JPH0787418A - Edtv垂直補強信号の復調方式 - Google Patents

Edtv垂直補強信号の復調方式

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JPH0787418A
JPH0787418A JP5226857A JP22685793A JPH0787418A JP H0787418 A JPH0787418 A JP H0787418A JP 5226857 A JP5226857 A JP 5226857A JP 22685793 A JP22685793 A JP 22685793A JP H0787418 A JPH0787418 A JP H0787418A
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signal
vertical
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JP5226857A
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Norihiro Suzuki
教洋 鈴木
Kazuo Ishikura
和夫 石倉
Masahiro Kageyama
昌広 影山
Norihiko Fukinuki
敬彦 吹抜
Hiroshi Yoshiki
宏 吉木
Yasuhiro Hirano
裕弘 平野
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 レターボックス方式EDTVの垂直解像度補
強信号を伝送系で加わった雑音の影響が少なく、かつ、
低コストで復調処理が可能な復調方式を提供する。 【構成】 レターボックス方式EDTVテレビジョン信
号VIの画面上下パネル部領域の信号SVを、振幅復
調、時系列シフトして、主画部領域と同一の時系列の信
号に変換し、動き係数Kを用いた動き適応のLD/VH
分離処理、コアリング処理して、輝度垂直高域信号LD
とVHを復調する。また、コアリング処理では雑音量に
応じて閾値を変化させるノイズ適応処理を行なう。 【効果】 主画部領域の復調処理機能の共用、ノイズ適
応処理による復調方式で、ハードウェア構成が簡単で、
かつ、伝送系で加わった雑音を効率よく除去する垂直解
像度補強信号の復調方式が実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテレビジョン信号の復調
方式に係り、特に、レターボックス方式EDTVのテレ
ビジョン信号の画面上下のパネル部領域の垂直解像度補
強信号を輝度垂直高域信号に復調するに好適な復調方式
に関する。
【0002】
【従来の技術】現行テレビ方式(NTSC方式)との両
立性を保有して、テレビ画像の画面のワイド化、高画質
化、高精細化を実現するレターボックス方式EDTVの
研究開発が進められている。
【0003】レターボックス方式EDTVでは、画面上
下にパネル部領域を設け、主画部領域にアスペクト比が
16:9の横長画像を配置した形態でテレビジョン信号
を構成し、画面のワイド化を図っている。また、高画質
化、高精細化を実現するため、画面上下のパネル部領域
には垂直解像度補強信号、主画部領域には水平解像度補
強信号をそれぞれ重畳して伝送する。そして、垂直解像
度補強信号では、輝度垂直高域成分の垂直360〜48
0TV本の信号VHと垂直360TV本以下の信号L
D、水平解像度補強信号では、4.2MHz以上の輝度
水平高域信号HHを、変調処理により現行テレビ方式の
帯域内の信号に変換して伝送する。
【0004】レターボックス方式EDTVの受像機で
は、垂直解像度補強信号、水平解像度補強信号を復調し
て信号VH、LDおよび信号HHを再生する。そして、
静止部では信号VH、LD、HH、動画部では信号LD
を用いて主画部領域のテレビジョン信号の復調処理を行
ない、高品質、高精細横長画像を受像する。
【0005】さて、上記垂直解像度補強信号では、パネ
ル部に重畳する際、時間軸圧縮の操作が行なわれる。こ
のため、伝送系で垂直解像度補強信号に加わった雑音
は、受像機側での時間軸伸長の操作によって視覚的に目
立ちやすい雑音に変換され、画質が劣化するという問題
