JPH0787711A - 冷却媒体通路を備えた電動機のステータ - Google Patents

冷却媒体通路を備えた電動機のステータ

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JPH0787711A
JPH0787711A JP23029293A JP23029293A JPH0787711A JP H0787711 A JPH0787711 A JP H0787711A JP 23029293 A JP23029293 A JP 23029293A JP 23029293 A JP23029293 A JP 23029293A JP H0787711 A JPH0787711 A JP H0787711A
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JP
Japan
Prior art keywords
cooling medium
stator
passage
medium passage
stator core
Prior art date
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Pending
Application number
JP23029293A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsuo Nakamura
厚生 中村
Yukio Katsusawa
幸男 勝沢
Shinichi Kinoshita
真一 木下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fanuc Corp
Original Assignee
Fanuc Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Fanuc Corp filed Critical Fanuc Corp
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Pending legal-status Critical Current

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  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Motor Or Generator Frames (AREA)
  • Motor Or Generator Cooling System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 通路断面積を変えることなく冷却媒体の冷却
能力を向上できる冷却媒体通路を備えた電動機のステー
タを提供する。 【構成】 ステータ10は、複数の磁性薄板の積層体か
らなるステータコア12と、ステータコア12のスロッ
ト14に配置される複数の巻線16とを備える。ステー
タコア12の外周部近傍には、ステータコア12を軸方
向へ貫通する冷却媒体通路22が形成される。冷却媒体
通路22の壁24には、軸方向へ連続して延びる複数の
突起26が形成される。突起26は、その表面により、
冷却媒体への熱伝達面である冷却媒体通路22の壁24
の表面積を拡大し、冷却媒体とステータコア12との接
触面積を増加して冷却能力を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷却媒体通路を備えた
電動機のステータに関する。
【0002】
【従来の技術】電動機の作動時の温度上昇を抑制し、出
力を向上させるために、従来の電動機は、ステータコア
の鉄損や巻線の銅損によって発熱するステータを吸熱冷
却する様々なステータ冷却構造を備える。特に、ステー
タコアを包囲するケーシングを排除した小型電動機で
は、一般に磁性薄板の積層体からなるステータコア(す
なわち積層ステータコア)に軸方向へ延びる冷却媒体通
路を貫通形成し、冷却媒体が積層ステータコアの熱を直
接に吸収するようにしたものが周知である。この場合、
冷却媒体通路には電動機の外部から一般に冷却空気が送
給されるが、冷却媒体通路の壁面に液漏防止処理を施し
て閉塞管路を形成することにより、積層ステータコア内
に冷却液を導入、循環させる冷却能力に優れた液冷構造
も、既に提供されている。
【0003】積層ステータコアに冷却媒体通路を設けた
上記の冷却構造では、冷却媒体通路は、磁性薄板の打ち
抜き成形時に穿設された穴が、複数の磁性薄板の積層に
より相互に連通することによって形成される。また、積
層ステータコアの全体を均等に冷却するために、一般に
積層ステータコア内の対称位置に複数の冷却媒体通路が
設けられる。空冷構造の場合は、それら複数の冷却媒体
通路が独立して空気を通すが、液冷構造では、一般に複
数の冷却媒体通路は所望箇所で相互に連通して1つの循
環閉塞管路を構成し、管路端部が電動機外部の冷却液供
給排出手段に接続される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】冷却媒体の冷却能力を
効率良く発揮させるために、ステータコアと冷却媒体と
の間の熱伝達面である通路壁の表面積を増加させること
が考えられる。通路壁の表面積を増加させるためには、
通路数を増やすか、1つの通路の断面積を拡大すればよ
い。しかしながら、寸法上の制約がある電動機におい
て、通路断面積を拡大することは自ずと限界があり、そ
の限界の下で通路数を増やすと、個々の冷却媒体通路の
断面積が縮小されるので、冷却媒体を導入し難くなり、
結果として冷却能力が改善されない場合がある。特に空
冷構造の場合は、空気の通過音が騒音の要因となる課題
が生じる。
【0005】本発明の目的は、上記課題を解決すべく、
通路数を増やしたり通路断面積を拡大したりすることな
く冷却媒体の冷却能力を向上できる冷却媒体通路を備え
た電動機のステータを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、複数の磁性薄板の積層体からなるステー
タコアと、ステータコアに設置される巻線と、ステータ
コアに貫通形成される冷却媒体通路とを具備した電動機
のステータにおいて、冷却媒体通路の壁に、冷却媒体通
路の延長方向へ連続して延びる複数の突起を設けたこと
を特徴とする冷却媒体通路を備えた電動機のステータを
提供する。
【0007】
【作用】電動機の作動時にステータに生じる熱は、ステ
ータコアに設けた冷却媒体通路を通る冷却媒体によっ
て、冷却媒体通路の壁から直接に吸収される。そこで、
冷却媒体通路の壁に複数の突起を設けると、通路数を増
