガイド58
に保持されている袋状容器55を後述する成形装置のマン
ドレルに装着する容器移送装置である。容器移送装置59
の詳細は後述する。
第1図〜第3図において,60は成形装置である。この成
形装置60は回転盤61を有しており,回転盤61はその周囲
に,開閉可能な一対の爪からなる複数のマンドレル62を
放射状に備えている。この回転盤61はその回転軸線が,
切断装置49で切り離されガイド58(第10図参照)で保持
された袋状容器55と同じ高さになるように,且つ水平で
装置の横方向(Y−Y方向)になるように配置されてお
り,更にマンドレル62が回転盤61の間欠回転によって袋
状容器55の開口部の直前に位置することができるように
配置されている。なお,図示は省略しているが,回転盤
61には間欠回転駆動装置が接続されている。
第10図,第11図において,容器移送装置59はガイド58に
保持されている袋状容器55を開いて,その前に待機して
いるマンドレル62に装着するためのものであり,袋状容
器55の上下の壁を吸引保持する一対の吸着具65と,各吸
着具65を同じ姿勢を保ちながら上下に移動させる一対の
リンク機構66と,両リンク機構66の揺動を同期させるた
めの扇形歯車67と,リンク機構66を保持した移動台68
と,移動台68をマンドレル62に向かって或いはその逆に
(X−X方向に)移動可能に保持するガイド軸69と,移
動台68をガイド軸69に沿って往復動させる駆動装置70
と,下方のリンク機構66に保持されたコロ71と,このコ
ロ71が摺動するカム溝72Aを備えたカム部材72と,カム
部材72をX−X方向に移動可能に保持するガイド軸73
と,カム部材72を往復動させるエアシリンダ74等を有し
ている。このカム部材72はコロ71を介して下方のリンク
機構66を揺動させるものである。第11図の状態におい
て,カム部材72を図示位置から右方向に移動させると,
下側のリンク機構66が下方に揺動し,その動きが扇形歯
車67を介して上側のリンク機構66に伝達し,上側のリン
ク機構66が上方に揺動する。かくして,上下の吸引具65
が上下に離れ,第10図に示す状態となる。この状態は袋
状容器55を受け入れる待機状態であり,この状態の時に
袋状容器55(ただし,この時点ではまだ切断されておら
ず,帯状シート材3の一部である)がガイド58内に挿入
される。次いで,袋状容器55が切り離された後,カム部
材72を第11図の状態に移動させることにより,上下の吸
引具65が袋状容器55の上下の壁に接触してそれを吸引保
持する。その後,移動台68をマンドレル62に向かって移
動させることにより,カム部材72とコロ71との係合によ
り上下のリンク機構66が上下に揺動しながら前進し,吸
引具65で保持した袋状容器55を開きならが前進し,袋状
容器55をマンドレル62の先端からかぶせて装着すること
ができる。
第12図は成形装置60を概略的に示す側面断面図である。
成形装置60は前述したように複数のマンドレル62を放射
状に備えた回転盤61を有しており,この回転盤61には各
マンドレル62が図示の位置を1ピッチずつ矢印方向に間
欠的に移動するように間欠回転させる駆動装置が連結さ
れている。便宜上マンドレル62の停止位置をP1〜P8と称
する。マンドレル62は開閉可能に設けられており,回転
盤61の回転につれてマンドレル外面が平行になるように
開いたり(位置P3〜P7),先端に向かって細くなるよう
に閉じたりさせるための機構(図示せず)が設けられて
いる。位置P1は容器移送装置59によって袋状容器55を装
着する位置である。位置P2にはマンドレル62の外方に袋
状容器55をマンドレル62に対する所定の位置まで押し込
むための押込み部材80及びその駆動用エアシリンダ81が
配置されている。位置P2から位置P3へのマンドレル62の
走行路の両側には,ガイド82が配置されている。このガ
イド82は第13図に示すようにマンドレル62の幅よりわず
かに大きい間隔に配置されており,袋状容器55を装着し
たマンドレル62が開きながら位置P2から位置P3に移動す
る際に,容器55の両端をマンドレルの側面方向に押付
け,容器55を拡開して矩形状に成形するのを助けるもの
である。位置P3及び位置P4は袋状容器55の開口部とは反
対側即ち容器頭部を箱状に成形するための位置であり,
それぞれマンドレル62の先端に押付けられるプレス部材
83,84及びその駆動用エアシリンダ85,86が設けられてい
る。更に,位置P3には第14図,第15図に示すようにマン
ドレル62及びそれに保持された容器55の両側に位置する
ようにブラケット87及び受台88が設けられている。プレ
ス部材83の下面は全体が平坦面となっており,第14図の
状態から第15図の状態に移動することにより,容器頭部
をマンドレル62の先端及び受台88に押付け,容器頭部を