がある。
【0006】したがって、レターボックス方式EDTV
の受像機では、伝送系で加わる雑音の影響の少ない垂直
解像度補強信号の復調方式が要望されている。また、コ
スト等の面から、ハードウェア量が少なく、低コスト化
の可能な復調方式が要望されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の要望を満たし、伝送系で加わる雑音に起因した画質劣
化の度合が少なく、かつ、低コスト化の容易な、レター
ボックス方式EDTVの垂直解像度補強信号の復調方式
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明においては、第1の方式として、垂直解像度
補強信号を時系列の時間シフト(時間軸伸張)の処理
で、主画部領域の信号と同一の時系列の信号に変換した
後に、動き適応処理で輝度垂直高域信号VHとLDとを
復調する方式を採用した。また、第2の方式として、垂
直解像度補強信号を時間周波数領域で2種類の信号に分
離し、各々、時系列の時間シフトの処理を行ない、動き
適応処理で係数加重して、輝度垂直高域信号VHとLD
とを復調する方式を採用した。
【0009】また、輝度垂直高域信号VH、LDに対し
て、それぞれ信号の特性に合致したコアリング処理、あ
るいは、雑音量に応じてコアリング特性を変化させるノ
イズ適応のコアリング処理の手法を採用した。
【0010】
【作用】本発明の復調方式では、動き適応処理に必要な
画像の動きの情報は、主画部領域の信号の復調処理で使
用する動き検出部の機能を共用する。また、第1の方式
では、VHとLDの分離前に時間シフトし、時間シフト
回路を1つですませている。第2の方式では、時間周波
数領域での信号の分離では、主画部領域の信号の復調処
理で使用する3次元YC分離部の機能を共用する。この
ため、ハードウェア量が少ない形態で、垂直解像度補強
信号の復調ができ、低コスト化が可能になる。
【0011】また、信号特性に適合したコアリング処
理、あるいはノイズ適応のコアリング処理により、伝送
系で加わった雑音成分を効率よく除去できる。このた
め、雑音等に起因する画質劣化の度合を大幅に低減した
垂直解像度補強信号の復調が実現できる。
【0012】
【実施例】本発明の第1の実施例について、図1に示す
全体ブロック構成図で説明する。同図は、レターボック
ス方式EDTVの受像機側の構成図で、図中の点線枠内
で示す垂直補強信号復調部が、本発明による復調方式に
より垂直解像度補強信号の復調処理を行なう。
【0013】レターボックス方式EDTVのベースバン
ド帯域のテレビジョン信号VIは、信号分離部1で、画
面上下パネル部領域の垂直解像度補強信号SVと、主画
部領域の画信号SMとに分離する。
【0014】画信号SMは、3次元YC分離部9、動き
検出部10に入力し、動き適応の3次元YC分離処理
で、輝度成分Y、水平解像度補強信号、搬送色信号成分
とを分離し、同期検波により輝度水平高域信号HHと色
信号Cを復調する。そして、信号HHは加算部11で輝
度成分Yに加算し、広帯域の輝度信号YWを復調する。
走査線変換部13では、動き検出部12で検出した動き
係数Kと垂直補強信号復調部で復調した第2の輝度垂直
高域信号LDを使用して、インタレース走査で抜けた走
査線の信号を生成し、順次走査の信号に変換する。ま
た、倍速変換部14では、インタレース走査で抜けた走
査線の信号をライン間補間処理で生成し、順次走査の信
号に変換する。
【0015】垂直3〜4拡大部15、16では、走査線
の3〜4変換により、有効画素走査線数360本の系か
ら480本の系に変換する垂直拡大の処理を行なう。そ
して、垂直補強信号復調部で復調した第1の輝度垂直高
域信号VHを加算部11で加算する。
【0016】マトリクス部17では、所定のマトリクス
演算処理を行ない、3原色R、G、Bの信号を復調す
る。
【0017】つぎに、垂直補強信号復調部の説明に先だ
ち、レターボックス方式EDTVの垂直解像度補強信号
の形態を図2で概説する。同図(a)は画像フォーマッ
トである。画面上部と下部にパネル部領域を設け、主画
部領域に、アスペクト比16:9の横長画像の画信号S
Mを配置し、上下パネル部領域には、時間軸を1/3に
圧縮した輝度垂直高域成分を変調し、垂直解像度補強信