やしたり通路断面積を拡大したりせずとも、熱伝達面で
ある通路壁の表面積が突起の表面によって拡大され、冷
却媒体とステータコアとの接触面積が増加して、より多
くの熱が冷却媒体に吸収される。しかも、複数の突起は
冷却媒体通路の延長方向へ連続して延びるので、通路壁
の摩擦抵抗の上昇は抑制される。このような複数の突起
を備えた冷却媒体通路は、磁性薄板の打ち抜き成形時
に、内向き突出部を周縁部に有した穴を穿設し、その穴
を複数の磁性薄板の積層により相互に連通させることに
よって形成できるので、従来のステータ製造工程をその
まま採用できる。
【0008】
【実施例】以下、添付図面に示した好適な実施例に基づ
き、本発明をさらに詳細に説明する。各図において、同
一又は類似の構成要素には共通の参照番号を付す。図1
は、本発明の実施例による電動機のステータ10を示
す。ステータ10は、電磁鋼板等の複数の磁性薄板の積
層体からなる筒状のステータコア12と、ステータコア
12の内周部に設けられた複数のスロット14に配置さ
れる複数の巻線16とを備える。ステータ10は、軸1
8に連結されたロータ20を空隙を介して包囲する。
【0009】ステータ10は、ステータコア12の外周
部近傍に、ステータコア12を軸方向へ貫通して延びる
冷却媒体通路22を備える。冷却媒体通路22は、ステ
ータコア12の全体を均等に冷却するために、ステータ
コア12の四隅に1つずつ配置される。冷却媒体通路2
2の壁24には、冷却媒体通路22の延長方向すなわち
軸方向へ連続して延びる複数の突起26が突出形成され
る。突起26は、その表面により、冷却媒体への熱伝達
面である冷却媒体通路22の壁24の表面積を拡大す
る。したがって、突起26を有しない従来の冷却媒体通
路に比べ、通路断面積を同一とすると、冷却媒体通路2
2においては冷却媒体とステータコア12との接触面積
が増加し、冷却能力が向上する。
【0010】ステータコア12の鉄損や巻線16の銅損
によってステータ10に生じる熱は、巻線16が配置さ
れ、かつロータ20を通る磁路が集中するステータコア
12の内周領域に主として発生する。したがって冷却媒
体通路22は、図示実施例のように、スロット14に近
接する側の壁部分に複数の突起26を有することが好ま
しい。もちろん、突起26をさらに他の壁部分に設ける
こともできる。突起26の形状、寸法、及び個数は、様
々に設定できるが、その際、通路断面積が縮小されない
ように設定することが好ましい。
【0011】冷却媒体通路22は、ステータコア12を
構成する磁性薄板の打ち抜き成形時に、図1に冷却媒体
通路22として示すような内向き突出部を周縁部に有し
た穴を磁性薄板に穿設し、その穴が複数の磁性薄板を積
層する際に相互に連通することによって、ステータコア
12を軸方向へ貫通して形成される。このとき各磁性薄
板を、かしめ部(図示せず)により相互に正確に位置決
めしつつ連結し、さらに、ステータコア12を貫通する
複数のロッド部材28によって加圧下で固定的に支持す
ることにより、各磁性薄板の穴の突出部が表面に段差を
生じないように軸方向へ整列配置され、その結果、円滑
な表面を有した突起26を冷却媒体通路22に形成する
ことができる。なお、突起26を構成する磁性薄板の穴
の突出部は、磁性薄板の縁部から外方へ突出するもので
はないので、比較的小さな突起を多数設けた場合にも、
保管や組立時に突出部に損傷を及ぼす危惧は少ない。
【0012】図2は、上記のステータ10を備えた空冷
式電動機30を示す。電動機30において、ステータ1
0は、ステータコア12を貫通するロッド部材28(図
1参照)を介して、ステータコア12の軸方向両端部に
それぞれ配置される前部支持部材32及び後部支持部材
34に固定される。前部支持部材32及び後部支持部材
34には、ステータコア12の冷却媒体通路22に連通
する開口部(前部支持部材32の開口部36のみ図示す
る)が設けられる。図から分かるように、開口部36は
比較的大面積に形成できるので、冷却空気を抵抗なく冷
却媒体通路22に導入し、かつ通路22から放出するこ
とができる。
【0013】図3は、本発明の他の実施例によるステー
タ38を示す。ステータ38は、四隅に2つずつ、計8
個の冷却媒体通路40を形成したステータコア42を備
える。各冷却媒体通路40は、その壁に、軸方向へ連続
して延びる複数の突起44を有する。冷却媒体通路40
の断面積は、図1の冷却媒体通路22の断面積の約半分
である。したがって、ステータ38を冷却空気によって
冷却する場合は、全体として熱伝達面の表面積は図1の
構成とあまり変わらないが、個々の冷却媒体通路40の
断面積が小さくなるので、空気が通り難くなり、図1の
ステータ10よりも冷却能力は低下する。しかしなが
ら、冷却媒体通路40に液漏防止処理を施し、かつ各冷
却媒体通路40を相互に連通して循環閉塞管路を形成す
ることにより、ステータ38を冷却液によって冷却する
場合は、図1のステータ10よりも管路の全長が延びる
ので、冷却能力の改善に有効である。
【0014】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、ステータコアに貫通形成された冷却媒体通路
の壁の表面積を、通路断面積を変化させずに増やすこと
ができるので、冷却媒体の流動作用に影響を及ぼすこと
なく、冷却媒体とステータコアとの接触面が増加して冷
却能力が改善される。その結果、本発明のステータを用
いた電動機の作動時の温度上昇を抑制し、出力をさらに
向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるステータの端面図であ
る。
【図2】図1のステータを備えた電動機の斜視図であ
る。
【図3】本発明の他の実施例によるステータの端面図で
ある。
【符号の説明】
10,38…ステータ 12,42…ステータコア 16…巻線 20…ロータ 22,40…冷却媒体通路 26,44…突起

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の磁性薄板の積層体からなるステー
    タコアと、該ステータコアに設置される巻線と、該ステ
    ータコアに貫通形成される冷却媒体通路とを具備した電
    動機のステータにおいて、 前記冷却媒体通路の壁に、該冷却媒体通路の延長方向へ
    連続して延びる複数の突起を設けたことを特徴とする冷
    却媒体通路を備えた電動機のステータ。
JP23029293A 1993-09-16 1993-09-16 冷却媒体通路を備えた電動機のステータ Pending JPH0787711A (ja)

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