箱状に成形すると共に両側に突出する三角フラップ89
(第4B図参照)を平坦に折り畳むことができる。位置P4
にも同様に,第16図に示すようにブラケット90及び受台
91が設けられている。この受台91は上面が外方下方に傾
斜した傾斜面となっており,プレス部材84の下面はこの
傾斜面に適合する傾斜面を有している。この構成によ
り,プレス部材84を降下させてマンドレル62先端及び受
台91に押付けると,容器55の頭部を一層確実に箱状に成
形することができ,しかも両側の三角フラップ89に容器
胴部に接近する方向の折りくせを付けることができる。
位置P5はマンドレル62に保持されている容器55の胴部の
四隅を直角に折り曲げて,容器胴部を箱状に成形するた
めの位置である。この位置には,マンドレル62の両側に
一対の側面プレス部材85が設けられている。第17図,第
18図に示すように,側面プレス部材95はブラケット96に
移動可能に保持され,且つそれを往復動させる駆動装置
(図示せず)に連結されている。側面プレス部材95のマ
ンドレル62に面する側には,ゴム等の弾性体からなるプ
レス板97が設けられている。このプレス板97はマンドレ
ル62の角部に対向する位置の裏面に凹部98が形成され,
薄肉部97Aとなっている。マンドレル62に装着された容
器55の胴部の成形は,両側の側面プレス部材95が第17図
の状態からマンドレル62に向かって移動し,第18図に示
すようにプレス板97が容器55をマンドレル62の角部に押
付けることにより行われる。この際,プレス板97の薄肉
部97Aはたわみ易いので,マンドレル62の角部に押付け
られた時大きく変形し,容器55の胴部をマンドレル62の
直角の角部の両面にしっかりと押付けることができ,容
器55の胴部角部を直角に折り曲げることができる。位置
P5による成形を行った後の容器55は第4B図に示すよう
に,一端が開口した箱状容器となる。
第12図において,100はマンドレル62先端の走行位置の両
側に配置されたガイドである。このガイド100は,マン
ドレル62に保持された容器55が通過する間に,位置P4に
て折りくせを付けた三角フラップ89を容器55の胴部に押
付けるように配置されている。
位置P7は成形を終了した箱状容器55の取り出し位置であ
る。位置P7のマンドレル62の直下には,U字状のキャリア
102(詳細は後述)が待機している。なお、このキャリ
ア102は矢印方向に間欠的に移動するものである。位置P
7において,マンドレル62の両側には容器55の両側を案
内してキャリア102に導く固定ガイド103が,マンドレル
62の進行方向とは反対側にも容器の側面を案内してキャ
リア102に導く固定ガイド104が設けられている。一方,
マンドレル62の進行方向側即ちキャリア102の移動方向
側には容器55の側面を案内してキャリア102に導く移動
ガイド105が設けられている。第19図,第20図,第21図
はこの移動ガイド105及びその周辺を示しており,106は
移動ガイド105を保持した移動部材,107は移動部材105を
移動可能に保持したガイド棒,108はガイド棒107を固定
するブラケット,109は移動部材105を往復動させるエア
シリンダである。移動ガイド105はエアシリンダ109によ
り,第19図に実線で示す作動位置と二点鎖線で示す後退
位置に移動可能である。かくして,移動ガイド105は,
作動位置にある時マンドレル62に保持された容器55が良
好にキャリア102に挿入されるよう案内し,後退位置に
移動した時には,キャリア102が容器105を保持して前進
してもその前進を妨げることがない。なお,第19図,第
20図において,111はマンドレル62の両側に設けられた容
器引降し具であり,マンドレル62に保持した容器55の上
縁を引っ掛けてキャリア102に向かって引降す作用を果
たす。
第1図〜第3図において,120は多数のキャリア102をチ
ェーンによって無端状に接続した容器搬送装置であり,
第3図から良く分かるように両端のチェーンホィール12
1によって水平面内で矢印方向に走行するように配置さ
れている。2系列の容器搬送装置120は互いに平行に配
置されており,成形装置60の回転盤61は各容器搬送装置
120の外側直線走行部120Aの端部上に配置されている。
従って、回転盤61のマンドレル62から容器搬送装置120
のキャリア102に供給された容器は,チェーンホィール1
21によって180度回転して内側の直線走行部120Bに移送
されることとなる。この内側の直線走行部120Bには,後
述する充填,密閉等の各装置が配置されている。この配
列は,2系列の容器搬送装置120に対し,充填,密閉等の
各装置を共用することを可能とし,且つ全体の装置の幅
を短縮しうる効果を有する。
第22図,第23図,第24図は内側直線走行部における容器
搬送装置120を詳細に示す図である。102は前述したよう