号SVを重畳する。同図(b)は、この垂直解像度補強
信号SVの信号スペクトル例である。この例では、信号
SVは、輝度垂直高域成分を副搬送波fSC*(周波数は
色副搬送波fSCと同じで、かつ、位相がライン周期毎に
同相)で振幅変調したものを示す。また、時間周波数
f、垂直周波数νのf−ν周波数領域では、この信号ス
ペクトルは(1)、(2)に示すものになる。輝度垂直
高域信号VHは、先に垂直360〜480TV本成分を
垂直周波数シフトすることにより、0〜120TV本成
分に変換してある。静止部領域では、VHの信号は、時
間周波数f=±15Hzの領域A(又は領域Bあるいは
領域C)に信号スペクトルを配置する。また、垂直36
0TV本以下の輝度垂直高域信号LDは、f−ν方向の
変調は行わず、時間周波数f=0Hzの領域に配置す
る。一方、動き領域では、輝度垂直高域信号LDのみで
構成する。したがって、垂直解像度補強信号SVの復調
は、いわゆる動き適応処理によって、静止部領域では輝
度垂直高域信号VHとLD、動き領域では輝度垂直高域
信号LDを復調することになる。この垂直解像度補強信
号SVを例に、図1に示した復調部について説明する。
【0018】振幅復調部2では、副搬送波fSC*による
同期検波を行ない、振幅復調した信号S1を生成する。
時系列シフト部3では、時系列のシフト操作、時間軸伸
長の操作を行ない、主画部領域の画信号と同一の時系列
の信号S2を生成する。L/V分離部4では、動き検出
部12で検出した動き係数Kをもとに、動き適応の分離
処理を行ない、輝度垂直高域信号VHに対応する第1の
垂直補強信号S3と、信号LDに対応する第2の垂直補
強信号S4に分離する。そして、V、Tシフト部5で
は、時間周波数と垂直周波数の周波数シフトの処理を行
ない、垂直3〜4拡大部6では、走査線の3〜4変換操
作により垂直拡大処理を行ない、垂直周波数シフトする
ことにより、f=0Hz、ν≧360TV本の信号S6
を生成する。そして、コアリング処理部7、8では、閾
値以下の信号成分は零とするコアリング処理を行ない、
第1の輝度垂直高域信号VH、第2の輝度垂直高域信号
LDを復調する。
【0019】つぎに、この垂直補強信号復調部を構成す
る主要ブロックについて実施例をもとに説明する。
【0020】図3は、振幅復調部2の一実施例図であ
る。同図(a)に示す様に、VSBフィルタ18、位相
反転部19、スイッチ20、乗算部21、LPFフィル
タ22で構成する。垂直解像度補強信号SVは、VSB
フィルタ18で、同図(b)に示す様にfSC*のゲイン
が0.5の特性の帯域制限処理する。色副搬送波f
SCと、位相反転部19で位相反転(fSCの極性反転と等
価)した信号とを、スイッチ20でライン周期毎に交互
に選択し、ライン周期毎に同一位相の副搬送波fSC*を
つくる。乗算部21では、両者の信号を乗算して同期検
波の処理を行ない、LPFフィルタ22で同図(b)に
示す特性で低域成分を抽出し、振幅復調した信号S1を
生成する。なお、乗算部での同期検波処理は、ROMを
使用するテーブルルックアップによっても実現できる。
また、VSBフィルタ18を無しとした場合は、フィル
タ22として、DSBの帯域をゲイン1、SSBの帯域
をゲイン2とするフィルタを用いることにより、同様の
結果が得られる。
【0021】図4は、時系列シフト部3の一実施例図で
ある。同図(a)に示す様に、メモリ部23、制御部2
4、水平3倍伸長部25で構成し、時系列のシフト、時
間軸伸長の処理を行なう。入力信号S1は、同図(b)
に示す様に、画面上下パネル部領域の期間のWT動作に
より、メモリ部23に信号を書き込む。一方、メモリ部
からは、主画部領域の期間のRD動作で信号を読み出
す。そして、水平3倍伸長部25では、送信側での時間
軸1/3圧縮処理で抜けた標本点に零値を挿入した信号
系列をつくり、補間フィルタで所定の信号帯域の成分を
抽出して、時間軸を3倍伸長した信号S2を生成する。
【0022】図5は、L/V分離部4の一実施例図であ
る。同図(a)の構成の動き適応処理により、第1の垂
直補強信号S3と第2の垂直補強信号S4とを分離す
る。入力信号S2と、フレーム遅延部26で1フレーム
遅延させた信号とは、減算部27で減算演算し、図2
(b)(1)に示した時間周波数±15Hz近傍の成分