に箱状の容器55を収容保持するU字状のキャリアであ
り,上端及び両側が開いた形状である。このキャリア10
2は無端状のローラチェーン123上に適当な間隔で且つ連
結部材124を介して保持されている。ローラチェーン123
は,レール125に移動可能に保持されている。レール125
は片面にガイド面126を有し,一方連結部材124はこのガ
イド面126に滑り接触するガイド板127を有している。こ
の構造によって,ローラチェーン123及びそれに保持さ
れた多数のキャリア102は所定の通路を傾くことなく走
行することができる。128,129はそれぞれキャリア102の
走行路の両側に配置されたガイド棒であり,上側のガイ
ド棒128はキャリア102に保持された容器55の横方向の位
置を規制して,容器55をキャリア102に対する所定位置
に保つよう作用し,下側のガイド棒129はその容器55の
三角フラップ89の走行位置を規制する。上側のガイド棒
128は第2図に示すように,キャリア102の走行路に沿っ
て,少なくとも後述するステーションS2,S3に渡って設
けられる。第25図は第24図よりも更にキャリア走行方向
の下流における断面を示すもので,この位置ではキャリ
ア102の上端近傍にガイド棒128に代えてガイド板130が
配置されている。このガイド板130は容器55上端の三角
フラップの折りくせを付けるためにも使用されるもの
で,第2図に示すように,キャリア102の走行路に沿っ
てステーションS4,S5,S6に設けられている。下側のガイ
ド棒129はステーションS2〜S6に設けられている。
第1図〜第3図において,容器搬送装置120の走行路に
沿っては,キャリア102に保持されて間欠的に走行する
容器55に対する充填,密閉等の種々な処理を施すための
装置が配置されている。容器55への処理を施す位置を便
宜上,ステーションS1〜S12で示す。以下,各ステーシ
ョンにおける装置及びその動作を説明する。
ステーションS1は成形装置60のマンドレル62から箱状に
成形された容器55を受け取る位置である。このステーシ
ョンS1のみがキャリア102の外側直線走行部120Aに形成
されている。このようにステーションS1を外側走行部に
配置することにより,内側の走行部120B全体を他の処理
工程のために使用することができ,全体の長さを短縮す
ることができる。
ステーションS2は容器押し込み位置であり,キャリア10
2の上方で昇降する容器押し装置133を備えている。この
容器押し装置133はキャリア102に保持された容器55をキ
ャリア102内に押し込み,キャリアに対する浮き上がり
を防止する。第24図に示す下側のガイド棒129はこのス
テーションS2の少し手前から始まっており,容器55の下
端の三角フラップ89に係合してこの三角フラップ89を徐
々に上方に傾斜させるように配置されており,このた
め,容器の移動に伴い容器55がキャリア102から浮き上
がることがあるが,容器押し装置133は容器55をキャリ
ア102に対する所定位置に押し込むので,ステーションS
2を通り過ぎた後,容器55はキャリア102に対する所定位
置に保たれる。
ステーションS3には,充填タンク135及び充填ノズル136
が設けられ,容器55に対して所定の内容物を充填する。
ここで使用する充填装置としては,任意である。図面で
は容器の移動方向に2本の充填ノズル136を配置し,1個
の容器に対して2回の充填動作により充填を行うように
しているが,勿論,1本の充填ノズルのみを設け,1回の充
填動作によって充填を完了するようにしてもよい。
ステーションS4には成形機140が設けられている。この
成形機140は内容物を充填した箱状容器55の上部開口
を,第4C図に示すように,両端を外側に三角形になるよ
うに広げ,且つ開口の両側の端縁を互いに接合させるよ
うに折りくせを付けるためのものであり,第26図〜第29
図に詳細を示している。同図において,141は昇降ブロッ
クであり,図示しない駆動装置によって昇降可能であ
る。142は昇降ブロック141にピン143によって揺動可能
に設けられた一対の揺動レバーであり,その下端に押え
板144が固定されている。ピン143は容器55の走行方向に
対して直角に配置されており,従って一対の押え板144
は容器55の走行方向に揺動し,容器開口部の前後の上縁
をはさみ付けて互いに接触させることが可能である。14
5はエアシリンダ(図示せず)に連結された駆動ロッド
であり,昇降ブロック141に対して上下に往復動し,リ
ンク146を介して揺動レバー142を揺動させ,押え板144
を開閉する。147は昇降ブロック141に固定されたブラケ
ットであり,容器の走行方向に平行な一対の軸148を回
転可能に保持している。この軸148には容器55の内側に
挿入される位置の薄い爪149及び外側の操作レバー150が
固定されている。151は容器55の走行路の両側に設けら
れた昇降ロッドであり,操作レバー150を下方から押し
上げる位置に設けられ,図示しない駆動装置により昇降
するように構成されている。また,軸148には操作レバ
ー150が昇降ロッド151の上端に押付けられるように作用
するばね(図示せず)が連結されている。第25図に示し
たガイド板130はステーションS4からその下流に配置さ
れており,第28図に示すように,キャリア102の上端の
両側に配置されている。
次に,上記成形機140による容器開口部の折り込み動作
を説明する。キャリア102が走行して保持した容器55を
成形機140の直下に移送する際には,昇降ブロック141は
上昇位置にあり,押え板144,爪149が容器55に接触しな
い位置となっている。この状態で容器55が所定位置に到
達して停止すると,昇降ブロック141が第26図,第28図
に示す位置に降下し,爪149は容器55の開口内に挿入さ
れる。次に,昇降ロッド151が上昇して操作レバー150を
押し上げ,爪149を外方に開く。これにより,第29図に
示すように爪149が容器開口部の両端を外方に押し開
く。次に,昇降ロッド151が降下して爪149を元の位置に
戻すと共に,駆動ロッド145が降下し,一対の押え板144
を閉じる。これにより,第27図に示すように押え板144
が容器開口部上縁をはさみ付けて閉じ,容器開口部に折
りくせをつける。なお、この際,爪149は元の位置に戻
っているので,押え板144で挟まれることはない。次
に,容器開口部を押え板144ではさんだ状態で,昇降ブ
ロック141が更に降下し,容器開口部の各折り目を一層
確実に折り曲げ,且つ両側の三角フラップ153の下面を
ガイド板130に押付け,その部分にも折りくせを付け
る。この動作により,容器開口部には第4C図のように折
りくせが付けられる。なお,上記実施例では容器開口部
の両端を外方に押し開いた爪149を元の位置に戻した
後,押え板144で容器開口部をはさみ付ける構成として
いるが,爪149が外方に開いた状態のままで,押え板144
を作動させて容器開口部をはさみ付けるようにしても良
い。この場合,押え板144で容器上縁をはさむ際,爪149
を一緒にはさみ付ける構成としても良いし,或いは爪14
9に対応する押え板の部分を切り欠いておき,爪149はは
さみ付けない構成としてもよい。
ステーションS4で折りくせを付けられた容器55はその下
流のステーションS5(第2図参照)に送られてシールさ
れるが,ステーションS5に達するまでに,容器素材の復
元力により折りくせを付けて閉じた開口が大きく開く傾
向がある。これを防止するため第27図に示すように,成
形機140の下流に,下端に二股155を有する押え棒156が
昇降用のエアシリンダ157に連結されて設けられてい
る。この押え棒156は第30図に示すように,容器走行路
の両側に配置されたガイド板130の上方に配置されてお
り,容器開口部の両側の三角フラップ153をガイド板130
に押付け,再度容器開口部に折りくせを付ける作用を果
たす。なお,押え棒156をエアシリンダ157により単独で
駆動する代わりに,隣接の成形機140の昇降ブロック141
に保持させ,昇降ブロック141の昇降に連動させて昇降
させる構成としてもよい。
ステーションS5,S6は容器開口部をシールするための位
置であり,第31図に示すように,ステーションS5にはヒ
ートシール装置160が,ステーションS6には冷却装置161
が配置されている。ヒートシール装置160及び冷却装置1
61はそれぞれ,図示しない装置によって昇降する昇降台
162に保持された一対のレバー163,164と,昇降台162に
保持されレバー163,164を開閉するエアシリンダ165,166
とを有している。ヒートシール装置160のレバー163下端
には熱板167が取付けられており,この熱板で容器開口
部上縁をはさんで加熱接着することができる。なお,こ
の熱板表面にはテフロンテープ等の離型性材料のシート
168が配置され,容器接合時に容器表面の熱可塑性樹脂
が溶融して付着するのを防止するようになっている。こ
のシート168はロール169から繰り出されロール170に巻
取られるようになっており,シート168が摩耗した時,
単にロール170に巻取ることにより新しいシート部分を
熱板表面に配置することができる。冷却装置161のレバ
ー164下端には冷却板171が設けられており,ヒートシー
ル装置160で加熱接着した容器開口部上縁をはさんで冷
却することができる。
ステーションS5には,上記したヒートシール装置160の
他に,第32図,第33図に示す脱気装置173が設けられて
いる。この脱気装置173はキャリア102の走行路をはさん
で両側に配置されたブラケット174と,このブラケット1
74にピン175を中心に旋回可能に保持されたレバー176