を抽出する。また、減算部28では信号S2と2フレー
ム遅延させた信号との減算演算を行ない、2フレームの
差分信号を抽出する。そして、量子化部29で絶対値量
子化を行なう。動き係数設定部30では、入力信号レベ
ルに応じて同図(b)に示す特性の動き係数K1(0≦
1≦1、静止時K1=1)を生成する。そして、MIN
選択部31では、動き係数K1とKの数値の小さい方を
選択し、動き係数Ksとして出力する。係数加重部32
では、減算部27の出力信号に係数値Ksを加重し、第
1の垂直補強信号S3(図2(b)(1)のVH成分)
を分離抽出する。一方、減算部33では、信号S2から
信号S3を減算し、第2の垂直補強信号S4(図2
(b)のLD成分)を分離抽出する。なお、動き係数K
s等は、第5(b)の(1)に示す様に係数値が漸次0
に減少する多値制御が望ましいが、場合によっては
(2)に示すオン・オフの2値制御で実現してもよい。
また、KsをKのみで実現し、K1を作成する回路を省
略することもできる。
【0023】図6は、V、Tシフト部5の一実施例図で
ある。極性反転部34、スイッチ35、36で構成す
る。スイッチ35では、制御信号FSLで、フィールド
周期毎に交互に端子a、端子bに接続し、入力信号S3
と、極性反転部34で極性を反転させた信号とを交互に
出力し、時間周波数の周波数シフトを実現する。また、
スイッチ36では、制御信号LSLでライン周期毎に交
互に端子a、端子bに接続し、垂直周波数の周波数シフ
トを実現する。図2(b)のA、B、Cの如れに重畳さ
れているかによって制御が異なる。Aの時は、FSLの
みで実現でき、Bの時はLSLのみで実現できる。Cの
時は、図6の通りとなる。
【0024】図7は、コアリング処理部7、8の一特性
例である。同図(a)は第1の輝度垂直高域信号VHと
第2の輝度垂直高域信号LDを同一特性で処理する例で
ある。この例では、閾値±Tc内の信号を零にするコア
リング処理を行なう。一方、同図(b)はそれぞれ異な
る特性で処理する例である。第1の輝度垂直高域信号V
Hは、閾値±Tcv内の信号を零にする点線の特性でコ
アリング処理を行なう。第2の輝度垂直高域信号LDに
対しては、実線の特性で閾値±TCL(TCL<TCV)内の
信号を零とするコアリング処理を行なう。なお、これら
のコアリング処理はROMを用いたテーブルルックアッ
プ処理で簡単に実現できる。
【0025】つぎに、本発明の第2の実施例における垂
直補強信号復調部の構成を図8に示す。これは、第1の
実施例におけるコアリング処理部をノイズ適応の形態で
実現するものである。
【0026】振幅復調部2、時系列シフト部3、L/V
分離部4、V、Tシフト部5、垂直3〜4拡大、垂直周
波数シフト部6、およびコアリング処理部38、39、
ノイズ情報検出部37で構成する。そして、垂直解像度
補強信号SVに対して、第1の実施例と同様の信号処理
を行ない、第1の垂直補強信号S3を周波数シフト、垂
直3〜4拡大した信号S6と、第2の垂直補強信号S4
を生成する。一方、ノイズ情報検出部37では、レター
ボックス方式EDTVのテレビジョン信号VIの特定期
間の信号、例えばGCR信号のOIRE信号あるいはセ
ットアップレベル基準信号で、雑音成分の検出と計測を
行ない、雑音量の多少を示すノイズ情報NKを生成す
る。コアリング処理部38、39では、図9の特性1あ
るいは特性2に示す様に、ノイズ情報NKに応じてコア
リング領域の閾値を雑音が少ない時には小さく、雑音が
多い時には大きく設定するノイズ適応のコアリング処理
を行ない、第1、第2の輝度垂直高域信号VH、LDを
復調する。
【0027】以上に述べた様に、本発明の第1、第2の
実施例の垂直解像度補強信号の復調方式により、伝送路
で加わった雑音の影響を受けにくく、低コスト化の容易
な垂直補強信号の復調回路が実現できる。
【0028】つぎに、本発明の第3の実施例について、
図10に示す全体ブロック構成図で説明する。同図は、
レターボックス方式EDTVの受像機側の構成で、図中
の点線枠内に示す垂直補強信号復調部が、本発明による
復調方式で輝度垂直高域信号への復調処理を行なう。
【0029】レターボックス方式EDTVのベースバン
ド帯域のテレビジョン信号VIは、3次元YC分離部