と,このレバー176の上端に保持されたプレス部材177
と,レバー176の下端に保持されたコロ178と,このコロ
178に係合するカム179と,カム179を昇降させる駆動装
置180等を有しており,カム179の昇降により,レバー17
6が第32図の位置と第33図の位置に揺動するように構成
されている。
ステーションS5,S6における容器開口部のシールは次の
ように行われる。即ち,ヒートシール装置160及び脱気
装置173が第31図,第32図の状態の時に容器55がステー
ションS5に移送され,停止すると,まず脱気装置173が
動作してカム179が上昇し,容器55両側のレバー176が内
方に揺動して,プレス部材177が第33図に示すように,
容器55の側面を押し内方にたわませる。これによって,
内部の空気が一部押し出される。次に,脱気装置173が
第33図に示す状態に保たれた状態で,ヒートシール装置
160の昇降台162が降下し,次いでエアシリンダ165によ
りレバー163が揺動して,下端の熱板167が容器開口部上
端をはさみつけて接着し,開口部を密閉する。この容器
55はステーションS6に送られ,この位置で冷却装置161
の冷却板171によって容器開口部の接着部分がはさみつ
けられ,冷却されて接合が確実となる。かくして,内容
物を充填された容器55は第4D図の状態に上部開口部が密
閉される。ここで,上記したように,脱気装置173によ
り内部の空気を一部押し出した状態で容器開口部を閉じ
るので,密閉後の容器の各側面が内方にわずかに凹んだ
状態に保たれ,良好な外観の容器を得ることができる。
第1図〜第3図において,ステーションS7は容器55の側
面上下にある三角フラップ153,89(第4D図参照)を同時
に折り込むとともに容器上部を平坦に成形する位置であ
る。このステーションS7には第34図に示すように,耳折
り込み装置184とボトム成形プレス185が設けられてい
る。第35図は第34図を矢印35−35方向に見た図である。
第34図,第35図において,187は駆動装置(図示せず)に
よって上下動される昇降ロッド,188はその昇降ロッド18
7上端に保持された昇降部材,189は昇降部材188に取付け
られ,下方の三角フラップ89を押し上げて折り込む耳折
り部材,190は上端に長穴190Aを有するU字状(第35図参
照)の押上部材,191は所定位置に固定して設けられる支
持台,192はこの支持台191にガイドロッド193によって上
下動可能に保持された昇降ブロック,194は昇降ブロック
192に固定され前記長穴190A内を移動可能なピン,195は
昇降ブロック192と共に上昇し,上方の三角フラップ153
を上方に折り込む耳折り部材である。また,198は駆動装
置(図示せず)によって昇降させられる昇降台,199はこ
の昇降台198に保持されたプレス部材である。このステ
ーションS7においては,容器55が所定位置に移送されて
停止すると,昇降台198が降下してプレス部材199が容器
上面を押えて平坦に成形し,同時に昇降部材188が上昇
して,まず下側の耳折り部材189が下方の三角フラップ8
9を上方に折り曲げ,更に上側の耳折り部材195も上昇し
て上方の三角フラップ153を上方に折り曲げる。
第36図はステーションS7及びその下流のステーションS8
を概略的に示す側面図,第37図は第36図において,矢印
37−37方向に見た図である。ステーションS8の容器55の
上方にはプレス部材200が昇降台198に保持されて設けら
れ,且つ容器55の上方の三角フラップ153の走行位置に
はガイド201が設けられている。プレス部材200は昇降台
198によって降下し,容器55の上面を押して上面を一層
平坦になるよう成形する。また,ガイド201は容器55が
移動する際,上方に向いた三角フラップ153を徐々に内
方に折り曲げるように作用する。
第1図〜第3図において,ステーションS9は上下の三角
フラップ89,153の加熱位置である。このステーションに
は第38図に示すように,容器55の上面及び三角フラップ
153内面に熱風を吹き出し,その部分の表面の樹脂を加
熱溶融する上熱風ノズル205と,容器側面と三角フラッ
プ89内面に熱風を吹き出し,その部分の表面の樹脂を加
熱溶融する下熱風ノズル206(容器の片側のみ図示)と
が設けられ,各熱風ノズル205,206には配管207,208を介
して熱風発生装置(図示せず)が接続されている。ま
た,容器の走行路に沿っては,上方の三角フラップ153
を所定の角度に折り込むガイド201及び下方の三角フラ
ップ89を所定の角度に折り込むガイド209が設けられて
いる。従って,容器55がステーションS9を通過する間に
各三角フラップ内面及びそれを接合すべき容器外面が熱
風で加熱され,樹脂が加熱溶融して接着可能な状態とな
る。