9、動き検出部10に入力する。そして、制御信号CT
により、画面上下のパネル部領域は静止モードの分離特
性で、垂直解像度補強信号SVの時間周波数±15Hz
近傍の成分を第1の分離信号S11、時間周波数0Hz
近傍の成分を第2の分離信号S12として分離する。一
方、主画部領域では動き適応処理による3次元YC分離
処理で、輝度成分Y、水平解像度補強信号、搬送色信号
成分を分離する。そして、同期検波で輝度水平高域信号
HHと色信号Cを復調する。
【0030】振幅復調部2では、副搬送波fSC*による
同期検波を行ない、時系列シフト部3では、時系列のシ
フト操作、時間軸伸長の操作を行ない、主画部領域の画
信号と同一の時系列の信号を生成する。そして、動き検
出部12の動き係数K(0≦K≦1、静止時K=1)を
用いて、係数加重部41で係数値Kを加重し、第1の垂
直補強信号S3を生成する。一方、係数加重部41で係
数値1−Kを加重した信号を加算部40で加算して、第
2の垂直補強信号S4を生成する。第1の垂直補強信号
S3は、V、Tシフト部5で時間周波数、垂直周波数の
周波数シフト処理を行ない、垂直3〜4拡大、垂直周波
数シフト部6では走査線の3〜4変換操作で垂直拡大処
理を行ない、垂直周波数シフトによりf=0Hz、ν≧
360TV本の信号S6を生成する。コアリング処理部
7、8では、閾値以下の信号成分は零にするコアリング
処理を行ない、第1の輝度垂直高域信号VH、第2の輝
度垂直高域信号LDを復調する。
【0031】一方、加算部11で信号Y、HHを加算し
て復調した広帯域の輝度信号YWは、走査線変換部13
で、第2の輝度垂直高域信号LDを使用した走査変換処
理を行ない、順次操作の信号に変換する。また、色信号
Cは、倍速変換部14でライン間補間処理を行ない、順
次走査の信号に変換する。垂直3〜4拡大部15、16
では、走査線の3〜4変換操作で、有効画素走査線数3
60本の系から480本の系の信号に変換する垂直拡大
の処理を行なう。そして、加算部11で第1の輝度垂直
高域信号VHを加算する。マトリクス部17では、所定
のマトリクス演算処理を行ない、3原色R、G、B信号
を復調する。
【0032】つぎに、本発明の第4の実施例における垂
直補強信号復調部の構成を図11に示す。これは、第3
の実施例におけるコアリング処理部をノイズ適応の形態
で実現するものである。
【0033】振幅復調部2、時系列シフト部3、係数加
重部41、加算部40、VTシフト部5、垂直3〜4拡
大、垂直周波数シフト部6、および、ノイズ情報検出部
37、コアリング処理部38、39で構成する。そし
て、第3の実施例と同様な信号処理により、時間周波数
f=0Hz、垂直周波数ν≧360TV本の信号S6、
および第2の垂直補強信号S4を生成する。一方、ノイ
ズ情報検出部37では、レターボックス方式EDTVの
テレビジョン信号VIの特定期間の信号、例えばGCR
信号のOIRE信号あるいはセットアップレベル基準信
号などで、雑音成分の検出および計測を行ない、雑音量
の多少を示すノイズ情報NKを生成する。コアリング処
理部38、39では、図9に示した特性で、雑音の少な
い時にはコアリング領域の閾値を小さく、雑音の多い時
には閾値を大きく設定するノイズ適応のコアリング処理
を行ない、第1、第2の輝度垂直高域信号VH、LDを
復調する。
【0034】つぎに、本発明の第5の実施例における垂
直補強信号復調部の構成を図12に示す。これは、第4
の実施例におけるコアリング処理部をノイズ情報NKを
係数加重するノイズ適応処理で実現するものである。
【0035】振幅復調部2、時系列シフト部3、係数加
重部41、42、加算部40、V、Tシフト部5、垂直
3〜4拡大、垂直周波数シフト部6、ノイズ情報検出部
37で構成する。そして、第4の実施例と同様の信号処
理で、時間周波数f=0Hz、垂直周波数ν≧360T
V本の信号S6と、第2の垂直補強信号S4を生成す
る。
【0036】ノイズ情報検出部37では、レターボック
ス方式EDTVのテレビジョン信号VIの特定期間の信
号、例えばGCR信号のOIRE信号あるいはセットア
ップレベル基準信号などで、雑音成分の検出と計測を行
ない、雑音量の多少を示すノイズ情報NK(0≦NK≦
1.0、雑音量少の時NK=0)を生成する。係数加重