ステーションS10は加熱した三角フラップをシールする
ための位置であり,その断面を第39図に示している。こ
のステーションS10には,容器55の走行部の上方に上部
耳シール装置210が,両側に下部耳シール装置211が配置
されている。上部耳シール装置210はプレス部材212及び
その駆動用エアシリンダ213を有している。下部耳シー
ル装置211は,耳押し部材215と,その耳押し部材215を
保持した揺動レバー216と,この揺動レバー216に連結さ
れた昇降部材217と,昇降部材217を昇降させる駆動装置
(図示せず)を備えている。ステーションS9に設けられ
ているガイド201,209はその下流のステーションS10にま
で延びており,容器55が移動する際三角フラップ89,153
を更に容器方向に折り曲げるように配置されている。か
くして,ステーションS9で加熱された容器55がキャリア
102でステーションS10に送られる間に,ガイド201,209
によって三角フラップ89,153が容器上面及び側面に接触
する程度にまで折り込まれ,次いで,ステーションS10
に停止している間に,第40図に示すようにプレス部材21
2が降下して上部の三角フラップ153を容器上面に押付け
て接着し,同時に耳押し部材215が下方の三角フラップ8
9を容器側面に押付けて接着する。これによって,容器5
5は第4E図に示すような状態となる。
ステーションS11は容器55を矩形状に整えるための位置
であり,第41図,第42図に示すように,成形装置220が
設けられている。成形装置220は容器上面をプレスする
上面プレス221と,容器側面をプレスする側面プレス222
とからなる。上面プレス221はブラケット223に保持され
た軸受224と,その軸受224に上下に摺動可能に保持され
たガイドロッド225と,その下端に保持された昇降板226
と,昇降板226の下面に取付けられた2個のプレス部材2
27と,昇降板226を上下動させるエアシリンダ228とを有
する。各側面プレス222はブラケット230に保持された軸
受231と,この軸受231に横方向に摺動可能に保持された
ガイドロッド232と,このガイドロッド232の先端に保持
された移動板233と,移動板233に取付けられた2個のプ
レス部材234と,移動板233を水平に往復動させるエアシ
リンダ235等を有する。この成形装置220はステーション
S11で停止している容器55に対して,上方のプレス部材2
27,両側方のプレス部材234が同時に押付けられ,容器55
の上面及び側面をプレスして容器全体を矩形状に整え
る。なお,この成形装置220は第41図から良くわかるよ
うに,2個の容器に対して同時に成形動作を行うことがで
きる構成としており,従って,同じ容器55に対して2度
成形動作を与えるように構成されているが,この代わり
に単に1個の容器に1回の成形動作を与えるようにして
もよい。また,容器に充填する内容物によっては,高温
状態で充填され,このステーションS11に達した時点で
容器が依然として熱い状態となっている場合がある。こ
のような場合には,容器或いはプレス部材227,234等を
水で冷却することが好ましい。容器を冷却すると,容器
側面,上下面等が僅かに凹んだ状態となり,後工程で容
器を立てて搬送する場合などに,容器の座りが良くな
る。勿論,容器の冷却はステーションS11の下流の適当
な位置で行ってもよい。
第1図〜第3図において,ステーションS12はキャリア1
02で搬送している容器55をキャリア102の走行路に近接
して配置したベルトコンベア240上に排出する位置であ
る。このステーションS12近傍を,第43図,第44図,第4
5図に拡大して示している。同図において,241は反転ホ
ルダーであり,ベルトコンベア240の一端に,且つステ
ーションS12に停止したキャリア102から容器を受け取る
ことのできる位置に配置されている。この反転ホルダー
241はベルトコンベア240の走行方向に直角な回転軸242
に保持されており,第45図から良くわかるように,キャ
リア102から容器55を直立状態で受け取る直立位置と,
その容器を90度転倒させてベルトコンベア240上に乗せ
る転倒位置とに回動可能である。回転軸242には,その
回転軸に90度の往復回転を与えて反転ホルダーを回動さ
せる駆動装置(図示せず)が連結されている。243はキ
ャリア102をはさんで反転ホルダー241とは反対側に配置
されたプッシャー,244はベルトコンベア240の両側に配
置されたガイド板である。
次にキャリア102からの容器の排出動作を説明する。反
転ホルダー241は直立位置で待機しており,ベルトコン
ベア240は常時一定速度で移動している。キャリア102が
容器55を搬送してステーションS12で停止すると,プッ
シャー243が容器55の側面を押し,容器55をキャリア102
から直立位置にある反転ホルダー241に移送する。次