部42では、係数値1−NKを加重し、第1、第2の輝
度垂直高域信号VH、LDを復調する。
【0037】なお、第3乃至第5の実施例における垂直
補強信号復調部の各ブロックは、第1、第2の実施例と
同様で構成できるので、説明は省略する。
【0038】以上に述べた様に、本発明の第3乃至第5
の実施例の垂直解像度補強信号の復調方式により、伝送
路で加わった雑音の影響を受けにくく、低コスト化の容
易な垂直補強信号の復調回路が実現できる。
【0039】なお、実施例においては、垂直解像度補強
信号SVは図2(b)に示した形態のものを例に説明し
た。しかしながら、本発明の復調方式は、この形態に限
定されることなく、例えば、LD成分とVH成分のf−
ν周波数位置を逆に配置したものなど、種々の形態の信
号に適用することが可能である。
【0040】また、振幅変調処理を行なわない形態の垂
直解像度補強信号に対しては、垂直補強信号復調部を振
幅復調部の省略した形で構成することにより、本発明の
復調方式がそのまま適用できる。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、伝送路で加わる雑音に
起因する画質劣化の度合が低く、また、ハードウェア量
が少なく低コスト化が可能な、レターボックス方式ED
TVの垂直解像度補強信号の復調方式が実現でき、レタ
ーボックス方式EDTV受像機のテレビ画像の高画質
化、低コスト化に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の全体ブロック構成図。
【図2】レターボックス方式EDTVの信号形態。
【図3】振幅復調部の一実施例図。
【図4】時系列シフト部の一実施例図。
【図5】L/V分離部の一実施例図。
【図6】V、Tシフト部の一実施例図。
【図7】コアリング処理部の一特性例図。
【図8】本発明の第2の実施例の垂直補強信号復調部。
【図9】第2の実施例におけるコアリング処理の特性
図。
【図10】本発明の第3の実施例の全体ブロック構成
図。
【図11】本発明の第4の実施例の垂直補強信号復調
部。
【図12】本発明の第5の実施例の垂直補強信号復調
部。
【符号の説明】
1…信号分離部、2…振幅復調部、3…時系列シフト
部、4…L/V分離部、5…V、Tシフト部、6…垂直
3〜4拡大垂直周波数シフト部、7、8…コアリング処
理部、9…3次元YC分離部、10、12…動き検出
部、11、40…加算部、13…走査線変換部、14…
倍速変換部、15、16…垂直3〜4拡大部、17…マ
トリクス部、18…VSBフィルタ、19…位相反転
部、20…スイッチ、21…乗算部、22…LPFフィ
ルタ、23…メモリ部、24…制御部、25…水平3倍
伸長部、26…フレーム遅延部、27、28、33…減
算部、29…量子化部、30…動き係数設定部、31…
MIN選択部、32、41、42…係数加重部、34…
極性反転部、35、36…スイッチ、37…ノイズ情報
検出部、38、39…コアリング処理部。
フロントページの続き (72)発明者 吹抜 敬彦 東京都国分寺市東恋ヶ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 吉木 宏 東京都国分寺市東恋ヶ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 平野 裕弘 東京都国分寺市東恋ヶ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レターボックス方式EDTVテレビジョン
    信号の画面上下パネル部領域の垂直解像度補強信号を、
    垂直360〜480TV本の第1の輝度垂直高域信号V
    Hと、垂直360TV本以下の第2の輝度垂直高域信号
    LDとに復調する垂直補強信号の復調方式において、時
    系列の時間シフトの処理を行なう時系列シフト部と、動
    き適応処理で2種類の信号を分離するL/V分離部と、
    時間・垂直周波数の周波数シフトの処理を行なうV、T
    シフト部と、垂直拡大の処理を行なう垂直3〜4拡大部
    と、垂直周波数シフトを行なうVシフト部と第1、第2
    のコアリング処理部とを設け、該時系列シフト部で該垂
    直解像度補強信号をもとの時系列の信号に変換し、上記
    時系列を変換した信号および主画部領域の主信号のうち
    少なくとも1つより検出した動き情報を用いて該L/V
    分離部で動き適応処理して第1の垂直補強信号と第2の
    垂直補強信号とを分離し、該第1の垂直補強信号は該
    V、Tシフト部と該垂直3〜4拡大部と該Vシフト部と
    該第1のコアリング処理部で所定の信号処理を行ない該
    第1の輝度垂直高域信号VHを復調し、該第2の垂直補
    強信号は該第2のコアリング処理部で所定の信号処理を
    行ない該第2の輝度垂直高域信号LDを復調することを
    特徴とするEDTV垂直補強信号の復調方式。
  2. 【請求項2】レターボックス方式EDTVテレビジョン
    信号の画面上下パネル部領域の垂直解像度補強信号を、
    垂直360〜480TV本の第1の輝度垂直高域信号V
    Hと、垂直360TV本以下の第2の輝度垂直高域信号
    LDとに復調する垂直補強信号の復調方式において、静
    止モードの3次元YC分離で2種類の信号に分離する3
    次元YC分離部と、時系列の時間シフトの処理を行なう
    第1、第2の時系列シフト部と、動きに応じて係数値を
    変化させて係数加重の処理を行なう第1、第2の係数加
    重部と、時間・垂直周波数の周波数シフトの処理を行な
    うV、Tシフト部と、垂直拡大の処理を行なう垂直3〜
    4拡大部と、垂直周波数シフトを行なうVシフト部と、
    第1、第2のコアリング処理部とを設け、該3次元YC
    分離部で該垂直解像度補強信号の時間周波数が±15H
    z近傍の成分の第1の分離信号と時間周波数が0Hz近
    傍の成分の第2の分離信号に分離し、該第1の分離信号
    を該第1の時系列シフト部、該第2の分離信号を該第2
    の時系列シフト部でもとの時系列の信号に変換し、主画
    部領域の主信号で検出した動き係数K(0≦K≦1、静
    止時K=1)により、該第1の係数加重部では該第1の
    時系列シフト部の出力信号に動き係数Kを加重して第1
    の垂直補強信号を生成し、該第2の係数加重部では該第
    1の時系列シフト部の出力信号に係数1−Kを加重した
    信号に該第2の時系列シフト部の出力信号を加算して第
    2の垂直補強信号を生成し、該第1の垂直補強信号は該
    V、Tシフト部と該垂直3〜4拡大部と該Vシフト部と
    該第1のコアリング処理部で所定の信号処理を行ない該
    第1の輝度垂直高域信号VHを復調し、該第2の垂直補
    強信号は該第2のコアリング処理部で所定の信号処理を
    行ない該第2の輝度垂直高域信号LDを復調することを
    特徴とするEDTV垂直補強信号の復調方式。
  3. 【請求項3】第1のコアリング処理部におけるコアリン
    グ領域の閾値は、第2のコアリング処理部の閾値より大
    きい値に設定することを特徴とする請求項1項、2項に
    記載のEDTV垂直補強信号の復調方式。
  4. 【請求項4】レターボックス方式EDTVのテレビジョ
    ン信号の特定期間の信号の雑音成分を計測してノイズ情
    報を検出し、上記ノイズ情報により雑音の少ない場合は
    コアリング領域の閾値を小さく、雑音の多い場合は閾値
    を大きく設定するノイズ適応のコアリング処理を行なう
    ことを特徴とする請求項1項乃至3項に記載のEDTV
    垂直補強信号の復調方式。
  5. 【請求項5】レターボックス方式EDTVのテレビジョ
    ン信号の特定期間の信号の雑音成分を計測してノイズ情
    報を検出し、上記ノイズ情報NK(0≦NK≦1、ノイ
    ズ無NK=1)により、第1、第2の垂直補強信号を係
    数加重することを特徴とする請求項1項乃至3項に記載
    のEDTV垂直補強信号の復調方式。
  6. 【請求項6】請求項4項、5項に記載のテレビジョン信
    号の特定期間の信号とは、GCR信号のOIRE信号も
    しくはセットアップレベル基準信号であることを特徴と
    するEDTV垂直補強信号の復調方式。
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