に,反転ホルダー241が90度反転して保持した容器55を
ベルトコンベア240上に寝かせた状態で乗せ,容器55は
ベルトコンベア240上に乗せられて次の工程に搬送され
る。ここで,キャリア102からの容器を一旦反転ホルダ
ー241で受け,90度転倒させてベルトコンベア240上に乗
せているので,容器を移動中のベルトコンベア240を乗
せても,容器がベルトコンベア240の進行方向に対して
傾斜することがなく,正しい姿勢でベルトコンベア240
上に乗せられる。このため,容器55をベルトコンベア24
0から次にコンベアに移し変える際のトラブルが回避さ
れる。
次に,上記構成の装置の全体的な動作を第1回〜第3図
を参照して説明する。給紙部1に取付けられた巻取2か
ら帯状シート材3が繰り出され,第一駆動ローラ30によ
って,間欠的に定寸送りされる。その途中,帯状シート
材3に,まずストロー穴あけ装置7によりストロー穴が
あけられ,そのストロー穴にプルタブテープ貼り装置8
によりプルタブテープが貼りつけられ,日付印刷装置9
により日付が印刷され,罫線押し装置28により罫線が形
成される。第一駆動ローラ30を通り過ぎた帯状シート材
3は第二駆動ローラ48によって,間欠的に定寸送りされ
る。この際,第一駆動ローラ30による定寸送りと,第二
駆動ローラ48による定寸送りは理論的には同一タイミン
グで行われるものであるが,実際には帯状シート材の伸
び等により若干狂うが,両者の間にダンサーローラ31が
介在しているので,このダンサーローラ31の上下動によ
り両駆動ローラの間欠送りの誤差が吸収される。ダンサ
ーローラ31を通りすぎた帯状シート材3は,まず,殺菌
灯33により殺菌され,次いでシートフォールディング装
置35により二つ折りされ,シール装置42により所定間隔
で横方向にシールされ,方向転換ローラ47により水平方
向に方向転換され,切断装置47によりシール部分の中央
を切断されて,第4A図に示す袋状容器55となる。
次に,この袋状容器55は成形装置60のマンドレル62に被
せられ,マンドレル62と共に回転する間に,拡開され,
開口部とは反対側の端部が平坦に成形され,次いで胴部
が矩形状に成形され,第4B図に示すような箱状容器55と
なる。成形された箱状容器5はマンドレル62から,水平
面内を長円状に間欠的に移動しているU字状キャリア10
2に移される。
キャリア102に保持された容器55は,キャリア102によっ
て内側走行路120Bを間欠的に走行する間に,ステーショ
ンS2においてキャリア102に対する所定の位置に押し込
まれ,ステーションS3で内容物が充填され,ステーショ
ンS4で上部開口部を閉じるための形状に成形され,即ち
各折り目に折りくせを付けられ,ステーションS5,S6で
上部開口部がシールされ,ステーションS7,S8で上端が
平坦に成形されると共に上下の三角フラップが上方に折
り曲げられ,ステーションS9で三角スラップ内面及びそ
れに接合すべき容器外面の樹脂が加熱溶融され,ステー
ションS10で各三角フラップが容器外面に押付けられて
装着され,ステーションS11で容器55の上面及び両側面
がプレスされて容器全体が成形され,ステーションS12
でベルトコンベア240上に排出される。
ベルトコンベア240に乗せられた容器は次のコンベアに
送られ,包装等の工程を経て製品化される。
〔発明の効果〕
以上に説明したように,本発明は,袋状容器を形成する
ための帯状シート材を,平面で見た場合に巻取から装置
の長手方向であるX−X方向に走行させ,それを垂直に
方向転換すると共にシート面がX−X方向になるように
二つ折りし,垂直に走行中に所定間隔で横方向にシール
し,この帯状シート材を水平に且つY−Y方向に走行さ
せ,水平状態で切断して袋状容器とし,この袋状容器を
その手前に待機している成形装置のマンドレルに装着さ
せる構成としているので,装置の横方向の寸法を小さく
しながら,シートを二つ折りするまでに,ストロー穴あ
け,罫線押し等の加工装置を配置することが可能とな
り,装置の設置スペースを有効に使用することができる
という効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例になる液体包装装置の要部を
概略的に示す斜視図,第2図はその液体包装装置の概略
側面図,第3図はその平面図,第4A図〜第4E図は上記液
体包装装置で組み立てる容器の途中の形状及び最終形状
を示す斜視図,第5図〜第45図は上記実施例における各
部分を示すものであり,第5図はストロー穴あけ装置7
及びプルタブテープ貼り装置8の縦断面図,第6図はプ
ルタブテープ貼り装置8の水平断面図,第7図はシート
フォールディング装置35の概略斜視図,第8図はシート
フォールディング装置35におけるつば付ローラ部分の断
面図,第9図はシート3の前面に位置する部材を除去し
て示した上記シートフォールディング装置35の側面図,
第10図は方向転換ローラ47及びその下流を示す側面図,
第11図は容器移送装置59の側面図,第12図は成形装置60
の側面図,第13図は第12図を矢印13−13方向に見た図,
第14図,第15図は第12図の14−14矢視断面図であり異な
った動作状態を示す,第16図は第12図の16−16矢視断面
図,第17図,第18図は第12図の17−17矢視断面図であり
異なった動作状態を示す,第19図はマンドレル62から容
器をキャリア102に排出する部分をキャリアの移動方向
に見た概略図,第20図はその部分の概略平面図,第21図
はその部分の概略側面図,第22図はステーションS2にお
ける容器搬送装置120の側面図,第23図はその平面図,
第24図はその断面図,第25図はステーションS4における
容器搬送装置120の断面図,第26図,第27図は成形機140
をキャリア102の移動方向に直角に見た断面図であり,
それぞれ異なった動作状態を示す,第28図,第29図はキ
ャリアの移動方向に見た断面図であり,それぞれ異なっ
た動作状態を示す,第30図は押え棒156をキャリアの移
動方向に見た側面図,第31図はヒートーシール装置160
及び冷却装置161の側面図,第32図,第33図は脱気装置
をキャリアの移動方向に見た側面図であり,それぞれ異
なって動作状態を示す,第34図は耳折り込み装置184及
びボトム成形プレス185をキャリアの移動方向に見た側
面図,第35図は第34図の35−35矢視図,第36図はステー
ションS7,S8の概略側面図,第37図は第36図の37−37矢
視図,第38図はステーションS9をキャリアの移動方向に
見た概略断面図,第39図,第40図は上部耳シール装置21
0と下部耳シール装置211をキャリアの移動方向に見た側
面図であり,それぞれ異なった動作状態を示す,第41図
は成形装置220の側面図,第42図はその成形装置220をキ
ャリアの走行方向に見た断面図であり,左右の側面プレ
スはそれぞれ異なる断面を示している,第43図はキャリ
アから容器をベルトコンベア240に排出する部分の平面
図,第44図は第43図の44−44矢視図,第45図は第43図の
45−45矢視図である。 1……給紙部,2……巻取,3……帯状シート材 4……ガイドローラ,7……ストロー穴あけ装置 8……プルタブテープ貼り装置,9……日付印刷装置 28……罫線押し装置,30……第一駆動ローラ 31……ダンサーローラ,33……殺菌灯 35……シートフォールディング装置 42……シール装置,45……シール部分 47……方向転換ローラ,48……第二駆動ローラ 49……切断装置,55……袋状容器 59……容器移送装置,60……成形装置 61……回転盤,62……マンドレル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両面が熱可塑性樹脂にて膜状に被覆された
    帯状シート材の巻取を,その軸線がほぼ水平に且つ装置
    の横方向であるY−Y方向になるように装着可能な給紙
    部と,該給紙部から繰り出される帯状シート材を,平面
    で見た場合に装置の長手方向であるX−X方向に走行す
    るように案内するガイドローラと,前記帯状シート材を
    ほぼ垂直方向に方向転換すると共にシート面がX−X方
    向に平行になるように二つ折りするシートフォールディ
    ング装置と,二つ折りされてほぼ垂直方向に走行する帯
    状シート材の走行路に設けられ,二つ折りされた帯状シ
    ート材を横方向にシールしてシール部分を形成するシー
    ル装置と,シールされた帯状シート材をほぼ水平方向に
    且つY−Y方向に走行するように方向転換させる方向転
    換ローラと,該方向転換ローラの下流に配置され前記帯
    状シート材を間欠的に所定量ずつ搬送させる駆動ローラ
    と,該駆動ローラの下流に設けられ,前記帯状シート材
    を前記シール部分の中央で切断して,一端に開口部を,
    両端にシール部分を有する袋状容器として切り離す切断
    装置と,該切断装置で切り離された袋状容器を,前記開
    口部の方向に送り出して後述する成形装置に移送する容
    器移送装置と,袋状容器を拡開して箱状容器に成形する
    成形装置とを具備し,該成形装置が袋状容器を保持する
    複数のマンドレルを放射方向に有する回転盤を備えてお
    り,該回転盤が,前記切断装置で切り離された袋状容器
    の開口部の前方に位置し,且つその回転中心軸線が前記
    袋状容器とほぼ同じ高さで水平に且つY−Y方向に配置
    されていることを特徴とする箱状容器の製造装置。
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